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身近な自然や環境のことの最近のブログ記事

柿 食えば・・・

2024年11月 7日

ひとはくの周辺(深田公園)には、
いろいろな木が植えられています。

深田公園にある野外施設の円形劇場の横に
カキノキ(カキノキ科)があります。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

kakinoki no ki 242207 s-IMG_6205.jpg









▲円形劇場の横にあるカキノキ(11月上旬)


約1ケ月前(10月中旬)には、
緑色っぽい若い果実がたくさん
成っていました(緑色っぽいので
どこに果実かあるのか、分かり
にくところも ありますね)。

kakinoki no wakai kajitu 241012 s-IMG_1637copy.jpg










▲たくさんの若い果実が成っている
 カキノキ(10月中旬)


その後、
しばらく観察していなかったのですが、
11月上旬には、果実はオレンジっぽい
色(いわゆる柿色?)になっていました。

しかし、果実はすでに残り2個に
なって いました。

kakinoki no ki 242207 s-IMG_6209.jpg









▲残りの果実が2個になった
 カキノキ(11月上旬)



また、いくつかの葉は、赤や黄に
色づいています。


kakinoki no kouyou 242207s-IMG_6203.jpg









▲部分的に赤くなったカキノキの
 葉(11月上旬)




2つの果実しか残っていないカキノキの
果実や、木の周辺を観察すると・・・



2つの果実のうち1つは、何者かに
食べられたような跡があります。

kakinoki no kajitsu ga taberareteiru 242207 s-IMG_6184copy.jpg










▲食べられた跡?がある カキノキの果実



その果実の下には、円形劇場の、
コンクリートの床があります。

そこには、カキノキの種子と、細かく
なった果肉部分がいくつか散乱して
いました(樹上で果実を食べている
とき?に ボロボロと 落としている
ようです)。

しかも果肉の細かくなったものは、
(大きさがほぼ同じで)新鮮な感じ
でした(撮影する少し前に食べられた?)。

周辺で目についた種子と果肉部分を
集めて写真を撮ってみました。

kakinoki no syushi  242207 s-IMG_6188.jpg









▲床面に落ちていたカキノキの種子
 を集めて撮影



kakinoki no kai+niku 242207 s-IMG_6186.jpg









▲床面に落ちていた、カキノキの果実の
 細かくなった 果肉部分を集めて撮影



何者かが、カキノキの果実を食べて、
種子や、細かくなった果肉の一部を
食べ散らかしているものと思われました。

じつは、このカキノキの近くで
この2日前の夕方にハシボソガラス
(カラス科)が カキノキの果実を
くわえて飛んで行くのを目撃・撮影
していました。

hashibosogarasu ga kakikuuteiru 241105 s-IMG_5692.jpghashibosogarasu ga kakikuuteiru 241105 IMG_5689copy.jpg










▲カキノキの果実をくわえて
 飛んでいく ハシボソガラス


先ほどのカキノキの種子のうち
新鮮そうなものをよく見ると、
その表面に(向きによっては、)
アルファベットの「v」の字に
見える 傷があるのに気がつきました。

skakinoki no syushi  242207 IMG_6176copy.jpg










▲落ちていたカキノキの(新鮮そうな)
 細かくなった果肉 と (新鮮そうな)種子


もしかしたら、ハシボソガラスの
くちばし で 傷がついたのでは?
と想像してしまいました。

唐突ですが、ここで一句!

( ハシボソカラス?が )
「 柿食えば、種子(タネ)で散らかる その辺が 」

おそマツ、いや カキノキでした。



皆さんも 周辺の環境で生きもの の
観察をしてみませんか。

           研究員 小舘
ひとはくの周辺(深田公園)には、
ムクゲ(アオイ科)の木があります。

9月だというのに?猛暑が続いています。
暑い中、ムクゲの花は、
日々新しい花が咲き、
前日に咲いたものは、
次の日には しおれて
落ちて行くようです。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

s-mukuge no hana 240904 IMG_3150 copy.jpg









▲美しく咲いているムクゲの花


s-mukuge no shioreta hana 240904 IMG_3368 copy.jpg









▲花びらを閉じているムクゲの花



ムクゲの花を観察していて、
ふと、しおれて落ちた花に目をやると、
花びらの下のガクを付けたままのものと、
花びらだけで落ちているもの
があるのに気が付きました。

それぞれ どれくらいの割合があるのか
数えてみることにしました。

まず調べる前に、それまでに
落ちている花(花ビラ と ガク)を
除去しておきました。


<対象とするムクゲの木のこと や 調べ方>
=========================
・木の高さが約2~3mの  
 ムクゲ(株立ちあり)4個体 を
 対象としました 
(それぞれの個体は離れている) 。

・約2週間(連続した14日)のうち
 7回(7日間)午後に調べました。

・ガク付きの花ビラ と、  
 花ビラだけのもの  
 の それぞれを並べて数えました  
 (ただし、ガクだけが落ちて  
 いたら、近くに落ちていた  
 花ビラだけのものとセット  
 にして数えるようにしました) 。

・それぞれの日で数えた後は、
 数えた(落ちていた)花を
 その場から除去しました。
==========================


蚊に刺されながら(かゆかった~)調べた
結果を紹介します。

s-mukuge no shioreta hana 240904 IMG_3350 copy.jpg









▲しおれて落ちた花を集めて  
 並べているところ の例


しおれて落ちたムクゲの花の数は、
ムクゲの木の4個体(7日間)分を
合せると全体で 385 ケ でした。

それぞれの数(割合)は、
・ガク付きの花ビラ  199 ケ(51.7 %)
・花ビラだけのもの  186 ケ(48.3 %)


円グラフにするまでもないですが、
してみました。

s-mukuge no shioreta hana no wariai 385 ke 240911.jpg











▲しおれて落ちた花の ガク付き と
 花ビラだけ の それぞれの割合


ザクっというと、
ムクゲの花は、約半分が
ガクとともに落ちている
ことになります。

つまり、
落ちた「ムクゲの花」ほぼ 50:50
(フィフティー・フィフティー)です
(唐突ですが、「大谷さんガンバレ!」)。

もちろん、 ムクゲの個体ごとに、
また 同じ個体でも、それぞれ日
ごとにバラツキは ありました。


結構な割合でガク付きの花が
落ちているのですね。

ガクの部分が落ちているという
ことは、のちに果実になる部分も
枝から落ちていることになりますね。
(ムクゲの木が、この結果を知ると、
ガクっとくる?)


皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。


           研究員 小舘
ひとはくの周辺(深田公園)には、
いろいろな木が植えられています。

エントランスホール前の芝生地には
エノキ(アサ科)があります。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

s-enoki no ki 240905 IMG_3600 copy.jpg









▲エントランスホール前の芝生地にあるエノキ

エノキには、現在たくさんの果実が
成っているものがあります。

s-enoki no eda ni iru 240905 IMG_3614 copy.jpg









▲たくさんの果実が成っているエノキ


遠目でエノキを見ていると、
その エノキからヒヨドリ(ヒヨドリ科) が
2羽 鳴きながら どこかへ飛んで行くのが
見えました。
(その姿は写真に撮れていません)


そこに、ハシボソガラス(カラス科)が
飛んで来て、一度 枝に止まってから、
しばらくして芝生地に降りてきました。

(おそらく、 このハシボソガラスが
飛んできたので、ヒヨドリたちは
逃げるために飛んで行ってしまった
のでしょう。)

s-hashibosogarasu 240905 IMG_3531.jpg









▲エノキに来たハシボソガラス

写真を撮ろうとエノキに近づくと
ハシボソガラスはこちらに
気が付いたのか、すぐに高架下の方へ
飛んでいきました。

s-hashibosogarasu ga tonndeiku  240905 IMG_3533 copy.jpg










▲飛んでいくハシボソガラス
(バスのガラスが黒くてカラスがわかりにくい)

しばらくすると、エノキに小鳥たちが
4羽くらい飛んできました。

s-mejiro ga enoki no eda ni iru 240905 IMG_3570 copy.jpg










▲エノキの枝に止まる小鳥
 (小鳥の顔が枝で隠れています)




その小鳥たちは、エノキの果実を
食べて いました。


名前は、顔に書いてありました。


s-mejiro ga enoki no kajitsu wo kuwaeteiru 240905 IMG_3699 copy.jpgs-mejiro ga enoki no kajitsu wo kuwaeteiru IMG_3539 coopy.jpg









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▲エノキに来て果実を食べている小鳥たち


そうです。

「エノキ食堂」に来ていた
お客さんは、目の周りが白い
メジロ(メジロ科)です。



皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。

           研究員 小舘

C. C. ゼミ

2024年8月24日

ひとはくの周辺(深田公園)では、
多くのカエデ類(たとえば、
イロハモミジ、オオモミジ、
ハウチワカエデ、トウカエデ、
ハナノキ、イタヤカエデなど)
が植えられています。

それらの木に止まっている
クマゼミ(セミ科)を たくさん見ます。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

s-kumazemi ga irohamomiji no eda ni 240824 IMG_1067 copy.jpg










▲イロハモミジの枝に
 止まっているクマゼミ

夕方、ムクゲ(アオイ科)の花を
観察していていると、細くて
白っぽい弧を描いものが、一瞬、
視界の端の方に見えた気が
しました。

s-mukuge to itayakaede 240823 IMG_0573 copy.jpg










▲観察していたムクゲの木


そちらの方を見ると、イタヤカエデ
(ムクロジ科)の木がありました。

s-itayakaede 240823 s-IMG_1425.jpg




















▲イタヤカエデの木

その幹や枝に複数のクマゼミ(セミ科)が
止まっていました、

kumazemi ga itayakaede no miki ni ite oshikko wo suru 240823 s-IMG_0664 copy.jpg










▲イタヤカエデに止まっているクマゼミ

もしやと思い、そのイタヤカエデに
近づきクマゼミを観察していると...

やりましたー。

クマゼミが液体(以下、オシッコ
と呼びます)を出し、それが
細い弧を描いた(オシッコ をした)
のです。しかし、カメラを向けて
いなかったので撮影できませんでした。

ただ、オシッコをしたクマゼミは、
まだ、そこに留まっていました。

カメラを構えて心の中で、
「もう一回!もう一回!」と
叫んで願っていると、
なんと、してくれました。

kumazemi ga itayakaede no miki ni ite oshikko wo suru 240823 s-IMG_0614 copy.jpg













▲クマゼミが オシッコ をしているところ
 (ここから数えて1回目)

夢中でシャッターを切りましたが、
一瞬なので、うまく写っているかどうか・・・
確認すると 写っていました。

もうしないかな、と思いながら、再度
心の中で「もう一回!もう1回!」と
叫んでいると・・・してくれました
(運が良かった~)。

kumazemi ga itayakaede no miki ni ite oshikko wo suru 240823 s-IMG_0616 copy.jpg













▲同じクマゼミが再び オシッコ をしているところ(2回目)

運がよいことは、そんな何度もないよね。と思いながら
心の中で「もう1回!もう1回」と
叫んでみました。そうすると・・・、してくれました
(オシッコだけにウンじゃないよね。これって奇跡?)。

kumazemi ga itayakaede no miki ni ite oshikko wo suru 240823 s-IMG_0621 copy.jpg














▲同じクマゼミが再々 オシッコ をしているところ(3回目)

カメラを構えてから、
1回目のオシッコから
3回目のオシッコまで、
約3~4分でした。

写真で撮れなかった分を合せると、
約10分くらいの間に5回は
オシッコ を したことになります。
しかも、クマゼミは その場から
離れていません。

突然ですが、
なんども オシッコをしていたので
このクマゼミを
「C.(シー) C. (シー)ゼミ」と
名付けました。

以前に、「セミ類が 飛び去るときに
オシッコをする」と聞いたことが
ありますが、C.C.ゼミは止まった
ままで オシッコをしていました。

しかも、体の下方ではなく、右やや
斜め上方(ほぼ一定?の方向)に
飛んでいくようにしていましたよ
(正確では ありませんが)。

その後、暗くなって(約1時間後)
まさか、C.C.ゼミは、いないだろうと
思いましたが、イタヤカエデを
もう一度 見にいくと...、

いました。

kumazemi ga itayakaede no miki ni mada iru 240823 yoru IMGP6126copy.jpg










▲同じ場所にいた C.C.ゼミ

おもわず「おるんかい!?」と心の中で、
ツッコんでしまいました。

C.C.ゼミからすれば、『また来たんかい!
オシッコかけたろか!』と叫んでいたかも
しれません。


皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。


           研究員 小舘
ひとはくの周辺(深田公園)には、
ムクゲ(アオイ科)の木が比較的
近い場所に いくつか植えられています。

夏の盛りに咲く、ムクゲの花は、
大きくて目立ちます。

ムクゲの花の中央に、やや太めの雌しべ
があり、 その花柱を包むように雄しべの
集合体があます。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

s-mukuge no hana 240818  14 ji IMG_8357 copy.jpg










▲深田公園に植えられているムクゲの花


ある日の午後から、同じ花を時間を
変えて何度か撮影してみました。

それらを時間ごとに並べてみると・・・
(枝先の花に注目してください。)

14時ごろ、花びらを目いっぱい開いています。

s-mukuge no hana 240818  14 ji IMG_8355 copy.jpg









▲14時ごろの花

夕方、花びらが少ししぼみ始めました。

s-mukuge no hana ga owari 240818 18 ji yuugata IMG_8552 copy.jpg









▲18時ごろの花

やや暗くなってから、
花びらが さらに しぼんだ感じがします。

s-mukuge no hana ga owari 240818 yoru 19 ji   IMG_8566  copy.jpg









▲19時ごろの花


次の日の午前中には、観察していた花は
すっかりしぼんでいましたが、近くの
ツボミが開いて花が咲いていました。

s-mukuge no hana 240819  10 ji IMG_8758 copy.jpg









▲翌日の10時ごろの花


ムクゲの別の木を10時ごろから
観察していると、蜜を吸いに
カフェ「ムクゲの花」に
お客さん(昆虫たち)が来ましたよ。

たとえば、タイワンタケクマバチ
(ミツバチ科)と思われるハチ類
や チャバネセセリ(セセリチョウ科)
のチョウ類です(特にチャバネセセリは
何個体か頻繁に来ていました)。

タイワンタケクマバチは、花の中央
にある花柱をしっかり抱いて、
蜜を吸っています。

s-taiwantakekumabachi ga mukuge no hana ni 240819 IMG_8335 copy.jpg










▲タイワンタケクマバチ


チャバネセセリは、長い口吻を使って
蜜を吸っています。

s-cyabaneseseri ga mukuge no hana ni 240819  IMG_8346 copy.jpgs-cyabaneseseri 240818 s-IMG_8423.jpg









▲チャバネセセリ

1つの花は、次の日にはしぼんで
しまいますが、夏の期間(花期)は、
翌日に別のつぼみが開いて花が咲き、
お客さん(花粉を運んでくれる昆虫など)
を待つことになります。

ムクゲの木の樹冠(じゅかん)の下は、
しぼんで枝から落ちた花でいっぱいです。

s-mukuge no hana ga takusann ochiteiru 240819 IMG_9137 copy.jpg










▲枝から落ちた たくさんの花



キアゲハ(アゲハチョウ科)も 同じ木の
花にも いくつか寄ってから、
別の木の花に行っていましたよ。

s-kiageha ga mukuge no hana ni 240819 IMG_9229 copy.jpg









▲キアゲハ


ムクゲの雌しべと雄しべは一体化して
花の中央に やや太めの花柱として存在
します。

タイワンタケクマバチは、その花柱に
抱き着く ようにして(花粉を体に
たくさん付けて) 蜜を吸っている
ようです。

しかし、チャバネセセリは、
体が小さく、長い口吻で蜜を吸うので、
体に花粉がほとんど付かない状態です。
チョウ類はムクゲの花粉を運ぶ役割を
どれだけしてくれているのか疑わしいなぁ
(まるで、食い逃げ やー!)
と感じてしまいました。



皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。


           研究員 小舘

掃除屋カメちゃん

2024年8月16日

ケヤキ(ニレ科)の並木がある緑道で、
ケヤキを観察しようとして歩いていると
鳥類の白いフンらしきものがありました。


※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

KIMADARAKAMEMUSHI 240816 s-IMG_7798.jpg









▲ケヤキの高木の近くにあった鳥類の
 フンと思われる白いもの

ケヤキの樹冠(じゅかん)の下にある、その
鳥類のフンらしきもの(すでに乾燥状態)を
よく見ると、そこにキマダラカメムシ
(カメムシ科)が複数いるのです。

KIMADARAKAMEMUSHI 240816 s-IMG_7750.jpg










▲キマダラカメムシがたくさんいる


しかも、大小の幼虫がいますし、成虫もいます。
数えてみると、周辺も含めて14匹もいましたよ
(ただし、成虫は1匹)。


どの個体も、白いフンらしきものに口吻
(こうふん)を当てて 頭を小刻みに
動かしています。

KIMADARAKAMEMUSHI 240816 s-IMG_7751copy.jpg










▲頭を小刻みに動かしているキマダラカメムシ


どうやら口吻を使って、削りながら
吸い込んでいるようです。

まるで、親子で緑道を清掃しているようです
(親子なのかもわかりませんし、お父さんか、
お母さんかも わからないのですが・・・)。

下の写真(時間が経ってから撮影)では、
白い部分が少し薄くなって
いるところが見られます。

KIMADARAKAMEMUSHI 240816 s-IMGP5608COPY.jpg










▲少し白色が薄くなったところが見られる

どれくらいキレイになるのかな?

皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。

           研究員 小舘
時間帯によって異なりますが、
ひとはくの入り口ちかくで
スズメをよく見ます。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

suzume 240717 IMG_4474copy.jpg










▲4階入り口ちかくにいたスズメ


特に、朝早くや夕方。

つい最近まで、 コシアカツバメの古い巣
を使って 子育てをしていたようです。

だからか、コシアカツバメの古い巣から
スズメが顔を出しているところを
ときどき見ます。

suzume 240813 yugata  IMG_7303copy.jpg














▲コシアカツバメの古い巣から顔を
 だしているスズメ(2024年8月13日夕方)


別の日の夕方、植物を観察していると、
地面にスズメがいるのに気がつきました。

s-suzume no sunaabi 240717 IMG_4570 copy.jpg









▲地面にいたスズメ


下の写真を見てください。

スズメが地面の穴で、
もがいているように見えて・・・、
一瞬「アリじごく」ならぬ
「スズメじごく」か? とつっこんで・・・

s-suzume no sunaabi 240717 IMG_4574 copy.jpg









▲地面のくぼみに入っているスズメ


続きを観察していると、 どうやら
地面のくぼみに入って 体をこすり
つけるような 動きをしていたの
でした。

この地面のくぼみは、スズメが
何度も入り、同じような行動を して、
できたものと思われました。

s-suzume no sunaabi 240717 IMG_4577 copy.jpg









▲体を穴の底にこすりつける?スズメ

スズメが翼をバタバタさせて、少し砂ぼこり
が見えました。その後、動きを止めて、
顔を上げるとスッキリした表情(ですか?)。


s-suzume no sunaabi 240717 IMG_4588 copy.jpg









▲穴から顔を出したスズメ


スズメのこのような行動は「砂浴び」
と いわれているようです。
体についたものなどを落とし
衛生状態を保っているとのこと。

その砂浴び場は、楕円形で
長径が約19㎝、短径が約11㎝、
深さは2~3㎝くらいです。

suzume no sunaabi ba  240718 s-IMG_4671.jpg









▲砂浴び場の大きさの測定


砂浴び場の中の土壌の特徴は、
指の間でつまんで触ると、
ザラザラしていて砂質です。

土色帳(土壌の色見本)で
色合わせをすると、
「にぶい黄橙」色(記号で
示すと10YR6/4)になります。

その後ときどき何度か、夕方に
観察してみましたが スズメが
砂浴びをしている姿は 見られ
ませんでした。

使った形跡もありません。
継続して観察していた期間に、
周辺で草刈りも行われ、
刈られた草の一部が穴に入ったり
していました。

それと高温と渇水が続いていた
こともあり 近くの樹木の葉が
黄色やオレンジ色、薄い茶色
などになって 砂浴び場に
落ちてきていました。

また先日、夕立ちがあり、
黄色になった 葉が落ちて、
それらが砂浴び場を 埋めて
いました。

これでは「砂浴び場」は休業?
状態です。

suzume no sunaabi ba 240816 s-IMGP5614.jpg









▲落ち葉で埋められた状態の
砂浴び場 (2024年8月16日撮影)

いつ再開される(スズメが利用する)
のかな?

皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。

           研究員 小舘

ひとはくの周辺(深田公園)には、ケヤキ
(ニレ科)の木がたくさん植えられています。

ケヤキの樹皮は、幹が太くなると、ある
程度の大きさで鱗片状か不規則に剥がれて
落ちていきます。
剥がれた樹皮は結構な厚さと硬さがあります。

しかし、幹が細い若い木は、比較的薄い
樹皮で幹に剥がれたところがありません。

また幹の表面には、皮目(ひもく)と
呼ばれるガス交換(呼吸)をするところ
(小さな粒々に見えます)が目立ちます。


※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

s-keyaki no miki DBH46.8cm 240807 IMG_7146 copy.jpg









▲ケヤキの太い幹(幹の直径が46.8㎝)
(幹の表面が剥げている)


s-keyaki no wakai miki no himoku 240807 IMG_7165 copy.jpg










▲ケヤキの細い幹(幹の直径が10㎝以下)
(幹の表面の粒状のものが皮目)



樹高約5mで、幹の太さが、直径
(DBH)で8.6㎝と4㎝の
2本株立ちのケヤキの木(比較的
若い)を観察してみると・・・

※DBH(胸高直径)とは、地表から1.3mの
 高さの幹直径のことです。

keyaki no ki 240807 14ji s-IMG_7019.jpg





















▲若いケヤキの木


キマダラカメムシ(カメムシ科)が幹にいました。
口吻(こうふん)というストロー持参で、
どうやら樹液を吸いに来ているようです。

kimadarakamikiri ga keyaki no miki ni 240807 14ji s-IMG_7077.jpg










▲ケヤキの幹にいたキマダラカメムシ


時間帯によっては、クマゼミ(セミ科)が
ケヤキの幹や枝に たくさん います。

クマゼミもストロー持参(口吻のこと)で
やって来て樹液を吸います。

kumazemi ga keyaki no eda ni 240807 12ji s-IMG_6910.jpg










▲ケヤキの枝に口吻を刺して樹液を吸うクマゼミ


まわりで何か音がしたり、人の気配?などを
感じるとクマゼミが飛び立っていきます。
そのクマゼミの口吻が刺さっていたところを
観察すると樹液が にじみ出ています。

keyaki no miki kara jyueki ga 240807 12ji s-IMG_6938.jpgkeyaki no miki kara jyueki ga 240807 12ji IMG_6938copy.jpg









keyaki no miki  kara jyueki 240808 s-IMGP5227.jpg









▲クマゼミが飛び去った直後に幹から出て
 きた樹液(上段の2枚の写真の中央に
 水玉みたいになっていて、すでにアリ類
 がきています)



少し時間が経ったと思われるところでは、
樹液が垂れているのも見られました。

keyaki no miki  kara jyueki 240808 s-IMGP5217.jpg









▲少し時間が経って樹液が流れているところ



他の目的でケヤキの幹に来ているのかも
しれないアリ類(アリ科)ですが、
樹液がでているところにすぐに集まってきます。

ari ga keyaki no miki kara deteiru jyueki wo 240807 12ji s-IMG_6934.jpg










▲クマゼミが開けた穴から出ている樹液に
 集まるアリ類

同様にハチ類も樹液がでているところに来ています。

hachi rui ga keyaki no miki ni 240807 14ji  s-IMG_7058.jpghachi ga keyaki no miki  kara jyueki wo sutteiru 240808 IMGP5206copy.jpg










▲クマゼミが開けた穴から出ている樹液の
 ところに来ているハチ類


「喫茶ケヤキ」は、様々なお客さんで
この日も賑わっていました。


皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。


           研究員 小舘

スズメ の お宿

2024年7月20日

ひとはくの入口ちかくには、たくさんの
コシアカツバメ(ツバメ科)の巣があります。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

コシアカツバメが(かつて)子育てをしていた年
の写真を見ていただくと・・・
2018年の8月の写真では、

s-koshiakatsubame 180807 IMGP0074copy.jpg








▲コシアカツバメの巣からコシアカツバメが
2羽顔を出している(2018年8月撮影)


s-koshiakatubame no sugata 180524 IMG_5563copy.jpg










▲地面に降りたコシアカツバメ
(2018年5月撮影)


2019年の4月の写真では、

s-koshiakatubame no sugata 190417 P1280291copy.jpg














▲照明器具の上にいるコシアカツバメ
(2019年4月撮影)



しかし今年は、コシアカツバメの姿は
ありません。

この春、コシアカツバメが子育てをして、
巣立っていったということでも
ありません。

ここ何年かは、コシアカツバメは、
この場所で子育てをしていないのです。

先ほどの写真のようにコシアカツバメが
子育てしていた時の巣が、残っている
状態です。

そのコシアカツバメの古い巣のいくつかで、
現在ヒナの声がします。その声の主は、
スズメ(スズメ科)だと思われます。

スズメがコシアカツバメの古い巣を利用して
子育てをしているようです。
ときどき、コシアカツバメの古い巣から
親スズメが出入りをしているのを
見たりします。



s-suzume ga koshiakatsubame no su ni iru 240702 IMG_1729copy.jpg










▲コシアカツバメの古い巣から
 顔を出しているスズメの親(7月)



朝、職員が出勤してくる前の(人通りが
少ない)時間帯では、博物館の入口ちかくで
スズメがよく見られます。

しかしスズメは、人が近づくとすぐに
飛んで行ったり、隠れようとします。

でも、時間帯によっては、
耳を澄ましていると(澄まさなく
ても、大きな鳴き声で)ヒナが
「ちっちっち ちっちっち」
( 「こちらでござる」)
と教えて
くれるときがあります。

s-suzume 240718 IMG_4803copycopy.jpg










▲博物館の入口近くで見られるスズメ(7月)


皆さん、お宅の近くで最近
スズメの姿を見ますか?
また、ここで子育てしているの
だろうなあという場所ってありますか?

人間の住宅事情などの変化(隙間が
少ない住宅が多くなった?)に伴って
スズメのお宿(子育てする場所)も
少なくなっているのでしょうか?


皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。


           研究員 小舘



数日前からセミ類の鳴き声が、
にぎやかになってきたなあ
(本格的な夏だ)と感じていました。

ひとはくの周辺(深田公園)で、
地面に形がきれいな丸い穴が
2つ開いている(近い位置にある)
のをたまたま見つけました。

これらの穴は、前日には無かった
ような気がします。


※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。


それらの穴の大きさを測ってみると、
どちらも直径1.5㎝くらいでした。

aburazemi no nukegara 2tsu no uchi no A 240718 s-IMG_4729.jpg









aburazemi no nukegara 2tsu no uchi no B 240718 s-IMG_4733.jpg










▲直径1.5cmくらいの丸い穴



周辺部で似たような大きさの穴を
探しましたが、アリ類が出入りしている
穴はあるのですが、直径1.5cmくらいの穴は
他にはありませんでした(約2×4㎡範囲)。

ari no ana 240718 s-IMG_4663.jpg










▲アリ類が出入りしている穴


近くの木を確認していると、落葉樹の枝先の
葉にアブラゼミ(セミ科)と思われる抜け殻
が比較的近い位置に2つついていました。
あきらかに今年の抜け殻です。


aburazemi no nukegara 2tsu 240718 s-IMG_4741.jpg










▲落葉樹の葉についていた
 アブラゼミの抜け殻2つ(7月)

抜け殻の触覚の根元から第3番目の節が
長く、毛がたくさん生えていることから
どちらもアブラゼミの抜け殻だと思われました。

s-aburazemi no nukegara 240718 IMGP4266copy.jpg








▲見つけた抜け殻の写真

もしかしたら、地面に開いていた丸い穴は、
アブラゼミの幼虫が出てきた穴ではないか、
と想定して、
いったい、どれくらいの距離を移動した
ことになるのかを知るために、移動したと
思われる経路のそれぞれの距離や長さを
測ってみました。

<測定したそれぞれの距離や長さ>
=======================
・地面の穴から木の根元までの距離:
 約70㎝と約95㎝。
・木の根元から枝分かれするまでの
 幹の長さ:約67㎝。
・枝別れした枝の長さ(葉までの長さ):
 約40㎝と約50cm。
=======================

上記の測定値を使って計算すると、
短かい方の距離の組み合わせで約177㎝、
長い方の距離の組み合わせで約212㎝、
となります。

(大雑把に言うと)地面の穴から出て
約2mの移動(旅)をして羽化したこと
になりますね。

ちなみに、地面から抜け殻までの高さは
どちらも約70㎝でした。
あまり高い位置ではなかったので
目につきやすかったのかもしれませんが、
アブラゼミの幼虫にとってはこの距離でも
大変だっただろうと想像します。


皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。       
            研究員 小舘
今日は、7月17日。

まだ梅雨があけていない?のに
今日はまあまあ晴れて暑い日でした
(おそらく最高気温は、30℃を超えています。
ちなみに前日16日の三田の最高気温は29.6 ℃)。

ひとはくの周辺(深田公園)には
ザクロ(ミソハギ科)の木 があります。

ザクロの木を観察していると、
枝先に 花のあと(若い果実)が
ありました。

その形が(位置関係も含めて)、
「てるてる坊主」に見えてしまいました。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

s-zakuro no wakai kajitsu 2440717  IMG_4543copy.jpg










▲てるてる坊主に見えるザクロの若い果実(7月)


でも、見ようによってはタコみたい
にも見えます。
ウィンナーをタコの足(本当は腕)の
ような形に切ったものを、「たこ
ウィンナー」的な言い方で呼ばれる
ことがあります。

ザクロの花のガクの部分が、
色といい、形といい、
その「たこウィンナー」に
そっくりです。

約1か月前(6月)にザクロの花を写真に
撮っていました。

ザクロの花を横から見ると、こんな感じです。

s-zakuro no hana 240612 IMGP2497copy.jpg








▲ザクロの花(横から) (6月)



花びらがある花の正面から写真を撮ると・・・

s-zakuro no hana 240612 IMGP2495copy.jpg









▲ザクロの花(花びらがある花の正面から)(6月)


花びらが落ちた花の正面から写真を撮ると・・・
何に見えますか?

s-zakuro no hana 240612 IMGP2493copy.jpg









▲ザクロの花(花びらが落ちた花の正面から)(6月)

「おひさま~?」

s-zakuro no hana 240612 IMGP2492copy.jpg









▲ザクロの花の花びらが落ちた花(ガク部分)(6月)

「たこウィンナー」?


