ひとはくの周辺(深田公園)には、
いろいろな木が植えられています。
深田公園にある野外施設の円形劇場の横に
カキノキ(カキノキ科)があります。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲円形劇場の横にあるカキノキ(11月上旬)
約1ケ月前(10月中旬)には、
緑色っぽい若い果実がたくさん
成っていました(緑色っぽいので
どこに果実かあるのか、分かり
にくところも ありますね)。
▲たくさんの若い果実が成っている
カキノキ(10月中旬)
その後、
しばらく観察していなかったのですが、
11月上旬には、果実はオレンジっぽい
色(いわゆる柿色?)になっていました。
しかし、果実はすでに残り2個に
なって いました。
▲残りの果実が2個になった
カキノキ(11月上旬)
また、いくつかの葉は、赤や黄に
色づいています。
▲部分的に赤くなったカキノキの
葉(11月上旬)
2つの果実しか残っていないカキノキの
果実や、木の周辺を観察すると・・・
2つの果実のうち1つは、何者かに
食べられたような跡があります。
▲食べられた跡?がある カキノキの果実
その果実の下には、円形劇場の、
コンクリートの床があります。
そこには、カキノキの種子と、細かく
なった果肉部分がいくつか散乱して
いました(樹上で果実を食べている
とき?に ボロボロと 落としている
ようです)。
しかも果肉の細かくなったものは、
(大きさがほぼ同じで)新鮮な感じ
でした(撮影する少し前に食べられた?)。
周辺で目についた種子と果肉部分を
集めて写真を撮ってみました。
▲床面に落ちていたカキノキの種子
を集めて撮影
▲床面に落ちていた、カキノキの果実の
細かくなった 果肉部分を集めて撮影
何者かが、カキノキの果実を食べて、
種子や、細かくなった果肉の一部を
食べ散らかしているものと思われました。
じつは、このカキノキの近くで
この2日前の夕方にハシボソガラス
(カラス科)が カキノキの果実を
くわえて飛んで行くのを目撃・撮影
していました。
▲カキノキの果実をくわえて
飛んでいく ハシボソガラス
先ほどのカキノキの種子のうち
新鮮そうなものをよく見ると、
その表面に(向きによっては、)
アルファベットの「v」の字に
見える 傷があるのに気がつきました。
▲落ちていたカキノキの(新鮮そうな)
細かくなった果肉 と (新鮮そうな)種子
もしかしたら、ハシボソガラスの
くちばし で 傷がついたのでは?
と想像してしまいました。
唐突ですが、ここで一句!
( ハシボソカラス?が )
「 柿食えば、種子(タネ)で散らかる その辺が 」
おそマツ、いや カキノキでした。
皆さんも 周辺の環境で生きもの の
観察をしてみませんか。
研究員 小舘