ご利用案内

交通アクセス

利用案内(観覧料金)

団体でのご利用

ひとはくの展示

セミナー情報


ひとはく活用術

移動博物館車 ゆめはく

自然・環境科学研究所

恐竜化石

ひとはくKids

行政や企業の方へ「シンクタンク事業」

学校関係者の方へ「学校教育支援」


2012年アーカイブ

Kidsひとはく大使は、20周年を迎えた ひとはくのPRと、Kids向けプログラムのモニターを担う子どもたちです。

2012年12月26日、雲が少なく青空が奇麗な日でした。

 

1s-PC260002.jpg日本科学未来館

 

Kidsひとはく大使4名が、東京の青海にある日本科学未来館を訪問しました。
控室での大使の表情は・・・

s-PC260007.jpg  s-PC260008.jpg

s-PC260006.jpg  s-PC260005.jpg

さて、いよいよ本番(大使としてのお仕事)です。
普段は入ることができない特別な部屋で、毛利館長とお会いすることになりました。

s-PC260022.jpg 

用意していたひとはくの資料を毛利館長に手渡して・・・
中身のことを詳しく聞かれると・・・アレレ

s-PC260028.jpg   s-PC260045.jpg

s-PC260064.jpg  

毛利館長は、それぞれの大使ひとり一人に丁寧に接していただきました。
好きなことや、興味があるもの、ひとはくで楽しいこと等々、毛利館長から、たくさんの質問があり、中には、ひとはくのスタッフやお母さんに助けを求めて??視線を送る大使もいたのですが・・・、
それを見ていた毛利館長は、やさしく「自分で思ったことを言ったらいいよ。」と言ってくださっていました。

 

s-PC260123.jpg 
記念撮影にも応じていただきました。

予定の時間をかなり過ぎていてしまい、スタッフの方は、実はドキドキだったのです。
毛利館長は昼食の時間を削って対応してくださったのだと思います。

 


その後、科学コミュニケーターの久保さんに、館内の展示をご案内いただきました。

 


s-PC260135.jpg  s-PC260154.jpg

s-PC260150.jpg  s-PC260166.jpg

大使たちは、何でも答えてくれる久保さんと話をしていて楽しそうでした。

 

 

毛利館長をはじめ、日本科学未来館の皆さま、ご協力ありがとうございました。

                             <キッズひとはく推進室  小舘>

 

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして20

 

霊長類学者がユニバーサルな事を考える理由−3

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

 

 

OldFemaleGorilla02.JPGゴリラのおばあさん。本当はまだ「おばあさん」というほどの歳ではありませんが、コドモが集団から独立したようなので、「おばあさん」と呼んでいました。コンゴ共和国のンドキの森で撮影

 

 

 最後に、「高齢者が活きるユニバーサルな社会」の可能性について考えましょう。霊長類学の仮説に「おばあさん仮説」があります。「おばあさん(=お祖母さん)仮説」とは、「ヒトの女性が子どもを産まなくなった後も長く生きて、家族の一員としてとどまり続けるのはなぜだろう」という疑問に対する仮説です。「仮説」ですから仮の答えです。本当かどうかはわかりません。

 

 年をまたいで何度もコドモを産む動物にも、「おばあさん」に当たるメスはいます。しかし、ヒトの「おばあさん」と同じではありません。「おばあさん」になってからも長く生きる動物はヒトだけです。地域によって違いますが、日本では、平均すれば女性の寿命は80歳を優に超えます。子どもを産まなくなるのは50代の事が多いので、ヒトは30年以上も「おばあさん」を続けるのです。なぜヒトにだけ「おばあさん」がいるのでしょう?

 

 ヒトはもともと、2世代、3世代がいっしょに暮らすのが普通でした。夫婦と子どもだけしかいない核家族というのは、ごく最近になって生まれた習慣です。そんな家族では、「おばあさん」の助けがなければ娘の子育てがうまくいかないのです。たまたま娘だけでもうまく育つこともあるのですが、「『おばあさん』のいない娘の子育ては、うまくいかないことが多かった」といった意味です。別の言い方をすれば、「おばあさん」がいなければ、「同じ数を産んだとしても、おばあさんと協力した場合に比べて娘だけで育てた子どもの数は、誰が見ても少ない」という事になります。

 

 つまり、ヒトが次世代を残すためには、「おばあさん」が不可欠だということになります。ヒトの進化史から考えても「おばあさん」は大切な存在だったのです。おろそかにしてよいはずはありません。

 

 では、「おじいさん(=お祖父さん)仮説」は存在しないのでしょうか?

 

 これは存在しません。「おばあさん仮説」はあるのに、「おじいさん仮説」がないなんて、不思議な気がします。なぜでしょうか?

 

 それは「父親」という存在が文化的に作り出された約束であり、制度だからです。ほ乳類でいえば、「おばあさん仮説」の基になっている「母親」はあるコドモ(や子ども)を産み、育てたのですから、誰も「母親」であることは疑いようがありません。それに比べて、ヒトを含むほ乳類は父親がはっきりしません。前にも書きましたが、「父親」候補はたくさんいるのです。「誰が父親だ」とは決められません。ゴリラの集団は一頭のオスしかいない事が多いので、つい、そのオスを「お父さん」だと思ってしまいます。でも本当は、そのオスとコドモの遺伝子を調べてみないとわからないのです。「一頭のオス」だと思っていても、森には多くの若いオスが隠れているものです。

 

 そもそもニホンジカのオスはメスのものと訪れて、コドモの顔を見ないままで去って行く存在でした。「父親」や「おじいさん」とは、家族があって、はじめて生まれるイメージです。だから、生物学的な「おじいさん仮説」は存在しないのです。けれども、現に人間には「お父さん」がいます。これが「(生物学的にではなく)文化的に決められた制度」だという意味です。

 

 ゴリラの研究で有名な山極寿一さんは『家族の起源 父性の誕生』という本の中で「父親」について考えています。山極さんによれば、「父親に由来する親族の構造は、構成員の不断の努力によって守らねばならなかった」ものであり、「社会的規範は文化的存在である男の弱い立場を守るために作られた」ものだという事です (1)

 

 この本は1994年に出版されたものなので、お考えが少し変わっているかもしれません。その上、ことばが難しくて、とっつきにくい気がします。この文章をわたしなりに解釈(かいしゃく)してみます。

 

 「お父さん」や「(お父さんがいる事によって作られた)家族」は、人間なら誰でも、なくてはならないものだと知っています。しかし、生物学的ではない「お父さん」という存在は、放っておけば消えてしまうでしょう。「お父さん」が消えるとしたら大変です。「(お父さんがいる事によって作られた)家族」までが消えてしまいます。そこでお母さんや子どもたちが、「この人がお父さんだ」と父親の存在を認めたのです。これは約束です。それはやがて「父親」という確かな制度になりました。これが人間――文化的背景があるので、生物学的なヒトではありません――にとっての父親の起源です。

 

 チンパンジーのメスは、栄養がよければ高齢になってもコドモを産み続けます (2)。しかし、ヒトは違います。栄養がよくても、一定の年齢になれば子どもを産む事はやめて、孫をかわいがるのです。そして何万年か、何十万年か前には、より良く生活するための方策であった「お父さん」や「家族」という社会の仕組みが、「結婚」や「家庭」といった制度にまでなりました。そして「確かな制度」は文化的な事実となりました。今日的(こんにち・てき)に言うと、赤ん坊に始まり、おばあさんにいたる女性のライフ・ステージを男性にも当てはめ、男女を問わず、すべてのライフ・ステージに生きる人びとの価値を見つけたということです。それが霊長類学を通して示されたのだと思います。

 

☆   ☆

 

 霊長類学でヒトの実像を考えるなら、「家族」や「父親」といった文化的なことも考えなければなりません。霊長類学は自然科学ですが、おのずと文化的多様性というものも考えなければ、ヒトの社会とか行動とかいった現象がわからないのです。この事を通して、霊長類学者は多様なヒトの価値(という、今はまだ実現していない理想)を知ってしまったのだと言えるのです。すべてのヒト(そして人)が活きる社会は、理想的なユニバーサル社会です。そのユニバーサル社会の理想は、女性や男性の事ばかりでなく、その他のさまざまなヒト(そして人)のあり方、生き方に広げていくべきだと思います。

 

 山極寿一さんは、別の『オトコの進化論 ―男らしさの起源を求めて』という本の中で次のように書いています (3)。少し長くなりますが、この文章と同じテーマなので引用してみます。

 

「現代の要請は、多様な人びとと多様な価値を認められる社会をつくるということである。これはなかなかむずかしい。今まで人間は半ば閉じこめられた共同体の中で、顔見知りの仲間と固有の価値観を共有して生きてきたからである。異質な人間を受け入れる事にも、別の価値を認める事にも慣れていない。」

 

 山極さんはこの文章に続けて

 

「そのような閉鎖的な社会は、人間の歴史からすればつい最近つくられたのである。過去の人類は熱帯林やサバンナで、多様な動物たちと共存して暮らしていた。何万年、何十万年という長い間、異種の人間が同じ場所で共存していたことも明らかになっている。人類に近縁なゴリラとチンパンジーは、アフリカの熱帯林で今でも同じ場所に共存して暮らしている。現代人はすべてホモ・サピエンスという同一種に分類される。身体能力も同じでコミュニケーションも可能な人間が共存できないはずはないのである。」

 

と述べています。ここは、わたしと山極さんの意見が分かれる所です。どこが分かれるのかというと、わざわざ「他種との共存」を持ち出さなくても、ヒト(そして人)にはさまざまな遺伝的多様性があり、さまざまな文化的多様性があるのです。そのよい例は、社会が「障がい者」と呼ぶ人びとに見つかります。「障がい者」は多数者(=定型発達者、健常者、健聴者、晴眼者などなど)とは「異なる文化」に生きているのです。その人びとの価値を偏見なく認めることが、ユニバーサルな社会を創るために、まず必要な事だと思います。

--------------------------------------

 

(1) 山極寿一(1994『家族の起源 父性の誕生』(東京大学出版会)の175ページにあります。山極さんは2012年に、同じく東京大学出版会から『家族進化論』(http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-063332-1.html)という本を出しておられます。こちらは、今、読んでいるところです。

 

  FP_thr Origin of Family_Yamagiwa_.jpg 61bwXNg3qJL._SS500_.jpg 

(2) 2011年1月2日付けの YOMIURI online によれば、ギニアの村近くに住む54歳のお祖母さんチンパンジーは、3歳の孫を背負う姿が見られたそうです。チンパンジーの54歳は、ヒトでは70歳に当たるそうです。京都大学霊長類研究所の松沢哲郎さんの提供したニュースでした。

 

(3) 山極寿一(2003)『オトコの進化論 ―男らしさの起源を求めて』(ちくま新書 424)(http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480061249/)の228ページから230ページにあります。

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/人と自然の博物館

 来年3月退官される中瀬勲副館長の最終一般セミナーが、12月15日(土) ひとはく中セミナーで行われました。 

 会場となった中セミナー室は立ち見が出るほどの受講生で埋まり、いつもの中瀬節もひときわ冴え渡っていました。約40年に及ぶ副館長の足跡をわずか90分で語るには短すぎました。もっともっと聴きたい、もっともっと教えていただきたい、と感じました。

        

  

 中瀬副館長、長きにわたり本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

 

    あ、3月末日まではまだまだお世話になります(o^^o)

  神戸新聞平成24(2012)年12月20日(木)夕刊を見て,びっくり!!

 

 県内初の「白トリュフ」発見の記事。しかも、新種の可能性があるらしい。

 実は、その発見者の姫路の中学生【岡田英士くん】ってのは、2011年度に一緒にボルネオジャングル体験スクールに行ったんですよ。その時も動物や植物に大変興味があり、日本で見ることのできない生き物をみて、大変感激していました。

 マレーの子ども達との交流では、折り紙でツルやカブトを折って教えてあげたりするなど、私もとても印象に残っている少年でした。新聞で笑顔を見て、昨年のことを思い出しました。

 ボルネオジャングル体験スクールでかかわった子たちが、各方面で活躍してくれるのは、わがことのようにとてもうれしく思います。今後の活躍を期待します

 

生涯学習課:八尾岡田くん!! すごいなぁ(o^^o) ますますBigになってね

 

 

月日の経つのは早いもので、もう12月も終わろうとしています。

この一年はみなさまにとってどんな年だったでしょうか?

 

ある一説によりますと、生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例すると言われています。
例えば、1歳の子どもの1日=30歳の大人の30日。
つまり、1歳の子どもは1日にして大人の約1ヶ月分を生きていることになります。

ひとはくに遊びに来てくれる子ども達の、好奇心でいっぱいの目には、新たな発見や驚きがぎゅっと詰っていて、子ども達から教えられることはたくさんあります。

つい大人の時間軸で過ごしてしまいがちな今日この頃ですが、私たちフロアスタッフもいつも新鮮な気持ちと好奇心を忘れずに、日々成長していきたいと思います。

今年一年、多くの方々にフロアスタッフのイベントにご参加いただきましたこと、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

 

お正月も、ひとはくではイベントが盛りだくさんです♪

 

 

♪フロアスタッフとあそぼう(土日祝15:00〜)

 

1月3日(木)、4日(金)『びっくりスネーク』  参加費:無料

 

hebi.jpgのサムネール画像 

15日(土)、6日(日)『たこづくり』 参加費:無料

 

kaito.jpg 

♪うきうきワークショップ10:3016:00※時間内はいつでもご参加いただけます!)

 

 13日(木)、4日(金)『とっても簡単!化石のレプリカづくり』 1回:100円

  kaseki2.jpg 

 

来年は13日(木)から開館しております。

お正月は、ご家族揃って是非ひとはくへお越し下さい(●^_^●)

 

                               フロアスタッフ  谷口

natyurarukon.jpg  ずっと以前の話ですが、博物館でもコンサートがあったと聞いております。そして何時しかコンサートは開かれなくなりました。
 ひとはくは、今年開館20周年を迎えました。この大人になったひとはくを記念して(ややこじつけですが)ちょっと大人の復活のコンサートを開催します。
 この記念すべきコンサートの出演者は、葉月さん、Singing Hikersさんの2組です。
2組の名前が表すように、自然をテーマとした楽曲が殆どで、アコースティックギターやパーカッションが奏でる音楽とそのクリアな歌声はまさに”人と自然”の博物館にぴったりです。
 場所はひとはくサロン特設ステージですから、是非コーヒー片手に休日の午後の一時をお楽しみください。
 もちろん12月の23日、”クリスマスイブの昼間?”です。クリスマスソングの演奏もあり、小さな子どもさんも一緒に楽しめます。
 入館いただければ、誰でもこの音楽を聴くことが出来ます。
是非ひとはくにお越しください。

西岡敬三(生涯学習課)


Singing Hikersさんの情報 ↓
http://amarilla.cocolog-nifty.com/


コンサート情報↓
http://hitohaku.jp/top/img/natural_chrismas_2012.12.23.pdf

行ってきました

2012年12月18日

 今年も残りわずかになってきました。12月17日(月) 猪名川町立つつじが丘小学校6年生のみなさんといっしょに学習しました。6年理科で「大地のつくりと変化」を学習しますが、通常の授業に加えて、さらにイメージしやすく、専門的な、ちょっと記憶に残る授業を出前してきました。

   

 今回のメインテーマは、「化石のレプリカづくりと丹波の恐竜化石」。

 前半は40名近い6年生の3クラスを順番に理科室に入れ替わりで、石こうを使ったホンモノの化石のレプリカづくりをしました。人数が多くて大変でしたが、理科担当の先生と担任の先生の協力のおかげで、無事に石こうを流し込むことができました。

       

 そして、石こうが乾燥する時間を利用して、後半は全員体育館に移動して、スライドを見ながら地層のでき方や化石の話を熱心に聞きました。理科室には化石や鉱物標本なども置いてあると思いますが、勝手に触ると注意されるけど、今回は一人一つずつの化石を手にとって作業しました。1億年も2億年も前に生きていた生物(化石)に直に触れるなんて経験は、滅多にできないのではないでしょうか。

     

 最後は時間が足りなくて、いっしょに石こうを取り出せませんでしたが、きっと世界に一つのホンモノのレプリカが出来上がったと思います。

 

生涯学習課

 

 

    ひとはくの12月は クリスマスのイベントがもりだくさんです!

  8(土)・9(日)には長靴型のかわいいクリスマスカードを作りました〜                   

                    ☆長靴から小ささなツリーが飛び出しました〜(^−^)

女の子1                   ☆大きな長靴のツリーの前でにっこり ハイポーズ(^O^)/

s-P1140757.jpg

 

                ☆みんな上手ですね〜               
男の子1otokonoko3

 

      5人                   ☆ 2年生5人組も参加してくれました〜

 

   クリスマスツリーに使う木の葉(モミの木・ツガなど)も 見てもらいました〜

モミの木  もうすぐクリスマス〜

  サンタさんのプレゼントは なにかな?
   
  ドキドキワクワク 〜楽しみですね〜(*^_^*)

  

  次回のフロアスタッフとあそぼうは 

   22(土)・23(日)・24(月) 3時〜 3階アースシアターにて

   「ひとはく DE クリスマス}を行います。

     ☆クイズ大会やビンゴもあり かわいいリースもつくりますよ。

 

  またうきうきワークショップは 10時30分〜4時  4階ひとはくサロンにて 

   23日(日)  「プラバンづくり」・・・材料費50円

   24(月・祝) 「ひとはくモビール〜クリスマスバージョン〜」・・・材料費100円

   を行ないます。
    
     ☆みんなで楽しんじゃお!


   どうぞ ひとはくへ お越しくださいね〜  メリークリスマス〜♪   


                            フロアスタッフ 松田・小野

先日のblogに掲載しました 今年のふたご座流星群の写真を動画にしてみました。

 

    Gemini20121214_2.wmv  565KBほどですが、あっという間です。

 

 どんな感じでしょう?

 

植物標本庫の使い方

2012年12月16日

植物標本庫に保管されている植物標本は、いろいろな形で活用されています。今回はその一つとして図鑑作りの例を紹介します。

先日、東京大学総合研究博物館の池田博さんと岡山理科大の山本伸子さんが来館され、小中学生向け植物図鑑をつくるために植物標本庫で作業されました。

池田さんと山本さんは元ひとはく研究員でもあり、わたしたちも図鑑作りを応援しました。その時のようすが、山本さんから届きましたので紹介します。

 

 

こんにちは、山本です。

東京大学総合研究博物館の池田先生とひとはくの標本を見に来ました。

現在、小中学生向けの植物図鑑を出すための植物画の修正をしています。

植物図鑑を絵で作るのはとても大変です。花や葉の形はもちろん、葉のつき方や枝の伸ばし方など間違いがあってはいけません。日頃、植物に慣れ親しんでいるつもりでも、本当にそうかどうか自信が持てない部分もあります。

  

hyohon1.jpg 収蔵庫内で植物標本を調べながら植物画をチェックする

 

 

 

 

 

そこで、標本と見比べて植物学的に間違いがないか確認します。そして間違っている箇所に赤を入れて、画家さんに返却し、修正してもらうのです。

ひとはくでは、北海道から沖縄まで日本全国の植物が広く収集されているため、植物図鑑に載るほとんどの植物標本があります。また標本を広げる場所も確保していただき、このような作業をするのにとても助かりました。

 

hyohon2.jpg hyohon5.jpg 植物標本を調べる黒崎先生(左)と高橋さん(右)

 

 

 

ひとはく館員の高橋さん、高野さん、布施さん、それに県立大学の黒崎さんにも時間の合間を縫って手伝っていただき、なんとか全種の確認を終わらせることができました。

ありがとうございました。(山本伸子)

 

 

どんな図鑑が出来上がるか楽しみですね。

 

                   自然・環境評価研究部 高橋 晃

 外国のお客さまの特注セミナーの様子は前のblogで紹介しました。

 次は、これからのトレンドになりつつある「大阪」からの団体さまの特注セミナーの様子を....豊能町立東ときわ台小学校6年生の子たちの様子です。

 午前中は、丹波市の恐竜化石発掘現場や元気村かみくげで現地の学習。午後は、ひとはくでの特注セミナーでした。担任の先生が教職員のためのセミナーで古谷主任研究員の講義を受けられたことなどがきっかけで、6年生の岩石や化石、地層の学習に採り入れたいということで実現しました。

 午前中は講師も丹波市の現地へ出向いての館外特注セミナーとして実施。午後は、館で講義形式。こうしたオリジナルの特注セミナーの実施までに、何度も詳細な打合せを講師の古谷とやりとりし、時には先生が館にお越しになり、より綿密に打合せを繰り返し、より効果的な学習となるよう工夫されました。

      

      

  学校・先生方の学習のねらいにできるだけそえるよう、研究員との事前の打ち合わせがポイントとなる特注セミナーのご紹介でした。

 

「こんなことをやってみたいんだけど・・・」「◯◯はできないでしょうか」「◯◯研究員に学校へ来て、□□の話を聞きたいのですが?」など、ご要望がございましたら、是非、ひとはくをご活用ください。

 

生涯学習課:八尾

 

 

 先のblog記事では、三橋主任研究員による学校団体さまの特注セミナーの様子をご紹介しましたが、今回は、なんと、外国からのお客さまへの特注セミナーをご紹介します。      

 ご予約のご相談は、2週間ほど前、11月の末頃でした。三田市まちづくり協働センターさまから、「外国からのお客さまと博物館を観覧したいのですが、展示案内などはお願いできるでしょうか?」というお電話を頂戴しました。

  「かしこまりました。それでは、この秋オープンしました2階の『ひとはく多様性フロアー』を中心に、研究員が展示解説をしながら、標本にお手を触れていただくような内容でアレンジしてみましょう!!」
 ということで、お客さまのお越しになる時間に対応できる鈴木研究員と生涯学習課間で内容の調整をしながら、特注セミナーをアレンジします。

 通常、ひとはくでは館内展示に関わる解説案内は行っておりませんが、今回のように、限られた展示エリアを活用した演示型のセミナーは、調整次第では実施することができます。団体でご観覧の際にはご相談ください。 

 当日お越しになったのは、アメリカ、オーストラリアからのお子さまを含むご家族さまと通訳の方、ガイドボランティアの方、そして市の担当の方々でした。入館されてすぐにイノシシなどのはく製の前で解説を聞きます。もちろん通訳の方も参加しながら研究員に質問しながら展開されます・・・・・ボタン鍋の話だったような気もしますが(o^^o)

 そして、お目当ての2階 ひとはく多様性フロアへとすすみます。

         

 昆虫の大型模型にお子さまも大喜び(^.^) 県立御影高等学校のキノコの前では、毒キノコよりも食べられるキノコに関心が集中していました。 きれいな蝶の展示や干支展のためのヘビの標本など、じっくりと立ち止まり研究員の説明を聞きながらひとつひとつ見学されました。

       

 また、普段は鍵がかかっている見ることのできない標本箱も、研究員が特別にオープンしました。

        

 1時間の予定でしたが、時の経つのも忘れるほど集中し、みなさん、笑顔でひとはくを去られたのはお昼でした(o^^o) ぜひ、お国に帰られたら「HITOHAKU is a new typel Museum」とPRをお願いいたします。

 

生涯学習課 八尾Welcomeヘ(^o^)/ 

 1213() 神戸市立淡河小学校3年生8人がひとはくに来てくれました。

 

はじめのあいさつから(o^^o)

 

 

 

 今回は三橋主任研究員の特注セミナーを企画しました。

 団体予約お申し込みの時、学校からは、「水辺の生き物とそのくらし」というテーマを希望されていました。

 

 そこで、この秋、2階の展示室を改修してオープンした、「ひとはく多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル〜」を活用した、演示型の特注セミナーを実施することに。人数が少なかったこともあり、また、事前に学校の近くの淡河川の生き物についての質問や水辺の生き物についての質問を準備してくれていたので、展示されている標本や模型を使いながら、三橋主任研究員といっしょに楽しく学びました。

 

 

 1024P1020781.JPG  1024P1020782.JPG  1024P1020785.JPG     1024P1020789.JPG  1024P1020794.JPG  1024P1020817.JPG

 2階の多様性フロアを活用した演示型特注セミナーのもっとも効果的で典型的なパターンではないかと思います。

 小規模校さまに限らず、2階の多様性フロアーで特注セミナーをご希望される場合、様子をお知りになりたい場合は、ぜひ一度お問い合わせください。 

 

生涯学習課 または 生涯学習推進室

 この時期、毎年恒例の“ふたご座流星群” 12月の中旬に楽しませてくれます。今年は新月ということもあり、最高のコンディション!! といいたいところですが、私の住んでる丹波は霧が深くて、観測できる時間帯が限られます。

 今年も極大と予測されているのは12月14日の日の出の後ということで、本来ならば明け方近くに最高潮のはずですが、とてもその時間帯には見ることはできません。

 今年出かけたのは、丹波市青垣町内某所。道端には先日の積雪がそのまま残ってました(@_@)

 寒っ!!

 

 撮影したのは1213日の23:10頃から1214日の0:30頃までのおおよそ1時間半。撮影枚数は120枚ほど。眼で見て確認できたのは、40個くらいでした。そして写真に残っているのは、7枚 Hit率6%ってところですか。

 

 流れている様子がよくわかる写真を紹介します。カメラは、オリオン座の方向を広角で写しています。

これは、素晴らしい!!自画自賛

よく見えます!!

これもわかります

 流星は極大と予想されている日の前後数日間も流れていますので、是非、暖かくして観察してみてください。

生涯学習課 やお

神戸市垂水区にあるパールディサービスセンターに行ってきました。
ゆめはく到着   ポスター

ゆめはくが到着。ポスターを作って近所に宣伝していただいていました。
この日を楽しみにされていたようです!

モルフォトチョウ   

色鮮やかなモルフォト蝶と翅(はね)の輝き、構造について説明を聞き、中には「採集に行きたいなぁ〜」と述べられる方もいました。

太古の化石 

研究員から説明を受け、約4億年前のアンモナイトの化石や恐竜の歯の化石、恐竜の糞の化石などを実際に手に取ってもらい太古の世界を実感していただきました。

丹波の恐竜化石2

丹波で発見された恐竜化石について、発見に至る経緯などを興味深く聞かれていました。

顕微鏡を覗き込むと・・・

顕微鏡でダイヤモンド原石やオパール、モルフォトチョウの翅のサンプルを見て、輝きと形に驚かれていました。

これは何?_その1  img00008_1.jpg

次はどこにゆめはくが出動するのかお楽しみに!!

情報管理課 阪上勝彦

12月2日(日)Kidsサンデーの一日、
Kidsひとはく大使に密着取材を行いました。

Kidsひとはく大使は20周年を迎えた ひとはくのPRと、

Kids向けプログラムのモニターを担う大使です。

121202Kidstaishi_ichinichi (2).JPG

取材に協力してくれたのは小学2年生の なおと大使。
大使は昆虫などの生きものや化石が大好き。
ひとはくデビューは なんと 4才!
科学館や理科が大好きなお父さんに連れてきてもらいました。

それでは、なおと大使の一日に密着!

11:30 
ひとはく到着&キッズ館長スタート!
この日、尚人大使は キッズ館長 に任命されました。
(※キッズ館長はKids大使登録者のみの特別プログラムです。)
待ち時間は、恐竜の研究に熱中。

121202Kidstaishi_ichinichi (23).JPG
館長室での記念撮影、収蔵庫棟の巡回、3階入口でのあいさつなどの

キッズ館長の仕事をしっかりつとめあげました。

121202Kidstaishi_ichinichi (22).JPG  121202Kidstaishi_ichinichi (3).JPG 

121202Kidstaishi_ichinichi (24).JPG  121202Kidstaishi_ichinichi (25).JPG

12月2日のKids館長全体の実施の様子はコチラ

12:40 
館長の仕事が終わり、大使はクリスマスムードいっぱいの
ひとはくサロンで昼食&休憩。

121202Kidstaishi_ichinichi (31).JPG
大使はゆっくり休憩してるかな?と思ったら・・
取材スタッフは図書コーナーで読書中の大使を発見!(スクープ写真がとれず、残念!)


ひとはくサロンの図書コーナーには、
自然や科学に関する子ども向けの絵本や図鑑もあります。

121202Kidstaishi_ichinichi (1).JPG

13:30
プログラムとにらめっこして、数多くのプログラムの中から
参加するプログラムを 決定!

まずは10月にオープンした 2階 『ひとはく多様性フロア』をチェック。
お家で飼っている「ヒラタクワガタ」の拡大模型を発見し、
もう くぐらずにはいられない!

121202Kidstaishi_ichinichi (26).JPG
『収蔵庫体験ラボ』では、蝶や化石の展示にワクワク感が高まります。

121202Kidstaishi_ichinichi (4).JPG 

13:45 
最初に参加したのは、化石博士の古谷主任研究員による オープンセミナー
『いろいろな化石を 見よう 触ろう』。

実体顕微鏡の使い方を研究員から直接教えてもらいます。
博士:「はっきり見えるところで止めてね。」

121202Kidstaishi_ichinichi (5).JPG
大使:「あ!見えた―」

121202Kidstaishi_ichinichi (6).JPG

 

 

 

 

 

 

 

肉眼で見るのは難しい小さな生きもの
「放散虫(ほうさんちゅう)」化石を発見!

 

つぎは・・・大昔の生きものたちの本物の化石をさわって大興奮!
なおと大使は、化石博士にたくさん質問しました。
大使:「これは なんてていう生きものですか?貝?」
博士:「これは古生代の海に多くいた腕足類(わんそくるい)ですね」

121202Kidstaishi_ichinichi (9).JPG

大使:「これはアンモナイトですか?」
博士:「そうです。他の化石も入っていますよ」

121202Kidstaishi_ichinichi (27).JPG


14:15
本物の化石に触った興奮が冷めやらぬ大使は
ミュージアムショップで 大事なおこづかいをはたいて、化石をゲット。
ひとはく20才のバースデーケーキ前で満面の笑みでポーズ!!  121202Kidstaishi_ichinichi (11).JPG                        うれしさがにじみ出ちゃってます!

14:30
4階実習室では人と自然の会による
『牛乳パックでパクパク人形をつくろう』、『どんぐりであそぼう』が開催中。
どんぐりのけん玉、やじろべぇ、コマ、どんぐり掴みなど
どんぐりあそびを楽しみました。

121202Kidstaishi_ichinichi (14).JPG
なかでも大使がはまったのは「どんぐりつり」。

121202Kidstaishi_ichinichi (15).JPG 「なかなかつれないな〜」

14:45
サロンでは布野研究員によるオープンセミナー
「日本に暮らす鳥たちの不思議」がオープン中。
ウサギやネズミのふわふわしている はく製をさわりたくて うずうずした大使。ここはガマン!

121202Kidstaishi_ichinichi (16).JPG  121202Kidstaishi_ichinichi (17).JPG

15:00
いよいよ大使が楽しみにしていた フロアスタッフによるイベント
「ひとはくモビール〜クリスマスバージョン〜」がはじまりました。

121202kidstaishi.JPG 

最初に移動博物館車「ゆめはく」のお話を聞きます。

「ゆめはくには 昆虫の標本などが展示できるんですよ!」「乗ってみたーい!」

121202Kidstaishi_ichinichi (20).JPG
細かい作業があるので、親子で協力して作ります。

 

121202Kidstaishi_ichinichi (28).JPG「ゆめはく」のミニチュアが

ゆらゆら揺れるモビールが完成しました。

 

 

 

 

 

 

 


終了後は部屋の片づけを手伝ってくれました!