どうですか?

花びらが落ちた花(ガク部分)は
赤っぽいウィンナーで作ったタコみたい
でしょう?

ザクロの花のガクの部分が6月に 「たこウィンナー」
に見えていたのに、 約1か月がたつと・・・
少し膨らんで若い果実となり・・・、

s-zakuro no wakai kajitsu 2440717  IMG_4560copy.jpg










▲7月17日の(ちょっと成長のよい)ザクロの若い果実

てるてる坊主のように見えたので、 思わず、
「たこたこ ぼうず~。たこぼうず~、
あしたも てんきにしておくれ~」と
歌ってみました(もちろん、心の中で・・・、
ちょっと照れます)。

皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。       
            研究員 小舘

ひとはく周辺(深田公園)には
ヤマモモ(ヤマモモ科)の高木
(♀の木)があります。

深田公園のヤマモモの果実は、
小粒(チビ)のものが多いよう
です。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

yamamomo no kajitu  240629 s-IMG_0516.jpg













▲深田公園のヤマモモの果実(小粒)

ヤマモモには、いろいろな品種が
あるようで、神戸市北区の
ある公園やその周辺の緑道
沿い に植えてあるヤマモモは
大粒の果実が多いようです。

yamamomo no kajitsu ootsubu 240630 s-IMGP3391.jpg











▲神戸市北区の公園のヤマモモの果実(大粒)


果肉部分(粒状の突起がある外果皮)
に覆われた 中心部にある堅いものは、
「核」(かく)と言って果実の部分です。
この中に種子の部分があります。

yamamomo no chiccyai kajitu to kaku  240629 s-IMG_0630copy.jpg













▲深田公園の果実の縦断面(左)と核(中央)と果実(右)



どれくらい大きさに違いがあるのか、
深田公園と神戸市北区の公園とで、
ヤマモモの果実をくらべてみました。

yamamomo no kajitsu no omosa no sokutei 240630 s-IMG_0816.jpg













▲神戸市北区の公園のヤマモモの果実(大粒)の重さを測定中




yamamomo no kajitsu no omosa no sokutei 240630 IMG_0834.jpg













▲深田公園の果実(左)と神戸市北区の公園の果実(右)


測定結果で~す。

<ヤマモモの果実の重さ(g)>  
深田公園(10個)   神戸市北区の公園(10個)  
幅 0.8~1.7 g     幅 10.0~14.8 g
平均 1.1 g/1個    平均 12.9 g/1個


<ヤマモモの果実の直径(㎝)>  
深田公園(10個)   神戸市北区の公園(10個)
幅 1.2~1.5 ㎝    幅 2.7~3.0 ㎝
平均 1.3 cm/1個  平均 2.9 cm/1個

この結果をみると、

果実の重さは、 深田公園のものは、
神戸市北区の公園のものの 10分の1以下
です。

果実の直径は、 深田公園のものは、
神戸市北区の公園のものの 半分以下です。

ちなみに、いくつかの植物図鑑をみると、
『ヤマモモの果実の直径は1.5~2㎝』と
書かれていました。

この図鑑の値を基準(普通盛り?)にすると、
深田公園のヤマモモの果実は、やや小粒なので
「ヤマモモ食堂のチビ盛り店」で、
神戸市北区の公園のヤマモモの果実は、大粒なので
「ヤマモモ食堂のデカ盛り店」
というところでしょうか。


『私は、丸吞みできる「チビ盛り店」の方が好き』と
ヒヨドリが言ったとか、言わないとか。

hiyodori ga yamamomo no kajitu wo 240628IMG_0268copy.jpg

















▲深田公園のヤマモモの果実をくわえているヒヨドリ
(もちろん、このあと果実を丸呑みしましたよ)



皆さんも 周辺の環境で生きもの の
観察をしてみませんか。     

          研究員 小舘
ひとはく周辺(深田公園)には ヤマモモ
(ヤマモモ科)の高木 (♀の木)があります。

6月中旬ごろにはたくさんの 果実が
枝に成っていました。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

yamamomo no kajitsu 240621 s-IMG_8539.jpg













▲ヤマモモの果実の状態(6月21日撮影)

上記の写真から1週間後(6月下旬)まで、
たくさん成っていた同じ木を見ると
果実がかなり減っています。

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▲ヤマモモの果実の状態(6月28日撮影)


ヤマモモ食堂に来て、 枝葉に止まって
その場で果実を食べる(イートイン) する
お客さんや 果実をくちばしでくえて
枝葉から離れて別の場所で 食べる
(テイクアウト)するお客さん がいるのを
前のブログ(下記のアドレス)で紹介しました。

ヤマモモ食堂のお客さん(イートイン 編)
https://www.hitohaku.jp/blog/2024/06/post_3103/

ヤマモモ食堂のお客さん(テイクアウト 編)
https://www.hitohaku.jp/blog/2024/06/post_3105/




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「わぉ!」













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▲ヤマモモの枝で果実を「わぉ!」の口して
食べているヒヨドリ(ヒヨドリ科)



isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8818.jpg



「わぉ!」










▲別の場所で果実を「わぉ!」の口して
食べているイソヒヨドリ(ヒタキ科)

==============================================
<ご案内> ひとはくでは、現在(7月7日まで)下記の展示を行っております。

タイトル:わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト
   「第9回 わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展」
期間:令和6年6月8日(土)~7月7日(日)
場所:3階展示ギャラリー

詳しくは、下記をご覧ください。
https://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/photocontest2024.html
==============================================

今回はデリバリー編です。
ヤマモモの果実は、雨が降ったり、 風が
吹いたりすると、 下に落ちてしまいます。
また、熟すると結構落ちやすい みたいです。


レンガ風コンクリートブロックなどで
舗装してある緑道沿いにあるヤマモモ
の木から、たくさんの果実が落ちると
どうしても通行者に踏まれてしまいます
(ある・ある ですね)。

通行者に踏まれると舗装が汚くなって
しまいます。 また時間が経つと発酵
したような匂いがします。
掃除も大変です(清掃の方お疲れ様です)。


さて、今回は枝から落ちた(デリバリーされた)
果実を利用していると思われる生きものを
紹介します。

まずは、スズメ(スズメ科)です。
枝上で食べる場合もあるようですが
(人が見ていると食べないようです)、
落ちた果実をくちばしでつついている
姿の方がよく見られます。

suzume ga yamamomo no kajitsu wo tabeteiru 240628 IMG_0242copy.jpg


















▲落ちた果実をつついているスズメ

s-suzume 240628 IMG_0186copy.jpg


















▲ヤマモモの枝に止まっているスズメ



次にアリ類(アリ科)です。


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▲落ちた果実によってきたアリ類

アリ類の種類によっては、エサとなる
ものを砂で隠す 性質があるようです。
ここの舗装はレンガ風のコンクリートブロックで
その下には白っぽい砂が敷き詰められています。

コンクリートブロック間の隙間からアリ類が
舗装の表面に白っぽい砂を集めて積み上げています。

ari ga 240626 IMG_9756copy.jpg

















▲落ちた果実の周辺を砂で隠そうとしている?


一方、舗装の端の方にたまった果実には、
オカダンゴムシ (ダンゴムシ科)も
近よってきています。


okadangomushi ga 240625 IMG_9018copy.jpg


















▲果実に集まっているオカダンゴムシ

ほんとに果実を食べているのかな?


今回のデリバリー編では、実際に
食べているか どうかということを
写真に収めることは できていません
(近くによってきただけかも 知れません)。

でも、落ちた果実を利用している
生きものは他にもいるでしょうね。
(「ええ。甘酸っぱいですよ。」←私の心の声)

皆さんも 周辺の環境で 生きものの
観察を してみませんか。

              研究員 小舘




ひとはく周辺(深田公園)にはヤマモモ(ヤマモモ科)の高木があります。

ヤマモモ食堂に集まってイートインする(枝の上で果実を食べる)
お客さん(生きもの)もいますが、
今回は、テイクアウトする お客さんを紹介します。

テイクアウトといっても自分の家に持ち帰るのではありません。

枝上ではなく、木のちかくで食べているものです。

yamamomo no kajitu ga natteiru ki 240624 s-IMG_8842.jpg












▲深田公園にあるヤマモモの♀の木(右側の木)とその周辺


それでは利用していた お客さんを紹介しますよ~

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。


1羽の鳥がヤマモモの♀の木の ちかくの
コンクリート構造物の上に止まっていました。

そこから果実を食べるまでの
一連の動きが写真に撮れましたよ(6月下旬)。

(おそらく、ヤマモモの果実を)じ~っと見つめる鳥。

isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8797.jpg












▲ヤマモモの果実を見ている?鳥


その後、すぐにヤマモモの果実を目指して? 飛んでいきました。


isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8798.jpg












▲果実を採りにいった鳥(画面の右上)


数秒後、ヤマモモの果実1つをくわえて戻ってきました。

isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8799.jpg












▲果実を採ってきた鳥


くわえていた果実をいったん置きます。

isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8814.jpg












▲果実を置く鳥

(向きを整えているのか、複数回置いて)
また、果実をくわえています。

isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8816.jpg












▲果実をくわえる鳥

今度は、果実を宙に浮かしています。


isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8817.jpg












▲果実を宙に浮かす鳥

浮かした果実をパクっとくちばしの間(奥)に入れます。


isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8818.jpg












▲果実を吞み込もうとしている鳥



「ん~うまい」と思っているかもしれませんね。

isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8821.jpg












▲果実を呑み込んだ鳥



こっちを向いて、少し首をかしげている
ようにもみえます。



isohiyodori no mesu ga yamamomo no kajitu ga natteiru ki no chikakuniiru 240624 s-IMG_8827.jpg












▲こっちを見ている鳥



この鳥は、イソヒヨドリ(ヒタキ科)
のようです。


果実を丸呑みしてくれるイソヒヨドリのような鳥は、
ヤマモモにとっては(より遠くへ飛んで行って、
種子を肥料付きで排出してくれれば、遠くへ種子を
運んでくれるという意味で)大歓迎な生きもの
なのでしょうね (これを読んだ方が「ふ~ん」と
言ってくれればうれしいです)。


皆さんも 周辺の環境で生きものの観察を
してみませんか。

              研究員 小舘


ひとはく周辺(深田公園)には
ヤマモモ(ヤマモモ科)の高木があります。

ヤマモモは、雌雄異株(♂の木と♀の木に分かれている)です。

6月の今の時期、♀の木にたくさんの果実をつけているものが見られます。

雨が降ったり、強い風が吹いたりすると、たくさんの果実が落ちたりします。
ここ何日か、雨や強風のため、「掃いても掃いても落ちてくる」と
清掃の方も嘆いておられると思います(清掃の方、お疲れ様です)。

ちなみに、ひとはく周辺のヤマモモの果実は、 直径1~1.5㎝ほどで
あまり大きくありません。

yamamomo no mesu no ki  240625 s-IMG_9046.jpg











▲ヤマモモの♀の木

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▲ヤマモモの赤い果実


夕方、ヤマモモの枝を観察していると、わずかな時間でしたが、
たまたま いくつかの鳥類が「ヤマモモ食堂」を利用していましたよ。


利用していた鳥類をいくつか紹介します。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。


チョコマカ動く感じのメジロ(メジロ科)。

mejiro ga yamamomo no kajitsu wo tabateiru 240624 IMG_8896copy.jpg












▲せわしない動きをするメジロ


ヤマモモの枝に飛んできたのですが、私を見て?
(人気を感じて)少し離れたケヤキ(ニレ科)
の枝へ移ったスズメ(スズメ科)です 。

suzume ga yamamomo no kajitu no chikaku no keyaki no ki ni iru 240624 s-IMG_8885.jpg










▲すぐに逃げるスズメ

ヒヨドリ(ヒヨドリ科)は、ピーヨ、ピーヨと
鳴きながらヤマモモの枝に飛んできます。

hiyodori ga yamamomo no kajitu wo s-IMG_8954.jpg











▲鳴きながら飛んできたヒヨドリ  


ムクドリ(ムクドリ科)が4羽ぐらいで飛んできましたが
1羽が枝から飛び立つと他の個体も続いて飛んでいきました
(写真が撮れませんでした)。


果実を丸呑みしてくれる鳥が、(果実を食べて)
どこかに飛んで行って フン(もちろんこのフンの中には
ヤマモモの種子が含まれている)をしてくれると、
うれしいなあとヤマモモは 思っていることでしょう。


皆さんも 周辺の環境で生きものの観察を してみませんか。


                  研究員 小舘

春の落ち葉

2024年4月24日
博物館の近くで植物の観察をしています。

春になると、新しい枝葉が伸びてきて
葉の緑色が薄いものから濃いもの、
やや赤っぽいものなど いろいろ見られます。



arakashi no atarashii eda to ha 240424 s-IMG_7384.jpg












▲アラカシ(ブナ科)の新しい枝葉(2024年4月24日撮影)


さて、春になって、公園や歩道などに「新鮮な
落ち葉が多いな」と思われた方は いませんか?

普通、落ち葉の季節といえば、秋~冬ですよね。

秋~冬にかけてドサッと葉を落とす
木のことを 落葉樹(らくようじゅ)
といいます。

一方、一年中、緑色の葉を枝に付けている
木のことを 常緑樹(じょうりょくじゅ)
といいます。

常緑樹も秋~冬にかけて葉を落とす もの
も多い(落とす量は少ない?) のですが、
春の、新しい枝葉が伸びるときに
古い葉を結構な量で落とすものも多い のです。

ひとはく のある 深田公園などに
植えてある木を観察すると・・・

舗装された歩道などは 頻繁に清掃の方が
落ち葉などを きれいに掃いてくださるので、
掃除される前だと(特定の種類の)新鮮な
落ち葉や落ち花などを見ることができます。


常緑樹であるヤマモモ(ヤマモモ科) の樹冠
(じゅかん;木の枝が広がっている範囲)の下の、
舗装された歩道に落ち葉とたくさんの雄花が落ちて
います(ここ数日間の雨・風で落ちたようです)。


※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

yamamomo no obana to obana ga ochiteiru 240424 s-IMG_7211.jpgyamamomo no obana to obana ga ochiteiru 240424  s-IMG_7209.jpg











▲舗装された歩道に落ちたヤマモモの落ち葉と雄花



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▲ヤマモモの枝葉と雄花 (2024年4月24日撮影)


常緑樹であるアラカシ(ブナ科)の樹冠の下の歩道の
端のところに、風に飛ばされて集まった新鮮な
落ち葉があります。

arakashi no obana 240424 s-IMG_7366.jpg











▲風で端の方に集まったアラカシの新鮮な落ち葉


arakashi no atarashii eda to ha 240424 s-IMG_7379.jpg











▲アラカシの新しい枝葉

アラカシは新しい枝葉を展開するタイミングで
冬を越した古い葉を落とすようです。



落葉樹であるクヌギ(ブナ科) の樹冠の下の歩道に 
落ち葉と たくさんの雄花が落ちています。


kunugi no osu no hana to ochiba 240424 s-IMG_7412.jpgkunugi no osu no hana to kakuto 240424 s-IMG_7423.jpg











▲歩道に落ちたクヌギの落ち葉と雄花、かく斗(と)
(2024年4月24日撮影)



ちょっと待ってください。

落葉樹だったら、秋~冬に葉が落ちて
しまっているのでは? と気づかれた方
もおられると思います。

秋から冬になると落葉樹は、枝と葉の
付け根の間に離層(りそう)と呼ばれる
壁の ようなものを作って 
葉を落とします。

落葉樹の中には 秋から冬にかけて葉の色が
変わったリした後、その葉は枯れるのですが、
離層の発達が悪く、枯れた状態の葉を枝に
付けたまま 春をむかえるものがあるのです。

ブナ科の木の比較的若い個体にも 見られる
現象です。



kunugi no kareta ha ga eda ni nokotteiru 240411 s-IMG_3440.jpg










▲茶色になった(枯れた)葉を 春まで
 枝につけている若いクヌギ (2024年4月11日撮影)



落ち葉の話 ですが、特に「オチ」はありません。



皆さんも 周辺の環境で生きものの 観察を してみませんか。


              研究員 小舘




コレクショナリウム周辺にあるソメイヨシ
ノ(バラ科)を観察していると、
花の蜜を吸いに生きものが訪れていました。
よく見られる身近な生きものですので紹介
します。


くちばしが太いスズメ(スズメ科)は、
花の側面からガク筒部分を破って蜜を
吸っているようですが・・・
(下の写真、蜜をラッパのみ?)

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
suzume ga someiyosino no hana wo kuwaete iru 240411 IMG_3775copy.JPG















▲花のガク筒部分をくわえたスズメ
 〈蜜を吸っている?〉


一方、メジロ(メジロ科)は スズメよりも
少し小柄で、くちばしが細いからか、
花の真正面から蜜を吸っているようです。



mejiro ga someiyosino no hana no mitsu wo sutteiru 240411 MG_3567copy.JPG















▲花の真正面からくちばしを入れている
メジロ

またヒヨドリ(ヒヨドリ科)は、スズメより
も体が大きいですが、
くちばしの先が尖っている感じなので、花の
真正面から蜜を吸っているようです。


hiyodori ga someiyoshino no hana no nakani kuchibashi wo ireteiru 240410 s-IMG_3318.jpg











▲花の正面からくちばしを入れるヒヨドリ
 


ちなみにソメイヨシノの花粉は黄色で
目立ちます。


someiyoshino no hana 240410 IMG_2406copy.JPG
















▲ソメイヨシノの花


someiyoshino no kafun  s-240411 IMGP9591.jpg











▲黒い服に付いたソメイヨシノの黄色い花粉




なので(?)、くちばし や その周辺部が
花粉ですごく黄色くなっているヒヨドリ
もいます。


hiyodori no kuchibashi ni kafun 240410 IMG_3341copy.JPG
















▲くちばしなどが黄色く見えるヒヨドリ




セイヨウミツバチも来ていました。


seiyoumitsubachi ga someiyoshino no mitsuwo suinikita IMG_3411copy.JPG















▲ソメイヨシノの花に来ていた
セイヨウミツバチ





皆さんも 周辺の環境で生きものの観察を
してみませんか。


              研究員 小舘

コレクショナリウム周辺にあるサクラ類の
ソメイヨシノ(バラ科)は、今年は
4月2日に咲き始め、4月6日で、
ほぼ満開状態でした。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
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▲ほぼ満開状態に花が咲いているソメイヨシ
ノ(2024年4月6日撮影)


4月6日には、1枚づつ落ちているのではなく
花が丸ごと?いくつか(近い場所にかたまっ
て)落ちていました。


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▲地面に落ちたソメイヨシノの花
(2024年4月6日撮影)


これは、おそらくスズメ(スズメ科)の
仕業です。
ソメイヨシノの花のガク筒部分をスズメが
くちばしで切って(蜜を吸って)、1つの
花を丸ごと落としてしまっているようです。



くちばしが太いスズメは、そのように
しないと蜜が吸えないそうです。


suzume ga someiyosino no hana wo kuwaete iru 240411 IMG_3727copy copy.jpg















▲スズメがソメイヨシノの花をくわえている
ところ(2024年4月11日撮影)



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▲スズメが落としたと思われる、ガク筒部分
で切られた花(2024年4月6日撮影)   


4月9日は、雨や風が強かったのでソメイヨシ
ノの花は大丈夫だったのか?と、
4月10日午後に観察してみました。

強風で落ちた花びらは吹き飛ばされていまし
たが、午前中に新たに落ちたと思われる
1枚ずつの花びらと、丸ごとの花(どちらも
新鮮な感じです)がいくつも落ちていました。


someiyoshino no otosareta hana 240410 s-IMG_2410.jpg










▲地面に落ちたソメイヨシノの花
(2024年4月10日撮影)



ソメイヨシノの枝先を見ると、花びらが落
ちて5つに分かれた赤っぽいガクが
星の形に見えて目立ちます。


someiyosino no hanabira ga ochita mono 240410copy s-IMG_2443.jpg














▲星型に見える赤っぽい色のガク


もちろん、花びらが落ちていない花でも、
花の後ろ側から見れば、
星形のガクが確認できます。



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▲花の後ろ側から見た状態


ソメイヨシノの花を観察しているとスズメが
現れました。


suzume ga someiyoshino no hana ni 240410 IMG_3380.copy.jpg
















▲ソメイヨシノの枝に止まったスズメ
(2024年4月10日撮影)


スズメは、せわしなく動いています。
こちらが気配をなくしてスズメが見える
位置に移動して、
しずかに観察していると・・・

スズメがソメイヨシノの花のガク筒部分を
くわえました(ヤッター!)。

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▲ソメイヨシノの花のガク筒部分をくわえて
いるスズメ(2024年4月10日撮影)


ガク筒部分が切られたあとが残った状態の枝
で写真に撮りやすそうなところを探してみま
した。

ありました。下記の写真のような感じです。


suzumega hana wo otoshita ato 240410 IMG_2398copy.JPG















▲枝に残った緑色の花柄(かへい)
(2024年4月10日撮影)


スズメに花を丸ごと1つずつ落とされたり、
また雨風で花びらが散ってしまったものも
ありますが、
4月10日の時点では花も花びらが落ちずに
持ちこたえたものも たくさんありました。

まだまだ綺麗です。

皆さんも 身近にソメイヨシノが咲いて
いれば(スズメも?)観察をしてみませんか。                            


              研究員 小舘

晴れた日、青い空が高く見えます。
しかし9月なのに? 日中は、まだまだ暑い日が続いています。




hitohaku honnkann 220904 s-IMGP7124.jpg









▲晴れた日のひとはく3階入口付近


博物館に隣接する深田公園で植物観察をしていると・・・
イネの仲間(イネ科)の オヒシバメヒシバ を見つけました。
漢字では、それぞれ「雄日芝」と「雌日芝」と書きます。

空の青がキレイだったので、それぞれのシバを
日にかざしてみました!



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オヒシバ(雄日芝)の穂の部分




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メヒシバ(雌日芝)の穂の部分



オヒシバメヒシバ には 茎(イネ科の場合「稈(かん)」と言います)
の先に いくつかの穂(「(そう)」と言います)があります。


この オヒシバ メヒシバ の それぞれの2本のを使って
こんなものを作ってみました!


kyun kyun desu 220904 s-IMGP7110.jpg








オヒシバ メヒシバ でつくったハートの形


2つで「きゅん・キュン」です!



9月に入り 朝夕が少し過ごしやすくなった日の「きゅん・キュン」な植物観察でした。



                               研究員 小舘 誓治

博物館に隣接する深田公園には、いろいろな木が植栽されています。

一部の緑道沿いには、ケヤキの並木があり、木陰ができています。

7月中旬~8月中旬の晴れた日に、近くを歩くと
クマゼミアブラゼミが たくさん鳴いています。

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ケヤキが植えてある緑道



比較的低い位置に、たくさんのクマゼミが止まっているケヤキの木を見つけました。



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ケヤキの幹や枝に止まっているクマゼミ






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ケヤキの幹に口吻(こうふん)を刺しているクマゼミ



写真を撮っていると、人の気配を感じたのか
クマゼミたちは、バタバタっと羽音をさせて、
あるいは「ヂっ」?と短く鳴いて、それぞれ
どこかへ飛んで行きました。


それらのクマゼミケヤキの幹に口吻を差し込んでいたところ(穴)を
観察すると、
透明な液体(樹液)がでてきて、小さな玉のようになってきました。

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ケヤキの幹に開いた穴から 樹液がでて・・・




数秒しないうちに、幹上を歩いていたアリ類が何匹か集まってくるのが
観察できました(さすがー、アリ!)。


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▲樹液に集まるアリ類




アリ類がいなくなったときを見計らって、樹液を舐めてみると
かすかに甘い味がしました(やっぱり、すごいー、アリ!)。

夏の暑い日の「カスアマ」な観察でした。




                               研究員 小舘 誓治
ひとはくの周辺のソメイヨシノは、花が終わり、
葉が展開し始めました。

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▲ひとはく周辺のソメイヨシノのようす(花びらが散ってしまった)


ひとはくに隣接する野外施設の円形劇場のそばに樹林があり、
そこにはソメイヨシノとは違う野生のサクラ類の木があります。


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▲円形劇場のそばの樹林



それは、ウワミズザクラという名前で、1つ1つの花は小さくて
それらが(コップ洗い用のブラシのように)穂状になっています。


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▲円形劇場のそばにあるウワミズザクラの木



4月12日にウワミズザクラの花が咲いているのを
確認しました。





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▲ウワミズザクラの花序(下の方から花が開いている)




じつは、4月8日の時点で同じ木のつぼみが膨らんでいるのを
観察していたのです。


uwamizuzakura no tsubomi 220408 s-IMG_7069.jpg










▲ウワミズザクラの花序(つぼみ)


その日、ウワミズザクラを観察をしようとして木に近づくと、
円形劇場の床部分で、何かが動く気配がしました。
そちらの方をみると、そこには小鳥がいました。
ヤマガラのようです。


yamagara ga yuka ni 220408 s-IMG_6952.jpg









▲円形劇場の床部分にいたヤマガラ




ヤマガラも見られているのに気付いたのか、上空の
ウワミズザクラの枝へ飛んで行き、しばらくして、
また下へ降りてくる動作を数回繰り返していました。




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▲ウワミズザクラの枝に止まるヤマガラ



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▲階段状になっている部分にいるヤマガラ


こちらも、しばらく床部分や階段状の部分にいる
ヤマガラの方を観察していました。



ヤマガラは、床部分に落ちているヤマモモの種子(前年のもの)を
つついていました(つついていたのですが、この時は飲み込んでは
いなかったようです)。

ウワミズザクラは8月くらいに果実が熟します。そのころには
いろんな小鳥たちが食べに来るのでしょうね。







                         研究員 小舘 誓治

春です。
ひとはく近くのソメイヨシノは満開です(4月7日)。


somoeyoshino ga mannkai 220407 s-IMG_6791.jpg









▲満開のソメイヨシノ

さて、タイトルの「ほうしけいとえいようけい」これを漢字で書くと、
「胞子茎と栄養茎」となります。

じつは、ここで取り上げる「胞子茎」は、皆さんご存知の
ツクシのことです。


ひとはくは、深田公園の中にあります。本館に近いところに
「円形劇場」という野外施設があり、その上方に「のり面」
(年間3回くらい草刈りがされている場所)があって、そこに
ケヤキの木が植えてあります。



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▲円形劇場の上方にある「のり面」

その「のり面」のケヤキの下には、3月下旬~4月初旬に
ツクシがたくさん見られます。

今年の4月7日の時点では、暗褐色のツクシは、ほとんどなく
代わりに緑色のスギナがたくさん見られました。



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▲地面からでてきた緑色のスギナ


(ここでもう1回)じつは、このスギナは、「栄養茎」で
近くに出ていたツクシと地中でつながっていたかもしれません。

つまり、スギナという植物の、役割が異なる2つの体をそれぞれ
別の呼び方(ツクシとスギナ)で呼んでいるということになります
(でも、どちらも『スギナ』という名前の シダ植物です)。

暗褐色の「胞子茎」であるツクシは胞子を撒くための体。
スギナと呼ばれている緑色の「栄養茎」は光合成をおこない
栄養をつくる体です。

ちなみに「胞子茎」「栄養茎」の「茎」とは、葉がなく茎だけ?
に見えるので、そのように呼ばれるのだと思われます
(シダ植物で、胞子のうを付ける葉を「胞子葉」(ほうしよう)と呼びます)。

早春に、まず ツクシ(胞子茎)が地面から出て、そのあと
スギナ(栄養茎)が出てくるのです。




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▲スギナの栄養茎(左)と胞子茎(右)



スギナの観察をしていると、近くのケヤキの枝で、
シジュウカラ の オス が急に鳴きだしました。

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▲ケヤキの枝にいたシジュウカラ


シジュウカラの鳴き声の ツツピー、ツツピー が
ツクシー、ツクシー に聞こえます。


変化が激しい?春ですね~。



                                研究員 小舘 誓治

4月5日時点で関西地方の「花だより」(ソメイヨシノの開花状態)は、
多くの場所で「満開」となっています。

ひとはく周辺のソメイヨシノも ほぼ満開状態(九分咲き?)です。

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▲満開状態のソメイヨシノ




ハチ類も、蜜を求めてやってきています。

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▲ソメイヨシノの花を訪れたセイヨウミツバチ


ソメイヨシノの花に訪れる、いくつかハチさんを見ていると、
後脚のところに黄色くて丸いものが付いているハチさんがいました。
これは、「花粉団子」と呼ばれているものだそうです。
花蜜だけではなく、花粉も集めているのですね~。


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▲後脚に「花粉団子」をつけた個体



しばらく観察していると、
それぞれの脚(脚には毛が生えている)を器用に?(ハチさんとしては
当たり前なんでしょうが・・・)動かして、背中の方も含めて
体に付いている花粉をブラッシングしているように見えました。
この花粉を集めて団子にするのですね。


someiyoshino no hana ni mitsubachi 220405 s-IMG_6486.jpg









▲脚を上手に使って体に付いた花粉を集めている?



ハチさん、上手に団子をつくるんですね~。
感心しました。
パチパチパチ(手をたたいています)。

                           研究員 小舘 誓治
今日(4月5日)の三田地域はポカポカした良い天気です。
しかし、朝夕は、まだヒンヤリした感じです。


下記の写真は、ひとはくの4階入口付近のコバノミツバツツジの4月2日のようすです。
約10輪程度の花が咲いていました。
一昨年と昨年は、3月27日ごろに咲いていましたので、今年は少し遅いかもしれません。


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▲コバノミツバツツジの4月2日のようす




4月5日の時点では、三分~四分咲きといったところでしょうか。


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▲コバノミツバツツジの4月5日のようす



「つぼみ」も まだたくさんあるので、しばらく花を楽しめそうです。



コバノミツバツツジの花を 背面から見ると、
キツネの顔に見えるものがありました。


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▲コバノミツバツツジの背面、キツネの顔に見えます?



