調和と矛盾
生気候や兵庫県各地の四季折々の風景とともに、各地での自然に対する人間との調和の例として建築・祭り・生業を映像でふれます。その反面、都市に人口が集中し、自然がいかに変化し、どのような問題が起こってきているかについて説明しています。
音声案内 ※YouTubeにリンク English navi
自然と調和した暮らしと風景
ほんの数十年前,またエアコンなどの気侯調節技術が普及する以前,人々の生活は気侯風土の影響を受けやすいものでした。しかし,そこには自然を生かして,より快適に過ごすための工夫や,暑さ寒さを積極的に生かす技術などがみられました。 ここでは,こうした生活の知恵や工夫,そのころの人々の季節感などについて考えてみたいと思います。 |
四季のランドスケープ
日本は四季の変化がはっきりしている国であるといわれています。古来,四季の変化は万葉集にうたわれ,俳句に季語として詠(よ)み込まれ,日本人の心を潤してきました。
気候風土
住居の目的のひとつに、暑さ・寒さを緩和し、室内気候を調節することがあります。私たち祖先は、機械による暖房や冷房がない時代から住居の壁・屋根・床・窓などの工夫によって、室内環境の調節を行ってきました。経験を積み重ねることにより、地域の気候風土に応じた特徴的な住居の形態や集落の形態が出現しました。ところがエアコンの登場により、簡単に快適さが得られるようになった反面、エネルギーの大量消費や、町並みの激変などの問題も起こっています。 | 断熱性のよい伝統的 わらぶき屋根 |
都市化と自然人間社会は自然生態系の中の一要素として,自然からの働きかけと自然への依存によって成り立っています。したがって,自然と共生なくして人間社会の未来はないといえ,より美しい自然環境を次の世代へと引き継ぐことが重要です。ここでは,兵庫の都市化の進展と自然の後退過程などをしますとともに,現在の貴重な自然について解説しています。 |