121202Kidstaishi_ichinichi (29).JPG「よいしょ!よいしょ!」

最後にいくつか質問させてくださーい!
Q:「今日一日を思い出して、何が一番面白かったですか?」
大使:「本物の化石に触ったこと!ザラザラしてたよ!」

121202Kidstaishi_ichinichi (10).JPG
何億年も前の 生きものの手触りを感じたんですね!すごい!

Q:「ひとはくで一番好きな場所はどこですか?」
大使:「深田公園!!今からカマキリ探しに行くんだ!」

理由を聞くと、6月に昆虫博士の沢田研究員と一緒に博物館の周りの
深田公園を探検したイベント、『ふかたん』で見つけた
赤ちゃんカマキリのその後を確かめに行くとのこと。

                       →実施の様子はコチラ
深田公園の自然の変化もひとはくの魅力の一つですね。

16:15
いってらっしゃーい!大きなカマキリが見つかりますように!

121202Kidstaishi_ichinichi (30).JPG

一日をふりかえると、本物の標本(はく製や化石)や、ひとはくの研究員、

自然やひとはくの楽しさを伝える皆さんとの たくさんの出会いがありました。

121202Kidstaishi_ichinichi (8).JPG

121202Kidstaishi_ichinichi (12).JPG

 

121202Kidstaishi_ichinichi (13).JPG   121202Kidstaishi_ichinichi (21).JPG  

ひとはくではKidsサンデー以外も 土日を中心に
キッズが楽しめるイベント、オープンセミナーを開催しています。

予定はコチラから!

なおと大使と保護者の皆さま、取材へのご協力本当にありがとうございました!

121202Kidstaishi_ichinichi (19).JPG                               (キッズひとはく推進室 たかせゆうこ)

 

 

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして19

 

霊長類学者がユニバーサルな事を考える理由−2

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

 

 

Humphrey_1998.JPG 

左は3万年前の洞窟壁画、右は3歳の自閉症の女の子が描いたウマの絵。左がウマを写実的にとらえていることは有名だが、右の絵もたいへん写実的で、生き生きとウマの姿をとらえています。  Nicholas Humphrey (1998). Cave Art, Autism, and the Evolution of the Human Mind. Cambridge Archaeological Journal, 8, pp 165-191.  doi:10.1017/S0959774300001827

 

 

 霊長類学(れいちょう・るい・がく)が描くヒトの姿と、現実の社会的な人間の姿は、ずいぶん違うことがあります。発達障害者の精神活動もそのひとつです。

 

 霊長類学では、ヒトは狩猟採集(しゅりょう・さいしゅう)生活につごうが良いように進化したと考えます。たとえばヒトのからだは霊長類としてはきょくたんに毛が少なかったり、大量の汗をかいたりしますが、これはサバンナで獲物(えもの)を追う時、暑い中で体温調節をするためにそうしているのだと考えています。またお尻に脂肪を蓄(たくわ)えたり、ほ乳類の中でも太りやすかったりしますが、これも獲物が捕れない時の飢餓(きが)にそなえての事だと思います。狩猟生活では、いつも獲物(えもの)が捕れるとはかぎりません。そんな時は木の実や貝の採集で食物を得るのですが、それでも狩猟生活はヒトの進化に大きな影響を与えたのです。

 

 そのような大昔の狩猟採集生活を想像させる痕跡が洞窟壁画(どうくつ・へきが)です。洞窟壁画はスペインのアルタミラやフランスのラスコーのものが有名です。氷河時代に描かれたものだそうです。そのような壁画は、「霊魂(れいこん)の意志」を伝える(と信じられていた)シャーマンが描いたものだと考えられています。進化心理学の立ち場からヒトのよって立つ位置を考えた人として有名なニコラス・ハンフリー(Nicholas Humphrey)は、そのような大昔の洞窟壁画が現代の幼い少女の絵にそっくりな事を知って、本当におどろいたそうです。少女は自閉症だったのです (1)

 

 大昔のシャーマンは自閉症、つまり発達障害だったのかもしれない。自閉症者だから、おおぜいの人がざわざわしていると緊張して思った事が言えなくなるのだが、普通の人には思いもつかない「霊魂(れいこん)の意志」を翻訳できる(と自分でも信じている)。それを落ち着いた場所で誰か仲介者に話して、人びとに伝えてもらったのかもしれない。

 

 ハンフリーが見た幼い少女は、ことばの出ない3歳の子どもでした。でも、その子の描いた絵は「3歳の子どもの絵」には見えませんでした。わたしたちの周りの「3歳の子どもの絵」と較べてみて下さい。その絵には、走り、跳ねるウマが描かれています。3歳の子どもの絵によくある、横から見たウマの絵だけが描いてあるわけではありません。自閉症児とか発達障害児と呼ばれる子どもには、普通の子どもにはない、すばらしい才能があることがよくわかります。ハンフリーは、それを大昔のシャーマンの能力と較べてみたのでした。ただ、この3歳の女の子は、そのすばらしい絵を描いたあと少しずつことばを身に付け、普通の子どもに近づいていったそうです。

 

☆   ☆

 

 現代に生きる狩猟採集民も、発達障害のひとつ、ADHD(注意欠陥/多動性障害)の遺伝子を持つ人が有利なのではないかと疑った人がいます (2)。毒ヘビや大型の肉食獣の危険は、いつ降りかかってくるかわからない。襲われた時にはすばやく身をかわさなければならない。その一方で獲物が見つかったら、根気よく追跡し続ける事も必要です。追跡し続ける事はけっして辛い事ではなくて、楽しくてしかたがないことなのです。このような狩猟のイロハは、ADHDに有利だと言うのです。

 

 現代のわたしたちはどうなのでしょうか? 現代人は狩猟採集民のようなキャンプ生活ではなく、定住生活が大勢(たいせい)を占めています。そもそも、現在ではピグミーやブッシュマンも小学校に行き、字や算数を習っているのです。今は、昔のような狩猟採集生活は少なくなりました。

 

 現代生活の基本は農耕だと思います。農耕には定住が必要です。芋は種芋を植えるだけではなく、芋が育つ雨と時間が必要です。その農耕をいつも変わりなく行うためには、どこまで木を伐(き)って畑にするかといった計画性も大切です。農耕には、狩猟採集とは異質の才能が必要なのです。そして、狩猟採集時代には重宝した(だろう)自閉症やADHDの人に秘められた力は、「発達障害」という枠(わく)でくくる医療行為の対象になってしまいました。でも、狩猟採集生活をほとんど止めてしまった現在でも、ヒトに体毛が少ないとか、太りやすいとかいった性質が残っているように、「発達障害」の才能を持った人は今でもたくさんいるのです。

 

 臨床精神科医の杉山登志郎さんは、『発達障害のいま』という本 (3) の中で、「発達障害」と呼ぶのは、もう止めようと言っています。現在では発達障がいの事を「自閉症スペクトラム障害」と呼びます。その意味は、誰のこころにも大なり小なり自閉症の傾向はあるもので、スペクトルのように普通の人と自閉症者はつながった存在だからです。「発達障害」という言い方は、なにか特別な人がいるように聞こえます。その上「障害」と言ってしまうと、その人はまるで「社会の害」になっているみたいではありませんか。そこで「発達障害」に代わって「発達凸凹(でこぼこ)」と呼ぼうと提案したのです。才能のでこぼこは誰にでもあるものだからです。

 

 同じく臨床精神科医の青木省三さんは、『ぼくらの中の発達障害』という本 (4) の中で、やはり自閉症スペクトラム障害という考え方を支持し、世の中には、(健常者ならぬ)定型発達者と発達障害者がいるという考えを勧めています。青木さんも杉山さんと同じく、何とか「発達障害者」で表される「特別の人」という誤解を解きたいと思ったのです。

 

 しかし、そうは言っても「発達障害者」は現実に存在します。一般の人と「発達凸凹(でこぼこ)」のある人、あるいは、定型発達者と発達障害者という類型化にも、何かの意味があるに違いありません。「類型化」とは連続したものの一部に名前を与える事です。いったいどういうことでしょうか?

 

 青木さんは、色のスペクトルと「赤」とか「青」とかの色のとらえ方を例にあげて説明しています。つまり、ある波長の色を「赤」ととらえるか「オレンジ」ととらえるか、「青」ととらえるか「緑」ととらえるかは、文化によって変わるのです。必ずしも波長の長さ・短さによるのではありません。経験によって変わる主観的な現象です。

 

 わたしは、なるほどと思い、うなずきました。人(あるいはヒト)の発達のようすは連続的なものでありつつ、同時に個別のものでもあるのです。青木さんは、「発達障害を持つ人は、定型発達の人とは、異なった物の見方や考え方や振る舞い方をする人、即(すなわ)ち異なった文化を生きる人」だととらえ、「異なった文化に敬意を払い、対等な一つの文化として理解しようとする姿勢」が、共に同じ社会で生きていく時には大事なのだと語っています。

 

☆   ☆

 

 このように臨床精神科医は自閉症スペクトラム障害という考え方で、連続しつつ個別でもあるという、例えるなら〈人種〉と同じように発達障がいをとらえているのです。しかし、教育者の考え方は硬いように感じます。医者は「個別の人」として患者をとらえているが、学校の先生は子どもをクラスの中の大勢、すなわちマスとしてとらえがちだといった意見を聞いた事があります。すべての医者が患者を「個別の人」と見なし、すべての教育者が子どもをマスと見なしているとは思いません。でも学校現場には、どうも子どもを医療に預けてしまえば、それからは、たとえ子どもが自分の前にいたとしても親身に関わろうとはしないという悪しき傾向があるように感じるのです。このことは青木さんも指摘していましたし、わたしは、それが「発達障害児の(病状の)類型化」 (5) に現れているように思ったのです。

 

 農耕という豊かで計画性に満ちた生活は、人類史のレベルでは、たかだか1万年前に始まったばかりだと言います (6)。人類史を一年間の暦(こよみ)にたとえるならば、農耕が始まったのは昨日の事か、ひょっとしたら数時間前のできごとかもしれません。農耕が始まるまでの数百万年間は、延えんと狩猟採集生活が続いたのです。「異なった物の見方や考え方や振る舞い方をする人」がいる事は当然です。だれもかれもが「定型発達の人」ばかりになったとしたら、かえって気持ちが悪いはずです。それはまるで人間像のコピーだからです。

 

 この「気持ちが悪い」という感覚が理解できるかどうかは、ひょっとして、ユニバーサルなものを創り出す動機まで左右しているのかもしれません。

 

 次に続きます。

-----------------------------------------

 

(1)  N. Humphrey  (1998)  Cave Art, Autism, and the Evolution of the Human Mind.  Cambridge Archaeological Journal 8:2, pp. 165-191

http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=3070628

 

(2) たとえば、T Hartmann, P Michael (1997)  Attention deficit disorder: A different perception.  http://www.citeulike.org/group/266/article/430116

 

(3) 杉山登志郎 (2011) 『発達障害のいま』(講談社現代新書 2116http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2881160

 

(4) 青木省三(2012)『ぼくらの中の発達障害』(ちくまプリマー新書 189http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480688927/

 

(5) 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 (平成24125) 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について.

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2012/12/05/1328849_01.pdf

 

(6) 浅井健博(2012) 「耕す人・農耕革命〜未来を願う心〜」pp. 221-318, NHKスペシャル取材班『ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか』, 角川書店.

http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201012000174

 

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/人と自然の博物館

寒さが厳しくなってきた今日この頃。
しかしKids大使たちは寒さに負けず、元気に館長のお仕事をしてくれました!

12月2日(日)のkids館長を務めてくれたのは10人の子どもたち☆


まずは館長室で記念撮影。
みんないい笑顔!

P1040148.JPG      20121202キッズ館長

20121202キッズ館長      20121202キッズ館長

20121202キッズ館長      P1040171.JPG

 

 

小学生の館長にはひとはくのPRコメントをもらいました。

 

20121202キッズ館長

Q.ひとはくのどんなところが好きですか?
くれあ館長:蝶々がいっぱいあるところです。  


 

20121202キッズ館長

Q.ひとはくのPRをお願いします!
うい館長:人と自然の博物館に来ると、恐竜の化石について学べるよ。
コウノトリの事もよ〜くわかるよ。ミツバチの秘密もわかるよ。
みなさんもひとはくに来て、生き物の事をたくさん知ろう!

 

 

20121202キッズ館長

Q.ひとはくでしたこを教えてください。
ほのか館長:いろんなことを調べたりしたいです。


 

 

20121202キッズ館長

Q.ひとはくで楽しかったことは何ですか?
なおと館長:ひとはくフェスティバルです。

 

 

前半のチームは本物のひとはくの館長、岩槻館長がご在室だったので一緒に写真を撮りました。

  20121202kids館長 20121202キッズ館長 20121202キッズ館長

 

 

 

 では、館内のバックヤード巡回に出発ー!

  20121202キッズ館長

 

「ここからバックヤードに入ります。
みなさん、準備はいいですか?」

 

 

 

 

 

 

まずは図書室へ行ってみましょうー♪

 

20121202キッズ館長

 

 

   「うん?このボタンはなんだろう…」

 

 

 

 

 

 

 

「本がいっぱいだー!」                          「この本がおもしろそうかな♪」

20121202キッズ館長

20121202キッズ館長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20121202キッズ館長

みんなで選んだ本を読んでよう!

 

 

20121202キッズ館長

20121202キッズ館長

 

 

 

 

 

 

           「これなーに?」                    「きれいな蝶々…!」

 

 

 続いて収蔵庫へ行きましょう。

収蔵庫の中には、ひとはくの宝物がいっぱい!

 

 

20121202キッズ館長

 

 「ここで足の裏についている虫を取ってください。」  

 

収蔵庫に入る前には、虫などの混入を防ぐために、粘着シートで靴底をきれいにしてから中に入ります。 

 

 

 収蔵庫の中では鳥のはく製を見ました!

 

みんな鳥のはく製に興味深々♪ 20121202キッズ館長 20121202キッズ館長                         「大きな鳥!かっこいい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、いろんな荷物を置いている荷解き場に行きました。

 

20121202キッズ館長     20121202キッズ館長

 「いろんな物が置いてあるな。あっ!ゆめはくだ!」        「ここから外に行けんるんだね。」

 

さぁ、最後は、一番大切なお仕事、お客様のお出迎えです☆

 


20121202キッズ館長    20121202キッズ館長

  ただいま、本番に向けて練習中!               「上手にできるかな…」

 

 ドキドキ、緊張しながら本番です。

20121202キッズ館長

 

 

あっ、お客様が来られました!

 「いらっしゃいませ!こんちには!」 
20121202キッズ館長

 

チラシも上手に渡せたね☆

20121202キッズ館長

大きな声で元気よくお客様にあいさつができましたね!

お客様のお出迎え、大成功です!

 

 

みなさん、kids館長のお勤め、ありがとうございました!

次回は1月6日(日)のkidsサンデーに大使に活躍してもう予定です☆

 

 (キッズひとはく推進室 ほそかわ まりえ)

12月8日(土)ひとはくで、このような集会が開かれます。
学会会員外の方も聴講できますので、この機会に、のぞいてみてください。

日本昆虫学会近畿支部2012年度大会・日本鱗翅学会近畿支部第146回例会

(昆虫学公開研究発表会)

 

 

※ 受付は10:00から、本館4階大セミナー室前で行います。

※ 学会会員以外の方も聴講できます。観覧券(大人200円)を購入して入館し、受付で参加費(1人50円:茶菓代充当)をお支払い下さい。

※ お申込・問合せ先:兵庫県立人と自然の博物館 八木 剛

電話079-559-2001、E-mail: yagi(アット)hitohaku.jp

日時 2012年12月8日(土)10:30−17:30(10:00受付開始)

会場 兵庫県立人と自然の博物館 大セミナー室(兵庫県三田市)

 

プログラム

研究発表 

10:30 1 カワウの巣の昆虫相/八尋克郎1・亀田佳代子1・那須義次2・村濱史郎31滋賀県立琵琶湖博物館・2大阪府病害虫防除所・3株式会社野生生物保全研究所)

10:45 2 琵琶湖竹生島のカワウの巣の鱗翅類/那須義次・村濱史郎・大門 聖・八尋克郎・亀田佳代子

11:00 3 オオヒロズコガ(ヒロズコガ科)に近縁な国内未知種/○長田庸平・坂井誠*・広渡俊哉 (大阪府大院・生環  *共生科学)

11:15 4 ツマグロケンヒメバチとその近縁種における分類学的諸問題/○伊藤誠人・渡辺恭平・前藤 薫(神戸大院・農)

11:30 5 DNAバーコーディングによって発見されたハラボソコマユバチ属Meteorusの1新種/○藤江隼平・前藤 薫(神戸大・農・昆虫多様性)

11:45 6 マイマイガに寄生するチビアメバチ2種とその高次寄生蜂、およびマイマイガを利用するヒメバチ上科に見られる繭形態の多様性/渡辺恭平(神戸大院・農)

12:00〜13:00  <休憩>

研究発表 

13:00 7 ガガイモ科の送粉系に関する知見(その4):イケマへの飛翔性訪花者は送粉に貢献しているのか?_コハナバチ・マルハナバチ・蛾類、および、アリ類の間での、送粉関連形態ならびに訪花行動についての比較考察/濱西 洋(三田市)

13:15 8 クロヤマアリを誘引するカラスノエンドウ上の奇妙な種間相互作用/笠井 敦(京都大学大学院農学研究科)

13:30 9 クルミホソガ Acrocercops transecta (鱗翅目:ホソガ科) のホストレース間での寄生蜂相の比較/○河村友裕・大島一正(京都府大・生命環境)

13:45 10 ギンケハラボソコマユバチの体色の異なる2系統における日周活動性の比較/○藤井智浩(神戸大・農)・西村卓真・前藤 薫(神戸大院・農)

14:00 11 ホソヘリカメムシが飛翔時に示す光走性の解析/○名和厚樹・後藤慎介・志賀向子(大阪市大・院・理)

14:15 12 セスジアメンボ Limnogonus fossarum fossarum の餌条件を統一した飼育手法の確立/○広岡佑太,大島一正 (京都府大・生命環境)

14:30 13 ヤママユが食べて糞をする植物と全く囓らない植物の差は何?/寺本憲之(びわ湖の森の生き物研究会)

14:45〜15:45  <ポスターセッション・休憩・収蔵庫見学>

P1 外来昆虫ヘクソカズラグンバイの四国における分布拡大(第3報)/○加藤敦史(東大阪市)・山田量崇(徳島県立博物館)

P2 ヨコヅナサシガメの配偶行動とその化学因子/〇坂田大介・薬丸亮太・秋野順治(京都工芸繊維大・生物資源フィールド科学教育研究センター)

P3 寄生蜂のSSR解析のための羽化繭からのDNA抽出方法/梅基弘宣・西村卓真・前藤 薫(神戸大院・農)

P4 クロヤマアリ巣仲間認識に対する巣間距離の影響/坂田惇一・秋野順治(京都工芸繊維大・生物資源フィールド科学教育研究センター)

P5 ツノヤハズモドキの多様性/沢田佳久(兵庫県博・昆虫共生)

P6 エゾスジグロシロチョウの香気成分の経時変化/棚橋一郎(大阪工業大学)

展示 ジナンドロモルフのスズムシの行動/兵庫県立人と自然の博物館

15:45 14 アカハネオンブバッタの近畿地方への移入と分布拡大/河合正人1・市川顕彦1・冨永 修1・森 康貴1・西口栄輔1・伊藤ふくお1・金沢 至2・加納康嗣1・○松本吏樹郎21日本直翅類学会・2大阪市立自然史博物館)

16:00 15 関西での冷温帯性キジラミの新知見、特にヤマオオトガリキジラミとキハダヒメキジラミについて/宮武頼夫(橿原市昆虫館友の会)

16:15 16 海岸性甲虫類と海浜の面積および孤立度との関係/○河上康子(高槻市)・村上健太郎(名古屋産業大学)

16:30 17 聟島列島の異翅半翅類相/○伴 光哲(エー環境研究所)・岸本年朗(自然環境研究センター)

16:45 18 ブータンの蝶類について/渡辺康之(日本鱗翅学会)

17:00 19 マダラチョウ類の越冬地を求めて−台湾蘭嶼島と香港−/金沢 至(大阪市立自然史博物館)

 

 

12月の星座が一番きれいだと……聞いたことがあるような(o^^o)

そして、今年も「ふたご座流星群」がやってきます。

極大が予想されているのは、1214()の朝8時頃だそうです!!

何っ!!  もう太陽がでているではないか!!

 

ご安心ください。13日から14日にかけては新月なので、一晩中よく見えるハズです(o^^o)

図でわかりますでしょうか?ちょうど真夜中の0時頃に「ふたご座」は南の空のてっぺん近くにあります。

で、その近辺が「放射点」といって、流星の中心ということで「ふたご座流星群」と名前がついていますが、空のどこを見ても見えますので、ご安心を。

暖かくして寝っ転がって、夜空全体を見るのが一番いいですね。できるだけ地表の人工光の少ない場所がおすすめです。猪名川町には「猪名川天文台」という施設もあるそうです。

    ちょうど鉄塔の左あたりに、一つ写っています。

  

星がグルグル(@_@)写真を撮る時に、何分間もシャッターを開放した状態で撮影しますが、さらにその画像をつなぎ合わせると、星がグルグルまわっているのがよく判ります。最近のデジタルカメラならお手軽にこんな写真も撮影できます。興味のある人は是非一度トライしてください!!

 

 

くれぐれも風邪をひかれませんように  

 

この2枚の写真は、2011.12.15のふたご座流星群の時に、多可郡多可町内で撮影したモノです

 

 

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして18

 

霊長類学者がユニバーサルな事を考える理由−1

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

 

gorilla_group.jpg 

わたしがコンゴ共和国のオザラ国立公園で撮ったゴリラ集団の写真です。前を赤ん坊を背負った2頭のメスと1頭の若いメスが行き、いちばん後ろをオスのシルバーバックが付いて行きます。メスはエサのあるところをよく知っていて、どんどん進みます。シルバーバックは「付いて行っているのではなくて、いちばん後ろで、敵を見張っているのだ」と感想を述べた男性もいました。

 

 

 わたしが長く取り組んできた学問は「霊長類学(れいちょう・るい・がく)」と言います。「霊長類(れいちょう・るい)」というのは、サルや類人猿や化石人類、それから現生人類を含みます。今、生きているわれわれヒトも霊長類です。

 

 わたしにとって霊長類学は、「今、生きている霊長類の生き方や感じ方をくわしく調べて、ヒトの本質を探る」ものです。ただの「サルの動物学」だと勘違いしている人がいますが、霊長類学は、けっして「サルの動物学」ではありません。ややこしいことに、霊長類学を俗に「サル学」と呼んだりします。実際のところ霊長類学に「サルの動物学」の側面がないわけではないのですが、どちらかと言えば「人類学」という言い方がより正しいと思います。

 

 人と自然の博物館には、化石になったヒトの祖先の展示があります。ですから「人類学」と言えば化石を調べる古人類学(こ・じんるい・がく)を思い浮かべる人が多いでしょう。現に化石を研究している霊長類学者がいます。しかし、霊長類学者には積極的に化石を調べない人も多くいます。なぜかと言うと、霊長類学では、けっして化石になって残ることのない、大昔の(そして今、生きている)霊長類の行動や社会に本質的な興味を感じているからです。我われヒトが持っているはずの「生き方」や「感じ方」、それから「社会の進化」を探っていると言えば、もっとわかりやすいでしょうか。

 

 たとえば、大昔のアウストラロピテクスの女の子の化石が出たとしたら、わたしたち霊長類学者は「この子のコミュニケーションは、どんなふうだったのだろうか」とか、「この子は家族と、どんな関係を持っていたのだろうか」と考えます。「お父さんは、外敵から守ってくれただろうか?」とか、「ひょっとしたら、家族にお父さんはいないのが普通だったかもしれない」とかです。現に(生物としてDNAを受け渡したオスはいたのですが)、社会的には、「お父さん」という存在がいない、つまり「お父さんの可能性のあるオスが多すぎて決められない」霊長類は多いのです。

 

 もう一度書けば、わたしにとって霊長類学は〈ヒトの本質〉を探るための学問です。しかし、現代人は元来のヒトの生き方とは違った生き方をしています。定住をしていますし、都市や農村で生活する人が多くいます。このような生き方が、本当にヒト本来の生き方かと問われれば、ためらってしまうでしょう。どこまでも膨張し続けるインターネットで結ばれる人間関係や、お金の形がどこにもない(しかし、社会的な人の生活には強い影響力を持つ)電子マネーに囲まれた生活というのは、わたしたちの本当の生活なのでしょうか? それを感じてしまう心のすき間に、「狩猟採集こそ、ヒト本来の生き方だった」という思いが忍び込むと、登山や野遊びの好きな人は、思わず、うなずいてしまうでしょう。

 

 前回まで話題にしていた「女性の働き方」は、現代社会が抱える大きな問題です。そして霊長類学から見ると、女性と男性の生き方は現状とはずいぶん違ったものになります。

 

 人と自然の博物館の準備室長(≒初代館長)で霊長類学者の伊谷純一郎さんは、『霊長類の社会構造』(1)という本を、当時、奈良公園のニホンジカを調べていた川村俊蔵さんの調査(2)を基に、(霊長類ではなく)ニホンジカの生活の仕方から、メスとオスは違うのだという話から始めています――わたしが偉い先生に対して「伊谷さん」や「川村さん」と呼ぶ事に疑念を持たれた方がいるかもしれません。霊長類学の研究仲間は、どんなに偉い先生でも「○○さん」と呼ぶ習慣があります。お互いに「○○さん」と呼び合わないと、学生は先生に、後輩は先輩におかしな遠慮が出て、研究者として本当の議論ができなくなるからだと思います。ですから、わたしは敬意を込めて「伊谷さん」「川村さん」「河合さん」と呼んでいるのです。

 

 伊谷さんによれば、メスジカは自分が生まれた土地に長くとどまろうとして、一生を同じ場所で過ごすことが多いそうです。そしてオスジカには放浪ぐせがあり、交尾の季節だけメスジカよりも広い場所をテリトリー(なわばり)として守ります。オスジカのテリトリーはメスジカのテリトリーと重なっているので、メスとオスは自然に出合い、交尾が起こります。交尾が終わったらオスジカは別のメスジカを探し、一方、メスジカはコドモを生んで、自分だけで育てていくのです。これはニホンジカの話ですが、霊長類も、もともとはニホンジカと同じような社会だったと伊谷さんはおっしゃいます。

 

 わたしが鹿児島県の屋久島で調べてみると、ニホンザルの社会(3)でも、自分が生まれた土地に長くとどまるのはメスたちでした。いちばん老齢のメスを、わたしは「母家長(ぼ・かちょう)」と呼んでいました。何頭もいる集団のメスは、皆、母家長の娘や、娘の娘なのだと思います。これに対して、オスは一時的に集団にとどまるだけの存在です。かつては、ニホンザルでよく言われた「ボス」とか「リーダー」という言葉から受けるオスの印象とは、だいぶ違っていました。

 

 もっとも、ヒトの直接の仲間のゴリラやチンパンジー、ボノボのような類人猿では、ようすが変わります。類人猿は、基本的にオスに血縁がある集団を作ります。ニホンザルと違い「父系」なのです。そしてメスは「嫁に行く」ように集団を移動します。このメスが集団の間を移動する行動は、今は化石になったアウストラロピテクスや、ずっとヒトに近いネアンデルタール人でも同じだったと思います。

 

 それよりも、ヒトの直接の仲間――類人猿や化石人類を含めて、ヒトの直接の仲間をホミニッドと呼びます――は、メスとオスで作られる社会が、種によって多様であることの方が重要かもしれません。

 

 たとえば、くわしく調べられたチンパンジーの集団はオスに血縁があり、メスは血縁がないために、オスほど親密ではありません。しかし、チンパンジーによく似たボノボは、別の集団から移ってきたメスたちに血縁はありませんが、親密さはおどろくほど高いのです。さらにゴリラでは、オスにもメスにも血のつながりはないことが多いのですが、集団のメスたちは親密に接します。配偶(はいぐう)の相手を選ぶのは――特に若いオスが相手では――メスなのです。わたしはコンゴ共和国でゴリラを観察しましたが、オスはメスが選んでくれるのを黙って待っていたのでした。

 

 ニホンジカと同じように霊長類でも集団の主役はメスなのだと思います。それが基底音となっては全ての霊長類には流れているようです。ところが、ホミニッドでは「父系」で表される別の要素が加わるようになった。しかし、これまで見たようにホミニッド全体は一種類の社会というわけではありません。チンパンジーのようにオスのつながりが強い社会もあれば、ボノボやゴリラのようにメスのつながりが強い社会もあります。それなら原生のヒトはどうなのでしょうか?

 

 わたしはゴリラの社会に近かった気がします。ヒトも基本的には父系です――社会人類学者のクロード・レヴィ=ストロースがブラジルの先住民ナンビクワラ族の社会を書いた『悲しき熱帯』(4)には、その事がよく示されています――が、女性は血縁はなくても、ゴリラのメスたちと同じように他の女性と仲よく生活することができます。貝であれ、木の実であれ、女性の採集集団は、女性どうしがお喋(しゃべ)りをしながら集めたものでした。

 

 このことに加えて、ホミニッドの中でヒト(あるいは人)をきわ立たせる重要な特徴が、もうひとつあります。それは「(目の前にないものを)イメージする力(ちから)」とか「抽象的な思考能力」(5)です。「抽象的な思考能力」といっても、ここで言っているのは哲学とか数学とかいった難しい事ではなくて、子どもが憶える〈ことば〉とか、子どもの〈絵〉を描く能力の事です――〈ことば〉や〈絵〉は、本質的に抽象的なのです。この能力によって、「ヒト」は生物学的な存在から、社会的な「人」に変化します。

 

 「ヒト」が「人」になるのは、子どもの成長で言えば〈ことば〉を獲得する1歳ぐらいからだと思います。この変化は10歳を超える位まで続きます。〈わたし〉が世界から独立したものだとわかってから、〈あなた〉や〈彼ら〉も、〈わたし〉と同じように〈こころ〉を持つのだということがわかるまで、少しずつ変化するものです。それは「人」として「社会性を身につける」ことに当たります。進化では、〈ことば〉を獲得した時に「生き方」や「感じ方」が一気に組み換えられたのだと思います。その時から、ヒトはチンパンジーやゴリラや、多くの化石人類とは別の生き方を始めたのでしょう。

 

 では、基底音となっては全ての霊長類に流れている(であろう)「メス中心の社会」は、我われの社会に、割合としてどれぐらい残っているのでしょう? それは確かめられるのでしょうか?