コバノミツバツツジの花を見つけたら、キツネの顔に
見えるものをさがてみませんか。

                                研究員 小舘 誓治

2021年12月5日付の神戸新聞三田版に都市部のシダということで
ホウライシダとモエジマシダについてコラムを書きました。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sanda/202112/0014891714.shtml

ホウライシダはこんなものです。
ホウライシダ1.jpg










[神戸新聞のリンクが切れるかもしれないので、以下にテキストを入れます]


ホウライシダは暖地性のシダ植物で、涼しげな園芸植物のアジアンタムの仲間です。熱帯温室などでよく植えられています。阪神間の瀬戸内側、尼崎市から神戸市、明石市、さらには伊丹市、宝塚市にかけては水路脇や人家の石垣に雑草のごどく生えています。ところが、標本情報を確認するとこの地域の標本がほとんどです。姫路市、洲本市ではわずかに1地点です。十分に調べられていない可能性もあるのですが、在野の研究家の丸岡氏が集中的に調べている三木市でもわずか1地点のみ、同じく牛島夫妻が植物誌を公表している猪名川町では記録がありません。阪神間南部に集中的に分布していると見てよさそうです。三田市では屋敷町の旧九鬼家住宅資料館の周りに生えていることを知っていたのですが、それ以外の場所は知りません。六甲山地よりも北側ではかなりまれですので、みかけたらご一報下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーー
この記事を見て、散歩道の近くでそれらしいシダがあるといって、連絡してくれた方がありました。

博物館から自動車で10分ほどの神戸市北区長尾町宅原ということででかけてみました。

ホウライシダ2.jpg










これは立派にホウライシダで、ちゃんと胞子もできていました。
ご本人は、園芸植物のアジアンタムと思っていたようです。

わかりやすい違いは葉のへりにできる胞子嚢群(ほうしのうぐん;胞子ができるところ)の形です。
ホウライシダ胞子嚢群.jpg










カラクサホウライシダ胞子嚢群.jpg










上がホウライシダ、
下がカラクサホウライシダあるいはコバホウライシダとも呼ばれる園芸のアジアンタムです。
葉のへりで、膜に包まれた部分が胞子嚢群です。
ホウライは四角い直線状ですが、カラクサはカシューナッツ状です。

今回の発見地点(★)を含めたホウライシダの県内分布図です。

houraishida.jpg




















神戸市では一番北、県内でも三田市に次いで県内二番目の北の分布です。
早速に標本にさせていただきました。ありがとうございました。

(鈴木武)









幽霊花?

2021年9月28日

ひとはくに隣接する深田公園の円形劇場のところで
見られる ヒガンバナ(ヒガンバナ科)は、
2021年9月18日の時点で、ほぼ満開でした。


higannbana no kabu 210918 s-IMG_5509.jpg














▲ほぼ満開状態のヒガンバナ
(2021年9月18日撮影)





約1週間後の2021年9月27日の時点では・・・

花被片(花ビラ や ガク)や雄しべ などの赤色が変色して、
薄い紫色?になり、下に垂れた感じになっています。

これって、(乱れ髪の)幽霊のような感じ?でしょうか?



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▲満開状態から約1週間経過したヒガンバナ
(2021年9月27日撮影)




秋の お彼岸の時期に咲く ヒガンバナ(彼岸花)は、
昔から いろいろな名前で呼ばれていたようす。

たとえば、
「曼殊沙華」(まんじゅしゃげ)「仏花」「秋花」
などのほか、葉っぱがない状態で茎が伸びて
真っ赤な花が一斉に咲くので、「びっくり花」や
「幽霊花」などなど。



このあと、どうなるのだろうか? 
すぐに消えてなくなるのでしょうか??

気になります。


                      研究員 小舘 誓治

ぬぎぬぎ? ドングリ

2021年9月19日

ひとはくに隣接する深田公園で、ドングリが1個 落ちていました。
丸っこい ドングリです。


kunugi no donnguri   210919 s-IMG_5618.jpg











▲深田公園で見つけたドングリ



近くの木から、クヌギ(ブナ科)のドングリだと思われます。


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▲ドングリが1つだけ落ちていた 近くのクヌギの木




クヌギの「かく斗(と)」は、落ちていませんでした。
かく斗 は、枝とドングリとを つないでいるものです。
この落ちているドングリの かく斗は、枝に付いた
ままなのかな?

かく斗は、ドングリが小さいときは、その全体をほぼ覆っています。

クヌギの木の枝を見ると、現在ほとんどが黄緑色っぽい、かく斗が
たくさん見られ、緑色のドングリが、かく斗の中から、
ちょこっと顔をだしている、って感じのものから、
3分の1くらい見えるものもあります。

kunugi no eda ha 210918 s-IMG_5456.jpg












kunugi no ki  no eda 210919 s-IMG_5595copy.jpg











▲クヌギの枝に付いている黄緑色の かく斗



落ちたドングリは、他のドングリよりも早く
かく斗を ぬぎぬぎ した? のですね。




クヌギの木を よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  葉を見て、
  ① 縁のギザギザ(きょ歯)の先は どうなっていますか?
  
  ② 主脈から分岐した側脈(そくみゃく)と きょ歯の関係は?
  
  ③ 裏面は、どんな色でしょうか?

  
  幹を見て、
  ④ 幹のもようは、どんな特徴がありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
    

春に咲いたクヌギの雌花が、熟したドングリになるのは、
次の年の秋です。

現在、今年の春に咲いた雌花のあとと、一年前の春に咲いて、
若いドングリになっているもの、の両方を観察する
ことができます。


kunugi no hana no ato 210919.jpg












▲今年の花のあと(白の矢印)と、若いドングリ(去年の花のあと)(赤の矢印)






まだ黄緑色のドングリ、大きくなったら、だれが食べるのかな?
                                        研究員 小舘 誓治

真っ赤な塊? 

2021年9月19日


ひとはくに隣接する深田公園で、真っ赤な塊?を
見つけました。




higannbana no kabu 210918 s-IMG_5530.jpg










▲深田公園で見つけた真っ赤な塊?


どうやら、何かの花が咲いているようです。


近寄って見ると、同じ場所から花の茎が複数出ています。
ヒガンバナ(ヒガンバナ科)です。

田んぼの畦などで、毎年9月ごろに一斉に咲いている
のを見ます。 

花は、独特な感じです。


higannbana no kabu 210918 s-IMG_5509.jpg










higannbana no hana 210918 s-IMG_5504.jpg



▲ヒガンバナの花


地下には、一般に「イモ」、「球根」とよばれる
鱗茎(りんけい)があります。

しかし、この植物には、植物体にリコリンという毒が
含まれていますので、その成分を除かないと
食べられません。




さらに、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  花を見て、
  ①1本の花茎に 花は いくつありますか?

  ②1つの花の「花びら」は 何枚ありますか?

  ③1つの花の「おしべ」は 何本ありますか?

  全体を見て、
  ④葉は、どこにありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
    



ヒガンバナの花は、秋のお彼岸の前後に咲き、
咲き始めから咲き終わるまで
約1週間から2週間の間、花を楽しめるようです。

ただし、8月~9月に猛暑が続いた年は開花が
遅れる傾向があるそうです。

今年はどうでしょうか?







higannbana no tsubomi 210918 s-IMG_5521.jpg











▲ヒガンバナのつぼみ




近所で咲いていたら、花が終わった後も、
とき~ ど~き 観察してみましょう。

何か、新たな発見があるかも。


なぜか、「イモ」ではなく、「おはぎ」 が 食べたくなってきました。
                                        研究員 小舘 誓治

2個ぐい!! すごい!

2021年8月30日

暑い日が続く中、昼間に外に出てみると・・・

ひとはくのエントランスホールちかくに植えてある
エノキ(アサ科)の木が、最近にぎやかです。


enoki no ki 210830 s-IMG_1763.jpg











▲エントランスホールちかく の エノキの木
 (まわりに、セコイアの高木が見えます)


8月の中頃から、いくつかの木を時々観察をしていると、
最近、エントランスホールちかくのエノキの果実を食べに
ヒヨドリの何羽か(同時に4羽はいたことがあるのですが・・・)が、
かわる、がわる?飛んできます。




この時期のエノキの果実は、緑色からオレンジ色まで、
果実の熟度によっていろいろな段階の色が見られ奇麗です。

enoki no kajitsu 210830 s-IMG_1631.jpg










▲いくつかの段階の色の、エノキの果実


しかし、オレンジ色の果実が少なくなってきました。
まだ、緑色や緑色からややオレンジ色っぽくなっている果実はあるのですが...



木の近くを人が通ると、エノキの果実を食べていたヒヨドリは、
一端、近くの別の木(セコイアやケヤキ、ヤマモモなど)に飛んで行き、
再び戻ってきて、ということを繰り返し 何度も来ているようでした。



人に気付くと、果実をくわえて飛んで行ったりします。

hiyodori ga tonndeiku 210830 s-IMG_1613.jpg











▲人が近くを通ったので飛んで行くヒヨドリ



エノキの果実は、直径6~8㎜で、中に1個種子が入っています。
果実の大きさの割に、種子が大きいようで、
ヒヨドリの栄養になる部分は少ないのではないかと...


enoki no kajitsu to syusi 210830 s-IMGP9628.jpg









▲エノキの果実と種子


だから、というわけではないでしょうが、
一度に2個くわえているヒヨドリもいました。すごい!


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▲エノキの果実を2個くわえているヒヨドリ


お互いに、食べすぎには注意しましょう。


                           研究員 小舘 誓治
連日、晴れて暑い日(日中の最高気温30℃以上)です。

ひとはくのエントランスホールちかくに、エノキ(アサ科)の木が植えてあります。

enoki no ki 210828 s-IMG_1156.jpg










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▲エントランスホールちかくのエノキの木
(背が高い針葉樹の木は、セコイア)




エノキは、漢字で「榎」で、
夏の木?なのでしょうか?


色々な資料を見ると、
エノキは、枝が多いころから「枝の木」、たくさんの果実ができ、鳥類をはじめ
いろんな生きものの餌になることから「餌の木」、また縁結びの木ということで
「縁の木」などなど、名前の由来がたくさんあるようです。



今、エノキのたくさんの枝には、果実がいっぱい 生っています。

まだ、完全に?熟していないと思うのですが、緑色からオレンジ色まで段々と色が
変わっていて奇麗です。

enoki no eda 210828 s-IMG_1330.jpg














▲ エノキのいろいろな色の果実




観察していると、ヒヨドリが飛んできて果実を食べているようです。


hiyodori ga enoki no kajitsu wo tabeteru 210829 s-IMG_1556copy.jpg










▲エノキの果実をくわえているヒヨドリ




一羽が枝に止まっていると、別のヒヨドリが飛んできました。
ヒヨドリが二羽並んでいます。縁結びの木なのですね~。

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▲エノキの枝に止まる二羽のヒヨドリ


うらやましいイ?
夏の木、あついですね~。


                           研究員 小舘 誓治

今日は、晴れて暑い日(気温30℃以上)です。

午後、ミンミンゼミ や ツクツクボウシ の大合唱が聞こえる中、
クマゼミ も頑張って鳴いていました。

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△ ケヤキの幹に止まって鳴いているミンミンゼミ


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△ケヤキの幹に止まって鳴いているクマゼミ




ケヤキの幹は、ムシが止まりやすいのかな?



さて、ひとはくがある深田公園には、サルスベリ(ミソハギ科)の木が植えてあります。

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▲サルスベリの木




今、たくさん花が咲いています。




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▲ サルスベリの花


そのサルスベリの木を見ると、樹皮が剥げていています。
樹皮が剥げてツルツルした幹は、木登り上手なサルでも
スベル?ということから「サルスベリ」と名づけられた
と言われます。


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▲樹皮が剥げているサルスベリの幹


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▲サルスベリの木の下に落ちている樹皮


幹を見ていると黒っぽいムシが止まっています。
キマダラカメムシのようです。

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▲サルスベリの幹に止まっているキマダラカメムシ



キマダラカメムシさん、スベリおちないように。
「安全第一」ですよ。

(天の声;「おじさん、スベってますよ。」)



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▲サルスベリの幹近くに「安全第一」の文字



                           研究員 小舘 誓治

不安定な天気が続いている8月後半です。

今日は、昼ごろから風が強くなり、雨がポツポツ降ってきました。
強い風でエントランスホール前の旗が良く見えます。


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△ エントランスホール前の旗



ひとはくのエントランスホールよこの緑道沿いに ヤマボウシ(ミズキ科) の
木が植えてあります。

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△ ヤマボウシ(一部ハナミズキ)が植えられている緑道




そのヤマボウシの果実、最近、
赤く熟したものが多くなってきました。



おいしそうです!

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▲ヤマボウシの熟した果実





よく見ると、だれかに食べられている果実があります。




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▲食べられた痕があるヤマボウシの果実




お昼の時間に観察していると・・・
(写真を撮っていると、近くを通りかかった家族連れの方が、
ヤマボウシの果実を見て「キノコかと思った」と言っておられましたよ。)



(少し待っているだけで)メジロが数羽飛んできて・・・
果実をつつきだしました。





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▲ヤマボウシの果実につかまり、食べているメジロ




続いて、やって来たのは・・・ ヒヨドリ。


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▲ヤマボウシの果実を食べているヒヨドリ





緑道には、たくさんのヤマボウシの果実が落ちています。

これは、だれが食べるのかな?



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▲緑道に落ちたヤマボウシの果実





ちなみに、近くに植えてあるハナミズキ(ミズキ科)の果実は・・・
まだ、緑っぽい色です。


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△ ハナミズキの若い果実





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 ◆ひとはくでは 9月12日まで、
  『収蔵資料展「ひとはくの鳥類標本をお見せします!」』を
  開催しております。
  もちろん メジロ や ヒヨドリ の標本も 見ることができますよ。

  詳しくは、下記をご覧ください。
https://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/birds-specimen2021.html
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                           研究員 小舘 誓治

今日(3月28日)の三田地域は、雨です。
しかし、風も強くなく雨量も少なそうです。


昨日のひとはくブログ(「コバノミツバツツジが咲き始めました2021
https://www.hitohaku.jp/blog/2021/03/_2021/
)の続きです。


昨日咲き始めた4階入口付近のコバノミツバツツジの花は3輪でしたが、
本日(雨にも関わらず?)、63輪の花が咲いていました。

しかし、まだ一分から二分咲き?というところでしょうか?


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▲雨に降られながら咲いているコバノミツバツツジの花




昨日まで、たくさん残っていた冬芽を被っていた、茶色い鱗片葉は、
雨で多くが落ちてしまったようです。

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▲鱗片葉がなくなったコバノミツバツツジの紫色の「つぼみ」





コバノミツバツツジは、雨に関係なく咲いています。





                                 研究員 小舘 誓治


今日(3月28日)の三田地域は、昨日の晴れとは違って午前中から雨でした。


ひとはくのエントランスホールの前には、3種類の旗(国旗、県旗、館旗)が
掲げられるように旗ポールがあります。
しかし、今日は雨なので、旗は掲げられていません。


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▲エントランスホール前の旗ポール(右側の写真)




さて、ここで、いきなりクイズです。



車道側からエントランスホールを見て、向かって左側から
次の①~③のどの順番に旗が掲げられるでしょうか?

向かって左側から、
  ①国旗、県旗、館旗
  ②館旗、県旗、国旗
  ③県旗、国旗、館旗


答えは・・・
今度(雨でない日、あるいは休館でない日で)、ひとはくに来た時に
(しかも、風がある日に)確認してみてください。




さて、エントランスホールの近くに植えられている エドヒガン(サクラ類)は、
昨日ほぼ満開状態でしたが、今日の雨で(風は強くないのですが)
花びらがたくさん散り始めました。


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▲雨に打たれるエドヒガンの花



前日は、2~3枚程度の花びらが地面に落ちていましたが、
今日の雨で千単位の花びら(おそらく数千枚)が落ちてしまいました。





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▲一部の花びらが落ちたエドヒガンの花 と 地面に落ちた花びら





このエドヒガンの近くにあるソメイヨシノの花は、現在、八部咲きという
感じでしょうか?



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▲ソメイヨシノの花(八部?咲き)


ソメイヨシノの花びらは、今日の雨では、数枚程度しか落ちていません
(夕方時点で)。


ソメイヨシノの花は、どれくらいの期間もってくれるかな?



                                   研究員 小舘 誓治



今日(3月27日)の三田地域は、良く晴れたすがすがしい気持ちになるような天気でした。

エントランスホールの近くに植えられている エドヒガン(サクラ類)は、
ほぼ満開状態です。



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▲エドヒガンの花



エドヒガンの写真を撮っていると、エントランスホール前の芝生地に
スズメがいて、カメラを向けると にらまれ?ました。



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▲こちらを にらんでいる?スズメ




さて、昨年のひとはくブログの「コバノミツバツツジの花が咲き始めました」で
ひとはく の まわりで、3月28日にコバノミツバツツジの花が咲いたこと
を書きました(下記参照)。

「コバノミツバツツジの花が咲き始めました」  (2020年3月28日ブログ)
 
https://www.hitohaku.jp/blog/2020/03/post_2708/




2020年3月26日は、4階入口付近のコバノミツバツツジの花は、
まだ咲いていませんでしたが、3月28日には咲いているのを確認できました。



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▲コバノミツバツツジの2020年3月26日の状態(つぼみ)



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▲コバノミツバツツジの2020年3月28日の状態(開花)




今年(2021年)は、本日(3月27日)、コバノミツバツツジが咲いているのを確認しました‼


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▲コバノミツバツツジの2021年3月26日の状態 (つぼみ)


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▲コバノミツバツツジの2021年3月27日の状態(開花)







ひとはく本館4階入口付近のコバノミツバツツジは、
昨年とほぼ同じ日に花が咲きだしましたよ。





皆さんのお住まいの近くのコバノミツバツツジ(分布;中部地方以西~九州)は、いかがでしょうか?




                                 研究員 小舘 誓治


フジの花(花序)が上を向いて咲いているような、ツル植物をみつけました。




kuzu no hana 200819 s-IMGP8592.jpg












▲花序が上を向いて伸びて咲いている、たくさんの花




この植物は、
道沿いののり面で地を這うように、あるいは他の植物を覆うように
広がっていたり、電柱をのぼるように、あるいはフェンスなどに
巻き付いて茎(ツル)を伸ばしています。




kuzu no hana ga saiteiru 200809 s-IMG_9916.jpg














▲電柱を支えるワイヤーに絡んで登っていくツル植物





この花は、クズ(マメ科)の花です。 

フジもマメ科なので1つ1つの
小さな花の形がよく似ています。



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▲クズの花                  ▲フジの花(5月上旬)






クズの葉は、3つの小葉(しょうよう)(「小さい葉」の意味だが、
クズの小葉は結構大きい)がセットで1枚の葉(複葉)です。




kuzu no ha 200827 s-IMG_1503.jpg













▲3つの小葉がセットで1枚 の クズの葉




kuzu no ha 200827 s-IMG_1502.jpg



▲いろんな形のクズの葉




よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  ツル(茎)の巻き方を見て、
  ①右巻きでしょうか?左巻きでしょうか?

  3つの小葉がセットで1枚の葉ですが、
  ②3つの小葉の形は同じですか?

  ③小葉の基部(付け根)のところは、どうなっていますか?
  
  ④葉柄(ようへい)の基部(付け根)のところは、どうなっていますか?
  
    
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=





暑い日が続いています。

日陰の葉と日向の葉を比べると、

kuzu no ha no hinata to hikage 200815 s-IMGP8382.jpg













▲クズの日向の葉と日陰の葉がみられるところ




日陰のクズの葉は、3小葉が 平面にそろって
(開いて)いる感じです。



一方、日向のクズの葉は・・・
小葉をあわせるようにして、葉を閉じています。



kuzu no ha ga tojiteiru 200815 s-IMGP8409.jpg













▲小葉を合わせるように閉じているクズの葉




クズは、「秋の七草」の1つです。
じっくり観察してみましょう。



                                         研究員 小舘 誓治
兵庫県には13種類のセミがいますが、出てくる季節のいちばん最後、夏の終わりから秋に登場するのが、チッチゼミです。

ひとはくのエントランスホールのまわりに、セコイアの木が数本植えられています。
チッチゼミのお気に入りとなっておりまして、毎年、ここで、鳴き声を聞くことができます。

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よくいるのは、この写真の左端の木と、駐車場の脇の木です。

2020年は、8月18日から、鳴き始めました。
鳴いているところは、このとおりです。


チッチゼミの声が、わかりましたでしょうか?
バックグラウンドで単調なリズムを刻んでいるのがチッチゼミです。あまりセミっぽくないですね。

10月上旬くらいまで、お天気のよい日に聞くことができます。
ひとはくにお越しの際は、ぜひ聞いてやってください。
もちろん、相手は天然の生き物ですので、いないこともあれば、鳴いてくれないときもあります。
(なお、チッチゼミの声はかなり周波数が高く、個人差により、聞き取りにくいことがあります。)

さらに、お時間のある方は、がんばって、鳴いている姿をさがしてみてください!
ここで鳴いているチッチゼミをみつけた人は、いまだかつて、おりません。
これは自分も含めて、です。

チッチゼミは、とても小さく、みつけにくいことで有名なセミなのです。
背の低いマツの木の生えているようなところを探すと、つかまえることができるかも。
こちらのムービーを参考にしてください。

チッチゼミは、こんな姿です。大きさは、2、3cm。
ツクツクボウシより、はるかに小さいです。
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横から見ると、後ろの翅がちょっと突き出ています。
背中に黄色い三角形の小さな紋があります。
前脚が太く、けっこう力強いです。

姿を見られたら、ラッキーですね!

(八木 剛)


公園や緑道沿いに、(南国ではないのに)南国で見られる?
ハイビスカス のような花 が 咲いています。



この花は、アオイ科 の フヨウ属( Hibiscus )の ムクゲ という植物です。

ムクゲは、ハイビスカスと呼ばれる植物と同じ属(仲間)なのです。



「花びら」同志は、となりのものと 少し重なっています。



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▲ムクゲの花




開く直前の「花びら」は、かるく ネジレ ているように見えます。
この ネジレ(の巻き)は、開いたときの「花びら」と「花びら」の
重なり の 向き? と 関係がありそうです。



mukuge no tsubomi 200711 s-IMGP6719.jpg










▲ムクゲ の 開く直前? の つぼみ





ムクゲの葉には、3本の葉脈(ようみゃく)が 目立ちます。

「つぼみ」 の 付け根 に いくつか ある、細い緑色のものは、
「副ガク」と 呼ばれるもの です。


mukuge no ha 200711 s-IMGP6704.jpg












▲ムクゲ の つぼみ と 葉の裏側



もっと、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  枝先の1つの花を見て、
  ①「花びら」や「がく」は、それぞれ何枚ありますか?

  花の中央に棒状のものがあります。
  ②その棒状のものの先は、いくつに分かれていますか?

  ③「おしべ」は、どのような特徴 が ありますか?

  ④「つぼみ」を上から見ると、漢字1文字の何に見えますか?

  
  ⑤「つぼみ」や葉の表面の毛を拡大すると何に見えますか?
    
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=





ムクゲの花 の 近くで「ホシミスジ」という蝶が止まっていました。






hoshimisuji  200711 s-IMGP6749.jpg












▲ムクゲの葉に止まった ホシミスジ





「ホシミスジ」の名前は、
「ミスジ」は、翅の表に白い線(筋)が3つ目立ちますので、
それから。
「ホシ」の方は、翅の裏に黒い点(星)があることから、
それぞれ由来しているとのこと。


ムクゲには、葉に3つの葉脈(筋)が目立ちます。
また、星に見える毛(「星状毛(せいじょうもう)」と
言います)が 生えています。




ということで、ムクゲ と ホシミスジ は、
3本の『筋』と『星』つながり と いうことですね
(無理矢理 やな ~ア )。



                                         研究員 小舘 誓治

公園などの緑道沿いでクチナシ(アカネ科)の
花が咲きはじめました。
花から、上品な感じ? の 香りがします。




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▲ひとはくの看板前の、花が咲きはじめた
 クチナシの植え込み






このクチナシは、八重咲きの花です。
こちらの方が 公園などで よく見かけるような気がします。
  
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▲八重咲きのクチナシの花



下の写真は、「花びら」が一重のクチナシの花です。



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▲一重咲きのクチナシの花






「花」や「葉」を さらに、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  花を見て、
  ①「花びら」の下にある「がく」の先は いくつに分かれていますか?

  ②「おしべ」の数は いくつですか?

  枝に付いている葉を見て、
  ③葉の並び方に どんな特徴がありますか?

  葉の柄の付け根に「托葉(たくよう)※」と いうもの が あります。
  ④この「托葉」に どんな特徴がありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  ※「托葉」:葉の付け根にある、葉状のもの、あるいは突起物など。




開く直前の「つぼみ」は、バニラ の ソフト クリーム に
緑色の キウイ・ソース を かけた、おいしそうな
ソフト クリーム に見えませんか?


kuchinashi no tsubomi 200628 s-IMGP5980.jpg











kuchinashi no tubomi  200628 s-IMG_4139.jpg









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▲ ソフト クリーム に見える?  クチナシ の 「つ・ぼ・み」




クチナシの花の写真を撮っていると、何かの視線を
感じました。
その方をみると・・・じーっと 見られていました!


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▲じーっと、こっちを見る ちっちゃな カマキリの仲間




                                         研究員 小舘 誓治

星とラッパの花

2020年6月27日

公園などの緑道沿いでハナゾノ ツクバネ ウツギ(スイカズラ科)の花
が咲いています。
ハナゾノ ツクバネ ウツギは、【アベリア】と呼ばれたりします。






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▲花が咲き始めた ハナゾノ ツクバネ ウツギの植え込み



  
花を前から見ると【星】に、横から見ると【ラッパ】に見えませんか?


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▲ハナゾノ ツクバネ ウツギの花







花や葉を さらに、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  ラッパのような形の花の先は、
  ①いくつに分かれていて、花の内側の特徴は 何ですか?

  ②1つの花の中で「花びら」の色に、何か特徴がありませんか?

  ③葉の並び方に どんな特徴がありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
    








「がく」の部分は、お正月に遊ぶ「羽根つき」の
「羽根」の形に 似ています。

さて、1つの「がく」に、「羽根つきの羽根」に
使われている 鳥の羽 にあたる部分が いくつありますか? 
観察してみてください。


haazonotsukubaneutugi no hana 200627 s-IMGP5943.jpg












▲「花びら」の下にある赤い「がく」






ハナゾノ ツクバネ ウツギを観察していると、クマバチが
蜜を吸いに来ました。

クマバチは、花の【星】(正面から)ではなく、
【ラッパ】に(横から)、抱き着き、
わずか2~3秒で「花びら」の外から 穴を開けて
蜜を吸っているようです。


植物にとっては、花粉を運んでもらえないのに
蜜を吸われる という、とっても 困る行動だと
思われます。



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▲クマバチが花の蜜を吸っているところ



                                         研究員 小舘 誓治

ひとはくの4階入口近くに ヤマモモ(ヤマモモ科) の
♀ の木 があります。


最近、その果実が赤く熟したものが多くなってきました。

とっても おいしそうです!




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▲ヤマモモの赤く熟した果実




観察していると、様々な鳥たちが やってきます。


hiyodori ga yamamomo no ki ni mukatteiru 200620 s-IMG_2426copy.jpg














▲ヤマモモの果実をくわえた ヒヨドリ



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▲ヤマモモの果実をくわえた ムクドリ





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▲ヤマモモの果実をつついている メジロ














歩道に落ちた果実を食べているものもいます。




suzume ga yamamomo no kajitsu wo tabeteiru 200623 s-IMG_3186copy.jpg














▲落ちたヤマモモの果実をくわえる スズメ





ヤマモモの果実は、色んな鳥たちに食べられているようです。





そして、これは だれ の口に?・・・


yamamomo no kajitsu 200625s-IMGP5621.jpg








▲少し大きめのヤマモモの果実


                           研究員 小舘 誓治



公園の緑道沿いにアジサイの仲間の植え込みが見られます。
アジサイの仲間は、梅雨の季節によく似合う植物の1つです。


下の写真の ガクアジサイ(アジサイ科)、 
キレイ です。

gakuajisai no hana (saiteinai) 200620 s-IMGP5261.jpg













▲キレイな ガクアジサイ







  
花が咲いていると思って近寄って
よく見ると、まだ「つぼみ」の状態でした。


gakuajisai no hana (saiteinai) 200620 s-IMGP5269.jpg









▲中央の粒々に見える小さな花の「つぼみ」




中央の粒々の集合体の周りにあって「花びら」
に見えるのは「がく」です。
「がく」に囲まれた中心部に、小さな「つぼみ」があります。


gakuajisai no hana (saiteiru) 200620 s-IMGP5277.jpg








▲周りの「花びら」に見える「がく」
(「がく」に囲まれた中心部に「つぼみ」がある)








「花」や「つぼみ」、「がく」、「葉」などをよ~く見てみると・・・



<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  枝先の花のところを見て、
  中央の粒々に見える「つぼみ」は、見る角度によって
  漢字の1文字に見えたりします。
  ①「つぼみ」は、何という漢字に見えますか?

  中央の粒々1つ1つが1つの花です。それが開いていたら、
  ②「花びら」は何枚ありますか?

  中央の粒々(あるいは、それが開いている)の集合体の周りの、
  「花びら」に見えるものは、じつは「がく」です。
  ③1つの小さな花に「がく」は 何枚ありますか?

