池沼(ちしょう)と海
兵庫県は、瀬戸内海と日本海に海岸をもち、水源確保のため池がたくさんあるのが特徴です。ここでは、海や漁(りょう)の様子、ため池や湿地の生物を紹介しています。
大屋町(おおやちょう)のミズバショウ音声案内 ※YouTubeにリンク English navi 春先に白い花を咲かせるミズバショウは,湿地に群生するサトイモ科の多年生植物です。主に本州中部以北の冷涼な地域に分布しています。1970年に大屋町の加保坂(かぼざか)で発見されたミズバショウの自生地は,分布の西南限に当たっており,最終氷期(約2万年前)の遺存(いぞん)植物とされています。当地の母岩が蛇紋岩(じゃもんがん)であることも残った要因と考えられています。 |
赤穂(あこう)の干潟(ひがた)音声案内 ※YouTubeにリンク English navi 波がおだやかで干満差(かんまんさ)の大きい瀬戸内地方では,河川から運ばれた砂泥が堆積(たいせき)する内湾に干潟が発達します。兵庫県内にも,かつては各地に干潟が広がり,潮干狩りでにぎわう光景も見られました。しかし,1960年代に工業用地として次々と埋め立てられ,現在では昔の面影をとどめる干潟は赤穂などに残っているにすぎません。ジオラマから赤穂の干潟の様子がうかがえます。 |
但馬(たじま)海岸音声案内 ※YouTubeにリンク English navi 但馬海岸は平地にとぼしく,山地が直接海に没しています。これは,但馬地方一帯の地盤の沈降によるもので,出入りの多い海岸線と未発達な大陸棚(たいりくだな)に特徴づけられます。黒潮から枝分かれした対馬暖流が表層を流れ,そのすぐ下層にはリマン寒流系の冷水塊(れいすいかい)があります。このため,暖流系と寒流系双方の豊富な魚類相が私たちに豊かな海の幸をもたらします。 |
東播磨(ひがしはりま)のため池音声案内 ※YouTubeにリンク English navi 東播磨から北摂にかけての台地や丘陵では,尾根のアカマツ林,山腹のコナラ林,谷上部の湿地,谷や台地のため池,さらに低地の水田という一連の景観がみられます。この中で,特に「ため池」には,自然環境と人間活動の関連がよく反映されています。ここでは,東播磨に多い「ため池」,「湿地」とそこにみられる貴重な生物を紹介しています。 |
明石海峡 音声案内 ※YouTubeにリンク English navi 紀伊水道から潮の干満とともに瀬戸内海に出入りする海水は,鳴門(なると)海峡か明石海峡を通過します。大河の中流部を思わせる速い流れのせいで,海底には泥がたまらず,魚にとって住み心地のよい大型のレキや砂でできた海底となっています。また,海峡部は,内海と外海を行き来する魚たちの街道でもあり,季節とともに旬(しゅん)の魚が入れかわります。 |
いかなご漁 |
たこつぼ |