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自然・環境評価研究部
系統分類研究グループ
研究グループ長・主任研究員
高野 温子【TAKANO, Atsuko】
経歴・所属等
昭和46年大阪府生.大阪市立大学大学院理学研究科博士後期課程修了.理学博士.日本植物分類学会,米国植物分類学会,日本植物学会等所属.
研究部以外の配属室と仕事
1.生涯学習推進室
室長
2.プロジェクト
頌栄短期大学標本の登録・整理.代表者
シソ科アキギリ属の送粉者調査と繁殖干渉.代表者
兵庫県産植物を中心とした分類学的研究.代表者
シソ科タツナミソウ属の系統分類学的研究.代表者
植物標本デジタル化の促進.代表者<
イノベートミュージアム事業. 分担者

<博物館の仕事>

維管束植物標本の整理とDB登録をアルバイトさん、ボランティアさんと共に行っています。takanohp1.JPG takanohp2.jpg takanohp3.jpg

超大型植物標本コレクションである頌栄短期大学コレクション(約25万点)の受入も行いました。

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倉庫に積みあがった標本ダンボール箱 標本入りダンボール箱を
運んでいる様子
トラック3台でピストン輸送を行った


 2023年1月に新収蔵庫棟コレクショナリウムへ植物標本の引っ越しを行いました。
2022年2月に植物標本を全てダンボールに収納し、ホロンピアホールに移動させ、空にした標本棚を新収蔵庫に運びました。その後、庫内のアンモニア濃度が下がるのを待っていました。
 標本の移動にあたっては、配列を新エングラー体系からAPG3体系に変更するという作業を同時に行ったので非常に大変でした。

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標本を箱から出して新しい分類体系の順
に再配列しているところ
ホロンピアホールに一時避難した植物標本

<展示制作>
 展示制作も度々行っています。博物館内で実施することもあれば、灌漑の様々な場所をお借りして展示を行うこともあります。1日だけ標本を蔵出しする「標本のミカタ」というイベント的な展示もスミレ、カエデ、テンナンショウ等、テーマを変えて行っています。

・2013年 恐竜化石展(神戸市・有馬瑞宝園)

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丹波竜の化石レプリカ 搬入の様子。トラックの荷台にトリケラトプスの頭骨レプリカが乗っているのがシュールで思わず撮りました。


・2018年 仏教と自然展(京都市・龍岸寺)

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会場入口の設え 原生生物から哺乳類までの
動物系統樹
「テンナンショウの世界」

・2020年 企画展示
 頌栄短大植物標本コレクション・そんなに集めてどうするの?展
植物標本だけを展示したかなり珍しい(?)企画展

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展示導入部 シジミヘラオモダカ
発見の経緯
ブナの地理的変異の展示

<研究者情報>
リサーチマップ

<研究開発>

1.調査研究

■特別課題研究(個人研究)

1.兵庫県産維管束植物の分類学的研究

2.ショウガ科植物の分類学的研究

3.シソ科植物の分類学的研究

4.植物標本デジタル化の促進

■論文・著書

高野温子・朝井健史・松本修二(2023)兵庫県におけるミズコバギボウシの初記録.植物地理・分類,71号,49–53.

Wang, M.-Z., Wu, J., Zhang, S.- L.,M, Ohi;Toma, T., Takano A., Zhang, Y.-H., Cameron, K, M. and Li, P. (2024) Species delimitation in Amana (Liliaceae): transcriptomes battle with evolutionary complexity. Cladistics, 40, 135–156. https://doi.org/10.1111/cla.12565

Takano A., Cole, T. C. H. and Konagai, H. (2024) A novel automated label data extraction and data base generation system from herbarium specimen images using OCR and NER. Scientific Report. http://doi.org/10.1038/s41598-023-50179-0

■招待論文

高野温子(2023)新収蔵庫コレクショナリウムの紹介.博物館研究,58,22–25.

高野温子・三橋弘宗(2024)自然史資料の価値を社会に伝える.レガシー事業の振り返り.BIOCITY,97,66–72.

■その他著作

Cole, T. C. H., 高野温子(2023)ユリ科の系統樹

Cole, T. C. H., 高野温子(2023)クサスギカズラ科の系統樹.

Cole, T. C. H., 首藤光太郎・高野温子(2023)ツツジ科の系統樹.

Cole, T. C. H., 池田博, 高野温子(2023)バラ科の系統樹.

Cole, T.C.H., 高野温子(2024)アヤメ科の系統樹.

高野温子(2024)博物館の標本「新種」の植物発見に貢献.ひとはく研究員だより.神戸新聞(3月4日朝刊)

■研究発表

Takano, A. (2023) Visualize, publicize the value of herbarium specimens: from digitization to automated identification using AI. East Asian Plant Diversity and Conservation symposium. Osaka Metropolitan University. (Oral Presentation).