  ④葉の並び方に どんな特徴が ありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
    




色々な状態の花を じっくり観察してみましょう。




gakuajisai no hana  no hana ga saiteiru 200619 s-IMGP5228copy.jpg














▲ほぼ満開状態 の ガクアジサイ






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▲「花びら」に見える「がく」の中心部にある小さな花が咲いたもの




gakuajisai no hana (saiteiru) 200620 s-IMGP5272.jpg









▲中央の粒々の「つぼみ」の中で1つだけ開いた花










                                         研究員 小舘 誓治

 ひとはくの4階入口近くには、コシアカツバメの巣が
たくさんあります。
 





iriguchi chikaku  200614 s-IMG_0740.jpg















▲ひとはくの4階入口付近





 コシアカツバメの巣から、ヒナ?の声がしています。



suzume 200614 s-IMG_0657copy.jpg














▲コシアカツバメの巣




巣の入口を観察していると、スズメの親がエサをくわえて
巣の入口近くに来ました。




すると、ヒナが3羽、大きく口をあけて、エサをねだっています。

suzume 200614 s-IMG_0341copy.jpgsuzume 200614 s-IMG_0352copy.jpg














▲スズメの親が ヒナ にエサを与えています




昨年までに作られたコシアカツバメの巣には、スズメが入り
現在子育て中です。







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▲スズメが子育てしているコシアカツバメの巣のいろいろ 









ここ数年、ひとはくの4階入口近くでは、毎年コシアカツバメが
子育てをしていたのですが、今年は姿が見られません。
どうしたんだろう・・・




                       研究員 小舘 誓治


公園の緑道沿いなどに、ちっちゃな・ちっちゃな葉
の植え込みがあります。

定期的に綺麗に球形に刈り込まれたり、四角く刈り
込まれたりして管理されることが多いです。
中には何かの動物のような形に刈り込まれることも
あるようです。


mameinutsuge no  uekomi  200613 s-IMG_0117.jpgmameinutsuge no  uekomi  200613 s-IMG_0131.jpg










▲ちぃっちゃな、ちっちゃな葉の植え込み



  
近くに ちっちゃな花びらが落ちていました。


s-mameinutsuge no osu no hana 190604 IIMGP6052.jpg








▲落ちていた ちっちゃな花びら




これは、イヌツゲ(モチノキ科)の園芸品種(マメイヌツゲ)の
ちっちゃな花でした。


mameinutsuge no osu no hana 190604 IMGP6049.jpgmameinutsuge no hana 200613 s-IMG_0124copy2.jpg


▲イヌツゲの園芸品種の ♂の花(左側)と♀の花(右側)





花や葉を よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  ちっちゃな、ちっちゃな花を見て、
  ①「花びら」は、いくつに分かれていますか?

  イヌツゲの園芸品種は、♂の木 と ♀の木 があります。
  ②観察している花は、♂の花でしょうか?♀の花でしょうか?
  
  ♂の花だったら、
  ③「おしべ」は何本ありますか?

  ♀の花だったら、
  ④「めしべ」の先は、いくつに分かれていますか?

  ちっちゃな葉の裏面を見て、  
  ⑤どんな特徴が ありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
    







イヌツゲの園芸品種の葉は、少し内側へ曲がっていて
縁が見えにくいですが、よく見ると「きょ歯」(葉の
縁のギザギザ)があります。



mameinutsuge no hana 200613 s-IMG_0112.jpg













▲イヌツゲの園芸品種の 新しい枝葉





                                                        
                           研究員 小舘 誓治


公園の緑道沿いに、
枝に【たこさんウインナー】?が 成っている!?
木を見つけました。




zakuro no gaku 200613 s-IMG_0247.jpg












▲【たこさんウインナー】?が成っている木!?の枝



  
それは「花びら」が落ちてしまった
ザクロミソハギ科)の花のでした。

「がく」の部分が【たこさんウインナー】
に そっくり なのです。


地面に、その【たこさんウインナー】が 
いくつか落ちていたので 並べてみました。



zakuro no gaku wo narabete mita 200616 s-IMG_0600.jpg









▲【たこさんウインナー】にそっくりな「がく」







梅雨の時期に咲くのですが、雨に濡れて、
枝についている「がく」は、
みずみずしい?【たこさんウインナー】
というところですかね。




zakuro no hana 200613 s-IMG_0268.jpgzakuro no hana 200613 s-IMG_0258copy.jpg










▲ザクロの花




花 や 枝を じっくりと 見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  【たこさんウインナー】に見える「がく」を見て、
  ①その「がく」の先の方(たこさんの足に見えるもの)は、
   いくつに分かれていますか?

  ②しわが多い「花びら」は何枚 ありますか?

  この春に伸びた枝を見て、
  ③枝に 何か 特徴が ありませんか?

  ④葉の並び方に どんな特徴がありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
    



「つぼみ」も 観察して みましょう。



zakuro no tsubomi 200613 s-IMG_0275.jpg









▲ザクロ の つぼみ






                             研究員 小舘 誓治

公園の緑道に、落ち葉がたくさん見られます。



ここでは、落ち葉と一緒に何か特徴的なものが落ちています。


yamamomo no ochiba (osu no ki no chikaku)   200527 s-IMGP3147.jpg











▲落ち葉と一緒に落ちている特徴的なもの(その1)


「その1」は、パッと見て、赤茶色っぽい「毛虫」?と思ったり・・・




yamamomo no ochiba (mesu no ki no shita)   200527 s-IMGP3127.jpg











▲落ち葉と一緒に落ちている特徴的なもの(その2)


「その2」は、直径が1㎝くらいの緑色した丸いものです。




近くには、ヤマモモ(ヤマモモ科)の木が
何本かあります。



yamamomo no ki 200527 s-IMGP3158.jpg










▲緑道沿いに植栽されているヤマモモの木




近づいて枝先を見ると・・・、

緑色の葉は、落ち葉と色は違うが同じ形。
また、落ち葉と一緒に落ちている特徴的なもの
の「その2」と同じものが枝先に付いています。



yamamomo no wakai kajitsu 200523 s-IMGP2578.jpg










▲ヤマモモの枝先(雄の木)




どうやら、特徴的なもの の
「その1」は、ヤマモモの雄花の花序で、
「その2」は、ヤマモモの若い果実のようです。



落ち葉 や 緑色の葉、枝先の若い果実などを、
よ~く見てみると・・・



<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
①落ち葉の色は、どのような色が多いですか?   

②枝に付いている緑色の葉の裏に、小さな小さな点々が見えますか?(その点々の色は?)   

この時期、(雌の木で)若い果実があれば、   
③果実の表面は、どのような特徴がありますか?     

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=




春の時期は、冬を越したヤマモモの古い葉が落ち、
新しい枝葉が出てきていますよ。



yamamomo no ki  no atarashii edaha 200527 s-IMGP3163.jpg










▲ヤマモモの新しい枝葉


                                         研究員 小舘 誓治


緑道沿いで、黄色のこんな花が咲きはじめました。

1つ1つの花(直径が5㎝くらい)を見ると、風車のように見えませんか?




Hypericum sp.  hana 200528 s-IMGP3533.jpg















▲風車のような形をした黄色い花



これは、ヒペリクム(オトギリソウ科)の仲間の品種(低木)の花です。






よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  枝先の1つの花を見て、
  ①「花びら」や「がく片」は、それぞれ何枚ありますか?

  ②たくさんの「おしべ」がありますが、いくつかの束になっています。
    1つの花で いくつの束がありますか?


  上の方を向いている枝をみて、
  ③葉の並び方に どんな特徴がありますか?(横向きの枝と比べてどのような違い?)、

  ④葉を透かして見ると、葉脈以外に何か気が付くことがありませんか?
    
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=






下の写真は、上記のヒペリクムの仲間の「つぼみ」です。


Hypericum sp. no tsubomi 200529 s-IMG_8617.jpg

















▲両手をあげて ガッツポーズ を しているようにみえる?ヒペルクムの仲間の「つぼみ」







同時期に同じような黄色の花なのですが、微妙に違う花(直径7㎝くらい)を
見かけます。

よく観察すると「花びら」の長さと同じくらい「おしべ」の長さがある
(「おしべ」が長い)ようです(上記の花の「おしべ」はもっと短いです)。



Hypericum sp. no hana 200529  s-IMGP3573.jpg













▲ヒペルクムの仲間の別の品種の花(「おしべ」が長い品種)






こちらの方も、上記の <<観察ポイント>> で観察してみてくださいね。





                                         研究員 小舘 誓治

枝先が白っぽく見えるヤマボウシ(ミズキ科)の木。









yamabooshi no edasaki ga shiroi  200526 s-IMGP2861.jpg














▲枝先が白っぽく見えるヤマボウシの木





近づいて枝先を見ると・・・この形、

白っぽい「シュリケン(手裏剣)」?に見えますか?







yamabousi no hou 200527 s-IMGP3236.jpg













▲ヤマボウシの枝先のもの を シュリケン っぱく 持って見ました!








よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  枝先の1つの花のようなもの(上記でシュリケンと言っているもの)を見て、
  ①白っぽい「花びら」に見えるものは、何枚ありますか?

  (①の)花のようなものの中心部が、
  つぶつぶのようなものが多ければ、
  ②「つぶつぶ」の1つの先は どのような模様がありますか?(「つぶ」の色は?)

  (①の)花のようなものの中心部が、
  小さな花のようなものが、たくさんあるように見えれば、
  ③1つの「つぶ」が開いて、星?のようなものの「花びら(?)」や「おしべ(?)」は、
    どのような色で、それぞれ いくつありますか?

  緑色の葉の裏を見て、
  ④葉の中央脈と側脈のわかれるところ(脈腋:みゃくえき)は、どうなっていますか?
    
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆






じつは、枝先の白っぽい色の花びらのようなものは、本当の「花びら」ではなく、
「苞(ほう)」と呼ばれるものです(全体を「総苞(そうほう)」と言います)。
これは、ハナミズキのものと同じ構造です。

この苞の先がとがっていて、全体の形が白い「シュリケン」に似ています
(いや、そうでもないものものある?)。

その白い「シュリケン」の中心部には、小さな(本当の)花が、
たくさん集まっているので "花束"?なのです。






yamabooshi no hana ga mannkai 200526 s-IMGP2908.jpg














▲(ちょっと太っちょな)白い「シュリケン」の中心部にある満開状態の花束?



                                         研究員 小舘 誓治



ハクチョウゲ
(アカネ科)の植え込みに花が咲いています。







hakucyouge no uekomi 200520 s-IMGP1835.jpg














▲ハクチョウゲの植え込み




花を匂ってみると、よい香り(好みによります)がします。

花は小さく、形が星のようです。




hakucyouge no hana 200527 s-IMGP2977.jpg















▲ハクチョウゲの小さな花




よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  枝先の1つの花を見て、
  ①星のような形の1つの花には「花びら」が、何枚ありますか?

  ②1つの「花びら」の先は、浅くいくつに分かれていますか?

  葉が出ているところ(節)に
  ③小さなトゲが いくつありますか?

  短枝(たんし)と言われる短い枝ではなく、
  ④長い枝の同じ位置(節)から葉は 何枚ずつでていますか?
    
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆





小さな花は、横から見るとラッパのような形をしています。






hakucyouge no hana 200527 IMGP2981copy.jpg














▲花びらが落ちたあと




小さな星型の「花びら」が落ちたあとにも、さらに小さな星型のものがありますよ。


                                         研究員 小舘 誓治
公園の緑道を歩いていると、道ばたで、こんなものを見つけました。

これってムシ?



kuromatsu no osu no hana 200517 s-IMGP1337.jpg
















▲道ばたでみつけたもの(5月)、これってムシ?





近くを見ると、こんなものも・・・

これって、もしかして・・・ムシの親分?



kuromatsu no osu no hana to kyuuka 200517 s-IMGP1356.jpg
















▲道ばたでみつけたもの(5月)、これって、ムシの親分?







上を見上げてみると・・・







kuromatsu no eda 200517 s-IMGP1349.jpg















▲見上げてみると・・・枝にマツボックリが付いています





マツボックリ(球果)が枝にたくさんついているクロマツの木がありました。
そうです。ムシの親分?は、マツボックリだったのです。






クロマツの枝先を観察すると、道ばたに落ちていたムシのようなものは、
どうやらクロマツの雄花のようです。




kuromatsu no hana 200517 s-IMGP1299copy.jpg












▲クロマツの枝先(5月)







枝先をよ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  5月ごろのクロマツの枝先を見て、「雌花」がある場合があります。
  ①その「雌花」の色や形などの特徴は?

  ②「雄花」は新しい枝の、どの部分についていますか?

  新しい枝の付け根(昨年の枝との境目)に、
  何か卵型のものが付いている場合があります。
  ③その卵型のものの色や形などの特徴は?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆




他の公園では、アカマツの木もありました。







akamatsu no miki 200515 s-IMG_6626.jpgakamatsu no hana 200515 s-IMG_6620.jpg










▲アカマツの幹                ▲アカマツの枝先(5月)







クロマツとアカマツが見つけられたら、いろんな部分を見比べてみてください。


                                         研究員 小舘 誓治

公園などの植え込みで、よい香り(好みによりますが・・・)
の花が咲き始めましたよ。







tobera no uekomi 200517 s-IMGP1365.jpg













▲よい香りがする花を咲かせる植え込み





それは、トベラ(トベラ科)という木の花です。
この木は、雄の木と雌の木に分かれています。





tobera no hana 200517 s-IMGP1370.jpg














▲トベラの雄株の花





トベラの花をみつけたら、匂いを嗅いでみましょう。

そのあと、花や葉をよ~く観察してみましょう。






<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、
  ①1つの花に花びらは何枚ありますか?

  ②「おしべ」は、いくつありますか?(雄株でも、雌株でも)

  葉を見ると、
  ③葉の縁はどうなっていますか?

  ④葉(表面)の真ん中の脈(中央脈、主脈)は、どうなっていますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆






tobera no ha 200517 s-IMGP1375.jpg













▲トベラの新しい葉





葉を指で触ってみましょう。どんな感じがしますか?



ちなみに(好みにもよりますが、)花はよい香りがしますが、枝や葉の匂いは・・・


                                         研究員 小舘 誓治



植え込みで、サツキ(ツツジ科)の花が咲き始めました。



satsuki no hana 200515 s-IMG_6652.jpg














▲サツキの花





サツキの花をみつけたら、よ~く観察してみましょう。
花を観察したついでに葉も見てみましょう。








<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、その花の中心部には、しっかりした長い糸のような「おしべ」と
  「めしべ」があります。
  ①1つの花に「おしべ」は 何本ありますか?

  「おしべ」の先(葯(やく))に穴が開いています。
  ②「おしべ」1本に付き いくつ穴が開いていますか?

  葉を見ると、
  ③新しい葉と古い葉とでは、何が違いますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆





satsuki no ha 200515 s-IMG_6638.jpg















▲サツキの葉




新しい葉と古い葉を指でそれぞれ触ってみましょう。

どんな感じがしますか?


                                         研究員 小舘 誓治


近くの公園の植え込みで、

このような植物を見たことはありませんか?









syarinnbai no uekomi 200518 s-IMGP1529.jpg














▲花が咲いている、ある植物の植え込み






新しい葉は・・・、

こんな感じ。


syarinbai no hano tukikata 200515 s-IMG_6413.jpg
















▲ある植物の新しい葉






咲いている花は・・・、

こんな感じ。


syarinnbai no hana 200518 s-IMGP1536.jpg














▲ある植物の花




これは、シャリンバイ(バラ科)という名前の植物で
枝から放射状に葉がでていて「車輪(シャリン)」のようで、
「梅(ウメ=バイ)」類に似た花を咲かせます。







この植物を よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  やや黄土色がかった新しい葉を、
  ①指で葉の表面をこすると、どうなりますか?

  1枚の葉を見て、
  ②葉の縁のギザギザは、どんな感じですか?

  ③葉の裏面の模様は、どんな感じですか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆




冬を越して色づいた葉は、どんな色になっているのかも観察してみましょう。

                                         研究員 小舘 誓治
現在、公園や歩道沿いの植え込みで、ヒラドツツジの花を多く見かけます。



hiradotsutsuji no uekomi 200502 s-IMGP9815.jpg













▲ヒラドツツジの植え込み



前のブログ「ヒラドツツジの花をよく見ると、花びらが・・・」では、
「花びら」の色や模様に着目しましたが、その続きとして、


花の中心部から伸びている、しっかりした糸のような「めしべ」や「おしべ」に
注目してみて、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>(前のブログ「ヒラドツツジの花をよく見ると、花びらが...」のつづきとして)
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、その花の中心部には、しっかりした長い糸のような「めしべ」と
  「おしべ」があります。
  ③もっとも長いもの(先端の特徴が他のものと違います)が
   「めしべ」だと思われますが、どれか分かりますか?


  ④1つの花に「おしべ」は 何本ありますか?

  「おしべ」の先(葯(やく))に穴が開いています。
  ⑤「おしべ」1本に付き いくつ穴が開いていますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆


下のヒラドツツジの赤っぽい花の写真を、「めしべ」が上向きか下向きかに着目して、
見てください(ちなみに、同じ個体の花ではありません)。


hiradotsutsuji no hana (aka) meshibe ga sita 200422 s-IMGP8924copy.jpghiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9783copy.jpg














▲ヒラドツツジの赤っぽい花



どうも、咲いてからの時間の長さによって、「めしべ」の向き(上向きか、下向きか)が違うようです。









さて、ヒラドツツジの花をたくさん見ていると、中心部の「おしべ」を見て、
おやッ?!!と思う花をみつけることがあります。





< おやッ?!!と思うヒラドツツジの花 >

hiradotsutsuji no hana (siro) 200424 s-IMGP9081copy.jpghiradotsutsuji no hana (shiro) oshibe ga hanabira ni  200427 s-IMGP9280copy.jpg
















これらの おやッ?!!と思うヒラドツツジの花は、「おしべ」の先が、
「花びら」のように平たくなっているものです。


hiradotsutsuji no hana (shiro) 200425 s-IMGP9105copy.jpg2














▲先の方が平たくなっているヒラドツツジの花の「おしべ」



「おしべ」が「花びら」に変わろうとしている?!!




機会があれば、このようなヒラドツツジの花 を探して観察してみてください。



                                        研究員 小舘 誓治
近くの公園や歩道沿いで、ヒラドツツジ(ツツジ科)の花が目立つようになってきました。





hiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9804.jpg













▲歩道沿いなどでみられるヒラドツツジ



それらの花びらの色は、赤っぽい(紫っぽい)ものやピンク色のもの、白色のものなど、
いろいろなものが見られます。



hiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9783copy.jpg














▲ヒラドツツジの赤っぽい(紫っぽい)花



hiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9775copy.jpg














▲ヒラドツツジのピンク色の花



hiradotutuji no hana (siro) 200429  s-IMGP9429copy.jpg














▲ヒラドツツジの白色の花










よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、
  ①花びらは、ラッパ状ですが、先の方で いくつに分かれていますか?

  ②花びらのどこに、どのような模様がありますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆










ヒラドツツジの花をたくさん見ていると、中には、こんな花をみつけたりします。


< いろいろな色?模様?の「花びら」 >

hiradotutuji no hana 200502s-IMGP9708copy.jpghiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9760copy.jpg













hiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9733copy.jpghiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9792copy.jpg













hiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9768copy.jpghiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9714copy.jpg

















機会があれば、いろんな色?模様?の「花びら」のヒラドツツジを探して観察してみてください。

                                         研究員 小舘 誓治
ひとはく の まわりの緑道沿いなどでは、春になって いろいろな植物が
新しい葉っぱを出したり、花を咲かせています。


最近、ハナミズキ(ミズキ科)の木が目立ち始めました。




この木の枝先は、赤っぽい感じに見えます。






hanamizkuki no ki  (aka)  200422 s-IMG_5045.jpg















▲枝先が赤っぽく見えるハナミズキの木








この木の枝先は、白っぽい感じに見えます。




hanamizuki no  ki (siro) s-IMG_5701copy.jpg
















▲枝先が白っぽく見えるハナミズキの木(中央の支柱がある木です。分かりにくい写真ですみません。)


それぞれ 近づいて枝先を見ると・・・





s-hanamizuki no hana (aka no hou) 200501 s-IMG_5538.jpgs-hanamizuki no hana (siro no hou) 200501 s-IMG_5668copy.jpg










▲ハナミズキの枝先(赤っぽいもの)     ▲ハナミズキの枝先(白っぽいもの)



よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  枝先の1つの花のようなものを見て、
  ①(赤や白の)花びらに見えるものは、何枚ありますか?

  (①の)花のようなものの中心部が、
  つぶつぶのようなものが多ければ、
  ②「つぶつぶ」の1つの先は どのような模様がありますか?(「つぶ」の色は?)

  (①の)花のようなものの中心部が、
  小さな花のようなものが、たくさんあるように見えれば、
  ③1つの「つぶ」が開いて、星?のようなものの「花びら(?)」や「おしべ(?)」は、
    どのような色で、それぞれ いくつありますか?


  緑色の葉っぱが出ていたら、
  ④枝の同じ位置から何枚 葉っぱ が 出ていますか?
    
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆


じつは、枝先の赤や白っぽい色の花びらのようなものは、本当の「花びら」ではなく、
「苞(ほう)」と呼ばれるものです(全体を「総苞(そうほう)」と言います)。

本当の「花」は、赤や白っぽい色のいくつかの「苞」がでている(「総苞」)の
中心部にあるもの で、たくさん(20~30ケくらい)あります。




近所で見かけたら、観察してほしいのですが、木が高かったり、近づきにくかったり
と難しい場合もあるかも知れませんね。

でも上記の<<観察ポイント>>の ① や ④ だったら、下から見上げたりして
観察できると思いますよ。

hanamizuki no siroi hou 200501 s-IMG_5695.jpg









▲下から見上げたハナミズキの枝


                                         研究員 小舘 誓治


ひとはく の まわりの緑道沿いには、春になって いろいろな植物が
葉っぱを出したり、花を咲かせています。それらの形は様々です。


葉っぱ や 花の一部が ハートの形に見える草を見つけました
(若干 無理矢理感があるものもありますが・・・)。


まずは、

黄色い花を咲かせる カタバミ(カタバミ科) の葉っぱです。

カタバミの葉っぱは、ハートの形のもの(この1枚を小葉(しょうよう)といいます)が
3枚 セットで 1枚の葉っぱ です。



katabami no ha 200409 s-IMGP8200copy.jpg














▲カタバミ の 葉っぱ





katabami no hanaga saiteiru 200409 s-IMGP8211.jpg















▲カタバミ の 花が咲いている個体(夕方で花を閉じかけています)


カタバミの葉っぱは、夕方になるとハート形の中央で折りたたむような感じになります。





つぎは、

ピンク色の花を咲かせる ヒメオドリコソウ(シソ科) です。

地面に近い方の葉っぱで ハートのような形を見つけました。




himeodorikosou no happa 2008408 s-IMG_3165copycopy.jpg














▲ヒメオドリコソウの葉っぱ


ヒメオドリコソウの花の一部が、向きによってはハート形に見えますか?

himeodorikosou no hana 200408 s-IMGP7972copy.jpghimeodorikosou no hana 20408 s-IMGP7969copy.jpg














▲ヒメオドリコソウの花(左;横から、右;正面のやや上から)







himsoxodikjozou 200408 s-IMG_3170.jpg



















▲道ばたに生える ヒメオドリコソウ





それから、

同じく ピンク色の花を咲かせる ホトケノザ(シソ科) です。

ヒメオドリコソウと同様に、花の一部がハート形に見えますか?




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▲ホトケノザの花(左;横から、右;正面の上方から)






あなたのお住まいのちかくの道ばたにも ハート形の
葉っぱや花 を もつ草があるかも知れませんね。




                                         研究員 小舘 誓治

ひとはくに隣接する深田公園には、円形劇場と呼んでいる野外施設があり、
その上方に(年に何回か刈り取りがされ キレイに手入れされている)「のり面」があります。

その「のり面」では春になって、いろいろな草が生えてきて花を咲かせています。

カラスノエンドウ」というマメ科の植物が咲いていて、若いサヤができて
いる個体を見つけたので 撮影していると・・・






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▲カラスノエンドウの花と若いサヤ(果実)






その視線の先に・・・、

カラス(ハシボソガラス)が たまたま 歩いていたので思わずパチリ。




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▲のり面を歩いている ハシボソガラス




少し離れたところで、「スズメノエンドウ」が咲いていたので撮影しました。








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▲「スズメノエンドウ」の花
(写真の左端上方に「スズメノヤリ」の花が ぼやけて写っています)





これも、少し離れたところで、スズメの鳴き声がしたので、そ~と近づきパチリ。
撮影できました。







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▲芝生地にいた スズメ




■「カラスノエンドウ」と「スズメノエンドウ」を観察しませんか?

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  「カラスノエンドウ」の若いサヤ(果実)を見つけたら、少し日を置いて、
  ①サヤの中のマメが大きくなってきたら、そのマメ(種子)の数は何個ですか?

  もっと日にちを置いたら、
  ②サヤの色は、何色になっていますか?

  ③その後、乾いたサヤ(中にマメがない)は、どのようになっていますか?

  「スズメノエンドウ」のサヤを見つけたら、
  ④サヤの中のマメの数は何個ですか?

  
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆







あなたのお住まいの周辺で、「カラスノエンドウ」、「スズメノエンドウ」を見つけてみませんか?







                                 研究員 小舘 誓治

ひとはく の まわりで見られる植栽木に ピンク色の花を咲かせる
オトメツバキ(ツバキ科の品種)があります。

現在たくさんの花が咲いていますが、花が終わって地面に
落ちているものもあります。







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▲たくさん花を咲かせている オトメツバキ(2020年4月7日撮影)




花をいくつか見ていると、少し変わった「花びら」のものを見つけました。


よく観察すると、まるで穴あけパンチであけたような穴が、それぞれの
「花びら」にあいています。






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▲穴あけパンチで穴をあけて デザインされたような「花びら」



それらの花のちかくに「つぼみ」があり、その「つぼみ」には、穴が
あいていました。








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▲穴があいている「つぼみ」(2020年4月7日撮影)


さらに周辺の「つぼみ」を観察していると・・・


いました。いました。
どうやら この毛虫が 「花びら」に穴をあけている犯人?(生きもの)の
ひとり(1種類) のようです(別の種類の生きものも いるようです)。






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▲「つぼみ」に穴をあけている毛虫(モンシロドクガ?の幼虫)(2020年4月7日撮影)





こんな生きものが、「つぼみ」に穴をあけることで、花が咲いた時に、
「花びら」をデザインしたようになるのですね(穴をあける位置や大きさ
の違いで 開いたときのデザインが異なるようです)。


あなたも 穴があいた「つぼみ」を探して観察してみては?

                                   研究員 小舘 誓治

ひとはくのまわりの ソメイヨシノは、ただいま綺麗に咲いています。

3月27日くらいから咲き始めて、4月3日で満開状態です。




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▲ひとはく(三田市)の近くで見られるソメイヨシノ(2020年4月3日に撮影)




何本かあるソメイヨシノの 1本の木の下を見ると、その木の下に
花がたくさん落ちているのに気が付きました。

よく見ると、「花びら」一枚一枚が落ちているのではなく、
1つの花がそのまま落ちているようです。



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▲ソメイヨシノの木の下に たくさん花が落ちている






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▲落ちているソメイヨシノの花



「花びら」下にあるガクが筒状になった部分がちぎられたような感じです。





ソメイヨシノの枝をよく観察すると・・・




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▲ソメイヨシノの枝


花の柄の部分だけが たくさん残っているのが分かります。



同じような現象を神戸地域でも観察できました。



この現象の原因(犯人?)は、強い風? ムシさん? それとも・・・



散歩中にでも ご近所のソメイヨシノの木を観察してみませんか?

同じような現象がみられて、運がよければ「犯人」に出会うかも知れませんよ。





                            研究員 小舘 誓治
今日(4月3日)の三田地域は、うすい雲に覆われながらも晴れの天気でした。




ひとはく の まわり(特に円形劇場の周辺)で、
うすい ピンク色のたくさんの「花びら」をもつ
オトメツバキ(ツバキ科の品種)が咲いています。

この花は、バラ科の花のようにも見えます。


3月上旬から咲き始め、ただいま満開状態 (しかし、ピークを少し過ぎた感じ)です。






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▲円形劇場の近くの オトメツバキ の木







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▲オトメツバキの「つぼみ」や「花」






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▲オトメツバキ の うすい ピンク色 の 花








オトメツバキの花を じっくり観察して みませんか?

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  咲いている花を見て、
  ① 花の中心部に「めしべ」や「おしべ」はありますか?

  落ちた花を見て、
  ②「花びら」は、どうなっていますか(花は、どのような状態)?

  花が落ちた枝先を見て、
  ③花の痕は、どうなっていますか?

    
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆







あなたの お住まいの周辺では、どんな花が咲いているでしょうか?







                                 研究員 小舘 誓治

今日(4月2日)の三田地域は、強い風が吹く曇ったり晴れたりの天気でした。



ひとはく の まわりで、花びらが赤い ヤブツバキ が咲いています。

3月上旬から咲き始めていたので、花が落ちているものもあります。




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▲円形劇場の近くで咲いていたヤブツバキの花





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▲枝先から落ちたヤブツバキの花







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▲落ちたヤブツバキの花のうしろ側





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▲ヤブツバキの「つぼみ」?(別の場所で撮影しました)






ヤブツバキの花を じっくり観察して みませんか?

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  落ちた花を見て、
  ①赤い花びらは、元の方でつながっていますが、何枚ありますか?

  落ちた花のうしろ側を見て、
  ②中央に穴が開いていますが、その穴の形はどんな形ですか?

  枝先に花の一部が残っていますが、
  ③花の「落ちた痕」と、「つぼみ」とは、どこが どのように違いますか?

  ④枝先の花の「落ちた痕」の中 を そ~と覗くと、何が見えますか?

  
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆





あなたのお住まいの周辺では、どんな花が咲いているでしょうか?





