ひとはくの入り口ちかくで
スズメをよく見ます。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲4階入り口ちかくにいたスズメ
特に、朝早くや夕方。
つい最近まで、 コシアカツバメの古い巣
を使って 子育てをしていたようです。
だからか、コシアカツバメの古い巣から
スズメが顔を出しているところを
ときどき見ます。
▲コシアカツバメの古い巣から顔を
だしているスズメ(2024年8月13日夕方)
別の日の夕方、植物を観察していると、
地面にスズメがいるのに気がつきました。
▲地面にいたスズメ
下の写真を見てください。
スズメが地面の穴で、
もがいているように見えて・・・、
一瞬「アリじごく」ならぬ
「スズメじごく」か? とつっこんで・・・
▲地面のくぼみに入っているスズメ
続きを観察していると、 どうやら
地面のくぼみに入って 体をこすり
つけるような 動きをしていたの
でした。
この地面のくぼみは、スズメが
何度も入り、同じような行動を して、
できたものと思われました。
▲体を穴の底にこすりつける?スズメ
スズメが翼をバタバタさせて、少し砂ぼこり
が見えました。その後、動きを止めて、
顔を上げるとスッキリした表情(ですか?)。
▲穴から顔を出したスズメ
スズメのこのような行動は「砂浴び」
と いわれているようです。
体についたものなどを落とし
衛生状態を保っているとのこと。
その砂浴び場は、楕円形で
長径が約19㎝、短径が約11㎝、
深さは2~3㎝くらいです。
▲砂浴び場の大きさの測定
砂浴び場の中の土壌の特徴は、
指の間でつまんで触ると、
ザラザラしていて砂質です。
土色帳(土壌の色見本)で
色合わせをすると、
「にぶい黄橙」色(記号で
示すと10YR6/4)になります。
その後ときどき何度か、夕方に
観察してみましたが スズメが
砂浴びをしている姿は 見られ
ませんでした。
使った形跡もありません。
継続して観察していた期間に、
周辺で草刈りも行われ、
刈られた草の一部が穴に入ったり
していました。
それと高温と渇水が続いていた
こともあり 近くの樹木の葉が
黄色やオレンジ色、薄い茶色
などになって 砂浴び場に
落ちてきていました。
また先日、夕立ちがあり、
黄色になった 葉が落ちて、
それらが砂浴び場を 埋めて
いました。
これでは「砂浴び場」は休業?
状態です。
▲落ち葉で埋められた状態の
砂浴び場 (2024年8月16日撮影)
いつ再開される(スズメが利用する)
のかな?
皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。
研究員 小舘