 

 確かな事は言えません。しかし、それを確かめてみる努力をしないと、女性が不利な世の中をどのように変えればいいのか、方針も生まれないように思います。少なくとも、今、言える事は、社会を形作るのが男性の専売特許ではないという事です。女性こそが、おだやかに、そして、たゆみなく社会を動かしているのかもしれない。そうであるならば、男性中心に組み立てられた社会では、どこかに矛盾が生まれるのは当然です。その矛盾をできるだけ取りのぞくためには、ユニバーサルなシステムが登場します。皆が等しく役に立つ、それぞれに異なった得意技をみがいて成り立つ社会の登場です。

 

 次回に続きます。

 

----------------------------------------

(1) わたしが持っているのは、共立出版から生態学講座の1冊として1972に出た古い版です。現在は、『霊長類の社会構造と進化』として新しい版が出ていますが、値段は大変高いので、図書館で買ってもらうといいと思います。

(2)『奈良公園のシカ』(川村俊蔵、1971

(3) MITANI, M. (1986)  PRIMATES, 27: 397-412

(4) クロード・レヴィ=ストロース (2001)『悲しき熱帯』1, 2 [川田順造 ] 中公クラッシックス.英語であれば無料で公開されています

 

tristes_tropiciquesFP_reduced.jpgのサムネール画像(5) 三谷雅純 (2011)  『ヒトは人のはじまり』(毎日新聞社)

 

front_page.JPGのサムネール画像 

  

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/人と自然の博物館

 

 これ、なんの写真だかわかりますか?
 丹波市山南町上久下地区で発掘された恐竜化石の頭部骨格図の一部です。
 現在丹波市で進行中の「篠山層群復元画丹波プロジェクト」の中間報告として発表されたモノです。頭部骨格図の全体はこんな感じでした。

 この竜脚類ティタノサウルス形類の頭部骨格図のほかに、同じく頭部復元図(カラー)と、カエル類ムカシガエル亜目の「全身骨格図」及び「全身生体復元図(カラー)」が発表されました。

    

 この丹波市のプロジェクトに、ひとはくから三枝主任研究員、池田研究員がプロジェクト会議のメンバーとして加わり、制作に関わっています。2年間にわたるプロジェクトなので、最終的には骨格図や復元図30枚程度と、恐竜がいたころの生態環境復元図が制作される予定だそうです。

 今後の発表にご注目ください。

 

恐竜TFチーム やおすごいです!!
 
 

11月25日日曜日,ひとはくのセミナー「子どもの目が輝く自然体験学習」指導者養成セミナー(実習編)」を伊丹市昆虫館で開催しました.

 

 

itami1204.jpg                           伊丹市昆虫館で教職員セミナー 

 

本セミナーは,小学校や幼稚園教員などの指導者を対象に,経験豊富な現職教員および伊丹市昆虫館の学芸員から子どもたちの体験学習の指導の助けになる昆虫の観察方法や、生きた昆虫の扱い方、遠足などでの昆虫館の効果的な利用の仕方を体験的に学ぶことを狙いとしています.

 まずは,昆虫館友の会の役員で,伊丹市立有岡小学校の國村先生から,昆虫館や博物館で自然体験学習を実施する際のポイントについてお話をいただきました.子供たちに効果的な昆虫体験をさせるには,事前に昆虫館や博物館に,どんな体験をさせたいのかをはっきりと伝えることが大事.さらに,その場の体験で完結する学習プログラムなのか,あるいは,その体験をもとに学校等で学習を継続しておこなうことをねらいとしているのかを明確に伝えることも重要と教わりました.たしかに,その場で完結するプログラムなら,昆虫館や博物館のスタッフも子供たちの昆虫に対する質問にもその場で解答すれば良い訳ですが,学校で引き続き学習を続けるなら,答えではなく,子供たちが自分たちで考えて答えを導き出せるようなプログラムを用意する必要がある訳です.

 

 

itami1202.jpgのサムネール画像 itami1203.jpg

 有岡小学校の國村先生      昆虫館学芸員の長島さん

 

講義のあとは,昆虫館学芸員の長島さんにアゲハチョウやカイコ,カブトムシの幼虫,ナナフシの成虫などを用意いただき,実際に生き虫に触れながら,昆虫観察の方法やポイントについての実習を受けました.アゲハチョウの幼虫の足の本数を調べたり,ナナフシを手にとって走行性を観察したりと楽しい学習プログラムに,予定していた時間を大幅に延長し,セミナー終了は閉館直前になってしまいました.

 

itami1201.jpg

                   カブトムシの幼虫にさわって学習体験

 

國村先生,長島さん,そして伊丹市昆虫館のみなさま,今日は,お忙しい中,いろいろと教えていただきありがとうございました.

 

                                     橋本佳明(自然環境評価研究部)

 

ひとはく多様性フロアの準備のために資料を再整理していたところ、収蔵資料より今和次郎の直筆の入った図書を発見した。発見した図書について紹介しつつ、今和次郎(こんわじろう)の多岐に渡る活動を既存資料を用いて紹介する。

 

PA172557.jpeg発見した図書は、建築家・図師嘉彦(1904-1981)宛に贈呈した図書であることがわかる。戦時中、諸工場の労働者向けの良質な住宅を供給することで、労働者の効率を挙げることが考えられ、特に寒冷地で如何にあるべきかを研究することが、日本製鉄会社より課せられた。主に北海道の労務者の住宅を調査した時の旅行記である。今和次郎といえば、いわゆる「民家」というイメージが強い中で、労務者住宅についての研究の一端が紹介されていて興味深い。住宅のみならず服飾への眼差しもあり、服飾研究にも通じるものが見てとれる。

 

PastedGraphic-2.jpg

出典:今和次郎著/畑中章宏・森まおる編著「今和次郎採集講義」青幻舎,2011.11

 

青森県弘前市に生まれた今和次郎(1888-1973)は、民俗学者の柳田國男らがつくった民家研究の会「白茅会(はくぼうかい)」の活動に参加し『日本の民家』を刊行するなど民家研究で重要な足跡を残している。関東大震災を機に、一面焼け野原になってしまった東京の復興を、人々の生活や風俗から克明に記録していった。これが、昭和初期の急速に都市化していく東京の街の様子や人々の生活の変化を採集し氏の提唱した「考現学(こうげんがく)」につながっていく。戦後には、日常生活を考察する「生活学」や「服飾研究」といった新しい学問分野も開拓している。

 昨今、青森県立美術館、パナソニック汐留ミュージアム、国立民俗博物館にて「今和次郎 採集講義」と題した展覧会が開かれるなど注目を集めている。

 

                                 山崎義人(自然・環境マネジメント研究部)

みなさま、こんにちは。

 

s-kurisu1.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土・日・祝の1500〜から行っているイベント

◆『フロアスタッフとあそぼう』

1日()2() 『ひとはくモビール〜クリスマスバージョン〜

                                     場所: 4Fひとはくサロン 材料費:100

 

↓以下は参加無料のイベントです↓

8日(土)・9日(日)『クリスマスカードづくり

                                     場所: 4Fひとはくサロン

 

15()16() 画はくの日』場所:来てのおたのしみ♪

 

22日(土)・23日(日)・24日(月・祝)

ひとはくDEクリスマス             場所: 4Fひとはくサロン

 

kurisu2.jpg

↑8日(土)・9日(日)『クリスマスカードづくり』

   〜こんなカードがつくれます〜

 

10:301600の時間内、いつでも参加できるイベント

◆うきうきワークショップ

 

23日(日)『プラバンづくり』材料費:50

24日(月・祝)『ひとはくモビール〜クリスマスバージョン〜』材料費:100

 

場所は、いずれも4Fひとはくサロンです。

 

ほかにもイベントをたくさんご用意しております。

ぜひお越しくださいませ。

 

kurisu3.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(フロアスタッフ まつだ)

 

 

 

昨日、恒例のクリスマスイルミネーションをセッティングしました。
休日にもかかわらず、セッティングしていただいたのは、
いつもひとはくを応援いただいている大本さんファミリーです。
本当に本当に、ありがとうございました。

sagyoutyu.JPG      ▲作業中の大本さんです。いつもお世話になっております。

昨日から、ひとはくサロンとエントランスホールの2ヶ所が、年の瀬を感じられる空間へと変身しました。

hitohakusaron.JPG      ▲ひとはくサロンのイルミネーション(一部です)

entrance.JPG      ▲エントランスホールのイルミネーション(ごく一部です)

毎年異なる趣向で飾り付けいただいておりますが、今年は一段とシックなイメージです。しかも今年のイルミネーションはBGM付きです。
このブログでは全てをお伝えできませんので、是非実物を見に来てください。
このイルミネーションは、12月24日(25日は休館日です)まで見ることが出来ます。
大人も楽しめる”ひとはく”に是非お越しください。

floorstaff.JPG      ▲フロアスタッフのカウンターにもクリスマスが。

toraiyaru.JPG      ▲トライやるの生徒が作った”クリスマス”もあります。

西岡敬三(生涯学習課)

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして17

 

「女性の働き方」に寄せられたご意見

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

 

 前回ブログに書いた「女性の働き方と『モモ』に出てきた時間泥棒」には思ってもみない反響がありました。内容に「ひとはくブログ」の文章とは違ったところがあったからでしょうか? それとも、自然系の博物館が主催するブログには珍しく、(身近な問題であり、そこに何か矛盾は感じているが、多くの事実がこんがらがっていて、その解決の方法まではよくわからない)「女性の働き方」という人間社会の問題がテーマだったからでしょうか?

 

 いただいた反響には、わたしの言い足りない点を補足して下さるものから、わたしには気が付かなかった視点から問題を指摘して下さるものまで、さまざまなご意見がありました。いただいたご意見の内、代表的なものを紹介します。

 

 まず前回のブログを簡単に振り返ってみます。

 

 ひとはくブログ「女性の働き方と『モモ』に出てきた時間泥棒」では、日本社会が尊(たっと)ぶ働き方は、健康な男性にだけ向いた働き方だという話を紹介しています。IMFthe International Monetary Fund:国際通貨基金)の専務理事、クリスティーヌ・ラガルドChristine Lagardeさんと経済団体代表幹事の長谷川閑史(はせがわ やすちか)さんの出演したテレビ番組で主張していた意見です。

 

 番組によれば、女性が出産や子育てという重要なライフ・ステージを送ると、それ以後は働き手としての価値は認められなくなり、同じ仕事をこなしていても、同一の賃金は支払われなくなります。

 

 一方、男性の多くは同じペースで働き続けますが、職場と家庭を比べれば職場の比重が高くなり、そのために信じられないほどの長時間、働く事を強いられたり、人間関係や仕事のストレスで消耗してしまう人が多いのです。

 

 可能な代案はオランダ社会の働き方です。オランダでは、パートタイムの女性管理職が多く働いているのです。管理職は仕事の経験を積んでなるものですが、女性には出産や子育てがあります。仕事の経験を積んでいるからといって、本質的に「出産」や「子育て」は避けるべきものではありません。しかし、その女性には、働き手としても豊富な経験があるのです。この家庭と会社の価値観が両立するように、「パートタイムの管理職」という働き方が生まれたのです。

 

 「パートタイムの管理職」は、女性だけに限った事ではありません。「家庭と会社の価値観の両立」が主な目的なのですから、男性も職場に居続けるわけではありません。子育ての責任は両親が共に持ちます。そのため、女性と同じ意味で「パートタイムの男性管理職」も多くいるそうです。オランダのご夫婦は子育てをしながら、ふたり合わせると、ひとりの時の1.5倍の収入があるという事です。このようなご夫婦は「ダブル・インカム・ウイズ・キッズ(収入はふたりともあり、子どももいる)」と呼ばれます。

 

 わたしがこの番組に引かれたのは、「家庭と会社の価値観の両立」が、ユニバーサルな事に思えたからでした。福祉にありがちな「『働けない人』は『働ける人』のお金に頼る」という考え方ではなく、その人なりの働き方を工夫することで、それぞれ、有能さを目に見える形にする。収入も、当たり前の金額が保障される。言うなら、「オール・インカム・ウイズ・キッズ(みんな収入があり、子どももいる)」です。

 

☆   ☆

 

 ある女性はこんなご意見を寄せて下さいました。子どもを育てた獣医さんです。

 

「女性の働き方」については、仕事を持つ女性みんなが、ずっと立ち向かってきた問題だと思います。男性中心の考え方は根強く、絶望的に思えることもあります。私たちの学生時代、大学の先生が平気で、「子供が泣いているそばで、女に手術ができるか!」と言っていました。「夫が(子供を)見てくれたら、するけどな」と思ったけど、よけい(その先生に)怒鳴られそうなので黙っていました。

 

獣医学生の半数以上が女性になった今でも、出産・育児をどう乗り越えるかは、彼女たちの大問題だという記事を、最近読みました――暴言を吐いていた先生は今、女子学生たちにどんなことを言っているのでしょうね。男性はもちろん、理解ある年配女性から、時として、夫をたてるようにと矛盾することを言われたり、そういう自分たちでさえ、専門の職種や上位のポストの人は、無意識のうちの男性と決めつけたりして、愕然とすることもあります。ユニバーサルな考え方をすれば、解決できることがたくさんあると思います。

 

私は幸い、夫の協力と保育所・学童保育のおかげで仕事を続けてくることができましたが、保育所の頃の大変だった思いは、今でもまざまざとよみがえります。でも、この経験と、ここでめぐり会った先生や友達が、私たち家族の財産だと思っています。働く女性にとって保育所や学童保育の整備は必須――話はそれますが、目的や考え方の違うふたつを一緒にする幼保一体化には、不安をおぼえます。

 

夫も子供のために休みをとると、上司から嫌みを言われることがありました。そんな夫の世代も、今では共働きで子育てをする後輩たちのフォーローができる年になりました。そして、<働く母が育てた息子たち>の考え方は、変わってきているはずです。女性が普通に働ける社会に、少しずつ変わっていくと思います。

 

ただ、人一倍やらないと「女はダメだ」と言われた世代から見ると、若い人たちの中には、女性の立場が強くなって発言はするけれど、責任を負うべきところでは都合よく「女性だから」と一歩ひいてしまうこともあるように感じます。女性も甘えてはいけません。また、最近では専業主婦の方が、肩身の狭い思いをすることもあるとか。これは逆にユニバーサルではありませんね。

 

 こちらは男性です。

 

私は、保育所の送り迎えから、日々の晩飯や風呂を一手にさせていただいたおかげで、娘や息子とは、ずう〜っと仲良しです。

 

夫婦としては、当たり前のことを当たり前にするだけなのでしょうが、やや甘い考えの女性も居ることは事実です。一部の本当に頑張っている人たちをサポートするためのものと、ニセモノをどうふるい分けるか。システムには必ず大きな隙間が生じるものです。

 

☆   ☆

 

 ある男性は次のようなお手紙を寄せて下さいました。

 

私が定年まで勤めた会社に入社したのは、大阪万博の年でした。私が勤めている間に、女子社員の働き方はずいぶん変わりました。勤め出した頃は、1人を除いて、女子社員は若い人ばかりでした。結婚すると、退職してゆくのが普通でした。社員は、倉庫番の年配の男子社員を除いて、全て正社員でした。パートは、一人も居ませんでした。

 

その内、女性のパート社員がぼちぼち入社し出しました。パートは、全て結婚している方でした。パートと正社員の給与には、相当の差があったようです。2〜3年すると、時給の高い仕事に転職して行かれます。中には、パートから正社員に変わられた方が3人だけ居ました。3人共、仕事のよくできる方々でした。

 

その後、工場だけがパートの女性を雇い続けましたが、事務職ではパートは派遣社員に変わっていきました。派遣の方は、派遣会社の正社員です。相当に能力の高い方も来られました。事務機器の事についてよく知っておりまして、私も時々教えていただきました。私が退職する頃には、結婚しても女子社員が退職するという事が少なくなっておりました。

 

女性が、結婚し、出産後も働き続けるには保育所と学童保育が必要です。我が家でも保育所と学童保育にお世話になりました。子供が小学校低学年の時までは母と同居しておりましたので、母にも助けてもらっています。

 

妻は看護師で、3交替勤務をしておりました。保育所に行っている子供に変調があれば、保育所から電話があります。妻は仕事上 融通が効きませんので、それに対応するのは、たいてい私がやりました。保護者会や小学校の参観日やPTAにも、主に私が参加しております。保育所では、保護者会の折、男の参加も多かったのですが、PTAでは、クラスで男は私一人の事が殆どでした。

 

パートは、正社員と給与が全く違います。会社や店がパートを雇うのは、賃金を安くできるからです。オランダのように、パートと正社員が同一賃金になれば、女性も男性も子育てしやすい社会に変わるでしょうが、前にも書いたのですが、日本では法律で強制しないと、オランダ型にはなり難いと思います。

 

 ご自身が看護師として働いていた女性は、出産と子育てで仕事にブランクができてしまいました。今はパートで、やはり看護師をしていらっしゃいます。正職員の時に思った事をお書き下さいました。

 

 人手不足の看護師の世界では、時に「妊娠する」とか「病気になる」事が罪悪であったことがあります。人手が足らないのに「(うっかり)妊娠してしまう」とか「(うっかり)病気になる」と見られてしまうからです。子育てに時間を取られて、休みたいと言ったら、「誰か見てくれる人はいないの?」と、看護師長に言われた人がいました。「誰も見てくれる人がいないから、休みたいと言っているのに」と、側でそのやりとりを見て、思っていました。

 

 看護師は夜勤があるため、子どもが6歳ぐらいになると(電子)レンジの使い方を教えます。火を使うのは危険ですが、レンジは火を使わないので安心なのです。レンジが使えたら、牛乳を温める事も、シチューを温める事もできます。そのために、早くからレンジの使い方を教えたものでした。

 

 朝食からトンカツやシチューなど、子どもが喜びそうなメニューを作ったものでした。こうしておけば、朝食とお昼の給食で栄養が摂れます。夜勤で家にいない時でも、夜はインスタント・ラーメンをすすっていてもよいのです。

 

 しかし、このような働き方を強要していると、ストレスが溜まってきます。疲れてくると、つい、いらいらしてしまいます。それで皆、途中で退職してしまうのです。

 

 今は、また別種のストレスが(看護師に)加わり、自分たちよりももっと立場の弱い高齢の患者さんに向かってしまうのです。そのため、故意に過剰な薬剤を点滴して病人を死亡させたり、認知症の人の爪をはがしたりしてしまうような事件もありました。

 

☆   ☆

 

 ある男性は、現在の日本の政治について、次のようなご意見を寄せて下さいました。

 

 女性の社会進出や男女の労働平準化に関してもそうですが、その目的そのものは何ら問題はないのであって、それならどう実現するのかと言った各論に入ると現実的に大きな壁が立ち塞(ふさ)がります。やはり「どうやって生活を成り立たせるのか?」つまり生活資金の問題ですね。北欧やフランス、デンマーク、オランダでは労働の平準化政策がとられていますが、この国に共通しているのは全て消費税が25パーセント前後からそれ以上になっているということです。

 

 翻(ひるがえ)って日本では8パーセントで民主党の支持が激落する状態です。私は消費税のアップには大賛成ですし、もっと上げるべきだと思っています。その税金をどのような国作りに使っていくのか、やはり、子供やその現役の家族が安心して生活できる生活環境整備・教育や産業に投資すべきだと思っています。

 

 またある女性からは、「女性の働き方」の社会的矛盾が、現在の少子化を招いてしまったというご意見をいただきました。

 

日本社会は「男女機会均等法」を作っただけで、その本質を改めていないと思う日々でした。

もともと男の働き方が異常な社会なのに、それを変えようとせずに「男女機会均等法」を導入して、女にも異常な働き方を求めることには無理があるのです。

健全な次世代を産み育てる作業を女性の犠牲のもとに担わせる、そんな社会が日本の男性社会だと思っていました。

 

私が大学生になった頃、「女子学生亡国論」が流行っていました。

女子に高学歴を与えても社会に貢献しないというのです。

 

社会に貢献しようにも、貢献できないように追い込んでいるのは誰だ!

それなら、女は次世代を産み育てることを放棄すればいいのだ!

 

「産んでやらない!」

 

何年か経って、遅きに失した時、社会が気づくだろう。「次世代がいない!」と。

 

ほら見なさい、今の少子化を。

 

☆   ☆

 

 ある新聞社の記者として南アフリカの特派員をした白戸圭一さんは、立命館大学の大学院でアフリカ政治を研究した本格派です。その白戸さんが『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書 900という本で、「アフリカでは自殺をほとんど見かけないのに、日本の社会では、子どものいじめも含めて、異常に自殺が多い」という意味の事を述べておられます。

 

 アフリカのバンツーの社会には、ちょうど日本や韓国、中国の「講(こう)」にあたる相互扶助システムが今でも生きています。誰かひとりが困っていたら、親族や地域社会で助け合うのです。それが今でも生きているから、アフリカには自殺が少ないのだそうです。

 

 そして日本社会の自殺率は、たとえば現在でも紛争の絶えないソマリアの、戦闘による民間人死亡率よりも高いのです。(1)ある地域の自殺率と紛争地域の民間人死亡率を比較するのはナンセンスです。意味がありません。しかし、この事実を、わたしは衝撃的だと思いました。わたしたち自身がアフリカか日本か、どちらかに住むとしたら、一見平和な社会にかかるストレスが、戦闘の混乱の中で生活する市民にかかるストレスよりも大きいのかもしれない。

 

 それほどわたしたちは、ストレスの大きな社会に住んでいるという事です。

 

 ユニバーサルな生活は、単に「助け合い」というニュアンスでは語るべきでないのかもしれません。

---------------------------------------

(1) 『日本人のためのアフリカ入門』の中の「アフリカの『毒』」の内、211ページから215ページにあります。

 

 なお、本文中のご意見やお手紙は、わたしの判断で、文意を変えないように注意しながら、わかりやすく書きかえたところがあります。この他にもさまざまな意見がありました。ご意見やお手紙をお寄せ下さったみなさん、どうもありがとうございました。

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/人と自然の博物館

 

深田公園うきうき探検隊(略して「ふかたん」)とは、ひとはくの研究員が隊長となって、公園を探検するイベントです。

 

今回の探検テーマは「きのこGETだぜ!」です☆(^Ο^)

11月10日(土)の午後2時、隊長・秋山主任研究員と一緒にきのこ探しの探検へ出発しました!

 

 

ふかたんオリジナルペーパーバッグを手に、探検のはじまりです。

 

ふかたんバッグ.jpg 

エントランス横にてさっそく、ムジナタケコムラサキシメジGET!

 

ムジナタケ.jpg

コムラサキシメジ.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  一見何かの実のように見えるコチラも、ツチグリの仲間が古くなって外側の固い殻だけが残ったものです

s-P1140454.jpg博物館横のスロープを降りていくと、陸橋の壁一面に緑色の実がたくさんなっていました。

オオイタビ2.jpgオオイタビというイチジクの仲間だそうです。

 

探検風景.jpg

 

普段は入れないところをぐんぐん歩いて行きます!

どきどき・・・(;゜0゜)

 

探検風景2.jpg

 

森の中にはどんぐりがた〜くさん!

みんなバッグにたくさん詰め込んでいました。

 

探検風景4.jpg 

どんぐりもいいけど、きのこはどこかなぁ〜?

 

チャコブダケ.jpgありました!

木に群生するチャコブダケです。

 

 

ネンドタケ.jpgネンドタケモドキも発見!

 

 紅葉のシーズンということもあり、きのこの他にも綺麗に色づいたカエデの葉っぱやギザギザのフウの実などがたくさん落ちていて、ふかたん地図はとってもにぎやかになりましたよ☆(^^)

 

ふかたん地図.jpg食卓ではおなじみのきのこですが、こんな私達の身近に生えているなんて知りませんでした!

 

ほんとうに多くのお客様にご参加いただきまして、ありがとうございました!

また、隊長の秋山主任研究員、前もって下調べをして下さったり、最後までふかたん地図の制作を手伝って頂き、ありがとうございました。

 

完成したふかたん地図は、4階のひとはくサロン横に掲示していますので、参加された方もそうじゃない方も、ぜひ見にいらしてくださいね。(^v^)

 

次回のふかたんは

3月24日(日)『石ころをさがそう』です!

深田公園のいろいろな石を探してみましょう♪

 

 

                    フロアスタッフ・たにぐち はるな

 

「第1回丹波なみきみちまつり2012」のプレイベントが丹波並木道中央公園でありました。しかし、この日は生憎の雨・・・
明日の大収穫祭では、さまざまなイベントや企画が用意されています。

丹波なみきみちまつり2012

◆11月17日(土)〜25日(日)の期間は恐竜ウィークで、「たんばささやまの恐竜たち展」が開催されており、11月17日、18日、23〜25日を中心に各イベントが用意されています。
恐竜化石実物展示 恐竜化石実物展示2
11月17日、18日は並木道中央公園管理棟内において、同公園内で発見された恐竜の部分骨格化石や他の場所で発見された恐竜化石(レプリカ)、哺乳類、トカゲ、カエルの化石を展示しています。

丹波篠山から発見された脊椎動物の化石を、この機会に是非ご覧ください。

ゆめはく

移動博物館車ゆめはくもやってきました。
ゆめはくの中には世界で一番美しいと言われているモルフォチョウと世界のカブトムシが展示されています。
11月18日、23〜25日もゆめはくがやって来ます。ゆめはくも体験しに来てくださいね。

情報管理課 阪上勝彦

本日はトライやる・ウィーク(インターンシップ学習)最終日です。大谷主任研究員の指導のもと昆虫標本の整理などを手伝ってもらいました。

標本の材料は、セセリチョウの仲間で、名前を調べるために標本を広げることを目的としています。
専門的には、名前を調べることを【同定】と呼びます。また、乾燥した標本の翅(昆虫のはね)を広げ固定することを【展翅】(てんし)と呼びます。

お湯を注入 

乾燥した昆虫の体を柔らかくするために、胸部の右、左と首の後ろの3箇所にお湯を注射し、3分間待ちます。

針の高さを固定

平均台で標本の高さを一定にします。

翅の固定2 翅の固定

ゆっくりと翅を広げ、上の翅の下側が体に対して直角になるまで広げます。

1週間後、ラベルを付けて標本箱に移し固定します。


◆途中、ミツバチを襲う天敵スズメバチの様子を見に行きました。
スズメバチの捕獲  スズメバチの捕獲2のサムネール画像

罠にかかったスズメバチ。こんなにたくさんのスズメバチが襲ってくるようです。

スズメバチの捕獲に挑戦  捕獲成功!

スズメバチの捕獲に成功しました。

インターンシップ終了

ひとはくでのトライやる・ウィーク(インターンシップ学習)はいかがでしたか。これからもひとはくに足を運んでくださいね!その時は是非声をかけて下さいね。

情報管理課 阪上勝彦

トライやるウィークの中学生の神戸大学附属中等教育学校の野田さんがフロアスタッフを1日体験されました。

 

s-800x600_P1020422.jpg 2.jpg 

朝礼の後は、館内巡回!お客様をお迎えする準備は出来ているかな?

 

巡回が終わったら、実際にお客様をお迎えします。大きな声で挨拶できたかな?

 

その後は、はってなQ便の回答です。はってなQ便とは、博物館に来られた子ども達のいろいろな質問をフロアスタッフが回答するものです。

 

  s-P1140501.jpg s-P1140510.jpgのサムネール画像百科辞典やインターネットで調べたり、時には研究員に質問したりして仕上げていきます。

今日の質問は、『アリ』について。『アリは色を識別できるの?どうやってエサをみつけるの?』という質問です。野田さん一生懸命調べています。アリ博士の橋本佳明主任研究員にもお話を伺いました。

(野田さんの仕上げた回答は、ひとはくサロンに掲示されます。皆さん是非見に来て下さいね。)

 

午後からは、デジタル紙芝居の練習と上映です。大画面の映像を見ながら、セリフを合わせていきます。緊張のなかスタッフと息を合わせて頑張りました!お客様からも拍手をいただきました(^_^)v

 

s-P1020471.jpg 

s-P1020478.jpg 

        野田さん、一日お疲れ様でした。

 

 

               フロアスタッフ せら ゆうこ

                          

  

寒くなってきました

2012年11月15日

 今日は朝から冷たい雨が降っていましたが、今、少し日が射しています。でも、外は寒い!!です。紅葉も一番美しい季節になってきていますが、外で風邪をひかないように(^^

  素敵な色に!!

 さて、

 午前中にご来館いただいた団体のお客さまの様子や特注セミナーの様子を紹介します。

 明石市立大久保南小学校3年生200名近くは、ホロンピアホールで三橋主任研究員の楽しいお話を聞いています。クイズを交えながら、コウノトリの生態を学んでいました。かなり盛り上がっている様子です。

みつはし氏のしゃべくり 炸裂!!      漫才かと思うようなノリです(o^^o)   ちゃんとリアクションしながら、学びは深まっています

 「新しい文化」の展示コーナーでは、早朝より奈良からご来館いただいた団体さまに、武田研究員が解説を行っています。環境問題や人々の暮らしについて耳を傾けてらっしゃいました。

東京大好き!?  そして、尼崎市立塚口中学校1年生240名は館内の展示を見ながら、各自ワークシートに記録をしています。コウノトリの展示コーナーでは、自分の体と大きさを比較していました。かわらばんの展示を熱心に観覧しています。

       ワシントン条約.....   座り込んでますがな!!

       コウノトリ 大きいぞっ   かわらばんに見入る 

 

 今年も残り少しになりましたが、是非ひとはくにお越しください。

 

三田は丹波より 寒い!!

 今週、神戸大学附属中等教育学校からトライやる・ウイーク(インターンシップ学習)でひとはくに体験にきてくれています。火曜日水曜日はひとはくの情報管理課で図書資料の整理等の仕事を体験しました。その様子は、すでにblogで紹介しました。

 3日目の今日は、フロアスタッフの業務を体験します。朝のミーティングから参加しました。

     生涯学習課の朝礼です    フロアスタッフの打合せに参加

 さてさて、今日一日どんな体験をすることになるのでしょうか?報告は後のフロアスタッフのblogで見てくださいね(o^^o)

 

 生涯学習課:八尾スタッフの説明をしっかり聞いてネ

 本日も情報管理課でトライやる(インターンシップ学習)が行われています。

昨日、登録を終えた図書を図書室などに配架してもらいます。

     図書の   
          図書室へ移動中です。

    図書コーナーに配架  図書コーナーに配架2
   
図書コーナーに配架しています。

    図書室での配架   図書室での配架2
 
   図書室の棚に図書を配架しています。

  先生の訪問のサムネール画像
 途中、先生の訪問もあり激励を受けました。
 やっぱり先生が来ると表情が緩むようです。

2日間の図書整理を通じて、博物館には、いろんな図書があることがわかりましたね。
あと2日間は他の仕事を手伝ってもらいますが頑張ってください。

情報管理課 阪上勝彦

今週もトライやる!