                                 研究員 小舘 誓治
今日(3月28日)の三田地域は、どんよりと曇っていて、時々雨が降るような天気でした。



ひとはく
のまわりで、数日前からコバノミツバツツジの「つぼみ」が ふくらみ始めたので                       いつ開くのか観察をしていました。

本日、いくつもの「つぼみ」が開いて、花が咲いているのを確認しました。

4階入口ちかくのコバノミツバツツジのそばには、少し前から樹木では、トサミズキ や                         ツバキ科の品種などの花が咲いていて、草本では ラッパスイセン も 咲き始めていましたよ。



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ひとはくの4階入口の方から見た風景
(左側の黄色い花がトサミズキ、中央のピンク色の花がツバキ科の品種、                                右側の薄紫色の花がコバノミツバツツジ)



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▲トサミズキの花(3月中旬から咲き始めた) ▲ツバキ科の品種の花(3月中旬から咲き始めた)




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▲ラッパスイセンの花(最近咲き始めました)




4階入口ちかくのコバノミツバツツジの花は少し濃い色です。


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▲4階入口近くで見られるコバノミツバツツジの花




深田公園の円形劇場の上の東屋ちかくで咲きだしたコバノミツバツツジ
少し色が薄い感じです。




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▲円形劇場よこの東屋ちかくのコバノミツバツツジの花


■コバノミツバツツジの花を じっくり観察して みませんか?

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、
  ①花びらは、ラッパ状ですが、先の方で いくつに分かれていますか?

  コバノミツバツツジの花の中心部には、しっかりした長い糸のような「おしべ」と
  「めしべ」があります。
  ②1つの花に「おしべ」は 何本ありますか?

  「おしべ」の先(葯(やく))に穴が開いています。
  ③「おしべ」1本に付き いくつ穴が開いていますか?

  ④1つの花に「めしべ」は 何本ありますか?

  ⑤「めしべ」の先を拡大して見ると、文字(漢字)に見えたりします。
   何ていう文字か、分かりますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆


あなたのお住まいの周辺では、どんな花が咲きだしているでしょうか?




                                 研究員 小舘 誓治

博物館エントランス近くにあるサクラ、 「エドヒガン」の花が咲きました。


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エドヒガンは兵庫県ではめずらしいサクラで、
みなさんがよくご存じのサクラ、ソメイヨシノはこのエドヒガンとオオシマザクラが交配して誕生したとか。

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●●● 博物館の展示紹介 ●●●



博物館の1階「岩石と鉱物」のコーナーには、「櫻石(さくらいし)」という石が展示されております。

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サクラの花びらそっくりの石ですよ~。かたちが面白いですね。


博物館の開館情報は「館からのお知らせ」をご覧ください。(詳細はこちらをクリック)



フロアスタッフまつだ

ひとはくでは、2月11日、第15回目「共生のひろば」を開催し、約2,000名を超える皆さまにご来館いただきました。発表については、口頭発表8本、ポスター発表78本、計86本、約300名の方々にご発表をいただきました。その名の通り、発表者と来館者、また発表者どうしの多様な交流のある素晴らしい『ひろば』となりました。ご来館いただいた発表者と来館者の皆さまにお礼申し上げるとともに、発表と交流のようすをご報告します。


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(左:ポスター発表)さまざまの年代の方々にポスター発表を通して交流いただきました。
(右:口頭発表)小学生が発表のハマガニの謎!題して「干潟のマッスルビルダー」


■口頭発表

口頭発表では8団体から身近な食べ物のことからDNAによる分類までさまざまな発表がありました。


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(左)宝塚北高校「温泉水で鉄分が多い豆苗は育つか?」学校近くの宝塚温泉も調査。(右)小学生兄弟によるぬか漬けとお茶の抗酸化作用の研究。紙芝居形式の発表です。

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(左)尼崎小田高校「瀬戸内海産トゲワレカラの遺伝的2グループの特性解明」。質問も予想し応答スライドも用意して素晴らしい発表でした。質問した太田研究員からも学会発表のお勧め。
(右)香寺高校「河川のデトリタスが生物に及ぼす影響に関する研究」。調査地近くに泊まり込んで24時間データを取った、との苦労話に一同感心!

■ポスター発表

ポスター発表は78本の発表をいただきました。個性豊かなポスターをはじめ、展示物、実態顕微鏡を用いた体験的展示など、それぞれ工夫を凝らしての素晴らしい発表ありがとうございました。

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(左)ひとはくサロンでのポスター発表    (右)研究者の撮影した野生動物の動画に見入る高校生

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(左)8月実施の「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」の発表 (右)吹田市立博物館の展示にもたくさんの高校生が集まってくれました。

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(左)市民団体『人と自然の会』、25年間のあゆみの展示 (右)兵庫古生物研究会「異常巻アンモナイト、ノストセラス大集合〜」これだけ見事な異常巻きが大集合すると、美しさすら感じます。

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(左)有馬高校における30年間にわたる気象観測データを農業高校の生徒と一緒に発表。まさに地道な努力の結晶 (右)幻想的なテラリウムの展示


■ギャラリートーク

プログラムの最後には、ひとはく研究員赤澤宏樹によるギャラリートーク「苦情の分析からはじまる多様な街路樹の可能性」を行いました。

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(左)つくば市の色鮮やかなモミジバフウの並木道。さまざまな並木道から街路樹とは何か、またその価値とはを問いかける内容です。(右)街路術に対する意識啓発のため、将来の価値を表示。ロードアイランド州プロビデンス市

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(左)企業が育てる街路樹。ティファニー前のドレスのオブジェと樹木 (右)「桜の木を切らないで」という小学生からの意見への回答張り紙。この桜の枝から次の並木が育てられたそうです。

多数の方々にお聴きいただきありがとうございました。

■表彰式および茶話会

終了後は表彰式および希望者による茶話会も行いました。本日素晴らしい発表をいただいた方々には、ひとはくから館長賞、名誉館長賞を贈らせていただきました。表彰を受けていただいたのも、小学生から高校生、一般の方々とさまざまな年代の方です。

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このように「第15回共生のひろば」は自然や環境に興味がある方々の活発な議論や交流が行われる中で閉会となりました。ひとはくでは来年度も「共生のひろば」を計画中です。皆さまとまた交流できることを楽しみにしております。


生涯学習課 竹中敏浩

待ちに待った夏休みが始まりました今年は梅雨明けすぐの夏休み、そしてたいへんな暑さです。

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この時期、多くの小学生・中学生は夏休みの自由研究に取り組むことと思います。また、高校生の中には、課題研究や自然科学系部活動の研究をこの夏休みに取り組む人たちも多いと思います。
そんな小・中・高のみなさんをひとはくでは、展示や収蔵品の資料、セミナーやイベント、図書等で応援したいと思います。どうぞひとはくに実際にご来館いただくか、Webサイトのひとはくを訪れていただき、存分にご活用ください。

何を研究したらよいか分からない、どんなことが自由研究になるだろう★★

★夏休み中にさまざまなセミナーやイベントを行っています。植物の観察、化石の発掘体験、さかなの解剖、泥だんごなどのセミナーやイベントからヒントをつかんでください。

 >>8月の一般セミナー(申込が必要です。一部は締め切らせていただきました。)
 >>オープンセミナー(申込不要。当日参加OK。)

 >>イベントスケジュール7・8月号
 >>イベントカレンダー 7月 8月

★ひとはくサロンの図書レファレンスコーナーでは、小学校の自由研究から高校のSSH課題研究に役立つような本や図鑑を集めて置いています。一度ご覧ください。
reference2019-1.jpg  reference2019-2.jpg
 ひとはくの蔵書の中から、自由研究や課題研究のヒントになりそうな本を集めました。小・中学生の自由研究については現役高校生の意見も取り入れて集めています。

研究していて分からないことが出てきた、名前が分からない★★

★昆虫の名前調べや、岩石を調べたりするセミナーを行います。
 >>8月の一般セミナー(申込が必要です。一部は締め切らせていただきました。)
 >>オープンセミナー(申込不要。当日参加OK。)

★ひとはくには、昆虫や植物、岩石・化石、都市計画などの専門の研究員がいます。来館して直接質問してもらっても結構です。実物を持参してくだされば、より的確な回答が可能になります。ただし、研究員は夏休み中も講演や講習会に出かけていますので、博物館にいることを事前に電話などで確かめてから来館してください。

★ひとはくのWebページの「お問合せ先」の「お問い合わせ入力フォーム」から質問する方法もあります。ただし、回答には少し時間を要する場合もあるのでご注意ください。写真等を送られる場合は鮮明なものをお送りください。
 >>お問合せ入力フォーム

研究はできたけどまとめ方が分からない、どうしたら見やすくまとめられるだろう★★★

★ひとはくサロンのカウンター横には、ひとはくの研究員が発刊した論文が置かれています。論文の抜き刷りはお持ち帰りいただくこともできます。こんな論文を参考にしながらまとめてみてください。高校生の課題研究はもちろんのこと、小・中学生の自由研究でも項目の立て方は、同じです。
ひとはくのWebページには論文の簡単な紹介も掲示しているので参考にしてください。
 >>ひとはく研究員の発表論文紹介(2017年)
 >>ひとはく研究員の発表論文紹介(2018年)
 >>ひとはく研究員の発表論文紹介(2019年)

hitohakuhakase150x150.jpg ひとはくの展示やセミナーなどをきっかけに、ナチュラリストをこころざす児童・生徒諸君が現れてくれたら、たいへん嬉しく思います。

生涯学習課 竹中敏浩

ラジオとテレビ番組の収録しました.ラジオは「ラジオ関西-正木明の地球にいいこと」という番組で,生物多様性とは何かを,わかりやすく解説.テレビは読売テレビ制作の特番で,全国から話し上手な人を紹介する番組です.こちらは,「地球はアリが回している」という博物館でのセミナーをお披露目しました.(系統分類 橋本佳明)
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神戸市環境局が開講した「身近なアリ調査」で,講師をしてきました.これは,市内にある高校の生物部や科学部を対象としたもので,最も身近な昆虫であるアリ類の生息調査などをすることで,生物多様性の意味や重要性を知ってもらおうという取り組みです.さらに,ヒアリのような外来アリの侵入を,市民と行政が協働して監視する体制構築の基盤を作りに繋げることも目的です.7校の参加があり,アリの生態や分類に関する講義,野外での餌トラップによるアリ採集実習,採集したアリの同定実習など,10時から17時まで,みっちり指導してきました.(系統分類研究部 橋本佳明)
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 ひとはくでは、2月11日(月・祝)、第14回目「共生のひろば」を開催しました。当日は、発表者400名、聴講を合わせて約2,000名を超える皆さまにご来館いただき、素晴らしい『ひろば』となりました。まずは、ご発表いただいた皆さま、そしてご来館いただいた皆さまにお礼申し上げます。


今年第14回は、口頭発表8本、ポスター発表76本で、全部で84本の口頭発表・ポスター発表をいただきました。その発表と交流のようすをご報告します。
  

(左)4階ひとはくサロンでのポスター展示   (右)3階展示室でのポスター展示

■ギャラリートーク
中瀬館長からのあいさつの後、ひとはく研究員秋山弘之によるギャラリートーク「人の暮らしと共生するコケ植物」を行いました。
地球表面の2%という広大な面積を覆って繁栄しているにも関わらず、人類史上一度も食用にならず、普段あまり目立っていないコケ植物ですが、実は、自然の多い地域のみならず都市部でも人の暮らしと密接に結びついているさまを、ユーモアを交えて紹介しました。
  

(右)質疑応答で、コケ植物の生殖について質問する高校生。生物の授業での知識を見事に生かしながらの質問でした。

■ポスター発表
ポスター発表は76本の発表をいただきました。個性豊かなポスターをはじめ、展示物、実態顕微鏡を用いた体験的展示など、それぞれ工夫を凝らしての素晴らしい発表ありがとうございました。

  
三田の10年間にわたる野鳥観察の記録をまとめたポスター発表や、17年間にわたる六甲山再度公園のキノコの多様性を調べた研究、千種川生物調査の45年の歴史をまとめたものなど、地道な努力の結晶がまとめられた発表が数多くありました。

  
また、「共生のひろば」の特徴は何といっても世代を超えた学びと交流にあります。写真は高校生の発表に熱心に聴き入り、質問や示唆をしてくれている一般の方々です。こんな場を作り出せることを嬉しく、またありがたく思います。
  


長年の地道な研究の蓄積があるかと思えば、最新のデジタルツール=ドローンやGPS、GISを駆使しての発表などもありました。

また、実演や体験のできる楽しい発表もたくさんありました。左は、竜山石やガーネットの性質を楽しく体験的に発表してくださっている様子です。

■口頭発表
口頭発表では8団体から発表がありました。一般の方々でNPOとして環境保全活動をされている方や、高校生、小学生に至るまで多様な年代の方々、さまざまな団体からご発表いただきました。
  
(左)親子での発表「Neo玉虫厨子〜身近な昆虫の潜在的美しさ〜」 (右)作成したNeo玉虫の厨子を聴衆に見てもらっています

  
(左)「川から学んだ自然の大切さ 2018」  (右)大好き!みんなの「ブイブイの森」~地域団体・博物館・行政と連携した環境学習〜。小学校の環境学習と地域団体の活動が融合した発表でした


  
(左)「ピークはなぜでない?〜高校での成長促進物質の同定方法の確立を目指して〜」 (右)「ひすいハンター国石の魅力を探る」実演パフォーマンス付きの発表でした

■茶話会・表彰式および歓談(希望者)

終了後は希望者による茶話会も行いました。本日素晴らしい発表をいただいた方々には、ひとはくから館長賞、名誉館長賞を贈らせていただきました。表彰を受けていただいたのも、幼稚園生から高校生、一般の方々とさまざまな年代の方です。

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このように「第14回共生のひろば」は自然や環境に興味がある方々の活発な議論や交流が行われる中で閉会となりました。ひとはくでは来年度も「共生のひろば」を計画中です。皆さまとまた交流できることを楽しみにしております。


生涯学習課 竹中敏浩



兵庫県農政環境部が主催する

生物多様性県民セミナー/ひょうご生物多様性保全プロジェクト団体活動発表会 のお知らせ

2018年11月25日(日)は、人と自然の博物館にて、外来生物、特に「ヒアリとアライグマ」の話題を中心とした講演会があります。
当館からは、橋本佳明主任研究員が、ヒアリの最新の知見に基づいたお話をされます。
これにあわせて、同時に、オープンセミナーとして「アリの標本づくり」と「身近なアリの見分け方」も行い、実物のヒアリ標本や身近なアリを顕微鏡を使って観察します。
伊丹市昆虫館の長島学芸員による、顕微鏡での観察、アリの標本づくりの実演や、UVレジンを使ったアリの標本づくりも体験できます。

関心のある方は、ぜひお越しください。

チラシはこちら(PDF)

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--- 内容 ----------------------------------------------------

昨年はヒアリが大きくニュースに取り上げられましたが、今年はあまりニュースになりませんでした。果たして問題は解決したのでしょうか。
昨年の現状や学術的な蓄積、海運や物流の知見をもとに総合的に対策を組み立てた結果として、大きく改善された部分もありますが、まだまだ十分ではありません。見知らぬところで、いまもコンテナに乗ってやってきているかも知れません。グローバル化がますます進む現状では、決して安心することはできません。正しい知識をもって、正しく怖がり、準備することが大切です。今回の会合では、ヒアリ対策で先導的な役割を果たして来られた兵庫県立人と自然の博物館の橋本佳明主任研究員に、分類学、生態学、社会システムとの関連も含めた話題提供をしていただきます。
また、兵庫県の外来種問題は、実は課題山積です。そのなかでも、アライグマの問題は多くの人が知らない側面が多く、県内でもじわじわと分布域が広がっています。アライグマは生態系への影響や農業被害、そして公衆衛生にも関連します。兵庫県では森林動物研究センター等が中心となって、地域と協力して捕獲を進めています。そうした現状を知ってもらうために、森林動物研究センターの畑専門員に解説いただきます。外来種対策の実務的な現場と最新の情報をしっかりと学ぶ機会でもありますので、ぜひ皆様お越しください。
昨年のヒアリ対応時のこぼれ話や今後の外来種対策のあり方などを一緒に考えたいと思います。

また、当日は「ひょうごの生物多様性プロジェクト団体」による活動発表や、ひとはくオープンセミナーとして、スペシャルゲスト伊丹市昆虫館の長島学芸員をお招きし、超絶技法によって制作された美しい標本を用いて、身近なアリの見分け方と標本の作り方講座も開催して頂きます。手軽に入手できるマイクロスコープや簡易顕微鏡、スマホ用ルーペを使った拡大写真の撮り方など、とっておきのプロの技を学ぶことができます。実物のヒアリ標本も登場して、顕微鏡でじっくりと観察することができます。お得な一日になるかと思います。

日時: 2018年11月25日(日) 10時30分 ~ 16時30分(10時開場)
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 
参加費: 無料 (別途、観覧料が必要です)
申し込み: 講座を受講される方は事前申し込みをお勧めします
      https://web.pref.hyogo.lg.jp/press/documents/20181109_1418_1.pdf
      (ただし、会場に空席があれば聴講いただけます)
主催: 兵庫県農政環境部


話題提供
「アライグマをめぐる現状と課題」 
  講師:畑一志 氏(兵庫県森林動物研究センター 森林動物専門員)

「ヒアリにどう向き合うのか ~外来アリを正しく知って、正しく怖がる~」
  講師:橋本佳明 氏(兵庫県立大学自然・環境科学研究所准教授/兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員)

関連団体による発表
  ・エコウイングあかし自然グループ
  ・淡路島の自然を愛する会
  ・ひょうご環境創造協会
  ・上山高原エコミュージアム
  ・海と空の約束プロジェクト
  
申し込みおよび詳細は以下のHPより
 https://web.pref.hyogo.lg.jp/press/20181109_1418.html


★ 同時開催:
オープンセミナー 13時~16時45分まで(4Fひとはくサロン)
 超絶技法による「アリの標本づくり」と「身近なアリの見分け方」講座を行います。
 手軽に入手できるデジタル顕微鏡をつかってヒアリを観察し、身近にいるアリの見分け方をお教えします。
 ヒアリの実態に関する解説スライドの上映や、UVレジンをつかって、ヒアリの樹脂封入標本をづくりも限定で体験できます(先着30名まで)。
   伊丹市昆虫館 長島聖大 学芸員
   兵庫県立人と自然の博物館 三橋弘宗 主任研究員

当日は、三田西陵高校生徒によるペープサートと手遊び(はらぺこあおむしの上演)もあります。
  http://www.hitohaku.jp/infomation/news/paper-puppet-theater1811.html

今年は秋口に雨が多く、野山を歩くと様々な種類のキノコにであいます。ですが今日博物館に同定依頼を頂いたキノコの大きさにはびっくり!一緒に写っているのは同定を担当した秋山研究員です。モミタケというそうです(自然・環境評価研究部 高野温子)
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「夏休み中の課題「三田で一番好きな場所を描こう。」で、人と自然の博物館が描かれてますよ~。」とご連絡をいただきました。ひとはくに一番近い弥生小学校の子供さんの作品です。ご本人の了解を得ましたので、ここに掲載させて頂きます。博物館スタッフとして、とてもうれしい出来事でした(自然・環境評価研究部 高野温子)。

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「ひとはく夏の陣」とも呼ばれる教職員・指導者セミナーが、7月30日(月)から始まりました。

このセミナーは、小、中、高等学校、特別支援学校、幼稚園、保育園の教職員の方や、環境体験学習等を指導されている方々を対象として8月3日(金)まで開催されるものです。子どもたちの興味関心や深い理解につなげようと、先生方が熱心に受講くださいました。

第1日目のようすをご報告します。
G01小さな子どもの指導者向け 身近な植物観察の仕方 比較的低い年齢層の子どもたち向けに身近な植物の観察を行う場合のセミナーです。深田公園での実際の植物の観察を含めてセミナーを行いました。
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G02千葉と兵庫のチバニアン マスコミでも話題となった「チバニアン(千葉時代)」ですが、約78~13万年前の地質時代の国際的な名称が千葉県市原市の地層を基準にチバニアン(千葉時代)と呼ばれることになりました。手前は、博物館所蔵資料のチバニアンの約78万年前の境界を含むボーリングコアです。
  

G03石ころから学ぼう! 受講された方々が学校周辺で採集して持参された約20個の石ころを観察し、石ころ標本セットを作成しました。石ころを通じて地球の歴史の一コマを解き明かしていこうとしています。右写真はどんな年齢層の子どもたちが地球科学的な事象に興味を持つかを恐竜を例に説明しています。
  

G04植物体の内部構造を調べる 実際に植物の茎や葉を切ったり、表皮を剥いだりしてプレパラート作りの実習をし、顕微鏡を用いて細胞レベルで構造を観察しました。右写真は、茎の維管束の構造について、顕微鏡を用いて観察しています。
  

G05デンデンムシとダンゴムシ 身近にいながらその割には生態の解明には至っていないダンゴムシですが、子どもたちへのアピールはピカイチです。深田公園の落ち葉の下からダンゴムシを捕まえて観察を行い、授業に生かすことを考えました。
  

連日35℃を越える猛暑の中、また学期末の面談等でお忙しいなか、セミナーを受講していただいた先生方、お疲れさまでした。この教職員・指導者セミナーは今週いっぱいまで行いますが、セミナーに関係するかどうかに関わりなく、またひとはくをご利用ください。

生涯学習課 竹中敏浩



たいへんな暑さの中ですが、待ちに待った夏休みが始まりました。
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さて、この時期、多くの小学生・中学生は夏休みの自由研究に取り組むことと思います。また、高校生の中には、課題研究や自然科学系部活動の研究をこの夏休みに取り組む人たちも多いと思います。
そんな小・中・高のみなさんをひとはくでは、展示や収蔵品の資料、セミナーやイベント、図書等で応援したいと思います。どうぞひとはくに実際にご来館いただくか、Webサイトのひとはくを訪れていただき、存分にご活用ください。

何を研究したらよいか分からない、どんなことが自由研究になるだろう★★

★7月・8月にさまざまなセミナーやイベントを行っています。植物の観察、化石の発掘体験、さかなの解剖、泥だんごなどのセミナーやイベントからヒントをつかんでください。

 >>7月の一般セミナー(申込が必要ですが一部まだ間に合います。)
 >>8月の一般セミナー(申込が必要です。一部は締め切らせていただきました。)
 >>オープンセミナー(申込不要。当日参加OK。)

 >>イベントスケジュール夏休み特大号
 >>イベントカレンダー 7月 8月

★ひとはくサロンの図書レファレンスコーナーでは、小学校の自由研究から高校のSSH課題研究に役立つような本や図鑑を集めて置いています。一度ご覧ください。
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 ひとはくの蔵書の中から、自由研究や課題研究のヒントになりそうな本を集めました。小・中学生の自由研究については現役高校生の意見も取り入れて集めています。

研究していて分からないことが出てきた、名前が分からない★★

★昆虫の名前調べや、岩石を調べたりするセミナーを行います。
 >>7月の一般セミナー(申込が必要ですが一部まだ間に合います。)
 >>8月の一般セミナー(申込が必要です。一部は締め切らせていただきました。)
 >>オープンセミナー(申込不要。当日参加OK。)

★ひとはくには、昆虫や植物、岩石・化石、都市計画などの専門の研究員がいます。来館して直接質問してもらっても結構です。実物を持参してくだされば、より的確な回答が可能になります。ただし、研究員は夏休み中も講演や講習会に出かけていますので、博物館にいることを事前に電話などで確かめてから来館してください。

★ひとはくのWebページの「お問合せ先」の「お問い合わせ入力フォーム」から質問する方法もあります。ただし、回答には少し時間を要する場合もあるのでご注意ください。写真等を送られる場合は鮮明なものをお送りください。
 >>お問合せ入力フォーム

研究はできたけどまとめ方が分からない、どうしたら見やすくまとめられるだろう★★★

★ひとはくサロンのカウンター横には、ひとはくの研究員が発刊した論文が置かれています。論文の抜き刷りはお持ち帰りいただくこともできます。こんな論文を参考にしながらまとめてみてください。高校生の課題研究はもちろんのこと、小・中学生の自由研究でも項目の立て方は、同じです。
ひとはくのWebページには論文の簡単な紹介も掲示しているので参考にしてください。
 >>ひとはく研究員の発表論文紹介(2017年)
 >>ひとはく研究員の発表論文紹介(2018年)

hitohakuhakase150x150.jpg ひとはくの展示やセミナーなどをきっかけに、ナチュラリストをこころざす児童・生徒諸君が現れてくれたら、たいへん嬉しく思います。

生涯学習課 竹中敏浩

今年度ひとはくは、標本資料の面白さや標本を用いた自然の読み解き方を解説する収蔵品スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」を1月を除き毎月第2日曜日に開催しています。160万点を超える収蔵資料をフル活用したいという思いで進めていきますので、よろしくお願いします。


第2回は7月22日(日)に、「海の無脊椎動物たち~イカタコエビカニ~」と題して、イカやタコなどの頭足類およびエビやカニなどの甲殻類の標本約100点(魚類に寄生するウオノエ科標本、日本海の中・深層性エビ類標本、兵庫県相生市の干潟のカニ類標本などを含む)の展示を行いました。
また、相生で小学生ながら素晴らしいカニの観察を継続している"相生カニカニブラザーズ"こと、大角一尋くん、大角涼斗くん兄弟を招いて、ひとはくの和田年史主任研究員と共に、「カニって、すげぇ!」と題したギャラリートークを開催しました。ここではギャラリートークを中心にご報告します。

  
"相生カニカニブラザーズ"こと、大角一尋くん、大角涼斗くん兄弟によるギャラリートーク「カニって、すげぇ!」です。
まずは、カニカニクイズ。カニのことをよく観察している"カニカニブラザーズならではのクイズでした。写真は「あわをふくのはなぜ?」でした。

  
続いて、カニの足の自切についてのクイズ。どこの部分を切り離して逃げるか、自分で観察してクイズにしているからこその説得力です!
ギャラリートークのあとは、カニに実際に触れてみての観察です。最初は少し尻込みだった子どもたちが。。。

  
しだいに黒山の人だかり。小学生たちにとってやっぱりカニは面白い!ですよね。
カニの動きに子どもたちの歓声がたくさん上がっていました。

この収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」、次回第3回は8月12日(日)、「美麗な蝶類標本~江田コレクションの魅力~」(担当:橋本佳明主任研究員・山内健生主任研究員)です。ご参加のうえ、世界中の美しい蝶をどうぞご堪能ください。

生涯学習課 竹中敏浩

今年度ひとはくは、標本資料の面白さや標本を用いた自然の読み解き方を解説する収蔵品スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」を1月を除き毎月第2日曜日に開催します。160万点を超える収蔵資料をフル活用したいという思いで進めていきますので、よろしくお願いします。

 第1回6月10日(日曜日)「イネ科標本の世界」と題して、イネ科標本、ドライフラワーや、イネ科の分子系統樹絵巻を展示しました。
また、「コムギとヒトの深ーい?関係」と題したギャラリートークを開催しました。

ギャラリートークを行ってくださったのは、森直樹 神戸大学大学院農学研究科 教授です。
現代人にとってコムギはコメと並んでもっとも身近に食料として利用している植物です。野生エンマーコムギがおよそ1万年ごろヒトに栽培されはじめ、どのように栽培植物のコムギへと変化していったかを中心に、コムギとヒトの関わりについて非常に分かりやすく解説してくださいました。それは、単にコムギの形質変化のお話にとどまらない、コムギとヒトの1万年余りにわたる一大叙事詩のようなお話でした。


  
(左写真)本年度スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」いよいよ開幕です。
(右写真)この日は三田祥雲館高等学校第1学年で「自然科学への誘い」を選択している生徒さん30余名が来館し、授業の一環としてこのギャラリートークを聞いてくださいました。

  
(左写真)北アフリカの街角で売られていたマカロニコムギのパン。普通はパンをつくるのに向かないマカロニコムギを使ってパンを作る、そんな地域文化の豊かさをお話しくださいました。コムギの多様性が人類の文化の多様性を生んでいるようです。
(右写真)コムギの原産地に近いトルコ南部におけるコムギの遺伝学的調査のもよう。

  
(左写真)ヒトの約10万年前ぐらいの出アフリカから、約1万年前の農耕の開始、これと並行して起こるコムギの栽培植物への変化を絵巻物のように解説してくださいました。
(右写真)コムギの原産地に近いトルコ南部におけるコムギの遺伝学的調査のもよう。

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(左写真)野生エンマーコムギの生育状況。
(右写真)野生エンマーコムギから栽培植物コムギへと、人との関わりの中で変化するのにどのくらいの時間を要するかについてお話しいただきました。人類の文化が形づくられていく背景にある植物の変化に驚きと感動でした。

 

  

(左写真)お話が非常に分かりやすく興味をひくものであっただけに、講演後には高校生が多くの質問を寄せていました。「二倍種、四倍種、・・・」生物で習った遺伝に関する知識がしっかりと役立っています。
(右写真)イネの系統樹についても森教授を質問ぜめ。科学はこんな質問のワイワイガヤガヤから発展します。


  

(左写真)カラスムギの種子の芒をしめらせて、芒の運動を説明する森教授。
(右写真)デジタル顕微鏡で種子を拡大しながら、その構造について説明する森教授。丁寧な説明に生徒たちは一生懸命メモを取っています。


  

身近に生えているイネ科植物を実体顕微鏡で観察。この身近な植物についても、ひとはくの高野研究員に質問がたくさん寄せられました。


  

オープンセミナー「お出かけ画はくの日イネ科植物を描こう」で描いたものを高野研究員のところに持ち込んで名前を尋ねる子どもたちも現れました。きれいなスケッチと植物の知識が融合します。とっても熱心なまなざしが印象的でした。


  

先ほど森教授がやってくれたことを子どもたちも実践。カラスムギの種子を湿らせ芒の動きを観察しています。芒の動きが繁殖に役立っていますが楽しい動きです。ほーらこの通りと見せてくれる手の動きも素晴らしい手つきです。

この収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」、次回第2回7月8日(日曜日)「海の無脊椎動物たち~イカタコエビカニ~」(担当:和田年史・三橋弘宗・山内健生)を行います。どうぞご来館ご参加ください。

生涯学習課 竹中敏浩

 JICA(独立行政法人国際協力機構)が行っている課題別研修のうちのひとつの研修として今日、ひとはくで6カ国の研修員の方々が研修を行われました。また、この機会に館内の展示を見学して頂きました。このようすをご報告します。

 今回の課題別研修のテーマは「市場メカニズムを活用した持続的森林・自然資源管理」で、日本で5月13日から6月24日まで研修されています。世界6カ国(ブラジル・ホンジュラス・ケニア・レバノン・チュニジア・ウガンダ)から来られた研修員の方々ですが、研修員といっても学生ではなく、それぞれの国でこのテーマに取り組まれている専門家や行政の方々で日本の技術を学びに来られています。ひとはくでは今日1日GIS(地理情報システム)を用いた自然資源管理について学ばれました。
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6カ国6名の研修員の方々。本日研修の講師を務めた本館の三橋弘宗主任研究員(右から3番目)、JICA関係者(両脇)とともに。

  
(左写真)スマホに「館ナビ」kan-naviアプリをインストールしていただき、英語の解説を見ながら各自の興味のある展示をご覧いただきました。館ナビには日本語や日本語(子ども用)の案内もありますので、次回ご来館の際にはお試しください。>> ご自身のスマホを使って「展示解説」が楽しめます!
(右写真)「世界の森」展示を見る研修員の方。自国から運ばれてきた展示物を見ていただきました。

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(左・右写真)興味を感じていただけたのは、やはり兵庫県産の丹波竜タンバティタニスの展示です。母岩に含まれる様子を再現した模型の展示を熱心に写真に撮られていました。

  左写真は、研修を終えられ出発される6カ国6名の研修員の方々です。三橋研究員(左手前)から豊岡での研修についての励ましを受けています。
これから豊岡市までバスで移動され、現地で研修を続けられるとのこと。遠く海外に来られてタイトなスケジュールで研修されるのは、体力的にもかなり厳しいことと思います。お体に留意され、6月24日まで研修を続けられるよう願っています。


生涯学習課 竹中敏浩 

ゴールデンウィーク最後の日曜,ひとはくで「テラリウム」づくりを体験してみませんか

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【概要】
日 時:平成30年5月6日(日曜日)
定員と開始時刻:定員合計=30名
・午前(10時~11時30分)=15名
・午後(13時~14時30分)=15名
受講料:2,500円(材料費を含みます)
申込締切:4月20日(金曜日)
講師:Moss Garden主宰 古原由香 氏
担当:兵庫県立人と自然の博物館主任研究員 秋山弘之

備考:
・お申し込みの際には,希望の時間帯を合わせてお知らせください.
・申し込み多数の場合は抽選で受講者を決定します.


