自然・環境科学研究所「SDGs推進室」

【取り組み紹介】

持続可能な社会の実現に向けて、SDGsへの取り組みが世界的な潮流の一つとなっています。自然・環境科学研究所(自然研)では、本学SDGs宣言にもとづき、自然、環境、社会の未来可能性に向けた取り組みを推進します。

兵庫県立大学SDGs宣言

<自然・環境科学研究所 × SDGs>




<おもな取り組み>


「エスペック50年の森」の調査研究

キーワード: 生物多様性保全、森林再生、植生管理、パートナーシップ

三田市永沢寺の植林予定地(2022年11月19日) 植林地の状況(2024年10月17日)

 2022年8月31日、本学はエスペック株式会社とSDGs推進に向けた包括連携協定を締結しました。当研究所・自然環境系は同社と連携し、生物多様性の保全に取り組んでいます。その取り組みの一環として、2023年度より「エスペック50年の森」の調査研究を共同で進めています。「エスペック50年の森」はエスペック(株)が創業75周年記念し、今後50年かけて育成しようとしている森林の名称です。


研究代表者:石田弘明(自然環境系・生物資源研究部門)>
共同研究者:橋本佳延(兵庫県立人と自然の博物館)、黒田有寿茂(自然環境系・生物資源研究部門)、山田量崇 ・ 山﨑健史(自然環境系・系統分類研究部門)

【自然環境系・生物資源研究部門 石田 弘明】


連携協定締結式の詳細は こちら



住民主体による野生動物との軋轢を解消できる集落づくり

キーワード: キーワード: 野生動物、適正管理、地域再生、パートナーシップ



 兵庫県は多様な野生動物が生息できる自然環境に恵まれている一方で、現在は地域住民と一部の野生動物との間に、農林業被害や生態系被害などの深刻な軋轢が生じています。森林動物系では、野生動物の被害を防止し、適正な管理を行うために、地域の人たちと一緒に妥協点を探ります。

【森林動物系・森林動物研究部門 山端 直人】



アストロスカイ・プロジェクト ― 県民が自発的に星空保護・観望を日常化するための取り組み ―

キーワード:アストロノミカルスカイ、天体観測、アストロツーリズム、心の癒し、パートナーシップ


県内で撮影された天の川(山本智子さん撮影)



 私たちは美しい星空のバロメータとして天の川が肉眼で見える夜空を「アストロノミカルスカイ(略して、アストロスカイ)」と呼びます。県内におけるアストロスカイを調べる一環として、県内の夜空の明るさの定量的調査をおこなっています。これは星空を守ることへの関心を高め、より多くの人々が星空を観察し、心癒され、ワクワクし、さらには自然に対する畏敬の念に撃たれることすら体験できることを願う取り組みです。


現在までの調査状況はこちら


研究代表者: 鳴沢真也(SDGs推進室)
共同研究者: 尾久土正己(奈良県立大学学長)、澤田幸輝(沖縄女子短期大学)、野津直樹(和歌山大学、芸術文化観光専門職大学)、米澤樹(みさと天文台)。また夜空の明るさ測定は県内の複数の方々の協力を得て実施しています。

【SDGs推進室 鳴沢 真也】 

<研究>

太陽系外惑星の大気の成分を探る
ニホンジカによる森林生態系被害の評価手法
植物標本のデジタル化とアーカイブ公開の促進
恐竜・脊椎動物化石の研究

「生物多様性保全・生態系管理」

森林・草原の生物多様性の保全 (石田弘明)
爬虫・両生類の系統分類と歴史生物地理(太田英利)
兵庫県での国内外来種の分布調査 (鈴木 武)
カメムシ目を中心とした昆虫類の系統分類 (山田量崇)
魚類の生態と分類 (高橋鉄美)
小規模技術による生態系管理と社会資本整備に関する研究 (三橋弘宗)
ゲノム情報を用いた絶滅危惧種の保全手法開発 (中濱直之)
フジツボ類の着生メカニズムの解明 (頼末武史)
陸上節足動物の多様性生物学 (山﨑健史)
東アジア産シソ科植物の分類学的研究 (高野温子)
海岸植物・海岸植生の保全生態学的研究 (黒田有寿茂)
里山林など代償植生の組成・構造と遷移 (黒田有寿茂)
森林における植生と土壌の研究 (小舘誓治)
博物館における幼児環境教育に関する研究 (小舘誓治)