2012年11月13日

  今週もひとはくでは、中学生がトライやる(インターンシップ学習)に参加しています。神戸大学附属中等教育学校から1名が参加しており、自己紹介の中で「ひとはくには、恐竜の化石に興味があったので、30回以上来館しています。」と述べてくれました。
 外からはわからない博物館の仕事を経験して、これまで以上にひとはくに興味を持ってください。

朝礼でのあいさつ

朝のミーティングで自己紹介と抱負を述べました。


★今日と明日は情報管理課で図書関係の資料整理をしてもらいます。

バーコード バーコード貼り付け2
図書の登録、図書にバーコードを貼っています。    丁寧に作業を進めてくれました。

  図書の登録図書の内容をコンピュータに入力し登録しています。英文の本は和文の図書に比べ時間がかかるようです。

  図書室

最後に図書室を見学し、明日の作業の説明を受けているところです。本日登録した図書を、配架してもらいます。
明日も頑張ってください!

 

情報管理課 阪上勝彦

四季の森生涯学習センターが会場です

 11月10日(土) 篠山市の四季の森生涯学習センターで「第2回たんばっ子!学びフェスタ」が開催されました。丹波地域の小学生や中学生が、漢字や算数、理科や数学の問題にチャレンジする楽しいイベント。そこに「ひとはく」からもおもしろワークショップで出展しました。

ほんものの化石に触れるよ!!

       運営スタッフの増本さん(o^^o)   柏原高校のボランティア

 今回も、ほんものの化石を準備して触ってもらったり、おゆまるでアンモナイト化石のレプリカづくりを体験してもらいました。

 運営のスタッフさんやボランティアの高校生(柏原高等学校のインターアクト部生徒)にもお手伝いをしていただき、3時間ほどの間に130人!!もの子たちに体験していただき、大好評のうちに終了しました。

 

 ほかにも、考古博物館のコーナーでは「火おこし体験」、啓林館からは「プラ板」、丹波消費生活センターからは、ジュースに含まれる砂糖の量を測るコーナー、そして地元の高校からは学校で作ったお米や野菜などの販売もあり、賑やかな一日でした。

 

生涯学習課:やお 立ちっぱなしで、しんどかったぁ(x。x)゚゚゚

 

藤井 健博

 

 ぼくが「人と自然の博物館」に来て見てもらいたいモノは、本館2階に展示してあるアケボノゾウです。

 アケボノゾウというのは約200万年前から約60万年前まで日本に生息していたステゴドンゾウの一種で、兵庫県では明石市で化石が見つかっています。明石市近辺に分布する地層(大阪層群明石累層)は、アケボノゾウをはじめシフゾウなどの哺乳類化石がたくさん産出しており、これらは明石動物群と呼ばれています。明石動物群とは、大阪層群明石累層(約200〜100万年前の地層)で、さきほど出てきたアケボノゾウやシフゾウ(シカの仲間)などの哺乳類化石が一括され明石動物群と呼ばれています。明石動物群は、現在の日本の哺乳動物相ができはじめた時期を物語っています。

 明石市からは明石原人と呼ばれる人骨化石が発見されていますが、これはもっとも新しいナウマンゾウが生息していた時期(数万年前)のものだと考えられています。

005FujiiIMG_0040.JPG

 話を戻して、アケボノゾウの詳しい説明をします。

 アケボノゾウとは、前に書いたとおり約200万年前から60万年前まで、日本に生息していたステゴドンゾウの一種です。約400万年前に中国から日本に渡ってきた巨大なツダンスキーゾウが、約200万年前に小型化してアケボノゾウが種分化した時代には、対馬海峡で日本が大陸から一時的に分断されることがあったと考えられ、アケボノゾウの種分化は日本の大陸からの分断と関係しているかも知れません。

 最後に、文の中に何度か出てきたステゴドンの説明をしておきましょう。

 ステゴドンとは、約500万年前から2030万年前までの期間に生存した長鼻類(ゾウの仲間)です。ステゴドンの分布の中心はアジアですが、アフリカと中近東にも23種類が分布していました。ステゴドンの系統には中国の北部と日本に分布するツダンスキーゾウの仲間、東南アジアを分布の中心とするトリゴノセハルスゾウの仲間、インドを中心とするインシグニスゾウの仲間の3つの系統があり、それぞれの分布には地域性が見られ、アケボノゾウが日本、ツダンスキーゾウが中国、トリゴノセハルスゾウがジャワ、そしてインシグニスゾウがシワリクというような分布になっています。このように、アケボノゾウにはたくさんの種があり、分布も各地さまざまで、住む場所、環境によってさまざまな形や姿をしています。

 あなたもぜひ、「人と自然の博物館」に来て、アケボノゾウを見てはどうでしょう?

 

001TsujiiIMG_0096.JPG

辻井 光樹

 

 僕が一番伝えたい展示は、ビルマニシキヘビがマメジカを丸呑みするところです。

 何がいいたいかというと、強いモノが弱いモノを食べる、ということです。人間も同じで、ライバルが現れたらどう対応すればいいかということです。

 

 

 

 

002NishikitaIMG_0087.JPG

西北 志遠

 

 今の地球は大地がぶつかりあったり、離れたりしています。簡単にいうと、地震がここ最近多いのです。

 日本では阪神淡路大震災がおこりました。これで多くの人の命が奪われました。2011年に、東日本大震災がおこりました。関西にも少し揺れがきました。今も瓦礫のしょりがありますが、中から2012年になってもまだ遺体が出てきます。

 地震の影響で原発事故が起こっていて、立ち入り禁止区域が少し広がりました。外国では、大地がぶつかりあったりはなれたり、今はアフリカの大地が少しずつ動いています。

 何を伝えたいかというと、「僕たちがどうやったら地震で死者を減らせるか」ということです。いつ地震がきてもいいように、心がける気持ちが大事だと思います。

 

 トライやる・ウィークでひとはくに来てくれた中学生5人に、ひとはくの展示で一番印象に残った展示と、そのことについての感想などをまとめてもらいました。

 

 

今榮 俊太                                                003ImaeIMG_0040.JPG

サメの体のいろいろな部分は、世界で活躍している!!

 サメの体は隅から隅まで役立ちます。肝臓や軟骨は肝油などの健康食品や薬の材料にされたり、高級食材のフカヒレや競泳水着の素材などになります。

 サメ肌がバクテリア繁殖を防ぐことができます。サメの肌はエナメル質で、凸凹があります。このおかげでバクテリア繁殖を防ぐことができます。現在Sharkletという会社では、このバクテリア繁殖を防ぐという働きを用いて、手術や乳幼児用の素材提供が行われています。

 サメの中でも、アオザメという種類のサメは、サメの中でもスピードが特に速く、時速35kmにも達します。瀬戸内海の沿岸でも時々見られます。しかも、歯もかなり強力で、エサを捕まえる能力がとても優れています。なので、人を襲う危険なサメとされていますが、事故例はほとんどなく、IUCNC国際自然保護連合のレッドリストの基準では、準絶滅危惧種(NT)に指定されています。

 サメ肌状の競泳水着というのは、高速で泳ぐことのできるアオザメなどの皮膚の仕組みを模倣して、水の抵抗を減らすための素材がスピード社(英国)によって開発されました。よって、2004年のアテネオリンピックでは「サメ肌水着」と、話題になりました。

 

 

 

猪上 真悟

004InoueIMG_0133.JPG ナガスクジラ、大阪湾にあらわれる!!

 2001531日にナガスクジラ(全長9.6m体重6t)が淡路島沖で漁網にかかり、淡路島津名町の塩田漁港に運ばれました。このクジラを解体し、骨を土に埋めて分解を2年待ってから、脂肪や肉をとって骨格標本にした。クジラは偶然に迷い込んだと思われますが、大阪湾では時々大型クジラが目撃されています。ナガスクジラは、世界最大のシロナガスクジラの次に大きく、全長20mにもなります。

 クジラのひげ!!

 どうしてクジラに「ひげ」がついているのか?

 「ひげ」は正式には「ヒゲ板」と呼ばれていて、歯ぐきの粘膜が発達してできたと考えられている。

 大きな口で海水をいっぱい飲み込んで、このヒゲ板に引っかかる魚やエビ類などのエサを食べるためです。ヒゲ板は、ちょうど「ざる」のような役割を果たします。

 

 

6日から始まったトライやるウィーク、今日はフロアスタッフのお仕事体験です。

 

 

s-P1140409.jpg午前中は、スタッフの日課である、朝の館内巡回と団体様のお出迎えをしました。小学生の団体様にも元気に挨拶をして、セミナーのお部屋までご案内してくれました。

 

 

そして、午後からは、北神戸中学校の辻井さん、西北さんのお二人は、デジタル紙芝居を実施。少ない練習時間でしたが、最後まで失敗もなく、堂々と上映してくれていました。

 

s-DSC02938.jpgみなさんの温かい拍手がうれしかったですね。

見ていた子ども達も、「楽しかった!」と喜んでくれていましたよ。

 

 

有野中学校の猪上さん、今榮さん、藤井さんには、お客様に好きな飾りを作って、貼ってもらう「クリスマスコーナー」のデザインを考えてもらいました。

デザインができたら、みんなで制作にとりかかります。

 

s-P1140426.jpgできあがりは…じゃじゃーん!!

 

s-P1140453.jpg 

中学生のすばらしい作品に、スタッフは感動!

最後まで一生懸命お仕事してくださってありがとうございました。

 

 

s-P1140446.jpg 

トライやる生が制作してくれた作品は、4階ひとはくサロンに飾っています。ぜひみなさんも見に来てくださいね。

  

                         

                       フロアスタッフ ささやま・せら・みの 

3日目のトライやる

2012年11月 8日

 火曜日・水曜日の前半2日間は、情報管理課で「トライやる」しましたが、今日は生涯学習課で体験しました。


 ということで、今回は、ご来館団体さまに提供している生涯学習課の特注セミナーを、実際に体験しながら学びました。

 まず、小学生やちびっ子に大人気の「簡単おゆまるを使ったアンモナイト化石のレプリカづくり」
結構楽しんでます!!

 次は、葉脈標本しおりづくり
      慎重にしないと、破れちゃいます   色つけも工夫して・・・・

 そして、石膏を使った化石のレプリカづくりと収蔵庫見学

          またまたのおゆまる  型をとりますよぉ

     いよいよ石膏だね

 お客さんとの対応のコツなどを話ながら、作業をすすめました。

    初めての収蔵庫  驚きですぞ(@_@)
 そして、空いている時間を活用し、一人ひとりが新聞記者になったような気分で館内展示を見て、一番伝えたい展示を選び、写真と記事を作ってもらいました(これはまた後日紹介します)。

どの展示がお気に入りかな?

  さて、今回の秋のトライやる・ウイークの受入 もう、明日金曜日で最終日となります。あっという間の一週間の体験ですが、中学生にとってはとても貴重な一週間だと思います。ひとはくも中学生の成長に、少しでもお役に立ててうれしいです。

 

生涯学習課:八尾 一日中喋り続けたので、声がかすれちゃいました

昨日(11月7日)、10月14日にお披露目した
とってもキュートな移動博物館車 『ゆめはく』で、Kidsキャラバンに行ってきました。


121107Kids_hachikita (1).JPG


朝日に照らされながら、ゆめはくは北へと発進しました!
道行く人や、他の車の運転手さんたちの注目を浴びながら、走りは快調!


道中、真っ白い霧やいくつものトンネルをくぐり抜け、

121107Kids_hachikita (11).JPG    121107Kids_hachikita (12).JPG

香美町村岡区の福岡保育所に無事到着しました。

121107Kids_hachikita(23).JPG

121107Kids_hachikita(24).JPG

早速、準備開始!
今年度だけでも Kidsキャラバンを20回以上重ねた
スタッフは慣れた手つきで準備しています。
121107Kids_hachikita (14).JPG   121107Kids_hachikita (15).JPG 
子どもたちが集まって、プログラムをスタート!

121107Kids_hachikita (16).JPG毎回好評のひとはく フロアスタッフ手作りの動く紙芝居、
『デジタル紙芝居「アンモナイト物語」』を見たり、本物の化石を触ったり、
アンモナイトのレプリカづくりをしたり…

121107Kids_hachikita (2).JPG   121107Kids_hachikita (20).JPG

121107Kids_hachikita (19).JPG   121107Kids_hachikita (18).JPG

参加してくれたほとんどの子どもたちにとって、初めての体験ばかりでした。

そしてお次は…ゆめはく、オープン!

121107Kids_hachikita (3).JPG
「わ〜きれい!」
世界の昆虫の標本にみなさん釘づけでした。
(今回は時間の関係で乗車できず残念!)
最後はゆめはくをバックに記念撮影

121107Kids_hachikita (4).JPG
ハチ北からの帰り道、ゆめはくは養父市の 道の駅 にちょっと寄り道。
121107Kids_hachikita (6).JPG
これから、みなさんの近くの 道の駅 にも、ゆめはくがお邪魔するかも!

 

『ゆめはくさん、おつかれさま〜』と言っているような、この見覚えのある後ろ姿は?

121107Kids_hachikita (8).JPG丹波市の道の駅では、丹波竜のマスコットキャラクター「ちーたん」
との対面を果たしました。

121107Kids_hachikita (9).JPG  121107Kids_hachikita (7).JPG

 

移動博物館車  ゆめはく は発進したばかり!
ひとはくにある 「本物」をたくさん詰め込んで、
みなさんの町にうかがう日も遠くないかもしれません!

121107Kids_hachikita (10).JPG

ゆめはくは、11月17、18日と22〜23日に兵庫県立丹波並木道中央公園に登場します。

お近くにお越しの際は、ゆめはくに会いに来てくださいね!

                            (キッズひとはく推進室  たかせゆうこ)


わたしゃライオンタンポポだポポ。11月4日はひとはくフェスティバル。今年は20周年記念だポポ。
はばたん はかせも

20周年を記念して缶しゃのタワーリング大会も開かれ、 缶しゃのタワーリング大会
わたしらタヨウ星人はクリアファイルやシールも20周年プレゼントになり、いきものかわらばんの研究員賞の景品にもなったのでうれしくて顔の綿毛が飛びそうだったポポ。 素敵なケーキ!!  おすまし(o^^o)
今年もタヨウなイベントやお店がでて大にぎわいでわたしの好きな太陽も出たポポ。
その中で、似顔絵屋ちんげんさいと生き物すくいにいってきたポポ。 タヨウ星人シーーーールっ
似顔絵屋はタヨウな顔でにぎわってたポポ。
鳴く虫イントラクター上級合格の親子やM元次長、そしてN副館長のお孫さんたちも描いてもらってたポポ。 かわらばん 表彰 おめでとうございます  おひさしゅうございまするぇ    キッズ ありがとう!!
毎年くるお客さんもいてなんと0歳〜5歳まで毎年きている子もいるポポ。 ご家族おそろいで ようこそ!! 
タヨウ星人もタヨウだけどヒトの顔もタヨウ星人みたいにタヨウだポポ。
描いてもらった子たちは、ちんげんさいやハバタン、千利休の子孫?、小舘研究員、フ―テンの寅さん?と記念写真をパチリ! 珍さん  千利休か?  小舘研究員  にっこ!!
あとは生き物すくいでメダカやイモリをすくい、トノサマバッタやイナゴの唐揚げを食べたポポ。 イモリ きらいっ  ぎょぎょっ (゚ε゜;)
とくにトノサマバッタは肉厚でうまかったポポ。 な、なっ!! (o^^o)

またライオン(来年?)もみんな遊びにきてほしいんダーンポポ。

 

 

タヨウ星人人気NO1 ライオンタンポポ 綿毛が・・・・・・(゚ε゜;)

トライやる2日目

2012年11月 7日

ひとはくでのトライやる2日目を迎えました。昨日に引き続き、図書の登録から配架までの作業に取り組みました。

  バーコード貼り付け   

 図書にバーコードを貼っています。

図書の登録

次に図書の内容をコンピュータに入力し登録しています。

  印押し

 登録を終えた図書に種類ごとに色を変えて印を押します。

配架の準備

図書を配架するための準備です。

先生の激励

     登録済の図書を図書室に配架中に中学校の先生が生徒たちを激励するため訪問されました。
     先生方の顔を見ると、ちょっと安心したようでした。  

1日のまとめ

  最後に1日のまとめを記入しています。寒さが増す季節ですが、体調に気をつけ残り2日間頑張ってください!
  情報管理課の仕事は今日で終わりです。明日はどんな仕事が待っているのかな。

                                                 情報管理課 阪上勝彦                              

秋のトライやる1日目

2012年11月 6日

ひとはくでは、本日から秋のトライやるウィークが始まりました。

トライやるウィーク

今週は神戸市立有野中学校から3名、神戸市立北神戸中学校から2名が参加しています。

朝のあいさつ、自己紹介

                   朝のミーティングで自己紹介と抱負を述べました。

★今回は情報管理課で図書関係の資料整理をしてもらいました。
  本の配架2  本の配架3

         配架の準備中です。            どこに持っていけばいいのかな〜?

 

本の配架4

見つかったようです!!

昼食1  昼食2

初日とあってまだ緊張しながらの昼食になりました。

午後は図書にバーコードを貼り、内容をパソコンから登録しました。この内容は明日、まとめてお知らせします。
今日は積極的に取り組み、丁寧に仕事をしてくれました。この調子であと3日間も頑張ってください。   

                                                  情報管理課
                                                   阪上 勝彦

ひとはくフェスティバル2012では、いろんなイベントをたくさんの方が

楽しまれています。今からでもまだ間に合いますので、ぜひひとはくの

イベントを体験しにきてください。

 

_IGP0332.jpg 

深田公園ではたくさんの方がイベントを楽しんでいます。

 

 

_IGP0352.jpg 

恐竜ラボではひょっとして恐竜の化石が見つかったりして!

 

_IGP0377.jpg

本館4階も大にぎわいです。

 

 

(ひとはくフェスティバル2012広報担当チーム)

いよいよ「ひとはくフェスティバル2012」が始まりました。

 

 

 

IMGP0060.jpg

移動博物館車ゆめはくも登場します!

 

 

IMGP0069.jpg

ゆるキャラたちも集まってきましたよ!

 

IMGP0052.jpg 

10月にオープンした2階の「ひとはく多様性フロア」では植物、昆虫、化石・岩石の紹介もあります!

 

 

 

たくさんのイベントがありますので、お楽しみください。

 

(ひとはくフェスティバル広報担当チーム) 

お天気にも恵まれ、まもなく「ひとはくフェスティバル2012」が始まります。

今年は、ひとはく開館20周年を記念するイベントが盛りだくさんです。

博物館の中やその周辺のほか、深田公園でも楽しみなイベントがたくさんありますので、ぜひご家族やお友だちをお誘いのうえご来館ください。

また、本日は観覧料が無料となっています。

 

  イベントの詳細はこちら

 

 

sibahu.JPG 

深田公園でも準備が着々と

 

kannnai.JPG

本館でも準備をしています

 

manpuku.JPG

まんぷくストリートで何を食べようかな

 

(ひとはくフェスティバル広報担当チーム)

 

ひとはくフェスティバルが明日開催されます。

 

DSC02895_1.jpg  DSC02899_1.jpg
館内では、結団式の後、準備に入りました。明日、11月4日の天気予報は晴れ。2年ぶりに深田公園での屋外準備に取り掛かりました。

DSC02896_1.jpg  DSC02901_1.jpg
年に一度、しかも今年は開館20周年の記念すべきフェスティバル。準備も万端。


館内はもちろん深田公園でも数々のイベントが予定され見所いっぱい。他、まんぷくストリートと称した飲食店や連携活動グループや関係機関のご協力のもと、博物館らしいイベントを盛り沢山用意し、皆様のお越しをお待ちしています。
                                                                                       → 詳しくはこちら

この下のブログでもフェスティバルの見所を紹介しています。引き続き見て下さい!

DSC02900_1.jpg明日は館内の観覧料が無料です!(関西文化の日)

                                          情報管理課 阪上勝彦

明日は・・・

2012年11月 3日

明日は、ひとはくフェスティバルです。

 

結団式です。

 s-P1020007.jpg              s-P1020017.jpg

フェスティバルマネージャーの加藤主任研究員       田中次長の挨拶

 

s-P1020023.jpg

                        説明を聞く館員

 

準備中〜ゆめはくも活躍しています。

s-IMG_0452.jpg    s-IMG_0461.jpg

たくさんの体験型イベントを楽しめるミュージアムワールド。
何を食べるか迷うっちゃう!自慢の食べ物が並んだまんぷくストリート。
芝生ステージでは、高校生による吹奏楽とチアリーディング、三田太鼓などの深田公園でのステージショーのほか、20周年缶しゃのタワーリング大会などが開催されます。
20周年記念イベントとして移動博物館車ゆめはくの体験。新しくオープンした2階の多様性フロアで研究員による展示の紹介もありますよ。
ゆめはくと多様性フロアについては、兵庫県広報専門員の吉田泰子さんのブログでも紹介いただいております。(吉田さん、ありがと〜。)

1日博物館でお楽しみいただけます。
明日はぜひ、ひとはくへ。
あとは天気だけだなぁ。

いいお天気に恵まれますように☆

                          やお しげき こばやし みき(生涯学習課)

    

公開シンポジウムのお知らせ(12/2 神戸北野にて)


自然・環境科学研究所のあゆみと展望
― 大学による地域貢献の成果を検証する ―

 当博物館と併設されている「兵庫県立大学自然・環境科学研究所」では、ひとはくと同じく研究所の開設20周年を迎えます。これを記念して、これまでの各部門での取り組みや地域貢献の成果などを紹介する公開シンポジウムを平成24年12月2日(日)に神戸市中央区のホテル北野プラザ六甲荘において開催いたします。
 基調講演には、哲学者であり森づくりや自然とのつきあいかたについて造詣が深い内山節氏をお招きして、ご講演いただきます。これに続いて、当研究所の5つの系からこれまでの取り組み等についてプレゼンテーションしていただいたのちに、パネルディスカッションを行います。生物多様性や恐竜化石、コウノトリの野生復帰、景観園芸と緑環境、野生動物の問題、宇宙天文への理解といった地域資源のマネジメントについて、大学の研究者が県の機関の職員を兼務する形式の国内に類を見ないユニークで先進的なとり組みによる成果について紹介し、今後の課題や展望について議論したいと思います。参加無料ですが、事前の申し込みが必要です。

 → 案内のチラシはこちらをご覧ください(pdfファイル 491kb)


■日 時
 平成24年12月2日(日) 13時〜17時 (受付開始は12時15分〜)

■場 所
 ホテル北野プラザ六甲荘 1Fマジョラム
 〒650-0002 神戸市中央区北野町1-1-14
  →アクセスはこちらをご覧ください 

■主催および共催
 主催:兵庫県立大学自然・環境科学研究所
 共催:兵庫県立人と自然の博物館、兵庫県森林動物研究センター、兵庫県立淡路景観園芸学校、兵庫県立コウノトリの郷公園

■内 容
【基調講演】
 自然を活かす新しい共同体をデザインする 
 内山 節 氏(哲学者、NPO法人・森づくりフォーラム代表理事)
 <homepage>

【話題提供】
 自然環境系 高橋 晃(兼・兵庫県立人と自然の博物館)
 田園生態系 江崎 保男(兼・兵庫県立コウノトリの郷公園)
 景観園芸系 斉藤 庸平(兼・兵庫県立淡路景観園芸学校)
 森林・動物系 坂田 宏志(兼・兵庫県森林動物研究センター)
 宇宙天文系 伊藤 洋一(兵庫県立大学天文科学センター)

【パネルディスカッション】
 コーディネーター:田原直樹(自然・環境科学研究所 所長)
 パネリスト: 内山節氏、高橋晃、江崎保男、斉藤庸平、坂田宏志、伊藤洋一、松原典孝

■申し込み方法
参加費は無料。電子メールもしくはファックス、はがきに、「20周年記念シンポジウム参加希望」および連絡先(住所・氏名・年齢・電話番号・FAX)をご記入のうえ、以下までご送付ください。

〒669-1546 三田市弥生が丘6丁目(兵庫県立人と自然の博物館内)
  兵庫県立大学自然・環境科学研究所 20周年記念シンポジウム係
  電話:079−559−2001 ファックス:079−559−2033
  電子メール: seminar(アット)hitohaku.jp
  締め切りは、平成24年11月27日(火)まで(先着順とさせていただきます)。
  受付は連絡はがきもしくは電子メールの返信でもって替えさせて頂きます。
  定員200名(先着順といたします)。

■お問い合わせ先
 内容などに関する詳しいお問い合わせについては以下にご連絡ください。
  ・兵庫県立大学自然・環境科学研究所所長室 (instsecあっとhitohaku.jp)

以上 

 

読書・スポーツ・食欲・ひとはく・・・いろいろと楽しみな秋です。

楽しみと言えば・・ “ ひとはくフェスティバル2012 

今年は114日(日)に行われます! 観覧料は無料です。

 

s-2012102011420000.jpg

 

今年のフロアスタッフのプログラムは、「オリジナルペーパーエコバッグづくり

です。 不要になった大きめの紙を折って、エコバッグをつくります。

 

マイ・エコバッグ♪♪

マイ・エコバッグをもって、ひとはくフェスティバルを楽しんでね〜♪♪

 

 

それから・・11/24()25(日)のフロアスタッフとあそぼうは

クリスマスツリー 影であそんでみよう!」です。

 

影絵ができる「透明ツリー」をつくります。

透明ツリーに好きな”ひとはく”のキャラクターを自由にかいてかざりましょう!

 

透明ツリー            光をあてるとおもしろいよ(^_^)

 

11月の17(土)18(日)の2日間は「関西文化の日」で、観覧料が無料となります。

 「“ひとはく”にまだ行ったことがないよ」という方も、ぜひこの機会にどうぞ!

 

 

 みなさん、秋の一日を“ひとはく”で楽しく過ごしませんか(^−^)

 

 

                       フロアスタッフ ありむらむつこ


 ボク、アオサギシ。みんな田んぼのサギ師と呼ぶけれど僕はジェントルマンなアオサギだギシ。10月1日はいよいよ加藤登紀子さんのほろ酔いコンサートだギシ。 実りの秋!!
河南堂珍元斎と大谷剛研究員の登紀子の田んぼでの田植えワークショップで始まった20周年記念コンサートのプレイベントはいよいよ「実りの秋」だギシ。 刈ったどっーー!!
登紀子さんは登紀子の田んぼで収穫のカマ入れ!金色に輝くおいしそうな稲穂だギシ。

これがうまい酒になるんだギシ。あー早くのみたいギシ! お米

そして、多可町ベルディ―ホールでは登紀子の田んぼ賞の受賞式。 うれぴー

子どもママトトロを描いてくれたひなちゃんはお母さんとおばあちゃんと来てくれて、登紀子さんから賞状と賞品をもらって大喜びだギシ。 記念にパチリ!!

ひなちゃんが登紀子さんに抱かれた姿を見て、登紀子さんファンのお母さんとおばあちゃんは超大喜びだギシ! 羨ましいショットだなぁ♪

絵と音楽と自然…ひなちゃんの将来は楽しだギシ…このまま素敵な感性を伸ばしていってほしいギシ。

そうして、ほろ酔いコンサートは大観衆を集め、登紀子さんはお酒に酔いつつ、観衆は素敵な歌と酒に酔いしれたギシ。 ホール建物だよーん  コンサートが始まるぅ〜♪

長丁場だった多可町での「登紀子の田んぼのタヨウ星人」は3800人もの人を集め、ボクらタンボ系タヨウ星人も鼻高々…。

タヨウ星人はまた旅に出て、来年の春、今度は松江に出現するんだギシ!どんな仲間が誕生するか楽しみだギシ。 3コマ漫画もあるじょ

 

で、実りの秋といえばもうひとつ。ひとはくも20才の記念に多様性フロアやゆめはくが完成し、10月13・14日に記念式典やお披露目が行われ「実りの秋」だギシ。

ボクらタヨウ星人も「魅せる収蔵庫」お披露目イベントに大タヨウ星絵巻で登場。 大きな絵巻!! ライバル?のシゴセンジャーは「ゆめはく」だギシ!
夢を運ぶ ゆめはく!!

 「魅せる収蔵庫トライアル」はタヨウ星人絵巻のように地球の多様な生き物を時間軸で魅せてくれるギシ。ぜひ、みんなも「魅せる収蔵庫」で多様な地球の生き物絵巻を感じてみるんだああーアオサギシ!

詐欺? 鷺? 