■お申し込みは右のボタンより>> セミナー『コケのテラリウムをつくろう』申込へ


 コケ・テラリウムというのは,聞き慣れない言葉かもしれませんが,透明なガラスの器(うつわ)の中に土や石を置き,そこにコケ植物を配置することで,自然界の様子を再現しようとするものです.室内グリーンとして,最近とくに人気が高くなっています.

 今回ひとはくセミナーのひとつとして開催されるコケ・テラリウムの製作講座は,これまでに数多くの講座で指導されている古原由香先生を講師としてお迎えして開催します.

 古原先生の作品の特徴は,コケ植物のもつ美しさを小さな器の中に大きなスケールで再現されることです.写真はその一例ですが,今回のセミナーでは,先生のご指導を受けながら,参加者の皆様ご自身の手で,もう少し小ぶりの作品をつくっていただきます.

 材料の器,土,そして中に植えるコケはすべて用意されています.製作に必要な道具類も用意されていますから,手ぶらでおいでいただいて結構です.あるいは,ぜひこの器を使いたいというものがあれば,ご持参くだされば相談に応じます(ただ,あまり大きなものはテラリウム作りには適していません).

 完成したテラリウムの中に小さな人形などを配置すると世界が広がります.このようなフィギュア類はこちらでは用意しませんので,一緒に入れてみたいフィギュアなどがありましたらご持参くださると良いと思います.

 実際の講座の様子については,下の写真を参考にしてください.楽しい和やかな雰囲気の中,古原先生の指導を受けながらテラリウムをつくっていきます.
 当日は,コケ植物を専門に研究している研究員(秋山)も同席しておりますので,コケについてのどのような質問でもお受けいたします.


   

兵庫県立人と自然の博物館
主任研究員  秋山弘之

   2月11日(日・祝)、13回目を迎えた「共生のひろば」を開催しました。当日は、発表者約300名、聴講を合わせて約2,000名の皆さまにご来館いただいて素晴らしい『ひろば』としていただきました。まずは、ご発表いただいた皆さま、そしてご来館いただいた皆さまにお礼申し上げます。

(左写真:博物館の展示物の中に「共生のひろば」案内矢印。ひとはくの「共生のひろば」は博物館展示物の間で、身近な自然環境のことなどをテーマで発表し、交流することが他にはない面白みです。) 

今年は、口頭発表8本、紙芝居2本、ポスター発表77本で、全部で87本の口頭発表・ポスター発表をいただきました。これは、13回のなかで2番目の多さです。その発表と交流のようすをご報告します。

■ギャラリートーク
  
まず、中瀬館長からのあいさつの後、ギャラリートークとして、ひとはく研究員橋本佳明による「ヒアリ騒動最前線こぼれ話」を行いました。昨年神戸港で日本への侵入を確認した時のこぼれ話や、ヒアリの本当の恐ろしさは、「社会性昆虫として分業による凄まじい繁殖力を持つ点にある」と短い時間の中にまさに最前線の思いが込められていました。

■ポスター発表
ポスター発表は77本の発表をいただきました。個性豊かなポスターをはじめ、展示物、プロジェクタによる映像など、それぞれ工夫を凝らした発表方法で、素晴らしい発表ありがとうございました。
  

  

左は、あいおいカニカニ調査隊 カニカニブラザーズによる「超個性的な干潟のカニたち~相生湾のカニ調査~」のポスター、家族連れを一目で引き付けるポスターでした。右は、2017年の「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」に参加した高校生たちがその成果を発表しています。
  

「共生のひろば」の特徴は何といっても世代を超えた学びと交流にあります。写真は高校生の発表に熱心に聴き入り、質問や示唆をしてくれている一般の方々です。こんな場を作り出せることを嬉しく、またありがたく思います。
  

■紙芝居
  また、アースシアターでは日本野鳥の会ひょうごによる「やまばとになったわらし」と、兵庫県立大学環境人間学部学生団体いきものずかんによる「ゆうたくんとイヌワシ」の2本の紙芝居が行われました。
自然環境を子供たちにも分かりやすくまとめたお話でご家族連れも楽しみながら学んでおられたようです。

■口頭発表
口頭発表では8団体から発表がありました。一般の方々でNPOとして環境保全活動をされている方から、高校生、小学生に至るまで多様な年代の方々や団体からご発表いただきました。
  

  

■表彰
素晴らしい発表をいただいた方々には、ひとはくから館長賞、館長特別賞、名誉館長賞を贈らせていただきました。表彰を受けていただいたのも、小学生から高校生、一般にいたるまでさまざまな年代の方です。
  

このように「第13回共生のひろば」は自然や環境に興味がある方々の活発な議論や交流が行われる中で閉会となりました。ひとはくでは来年度も「共生のひろば」を計画中です。皆さまとまた交流できることを楽しみにしております。

生涯学習課 竹中敏浩

今日1月8日、大阪教育大学附属天王寺校舎の高校生3名(1年2名、2年1名)が、各自進めている研究に関する助言を求めて、ひとはくを訪れてくれました。
 大阪教育大学附属高等学校は、附属高校として大学とともに教育の理論と実際について研究を進めておられます。また、平成27~31年のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)にも指定され、理数教育にも力を注いでおられる学校です。

 3名のうち2年生1名は、オオセンチコガネの生態について研究しています。ファーブルが検証しながらも結論が出なかったフランスの農家の「センチコガネが天気を予想する」という口伝に触発され、オオセンチコガネの餌の探索行動における風向き・風速等の関係について非常に興味深い研究を進めています。本年度の「高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」にも参加し、昆虫好きで探究心豊かな生徒さんです。すでに風速とオオセンチコガネの飛行について興味深い結果も導き出していますが、今後の研究の深まりに注目したいと思います。

(左・右)「気象条件によるオオセンチコガネの行動の変化~風速と飛翔行動の関係性~」の研究について説明
  

このほか、1年生1名は、市立西宮高校南にある新池に生息するアオサギやコサギ、カワウなど鳥類の生息数と周辺環境について、調査を行っています。10年にわたり粘り強く丹念な調査を継続するとともに、新池から約6km離れた昆陽池にも調査に出かけるなど、地理的な視点も踏まえて調査を行っています。カワウとサギ類の生息数の相互関係など、非常に興味深いデータを得ながら、周辺環境との関係をさらに調査を重ねようとする熱意には感心させられました。

(左)新池・昆陽池における鳥類の生息数調査について、ひとはくの鈴木・山内両研究員に熱心に説明
(右)鈴木研究員から、クマワラジムシを題材に、調査研究の方法や外来種の問題について聴く高校生たち
  

今日、遠方から来てくれた生徒さんたちの研究に対する熱心さには頭が下がる思いです。次期学習指導要領では、高校では特に探究心を育てることが求められていますが、今日来られた生徒さんたちが継続して自らの探究心を育ててくれることを期待します。

生涯学習課 竹中敏浩

12月26日(火)、三田祥雲館高校1年次生10名が、学校設定科目「自然科学のいざない」の授業としてひとはくに来館し、収蔵庫を見学されました。選択科目としてこの科目を取っているだけあって、収蔵庫の昆虫標本や鳥類の剥製を身を乗り出して見学してくれました。ひとはくとして微力ながら Nature Science へ誘うことができたように思います。その様子をご覧ください。

(左)生物系収蔵庫で、鳥類標本、昆虫標本の見学の後、植物標本について、鈴木武研究員から説明を聞く三田祥雲館高校生たち。
(右)地学系収蔵庫で、熱心にメモを取りながら化石標本を見る生徒。
  

(左)一般市民から寄贈された剥製を見ながら、生態系を守ることの困難さについて説明を聞く生徒たち。
(右)飼育されているヘラクレスオオカブトが取り出された途端、カメラを向けながらその立派な角と美しい前羽の色に歓声を上げる高校生たち。
  

(左)イリドウィルスに冒され、美しいアメジストのような色になったダンゴムシについて、映像を見ながら話を聞く生徒たち。
(右)身近な生物でありながら生態の研究についてはあまり進んでいないダンゴムシについて説明を危機ながら、テーマのつかみ方や研究の進め方について、講義を受ける生徒たち。
  

今日は短い時間でしたが、三田祥雲館高校生諸君は疑問や感動は感じてくれたでしょうか。生徒諸君の中の自然科学への興味関心が、今後も順調に育ってくれることを願ってます。ご来館ありがとうございました。

生涯学習課 竹中敏浩

ひとはくでは、今年5月から6月にかけて、三田市立の8中学校(八景・上野台・長坂・藍・狭間・富士・けやき台・ゆりのき台)と宝塚市立西谷中学校、神戸市立有馬中学校からトライやる・ウィークを受け入れました。

今月は、神戸市立有野中学校、有野北中学校、北神戸中学校の3校からそれぞれ2名の中学生が「職業としての博物館」を体験しに来てくれました。今週は6名の中学生の成長をご報告します。

今日は、2つの班に分かれ、1班は動物生態学専門の布野隆之研究員の指導で、鳥類を中心に希少な生物を保全し管理を行っていく博物館の役割について、実習をもとに学びました。2班はフロアスタッフの指導のもと、デジタル紙芝居を練習し、小学生を前に上演して、博物館の普及活動を体験的に学びました。

1班のようす
  
普段はなかなか入ることができない収蔵庫で鳥類の剥製を見ながら、博物館がどうして鳥類の剥製を保存するのか、そのことと人類の生活がどんな関連が生じる可能性があるのか、などを学びました。写真はオオワシを渡され、その大きさと重さを実感として感じとっているところです。

  
写真左は、1971年に豊岡市で死んだ野生最後のコウノトリです。その大きさと今にも動き出しそうな生き生きとした表情に驚きながら、兵庫県と豊岡市がどうして「コウノトリの野生復帰」に取り組むかについて学びました。写真右は、収蔵庫の引き出し整理の説明を受けているところです。普段は見ることのできない引き出しも自由に見ることができます。トライやる・ウィークの『役得』と言えるかも-。

  
午後は深田公園で野鳥観察です。写真左の視線の先にはキジバトがいます。野鳥の見つけ方、見分け方について体験しました。

2班のようす
2班の今日は、デジタル紙芝居の上演です。地球の自然史と人類との関わりについて、子どもたちにも分かりやすく物語仕立てにまとめたものがデジタル紙芝居です。
  
まずは、観覧者のいないアースシアターで練習をしました。最初はなかなか声が出ず、声出しからの練習です。

  
いよいよ小学生を迎え入れて上演です。今日はタンバティタニスの生態と化石になるまでをまとめた物語です。練習の成果で声もしっかり出るようになりました。3人で手分けした息もぴったり、なかなかの演技派です!

  
写真左:最後までしっかり上演できました。聞いてくれた小学生たち、ありがとう。写真右は、フロアスタッフが説明するタンバティタニスについての追加説明を聞いているところです。自分が上演すると説明も良く分かりますね。

1班の研究活動、2班の普及活動ともに博物館にとっては大切な活動です。トライやるウィークは今週いっぱい10日まで続きますが、1週間の実習を通して、博物館の活動の一端を体験的に学んでくれたとしたら嬉しいです。

生涯学習課 竹中敏浩

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今日は中秋の名月で、お月見の日。十五夜ともよばれています。
秋の鳴く虫たちの声をききながら、月をゆっくりとながめるのもいいですね。


博物館の隣にある深田公園は、
エンマコオロギマツムシ、美しい鳴き声から「鳴く虫の女王」とよばれるカンタンなど
秋になるとさまざまな鳴く虫の声を楽しむことができます。※鳴く虫は通常、オスしか鳴きません。


鳴く虫の声は、博物館のホームページから鳴き声をきくことができますよ。


フロアスタッフによるデジタル紙芝居で鳴く虫の声♪を楽しむのもいいですね。


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10/8(日)
デジタル紙芝居ススキ草原のオーケストラ

 

場所:3階アースシアター

時間:14:30~(所要時間15分)







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◀鳴き声 当てクイズ(挑戦してみよう!)

 

 

また、10/8(日)は県立北摂三田高等学校邦楽部をお招きして、
ひとはくサロンコンサート(秋の部)を開催します。

演奏のほか、琴の体験教室も行います。ひとはくで芸術の秋をお楽しみください。

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場 所 演奏・体験教室とも4階ひとはくサロン
定員・参加料はありません。(ただし、大学生以上は観覧料が必要です。)

〔演奏〕
第1回:12:00~12:10
第2回:13:00~13:10
曲目:「六段の調べ 八橋検校作曲」「風の音 吉崎克彦作曲」

〔琴の体験教室〕
時間:12:15~12:30
内容:主に子どもたち対象に琴にさわって簡単な曲を奏でてみます。
   曲目は「トトロのテーマ」「さくらさくら」など。







▲くわしくはコチラ


フロアスタッフまつだ

ひとはくでは、兵庫県県土整備部土木局総合治水課と共催で明石工業高等専門学校の協力を得て、ミニ企画展「みんなで取り組む総合治水展」を開催しています。
この企画展は、「ながす」、「ためる」、「そなえる」の3つの観点から、河川・下水道での対策、雨水の流出を抑制する流域対策、浸水時の被害を軽減する減災対策が県内の各地でどのように実施されつつあるかを展示しています。また、県下の工業高校や高専とカリキュラム連携事業で製作した模型の展示・実験や、 見て触れる雨水タンクなどの展示も行っています。



ジオラマをつかったじっけんだよ!

また、9月23日(土)には解説とジオラマを使った実験も行いました。

  
まずは、総合治水対策の説明を聞いてから、ジオラマ模型にじょうろで雨を降らせ、何秒で川の水が危険水位にたっするかを計りました。

  
今度は、校庭貯留や降水タンクなど治水対策の施されたジオラマ模型を用いて、同じようにじょうろで雨を降らせました。明らかにこちらの方が、危険水位に達するまで雨量も時間も必要でした。
参加してくれた子どもたちは、治水対策の必要性を体験的に知ってくれたと思います。写真の中でもしっかり指さし確認してくれています。

「みんなで取り組む総合治水展」は10月1日まで開催です。ジオラマ模型を用いた実験はもうありませんが、明石工業高等専門学校作成のプロジェクションマッピングは見ていただけます。どうぞみなさんご来場ください。
>>「みんなで取り組む総合治水展リーフレット」


生涯学習課 竹中敏浩

ひとはくでは、9月23日(土)より、三田市立中学校の「理科自由研究作品展」を開催中です。


  
中学生の皆さんが自分で見つけたテーマを、中学校で学んだ科学の方法にしたがって探求してまとめた成果が理科自由研究です。このうち、優秀作品を「理科自由研究作品展」として、ひとはくサロンに展示しています。各中学校から選ばれてきた優秀作品であるだけに、どの作品も非常に立派な作品ばかりです。この中から未来のサイエンティストが生まれるかも。。

10月3日(火)までの展示ですので、作品が展示されている中学生やその保護者の皆さまもお見逃し無く。

ご覧いただいた中学生にちょっとアドバイスですが、このひとはくサロンのもう少し奥には、ひとはく研究員の最近の論文も掲示されています。大学・博物館レベルの研究はどう違うのか、同じなのか。もちろん探求の深さは違うのですが、自然に対する興味や静物に対する愛情は同じものです。どうぞそんなところも見て感じてくださいね。1、2年生は是非来年の自由研究のヒントにもしてください。
生涯学習課
竹中敏浩
みなさまにお知らせです!

ひとはく研究員は館外でも活躍中です!!

9月23日(土祝)に関西広域連合主催のフォーラム
「関西の活かしたい自然エリアの活用を考える」で
橋本佳延主任研究員
『広域でつむぐ新しい生物多様性の価値 ~ 関西の活かしたい自然エリア ~』と
題して基調講演を行います!
当日参加は可能ですが、配布資料などの準備のため事前申し込みにご協力くださいね!
午前中はひとはく!午後は川西!秋の行楽シーズンを満喫ですね!


日時: 平成29年9月23日(土祝)13:30~16:45 (開場 13:00)
会場: 川西市みつなかホール (兵庫県川西市小花2-7-2)
主催: 関西広域連合

申込方法  注!(申込先はひとはくではありません!)
サイトに掲載されているチラシ裏面のFAX申込書を用いるか、メールにて以下の項目
をお知らせ下さい。

●お名前 ●ふりがな ●ご所属 ●お電話場号 ●E-mailアドレス をご記入の上、
  9月20日(水)お申込み締め切り

Eメール送付先:shizenforum2017(あっと)chiikan.co.jp 
(あっと)を@にしてください。




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※「関西の活かしたい自然エリア」をご存知ですか?

関西の2府6県4市により構成される関西広域連合は環境保全分野の取り組みとして、

森・川・海のつながりを重視した23の広域的なエリアを「関西の活かしたい自然エリ
ア」として選定しました。(http://www.kouiki-kansai.jp/contents.php?id=46
複数の自治体にまたがるような広域的なもので、かつ、ひとまとまりで捉えられる
テーマを持っているエリアが選定されています。
またエリアMAPには、主要な貴重な自然環境の位置を示すことで情報共有も目的とし
ています。
保全のみを目的としておらず、エリア内にある貴重な自然環境の価値を多くの人と分
かち合えるようにMAPをどう活用していくのがよいかも検討が進められているところ
です。

今回のフォーラムは、これらのエリアを活かす方法を地域で活躍する市民団体や識者
とともに探ります。
詳細は、下記のサイトをご覧ください。
http://www.chiikan.co.jp/news/201709116118/


                                    生涯学習課 中前 純一

 兵庫県立北須磨高等学校のサイエンスクラブ部員3名が来館し、ひとはくの岩石試料を用いて放射線測定実験を行いました。
 同校サイエンスクラブは、日本各地の中高校生が自然環境中の放射線を測定し、放射線地図を作るプロジェクト「ゆりかもめプロジェクト」にも参加しています。今日は、ひとはくが所蔵する岩石試料の中でも兵庫県内の岩石試料を中心に、ガイガー計数管方式の放射線測定器を用いて、岩石種による放射線量の違いを測定するために来館しました。
 高校生が自分たちの住む自然環境に興味を持ち、連携して調査を行っていこうとすることは、地球環境を次の世代に引き継いでいく上でも素晴らしいことです。北須磨高校サイエンスクラブの生徒の皆さんは、8月11日に福島県で行われる情報交換会を目指してデータをまとめていくそうですが、今後の継続した取り組みへ向けエールを送りたいと思います。

ガイガー計数管方式の放射線測定器を用いて岩石種ごとの放射線量を測定

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佐藤事業推進部長(兵庫県立大教授)より収蔵庫内の化石標本の説明を受ける
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神戸層群の植物化石の産出地点地図を見て
北須磨高校がその中心にあることを知る   展示室で兵庫の岩石の展示を見学
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兵庫県立人と自然の博物館
竹中敏浩

兵庫県立人と自然の博物館では、5月26日にヒアリが尼崎市で確認されたことを受け、7月1日より緊急速報展「ヒアリとアカカミアリ」を開催しています。7月6日に東京でもヒアリが見つかったと東京都と環境省が発表したことを受け、本日は、テレビ各局4社によるこの速報展と橋本佳明研究員への取材がありました。
橋本研究員からは、展示をもとにヒアリとアカカミアリの特徴や留意すべき点を、各社ごとにていねいに回答を行いました。

各社のレポーターの方々に感想を伺うと、みなさん、「思っていたより小型でこんな小さなアリが人の命を脅かすような被害を起こすのか?!」と驚かれます。
市民のみなさんも本館のホームページに掲示している解説などをもとに、ヒアリの防除について必要な知識を得ていただくとともに、ますます進むグローバル化のなかで外来生物の問題をお考えいただければと思います。
なお、本日の取材の内容は下の日程で放送されます。ヒアリのことについて知るための参考にしてください。

NHK神戸  7月 7日(金)18:30~ 関西ローカルニュース
毎日放送  7月 7日(金)14:15~ ちちんぷいぷい
サンテレビ 7月10日(月)21:30~ ニュースポート
J:COM  7月13日(木)10:30~

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                             生涯学習課 竹中敏浩

ひとはく周辺は桜が満開で、春風が心地いいです。

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博物館エントランス近くには、
野生のサクラ 薄紅色のエドヒガン










そしてヤエベニシダレの仲間が咲いております。
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ほかにも色とりどりの花がたくさん。

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ヤブツバキ(千重咲き品種) 









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ユキヤナギ






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◀キュウリグサ

 

薄い青色のキュウリグサは、葉っぱをもむとキュウリのにおいがするといわれています。

花の大きさが約3mmほどの小さい花ですので、
よ~くさがしてみてくださいね。






 「深田公園でこの植物をさがそう」コーナー  


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4階ひとはくサロンの窓ぎわには、深田公園の植物がわかる
「深田公園でこの植物をさがそう」コーナーがあります。

植物観察のポイントがかかれてあり、
季節ごとに入れ替えもありますので、ぜひご覧ください。






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公園の植物情報がかかれた案内もありますので、
これを持って植物たんけんしよう!






今週末の植物イベント (詳細は各タイトルをクリック)


4/15(土)  はかせと学ぼう!~ならそう草笛~

4/16(日)  タンポポのボトルフラワー



 

ご参加お待ちしております♪

フロアスタッフまつだ

人と自然の博物館では、ひとはく地域研究員や連携活動グループをはじめ、地域の自然・環境・文化を自ら学び伝える活動を行っている方々が、お互いの活動を知り、活動の質をあげ、新たな展開のヒントを得る場として、「共生のひろば」を開催しています。2006年からはじめて、12 回目となりました。開催した発表会では、口頭発表・ポスター発表等を合わせて80件を超えるの発表があり、活発な情報交換ならびに交流がおこなわれました!子どもからシニアの方、自然観察を始めて間もない方、超プロフェッショナルの方、どなたでも参加できるのが「ひとはく」のいいところですね!

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今回もひとはくのライブ映像配信機器を活用して、大セミナー室で開催された加藤研究員のギャラリートーク「人類誕生の時代を探る試み」や各種団体、学校などの口頭発表などをビデオカメラで撮影した映像をライブ映像配信機器や配信サーバー・無線LANを活用して中セミナー室やひとはくサロンでモニター等に生中継を来館者に提供し、研究内容の効果的な発表や来館者の理解度の向上に役立てております!

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ギャラリートーク
「人類誕生の時代を探る試み」(加藤研究員) 
ギャラリートーク終了後もみなさんから研究に関する質問がたくさんありました!
また、研究に関する個別の質問が学生さんなどからもあり・・・このままだと・・
夕方までいきそうな雰囲気でしたね~
みなさんの知的好奇心はアフリカ大陸より熱い!!
  
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口頭発表
口頭発表の部では、地域の活動団体や高等学校、大学を含め8団体の発表があり
質疑応答などもあり会場は熱気があふれておりました!
10代の方々の発表が多く・・・
みなさんに元気なエネルギーが・・・青春っていいですね~

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ポスター発表など
ポスター発表があり、参加の皆様たちも互いの活動を知る場として観覧するとともに
観覧者からの質問に回答されている光景が見られました。
また、当館の研究員が参加者の研究への助言も行いました。
その場で研究員の特注セミナー状態です!

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また、ひとはくでは
12日からはミニ企画展「淡路島の和泉層群北阿万層の化石調査」
本日からはミニ企画展「六甲山のキノコ展2017~野生のキノコの不思議な魅力~」
ミニ企画展 ひとはく研究員展2017「ひとはくの今」が開催しています!
本日、「共生のひろば」は終了しますが、まだまだ、ひとはくは企画展が盛りだくさん!
みなさまのお越しをお待ちしております。

                               情報管理課 中前純一 

 
10月22日(土曜日)に兵庫県民会館にて
「ナチュラルヒストリー~これまでの貢献と今後への期待~」が開催されました!
ナュラルヒストリーに関するシンポジウムです!
公益財団法人 藤原ナチュラルヒストリー振興財団
今までは主に関東中心にシンポジウムを開催されていましたが、今回はひとはくが共催し、
関東以外ではじめて、神戸で開催することができました!!
今回のシンポジウムは、講演の他、研究者等によるパネルディスカッションも行い、
参加者の皆様のご質問等も頂戴しながら、
ナチュラルヒストリーの現在像と将来について考える機会にしようというものでございます。

内容は盛りだくさんです!参加者は200名近くになりました!
参加された方々は高校生~シニアまで研究機関・企業だけでなく、
行政関係、教育関係、自然や生物に興味のある方など・・・
一番遠い参加者は東北から・・・
ひとはくの幅広さと同じですね。

アカデミックな当日の様子をお伝えします!
受付の様子です!会場満員御礼!
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受付の横には、ナチュラルヒストリーシリーズ
岩槻邦男名誉館長の本も数冊ございます!
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総合司会は兵庫県教育委員会事務局 土屋社会教育課長が務められました!(左)
はじめの挨拶をされる主催の公益財団法人藤原ナチュラルヒストリー振興財団 下河邉和彦理事長(右) 
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第1部はひとはくの研究員による基調講演です!
  第1部 基調講演  
     池田忠広太田英利(人と自然の博物館/兵庫県立大学)
     「篠山層群の化石群:恐竜とともに生きたカエル・トカゲ
     滅びたものたち、生き残ったものたち」
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兵庫県丹波市・篠山市に分布する篠山層群(白亜紀前期)からは、
恐竜とともにカエル・トカゲ類といった小型脊椎動物化石が多数産出しています。
白亜紀前期の化石は世界的に乏しいことから、同分類群の進化の過程や初期の
多様性の解明に大きく貢献するものと考えられています。
本講演では、これらの篠山層群産カエル・トカゲ類化石がどのような生物なのか、
化石種や現生種との比較によって明らかになった最新の研究成果をもとに紹介されました!
 
     高橋 晃高野温子(人と自然の博物館/兵庫県立大学)
     「兵庫県の植物相研究:播磨の絶滅危惧種オチフジの秘められた生活史」  
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兵庫県の植物相研究の歴史や
植物研究家らの協力によって明らかになってきた、兵庫県産植物の話題として、
絶滅危惧種オチフジの生活史を解説
オチフジはシソ科の多年草で、現在自生が確認されている集団は西播磨地域にしかない
絶滅危惧種です。
本講演では、知られざるオチフジの生活史について、
和歌山県と兵庫県だけという変わった分布の謎、保全に取り組む地元の活動の紹介に加えて、
最近中国南部から見つかった「オチフジ」と日本のオチフジとの関係等も紹介されました!

    第2部 パネルディスカッション  
     コーディネーター 太田英利
     パネリスト  岡本 卓(京都大学) 角野康郎(神戸大学)
              光明義文(東京大学出版会、 財団評議員)
              西方敬人(甲南大学) 
   
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ナチュラルヒストリーの分野で、今後期待される新しい展開について、
生物科学分野や社会からの新しい情報も取り入れて、議論されました!
会場からも質問も多く、参加者の皆様とディスカッションしながら、
ナチュラルヒストリーの現在像と将来について考える機会になりました!

閉会の挨拶は人と自然の博物館 中瀬 勲館長です!

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ひとはくはこれからも・・ナチュラルヒストリーを含め、
どんどん皆様に「人と自然の共生」をテーマとした自然史系の博物館として
館外でも積極的に話題を提供していきます!ぜひご期待下さい!