「野生動物管理」

地域政策としての野生動物管理の仕組み創り (山端直人)
野生動物の保全と管理のためのモニタリング法の開発と研究 〜研究成果を野生動物問題解決へ役立てる〜 (森光由樹)
野生動物の行動特性に基づく保全管理 (横山真弓)
分布拡大する哺乳類の在来生態系への影響評価 (栗山武夫)
個体数推定に基づく野生動物の順応的管理 (高木 俊)
野生動物の生息地としての森林の管理 (藤木大介)


「宇宙・地球フロンティア」

恒星と惑星の形成過程の観測的研究 (伊藤洋一)
脈動星における非線形現象 (石田俊人)
宇宙における元素の起源 (本田敏志)
地球外知的生命探査(SETI) (鳴沢真也)
小型爬虫両生類化石の研究 (池田忠広)
鳥類型および非鳥類型恐竜類の系統分類学と進化 (田中公教)
水圏の古生態・古環境解析 (廣瀬孝太郎)


「社会基盤・地域再生」

社会的合意形成のマネジメント (高田知紀)
官・民・市民協働による景観・緑地計画と地域マネジメント (赤澤宏樹)
住民参画型の公共施設運営支援 (藤本真里)
地域資源を活かした景観の計画とマネジメン ト(大平和弘)



<アウトリーチ>


アカデミック・ツーリズム  2023  2024


アカデミック・ツーリズム プログラム2024 『大地と宇宙の不思議を探る』




※ 活動に関する情報は、随時、全学のActivity Reportより発信します。 以下のサイトをご覧ください。
兵庫県立大学 × SDGs | UNIVERSITY OF HYOGO (u-hyogo.ac.jp)



<組織>

【教員紹介】
専任教員
氏名 専門分野 主要な研究課題
鳴沢 真也 講師 天文学、天文教育 アルゴル型連星系の観測的研究、地球外知的生命探査(SETI)、天文学的視点からの環境問題。
構成員
  氏名 取り組み事例
室長 藤本 真里 自然環境系 教授 (兼務) ミツカンよかわビオトープにおける住民・企業協働型の計画・運営
構成員 山端 直人 森林動物系 教授 (兼務)  
石田 俊人 宇宙天文系 准教授 (兼務)  
鈴木 武 自然環境系 講師(兼務)  
鳴沢 真也 講師 天文学特に地球外知的生命探査から地球と人類の未来を考える
佐藤 裕司 コーディネーター(特任教授)  
自然環境系 研究施設(兼務先)
人と自然の博物館

人と自然の博物館

『人と自然の共生』をテーマにさまざまな展示・研究を行う博物館。通称「ひとはく」。

〒669-1546 兵庫県三田市弥生が丘6
TEL: 079-559-2001

研究所コラム

地域資源マネジメント系 研究施設(兼務先)
コウノトリの郷公園

コウノトリの郷公園

〒668-0814 豊岡市祥雲寺128
TEL: 0796-23-5666

森林動物系 研究施設(兼務先)
森林動物研究センター

森林動物研究センター

〒669-3842 丹波市青垣町沢野940
TEL: 0795-80-5500

宇宙天文系 研究施設(兼務先)
西はりま天文台

西はりま天文台

〒679-5313 佐用郡佐用町西河内407-2
TEL: 0790-82-3886

景観園芸系 研究施設(兼務先)
淡路景観園芸学校

淡路景観園芸学校

〒656-1726 淡路市野島常盤954-2
TEL: 0799-82-3131