タンボ系タヨウ星人代表 アオサギシ

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして16

 

女性の働き方と『モモ』に出てきた時間泥棒

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

 

momo_1976.JPG 

 この間、テレビで夜のニュース (1) を見ていると、IMFthe International Monetary Fund:国際通貨基金)の専務理事、クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)さんと経済団体代表幹事の長谷川閑史(はせがわ やすちか)さんが出演して、あるIMFのレポート (2) の話をしていました。そのレポートには、「日本の女性は、せっかく働き始めても、結婚や出産といった人生には当然あるできごと、つまり大きなライフステージの変化で引っかかり、それ以降も正規職員として働ける女性は少ない。その事が、日本社会から、高い教育を受けた人に実力に見合った職につくチャンスを失わせている」という分析が載っているそうです。ラガルドさんのおっしゃることはもっともだと、わたしは肯(うなず)きました。

 

 その一方で、ライフステージに大きな変化のない人の方が圧倒的に多い男性は、職に付き続け、キャリアを重ねていきます。しかし、その中で、(日本では)長い時間働き続けることが当たり前とされ、家庭よりも職場を大切にすることが(今でも、暗黙の内に)尊ばれる世間の雰囲気(風土?)があるということです。

 

 これは女性にとっても、また男性にとっても、いびつだと思います。先程述べたように、女性はおのおのが夢見た人生設計が(半ば、強制的に)描けなくなり、男性は働き過ぎや職場の人原関係のストレスで消耗してしまうからです。

 

 日本では働く女性の数が、20代後半から少なくなるそうです。これは、この歳に出産を迎える女性が多いからですが、このような現象は、世界的にも、先進国ではあまり例がないそうです。どこの国、どこの地域でも、子どもが生まれるのはめでたいことですから、よその国や地域ではきっと、いろいろな意味で子どもを育てることに助けがあるのでしょう。「女性は家庭にいるもの」という考え方は、よいか悪いかは別にしても、あちこちにあります。ですから、ここで言う保育への手助けとは、「保育園の数」のような施設の問題だけではなく、赤ん坊や子どもを大切にすることが社会全体に根付いているということなのかもしれません。

 

 それにしても、高い教育を受け、まじめな日本の女性が働けない。たとえ働けても、正規雇用ではなくて、非正規雇用や短期のアルバイトという現状はひどいと思います。女性が社会に出られるようになるだけで、ものの生産力は上がり、女性がお金を持つために消費も伸びるというのにです。

 

☆   ☆

 

 番組では、ひとつの解決策として、オランダ・モデルを紹介していました。オランダも、かつては日本と同じで、女性は家庭にいて、おもに男性がお金を稼いで来たということです。それが、今では80パーセントもの女性が働きに出ていると言います。どうしてそのようなことが可能になったのかというと、それはパートタイムで働くことに、社会全体が価値を認めるようになったからだそうです。

 

 たとえばオランダには、パートタイムで働く女性管理職が多いそうです。女性管理職の40パーセントがパートタイムで働いているのです。日本では、管理職は何となく男性のイメージです。そして管理職は、正規職員であることが当然だという雰囲気です。女性の上司に「仕える」ことは嫌だという日本人も、まだ多くいます。

 

 オランダの女性にパートタイムで働く人が多いというのは、家庭と職場のモラルを両方ともに大切にしているからです。考えてみると、20歳から30歳で子を産めば、その子が10代の反抗期を向かえる時、自分は40代になっています。人(あるいはヒト)の10代は、他人にも<こころ>があるという認識を深め、社会性を身に付ける、成長のクライマックスとも言える時期です。<社会>とか<美しさ>といった抽象的なことについても、考えられるようになります。そんな、我が子にエネルギーを注がなければいけない時が、ちょうど職場でも、経験を積み、人に頼られる時と重なるのです。そのような女性がパートタイムで正規に働けるような場所があれば、人生の大切なものをあきらめないでいられるでしょう。

 

 もちろん、パートナーの存在も大事です。オランダでは、男性もパートタイムの正規職員という例が多いそうです。職場に出ない時間は、女性同様に家庭を大切にするそうです。そして正規職員ですから、給料は働きに見合った分を普通にもらえます。こういうご夫婦を、「ダブル・インカム・ウイズ・キッズ(収入はふたりともあり、子どももいる)」と呼ぶそうです。こうした制度のおかげで、ひとりひとりの収入は少なくなりますが、合計すれば、ひとりで働く時の1.5倍になるそうです。

 

☆   ☆

 

 こんな働き方を、わたしはまさに、<ユニバーサル>だと思いました。ユニバーサル・ミュージアムとか、ユニバーサル社会というと、どこかで福祉を想像してしまいます。一方で福祉を受ける人がいて、もう一方で福祉を授ける人がいる。福祉を受ける人は、社会的弱者として社会の余剰物を受け取る。社会的弱者は「弱者」なのだから、受けるのは当然である。でもこの理屈には、働く人は、皆、同じように働き続けるものだという、暗黙の前提があるように感じます。今、社会には「働き手(という名の、若い、あるいは壮年の健常な男性)」が減って、高齢者や障がい者はどんどん増え、社会的に支えきれなくなっている。それは、(死に物狂いで?)働き続ける人だけを「働き手」と呼んだことの矛盾が、目に見えて来たということだと思います。

 

 <ユニバーサルなこと>は、福祉と似ています。でも本質的には違います。「パートタイムで働く女性管理職」という話題に従えば、「社会が必要とする<女性の本質>が生かせるような働き方、生き方」のことだと思うのです。その働き方、生き方が日本にないのなら、どこかあるところの真似をすればいい。どこにもないのなら、新しく創ればいいのです。<女性>ということばは、<子ども>や<高齢者>、<障がい者>と言い換えることができます。<男性>と言い換えることだってできるはずです。<女性>だけの得意技は、<子ども>や<高齢者>、<障がい者>にも、それぞれにあるでしょう。<男性>だけにある得意技もあるはずです。それを生かしていくのがユニバーサル社会です。ユニバーサル・ミュージアムというのは、そのユニバーサル社会が実現できるかどうかを試してみる社会実験のようなものです。

 

☆   ☆

 

 女性は、狩猟採集の生活でも、農耕の生活でも、生活の基盤を築いてきました。狩猟採集なら、男性の「必ず今日あるとあてにできない」、一発ねらいの狩猟の獲物を待つよりも、木の実や貝の採集が人びとの日びの食物をもたらしたのです。確かに焼き畑を作る時には、男性の体力がなければ森は開けませんでしたが、木を伐ったあとで、そこに畑を作ったのは女性でした。その労働は生死を分けるとても大事なものですが、市場経済の下では、お金が介在しないために家内労働と呼ばれ、商品としてあまり評価されませんでした(少しは評価されます)。

 

 ミヒャエル・エンデという人が書いた『モモ』というお話があります (3)。有名なお話なので、読んだ方も多いでしょう。モモというのは、主人公のみすぼらしい少女の名前です。

 

 モモはどこからかやって来て、ある町に住み着きます。町の人たちは優しくしてくれて、汚い服を着ているモモを嫌がりません。その上、皆、正直者で、ゆったりとした暮らしを楽しんでいました。モモもひとりになって、夜空を眺めるのが好きでした。こうすれば、夜空が奏でる<荘厳なしずけさ>に耳を澄ますことができるのです。

 

 ところが、その町に時間泥棒が現れます。時間泥棒は人びとにささやき、「むだな時間を節約して、『時間貯蓄銀行』に預けなさい」と勧めます。でも、それはただの詐欺でした。銀行などなく、「預けた」はずの「むだな時間」は、時間泥棒たちが自分で使ってしまうのです。しかし、あんまりささやきが見事だったので、人びとはその事に気がつきませんでした。人びとは、「じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとり認めようとはしませんでした」。

 

 お話の最後は、ついにモモが時間泥棒から人びとの時間を取り返します。モモが時間を取り返せたのは、そのみすぼらしい少女に、物事の本質を見ぬく力があったからです。

 

 先ほどのIMFのテレビ番組でも、ある韓国の社長は、女性は人間関係を築くことや、コミュニケーション能力に優れていて、(女性を登用すれば)その能力を生かしてプロジェクトを円滑に進め、会社に大きく貢献していると言っているそうです。「人間関係を築くこと」や、「コミュニケーション能力に優れてい」ることは、モモが「夜空を眺めるのが好き」なことと通じるような気がします。どちらも、時間泥棒に取り込まれた人からは見つからない本質だからです。

 

---------------------------------------

(1) NHK クローズアップ現代 「女性が日本を救う?」、20121017日(水)放送[http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3261_all.html

 

(2) Chad Steinberg and Masato Nakane (2012)  Can Women Save Japan?  IMF Working Paper, Asia and Pacific Department.http://www.imf.org/external/pubs/ft/wp/2012/wp12248.pdf

 

(3) 『モモ』、ミヒャエル・エンデ作、大島かおり訳、岩波書店、1976360p.http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-114127-2  なお、わたしは、昔、『モモ』を読んだのですが、ここでは辰濃和男(たつの・かずおさんの『ぼんやりの時間』(岩波新書、1238)[http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1003/sin_k524.htmlから「二 ぼんやりと過ごすために――その時間と空間」の「1『むだな時間』はむだか」を参考にさせていただきました。

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/人と自然の博物館

ただいま博物館の3階展示室で
『ひとはく しぜんかわらばん2012』(小学生〜高校生が対象)と
『ひとはく キッズかわらばん』(小学生未満と保育者が対象)が
大好評☆展示中です。 kidstaisi_kawaraban (8).JPG

今日はしぜんかわらばん、キッズかわらばんの両方に
一番乗りで応募してくれた Kidsひとはく大使の
ご兄弟が作品を見にきてくれました。

kidstaisi_kawaraban (1).JPG
「どこかな〜?」

kidstaisi_kawaraban (2).JPG   kidstaisi_kawaraban (4).JPG
「あ!あった〜!ぼくのあったよ〜!」

kidstaisi_kawaraban (3).JPG  kidstaisi_kawaraban (7).JPG
「おにいちゃんのもあったよ〜!」

かわらばんをチェックした後は、
早速、展示室で生きものの ふしぎを発見した様子。

kidstaisi_kawaraban (5).JPG
「このカニはどこから穴に入ったのかなぁ」@「赤穂の干潟」展示

kidstaisi_kawaraban (6).JPG
「さっきのより大きなカニがいる〜」@「但馬海岸」展示
もう次の研究テーマは決定?!

子どもたちの発見がつまった『かわらばん』
は2013年1月6日(日)まで展示しています。

kidstaisi_kawaraban (9).JPG

 「ふんふん、へぇ〜!なるほどね〜!」

 

みなさんが日頃、抱いているしぜんに関する?(疑問)を解く糸口や、

新しい発見のヒントが見つかるかも知れませんよ!

                   (キッズひとはく推進室 たかせ ゆうこ)


      10月31日(水)は ハロウィンです〜
      
      ハロウィンは 外国の秋の収穫を祝うお祭りですが

             子どもたちは 仮装して近所の家を回り歩き お菓子をもらって みんなでパーティを 
            
             開いたりして楽しく過ごします。 

      大きなかぼちゃのおばけも 有名ですね  (^◇^) 

おばけ3

ボード      

 

 

10月6日(土)・7日(日)・8日(月) ひとはくハロウィンを行いました〜       (*^_^*) 

      ひとはくサロンにかわいい魔法使いがたくさん集まりました。


子どもたち1  
      黒い三角帽子をかぶり 大きなほうきをまたいで 手にはパンプキンかざりを
      
      持っていますよ(^◇^)

 

子どもたち2 

              かぼちゃのおばけもびっくり!!


      かわいいパンプキンかざり おうちでかざってくれてるかな?(*^_^*)


      次回のフロアスタッフとあそぼうは       

                  27日(土)・28日(日)15:00〜「クワガタぶんぶんゴマ」です。

    

       みなさんの ご参加をお待ちしています〜

                             フロアスタッフ有村・西口・美濃・小野

ゆめはく初出動!

2012年10月21日

10月20日(土)と21日(日)に兵庫県立有馬富士公園で「有馬富士フェスティバル'12秋」が行われました。ひとはくでは、先週お披露目した移動博物館車ゆめはくを初出動させました。この2日間は10:00〜16:00の間に、ゆめはくでは展示物のモルフォ蝶の美しいはねなどを興味深く観察していただきました。人が途切れることなく、賑わう盛況ぶりでした。

    ゆめはく10月21日(日)は、公園内の「あそびの王国」で停車し,大勢の方に見学していただきました。

モルフォ蝶  DSC02881_1.jpg
展示しましたモルフォ蝶の特徴は青く光り輝くはねです。はねの表面についている粉(りん粉)が特別な構造をもっているために、青く光り輝くそうです。

顕微鏡を覗き込む1  顕微鏡を
研究員の説明を聞きながら、たくさんの種類のモルフォ蝶のサンプルを顕微鏡で覗き込む子どもたち。

ひとはく博士1  ひとはく博士2
ひとはく博士も駆けつけました。

あなたの町でこのゆめはくを見かけたら手を振ってくださいね。

11月4日(日)に、ひとはくで「ひとはくフェスティバル2012」を開催します。
たくさんのイベントを用意してお待ちしていますので、こちらにも是非足を
お運びください。
          → 詳しくはこちらから

                                     情報管理課 阪上勝彦

ひとはくにも、秋がやってきました♪

深田公園の木々も、だんだん色づいてきましたよ^^

11月3日(土・祝)に行うフロアスタッフとあそぼう「葉っぱでおえかき」(時間:15:00〜・場所:ひとはくサロン)の準備を兼ねて公園を散策してみたら、色とりどりの葉っぱをたくさん拾いました。
きれいな葉っぱ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼には、子どもたちの声が響き渡り、公園はにぎやかです。

楽しそうにお弁当をひろげている小学生のみなさんを、4階ひとはくサロンからパチリ☆

たのしそう♪ 


 

 

 

 

 

 

 

 

笑顔で手をふってくれたみなさん〜ありがとう!

また、ひとはくに遊びにきてくださいね(^^)/

笹山由利子(フロアスタッフ)

 

 兵庫県立人と自然の博物館では、”収蔵庫とみんなをつなぐ新しい試み”として「ひとはく多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル〜」が予てより企画・製作されており、開館20周年を迎えた平成24年10月14日(日)一般公開されました。
この日はみなさまへの”お披露目”ということで、朝より館長以下研究員の先生方による展示解説が行われました。その一部を紹介します。

 

kancyou.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ テープカットの後、岩槻邦男館長によるギャラリートークがありました

 

yosiakisensei.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ ”本物の標本に触れる!”解説は橋本佳明先生です

kounotori.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ 田中先生による「コウノトリを中心とした生物多様性」の説明です

 

kosyasin.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ 古写真の展示もあります 解説は武田先生です

 

taipuhyouhon.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ ”ひみつの収蔵庫”では、タイプ標本を見学できます 解説は秋山先生 

※見学できない場合があります

 

suzukisensei.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ ”多様性の壁”の前で解説する鈴木先生

 

sansyouuo.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ オオサンショウウオの骨格標本もあります 解説は太田先生

 

habatan.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ おおっ! はばタンにひとはくはかせも見に来ている!?

 

katousensei.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ ”収蔵庫体験ラボ”ではまるで本物の収蔵庫にいるよう! 加藤先生の解説にも熱が入ります

 

 このブログをご覧のみなさまも、是非ひとはくにお越しくださり、この「魅せる収蔵庫トライアル」を体感ください。想像を上回る”体験”が待ってます!

http://hitohaku.jp/exhibits/permanent_exhibits.html


(生涯学習課 西岡敬三)

時計の針を少しもどして・・・10月の第一日曜日、もう恒例になった

“Kidsサンデー”でもKids大使がKids館長として活躍しました(^^)/

まずは館長室で写真。

kidsk_1007kancho (2).JPG  kidsk_1007kancho (4).JPG

kidsk_1007kancho (6).JPG   kidsk_1007kancho (8).JPG

kidsk_1007kancho (9).JPG   kidsk_1007kancho (10).JPG

kidsk_1007kancho (11).JPG   kidsk_1007kancho (12).JPG

kidsk_1007kancho (14).JPG   kidsk_1007kancho (16).JPG


小学生の館長にはひとはくのPRコメントをもらいました。

Q:ひとはくのどんなところが好きですか?
ゆうすけ館長:バッタとりができたり、セミの羽化が見れるのが好きです。

kidsk_1007kancho (13).JPG

Q:ひとはくでやりたいことはありますか?
たいき館長:手紙やチラシを配ることがしてみたい。ちょっとドキドキするけど頑張りたいです。

kidsk_1007kancho (15).JPG

小学生の大使のお二人、ありがとうございました!

博物館のバックヤードの巡回は、
キッズひとはく推進室室長の古谷主任研究員が案内役を務めました。

研究用の図書室で研究中・・・

kids_1007kancho1.JPG  kids_1007kancho2.JPG

収蔵庫の中では鳥の骨や剥製を見て、博物館の宝物に異常がないか確認します。

kidsk_1007kancho (7).JPG

 

今月は2,3歳などのちいさな大使が多かったので、鳥の骨など怖いかな?
と少し心配していましたが、怖がることはなく驚いたり、興味・関心を持ってくれました。

3階入口でのお出迎えもニコニコ笑顔で 大きな声であいさつをしてくれました。

kidsk_1007kancho (3).JPG

Kids館長のみなさん、今月もお疲れ様でした。

 

Kids館長もお仕事が終われば、Kidsサンデーの参加者のひとり。

当日行われた10以上の催しの中から、いくつかをご紹介します!

 

連携活動グループrun♪run♪plazaさんによる『秋のちっちゃないきものをさがそう〜!』では・・

「あ!いきもの発見!」「え!どこどこ?!」    「逃がさないように かごに 入れてね〜」

kids_1007runrun.JPG  kids_1007runrun2.JPG

kids_1007runrun3.JPG「ちっちゃないきもの いっぱい見つけたよ〜!」

 

連携活動グループ NPO法人 人と自然の会さんによる『三田のおお空に連凧をあげよう』では・・・

「竹ひごは温めると柔らかくなるんだよ」      「どの恐竜の絵を描こうかな・・・・」

kids_1007tako1.JPG  kids_1007tako2.JPG

 

小館研究員&高瀬科学コミュニケーターの『飛び出せネイチャ・ーテクノロジー』では・・・

「ひっつきむしはどうしてひっつくのかな? 拡大して見てみよう!」

「あ!細かいトゲが見えた〜」

kids_1007NT1.JPG  kids_1007NT2.JPG

「ペタペタひっつくのが得意な生きもの、ヤモリの足の裏を見てみよう!」

「あれ?吸盤はないぞ!」

kids_1007NT (2).JPG

kids_1007NT (3).JPG

 

←ひっつきむし(アレチヌスビトハギ)

 でひとはく20周年の看板づくり中。

 ( 完成した作品はブログの最後で!↓ )

 

 

 

キラキラ☆光る 特別ゲストも登場。

「水槽の中をそーっとのぞいてみよう!」「光ってる!ウミホタルってきれい!」

kids_1007NT (4).JPG   kids_1007umihotaru.JPG

 

一日のしめくくりは『フロアスタッフとあそぼう ひとはくハロウィン★パンプキン飾り』!

                           「どんな飾りにしようかなぁ・・・あ!ひらめいた!」

kids_1007FS.JPG   kids_1007FS (2).JPG

 

11月の第一日曜日は11月4日ひとはくフェスティバル

詳細はコチラ

Kids向けのイベントも多数開催されますので、お誘い合わせのうえ、おこしくださいね!

kids20thpanel.JPG

<キッズひとはく推進室 高瀬>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

ひとはく20歳のお誕生日!

10/14(日)はひとはく20歳のお誕生日を祝う、様々なイベントが開催されていました。

20周年を記念して新しくなった2階の展示や、移動博物館車「ゆめはく」の
テープカットには、Kidsひとはく大使に登場してもらいました。

まずは2階の新しい展示「魅せる収蔵庫トライアル」のテープカットです。 taikityu.JPG  

岩槻館長、田原次長とともに12名のKids大使がテープカットを行いました。

並んでハサミを持ったらまずは記念撮影。

kinensatuei.JPG
みんなにっこり笑ってね〜?
ちょっと緊張してるかな?

kintyo.JPG
「それではKids大使のみなさんテープカットをお願いします。どうぞ!」


   チョキン


無事にテープカットできました(*^_^*)

cutdekita.JPG

その後は「収蔵庫体験ラボ」と「秘密の収蔵庫」の扉を小学生のKids大使に開けてもらいました。

  tobira1.JPGのサムネール画像 tobira2.JPG

午後からは移動博物館車「ゆめはく」のテープカット。
こちらは、岩槻館長、中瀬副館長、田中次長、高野主任研究員、布施主任研究員とKids大使10名でテープカットを行いました。

 

こちらも無事にテープカットができました。


テープカットを終えると、いよいよ「ゆめはく」オープン!

柵をつけたり階段をつけたり、みんなが安全に乗れるように準備します。
その間Kids大使のみなさんは はばタンやシゴセンジャーなど応援に来てくれたゆるキャラたちと記念撮影。

 

準備できました。
ゆめはくの中は何があるかな?

yumehakuin.JPG

きれいなチョウチョ、顕微鏡もあります。

nanimieru.JPG

これでKids大使のお仕事は終わり。

Kids大使のみなさん、1日お疲れ様でした。

また、応援に来てくれた
明石市立天文科学館 軌道戦隊シゴセンジャー
加東市 加東伝の助
香美町 ジオンくん
兵庫県 はばタン
ひとはく博士もどうもありがとうございました。

オープンしたゆめはくの中やその外では、「むしむしたいけん」や「タネであそぼう」などのプログラムがあり、多くのお客さんが楽しんでくれました。

aftercut1.JPG aftercut2.JPG


余談

本番数日前のこと。
博物館に遊びに来てくれたKids大使に試しにテープカットをしてもらおうとしたところ、
「テープカット」という言葉が分かりませんでした。

小学生でもテープカットって何?と思ってしまいますよね。

ですので、本番前にはテープを実際に切って、
どのタイミングで切るか、どこを持ってどうやって切るのかを練習しました。

rensyu1.JPG rensyu2.JPG

 

練習の成果もあり、本番ではみんな無事にテープカットすることができました。

みなさま本当にお疲れ様でした!

次回Kids大使の活躍予定日は12/2(日)のKids館長です。

(キッズひとはく推進室)

 

研究員のトライ!!

2012年10月17日

稲美町立天満東小学校3年生(52人)VS篠山市立古市小学校3年生(11人)  古市小学校vs天満東小学校

 同じ兵庫県内でも住んでいるところによって生き物の様子が異なっていることを、まず大セミナー室でクイズも交えながらお話を聞きました。(天満東小学校の周りにはため池が多い。古市小学校の周りにはため池はないけど、緩やかな流れの川がある。)その後、10月14日に一般公開したばかりのひとはく多様性フロアを活用して学習を展開しました。

  カミツキガメ と スッポン

 今回はかなり効果的な演示が展開できたと思います。

  理由その1)同じ県内の違う場所の小学校3年生がいっしょに、地域差を比較しながら学習できたこと。

  理由その2)目の前の標本を見ながら、専門の研究員に質問ができ、その場で応えてもらえる。

  理由その3)新しく公開された「ひとはく多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル」では、実際に標本を手に取って、観察したり比べたりできたこと(*注 研究員が同伴のときだけですが・・・)。

    うわぁ〜♪   すっごぉーい!!

 三橋主任研究員、本当にお世話になりました。ありがとうございます。これからの新しいプログラム開発が楽しみです。

 

生涯学習課:八尾

 

 

 

 アニバーサリーを終えた翌日の10月14日には、「ひとはく二十歳のお誕生日!」と題した様々なイベントが開催されました。当日のプログラムはこちらになります。

aniv20th_tapecut.jpgまず最初は、

2階展示室「ひとはく多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル〜」が新たにオープンし、「Kidsひとはく大使」によるテープカットを皮切りに一般公開されました。参加された皆さまありがとうございます。このコーナーは、ひとはくが20年間蓄積してきた貴重な標本をより多くの人たちにも見ていただくことを目的として設置されています。顕微鏡を使って標本をじっくりと観察できるコーナーをはじめ、様々な実物の標本を間近で観察することができます。

mikage_aniv20th.jpg IMGP8768_1.jpg
tayousei_nokabe1.jpg DSC02757_1.jpg

この日は、テープカットのあと、スペシャルイベントとして、岩槻館長のギャラリートークが行われました。博物館の標本の魅力や観察のポイントをじっくりと解説していました。このあと、各分野の研究員による展示解説が行われ、各コーナーの標本をもとに研究成果を交え、対話型で解説が行われました。標本がすぐ近くにあるので臨場感があります。
aniv20th_kantyou.jpg  kabe_setsumei_aniv20th.jpg  

つぎは、移動博物館車「ゆめはく」のお披露目です。
まずは、先ほどの展示に引き続いて、こちらも「Kidsひとはく大使」によるテープカットが行われました。「Kidsひとはく大使」は大忙しです。ひとはく博士やはばたんも見守ってくれています。

aniv20th_yumehaku2tp.jpg aniv20th_yumehaku1.jpg

「ゆめはく」は、博物館の展示物をのせて地域に出かけて展示します。あなたの街にもやってくるかもしれません。あざやかな黄緑色がとっても目立ちますので、どこかで見かけたらぜひのぞいてみてください。この他にもさまざまなイベントが催され、大勢の人たちによって20周年を祝うことができました。当日のイベントを支えてくださった皆さま、ありがとうございます。

下の写真はJALのみなさんにご協力いただいた「JAL折り紙飛行機教室」に参加された皆さまです。

JAL.jpg                  折り紙教室の様子はこちらをご覧ください。

ひとはく連携活動グループ「人と自然の会」による連凧を飛ばそうの様子です。

凧作り ひとはく二十歳
みなさんの手で凧1つ1つが完成していきます   何が書いてあるのか画像をクリックしてね!

                   連凧

みんなで作った連凧が三田の大空に見事舞い上がりました!
   

これからのひとはくに期待してください。
今後とも、ひとはくをよろしくお願いします。


(情報管理課 阪上勝彦)

10月13日(土)に開館二十周年記念行事「ひとはくアニバーサリー」が、秋篠宮さまと関係者約300名を迎えて盛大に行われました。引き続き、シンポジウム「新たな博物館の役割と地域貢献〜次世代の博物館活動を描く〜」に出席されました。

DSC_4479_1.jpgのサムネール画像  DSC_4504_1.jpgのサムネール画像

 中瀬勲副館長による「地域の担い手が       岩槻邦男館長がコーディネーターを務めた
         活躍する舞台をつくる博物館」                  パネルディスカッション

式典に先立ち、秋篠宮さまは新しくオープンした「ひとはく多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル〜」を見学され、兵庫県立御影高等学校環境科学部生物班による六甲山のキノコについて生徒の説明を受けました。

DSC_4337_1.jpg

       六甲山のキノコの展示

また、ひとはくの移動博物館車「ゆめはく」も見学されました。
移動博物館車ゆめはく 移動博物館車ゆめはくのサムネール画像

  公開された移動博物館車「ゆめはく」       荷台の側面もオープンし、内部も公開


                                         情報管理課 阪上勝彦





いよいよ

2012年10月14日

鏡よ鏡よ鏡さん♪

何の写真かなぁ〜? 詳しくはまた後で・・・・・

 

お楽しみ!!

2012年10月11日

 おやおや?    なんだろう?

10月14日(日) ひとはくでお会いしましょう!!

くるま?

今日の特注セミナーは

2012年10月10日

 10月10日といえば、われわれの年代では「体育の日」なんですが、今の世代は・・・・(^^ゞ

 

 さて、そんな今日、大阪府立千里高等学校の生徒さんが特注セミナーを受講されました。千里高等学校はSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)に指定されていますが、ひとはくにはSSH指定校のみなさんが多く来館されます。

 今日の特注セミナーは、午前10時から布施静香主任研究員による「博物館の標本と資料」講義と生物系収蔵庫見学を行いました。初めて入室する収蔵庫に、生徒さんは興奮気味?!でした。(ごめんなさい、写真を撮るのを忘れていました(^^ゞ)

 午後は、古谷裕主任研究員による「放散虫化石を調べる」実習。

放散虫化石を調べるよ!!

 顕微鏡を覗きながら、放散虫化石を丁寧に調べていきます。細かい作業の連続ですが、熱中しすぎてついつい予定時間をオーバー・・・・!!

     みんな秋休みに来館してくれたんだね   熱心に受講しています

この中からノーベル賞受賞者が出るかも!?  ひとはくでは、このほかにもさまざまな特注セミナーがあります。簡単おゆまるで作る化石のレプリカや葉脈標本のしおりづくりなどもあります。私は今日の昼から、加東市のお友だちといっしょに、おゆまるでアンモナイト化石のレプリカ作りをしましたよ。団体でご来館の際には是非一度ご相談ください。

 

おゆまるも楽しいんだよ(o^^o)

 生涯学習課:やお

まもなく展示です

2012年10月 4日

 今年もたぁ〜くさんの方からご応募いただいた 「ひとはく しぜんかわらばん」 「ひとはく キッズかわらばん」 キッズかわらばんは今年初お目見え!!

 いよいよ、6日の土曜日から全作品の展示が始まります。

 

 今日は、いつもひとはくのPRでお世話になっている三田地域の記者の方々による審査を行っていただきました。毎年プロの新聞記者による厳しい審査を経て、【三田記者クラブ賞】も決定していただいています。本物の新聞記者の眼ですから、ある意味研究員賞よりもハードルは高いかも?です。  応募作品を審査してくださるプロの記者さん

 さて、今年はどんな作品が記者クラブ賞を受賞しているでしょうか? そして、研究員賞や館長賞の行方は・・・・・・!? 気になるところです(o^^o)

 

 作品展示は、平成24年10月6日(土)→平成25年1月6日(日)まで。

 場所は、ひとはく3階展示フロアーです。 是非ご覧にお越しください。

 

スクールパートナー 今年も力作揃いですぞっ

2010年の末に大きな世界のクワガタ図鑑が出ました.なんと1,414種も載っています.その前の図鑑は1994年に出た,約800種載ってるもので,これらは全て日本で編纂されています.クワガタは熱帯〜亜熱帯に多い虫ですが,ヨーロッパの研究者によって調べられて来ました.現在,もっとも活発にクワガタの,特に分類学的研究が行われているのは日本なのです.

 分類の研究の基礎は標本です.すべて以前の研究成果を踏まえ,その再検討からはじまります.標本についても,百年以上前に調べられた標本を見直す必要が出てきます.研究の基礎になった証拠標本は,各地の博物館などの収蔵庫に保存されています.特に新種として記載命名された際の証拠物である標本は「タイプ標本」(単一の「ホロタイプ」や「レクトタイプ」と,その他の「パラタイプ」などがある)と呼ばれ,明示的に指定するルールになっています,

 クワガタの場合,多くの証拠標本,タイプ標本はヨーロッパ各地の博物館に収蔵されていることが多いようですが,創設20年の当館にもホロタイプが3個体だけあります.これら既記載種のホロタイプ3個体も図鑑の編纂にあたって貸し出されました,
 その際に要検討の一般標本28個体も貸し出され、研究および図示掲載に供されました.特に一般標本として貸し出されたもののうち1ペアは、新種と判断され,この図鑑の中で記載命名されました.二個体はその種のホロタイプとパラタイプに指定されました.その結果,当館のクワガタのホロタイプは4個体になりました.\(^O^)/
 でも,この図鑑には1400種ほど載ってますので,クワガタだけでもホロタイプは1400個体以上(未掲載群や同物異名もあるのでもっと多いはず)あり,それらは世界のどこかの収蔵庫に保存されているのです.そのうちの4点を当館が所蔵.
 これらタイプ標本などの証拠標本は、通常、直接検視の必要がある場合以外は厳重な保存に徹するのですが,親しまれているクワガタムシ科の新種ですので,期間限定で現物を展示しています.モノが小さいので展示ではじっくり観察とはいきませんが,未知の部分を多く残した生物的多様性の存在や標本保存の意義を感じて頂ければ幸いです.
 さて,その新種のクワガタとはどんな虫か?
Aegus inaharai Fujita, 2010 イナハラハネナシネブトクワガタ

 漢字で書くと「稲原無翅ネブトクワガタ」でしょう,日本のネブトクワガタと同じ属(Aegus属,ネブトクワガタ属)に含まれると考えられています.「稲原」はこの標本をコレクションの中に位置づけ,保存しておられた,世界的なクワガタコレクター,研究者,故稲原延夫氏に由来します.ご本人は別の属の未記載種と判断されていたようです.「無翅」は,後翅が退化していることをさします.前翅つまり翅鞘は肩が丸くなっています.要するに,飛ばないクワガタです,

t-06.jpg                 ホロタイプ(♂) 

 

この属にでは無翅の種は珍しく(約150種中に2種),体はヒョウタン形にくびれていて一見して同属の他種とは異なる印象を受けます.近似属との系統的関係や生態的類似性が興味深い種だと言えそうです.

 タイプ標本などの証拠標本のみどころ,それは虫体だけではありません.ラベルです.この二匹ははマレーシア(半島本土) Genting Highlands 産です.1975年に H.Yokoyama さんによって採集され,N. Inahara さんのコレクションに加えられ,日本生命コレクションの一部として博物館に収蔵されました.そして Fujita さんによって新種として記載されたのが 2010 年です.


                            3878.jpg      3880.jpg

               ホロタイプのラベル(右は裏面)

 

これで終わりではありません.このあとクワガタ研究の進展に伴い,この標本が参照,検討される機会が何度もおとずれ,ラベルが付け加わっていくことになると思われます.

 

                                 期間:2012年9月8日〜11月4日

                                                                        

                                                                                 沢田佳久(自然・環境評価研究部)

                                             

「フロアスタッフとあそぼう」のイベントをみなさんはご存知でしょうか?