第一弾!11月19日(土)から12月4日(日)まで
    花洛庵(京都市中京区油小路通四条上ル藤本町)で開催

   「日本文化を育んだ自然 where culture meets nature」(館外企画展)

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第二弾!12月4日(日)にグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催
      12F特別会議場(大阪市北区中之島5丁目3番51号)
    「第10回生物多様性協働フォーラム」

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                                 情報管理課
                                   中前純一




shinrinsyokubutsu2_1.jpgまだ少し肌寒い時期ですが、六甲山を流れる生田川の源流域にて水生昆虫の観察会を行いました。大勢の方が参加くださり、ありがとうございました。場所は、森林植物園の東側で、トゥエンティ―クロスと呼ばれている場所です(詳細はこちらのリンクをご覧ください)。
三ノ宮からおよそ1時間で行けて、自然豊かな綺麗な渓流にたどり着ける貴重な場所です。水はとっても冷たくてきれい、まさに六甲山の恵み。悪戯で同僚に北アルプスの穂高で水生昆虫の調査してきたと写真を見せたら信じていたくらいです(六甲山にも新穂高という頂があります)。

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この早春時期は、実は水生昆虫の観察には、もっとも向いています。というのは、川でとれる水生昆虫は基本的には幼虫なんで、暖かくなるとどんどん成虫になって羽化して、川のなかには小さいものしか残っていないのです。だから、ちょっと寒いし、水は冷たいですが、この時期がとても良いので、ぜひお勧めします。観察会は、無事に天候にも恵まれて、サワガニ、ヘビトンボやオオヤマカワゲラ、コシボソヤンマ、マルバネトビケラ、コバントビケラなど大きくて上流域に特徴的なものがたくさん採れました。採集できた川虫は50種類以上、一通りの水生昆虫を観察できました。
水浸しになった子ども、ヘビトンボとサワガニに噛まれた子どももいましたが、終わりの時間まで全力で観察して、最後はまだ採りたいとの声があったので、なんとか成功かなと思います。これから大型連休をむかえますが、川の生き物を学習してみたい方、ハイキングがてらに川探索したい方に、六甲山はお勧めです。
(三橋弘宗)

博物館エントランス近くに植えてある野生のサクラ、 「エドヒガン」の花が咲きました。

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(写真・赤マルに囲まれたものがエドヒガン)

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▲野生のサクラ エドヒガン



みなさんがよくご存じのサクラ、ソメイヨシノはこのエドヒガンとオオシマザクラが交配して誕生したとか。

エドヒガンは兵庫県ではめずらしいサクラで、
兵庫県版レッドデータブックのCランクに指定されています。

ぜひ、ひとはくにお花見にきてくださいね。

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ほかにも、▲ユキヤナギ

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◀ツバキの花が咲いています♪

 








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また、4/2(土)・3(日)のフロアスタッフとあそぼうは「たんぽぽペーパークラフト」です。

カンサイタンポポとセイヨウタンポポをつくろう!
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時間:13:30~14:00
場所:4階オープン・ラボ
参加費:無料
定員:20名

※当日10:00から
4階インフォメーションカウンターにて、
参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。



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4月のイベント案内は画像をクリック



フロアスタッフ まつだ

 人と自然の博物館では、ひとはく地域研究員や連携活動グループをはじめ、地域の自然・環境・文化を自ら学び伝える活動を行っている方々が、お互いの活動を知り、活動の質をあげ、新たな展開のヒントを得る場として、「共生のひろば」を開催しています。2006 年からはじめて、11 回となりました。開催した発表会では、口頭発表・ポスター発表等を合わせて例年の倍以上の90件を超えるの発表があり、活発な情報交換ならびに交流がおこなわれました。

ギャラリートーク
「ダイオウイカの謎に迫る最新研究」(和田研究員)            
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口頭発表
口頭発表の部では、地域の活動団体や高等学校を含め8団体の発表がありました。

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ポスター発表
ポスター発表があり、参加の皆様たちも互いの活動を知る場として観覧するとともに観覧者からの質問に回答されている光景が見られました。
また、当館の研究員が参加者の研究への助言も行いました。

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特設会場での展示

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展示の部(共生のひろば展)

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また、兵庫県立人と自然の博物館4階ひとはくサロンでは第11回共生のひろば展として4月3日(日)まで展示されています。
地域で活動されている各団体のこの素晴らしい研究や成果は一見の価値あり! 是非一度ご覧下さい。

                                 情報管理課 中前純一



hiroba2016_annai_s.JPG以前からアナウンスしておりましたとおり、2月11日(祝)に第11回共生のひろばを開催します。

 どなたでもご参加いただけます。ぜひ、ご来館ください(混んでますが・・・)。この日はスペシャルです。

共生のひろばとは、いわゆる「市民学会」で、幼稚園児からレジェンドまで、あらゆる立場の方が、日頃の活動や研究の成果を発表する、なんでもありな発表会です。これまで、ひとはく地域研究員や連携活動グループの方に限定していましたが、今回からは、広く参加者を公募したところ、この時期にも関わらず、県内外から多くの団体さんのエントリーがありました。その数、なんと90件近いテーマ。小さな学会よりもずっとたくさんの発表数があり、それぞれが大変ユニークです。小学生が取り組み外来種対策もあれば、NPO等によるシカの被害対策に関するはなし、都市公園での1年間の生態調査もあれば、はたまた生き物コレクションの迫力ある展示もあれば、プラナリアの実験や茅葺民家の暮らし紹介など、とても多様性です(プログラムはこちら)。そして、何よりも、参加される方々がとてもユニークで面白い。そんな方々と、丸一日、交流できる機会があるのが、共生のひろばの特徴です。ポスター発表が中心で、参加者どうしでの議論が深まり、あらたな活力が生み出されることを期待しております。

環境科学分野や教育分野に携わっておられる方々にとっても、新たな発見がたくさんあるはず。各地で展開されている保全活動や教育普及の活動の事例があつまりますので、色んな工夫が参考になるかと思います。学校教育や大学教育とは違う、ミュージアムでも生涯学習に関心があるかた、もっとヤヤコシイ言い方をすれば社会構成主義に基づくアクティブラーニングに関心がある方にも、実践教育の様相をお伝えできると思います。そして、何よりも、こうした地域での自律的な取り組みの質と数が、ひょうごの自然を支える原動力になっていることが実感できるのではないでしょうか。

プログラムなどは以下のサイトにあります。
http://www.hitohaku.jp/infomation/event/kyousei11th.html

また、当日は、当館の和田研究員によるダイオウイカに関する最新研究の紹介(若いダイオウイカの標本も登場!)や、伊丹市昆虫館の長島さんによるピンセット講座なども開催されます。興味のある方は、ぜひ、ひとはくへお越しください。

それと、毎年恒例の御影高校による六甲山のキノコ展2016が開催されるほか、最新研究からのトピックスとして恐竜?卵化石の実物展示もあります。ぜひ、みなさまお誘いあわせのうえ、博物館にお越し頂ければと思います。

(みつはしひろむね)

急激に気温が低くなりましたね(>_<) 氷ノ山では冠雪が見られたとか.....

秋の紅葉の季節はいつの間にか終わり、いよいよ冬を迎える時期に


そして自宅付近の加古川(丹波市内某所)ではこんな風景が
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 マガモの群れのようです。

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 写真には写っていませんが、何羽いるのか数えきらないくらいいるんです(‥;)
 鮮やかな色の個体がオス、褐色の個体がメスです。


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 お住まいの近くの池や川などにも渡ってきていませんか? 
 双眼鏡片手にバードウォッチングしてみるのも、寒い冬の楽しみではないでしょうか?
 くれぐれも風邪をひかないようjに、温かくしてお出かけください。


 ひとはくでは鳥に関するセミナー(今年度分は済んでいます)も行っております。
 興味のある方は是非来年ご受講してください。お待ちしております。

生涯学習課
11月になりました。
 朝夕気温が低くなってきました。涼しいというより、寒いですね^^;


 吐く息も白く見えてきました

 そんな季節の 朝景色を一つ.....


 三田市内テクノパーク付近の池です


 そんな今日、11月最初の日曜日は『キッズサンデースペシャル』へお越しください
   http://www.hitohaku.jp/infomation/event/kidssunday-special2015.html






 今年もオリオン座流星群の季節がやってきました(^^)/
 みなさん、夜空を見上げられましたか? 少~しPM2.5か何かの影響で、もやがかかったような雰囲気も漂っていますが、なんとかオリオン座は見えました ↓



 そして、撮影することおおよそ1時間(2015/10/23 03:40~04:56)
 流れ星を目視できたのは.....1個だけ(‥;) 証拠写真はゼロでした。

 ちにみに、画面右の方にある赤い軌跡は人工衛星か何かのモノと思われます。


 流星群の極大日は過ぎても、流れていれば見えます☆彡

 今夜流れ星に願いを......(^^)/


 お月見三昧

2015年9月29日

 二日続けてお月見をすることができました。


 9月27日(日)は【中秋の名月】
 これは旧暦の8月15日の月をして「中秋の名月」と呼ぶそうです。
 そして大事なのは、「必ずしも満月ではない」と言うことのようです。見た目はほぼ満月ですが、月齢は15に満ちていないようです。
800x800 IMG_1005.JPG 夜半には雲に覆われてしまいました(>_<)
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 9月28日(月)は【スーパームーン】
 この日が満月。
 そして地球との距離が最接近している満月ということで、見かけの大きさが通常の1.14倍になっているそうです(ひとまわり大きく、そして明るく輝く!!)。なのでスーパームーンというようです。月が日が東の空に昇った直後の様子です。大変赤味を帯びた月になっています。
 2枚の写真はほぼ同じ比率で切り出していますが、そんなに大きさの違いが分からない^^;
800x800 IMG_1055.JPG                          写真のピントが甘くなったのはご愛敬^^;



 が....この日も同じく夜半には雲に覆われてしまいました(>_<) 
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 しかし、明け方西に傾く頃には、すっかり晴れてピカピカ輝いていました(写真はありませんが、寝床から視認しました(^^))



 条件が整わなければなかなか見ることができないのですが、是非夜空を見上げてみてください。


 次のお薦めは.....10月22日頃の【オリオン座流星群】でしょうか?
 晴れるといいな(^^)/



 かつて、六甲山地に位置する東お多福山には、ススキが優占する広大な面積(約83ha)の草原が広がっていましたが、戦後の植林や土地開発、草原管理停止による森林への遷移により、現在は約9haにまで面積が縮小しています。また、ススキも衰退しネザサや優占する草原に変化、草原生植物の多様性が低下するとともに、ススキの穂が広がる景観が失われるなどの課題が発生しています。これらの解決のため、平成19年度より東お多福山草原保全・再生研究会が中心となり、当地でのススキ草原の景観の再生と、草原生植物の多様性の保全を目的とした活動がすすめられています。
 本展示では、当地の草原保全で目指すべき草原の姿を検討するために、約460点の古写真を収集、整理、分析し、当地の植生と利用の変遷を紐解くとともに、かつてのススキが優占していた頃の草原の姿を明らかにした結果を紹介します。また、1人でも多くの方にかつての東お多福山草原の姿を伝えることで、草原保全の目標像が共有されるとともに、保全活動の賛同者・参画者の輪が広がることを期待しています。
 なお、本展示は平成23年度~25年度科学研究費補助金若手研究B(課題番号:23701026、代表者 橋本佳延)で実施した古写真による東お多福山草原景観調査の研究成果の一部を使用しています。

1  展示概要
 ①  東お多福山草原の概要(場所、希少性、消失の危機など)解説パネル
 ②  東お多福山草原で撮影された1930年代以降の古写真と文献等情報により構成される草原の変遷をまとめた年表パネル(1点)
 ③  古写真の撮影地点(推定)の位置図および、同一撮影地点の現在の様子を収めた写真を比較するパネル
 ④  東お多福山草原の植生、景観、利用を特徴付ける古写真
 ⑤  大正期以降に発行された、東お多福山草原の写真を掲載したハイキングガイド(実物)
 ⑥  東お多福山草原における草原保全活動の紹介パネル

  ※会場によって展示物の構成が異なります。

2 主催・協力
  主 催:兵庫県立人と自然の博物館
      兵庫県三田市弥生が丘6丁目 電話:079-559-2001(代表) http://hitohaku.jp
  共 催:東お多福山草原保全・再生研究会ほか

3  担   当
                 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部 橋本佳延
             電話&FAX(直通):079-559-2014     

4 巡回日程・会場     終了しました。
(1)期間 9月16日(水)~9月29日(火)
   場所 兵庫県立美術館ホワイエ 神戸市中央区脇浜海岸通1-1−1
(2)期間 10月1日(木)~10月9日(金) 
   場所 伊丹市立生涯学習センター(ラスタホール)ロビー 伊丹市南野2丁目-3-25
(3)期間 11月5日(木)~11月19日(木)
         場所 神戸市シルバーカレッジ ホワイエ 神戸市北区山田町下谷上中一里山14-1
(4)期間 12月26日(土)~1月15日(金)
   場所 神戸市東灘区民センターロビー 神戸市東灘区住吉東町5丁目1-16
(5)期間 平成28年1月29日(金)~2月8日(月)
   場所 神戸市立灘区民ホール神戸市灘区岸地通1丁目1-1

   巡回展の詳細はこちらから

5  展示の様子 ※兵庫県立人と自然の博物館での展示構成。会場によって変更があります。

furusilyasin1.jpg   

furusilyasin7.jpg

furusilyasin5.jpg

暑かった夏も終わり 2学期が始まり最初の日曜日.....雨....


 朝、出勤して駐車場から館への通路にて 発見!!


 ん?  ナメクジ?  


 でも、これだけでは大きさが判りませんね(^^;)


 大きさを比較するための目安として携帯電話を置いてみると.....








 大きさは10cm以上あるようです。 「ヤマナメクジ」だと思います。
 久しぶりに遭遇しました。

今年のペルセウス座流星群は新月のタイミングと重なり、観察するにはいい条件だったんだけども.....自宅近くからの3日間のトライでは一つも証拠を残せませんでした(>_<)
 目視は出来てるんですが、シャッターチャンスが......トホホでした。


 なので、何枚か(ほんとは、18枚です 10分間の星の動き)重ねてみました......日周運動は分かるかな^^;kikukiku.jpg

     また機会があれば.....☆彡

ブルームーンといっても、青い月ではありません^^;

満月が月に2度見られる時の2度目の満月のことをブルームーンと言うそうです。 .....ちょうど7月31日(金)の満月がブルームーンでした。


 次にこのブルームーンが見られるのは........2018年の1月らしい^^;
 覚えていたら、見てね(o^^o)

 そして今年も8月12日(水)13日(木)の夜には ペルセウス座流星群がたくさん見えるかも ☆彡

 是非夜空を見上げてください


近畿地方は6月3日に入梅したとの報道がありました。

 夜になり雨も上がったので、ホタルを見に出かけました。
写真は8枚の写真を合成しています。


 運がいいのか悪いのか.....ちょうど満月で辺りは明るい。
 夜になって気温も幾分下がりひんやりとしてくるし、風も出てきて、ホタルはたくさんいたのですが乱舞することなく、草の下でおとなしくしていました。

 新聞にもホタル情報が掲載されたり、週末には各地で開催されるホタル鑑賞会の情報が掲載されたりしています。
 是非今年はホタルを見にお出かけください。

 虫刺されやマムシには十分注意してくださいね(^^)/

生涯学習課

ムムムっ??

2015年5月 3日
ムカデ・・・・・・百足または百足虫 って、漢字で書くとこうなりますね。
 最近よく出現します^^; かまれないように気をつけなきゃ.....


 ところでところで、ムカデって実際の足は何本あるのでしょうか?
 数えたことがありますか??









 ということで、5月3日に博物館の部屋の中にいたムカデを捕獲して、数えてみました!!


 足のようなものは「20対」
 お尻に「1対」
 触角のようなものが「1対」
 ひょっとして顎のようなものが「1対」かしら?


 結論 -------> このムカデに100本の足はありませんでした(^^)/


 みなさんも一度数えてみてください。100本のムカデに遭遇するかも?!


      ・・・・・あ、くれぐれもケガしないように慎重にお願いしますネ。


やお
4月22日(水)の深夜0時頃から23日(木)の1時半頃まで、こっそり観察に出かけました。

 三日月は宵の明星(金星)とともに早い時間に沈んでいったので、観察には最適な環境でした。
 家を出る前に1,2個流れているのを確認。この調子だとたくさん見えるかも!! と期待しつつ、車で15分ほどの山奥へ移動しました。

 いざ、三脚を据えてカメラを固定し撮影を始めたものの、全然流れません!?
 雲も無く、見晴らしは最高なのに....と思っていたら、カメラの向いている方向とは逆の方向に大きな長い流れ星が(悲)

 ということで、この日は流れ星は写り込まずでした。
 
 なので、80枚ほどの写真を合成したものを掲載します.......きれいな写真ではありませんが、日周運動の様子がわかりますかね(^^)

生涯学習課 八尾

 ミニマムムーン

2015年3月 7日
3月6日(金)の満月は「ミニマムムーン」というらしい....

 地球と月の軌道は楕円を描いていて、月と地球の距離は近づいたり離れたり・・・・・・・
 そして今回一番離れたところに

 なので、見かけ上、最も小さく見える=ミニマム という言い方になっているようです。
        そういえばスーパームーンというのもありますね(^^)
 



 ちなみに、次の満月 平成27年4月4日(土) は皆既月食です!! また赤い満月が見えるかも!?

   2014/10/8の皆既月食 →  http://www.hitohaku.jp/blog/2014/10/post_1926/
生涯学習課 八尾

ヤドリギは漢字で書くと「宿り木」で、字のとおり木に宿る寄生植物です。といっても緑色の葉をもち、自分で光合成もするので、半寄生植物といわれます。

一昨日、植物研究家の小林禧樹さんが、ヤドリギをもって来て下さいましたので、4Fひとはくサロンに展示しました。

 yadorigi_tenji.jpg

 

小林さんは、2か月ほど前に、神戸市北区有野町で、高さ約15mのニセアカシアの木に、ヤドリギが付いているのに気づいたそうです。その木が工事で伐採されることになったので、工事の人に頼んでヤドリギを取っておいてもらうことにしたのだそうです。


yadorigi_3.jpg  yadorigi_4.jpg

標本にする分以外に、枝についたままの直径1mほどもあるヤドリギを残してくれていたので、そのまま枯らすのはもったいないということで、ひとはくまで運んでくださいました。

 yadorigi_1.jpg  yadorigi_2.jpg


ヤドリギはふつう木の高いところについているので、遠くからボール状になった姿を見たことがある人は多いかもしれませんが、すぐ目の前でじっくり見る機会はそう滅多にあるものではありません


寄生している枝ごと水につけた状態で展示しましたので、しばらくは枯れずにいるだろうと思います。

この機会にぜひご覧ください。

 

「ヤドリギの種子散布者」と呼ばれるキレンジャクも展示しています。

 kirenjaku.jpg

ヤドリギの果実は液果で、中にある種子は粘液質の果肉に包まれています。その実をキレンジャクやヒレンジャクが食べ、糞として出された種子が別の木の上に粘着して、そこで芽を出し、また新しいヤドリギが寄生生活を始めるのだそうです。

yadorigi_fr1.jpg  yadorigi_fr2.jpg


残念ながら、展示しているヤドリギは、果実がすでに落ちた後で、右側の写真のような果実は見られません。

しかし、たった一つだけ残っていました。それが左の写真です。直径1cmにも満たない大きさですが、きれいな黄色でかわいらしい実です。
展示したヤドリギのどこに付いているか、探しに来てください

かわいいキレンジャクも、みなさんが来られるのをお待ちしています。

                                  (高橋 晃)

 ふたご座流星群

2014年12月14日
今年最後の大きな天体ショー(?)かな、ふたご座流星群
50枚の内の1枚
 こんな感じで撮ってきました(2014/12/13 22:40~23:25)。途中から雲に覆われ40分間ほどの観測でしたが、肉眼では10数個確認できました。写真は50枚の内の1枚に残ってました(ISO3200 F3.5 SS30")。
 極大(もっともたくさん流れると予想される時間)は14日21:00頃といわれていますが、前後1週間位は流れていますから、十分観測出来ると思います。

 ですが、めっちゃ寒いので風邪などひかないよう万全の防寒対策でお出かけください。



めっっっっっちゃ、寒いねんて(‥;)

 今日の深田公園

2014年11月19日


 ホロンピアホールホワイエから見た深田公園

皆既月食のコマ送り

2014年10月15日
一つ前の投稿では写真で皆既月食の様子をお届けしましたが、さらに枚数を増やしたものでコマ送りを作ってみました。

 特別なソフトではなく、PCに標準(?)でついてくるムービーメーカーで、写真をつないで動画にするだけの操作です。細かい設定や修正等はしていませんので、見やすさはさほどではありませんが、雰囲気だけお届けできれば^^;
 


 次のファイルを開くかダウンロードして再生してみてください。

  moon.wmv

 
 
平成26年10月8日(水)
                     17:52 頃オレンジ色の月が昇りました 夕方 満月が昇り始めました。 低い位置にある時は結構赤味の多い印象でした。


 
 その後18時10分過ぎくらいから部分的に地球の影で月が食われていきました
                18:18~18:33 頃moon02.jpg
                18:40~18:43 頃moon03.jpg
                18:50~19:10 頃moon04.jpg 少しずつ少しずつ左の下の方から食われていき、19時40分頃には全部食われてしまい(皆既月食)、光り輝く満月は、赤銅色かオレンジかピンクか、そんな色に見えました。なのでBloodMoonと呼ばれることもあるそうです。
                19:18~19:41 頃moon05.jpg
 そしてゆっくりと、同じ時間をかけて元の月が姿を現してきました。
                21:09~21:14 頃moon06.jpg
                21:22~21:30 頃moon07.jpg
22時前には元の満月になったとさ(^^)

                        21:47 頃IMG_1000.JPG
次回日本で皆既月食が観察できるのは、来年の4月4日だそうですよ。

KAOKAO.jpg
生涯学習課



おまけ

今夜.....空をみあげて

2014年10月 8日
いよいよ今夜

皆既月食  観察できるといいですね....  18時過ぎから

http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2014/lunar-eclipse.html(外部サイトへリンク)

生涯学習課
秋の夜長.....こんな過ごし方はいかがですか?

「皆既月食を観察しよう2014」
 http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20141008-lunareclipse/


 自宅庭の山の芋のツルに居着いた芋虫くん。
 先日まではプクプクの青虫だったのですが、気がつけば茶褐色系に変身!!
 キイロスズメガの幼虫だと教えていただきましたが、他にもまだ数匹居候していますので観察を楽しみにします(^^)

   4,5日前はこんなんでした^^;


 お彼岸が近づいてきました。
 この時期になると田んぼの畦のあちこちに真っ赤に燃えるような彼岸花(曼珠沙華)が目につくようになります。子どもの頃には、「家の中に持って帰ると火事になる。」などと家族にいわれ、何だかこわぁ~いイメージがありましたが^^;

          

 不思議です。自然の営みって。この時期になると必ず花を咲かせます。


 不思議といえば、色!!

 彼岸花は赤色ばかりかと思ってましたが、下の写真でおわかりでしょうか?「白色」「黄色」の彼岸花も!! そして、「ピンク」にも見える色のついた花もありました。みなさんの身の回りの彼岸花は何色でしたか?


           

    (※これらの写真は、多可郡多可町中区内で撮影しました)

生涯学習課blogger

スーパームーン

2014年9月 9日

 ということで、今日はスーパームーン!!
 地球に近づいてて、とても大きく見えます( ゚Д゚)

 月の出の頃には、もっと大きくてオレンジ色の満月でしたが、中空まで昇り光り輝く満月を撮影しました。
 次のお楽しみは、10月8日の皆既月食(^^♪ 晴れるといいですね....


中秋の名月を愛でる

2014年9月 8日

今日は"中秋の名月"ということで....

 でも、実は満月ではないそうです。
 「9月8日の月齢は13.5」  「9月9日の月齢は14.5」ということで、明日火曜日が満月だそうです!!


 しかし、美しからいいでしょう(^^♪ 今日の名月も明日の満月もお楽しみください。

夏ですね〜 みなさんの近所では、もうセミが鳴いていますか?
六甲山の南側では、クマゼミがじゃんじゃん鳴いています。
ひとはくの周りでは、7月11日にニイニイゼミの抜け殻を拾い、今日16日、初めて鳴き声を聞きました。
昨日はクマゼミ、今日はアブラゼミの抜け殻が見つかりましたから、鳴き出す日も近いと思います。

さて、ひとはくの大型バス駐車場の周辺は、多様な在来植物で囲われています。
その中に、イタヤカエデが植えてあります。
IMG_8467.jpg

2、3日前、この木に、カナブンがたくさん来ていることに気づきました。
よく見ると、シロテンハナムグリも。
IMG_8459.jpg

カエデですから「メープルシロップ」でしょうか。甘〜い汁が出ているのでしょうね。 IMG_8463.jpg

夜になって、クワガタムシやカブトムシが来るかどうかは、まだたしかめていません。来たら楽しいですね。

(八木 剛 記)

ヒメボタルっ

2014年7月 2日
季節は7月 今年の後半に入ってきました

 夕べ、近所にヒメボタルを見に行ってきました。光り方がゲンジボタルとは違って、0.5秒くらいの間隔で細かくフラッシュするように輝きます。 八木主任研究員のblogに詳しく書いてあります → http://www.hitohaku.jp/blog/2014/06/post_1889/

 で、私も真似して写真に挑戦しました^^;
 こんな感じに.....画像にノイズが出てて上手な写真ではありませんが、素人の私でも撮影できました!! コンパクトカメラや携帯では無理だと思いますが、一眼レフのようなタイプのものでシャッターを開放にできる機能(バルブ撮影)と三脚があればできます!!

 まだ、しばらくは飛んでいると思いますので、是非挑戦してみてください。くれぐれも、虫刺されやヒル、マムシにはご注意ください(^^)/
生涯学習課 八尾

 オタクサって?

2014年6月26日


          
 

 今の時期、庭先や道沿いで美しい彩りを放っているアジサイ 白、赤、青、紫・・・・・様々な色になることから「七変化」とか「八仙花」などと呼ばれることもあるそうです。
 また、ドイツの医師であり博物学者であったシーボルトが妻の楠本滝にちなんで、「オタクサ」と名付けたこともあるという.....。三田市のお隣の神戸市では、市花にしていされているとか。


 是非身近なアジサイを近くで観察してみてください。新たな発見があるかも?!

生涯学習課 八尾


 ユリノキ

2014年6月21日
三田には「ゆりのき台」というニュータウンがあります。

 これは「ユリノキ」の葉っぱです。形がおもしろいでしょう!! ゆりのき台のネーミングと関係があるのでしょうかね?
 葉っぱは特徴的な形なので、一度見ると覚えてしまいそうです(^^)  そして、英語の名前は"TulipTree"っていわれています。チューリップに似た花をつけるところから、そう呼ばれているようです。今回花はまだつけていなかったので葉っぱの写真だけです。小舘研究員に教えていただきました!!

 でも、寂しいので少し遊びました(^^)
失礼しました  やお

 虹の木

2014年6月21日

博物館のある深田公園のオブジェ 
 ご覧になったことありますか?


今日、水を噴き上げています。
彫刻家の新宮晋さんの作品「虹の木」です。

風のミュージアム に連動して今日から1週間限定でご覧いただけます。 http://www.susumushingu.com/shinguwm.shtml


博物館もオブジェも両方欲張りに楽しんでください。
土曜日曜は,来てすぐ楽しめる楽しいイベントが盛りだくさんです!(^^)!


生涯学習課

 おしゃれな方!!

2014年6月18日
何気なく歩いてると.....出会う虫




そういえば,去年もここで会った気がする・・・・・・その前の年も!! 
毎年ここにいるのね^^;  まさか同じ個体!!  それはどうでしょう?

なんだかタキシードを着ているようなおしゃれな昆虫です。
出会いたい人は、ひとはくへ来て探してみてください!(^^)!

生涯学習課 八尾

 日本には、約45種のマダニ類が分布しています。
兵庫県内のマダニ類に関する情報は少ないため、現在調査を実施しています。

多くのマダニ種は、植物上や地表で、吸血源となる動物が訪れるのを待ちかまえています。

                       P5220056s.jpg

葉裏で待機中のタカサゴキララマダニ雄成虫



P5210034s.jpgのサムネイル画像

白いネル布で下草や地表をなでながら歩くと、そんなマダニ類を採集することができます。
以下に、今の季節に兵庫県で採れるマダニ類の一部を紹介します。



P5210025s.jpg

フタトゲチマダニ雌成虫
畜産害虫として有名ですが、ニホンジカにもよく寄生しています。
そのため、ニホンジカが多い地域では普通にみられます。
また、山林のみならず、市街地にも分布します。



P5210021s.jpgフタトゲチマダニ雄成虫
雄成虫の背面は、硬い背板でおおわれます(雌成虫は前半部のみ)。



P5220109s.jpgヒゲナガチマダニ雄成虫
ニホンジカに好んで寄生します。
ニホンジカのいない地域ではみられません。



P5220107s.jpgタイワンカクマダニ雌成虫
南方系の大型種です。
成虫はイノシシやツキノワグマに好んで寄生します。
一方、幼虫はネズミに寄生します。



P5220093s.jpg
調査後、ズボンにフタトゲチマダニ若虫が付着していました。
マダニ類は、吸血する際に感染症を媒介することもあります。
今はマダニ類の個体数が多い季節ですので、みなさんもご注意ください。


                      (山内 健生(やまうち たけお)/昆虫共生系研究グループ)

5月18日(日)ドリームスタジオの見学を終えて、企画調整室でPCに向かってると、
「「自然の流れ」に、でっかいカメがおんねん!」と、藤本研究員と科学コミュニケーターの高瀬さんが、興奮気味に、やってきた。


「でっかいクサガメが歩いてんのん、見たことあるけど・・・ でかいって、どれくらいなん?」

藤本さん、両手を肩幅くらいに広げ、「これくらい!」と、6、70cmくらいを示す。

「そら、ないやろ〜〜」(冷静)

「高瀬が写真撮ってるで!」というので、見せてもらうと、水面が光ってよくわからない写真だったが、甲羅の模様は、クサガメやアカミミガメとは違うことがわかった。

正体がわからないのも困るので、とりあえず、現地を見に行ってみることに。


実験セミナー室に置いてある、柄の長さ1.8mほどの丈夫な魚網を取り出し、肩に担いで、深田公園へ。

「そんな網に、入れへんで。めっちゃ、でっかいねんから!」と、藤本さん。

「頭から半分くらい突っ込んで、持ってきたらええがな」と、私。

 

ちょっとワクワクしながら、「自然の流れ」に着いた。

季節は進み、ガマの葉は伸び、ずいぶんアオミドロが繁茂している。
水際から1mほどのところに、白っぽい、ハンドボールみたいな物体が沈んでいるのが見えた。
逃げられないよう、さっと網を入れてみるが、動きがない。

あっけなく、網にすっぽりと入った。

「あれ。入ったね・・・」


それほど巨大なカメでは、なかったのだった。
ときどき、いてはります。「うちの田舎には、こんなにでっかいヤンマがいる」って、両手の人差し指を立てて30cmくらいの大きさを示す人とか。
気持ちは、よくわかる。


引き上げてみると、カメは死んでいた。
DSCN0280.jpg

生きたカミツキガメじゃなくてよかった。
ペットで飼われてるリクガメっぽい。見たことある。


さて、どうしよう・・・?