高野温子(2023)人と自然の博物館における植物標本デジタル化促進技術の開発―撮影装置から植物標本ラベルデータ自動抽出法まで(ポスター発表).2023. Nornac 26.第26回自然系調査研究機関連絡会議. 調査研究・活動事例発表会.人と自然の博物館.

黒沢高秀・高野温子・田金秀一郎・白井匡人・秋廣高志(2024)植物標本の誤同定〜何をどうまちがうか〜(ポスター発表).日本植物分類学会第24回大会.東北大学.

高野温子・矢原徹一・廣田峻・狩山俊吾・陶山佳久(2024)日本産シソ科タツナミソウ属(Scutellaria)から見出された2新種(ポスター発表).日本植物分類学会第24回大会.東北大学.

■学会役員等

日本植物分類学会,評議員

論文査読:Annals Botanici Fennici (2), Plants (3), Biodiversitas Journal of Biological Diversity (1), Diversity (1), Applications in Plant Sciences (2)

■助成を受けた研究

雑種化・単為生殖化—"見えない"多様性喪失への繁殖干渉関与の解明.日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C),研究分担者(2023 年度10万円/総額416万円)

自然史標本の汎用化と収蔵展示技法の体系構築. 日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究 (B),研究分担者(2023年度50万円/総額 1,716万円)

ゲノム情報と正確な同定にもとづく維管束植物の統合データベース構築と多様性指標・保全優先度の地図化技術の開発. 独立行政法人環境再生保全機構 環境研究総合推進費 環境問題対応型研究・自然共生領域,研究分担者(2023年度45万円/総額8,000万円)

■海外調査

なし

■賞罰

なし

2.資料収集・整理

■資料収集

2023. 5–10, 維管束植物, 兵庫県三田市・丹波篠山市・丹波市・淡路市・宍粟市・多可町・洲本市・高砂市・加古川市・岡山県井原市・同県吉備中央町・福井県敦賀市・京都府福知山市・徳島県吉野川市・香川県高松市・同県丸亀市・福島県相馬市・新潟県湯沢町・群馬県高崎市・同前橋市・埼玉県ときがわ町・同小川町・同鳩山町・高知県高知市

■受贈担当資料

2023.12,迫田昌弘植物標本コレクション,760点.

■整理同定担当資料

維管束植物

<事業推進>

1.生涯学習事業

■セミナー

館主催セミナー

高野温子,2023.4,一般セミナー「生物を見分ける—分類学の基礎と同定の実践—.植物分類学の基礎知識」,博物館.(全6回中 第1回,11名)

高野温子・李忠建・橋本佳延,2023.5,一般セミナー「小さな押し葉標本をつくってみよう(春編)!」,博物館.(11名)

橋本佳延・高野温子・生野賢司・京極大助,2023.6,一般セミナー「大学で自然についてどう学べるの?研究員に根掘り葉掘り聞いてみよう」,オンライン.(8名)

高野温子・フロアスタッフ,2023.7,オープンセミナー「はかせと学ぼう. 植物標本をつくろう.」,博物館.(16名)

高野温子・李忠建・山﨑健史・生野賢司,2023.7,特注セミナー「コレクショナリウム見学」,神戸女子大学学生,博物館.(2回,27名)

高野温子,2023.7,特注セミナー「人と自然の博物館の役割(英語)」,兵庫県立大学国際商経学部留学生,博物館.(49名)

髙野温子,2023.7,博物館実習オリエンテーション「コレクショナリウム見学」,博物館.(1回24名)

高野温子,2023.7,一般セミナー「自由研究はこれでばっちり?収蔵庫たんけん隊」,博物館.(3名)

李忠建・高野温子・橋本佳延,2023.10,一般セミナー「小さな押し葉標本をつくってみよう(秋編)!」,博物館.(8名)

高野温子・李忠建,2023.10,一般セミナー「音水渓谷 秋の植物ハイキング」,宍粟市音水渓谷.(6名)

高野温子,2023.11,オープンセミナー「新植物収蔵庫ツアー」,博物館.(10名)

高野温子・李忠建,2024.2,オープンセミナー 「新植物収蔵庫ツアー」,博物館.(10名)

外部依頼講演

高野温子,2023.9,「校区内の希少水草と丹波地域の河川争奪について」,丹波市立西小学校.(17名)

高野温子・李忠建,2023.8,「サステイナブルツアー(丹波の自然観察・恐竜体験ツアー)」,丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム推進協議会, 丹波の森公苑.(15名)