毎週土曜日、日曜日、祝日の午後3時からは、工作やお絵かきなどの楽しいイベントを行っています。

今回は、15日(土)16日(日)17日(月・祝)に行われました「画はくの日」をご紹介しましょう。

画はくの日は、博物館の展示物を見ながらのお絵かきです。

9月のテーマは、4階ひとはくサロンで行われている「昆虫少年のじゆうけんきゅう」

昆虫を愛する少年・少女の創意と愛情あふれる作品の数々を展示しています。

 

まずは、みなさんに質問です!

「知ってるセミの名前をおしえてね」

セミのなまえはおしえてね?

兵庫県のセミ13種、ヤママユガ9種の標本も展示しています。

展示を見ながら、さぁ〜おえかき、はじめましょう♪

かわいい♪ チッチゼミのはねの色は何色かな?

  のんびり〜のサムネール画像 けんきゅう作品を見ながら、おえかき^^

 「昆虫少年のじゆうけんきゅう」の展示は、10月14日(日)までです。

ぜひ、少年たちの研究成果をご覧ください。

スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

笹山由利子(フロアスタッフ)

   深田公園うきうき探検隊(略して「ふかたん」)とは、ひとはくの研究員が隊長となって、深田公園を探検するイベントです。

 

p1.jpg

 

p2.jpg

 

p3.jpg

    みんなで、10種類、122匹のバッタが採れました〜。


p4.jpg

 

フロアスタッフ うえやま

 

 

セミ達の声がフェードアウトし、
秋の鳴く虫の大合唱がにぎやかな季節を迎えています。

今春任命された145名の『Kidsひとはく大使』は、
ひとはくの20周年をみなさんにPRするため、
ひとはくの内で、外でまだまだ大活躍中です!

活躍その1☆大原美術館モニターツアー

8月25日(土)、2名の大使が岡山県倉敷市にある
大原美術館に表敬訪問しました。

120925oharakidstour (1).JPG
両大使とも練習の成果をいかして、しっかりご挨拶でき、立派に大役を果たしました。

120925oharakidstour (2).JPG ←高階秀爾館長とKids大使


この日美術館では「チルドレンズ・アート・ミュージアム2012」
が開催されていて、
子どもたちがアートを楽しめるプログラムがいっぱいでした。
アーティストの上田暁子さんとお話をして、アート鑑賞。

120925oharakidstour (4).JPG

上田さん:「絵の真ん中にあるのは何に見える?」

大使:「うーん・・リンゴ?」

上田さん:「逆さになってみたらわかるかも!」

 

 

 

120925oharakidstour (3).JPG

 

大使:「あ〜!お花だぁ!」

 

 

 

 

 

↓絵を見て詠まれた川柳を当てるクイズで100点ゲット!やったね!

120925oharakidstour (5).JPG  120925oharakidstour (6).JPG

                        ↑自分でも絵を見て一句詠んでみたよ!

 

大原美術館の皆様、お忙しいところ本当にありがとうございました!

 

活躍その2☆9月のKids館長

9月2日のKidsサンデーでは、10名のキッズ館長がお仕事をしました。
120904kidskancho (1).JPG  120904kidskancho (2).JPG

120904kidskancho (3).JPG  120904kidskancho (6).JPG  

120904kidskancho (5).JPG 120904kidskancho (4).JPG

120904kidskancho (7).JPG  120904kidskancho (8).JPG

120904kidskancho (9).JPG   120904kidskancho (10).JPG

120904kidskancho (13).JPG   120904kidskancho (11).JPG  

今回のKids館長もとっても研究熱心でした。 ↑「もっとゆっくり読みたかったなぁ・・・><」

↓「こんにちは!ウミガメさん!」    ↓「これは鳥の『仮剥製』です。」「ほぉ〜」

120904kidskancho (14).JPG   120904kidskancho (12).JPG  

        Kids館長:「こんにちは!いらっしゃいませ!」 お客さん:「ありがとう!」

        Kids館長:(心の声)「やったー☆」

120904kidskancho (15).JPG 残暑厳しいなか、Kids館長の皆さまお疲れ様でした!

活躍その3☆20周年記念フォーラム@兵庫県公館

ギラギラ太陽がまぶしかった9月15日(土)、
5名のKids大使が神戸元町にある兵庫県公館での20周年記念フォーラムに出動!

120915kidskoukan (1).JPG
歴史を感じさせる、重厚な建物での
お仕事にちょっぴり緊張気味でしたが、
参加者の方から「元気だね〜」とお褒めの言葉をいただき、
ますます張り切ってご挨拶することができました。

120915kidskoukan (2).JPG
「こんにちは!暑いなかお越しくださって

ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

お仕事の後は公館のお庭で開催されたプログラムに
も参加して、楽しい学びの秋を満喫しました!

↓いろんなタネでかおを作ってみたよ!  ↓イノシシ形の的をめがけて投げるは・・ひっつきムシ! 120915kidskoukan (3).JPG  120915kidskoukan (4).JPG

ひとはくの20周年はこれからが本番!
Kidsひとはく大使の活躍にもご期待ください!

(次回の大使の登場は10月7日(日)Kidsサンデーです☆)

                              <キッズひとはく推進室;たかせゆうこ>

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして15

 

『エピジェネティクス 操られる遺伝子』

PTSD、自閉症、iPS細胞、タスマニアデビル−2

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

 

 

epigenetics.jpg 

 前回、「ひとはくブログ」に「『エピジェネティクス 操られる遺伝子』 PTSD、自閉症、iPS細胞、タスマニアデビル−1」を載せてしばらくして、あるお母さんからお手紙をいただきました――わたしは、失語が出ることがありますので、今でも電話は避けています。その事を知っておられたので、わざわざお手紙を書いて下さったのです。どうもありがとうございます。

 

 そのお母さんは、「日本でも病院の産科に行くと、葉酸は積極的に勧められる」と教えて下さいました。葉酸は胎児の成長には欠かせませんから、お医者さんは勧めるのです。

 

 そのお母さんの息子さんはアスペルガー傾向があるそうです。アスペルガーの人は少し変わり者が多いのですが、でも本質は、邪心のない、心根の優しい人です。その心根の優しさを大切にしてあげれば、今のままの、心根の優しい、すてきな青年に育つと思いますよ。

 

 さて、

 

 PTSD(精神的外傷)やストレスは、エピジェネティックなメカニズムを通じて、普通の遺伝とは違いますが、まるで遺伝しているような影響を子どもに与えます。葉酸――お手紙を下さったお母さんにも申し上げましたが、もともとは誰にでも必要な物質です――その葉酸が多すぎるために、自閉症は起こるのではないかと疑っている研究者がいました。エピジェネティックスは、研究されるようになってから、まだ10年ぐらいにしかなりません。よく探せば、似た現象があちこちで起こっていそうです。この文章は、『エピジェネティクス 操られる遺伝子』の書評のつづきです。

 

☆   ☆

 

 オーストラリアは有袋類(ゆうたい・るい)というほ乳類が住む大陸として有名です。有袋類はオーストラリアの北にあるニューギニアや南アメリカにもいますが、いろんな種類の有袋類がたくさん住んでいるのは、オーストラリアだけの特徴です。

 

 そのオーストラリア大陸の南東にタスマニア島という島があります。大きな島で、つい最近までタスマニア人が住んでいました――残念ながら白人が入植して、現在は絶滅してしまったそうです。タスマニア島は6万4400キロメートルだそうですから、九州より大きいが、北海道ほどではないということになります。それでも十分に大きな島です。

 

 このタスマニア島には、ここにしかいない珍しい有袋類がいます。それはタスマニアデビルとフクロオオカミです。フクロオオカミはヒツジを襲う有害獣(ゆうがい・じゅう)として嫌われ、絶滅(ぜつめつ)させられてしまいました。タスマニアデビルもフクロオオカミと同じように他の動物をおそいますが、わたしの持っている本では、おそうのは、ヒツジよりももっと小さな動物だということです。そのタスマニアデビルが、フクロオオカミとは別の理由で、今、絶滅しそうなのです。

 

 なぜ絶滅しそうなのかというと、タスマニアデビルの間には、「噛(か)んで移るガン(癌)」がはやっているからです。タスマニアデビルは、死んだ動物の肉を前にすると、争いのために競争相手のタスマニアデビルの顔に噛みつくのです。その時、ガン細胞が移るのだそうです。

 

 ガンが「噛(か)んで移る」? 人間のガンは、噛(か)まれても移りません。わたしは『エピジェネティクス 操られる遺伝子』を読んでいて、最初はガン細胞が移ったのではなく、ガンを起こすウイルスが移ったのだと思いました。実際に、そういうウイルスはいます。しかし、移っていたのは本物のガン細胞だそうです。それも、皮膚(ひふ)だとか骨(ほね)だとかといった組織の細胞ではなく、何にでもなれる「幹(かん)細胞のガン」だというのです。

 

 ここまで読んで、わたしは、ふたつの事に気が付きました。

 

 ひとつ目の、本当にガン細胞が移っているのなら、タスマニアデビルの免疫(めんえき)が普通ではないのではないか? たとえば他人の体から臓器移植(ぞうき・いしょく)や皮膚移植(ひふ・いしょく)を受けると、体は「自分とは違うものが入ってきた」と思って拒絶反応(きょぜつ・はんのう)を起こすものです。しかし、皆が似た遺伝子を持っていると、この反応はおきません。「免疫(めんえき)が普通ではない」とは、そういう事なのです。

 

 たとえばチーターは皮膚(ひふ)を移植(いしょく)しても拒絶反応(きょぜつ・はんのう)は起きません。なぜ拒絶反応が起きないのかというと、昔、チーターの数がものすごく減ったことがあって、その時、ある遺伝子を持っていた個体だけが生き残った。そうだとすると、元のようにチーターが多くなった今でも拒絶反応(きょぜつ・はんのう)は起こらない事があるのです。難しいことばを使うと、「遺伝的な多様性」がきょくたんに低くなったのです。野生動物でも、よくある事だそうです。そんな訳で、タスマニアデビルもチーターと同じく、拒絶反応(きょぜつ・はんのう)が起きないので、ガン細胞は、あるタスマニアデビルから別のタスマニアデビルに移れたのではないか? そう思ったのです。

 

 ふたつ目の「幹(かん)細胞のガン」というのは、ひとつ目に比べてやっかいな気がします。どこがやっかいなのかと言うと、皮膚(ひふ)とか肺(はい)とかいった「○○の細胞」ではなく、これから何にでもなれる、言うなら「卵(たまご)のようなガン細胞」だからです。移った「卵(たまご)のようなガン細胞」は、顔のできものだけでなく、肺やリンパ節(せつ)といった顔以外の場所もガンにしていきます。このガンにかかったタスマニアデビルの治療(ちりょう)法は、まだ、ないままだそうです。

 

☆   ☆

 

 「幹(かん)細胞のガン」と聞くと、iPS細胞のことを思い出します。iPS細胞というのは、京都大学の山中伸弥(なかやま しんや)さんたちが作った、これから何にでもなれる人工的な細胞のことです。もちろん「人工的な細胞」といっても、細胞そのものを人間が作れるのではなく、マウスならマウス、ヒトならヒトの、皮膚(ひふ)の細胞に、ある遺伝子を入れて作りだしたのです。そして皮膚(ひふ)の細胞に入れた「ある遺伝子」には、発ガン作用があります。

 

 「卵(たまご)のような幹(かん)細胞」とガン、そしてエピジェネティクスの間には、実は深い関係があります。細胞には全部、DNAがあります。DNAが「生き物の設計図」と言われていた時代には、体の中のある細胞は肝臓(かんぞう)になり、別の細胞は脳になるというのが、考えてみれば不思議でした。実はどうも、そこにはエピジェネティクスが関係しているらしい。しかし、実態はまだよくわかりません。

 

 エピジェネティクスというのは、細胞によって、DNAにそれぞれ別べつの「ふた」をかぶせて、そのDNAが働かなくなるようすです。そして、その場所にぴったりのDNAだけが働くようにしているのです。それが体の中でうまくいっているから、ヒトはヒト、タンポポはタンポポになるのです。

 

 ガン遺伝子というものがあります。体が生まれつき持っているガンを作る遺伝子です。ガンは恐ろしい病気ですから、「ガンを作る遺伝子」なんて、わけが分かりません。なぜガン遺伝子などというものが、あるのでしょう。しかし、事実としてガン遺伝子はかなりの数あることがわかっています。そのガン遺伝子を持っているのに、多くの人はガンになりません。それは、ひとつには、ガンの抑制遺伝子というのがちゃんとあって,ガン遺伝子の働きを押さえてしまうのと、もうひとつは、エピジェネティクにガン遺伝子に「ふた」をして、ガン遺伝子が働かないようにしているからです。

 

 iPS細胞は、エピジェネティクな「ふた」をむりやり取ってしまった、人工的に作りだした幹(かん)細胞です。しっかり分裂させるために発ガン作用がある遺伝子を入れるのですが、それとともに、エピジェネティクな「ふた」をむりやり取ってしまった幹(かん)細胞では、ガン遺伝子も働き始めるということです。

 

☆   ☆

 

 それにしても、<ガン遺伝子>とは、いったい何物なのでしょう? 体の中に危険な病原体を持っているようなものです。ガン遺伝子は、何食わぬ顔で遺伝子にもぐり込んだエイズのようなウイルスなのでしょうか? それとも、老化して役目を終えた細胞に死ぬタイミングを教える遺伝子なのでしょうか? わたしにはわかりません。でも、ある事を思いつきました。それは、ヒトが使う事のなくなった、ちょうどトカゲのしっぽのように、「体の再生をうながす働きを持つ遺伝子が、変化したもの」という思い付きです。

 

 わたしは霊長類学者で、エピジェネティクスの専門家ではありません。ですから、今から書くのは、ただの<しろうと談義>です。ふざけているのではありませんが、責任は持てません。

 

 もともとガン遺伝子は、ガンという病気の遺伝子などではなく、体の再生をつかさどる遺伝子でした。体の再生のためには、肝臓(かんぞう)とか脳(のう)とかの専門化した、言い換えればエピジェネティクな「ふた」のかぶせられた遺伝子ではなくて、エピジェネティクな「ふた」を取り去った遺伝子が必要です。なぜかと言えば、再生のためには、しっぽの骨やうろこといったふうに、まだ専門的には別れていないからです。魚類や両生類、は虫類までは、似たような再生ができるはずです。しかし、ほ乳類になると再生できるところは限られます。ヒトの体でいえば肝臓(かんぞう)の再生力は強いそうですが、手や足が再生できるとは、聞いたことがありません。この再生をする能力を持った遺伝子は、進化の途中で働かなくなりましたが、消えてしまったわけではなかったのです。再生をうながしていた遺伝子は、エピジェネティクスによって、息をひそめるようにしてDNAに引き継がれ続けました。

 

 その遺伝子は、ある時、再生のために細胞を増殖させる働きは保ったまま、しかし、体の骨や皮膚(ひふ)を組み立てる力は失って、ついにガン遺伝子になりました。そのために、ガン細胞をむやみやたらと増やすようになったのです。

 

 以上は<しろうと談義>でした。しかし、ガン遺伝子も、もともとは何かの役に立っていたと考えなければいけないような気がします。

 

 この『エピジェネティクス 操られる遺伝子』の著者、リチャード・フランシスさんは、遺伝子を「生き物の設計図」ではなく、「細胞」と「遺伝子」は、互いが互いに影響を与え合う共同作業者のようなものだと言います。その意味では、今まで遺伝するのだと信じられてきた事にも、エピジェネティクスであれば元に戻すような治療法が出てくるのかもしれません。訳者の野中香方子さんが訳者あとがきに書いておられましたが、エピジェネティクスは2008年度から、アメリカ国立衛生研究所の重要研究項目になっているそうです。日本でも、同じように研究が進んでいくのでしょう。

 

 また、遺伝子と細胞が影響し合ってヒトが生み出されるようすを受けて、フランシスさんは「人間性というものは程度の問題であって、絶対的なものではない。胚が人間になるまでの各課程をどう扱うか決定するのは、社会全体の責任である」と述べておられます。出産前診断に対するこの筆者の意見には、耳を傾ける価値があります。わたしは、そう思いました。

 

 

epigenetics_back_edited-1.jpg 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/人と自然の博物館

  オイラはハナマルタニシだニシ・・・


 時は9月2日、再び多可町だニシ。登紀子の田んぼはいよいよ実りの季節を迎えるんだニシ。 山田錦!! 実は10月1日は日本酒の日で、今日はその日本酒の日に開かれる第20回加藤登紀子日本酒の日コンサートのプレイベントだニシ。オイラは6月と8月に子どもたちが生みだした「田んぼのタヨウ星人」たちの中から、登紀子さんに「一番登紀子の田んぼにふさわしいタヨウ星人」を選んでもらうために、河南堂珍元斎と行ったニシ。


 登紀子さんは珍元斎のタヨウ星人講釈を聞きながら、じっくり選んだニシ。   004tokiko.JPG  005tokiko.JPG
 〜さまざまなたくさんの生き物がいて、みんなつがっている。そんな生物多様性の大切さを、講談やお絵かきで子どもたちに楽しくわかりやすく伝えようと…タヨウ星人それぞれにその生きざまの、いのちの物語があります〜と珍元斎。 006tokiko.jpg  007tokiko.JPG〜へえ、おもしろいわね。絵本が作れそうねえ。〜と登紀子さん。 008tokiko.JPG
中でも鳴く虫ブラーザーズは特に気にいられたようだニシ。 010tokiko.JPG
〜私のところもたくさん虫は鳴いてるわよ。カエルもたくさん鳴くのよ。そういえばアカガエルのいい写真撮れたのよ。春、卵がずごいのよ〜と生きもの談議に花が咲いたニシ。 009tokiko.JPG

 登紀子さんは千葉で鴨川自然王国をやっていて、ひとはくの岩槻邦男館長と同じくWWF(世界自然保護基金)にも関わっている自然大好きな人だニシ。そうして、2人は8才の女の子の作品「子どもママととろ」をついに選んだニシ。 かわいらしい!!受賞作品  さて、いよいよ今日のメインイベント酒談議だニシ!
 第1回の島唄から、わんから、されど我が心…命結と並んだ19本。そして20回はうた語り。杉玉カットや川柳などの披露があり、 杉!!いよいよ登紀子の田んぼ賞の発表だニシ。まずタヨウ星人講談のサワリとタヨウ星クイズ!そして受賞作へのコメント!〜この子はハートから描き始め、それは、お母さんにすごく愛されていて、まずハートなんでしょうね。それがほっぺになり、お腹は豊かな多可町の風景。虹色は多様な季節や風景をあらわしています。特技のせんたく昼寝好きというのは、お母さんもそうなんでしょうね。角と魚のひれがついたウサギって感じはトトロのような妖怪のイメージですね。ま、お母さんは妖怪だ!ともいっているんでしょうね〜と珍元斎。 013tokiko.jpg  014tokiko.JPG
 登紀子さんも〜女は魔物よ。ほんと四季を感じる素敵な絵〜と答え、会場は盛り上がったニシ。 015tokiko.jpg  016tokiko.JPG  017tokiko.JPG

 そして、いよいよ男声バックコーラス隊と共演で歌を披露。
 「貝がらにも光にも雲にも牛にも駅にも町にも船にも私にも〜この地球よりも重いいのちがある・・・いのちよ。この星よりも重たいいのちよ〜」これは貝がらの唄という、福島の子ども達へのメッセージソングで、生物多様性のそして命の重さを歌った登紀子さん。会場は大きな拍手でつつまれたニシ。 シャバダバシャバダバァ♪

 10月1日はついにお登紀さんのほろ酔いコンサートだニシ。 019tokiko.JPG オイラたちのタヨウ星人原画展も1日までだニシ。

原画展   

いざゆかん多可町タヨウ星の世界へ・・・多可町ベルディーホールに

みんな行くんだニシ。行ってくれたら”はなまる”だニシ。

タンボ系タヨウ星人 タヨウ小学校1年花組 ハナマルタニシ

ハナマルタニシだニシ!!


 

 

多可町文化会館ベルディーホールはここだニシ https://www.facebook.com/verdehall

9月15日(土)兵庫県公館において、ひとはく20周年記念フォーラムが行われます。
また「ひとはくが公館にやってきた」と題して、公館東側の庭で、子どもたちを対象に体験プログラムが実施されます。ぜひ、ご参加ください。

           11:00〜15:00 雨天の場合は中止となります。
                                        くわしくはこちらをクリック

20周年記念フォーラムが行われる兵庫県公館の大会議室では、会場設営、標本やパネルの搬入を行い、フォーラムの準備も完了しました。(フォーラムの申し込みは締め切らせていただきました。)

  DSC02668_2.jpgのサムネール画像  DSC02667_1.jpg

 DSC02671_4.jpgのサムネール画像のサムネール画像      会場の準備風景です
                                           
                                          情報管理課 阪上勝彦


  いま、ひとはくでは、 

ひとはく収蔵品から発見された新種のクワガタ
 〜イナハラハネナシネブトクワガタのタイプ標本〜  を開催しています。内容はここから

新種の標本展示!!

 『新種』?  んん?最近発見されたクワガタなの?と思いきや、な、なんと・・・・・1975年4月にマレーシアで採集された標本なんだ。37年前だ!!

 

 クワガタ図鑑を編纂するために博物館に収蔵されていた標本を貸与したことをきっかけに、今回の新種の発見につながったんだ。博物館には100万点以上の標本資料が収蔵されていますが、まだまだ新種が見つかる可能性があるということですよね。

 

 ぜひ、クワガタの新種標本をご覧にお越しください。そして、調査や研究の面白さを感じてみてください。

驚きの小ささ!!なんだよっ!!

いよいよ秋、鳴く虫の季節です。

このセミナーでは、鳴く虫の種類が少ない6月、7月に「耳のトレーニング」をし、この季節に備えてきました。

nakumushi120908_0147.jpg


とはいうものの、実際に野外に出てみると、とてもたくさんの虫の声。
虫は1匹ずつ鳴いてくれませんし、遠くと近くでも音がちがいます。

当日のムービーもごらんください。

nakumushi120908_0161.jpg

この夜、聞こえた虫の声は、つぎの19種でした。
アオマツムシ、カンタン、ヒロバネカンタン、カネタタキ、エンマコオロギ、ハラオカメコオロギ、モリオカメコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、シバスズ、マダラスズ、スズムシ、マツムシ、ササキリ、オナガササキリ、クサキリ、ヤブキリ、キリギリス、ヒメギス

前回(7月)前々回(6月)とは、別世界です。

季節の変化、すばらしいですね。
みなさんも、虫の声に耳をすませてみては。

いろいろな虫の声は、ひとはくのサイトで聞くことができます。


(八木 剛)

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして14

 

『エピジェネティクス 操られる遺伝子』

PTSD、自閉症、iPS細胞、タスマニアデビル−1

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

epigenetics.jpg 

  『エピジェネティクス 操られる遺伝子』は遺伝学の本です。DNAやタンパク質合成、ヒトゲノムといった、ややこしそうな話が出てきます。なぜ遺伝学の本が、この「ユニバーサル・ミュージアム」のコラムに入っているのかと、不信に思われた方もいるでしょう。ひょっとすると、「不信に思われた方もいる」どころではなく、「不信に思われた方が多い」と言い換えた方がいいのかもしれません。<ひとはく>は、いろんな方が集まってくる生涯学習のための施設です。そこのコラムに、こんな「ややこしそうな」題名の本を取り上げて、三谷(わたしです)はいったい何を考えているのか? 自分が読んだ(と称する)本を、自慢したいだけじゃないのか? いろんな言葉が聞こえて来ます。ご不信、ごもっともです。この書評を書く前に、そのあたりを説明しておきます。

 

 わたしが「エピジェネティクス」という言葉をはじめて知ったのは、昨年の秋頃でした。発達障がいの中でもアスペルガー症候群について特集した子どもの精神医学の雑誌「そだちの科学」【注1】http://www.nippyo.co.jp/magazine/5622.htmlを読んでいて、目にはいったのです。新しい言葉だろうとは思いましたが、書いてあった意味は、もうひとつわかりませんでした。こんな時はインターネットのコンピュータ検索が便利です。引いてみました。すると、どうも「DNAは変化していないのに、(まるで遺伝しているかのように)親から子へと伝わる現象」らしいのです。でも、何が伝わるのでしょう? 「エピジェネティクス」は普通の遺伝ではないということですが、何が違うのでしょうか?

 

 わたしが高校生だった40年前は――10年でひと昔と数えますから、本当に昔のことです――教科書にメンデル遺伝の手ほどきが載っていました。それはエンドウ豆の皮の色や模様がどう伝わるのかといったことです。ヒトのABO式の血液型も、同じしくみで親から子に伝わります。でも現実にわたしたちが経験する、たとえば身長や癖毛(くせげ)といった見た目や、「おとなしい」とか「活発」だといった性格は、豆の皮や血液型のように単純ではありません。メンデル遺伝を否定するわけではありませんが、現実にわたしたちの周りで起こっていることは、もっともっと複雑でした。

 

 今では、ひとつの遺伝子がひとつの見た目や性質をコントロールするというメンデル遺伝は、あるにはあるが、たいへん珍しく、普通は、いくつもの遺伝子が組み合わさって、見た目や性格を決めているのだということがわかるようになりました。その組み合わせがどれだけ重なり合っているかとか、遺伝子の細かな性質の違いはあるのかといったことによって、見た目や性格が微妙に変わる。わたしは、そう思っていました。それでも「エピジェネティクス」というのは、このことに当てはまらない、まったく新しい考え方のようです。何か基本的な原理が違うのかもしれません。違うとしたら、どこがどう違うのでしょう? と、せっかくここまで考えたのに、この疑問は、疑問のままで残してしまいました。ひたいに大きなクエスチョン・マークを貼り付けたまま、日常のあれやこれやにかまけてしまったのです。

 

 わたしがよく存じ上げている方で、昔からお世話になっている、ある生化学の先生がいらっしゃいます。上品な女性で、関西のご出身なのですが、お仕事の関係で長く愛知県に住んでいらっしゃいました。その方が、今度、神戸に引っ越しをなさるとうかがい、わたしは、お住まいが近くになったと喜んでいました。そして、ふと思いついて、「<エピジェネティクス>の簡単な解説書を教えて下さい」とお願いしてみました。長く学生の相手をしてこられた先生であれば、そんな本もご存じかもしれない。でも生化学といっても、エピジェネティクスはできたての科学のはずです。ムリを承知で紹介していただきました。その方が紹介してくれたのが、『エピジェネティクス 操られる遺伝子』(リチャード・C・フランシス著、野中香方子訳、ダイヤモンド社)でした。読んでみて、実にわかりやすい説明に、思わず引きつけられました。

 

☆   ☆

 

 DNAは、ヒトを始めとするあらゆる生物の設計図である」というのは、言い古された「常識」です。DNAがなければ生き物は始まりません。それなら、DNAという高分子は、ある生き物の運命を握る<神>にも等しい存在なのでしょうか? これも、どうも違うようです。ヒトの発達を考えてみても、最初、子宮の中で感じたうすぼんやりした光や、お母さんの心臓が刻んだドクンドクンというリズムは、生まれた後も、人の日常に影響しているのです。顕微鏡が発明される前に研究者が想像していたのは、「人の卵(らん)の中には、目に見えないほど小さな人が隠れていて、その人が大きくなって赤ん坊になる」ということだったのですが、ふたを開けてみると「小さな人」はいませんでした。最初から、どのような赤ん坊が生まれ、どのようなおとなになるかは、決まっていなかったのです。そうではなくて、胎児を取り巻く環境が大切だったのです。

 

 わたしたちは昔から、「赤ちゃんを身ごもったら、災(わざわ)いのありそうなことは避け、(赤ちゃんができて)身ひとつではなくなった分、人一倍、滋養(じよう)を摂(と)らなくてはいけない」と伝えてきました。日常からタブーが消えてしまい、栄養条件がよくなったわたしたちの生活では、「妊娠したから災いを避ける」とか、「ことさら栄養のあるものを食べる」という習慣はなくなりましたが、その代わり今度は、きびしくなった社会的なストレスがお母さんに重くのしかかり、子どもにも影響するようになってしまいました。どんなストレスかと言うと、地震や津波、場合によっては戦乱の恐怖といった厄災がもたらす精神的外傷(PTSD)です。ストレスがPTSDを引き起こし、それが子どもにも、生涯にわたって影響を与えるというのです。

 

 ここまでは、よくわかります。今までわかっていたことと、本質的には何も変わりません。変わったのは子どもに影響を与えるメカニズムでした。ストレスが、ある特定遺伝子の働きを押さえ込んでしまい、脳内に、特定の大切な物質が作れなくなりました。この物質は恐怖や不安を静める働きがあります。子ども、つまり胎児や赤ん坊の脳でその物質が作られなかったために、その子は不安やうつ、PTSDに陥りやすくなっていたのです【注2】。この特定遺伝子の働きを押さえ込んでしまう働きは、愛情を持って接すれば取り除くことができます。しかし、普通は長期間――たぶん、子どもの一生の間――つづくと考えられているのです。言い換えれば、子どもにもたらされた影響は、まるで親から子に伝わる遺伝子のように、ただし通常の遺伝子以外のメカニズムで、伝わるというのです。これがエピジェネティックスの仕組みです。

 

 この本の著者、フランシスさんは、肥満や糖尿病も、PTSDと同じようにして起きるといいます。妊娠したラットの母親にタンパク質を摂らせないようにすると、コドモは肥満や糖尿病になりやすい体質になるそうです。その結果、すぐにメタボリック症候群を発症してしまう一生を送ることになります。親のこうむった栄養不足や社会的ストレスは、ここでもコドモの一生を左右するわけです【注3】

 

☆   ☆

 

 わたしが知りたかったエピジェネティックスと自閉症の関係は、葉酸(ようさん)という物質に関係があるようです。

 

 普通、葉酸はくだものや野菜から摂(と)っていますが、妊娠した初期には、健康な赤ちゃんを産むために葉酸を服用することが勧められているそうです(筆者はアメリカ人ですが、日本でもそうでしょうか? 妻は「聞いたことがない」と言っていましたが)。なぜかというと、葉酸は胎児の神経系の発育をエピジェネティックに助けるため、神経管閉鎖障害といった重大な障がいを防ぐからです。メタボリック症候群の改善も期待できるのだそうです。このことを知った食品製造業者は、シリアルから小麦粉まで、穀物製品には何にでも葉酸を添加して、栄養強化をうたっていると言います。

 

 いくら健康によいものでも摂り過ぎれば害になることがあります。適量であれば健康によいものでも、過剰な葉酸の摂取は障がいを引き起こす。エピジェネティックなメカニズムで自閉症を引き起こすことはないのだろうか? このような疑いを持っている研究者がいるそうです【注4】

 

 もう一度言いますが、これはアメリカの話です。日本ではシリアルは子どものおやつのようなものですから、子どもにとっては同じとしても、日本ではアメリカほど小麦は摂(と)りません。まあ、感覚的にたとえれば、主食のお米に人工的な葉酸が添加されているようなものだと思います。日本のシリアルや小麦にも人工的に葉酸が添加されているのかどうかはわかりません。ちなみに家にあった子ども用のシリアルには、人工的なものかどうかはわかりませんが、「栄養成分表示」として鉄分や何種類かのビタミンとともに葉酸の値が載っていました。

