縄文時代のヒトと自然の調和のとれた暮らしを、四季折々の森林のようすをおりこんだ模型で紹介します。また、森の姿や人の自然観が歴史的に変化してきた事を紹介します。
音声案内 ※YouTubeにリンク English navi
縄文時代のヒトと自然
縄文時代前期には1年の間にいくども移動をくり返す遊動生活にかわって定住生活が始まりました。また,小規模ながらヒョウタンなどの栽培も行われてきましたが,食物の大半は依然としてクリ,クルミ,ヒシなどの野生植物の採集,イノシシやシカなどの狩猟や,河川,湖沼,海での漁撈(ぎょろう)から得ていました。縄文人たちは深い森の中で,自然と調和した生活を営んでいました。 |
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森の変遷
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森林は動かないように見えますが,常に各種の環境条件に対応して変化しています。たとえば,森の大木が台風で倒れると,そこでは部分的な遷移(せんい)(更新)が始まります。また,長い歴史を見ると,気候や人の利用の利用の変化にともなって,森は次々と変わってきました。 |
自然観の変遷
人間の暮らしの中で,自然は常に大きな位置を占めてきました。人は自然の中に神という超越的(ちょうえつてき)な存在を感じてきました。また,人は生命の源となる水と食料と共に,美の観念を自然から受け取りました。ここに展示した日本における自然観の変遷は,自然との交流の歴史であり,また自然に教わり,自然に働きかけた人間の歴史にほかなりません。 |
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調和と矛盾 警鐘 暮らし
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