「水に戻しとこか?」(藤本)
「なんでやねん。来月、トライやるウィークでここの管理すんのに、腐ったカメが沈んでたら、イヤやろが。」
「カメが出てきたら、トライやるの中学生も喜ぶやんか!」
「喜ぶかいな。臭いがな」

でも、とりあえず、だれか研究員にきいてみるか?
いらん、って言われたら、土に埋めるか、燃えるゴミだな。

高瀬さんが用意してくれた袋に入れて、持って帰ることに。
DSCN0282.jpg
ううっ、臭い!

5月のさわやかな風は、腐敗臭も容赦なく運んでくれるのだった。

男の子の私が、担いでいく係・・・
DSCN0284.jpg

ズッシリと、けっこう重い。しかも、臭い。

グォーン、グォーン。
背後から聞こえるウシガエルのうなり声は、ご苦労さん!と言ってるようだ。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

博物館に帰ってググってみると、ヒョウモンガメっぽい。

展示などで使えるかどうかわからないが、生態研究部に電話すると、和田さんがおられた。
「えーっと、和田さんは、カメに興味ありますか・・・?」

事情を説明すると、ウミガメを研究している客員研究員の岡本さんと、いっしょに見に来てくれた。
DSCN0286.jpg

お二人は、寸法を測ったり、写真を撮ったり。

IMG_1202.jpg


岡本さんいわく。
立派な個体ですね。
売ってるのは数センチですから、ここまで大きくするには、だいぶかかりますよ。10年とか・・・
甲羅の状態からして、丁寧に育てられたんだと思いますよ・・・

専門家には、いろんなことがわかるんだ。感心。

そばで素人たちは、
死んだから捨てられたのかな? でも、あそこまで運ぶのも、重たいで。
それとも、逃げ出して歩いてきたのか?、はたまた何かに絶望して・・・
名前付けなあかんな。ふかちゃんとか・・・
などと、たわいのない話を繰り広げるのだった。

「ところで、これって、うれしかったですか?」(藤本さん)

「まあ、そうですね」(岡本さん)

がんばって担いできた甲斐があったというものだ。


最後には、段ボール箱に収まったカメさん。
博物館の冷凍庫へ向かったのだった。
IMG_1214.jpg

(八木 剛 記)

久しぶりの流星群 出撃してきました !(^^)!

1時間ほどボッーと見てて、肉眼では数個目視できたのですが、写真には残らず....


 興味のある方は是非夜空を見上げてみてください
外部リンクですけど →  http://www.nao.ac.jp/astro/sky/meteor-stream/major.html

ひとはく は 長い間メンテナンス休館をいただいていましたが、いよいよ本日より開館です!

開館を待ちわびていたのか?

最初に訪れたのは・・・大雪のお客様でした!

DSC02452.JPG

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朝からの雪で5センチ以上積もっています。

ここは空気がとってもきれいだから

積もった雪はさらさらで真っ白です。

DSC02424.JPG

でも寒さを忘れて子ども達は元気に遊んでいます。

DSC02430.JPG

真白くなった深田公園を笑顔で走りまわって、

疲れたら雪のふかふかのお布団でひとやすみ。

DSC02443.JPG

寒くなったら、ぜひ博物館に暖まりに来てね♪♪

              情報管理課 船越

岡山県吉備中央町の宇甘渓にアオキの調査に行ってきました。アオキには「アオキ」と「ナンゴクアオキ」と呼ばれるものがあります。アオキは染色体数が2n=32の4倍体で、北海道から中国・四国地方まで広く分布しています。一方、ナンゴクアオキは2n=16の2倍体で中国・四国地方以西に分布しています。岡山県ではアオキとナンゴクアオキの両方が生育していてとても調査しやすい場所なのです。

さて、これまでアオキとナンゴクアオキは染色体数が違うものの外見で区別するのは難しいとされてきました。
しかし、この2種類のアオキは葉の鋸歯の形で区別できるのです。

aoki1.jpg

これがアオキ(右)とナンゴクアオキ(左)の葉です。

 

  aoki2.jpg

 この2枚の葉を比べて見ると、アオキの葉は鋸歯の先は外を向いています(赤線)。しかしナンゴクアオキの葉は鋸歯の先が内側を向いているのです(黄線)。

個別に見てみると、
こちらがアオキ。鋸歯の先は外側を向いて鋭い感じです。

aoki3.jpg

 

こちらはナンゴクアオキ。鋸歯の先は内側を向いていて丸みがあります。

aoki4.jpg


この違いは伊豆諸島や屋久島など島嶼部に生育するものには当てはまりませんが、本土のアオキとナンゴクアオキであればほぼ区別できます。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

星の世界★

2013年12月12日

 夜は寒いです(>_<) 今朝は県内のあちこちで雪の便りが・・・・・

 

 でもでも、夕方くらいに雨が降ったりなんかして、大気中のホコリやチリが洗い流されたりした日の夜は、一段と夜空が冴え渡り、星がきれいに見えますよね。

 

 

 お月さんも、だんだん肥えてきました。来週17日頃が満月の予定です。

 チョッピリ寒いですが、夕焼けや宵の明星、お月さん、夜の星・・・・ちょっと、空を見上げてみませんか?オリオン座のきれいなこと!!

 

 

 うつむいていても、ねぇ!(^^)!

 ただし、風邪をひかないように温かくしてください(*^_^*)

 

 

冬の虫です

2013年12月 3日
ひとはくのまわり、深田公園の紅葉は盛りをすぎ、寒い冬がやってきました。

今日は冬晴れのよいお天気。
お昼休みにぶらぶらして、虫をみつけました。

IMG_6759.jpg
すっかり葉を落としたケヤキの幹に、クロスジフユエダシャクがいました。

IMG_6761.jpg IMG_6766.jpg
上がメス、下がオス。交尾中です。
フユシャクと言われる、冬にだけ現れるシャクガの仲間です。シャクガは、幼虫が尺取り虫です。
フユシャクでは、オスは普通の蛾の姿をしていますが、メスは翅(はね)が退化して短くなっていたり、なかったりです。
クロスジフユエダシャクは、昼間によく飛ぶ蛾で、各地の雑木林で12月に見られます。

IMG_6773.jpg
ひとはく4階通用口前の柱にも、ぽつんと、何かくっついています。

IMG_6781.jpg
これは、キバラモクメキリガという蛾です。ヨトウムシの仲間です。
この蛾は晩秋に現れ、来年の春まで見られます。
翅をすぼめてとまるので、折れた小枝のようです。
もっとも、こんなところに止まってたらよく目立ちます。
12月1日(日)にも、ここにいました。二晩同じ場所でじっとしてたということですね。いつまでいるんだろ?

(八木 剛)

今日の3枚プラス1枚()


 お昼休み、お仕事で花を探していらっしゃる高野主任研究員のとなりで、お邪魔しながら写真を撮ってました。

       


 この季節、目に映るものすべてが鮮やかで、なんでもかんでも写真を撮りたくなってしまいます。赤や黄色の目立つ色ではありませんが、ヤツデの花芽も教えていただきました。もうすぐ開花?の時期だそうです。また開花したら見てみましょう。

 そして、最後の一枚は昨日の夕方。三日月と金星がタテに並んでとても美しい夕景を織りなしていました。腕が悪くよく写っていませんが、ぜひご自身の目で見てみてください。きれいですよ。
 もうすぐ流星群もありますし、彗星もね(^^;)  雲海だって!! 


    そわそわ


秋♪

2013年11月 7日
 ひとはくフェスティバルも終わり、いよいよ「秋まっただ中」、って季節になってきました。朝晩の冷え込みも厳しくなり始めました。風邪などひかれていませんか?
 と書いたものの、今日は暦の上では「立冬」ですよぉ♪

       

 ひとはくの建っている深田公園の今日のモミジバフウの周りの様子です。写真の色は少し鮮やか過ぎますが、いい感じで紅葉しています.....偽装表示というわけではありません(^^;)

 カメラを片手に公園内を散歩されている方もお見かけします。写真撮影にももってこいの場所です。

 ひとはくの観覧に来られたら、是非公園にも足を運んでくださ~い (^^)/

 10月21日の深夜頃に「オリオン座流星群」の極大といわれていたのですが.....フランシスコ(台風27号)の影響によるのか、あいにく流星群観察は難しくなりそうです(>_<)

 深夜頃にオリオン座の高度が高くなるので見やすいはずだったのですが、今回は厳しいようです。

 台風の被害が大きくならないことを祈るばかりです。

 この季節、ススキを見かけると頭に浮かんでくる楽曲があります。

 そう、「おれは河原の枯れススキ・・・・」のフレーズだったり、「貧しさに負けた・・・・」だったりします。

 なんだか、そんなマイナーな印象のススキですが、「おみなえし・おばな・ききょう・なでしこ・ふじばかま・くず・はぎ」の秋の七草の中の「おばな」がススキのことのようです。また、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということわざに出てくる「尾花」も先の七草のおばなと同じススキをさしているということです。

 みなさんは「ススキ」といえば、どんな印象をもたれますか? 中には、「茅葺き」屋根の茅(かや)をイメージされるかも知れませんが、ススキは茅の一種でもあるんですね。

 夕陽に照らされ金色に輝くススキを見つけるのも楽しいですよ。是非、身近な自然を探しに外へ出かけてみてください。ついでに、ひとはくへも足を運んでいただけると、また新たな発見があるかも?!

 

 今度の連休も、お待ちしております(o^^o)

砥峰高原、行ってみようかな(^o^) 

天高く・・・・・

2013年10月10日

10月だというのに真夏日になったり、台風が大接近したり・・・・異常気象といわれるような感じの天候の今日この頃.....

 

台風24号が日本海を回り込んで近畿地方を通り過ぎた後の三田の夕暮れ

空の半分を厚い雲が覆い、半分は夕焼け  三日月と宵の明星も登場しての一枚(2013/10/9)

 

 秋のこの季節、朝夕を問わず空気が澄み、とても気持ちのよい空を見ることができますよ。是非、時間があれば空を見上げてみてください。もちろん、足下の落ち葉やドングリや昆虫も(o^^o)

 

 本日10月6日(日)はキッズサンデー!!

 朝から楽しいイベントが盛りだくさん(o^^o) オープンセミナーもいっぱい いっぱい

 

 今朝の一番乗りのお客さんはこちら.....

  

 さてさて、誰だかシルエットでわかりますか?

     生涯学習課の窓辺にお越しいただきました。

 

 

 

 今度はイケメンが見えるようにフラッシュで!!

 逆三角の鋭いアゴ、スリムなボディーと軽快なフットワークの持ち主  カマキリでした(o^^o) 

 

 

 今日は一日イベントがあります。午後には、ふしぎなバランスとんぼ作りやフロアスタッフと遊ぼう「ハロウィン」などのワクワクのオープンセミナーもあります。

是非ひとはくへお越しください!!

 

カマキリ 見っけ♪

2013年9月20日

 またまた虫

 

 たまたま茶色のカマキリでしたが、緑のカマキリもいますよね。それって、どうして色が色が違うのかな?いろんなカマキリを捕まえて調べてみては? ボルネオには花のような華麗なハナカマキリってのもいますよ!!

 

 あれ?カマキリって鳴くの?

 

 

【中秋の名月】

 旧暦では789月が秋。その秋の真ん中が8月。8月の真ん中が15日。ということらしい!? なので「中秋の十五夜は名月だね」ということが、そもそもの秋のお月見。これが今の暦に読み替えると、今年はちょうど昨日の夜がその日。しかも、ちょうど満月になっていたらしい。詳しいことは前日の記事のリンク先をご参照ください。

 おきまりの写真を掲載しますので、昨日見損ねた人はこの画像で雰囲気を味わってください。

 次回、中秋の名月が満月になるのは、8年後らしいです(o^^o)


 

 「赤とんぼ」ってまとめて言っちゃいますけど、よく見るといろんな種類が.....これは、「アキアカネ」

 コンパクトデジカメで撮影しました。 ちなみに、携帯電話のカメラでも撮りましたが、ぼけました(*_*) (上の画像をクリックすると大きな画像が表示されます)

 

 いろんな種類の「赤とんぼ」を見つけるのも楽しいよ!! 

            (トンボは鳴かないのでは......)

 

 このページも覗いてください↓

  http://hitohaku.jp/publication/book/miyamaakane.html

トンボのメガネは何色?

 過日の台風で被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 その後、爽やかな好天が続き、雲の少ない日が続いておりますが、今日は「中秋の名月」ということです。旧暦の8月15日の月のことをさすらしく、ちょうど今日がその日です。そして、偶然にも「満月」でもあります!! 

 なんか不思議なことですが、十五夜=満月とは限らないとか?! 詳しくはこちらを

(外部へ http://www.astroarts.co.jp/special/2013moon/fullmoon-j.shtml )

 

 

 難しい話もありますが、まずは、月を愛で、お団子食べて、それから調べてみてください。

 

 

2013/9/18 待宵月

 これは昨日の月なので「待宵月」になります。 

 

鳴く虫キッズ第2回

2013年8月27日
8月17日(土)第2回目の「鳴く虫キッズ」でした。

日中は酷暑でしたが、夕方になると風が涼しく、心地よかったです。
この日の日没は18時44分。日没から20分が経過した19時5分頃、それまでにぎやかだったセミの声がすーっと消えていき、コオロギの声が増えてきました。すてきな瞬間でしたね。

前回は雨の後で「虹」が見えましたが、今回は、夕焼けがけっこうきれいでした。
満月に近づいた、お月様も、なかなかキレイでした。

秋の鳴く虫も、ずいぶん出そろっていました。
樹上で大音声を発するアオマツムシが少なく、いろんな虫の声がよく聞こえました。
この季節、鳴く虫の声を聞くには、なかなかよいです。

鳴き声が聞こえたのは(聞こえてない人もいたと思いますが)、つぎの18種でした。
マダラスズ、シバスズ、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、ヒメギス、クサキリ、キンヒバリ、オナガササキリ、ササキリ、ウスイロササキリ、ホシササキリ、ツヅレサセコオロギ、アオマツムシ、カネタタキ、ミツカドコオロギ、カンタン、クサヒバリ、ヤマヤブキリ


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(八木 剛)

 いかがでしたか?いくつ見えましたか?

 2時間くらいでしたが、5~60個は見ました。結構長く尾を引くモノや太短いモノなど、それぞれ個性的な流れ方をするもんですね(o^^o)

 写真の方はというと、昨夜は収穫「0」でした(*_*) 結構夜露も多く、レンズへの対策を怠ったためかなりフォギーな失敗写真が多くて.....とりあえず、夜空の写真だけ掲載します。

 

 極大は過ぎても急に流れなくなるわけではないので、まだ見ていない方も是非また今夜、スターウォッチングにチャレンジしてみてください。体を北の方角に向けほぼ真上を眺めていれば、10分に1個くらいは流れるのでは.....

 

見えるのか?

2013年8月10日

 一年間のうちで何度か訪れる流星群 。その中でもメージャーな「ペルセウス座流星群」

 「日本の夏、金◯の夏」というフレーズも聞こえてきそうですが

 夏の夜の風物詩。

 

 花火もいいけど、天の川、夏の大三角、そしてペルセウス座流星群・・・・・・・蚊にくわれながら、寝そべって見上げる夏の夜空。

 

 ぜひ、今年の夏は満天の星空をその目で!! 

 

 詳しくは↓ 国立天文台のページですけど(^^ゞ

http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2013/perseids.html

 

深田公園の水路にガマが繁茂しているので、トライやるの中学生たちが八木研究員の指示のもとガマ抜きに挑みました。

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ガマは地下で横につながっているので、抜いても抜いても絶えることがありません。あまりに繁茂すると水路に生息しているメダカや昆虫類にとってよくないので、たまにガマを地下茎から抜くのです。

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 水路といっても、臭いヘドロが溜まっています。ドロドロの中に腕を突っ込んでガマを抜き取るには力が要ります。中学生たちは泥だらけになりながら、ガマを引き抜きました。
泥が掻き混ぜられて、臭いにおいがしますが、泥水の中に酸素がまわるので、生き物にはいいことです。
深田公園に自然学習に来ていた小学生は、「くさい、くさい」といいながらも、興味深そうに見物していました。「中学生になったらトライやるで博物館に来たい」という子もいました。

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収穫はガマだけではなく、たくさんのゴミも出ました。自転車も引き上げてしまいました。
誰が捨てたのでしょう。こんな所に自転車を捨ててはいけませんね。

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ガマを抜いたあとは、水面が見えるようになりました。よく見ると、たくさんのメダカが泳いでいました。水面の好きなトンボも戻ってくるそうです。

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ちょっと暑かったけれど、冷たい水で手足を洗ってリフレッシュです。お疲れ様でした。

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                       自然・環境評価研究部  高橋 晃

 

トライやる最終日!

2013年5月31日

トライやるも今日が最後の日です。普段、目にしない博物館の裏側が見えたのではないでしょうか?


<ヘビの分類調査>

 

兵庫県のヘビ類を同定するため、ヘビの胴の中央の体鱗列数や腹板数、尾下板数を数えました。
簡単にいえば、うろこの数を数えました。
触った感触は「背中の鱗は1枚1枚中央が隆起しているが側面に行くほど滑らか」といった感想です。
触ってみないとわからないものですね!


<セミナー準備>

 
「ちりめんじゃこ」に紛れ込んでいる幼魚を取り出し、種別を判別するための封入標本を作っています。
丁寧に真面目に磨いてくれました。おかげで「輝きが違う」との声も!


 
 磨く前と後                     完成!

 
午後は6月に行われるトピックス展の準備を手伝いました。
武庫川上流にもこれだけの種類の魚がいるとは驚きです!

 
火曜日に行った球体づくり。粘土も固まったので、球体に近づけるため余分な所を削り、磨くのみ!
まだ途中ですが、球に近づいてきています。でも、光沢を放つにはまだ先のようです!

   
最後に職員の前であいさつ、それぞれ感想を述べてくれました。

トライやる・ウィークを終えて
充実した表情で博物館から去っていきました。
来週からまた学校で頑張ってください。

ひとはくは来週もトライやるの生徒がやってきます!


情報管理課 阪上勝彦

「樹木の見分け方を学ぶ 初級編」の第2回目をおこないました。このセミナーは毎回、博物館収蔵の標本を用いて、対象とする樹木の見分け方を学びます。

今回はバラ科キイチゴ属について標本を観察してもらいました。

初めにバラ科とキイチゴ属の特徴について簡単に説明した後は、検索表をもとにひたすら標本を見つめます。

皆さん真剣に標本を見比べ、気がついたことを書き留めていました。

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自然・環境評価研究部 高橋 晃

植物観察会 in 香美町

2013年5月28日

5月18日、19日に香美町で植物の観察会がありました。
18日は香美町小代区での植物観察会でした。天気も良く、とても気持ちの良い観察会でした。
午前中はふれあい歴史公園で樹木を中心とした植物を観察した後、小代物産館で昼食をとり、午後からは久須部渓谷で渓流沿いの植物を観察しました。

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三田ではすっかり咲き終わっているフジやイタヤカエデがちょうど花をつけていました。

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19日は香美町たかのすの森での植物観察会でした。この日は残念ながら雨に降られる観察会となりましたが、多くの方が参加されました。

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山路は、手入れが行き届いているようで、雨でも歩きやすく、ちょうど目の高さでヤマボウシやホオノキ、ミズキなどが間近に見られました。

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帰りはJR鎧駅から餘部駅に行き、餘部鉄橋を見て戻りました。

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雨だけは止むことなく降り続けていましたが、皆さん楽しんでいただけたようでした。

自然・環境評価研究部 高野 温子

 どこからの景色かわかりますでしょうか?

サクラ.........

2013年4月 1日

花はサクラ

また違うサクラ....

人生いろいろ サクラもいろいろ..... (o^^o)

サクラ....

2013年3月31日

サクラぁ サクラぁ ♪

はかない.....

3月31日と4月1日 時間は絶え間なく流れているハズなんですが、人の都合で年度の節目となっています。 

 

   ありがとう 

    さようなら

      こんにちは   

 

                 さくらの花の下で 

ひとはくでは、環境省と協力して2013年2月9日(土)に生物多様性地域連携促進セミナーを開催いたします。
関心のあるかたは、ぜひご参加頂ければと思います。

chiikirenkei20130209.jpgこのセミナーは、生物多様性の保全に関心のある市民、企業、NPO/NGO及び自治体の方々を対象として、地域の多様な主体の連携による活動の事例発表や参加者同士の意見交換を通じて、生物多様性地域連携促進法(平成23年10月施行)の活用を促すとともに、生物多様性の保全に向けた地域に根ざした連携の取組を促進することを目的としております。

詳しくは下記のホームページをごらんください。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16184

また、子ども向けのプログラムもあります!
4種類のゆるきゃらと一緒に写真撮影や楽しいイベント・ワークショップもありますよ!
 → チラシはこちらからダウンロードできます

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なお当日のプログラム内容は下記のとおりです。

【日時】 平成25年2月9日(土)13:00~17:00(開場12:30)
【会場】 兵庫県立人と自然の博物館 本館4階 大セミナー室
     (兵庫県三田市弥生が丘6丁目)
【主催等】 
主催:環境省 共催:兵庫県、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、
生物多様性自治体ネットワーク
協力:兵庫県立人と自然の博物館

【対象者】 主として兵庫県内の市民、企業、NPO/NGO及び自治体の方々

【開催趣旨】 生物多様性の保全のためには、地域において様々な関係者が連携して地域の特性に応じた取組を行うことが重要であることから、平成23年10月に「地域における多様な主体の連携による生物の多様性の保全のための活動の促進等に関する法律(生物多様性地域連携促進法)」が施行されました。本セミナーは、地域の多様な主体の連携による活動の事例発表や参加者同士の意見交換を通じて、生物多様性地域連携促進法の活用を促すとともに、生物多様性の保全に向けた地域に根ざした連携の取組を促進することを目的として開催します。

【プログラム】
13:00~13:10 開会挨拶  環境省 ・ 兵庫県
13:10~13:20 生物多様性キャラクター応援団共同宣言式
   UNDB-J「タヨちゃんサトくん」
   兵庫県「はばタン」
   兵庫県立人と自然の博物館「ひとはく博士」
   ※終了後、別会場で子ども向け写真撮影会等を実施

13:20~13:35 ひょうごの生物多様性保全プロジェクト認定証交付式

13:35~14:05 多様な主体の連携による生物多様性保全活動の意義 竹田純一氏
(農山村支援センター事務局長/里地ネットワーク事務局長/内閣官房地域活性化伝道師/東京農業大学学術研究員)

14:05~14:25 生物多様性地域連携促進法のあらましと生物多様性をめぐる最近の話題
   環境省 生物多様性施策推進室

14:25~15:30 地域での活動事例の発表
  「地域連携保全活動による持続可能な都市型里山を目指して」
   西宮市環境局環境緑化部環境学習都市推進課 副主査 上野真理子 氏
  「東お多福山草原保全における多様な主体による地域連携」
   東お多福山草原保全・再生研究会 事務局 橋本佳延 氏
  「淡路水交会による漁業者の森づくり活動」
   南淡漁業協同組合 組合員 西野恵介 氏
  「尼崎の森中央緑地における百年の森の創造を目指した市民・企業・行政の連携」
   兵庫県阪神南県民局尼崎港管理事務所 尼崎21世紀プロジェクト推進室長 塚原淳 氏
   尼崎信用金庫営業統括部 次長 越柴豊 氏

15:30~16:00 休憩(活動団体によるブース出展)

16:00~17:00 ワークショップ 
  テーマ:多様な主体による連携の促進に向けた課題と展望

【定員、参加料】  100名程度、無料

【セミナーへの参加申し込み方法について】
E-mail、FAX、又は下記URL上の申し込みフォームのいずれかの方法で、平成25年2月1日(金)までに下記事務局までお申し込みください。
お申し込みフォームURL http://www.event-notice.org/bdseminar/hyogo/

E-mail又はFAXでお申し込みの際には、表題に「生物多様性地域連携促進セミナー in 兵庫 参加申し込み」と明記し、[1]氏名(ふりがな)、[2]住所、[3]電話番号、[4]勤務先及び役職、[5]連絡先E-mailアドレス(又はFAX)をご記入ください。
事務局からの返信メールを参加券としますので、当日必ずお持ちくだい。
参加券は、参加希望者一人につき1通とさせていただきます。
参加希望者が多数の場合は、先着順といたします。

以上です。

多くのみなさまのお越しをお待ちしております。

(みつはしひろむね)

 今日は1月31日 久しぶりに快晴

快晴は きっもちE~(o^^o)

(写真をクリックすると、大きく表示されます)

 

 とても暖かい一日です。 過ごしやすい一月の晦日

  青空は 続くよ どこまでも

 

 どこまでも どこまでも つながってる..... ぐるっと 地球を 回ってるかな? 

森林動物研究センターシンポジウム
「野生動物の保全と管理の最前線」 ~拡大する被害にどう立ち向かうか~

当館と同じく兵庫県立大学自然・環境科学研究所の部門である森林動物系による公開シンポジウムが下記のとおり開催されます。野生動物による被害地域の拡大や問題の多様化について最新のデータ分析に基づく現状や地域での取り組みの成果を発表し、今後の対策と体制づくりに向けて県民とともに考えるシンポジウムを開催します。関心のあるかたのご参加をお待ちしております。

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チラシはこちらからダウンロードできます!(PDF形式 2.2Mb)


【日時】
 平成25年2月16日(土) 13:00~16:30

【場所】
 兵庫県立美術館 ギャラリー棟1階 ミュージアムホール
 (神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 tel. 078-262-0901)
  *ホール専用の駐車場はありますが、限りがありますので公共交通機関でお越しください。

【定員等】
 定員250名 参加費無料

【申込方法】
 以下のリンクから必要事項を入力し、申し込んでください。
 なお、定員になり次第募集を締め切ります。

  → お申し込みはコチラから ←

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【プログラム】

野生動物はなぜ出没するようになったのか?―その背景にある基本的構図
 【藤木大介(県立大講師・センター研究員)】

都市環境へ進出する野生動物―イノシシの市街地出没要因を探る
 【横山真弓(県立大准教授・センター主任研究員)】

孤立した群れが引き起こす被害への対応―住民・行政の協働によるサル管理モデル
 【鈴木克哉(県立大助教・センター研究員)】

地域が主体となった獣害対策―「獣害に強い集落づくり」の実践
 【安井淳雅(センター森林動物専門員)】

パネルディスカッション
【コーディネーター:林良博(センター所長)】
 会場参加者からの質問等に対応する方法で実施します。
(会場参加型パネルディスカッション方式)

 (みつはしひろむね)

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mikageK_zentai1.jpg 毎年恒例の「六甲山のキノコ展 」を今年も開催しております。今回は、阪神御影駅まえにある「御影クラッセ」を会場に、1F玄関口には、「ゆめはく号」が登場。ちょっと変わったキノコを展示しつつ、4Fにて開催されている本展示へと誘導します。当館のやくわりは、看板です。
駅前だけあって、人通りが多く、たくさんの人が尋ねてくれています。
さて、4F展示室では・・・

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ともかく御影クラッセ4Fの展示室ではたくさんのキノコをずらっとならべています。
これ以外にも写真に写ってない左側にもたくさんあります。

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キノコに関心が高い小さな子、やたらとキノコに詳しい少年が次々と登場しています。本物がしっかりと展示されていて、しかもケースに入らないで間近で観察できるので迫力があります。
すっかり恒例の行事になっていて、去年は展示してなかった標本を見つける方、近くの方に解説してくれるお客さん、お客さんどうしで対話される様子など、双方向の交流ができあがりつつあります。

きのこ展のご案内はこちらです。1月12日~14日までの開催となっています。
 → ポスター

会場にキノコのにおいが充満しています。約400種類のキノコが一同に並んでいて圧巻です。
明日、14日まで展示していますので、興味のある方はぜひお越しください。

(みつはし)

1月7日(月) 今日から仕事始めの方も多いのかなと思いますが、博物館は今日からメンテナンスのための臨時休館をいただきます。
そんな今朝は、我が家で恒例の「七草がゆ」をいただきました。

          
 ちょうど、5日の土曜日に服部先生のオープンセミナーで【春の七草】についてお話を聞いたところでした。万葉の時代から、秋と春に見られる身近な七種類の草本やツル性の植物などのうち、春には「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」が詠われています。それをお粥の具にしていただいたものなのだそうです。

       

 ということで、新しい年を健康に過ごすため人間も体調を整えますが、ひとはくもメンテナンスのため2月8日まで臨時休館します。


2月9日(土)から開館しますのでしばらくは.....館内はさびしいですが、職員は普通どおりです。

初虫!

2013年1月 3日
明けましておめでとうございます。

ひとはくは、本日1月3日から開館しています。

朝、4階関係者入口横の壁で、みつけました。
初虫です!
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これは、ナミスジフユナミシャクです。

冬にだけ現れる、フユシャクといわれる仲間の蛾です。
だから、初虫になりやすい虫です。

昨夜、灯に飛んで来たのでしょうね。
翅の長さは1.5cmくらい。

とくにめでたい虫でもありませんが、和風で渋い味わいの模様は、お正月に似合います。
おみくじでいえば、小吉くらいの気分です。


舌を噛みそうな名前の意味を解説しておきましょう。
「シャク」というのはシャクガ科の蛾、尺取り虫の親のことです。
その中に、ナミシャクと呼ばれる仲間があります。
その中に、冬にだけ成虫が現れるフユナミシャクと呼ばれる仲間があります。
その中の、波のような模様のある種、という意味です。

この仲間のメスは、翅(はね)が退化していて、クモのような姿をしています。
当然、飛べないので、なかなかみつかりません。みつけたら、大吉でしょう!

八木 剛(自然・環境評価研究部)
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