 

 自閉症は親から子に伝わる性質です。そうだと思っていました。自閉症の人は興味の持ち方や学ぶ方法が違います。それにしても、自閉症の人は、全体として数が多くなったと思いませんか? アメリカでは多くなったとありましたが、日本でも増えているようなのです。このことは、何か変だと思いませんか? なぜ変かと言うと、「自閉症は遺伝する性質」なのですから、そんなに簡単に減ったり増えたりはしないはずなのです。

 

 ひとつには、社会的に<自閉症>というものが認知され、お医者さんも自閉症だという診断を下しやすくなったことがあります。

 

 もうひとつは――今でも偏見は残ってはいるものの――自閉症者をまるで犯罪者のように扱い、色眼鏡で見下すことが減ってきました。そのため、自閉症者の側も「自分は自閉症だ」と言える土壌ができてきました。この社会的な変化が、あげられると思います。

 

 ですから、全部が全部、葉酸のせいにしてしまうのは、とんでもないことです。ですがアメリカでは、食品会社が葉酸を広く添付するようになった時期と自閉症が増加したと思われる時期は、だいたい重なっているのだそうです。

 

 つづきは、次に書きます。

 

--------------------------------------

【注1】 鷲見 聡(2011  アスペルガー症候群の最新理解. 自閉症スペクトラム――遺伝環境相互作用の視点から.そだちの科学 17: 21-26. http://www.nippyo.co.jp/magazine/5622.html  この雑誌の記事の中で、小児精神医学者で臨床遺伝学の研究者でもある鷲見 聡さんは、10年前には常識であった「自閉症スペクトラムは遺伝によるものだから変えられない」という状況は変わり、自閉症スペクトラムの原因も、エピジェネティックスによって遺伝要因と環境要因が複雑に絡み合っているのだろうとおっしゃいます。自閉症スペクトラムの遺伝学は、2011年現在でも多くの事はなぞのままですが、「(自閉症スペクトラムの当事者が)変えることのできない部分に対しては、いくら努力しても報われない。そういう場合は、周りの大人たちが、それを『個性』として認める必要がある。一方、変わる可能性がある部分でも、そのために必要な体験がなければ、変化は起こらない。子どもたちひとりひとりの個性を理解して、それぞれに応じて適切な生育環境を与えることは、大人としての重要な使命である」と考えられておられます。

 

【注2】 脳にある海馬の糖質コルチコイド受容体があまり生産されなくなると、ストレス過敏な子が生まれるそうです。これは、メチル化というエピジェネティックな遺伝子制御のためだそうです。ここでは、Weaver, Cervoni, et al. (2004)  "Epigenetic programming by maternal behavior," Nat Neurosci 7 (8): 847-854. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15220929を参照のためにあげています。

 

【注3】 糖質コルチコイド受容体とメタボリック症候群の関係については、Witchel and DeFranco (2006) http://www.nature.com/nrendo/journal/v2/n11/abs/ncpendmet0323.htmlを参考にあげています。

 

【注4】 高濃度の葉酸と自閉症の関連については、Rogers (2008) http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0306987708001631Leeming and Lucock (2009) http://www.springerlink.com/content/e58vh80120316q42/を参照するように勧めています。

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/人と自然の博物館

■設定
  1. ArcGISのインストール
     本機能を利用するには別途ArcGISをインストールすることが必要です。
  2. ネットワークドライブの割り当て
     エクスプローラなどから \\musegis\arcview をネットワークドライブに割り当ててください。
    注)ネットワークドライブを割り当てる際には HITOHAKU ドメインmapuserユーザでWindowsにログインしている必要があります。
  3. 設定ファイル(HHGS.config)の配置
     割り当てたネットワークドライブの配下に HHGS.config というファイルがあります。
    お使いの端末の C:\temp にコピーしてください。
  4. HHGS.config ファイルの編集
    メモ帳などでコピーした HHGS.config を開き、1 で割り当てたネットワークドライブ名に合わせて修正します。
    MxdPath=M:\mxd\
    XmlPath=M:\xml\
    ImagePath=M:\image\
    ・・・
    (\\gis\arcview$ を M ドライブに割り当てた例です。)
  5. ActiveXのインストール
     2回目以降の利用は以下の手順が不要ですが、ActiveX がバージョンアップした際には再度実施する必要があります。
     「編集モードへ」に入ると自動的にダウンロードが始まりますので、すべて「はい」を選択してください。
    cameroon_fruit2.jpg 写真のまとめすぎ!!
  6. なおインストールの際にはブラウザのセキュリティ設定を一時的に弱める必要があります。
    ブラウザメニューの「ツール」→「インターネットオプション」→「セキュリティ」でイントラネットを選択し「レベルのカスタマイズ」ボタンを押します。
      「未証明のActiveXコントロールのダウンロード」のレベルを「無効」から「ダイアログを表示する」に変更してOKしてください。
      またインストールが完了したら必ずセキュリティレベルを元に戻してください。
■設定
  1. ArcGISのインストール
     本機能を利用するには別途ArcGISをインストールすることが必要です。
  2. ネットワークドライブの割り当て
     エクスプローラなどから \\musegis\arcview をネットワークドライブに割り当ててください。
    注)ネットワークドライブを割り当てる際には HITOHAKU ドメインmapuserユーザでWindowsにログインしている必要があります。
  3. 設定ファイル(HHGS.config)の配置
     割り当てたネットワークドライブの配下に HHGS.config というファイルがあります。
    お使いの端末の C:\temp にコピーしてください。
  4. HHGS.config ファイルの編集
    メモ帳などでコピーした HHGS.config を開き、1 で割り当てたネットワークドライブ名に合わせて修正します。
    MxdPath=M:\mxd\
    XmlPath=M:\xml\
    ImagePath=M:\image\
    ・・・
    (\\gis\arcview$ を M ドライブに割り当てた例です。)
  5. ActiveXのインストール
     2回目以降の利用は以下の手順が不要ですが、ActiveX がバージョンアップした際には再度実施する必要があります。
     「編集モードへ」に入ると自動的にダウンロードが始まりますので、すべて「はい」を選択してください。
     なおインストールの際にはブラウザのセキュリティ設定を一時的に弱める必要があります。
    ブラウザメニューの「ツール」→「インターネットオプション」→「セキュリティ」でイントラネットを選択し「レベルのカスタマイズ」ボタンを押します。
      「未証明のActiveXコントロールのダウンロード」のレベルを「無効」から「ダイアログを表示する」に変更してOKしてください。
      またインストールが完了したら必ずセキュリティレベルを元に戻してください。



8月26日。加藤茂弘研究員+河南堂珍元斎と南あわじ市の玉青館へいったんだモー。
ウッシッシシッシ…
 安政大地震後に江戸の庶民に大ブームを起こした加藤コレクションの鯰絵展と河南堂珍元斎 の現代版鯰絵「ナマズウシ七変化」展の関連イベントだモー! 

001awaji.jpg

     111awaji.jpg   110awaji.jpg

  タヨウ星のニホン島とタイワン島の間の地底に住むナマズウシは、自らナマズエビスマイウシやナマズアワオドリウシに変身し、ナマズウズシオウシやナマズタマネギウシといったアワジ王国ご当地ナマズウシンたちとともにニホン島を元気づける・・・講談「ナマズウシ七変化」モー、鯰絵の魅力に迫るカトちゃんの「鯰絵解説会」モー、江戸時代のおもちゃ絵「立版古(たてばんこ)ぬりえ」モー、逆断層などの構造がペーパークラフトで楽しくわかる「動く断層をつくろう」モー大にぎわいだモー。

    010awaji.jpg   011awaji.jpg

003awaji.jpg   004awaji.jpg   005awaji.jpg   012awaji.jpg  013awaji.jpg  014awaji.jpg
 

鯰絵展+ナマズウシ七変化展は9月2日までだモー。ナあ、マズ、玉青館に急げウシ。

000awaji.jpg

今回、参加した生徒は、小学校6年生〜高校3年生の26名で、4班に分かれて寝食を共にしました。

 現地では、ラハダトゥ・サイエンススクールの生徒も5日間、班活動に加わり、交流を深めることができました。特に現地では、イスラム教のラマダンの時期と重なり、食事などの制限を目にし、文化や宗教の違いを実感しました。 

 

DSC02112.jpg                              サイエンススクールとの交流会にて

ダナンバレー自然保護区では、周りを原生林に囲まれ多種多様な樹木や植物、昆虫を目にすることができました。今年もオラウータン親子がジャングルの木々を移動していく姿を目にすることができました。また、タイガーリーチと呼ばれるヒル

に血を吸われることも経験しました。

  

P1080712.jpg                                木々を渡るオラウターンの子ども

 

一方のタビン野生生物保存区は、アブラヤシのプランテーションと二次林が中心でした。そこは、森林伐採などで棲みかを奪われたゾウたちが集っている場所でもあり、ナイトサファリでは群れをなして生息する野生のゾウの姿を目にすることができました。他にもブタオザルが木々を駆け回り、サイチョウが空を駆け巡り、夕暮れにはムササビが飛んでいく  など動物たちの自然の姿を目にすることができましたが、一方で想像以上の森林伐採が進んでいる現状を知ったジャングル生活でもありました。 

 

DSC_3479.jpg                                 興味深く観察する生徒たち 

 

帰国前にはひとはくと学術交流協定を結んでいるサバ大学を訪問し、ジャングル体験スクールの修了式の後、収蔵庫見学をさせていただきました。

このジャングル体験スクールでは、10代という多感な時期にある生徒たちが、ラハダトゥ・サイエンススクールの生徒たちと触れ合い、日本とは違う文化や環境を体験し、

さらに上級生が下級生をしっかりと面倒を見て過ごすところ に大変意義があると感じました。生徒たちのこれからの成長に期待したいと思います。

  

DSC02143.jpg                             ジャングルを満喫する生徒たち

 

 

お世話になった関係者の皆様、及び保護者の皆様、生徒たちは全員、病気や怪我もなく無事帰国の途へ着くことができました。ありがとうございました。

 

  DSC02202.jpg                    今回参加したメンバーで記念撮影

 

                                     

                                                                                            情報管理課 阪上勝彦

 

 

こんにちは、夏休みも、もう終わりですね。

9月もフロアスタッフ一同、残暑に負けず!

頑張っていきたいと思っております\(*⌒0⌒)♪

 

9gatunoburogu.jpg  

 夏休みが終わっても、「ひとはく」に来てね\(*⌒0⌒)♪

 

フロアスタッフ うえやま たかこ

あめんぼーん って、何? アメンボとトロンボーンなのね

アタクシはアメンボーンだボーン!
 田んぼ系のタヨウ星人だボーン。アタクシたちタヨウ星人は、超アツイこの夏、河南堂珍元斎を引き連れ、「いろんな種類の生き物がたくさんいて、それぞれつながっている!」ということの大切さを伝えてるんだボーン!

久しぶりの里帰り講談(o^^o) 8月20日は久々のホームグランドひとはくで、タヨウ星人巨大紙芝居絵巻だボーン。
 こちらは、台場クヌギの穴からタヨウ星へ行くスタンダード版。イカジイ、カエルトノサマに案内され、主人公ダイバくん、クヌギちゃんと一緒に子どもたちもタヨウ星人の世界へ行ったんだボーン!

 

 25日は多可町ベルディ―ホールに河南堂珍元斎を連れていったボーン。
 テーマはアタクシ、アメンボーンのトロンボーンコンサート…ではなく、タヨウ星人巨大紙芝居絵巻登紀子の田んぼスペシャルだボーン。オバケドジョウを探しにきたダイバくんとクヌギちゃんはオバケ柳の穴からタヨウ星へ行き、アタクシたちタンボ系タヨウ星人が登場。

写真のまとめすぎ!! 珍元斎は子どもたちに囲まれ上機嫌だボーン。タヨウ星人お絵かきではいろんなタヨウ星人が生みだされたボーン。
 これは、多可町での加藤登紀子さんのコンサート20年のプレイベントで、タヨウ星人絵画展が10月1日まで開かれ、9月2日には、登紀子さんが子どもたちの描いたタヨウ星人の中から「登紀子の田んぼ賞」を選ぶんだボーン。6月に田植えした山田錦はすくすくと育ち、ヌマガエルやイナゴが大喜びだボーン!10月1日はついにお登紀さんのほろ酔いコンサートだボーン。アメンボーンも出演したいボーン…

今日はこの辺で・・・・・ 

 去りゆく夏を追いかけ、いざゆかん多可町タヨウ星の世界へ・・・みんな行くんだボーン!


 

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして13

 

いろいろな子どもと野外活動をする準備

学校の先生といっしょに考えてみた−2

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

pictogram_examples.JPG

『コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則(JIS T0103)』


 

 マヒと色覚以外のことで、特にお伝えしておきたいのがディスレクシアの問題です。発達障がいの中でも、特にディスレクシアのことを考えてみましょう。

 

 自閉症スペクトラム障がいの子どもに対しては、絵や写真を入れると、とたんに理解しやすくなるそうです。絵や写真が理解を助けると言い換えてもいいでしょう。自閉症の動物行動学者、テンプル・グランディンさんは、文章ではなく、図でものを考えるのだそうです。

 

 グランディンさんはご自分のことを自閉症だといっていますが、神山 忠(こうやま・ただし)さんはディスレクシアです。ディスレクシアは「難読症」とか「読字障がい」とも言われていて、日本語や中国語では漢字が読めなかったり、書けなかったりすることがよくあります。偏(へん)と旁(つくり)も、どちらがどちらだったかわからなくなりますし、「ウ冠(う・がんむり)」や「草冠(くさ・がんむり)」といった冠(かんむり)とルビがごっちゃになって、何を書いてあるのかがわからなくなるそうです。

 

 ディスレクシアの人は、つい鏡文字を書いてしまいます。ある有名な俳優はサインをねだられて、急に書かないといけない時には、Cは「⊂」だったか「⊃」だったかがわからなくなるそうです。そういえばわたしも、CやSがどちら向きだったかわからなくなった記憶があります(左右どちら向きであったかは、今は、こっそり筆記体(ひっき・たい)で書いてみることで、まちがえなくてすむようになりました)。

 

 ディスレクシアを知的障がいだと思っている方がよくいますが、基本的には、まったく違うものです。鏡文字の例でおわかりのように、生まれつき左右の認識があいまいなのです。

 

☆   ☆

 

 ディスレクシアのような現象がなぜ起こるのか、わたしには わかりません。でも、わたしは、左脳と右脳のつながりに秘密があるのだと思っています。

 

 ヒトではことばを話すことやコミュニケーションが、とても重要な日常の行動――重要すぎて普段の生活では、自分が言葉を話す動物だと言うことを忘れるぐらい――になっています。そして、ことばを理解し、構成し、話す中枢(ちゅうすう)は、たいていの人が左脳にあるのです――右脳にある人も、少数ですがいらっしゃいます。ところがチンパンジーやゴリラは〈ことば〉の中枢がないのです。ですから左と右を気にすることもありません。「ヒトのように、右利きが多い」ということもないのです。杉山幸丸さんという京都大学霊長類研究所の先生が、野生のチンパンジーでは左右どちらの腕で食べ物を採ることが多いかを調べてみたことがあります。その結果は、左右の比率は半はんだったそうです。〈ことば〉の中枢がないヒト以外の動物には、右利きや左利きはないのです。

 

 自閉症のグランディンさんは絵や図でものを考えるそうです。右脳は絵や図を使って何かを考える時によく働きますが、ディスレクシアの人も、絵や図は得意だと思います。少なくともわたしの知っているディスレクシアの人は、皆、絵や図が得意です。実は、漢字の学習障がい者(LD)であるわたしも、そうなのです。わたしの場合、鏡文字を書いてしまうというクセは左脳と右脳のつながりが弱いからなのか、右脳の働きが強すぎて、その分、左脳の働きが弱くなっているのかは、今でもわかりません。でも、絵は得意でした。細かいところまで、性格に描(か)けるので、霊長類学のフィールド・ワークでは重宝しました。

 


cameroon_fruit1.jpgのサムネール画像
 トゲの生えた豆をサルが食べた.わたしがカメルーンで描いたスケッチです.


cameroon_fruit2.jpgのサムネール画像

クズウコン科のヒプソロデルフィスの果実.これも,わたしのスケッチです.


 

 そして、この事はわかります。鏡文字を書いてしまうディスレクシアの人は、もともと左側・右側の認識が苦手なのですから、左右差を問いかけるような問題を出すのは慎重にした方がいいのです。野外活動では、東西南北と地形の関係が混乱しがちなのですから、それを問うような課題は避ける方がいいと思います。ましてや、わからないからといって罰(ばつ)を与えても、「気を付けていれば、わかる」というわけではないのですから、「苦手な人もいる」といった認識で野外に出る方が、ずっといいと思うのです。

 

make_herbarium_specimens.JPG

『子ども自然教室 第2版』【注1】の「植物標本を作ろう」

 

 ディスレクシアの人にとっては、文章が縦書きか横書きかというのが大きな問題だと、神山(こうやま)さんが指摘していました【注2】。わたしは、失語症でコミュニケーション障がいになったディスレクシアではなかった人が、まったく同じことを言っていたのを思い出しました。不思議な気がしたのです。ディスレクシアと失語症という、まったく別のコミュニケーション障がい者が同じことを言っている。ひょっとすると、何かつながりがあるのかもしれません。

 

 神山(こうやま)さんは、ディスレクシアの人にとって、一番わかりやすいのは、横書きで分かち書きがしてある時だと言います。たとえば、

 

「たいことばちをもってきて」

 

と伝える時は、

 

「たいこ と ばち を もって きて」

 

と分けて書く方が理解しやすいし、

 

「きょうはてんきがいいので

 そとでたいいくをします。」

 

と書いたのでは、わからないことがあるが、

 

「きょうは/てんきが/いいので/

 そとで/たいいくを/します。」

 

と書くと、とても理解しやすいということです。「たいことばちをもってきて」と続けて書くと、ディスレクシアの子ども(つまり、かつての神山(こうやま)さんご自身)は「鯛・言葉・血を・持ってきて」かなと誤解したというのです。


☆   ☆


 実は、元来の日本語の文章の書き方である縦書きよりも、英語のような横書きの方が理解しやすいということや、分かち書きで書いたり、「/」で切ったりするとわかりやすいというのは、多くの失語症者が同じことを言っています。ただ、失語症の人は、まれな例外を除いて病気やケガで脳の一部が傷ついて〈ことば〉が出なくなった人が多いので、もともと漢字は知っていたはずです。ですから、分かち書きで書いたり、「/」で切ったりする代わりに、漢字を適度に混ぜれば、わかりやすい文章になるのです。

 

 神山(こうやま)さんは、文章は、横書きで分かち書きや「/」で切ってある上に、ひらがな、カタカナ、漢字が混じった文章が一番わかりやすいと言っています。

 

 比較的、高齢者の多い失語症の人に比べて、ディスレクシアの人は、(もちろん高齢者もいますが)年齢に関係なく社会にはいるものです。子どもであれば、各クラスにいるのが普通です。ディスレクシアの人を「障がい者」「障がい児」と捉(とら)えて、文章がよくわからないままにがまんさせるのではなく、文章の伝え方や書き方を工夫してあげれば、多くの人と共通した理解ができるのですから、学校も楽しくすごせそうです。要はコツをつかむことだと思います。コツをつかむのは、ディスレクシアの子どもは自分のことなのですから、当然なのですが、学校の先生や野外活動のリーダーといったおとなも自分のこととして、ディスレクシアの人の読みにくさを実感してもらえれば、状況は、ずいぶん変わると思います。

 

------------------------------------------------------------

【注1】 『子ども自然教室』は,全文が人と自然の博物館ホームページからダウンロードできます.『子ども自然教室』は,特に障がい児といっしょに野外活動をすることを意図したものではありませんが,その中の,1.「植物標本を作ろう」,2.「セミのぬけがらで環境を調べよう」,3.「ネイチャーテーリング入門」などはそのまま使えそうです.

 

【注2】 岐阜県立関 特別支援学校教諭の神山 忠(こうやま ただし)さんが出ていたのは、「ディスレクシアとマルチメディアDAISY −当事者そして教育者の立場から」(障害保健福祉研究情報システム HP

 

ですが、同じ講演を動画でしているものもありました。動画では、神山(こうやま)さんの話すようすと音声が聞こえ、それがDAISYになって見えます。河村 宏さんというDAISYの開発に深く関わってこられた方の講演で、DAISYはディスレクシアの人ばかりでなく、高機能自閉症者,パーキンソン病などの病気や薬の副作用のある人,ADHDなどで集中して出版物を読むことが困難な人,さらには幻覚や幻聴があって混乱しやすい人,本を持って読むことが難しい紙アレルギーや麻痺のある人,手話を第一言語とする人,聴覚トレーニングを必要とする難聴者を助ける技術であると言っています。

 

神山忠さんの講演は動画でも 見ることができます2011年調布デイジー講演会)



兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/

人と自然の博物館

三谷 雅純(みたにまさずみ)

8月12日(日)からの19日(日)の連続8日間、ひとはく2階展示室にて実施した「むしむしたいけん」。会期中、小さなお子さん連れのご家族を中心に、2,990名のお客様をお迎えしました。
虫を好きな子どもたち、はじめて虫にさわった子どもたち。みんなのキラキラした眼が印象的な8日間でした。

「むしむしたいけん」で虫に興味をもったら、つぎは、実際に野外に出て、いろんな虫をつかまえてみてください。
さらに興味をもったら、博物館に展示されている「標本」を、じっくり見てみてください。
小学高学年になれば、自分で標本をつくってみることもよいでしょう。
ひとはくでは、対象年齢に応じたさまざまなプログラムをご用意しています。


さて、みなさんに朗報です。
9月15日(日)11:00から15:00、兵庫県公館(神戸市中央区:県庁前)の庭にて「むしむしたいけん」を開催します!
「化石のレプリカづくり」など、楽しい体験イベントもありますよ。
ぜひお越しください。

「ひとはくが公館にやってきた」のくわしくは、こちら(↓)
http://www.hitohaku.jp/20th/preforum/index.html


恒例の、キラキラKidsのご紹介です。みんな、いい表情を、ありがとうございました!
これまでのキラキラKidsは、こちら(↓)
初日(8月12日) 2日目(8月13日) 3日目(8月14日)

IMG_9654.jpg

IMG_9709.jpg

IMG_9721.jpg
ダンゴムシの女王様、登場。脚は何本あるのかな?

IMG_9775.jpg

IMG_9793.jpg

IMG_9827.jpg

IMG_9828.jpg
最終日に登場したヤママユガ。秋の気配ですね。

IMG_9833.jpg

IMG_9873.jpg

IMG_9865.jpg

IMG_9847.jpg
「おっきな虫かご」は順番待ちもありました。ちゃんと並んで、とってもおりこうさんです。


最後になりましたが、このプログラムの実施にあたって、ひとはく連携活動グループrun♪ run♪ plaza、同 テネラルのみなさんには、多大なご協力をいただきました。お礼申し上げます。

(主任研究員 八木 剛)
8月20日から24日まで当博物館では県庁インターンシップによる実習生の受け入れ、
尼崎稲園高校、吉川高校、氷上高校から3名の高校生が活躍してくれています。
4日目の様子をお伝えします。

珪藻の判別
研究員の手伝いで珪藻を顕微鏡で調査、判別   

古い絵葉書の整理 古写真をスキャン その1
      古い絵葉書をファイリング          佐用町の古写真をスキャナで読み取り

古写真をスキャン その2 
    古写真をデータ化し資料整理 

初日には「教職員・指導者セミナー」、2日目には「教員のための博物館の日」といった大きな
イベントがあり、大忙しの中、会場設営など手伝ってもらいました。
3日目には、情報管理課で図書のデータ入力や図書室での配架を手伝っていただきました。
午後のデジタル紙芝居では、夏休みの家族づれのお客様を前に、セリフを読んでいただき、
フロアスタッフの一員として働いていただきました。
最後にはお客様より大きな拍手いただいたようです。

3人とも、とても真面目な高校生たちで、評判は上々です。あと1日しっかり頑張ってください。
もうすぐ2学期が始まりますが、学校でもこの調子で前向きに過ごしてくださいネ。

                                        情報管理課 阪上勝彦




 ボルネオジャングル体験スクールから帰国して約3週間、久しぶりに参加生徒たちが顔を合せました。
 帰国後の生活も、それぞれボランティア、イベントやクラブ活動など充実した夏休みを過ごしているようですね。
 この夏は特に印象深い夏休みとなったのではないでしょうか。
事後学習会 参加メンバー
       事後学習会の参加者           ジャングル体験スクール参加のメンバー

 事後学習会では、ジャングル体験スクールの解団式の中で、スクール生徒全員からコメントを
いただきました。

1班のメンバーのサムネール画像 2班のメンバー
        1班のメンバー                      2班のメンバー

3班のメンバー 4班のメンバー
        3班のメンバー                      4班のメンバー

 その後、旅のエピソードや生徒たちの様子について保護者、関係者の皆様に説明を加えながら
編集されたDVDを鑑賞し、仲間と過ごしたジャングル生活を感慨深く振り返りました。

映像で振り返るボルネオジャングル体験1 映像で振り返るボルネオジャングル体験2
          題して「映像で振り返るボルネオジャングル体験スクール」

サプライズ
 解団式のあと、本日、誕生日のWさんにサプライズの誕生日プレゼント!
何と偶然にも、Wさんのお兄さんは昨年ジャングル体験スクールに参加され、ダヌムバレーで
誕生日を参加者やガイドさんに祝ってもらったそうで、2年連続のサプライズとなりました。

 全員感想文やアンケートもしっかりと提出していただきました。これから冊子編集に
取り組んでいきたいと思います。製本されるのを楽しみにしていてください。

 年度末のボルネオジャングル体験スクール卒業生の集い(OB・OG会)で、さらに成長した
君たちに会えることを楽しみにしています。
 また、君たちの今後に期待しています。

                                        情報管理課 阪上勝彦


 本日、ウッディタウン市民センターで開催されました「第2回さんだサイエンスフェスティバル」に、参加しました。

http://www.city.sanda.lg.jp/kyouiku/h24sciencefestival.html

SSF2012kaisetsu.jpg 

▲立派なパンフレットです
 この行事は、科学イベントを『三田のみんなで作り上げる』の理念の下、三田市内の小中学校、県立高等学校4校、大人の有志団体、三田市内のハイテク企業等が出展しました。ひとはくも三田市内の博物館として主催者より依頼を受け、第1回より参加しております。


 今年は「飛ぶ」をテーマにステージとブースに参加しました。


 ステージショーとしては、フロアスタッフが中心に開発、実施している「飛ばせ!ムササビグライダー」のショーを熱演しました。

musasabisyo.JPG

▲ショーの始まりです。ムササビパペット登場!

 滑空する動物「ムササビ」や「モモンガ」を題材に、自作のパペットも活躍する、楽しくわかりやすいパフォーマンスでした。説明の後には、「ムササビグライダー」を作り、実際に滑空させてみます。

koumoreitouzyou.JPG musasabikuizu.JPG   

▲おおっ!コウモリパペットも出現!            ▲クイズもあります

musasabiguraida.JPG

▲滑空するムササビグライダー 2名限定のチャレンジでした

 ムササビやモモンガのはく製も登場し、たちまち記念撮影会となりました。100名を超えるお客様に集まりいただき、大盛況でした。
daiseikyou.JPG 

 ▲盛り上がる会場! ついに立ち見のお客様も

 ショーの終了後、国立科学博物館よりお借りしている4mの巨大地球儀「ダジック・アース」のデモンストレーションも急遽実施しました。集まった学校の先生方は興味津々で、早速授業に使いたいとの声も聞かれました。


kyodaitikyu.JPG 

▲会場が明るくて少し見えにくかったです

 ブース出展としては、「飛ぶ種の模型をつくろう!」を行いました。アルソミトラやニワウルシ、フタバガキの仲間の種を紙を使って作り、実際に飛ばしてみました。こちらも150名超の大人気でした。

hanefukube.JPG tanetukuri.JPG 

▲ブースでは「飛ぶタネ」の工作に挑戦 

 終了後、『好評につき、来年も出展して欲しい!?』との声を主催者よりいただきました。さて、来年はどのようなテーマで参加するのでしょうか?

 

出演:フロアスタッフ 寺尾由美子さん、植山貴子さん


(生涯学習課 西岡敬三)

今週のフロアスタッフとあそぼうは、画はくの日です。

毎月第3週目の土曜日、日曜日は、みんなで博物館の展示を見ながら、絵を描くイベントを行っています。

本日のテーマは「ダジック・アース〜地球を描こう〜」

国立科学博物館のご厚意でお借りした、球形のスクリーンに映しだされた地球をみんなで描きました。

たくさんのどうぶつがすんでるね☆ おじょうずだね♪

おかあさんと一緒^^みんなリラックス♪

 

いつも参加してくれてありがとう^^ 真剣だったね!!すごい〜^^

明日も15時より、3階展示室で行います。

ぜひ、ご参加くださいね。

 

イベント担当:両角明子・笹山由利子

 

 12日から実施中のうきうきワークショップ、「アンモナイト化石のレプリカ作り」。連日大勢のお客様にご参加いただいています。

 今日は博物館実習生の池本さんと浜本さんのお二人に担当していただきました。

  s-P1130491.jpg大勢のお客様にご参加いただきましたが、実習生のお二人は、お一人お一人に丁寧に対応されていて、子どもたちも大喜び!

岡山理科大学の池本さんは、大学のご近所さんであるお客様からお声をかけられ、とても喜ばれていました。

 

s-P1130515.jpg浜本さんは、子どもが苦手と言われていましたが、笑顔で優しく接しられていて、子ども達も楽しそうでした。

 

s-P1130503.jpg午後から、実習生のお二人にはデジタル紙芝居の上映をしていただきました。会場内は満席で。お客様には通路からも観覧していただきました。

 

 

s-P1010505.jpgs-P1010513.jpg

 

 

 

 

短い練習時間で本番を迎えましたが、実習生のお二人とも大きな声で読んでくれて、紙芝居は大成功でした!

s-P1010551.jpg

大勢のお客様で、緊張もあったと思いますが、休憩時間も惜しんで、お客様の対応をしてくださったお二人は立派なフロアスタッフでした。

忙しい一日、本当にお疲れ様でした。

明日もフロアスタッフ業務を実習生が担当されます。ぜひ、一生懸命なお姉さんやお兄さんに会いに来てくださいね!