高野温子,2023.12,「人と自然の博物館の標本・資料から見た兵庫と三田の自然 ~映像で探検!ひとはく新収蔵庫棟(コレクショナリウム)~」,三田生涯学習カレッジ,郷の音ホール.(60名)

高野温子・高橋鉄美・京極大助,2023.12,Rootプログラム特注セミナー「植物の研究の話と研究に躓いたときには」(25名)

高野温子.2024.1,「ミョウガの話」阪神シニアカレッジ.(110名)

高野温子,2024.2,「植物標本60万点の引っ越しと、デジタル化を含めた新しい標本整理法の導入」,日本博物館協会 第1回研究協議会「新収蔵庫棟と資料のデジタル化を通じた標本の整備と活用」,博物館.(40名)

兵庫県立大学・大学院教育

人と自然の共生(全15回中3回,分担)

植物分類学特論(全4回,主任)

高野温子・中濱直之・池田忠広・山田量崇・田中公教.2023.11,兵庫県立大学アカデミックツーリズム「ひとはく徹底公開!表も裏も全部見せます」(10名)

非常勤講師

2023.4,「博物館実習」,神戸学院大学.

2023.9,「博物館資料保存論B」,甲南大学.

テレビ・ラジオ等出演

2023.10,「植物分類学について」,ききもん,関西ラジオ.

 2023.11,「ナガエツルノゲイトウについて」,よんちゃんTV,毎日放送.

■連携事業

協力事業

2023.11,冬季企画展「標本大集合 いきもののナゼにせまる,丹波市立水分かれフィールドミュージアム,丹波市,分担者(展示協力).

■担い手成長支援事業

連携活動グループ・地域研究員

秋山弘之,(主担当)

NPO法人フィールド,主担当(協働)

標本お助け隊,主担当(協働)

■学校教育支援

トライやるウィーク

2023.5,宝塚市立宝塚第1中学校2名.(計2名)

学校団体対応

2023.4,特注セミナー「植物標本デジタル化実習」,兵庫県立柏原高校科学部.(10名)

2023.4,特注セミナー「博物館実習」,姫路大学.(1名)

2023.5,特注セミナー「クイズ!兵庫の植物」,洲本市立加茂小学校.

2023.6,特注セミナー「博物館と資料」,朝来市立朝来中学校.

2023.10,特注セミナー「クイズ!兵庫の植物」,吹田市立佐竹台小学校.(148名)

2023.11,特注セミナー「ドングリゲットだぜ!」,伊丹市立瑞穂小学校.(91名)

2023.11,特注セミナー「クイズ!兵庫の植物」,三木市三樹小学校.(66名)

2023.12,特注セミナー「博物館の資料と研究」,兵庫県立加古川東高校.(40名)

2024.3,特注セミナー「クイズ!兵庫の植物」,宝塚市立宝塚小学校.(132名)

2024.3,特注セミナー「DNA抽出実験」,大阪府立岸和田高校.(8名)

講師派遣

2023.4–10,「プロジェクト実習」,兵庫県立大学附属中学校2年生.(6名)

■研修生等の受入

2023.8. 県庁インターンシップ(兵庫県立有馬高校1名, 兵庫県立神戸甲北高校1名, 兵庫県立伊丹高校2名).(計4名)

2023.10.1–11.30,インターンシップ(パリ国立自然史博物館 大学院修士課程2年)(2名)

■展示

2023.7,プレミアム芸術デー「触れる展示、はてなボックス展示」,博物館.分担者.

2.シンクタンク事業

■収蔵庫・ジーンファームの公開

植物収蔵庫等の案内,14回,197名.

■行政等支援

委員会等(計3件)

2013.10–,兵庫県生物多様性アドバイザー,兵庫県.

2015.7–,希少野生動植物種保存推進員,環境省.

2017.3–,環境省レッドリスト調査員,環境省.

相談・指導助言

来訪者11件,11名.電話・FAX・ズーム26件.メール対応57件.

視察対応

2023.4,兵庫県立大学理事長

2023.4,徳島県立博物館,1名.

2023.6,美幌博物館,1名.

2023.7,兵庫県知事

2023.7,法政大学,1名.

2023.8,沖縄県自然環境課,4名.

2023.10,神奈川県生命の星地球博物館 館長

2023.11,Nornac26 エクスカーション,20名.

2023.11,台湾国立自然史博物館,3名.

2023.11,法政大学,1名.

2023.12,広島県北広島町,7名.

2024. 2,土岐市美濃陶磁歴史館,4名.

2024. 2,神奈川県社会教育課,2名.

2024. 3,東京都立大学牧野標本館,2名.

2024. 3,フランス・アヴェロン県議長等,5名.

■学会開催等支援

2023.10,日中韓三か国植物分類学国際シンポジウム.実行委員会委員.

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