 

 

 

みの あんな(フロアスタッフ)

8月14日(火)、スペシャルプログラム「むしむしたいけん」の3日目。
前2日にも増して、幼児〜低学年のこどもたちが中心の、とてもたくさんの来場者をお迎えしました。

今日も、すてきな表情がいっぱいでした。


IMG_9582.jpg

IMG_9596.jpg

IMG_9614.jpg

IMG_9603.jpg

IMG_9617.jpg

IMG_9635.jpg


3回続いた、キラキラKidsシリーズはいかがでしたか?
以後は、数日分まとめてご紹介したいと思っています。


(主任研究員 八木 剛)

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして12

 

いろいろな子どもと野外活動をする準備

学校の先生といっしょに考えてみた−1

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

outdoor_activities_in_museum.JPGのサムネール画像 

 夏期教職員セミナー「障がいのある子どもたちとの野外活動入門」というセミナーを担当するようになって、もう何年かになります。

 

 わたしは、もともと霊長類学者(れいちょうるいがくしゃ)です。サルや類人猿の仲間のやることを調べて、ヒトとは何だろうと考えるのが仕事です。ですから、学校やその他の教育施設で子どもたちといっしょに奮闘(ふんとう)している先生に対して、何かをお教えするなんて、とてもできません。おこがましい。わたしは教育の専門家ではありません。

 

 その上、わたしは医者でもありません。子どもの発達や心理にくわしいお医者さんなら、子どもはこういう時、何を求めているとか、言葉に出さないけれども、本当は何をしたいのかといったことがわかるのかもしれません。しかし、これも、わたしにはムリです。一般的な医療現場の経験は、わたしにはまったくありません。

 

 それならなぜ、そんなわたしが「いろいろな子どもと野外活動をする準備」「学校の先生といっしょに考えて」みたいと思ったのでしょうか?

 

 ひとつには、わたし自身が障がい者――脳梗塞(のう・こうそく)をわずらいました――で、健常な人とは違ったものの感じ方や考え方ができるからです。自分に、健常な頃とは違った何かがあると感じるようになったのは、病気の後遺症で、それまで普通にできていたことが(努力しても)できなくなった頃からでした。この感覚は、子どもを前にした学校の先生にもきっと役に立つに違いない。そして、わたしが伝えなければ、健常な先生にはわからないこともあるだろう。そう思いました。

 

 もうひとつは霊長類学という学問との関連です。霊長類学はサルや類人猿のやることを調べますが、本当はヒトのことを知りたいのです。ただヒトの生き方は、どうしても文明や技術といったものの影響を受けて、変わってしまいます。ですから、日本列島に暮らす我われよりも、狩猟採集民や遊牧民の生き方の方がより多く自然に頼っていて、ヒトの本質がわかりやすいのです――日本列島に暮らしてきた人でも、狩猟や漁労を生業にして来た人はいたはずですが、明治時代に、狩猟や漁労は生業ではなくなりました。多くの人は農を営みとしています。近代ではそれが、産業としての農業や林業になりました。

 

 それでは日本列島で暮らすわたしたちの生活には、もうヒトの本質がなくなったのかと言うと、そんなことはありません。日本列島での暮らしにもヒトの本質は隠れています。しかし、それは目をこらさなければ見えてきません。それほど社会のいろいろな制度が発達し、変わってしまったのです。

 

 それに学校の先生と親しくしておけば、「現代の子どもの一面」といった目新しい事が聞けます。それを聞かしてもらえれば、次のセミナーのアイデアが出てきます。参加している学校の先生にも、きっと役に立つはずです。

 

natureteering.JPG

ネイチャーテーリングをする子どもたち

 

 おわかりのように、ここで言っている「いろいろな子ども」というのは、普通の言い方では「障害のある子ども」となります。わたしのセミナーのタイトルも「障がいのある子どもたちとの野外活動入門」です。ただ、一見「障害のある子ども」でも、その「障害」と呼ばれているものをよく見ると、ヒトのあるべきバリエーションであることが多いのです。さらに、自然なバリエーションとは考えられない病気や事故の後遺症であったとしても、当人が進んで受け入れたものではありませんから、当事者にとって状況はそれほど変わらないのです。

 

 セミナーでは、わたしのマヒに関連づけて、まず障がい児の中ではいちばん人数の多い脳性マヒを取り上げました。脳性マヒの症状なら、わたし自身が片マヒですから、いろいろ共通点が多そうです。

 

 もうひとつは霊長類学との関連で取り上げた発達障がいと色覚の問題です。このふたつは、社会的には障がいと言われますが、わたしは、障がいと言うよりヒトのバリエーションと捉えた方がいいと思います。

 

 発達障がいと色覚の問題は、真剣に取り上げている当事者がいました。社会的にはりっぱに仕事をしている人たちです。

 

 たとえば、自閉症であることを公表している動物行動学者のテンプル・グライデンさん(日本語)や、ディスレクシア(読字障がい)であることを公表している学校の先生、神山 忠(こうやま ただし)さんです。それに、母方の男性と息子さんがディスレクシアで、ディスレクシアのことを研究している発達心理学者のメアリアン・ウルフさん(日本語)もそうです。わたしは、これら当事者がお書きになった本を読み、ホームページを見て、発達障がいとされているものの状況と対応策を学びました(後でくわしく書きますが、わたし自身も、生まれつき、学習障がいだと思っています)。

 

 また、色覚の原理と実際の対応策は、色覚バリアフリーの理解を求める活動をしていて、ご自身が2色型色覚(ご本人が言うには色盲)の岡部正隆(おかべ・まさたか)さんや伊藤 啓(いとう・けい)さんの著作と色覚バリアフリーのホームページを参考にさせていただきました。

 

☆   ☆

 

 学校では発達障がいの事を、「生まれつきの障がいなので治らないが、がんばれば多数者に合わせた生き方ができる」と考えます。多数の健常児のほかに、少数の自閉症やアスペルガー症候群、学習障がい(LD)、注意欠陥・多動性障がい(ADHD)といった類型を持った子どもがいると考えるのです。医学的な研究の現場でも、同じように考えている研究者が多いようです。

 

 ところが、最近になってヒトのゲノム分析が実用化され、ヒトの遺伝子がいろいろわかってくると、ヒトという存在に自閉症やLD、ADHDといった類型に区別するよりも、一見健常に見える多数者から少数の自閉症者まで、言ってみればヒト全体が自閉症スペクトラムの傾向を持つと考える方がよいのではないかと言う人が出てきました。実際に子どもを診ている臨床医には、多い意見だと思います。

 

 わたし自身は、ヒト全体が自閉症スペクトラムだという見方の方がよいように思います。わたしは、マヒになる前から漢字のLDでしたが、それに加えて、ADHDやアスペルガー症候群といった症状の特性も、自分の事のようにわかるからです。

 

 つまり、自閉症やアスペルガー、LDやADHDはヒトの多様性――ちょうどA型やB型のような血液型と同じようなもの――なのだというのがわたしの意見です。こだわりの強い自閉症やアスペルガーの人は研究者に多いですし、こだわりがなければ研究は続けられません。またLDの人は絵や写真といったビジュアル刺激には大変強いので、デザイナーや建築士、医学生では特定のパターンを読み取らないといけないレントゲン医を目指す人が多いと聞きます。一方ADHDの人は、政治家や新聞記者といった、世の中の問題をまんべんなく拾って問題を提起する職業に向いていると聞きました。研究者には自閉症やアスペルガーの人だけでなく、LDやADHDの人もよくいます。いろいろな問題を認識し、解きほぐして、一般の人にわかりやすく解説するのが重要な仕事だからでしょう。

 

childrens_natural_classes_1st_edit.JPG

3色型色覚と2色型色覚の比較(ColorDoctorを使いました)

 

 色覚の問題は、近頃は世の中の認識が整ってきました。未だに緑の棒グラフに赤い丸を打つといった、まるで時代に逆行したようなデザインを見かける事もありますが、緑と赤が一部の人には見分けにくい組み合わせだと、多くの人はわかってきたようです。

 

 「ユニバーサル・ミュージアムをめざして6」のさまざまな色覚−1でも言いましたが、ほ乳類はもともと2色型色覚です。緑と赤は見分けることが難しいのです。そのほ乳類の中から、突然変異で3色型の動物が表れました。それが霊長類(れいちょうるい)です。ヒトも霊長類の仲間ですから、当然、3色型が多数を占めます。しかし、この突然変異は多様性のあるものでしたので、ヒトは2色型と3色型がいっしょにいるのです。その上、色覚は性別によって出たり出なかったりします。2色型は男性に多く見られます。ですから、社会全体では、3色型の多数者の中に少数の2色型の、それも、たいていは男性がいるというわけです。2色型色覚は病気や障がいというよりも、ヒトが元来持っている性質だと思います。

 

 「学校の先生といっしょに考えてみた−2」につづきます。

 余はカエルトノサマじゃ。トノサマじゃからタヨウ星人で一番エライのじゃ。

 この夏。余はあちこちに出向いて、タヨウ星人の仲間と生物多様性のたいせつさを伝えておる。7月は西宮神社の夏えびす・あらえびす祭り!!じゃ。

   001.jpg   002.JPG
http://nishinomiya-style.jp/blog/2012/07/01/5456

 本殿のにこやかなえびす様(和御魂)に対し、こちらは荒々しい元気なえびす様(荒御魂)。えびす様は「漁業の神様で五穀豊穣の神様でもある!」…ということは…「生物多様性の神様でもある!」

いつのまにこんなキャラが!! ということで、河南堂珍元斎を引き連れ、巨大タヨウ星人絵巻として出演、あらえびすさまの夏祭りでよっぱらいのお兄さんや子どもたちにかこまれ大騒ぎじゃ。余も「みなの者近う寄れ、苦しゅうない!」と特別に相手をしてやったのじゃ。

   003.JPG   004.jpg
9日は珍元斎の講談と大谷剛研究員の生物タヨウ性クイズ〜

   005.jpg    006.jpg
 暑さでとけそうになったが、西宮市のキャラクターみやたんhttp://machitabi.jp/の作者で小学生の超ベストセラー「妖怪レストラン」のたかいよしかずさんも応援に駆けつけ、余も上機嫌じゃ。

007.JPG 10日は珍元斎「ギッチョンくん」 と突然巻き込まれた河南堂御免奈斎演じる「カマキリのカマエモン」。巨大タヨウ星人絵巻は暗闇の中浮かび上がり、みなの者をタヨウ星の世界へといざなったのじゃ。西宮神社の真夏の夜はタヨウ性クイズで更けていったのじゃ。

008.jpg   009.jpg  010.jpg
えびすつながりで大阪プロレスのえべっさんやエビスビールのキャンペーンのおねえさん、殺陣グループ、着ぐるみのみやたん、などなど、さすが、えびす様はタヨウ性の神様!出演者もタヨウな夏えびすであった。

   011.jpg   012.jpg
8月は、20日はひとはく( chinfree.pdf)、25日は多可町のベルディ―ホールでの「みんなでタヨウ星人を描こう!」に向かう。( taka_0825.pdf)そのあと8月25日〜10月1日までベルディ―ホールで余の原画も展示される予定じゃ。余と会いたい者は、早く宿題を済ませ、ひとはくと多可町へ馳せ参じるのじゃ!みなの者苦しゅうない、近う寄れ!

わしが一番えらいんだゲロ


                 タヨウ星人で一番エライ  カエルトノサマ
         

ワイはナマズウシや。今、淡路島におるんや。

http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/shougai/h24-namazueten.html

玉青館にきんちゃい!!

 この夏、南あわじ市滝川記念美術館 玉青館で、加藤茂弘研究員のコレクション「鯰絵」さんたちと一緒「ナマズウシ七変化」として、そら、モー、好評展示中や。「鯰絵」っちゅうのはナマズをもとに描かれた錦絵(多色刷りの浮世絵)のことや。大ナマズが地下で活動すると地震が起こるっちゅう民間信仰から、江戸時代におこった安政の大地震の後、ようけ出版されたモーんや。

ナマズウシチームはというと、地震の神サマであるワイを筆頭に、ナマズウズシオウシとかナマズタマネギウシとか淡路名物とのコラボでの現代版ナマズ絵展示や。  所狭しと展示されておるモー

 8月26日には、ひとはくの加藤研究員とワイらの生みの親、河南堂珍元斎が玉青館にやってきて、鯰絵の魅力や講談ナマズウシ七変化、ナマズウシ立版古などのセミナーとワークショップもある。

 展示は714日(土)〜92日(日)や。

3コマ漫画もあんねんでぇ〜大文字屋分店店主の作った3コマ漫画もあんねんでぇ

 詳しいことはこのHPで見てモ―たらわかるわ。

 ほな、淡路でまっとうで!

http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/shougai/h24-kodomoworkshop.html

 

 

                          タヨウ星人  ナマズウシ

モー!! アワジにくるのじゃ 

 

4mtikyugi2.JPG                                                 ▲この巨大な物体は?直径はなんと4mも。

ひとはくのエントランスホールに巨大な球体が!
「中に入りたい! 入口はどこですか?」
「薄らと何か映ってますが… 何でしょう?」

 

残念ながら中には入れません。
直径4mは当館では展示する場所が限られています。
ここ数日カンカン照りの晴天続き…
エントランスホールは予想以上に明るく、地図が良く見えない,,,

 

4mtiikyugi1.JPG                                                 ▲何とか地図が見えます。ゆっくり自転します。

この巨大な球体は「ダジック・アース」という地球等のデーターを立体的に投影したものです。


球体や半球に、地球等のデータを投影すると…
不思議!立体的に見えます。


まるで宇宙から地球を眺めているような…

来る8月21日(火)当館で実施される「教員のための博物館の日inひとはく」に関連する出展物として、国立科学博物館のご厚意によりお借りし、デモンストレーションを行っているのです。


1mtikyugi2.JPG 1mtikyugi1.JPG

▲1m版を3F展示室で公開中です。地図が良く見えます!! おおっ膨らんでいる!

この「ダジック・アース」を活用したセミナー(8/16実施教職員・指導者セミナー)や、申込不要のイベント(8/18,19実施)も実施します。

この「ダジック・アース」をひとはくで見られるのは8/22(水)までです。
興味のある方は、どうぞひとはくまでお越しください。


ダジック・アースについては

http://www.dagik.net/

教員のための博物館の日inひとはくについては

http://hitohaku.jp/top/12kaki/museum_day2012.html


(生涯学習課 西岡敬三)

2階展示室で開催中の「むしむしたいけん」2日目です。

IMG_9454.jpg
なかよしの姉妹ちゃんです。

IMG_9463.jpg
小さな虫ならだいじょうぶ。

IMG_9471.jpg
お絵描きもしました。そのあとは、再び、蚊帳の中へ突入!

IMG_9514.jpg
蚊帳の中で。おねえさんが、虫をさわらせてくれます。

IMG_9562.jpg
大きなカミキリムシも持てるようになったよ。

IMG_9531.jpg
Kidsひとはく大使のゆうまくん。昨日に続き、さっそうと。


IMG_9553.jpg
真剣なまなざしがキラキラKids!、ということで。

IMG_9525.jpg
「むしむしたいけん」は、19日まで続きます。


今日も、ひとはく連携活動グループrun♪ run♪ plazaの細川真理恵さん、テネラルの森野光太郎くん、安達誠文くん、堀内湧也くん、牧田 習くん、テネラルOBの清水一陽くんがサポートに入ってくれました。ありがとうございました。

(主任研究員 八木 剛)

river1_hidesaka2012.jpg

里をながれる武庫川の上流域の風景です。春は桜がきれいです!

8月8日(水)には、三田の一番北側に位置する武庫川本流では、毎年恒例の「三田の川ガキ養成講座」が行われました。この会合は、「武庫川上流ルネッサンス懇談会」によるイベントです。三田市を流れる武庫川を活用するために、河川を管理する県の土木事務所だけでなく、三田市や大学、博物館、学校、NPOなどの住民団体などがあつまって、川づくりを考える会合です。かれこれ7年目を迎えています。観察会はもちろんのこと、魚道づくりや川の改修など、たくさんのかたが参加されています。今風にいえば、川という地域資源に対して、多様な主体による参画と協働が進められているといったところです。全体を統括しているのは、兵庫県県土整備部の三田業務所の方々です。
いつも環境に対して理解のある取り組みをして頂いております。

all_hidesaka2012.jpg 観察会の様子は、こんな感じで、平日にも関わらず、100名を超える方々が参加されて、川はごったがえしました。ご参加ありがとうございます。
この場所は、多自然川づくりに重きを置いて設計されて、自然環境にかなりの配慮がされています。おかげで、貴重な魚類や底生動物をはじめ、たくさんの生物を観察することができました。川へのアプローチもしやすく、川での環境学習と生態系の保全がうまく調和しています。国土交通省からも表彰された事例です。
kaisetu_hidesaka2012.jpg  採集した生物は、このように水槽にいれてみんなが見れるように並べます。そして、ひとつひとつ解説してゆきます。解説は、この懇談会のメンバーでもあるNPO法人野生生物を調査研究する会の谷本さん(当館の地域研究員でもあります)と株式会社一成の山田さん。さらに生物の採集や解説には、伊丹北高校、有馬高校、篠山産業高校丹南分校、篠山鳳鳴高校のそれぞれ生物部などの関心のある生徒さんも加わって、応援いただきました。高校生のみなさんが、子ども達に生き物のとり方などを教えてくれます。そして本気で採集も・・・。

toami_hidesaka2012.jpg高校生のみなさんは、こんな感じで投網を投げて、観察用の生物を捕まえていただきました。なかなか様になっています。きっと、県内でバシっと投網を投げられる高校生は希少だと思います。かっこいいですね。もちろん、たくさん魚をとれました、日頃の努力の賜です。

  yasou_hidesaka2012.jpg  yasou3_hidesaka2012.jpg

このあとは、河原の植物についての解説とそれを食べる・飲む体験となります。野草の解説や食べ方については、NPO法人人と自然の会の岡田さん、木村さん、さらには調理には関西学院大学久野研究室の学生さんが担当されています(川づくりと市民活動について実践研究中!)。野草は、もちろん独特の野性味があったのですが、子ども達も親もみんなパクパク、ゴクゴクでした。そしてメインイベントへ・・・。

yasou2_hidesaka2012.jpg  採った魚を唐揚げにして食べます。最初はおっかなびっくりでしたが、誰かが「美味しい!」というと、どんどん消費されてゆき、あっとゆう間に完売。淡水魚は、捕ってから早く調理すると、とっても美味。ぜひ、挑戦してみてください(注:生食はダメです)。

ということで、たくさんの皆さんに川の恵みをいろんな形で体験いただきました。おそらく、来年も8月のはじめに「川ガキ養成講座」を開催すると思いますので乞うご期待です。このほか、この懇談会では色んな取り組みが行われていますので、HPもご覧頂ければと思います。

(おまけ)
  suide_hidesaka2012.jpg
この地区の川や水路には、メダカやドジョウがたくさん棲んでいます。この理由のひとつは、田んぼの脇をぐるりと、ちょっとした溝が掘られていて、日照りが続いても水生生物が困らないような工夫がされています。そして、田んぼ−水路−川がつながっています。維持には手間がかかるのですが、こうした配慮がところどころに。見た目は地味なんですが、生態系の保全という点では効果てき面で、最先端の取り組みです。この取り組みは、今回の観察会の段取りを中心的に進めてくださっている日出坂せきもりの会の松下さんらによるものです。いつもありがとうございます。環境体験学習と生態系管理、地域づくりは表裏一体であることも知っていただければと思います。

(みつはし ひろむね)

 

お盆中のひとはくは、帰省シーズンらしく
小さなKidsを連れた大家族でのご来館も見られ、連日にぎわっています。

少し時間をぐるっと巻き戻しまして・・・

8月の第一日曜日、8月5日のKids館長&Kidsサンデーのご報告です。
記念すべき第4回目のKids館長は総勢12名、
2歳から8歳までの小さな館長が活動しました。

いつもKids館長に変身するお手伝いをしてくれるのは
キッズひとはく推進室の清水室員です。

kidskancho0805 (1).JPG  kidskancho0805 (2).JPG
「館長、動きにくくないですか?」

  kidskancho0805 (4).JPG  kidskancho0805 (10).JPG

kidskancho0805 (5).JPG  kidskancho0805 (12).JPG

kidskancho0805 (7).JPG  kidskancho0805 (8).JPG

kidskancho0805 (11).JPG   kidskancho0805 (13).JPG

kidskancho0805 (9).JPG                 どちらからのお手紙を読まれているのかな?


続いてのお仕事は収蔵庫棟の巡回です。
研究用の図書が並ぶ図書室。

kidskancho0805 (16).JPG kidskancho0805 (18).JPG  kidskancho0805 (17).JPG 
見てるだけでわくわくしてきます。

kidskancho0805 (22).JPG

「研究に使う貴重な資料は、大切に扱わないといけません。」
みんな真剣に聞いていますね。


次は収蔵庫の巡回です。

kidskancho0805 (14).JPG

「Kids館長、こちらが植物の標本です。」
「ふむふむなかなかいい標本ですね〜」

 

 

 

 

ぐるぐるとハンドルを回して移動棚を開けると・・・ kidskancho0805 (24).JPG

kidskancho0805 (23).JPG
「うぁ〜大きな鳥の標本!」「あれあの鳥、どこかで見たことが・・」


収蔵庫の扉の外では順番待ちのKids館長に
古谷室長から「いかにして大切な標本を守るか」のレクチャー中。

kidskancho0805 (25).JPG
「収蔵庫の入口で靴の裏についた虫などをしっかり取りましょう」

kidskancho(26).JPG
「植物などの標本はこのディープフリーザーに入れて、
 虫やカビを凍らせてやっつけてからから収蔵庫に入れるようにしています。」


館長最後のお仕事は、お客様のお出迎えです。
お客様と直に接する大事なお仕事のなので、しっかり練習をして臨みました。

kidskancho0805 (19).JPG 「Kids館長、チラシはお客様が読める向きにして、お渡しください。」
厳しい指導を受け、いざ本番!

kidskancho0805 (20).JPG
kidskancho0805 (15).JPG    kidskancho0805 (21).JPG

「Kids館長!そこまで頭をさげられなくても〜」        「チラシ全部渡せたよ!」


Kids館長のみなさん、暑い中お疲れ様でした。

一方、Kidsサンデーは新しいプログラムが目白押しでした。
4階サロンのネイチャーテクノロジー展示前では
布施主任研究員によるワークショップがオープン!

kidssunday0805 (4).JPG
「ハスの葉っぱのすごいヒミツ、教えちゃいます!」

kidssunday0805 (3).JPG
「すっすごい!水玉がおどってる!」

 

 

 

 

 

 

 

遂にKidsサンデーブログに登場!人と自然の会のミスターN氏。
今回はぐるぐる回すと音が出る「みんみんゼミ」を作りました。

kidssunday0805 (1).JPG   kidssunday0805 (5).JPG
今度は何をしてKidsを喜ばせようか…といつも考えているステキなN氏です。

(↑写真の黄色のベストがN氏です。見かけたら声をかけてくださいね!)


外では7月は雨で中止になったrun♪run♪plazaの
「やっぱり夏は 元気な生きものを みんなでさがそうよ」が無事に開催されました。

kidssunday0805 (6).JPG  kidssunday0805 (7).JPG
みんな元気な生きものに出会えて大満足!

kidssunday0805 (2).JPG
「み、見つかっちゃった〜」


もちろん、フロアスタッフのイベントも大盛況です。

kidssunday0805 (8).JPG
「風に乗ってとぶタネ」を作っていざ実験!

kidssunday0805 (9).JPG
「ふしぎ!回ってる!」

ひとはくは17時で閉館したのに、まだまだ続く8月のKidsサンデー。
18:00からは八木主任研究員によるセミナー
「感動!セミの羽化」がスタート。
詳しい様子はコチラ

9月のKidsサンデーは9月2日(日)です。

まだまだ続く夏休み。

Kids向けイベントいっぱいのひとはくにみなさんぜひお越しくださいね。

                (キッズひとはく推進室 たかせ ゆうこ)

 

19日(日)までのスペシャルプログラム「むしむしたいけん」開幕しました。


タマムシです。ステキ。仙台から里帰りのMちゃんでした。

mushimushi_9321.jpg
大っきなバッタを発見!

mushimushi_9327.jpg
持てた!

mushimushi_9339.jpg
これはコワイ! ママのリアクションも、すばらしい。

mushimushi_9353.jpg
イモリの感触、ふしぎです。

小さなこどもたちには、ぜひ、いろんな生き物に触れて、いろんな感触をたしかめてほしいと思います。

mushimushi_9366.jpg
「おっきなむしかご」では、トンボやセミなど、よく飛ぶ虫にさわることができます。

mushimushi_9432.jpg
やさしいお兄さんが、虫のさわりかたを、アドバイス。

mushimushi_9413.jpg
こちらは、クワガタムシ、カブトムシなど、あまり飛ばない虫。

mushimushi_9426.jpg
標本を見ながら、お絵かきをするコーナーもあります。


この機会をお見逃しなく。19日(日)まで、連日です。

ひとはく連携活動グループrun♪ run♪ plazaの前田志保さん、細川真理恵さん、テネラルの中瀬大地くん、船元祐亮くん、牧田 習くん、前畑くん、博物館実習の服部選樹くん、吉田紀亜さん、ありがとうございました。

(主任研究員 八木 剛)

休みやけど、毎日暑いな。どこへ行こう?

そんな方!ひとはくへお越しください。

ひとはくへ来たら、どんなことが出来るの?いろいろありますが、その一部を紹介しますね。

本館手前に円形の建物、エントランスホールがあります。

ここでは

s-P1100644.jpg   

ミュージアムショップがあります。ん〜〜〜何をお土産に買おうかな?

 

期間限定で展示されている。おおきな おおきな ちきゅうぎ。

s-P1100647.jpg

さて何mあるでしょう?

この ちきゅうぎ を使ったイベントも計画されています。お楽しみに♪

 

さて、本館正面の入口から入館します。ここは、3階です。

移動博物館車のラッピングデザインの応募作品、約50点が展示されています。

s-P1100585.jpg

展示期間中は、来館者みなさまによる投票を実施しています。上位の数作品を「来館者特別賞」として選出します。

是非、「これは!」と思うお気に入りの作品に投票してくださいね。

96日以降にひとはくのホームページで入選作品の発表をする予定です。お楽しみに♪

 

さて、何やら2階が賑やですね。降りてみましょう。

「むしむしたいけん」のコーナーです。

s-P1100613.jpg      s-P1100659.jpg

このコーナーでは、蚊帳(かや)の中でカブトムシ、クワガタムシ、セミなどの生きた虫をさわる体験ができます。

標本を見ながら絵を描くコーナーもありますよ。

このコーナーは8月19日(日)までです。

 

4階に上がってみよっと。

ここでは、「昆虫少年のじゆうけんきゅう」が展示中です。(10月14日(日)まで)

s-P1100638.jpg

 その横では三田ネイチャークラブによる「三田市と兵庫県の自然」が開催中です。会員が撮影した三田市と兵庫県の自然写真60 が展示されています。(8月26日(日)まで) 

s-P1100531.jpgのサムネール画像

 

 

そして、毎年恒例の「昆虫標本づくり実演コーナー」です。

s-P1100469.jpg     s-P1100559.jpg

8月中の土・日・月(8/26は除く)に実施しています。

私が去年飼っていた、メスのハチが標本になっています。って、まだ標本になってなかったの???

 

お隣では、フロアスタッフによる「うきうきワークショップ〜簡単化石のレプリカづくり」です。

s-P1100616.jpg     s-P1100627.jpg

8月15日(水)まで毎日やっています。

 

毎土・日・祝に実施している「フロアスタッフとあそぼう」。今日は「トラック模型づくり」です。

s-P1100577.jpg     s-paper craft.jpg

こちらのペーパークラフトをつくるイベントは9月29日(土)・30日 (日)も実施しますよ。

あなたもトラックをデザインしてみませんか。

 

ん?館外でも、何かやってますね。

s-P1100639.jpg

ひとはく連携活動グループLabonesによる「丹波の恐竜化石発掘セミナー」です。

こちらは、8月19日(日)にも実施します。(参加できるのは小学校3年生以上です)

 

ご紹介したのは、ほんの一部で、このほか 毎日楽しいセミナーがいっぱい

8月31日(金)まで、ひとはくは無休で開館しています。

夏休みは、ひとはくへ!

                     小林美樹 mikimon.jpg(生涯学習課)

                    ※この似顔絵はフロアスタッフの美濃さんが書いてくれました。ありがと〜。

  2012年7月、豊岡市の北部に位置する「円山川下流域・周辺水田」がラムサール条約登録湿地に選定されました。このなかで、世界の方々に注目されたのが、「田結地区の休耕田」です。

募 集 ! ! 
兵庫県内初のラムサール登録湿地で環境体験学習しませんか?
〜 豊岡市が主催するプログラムです 〜
s-ENEOS2012.jpg

豊岡市では、コウノトリ野生復帰事業を通じて生物多様性保全を進めています。未来を担う子どもたちにこの取り組みを知ってもらうとともに、湿地や生物多様性のしくみ、生き物などに対する正しい知識と体験の場を提供するため、JX日鉱日石エネルギー株式会社の協賛のもと「ENEOSわくわく生き物学校」を開催します。講師として、人と自然の博物館研究員ならびに県立コウノトリの郷公園、豊岡市コウノトリ共生課のスタッフが参加いたします。
今年、新たにラムサール条約湿地となった田結湿地で、楽しみながら、科学的な観点から湿地や生き物の仕組みを学び、地元の食も堪能できる1泊2日のプログラムとして開催します。
生物多様性保全の活動に興味のある方、体験してみたい方は、ぜひご家族でお申し込みください!

詳しくは、チラシ(PDFファイル)をごらんください( チラシ および  募集要項)。

 と き:  平成24年9月22日(土) 〜 23日(日)

 場 所: 集合(城崎総合支所)22 日13:00   解散(城崎総合支所)23 日12:00

昨年度は、下の写真のように、湿地でコウノトリの餌場づくりをおこなったほか、県立コウノトリの郷公園の取り組みを学んだり、山陰海岸の海の生物多様性を味わったりと(要するに美味しい魚介類)、豊岡でなければできないプログラムを行いました。ぜひ、お申し込みください。

ENEOS_2011report.jpg ENEOS_2012TAI1.jpg


(みつはし ひろむね:もちろん講師として参加します)  

  台車に乗せられて・・・・・・(^o^)

 ひとはくの台車に乗せられた怪しげなポット。延長コードまで・・・・・・・

 一体これらの荷物はどこへ運ばれるのか?

 

 

 というほど大げさなことではなくて、ひとはくのお隣フローラ88で開催された88(ハチハチ)まつりだよ!!全員集合の会場で、「簡単おゆまるで作るアンモナイト化石のレプリカ」に行ってきました。

 スタッフに助けてもらいながら3時から4時まで1時間限定の開店。

   お母さんもごいっしょに    型の中にていねいに押し込みます 

 小さなお子さんからお母さんまで、楽しんで参加していただきました。ありがとうございました。

 

 ひとはくでは、フロアスタッフによる「うきうきワークショップ」で、8月12・13・14・15日にも参加していただけます。材料代1回100円ですが、是非ご来館の記念にいかがですか?

ホンモノのアンモナイト化石から型を取ります

 

生涯学習課 八尾思ったほど暑くなりすぎず、なんとか1時間オープンできました

 

 

 8月6日(月) 午前9時から平成24年度の博物館実習が始まりました。今年は8大学から12人の大学生が実習のためにひとはくに来ています。

 初日の6日は全員共通のオリエンテーションでした。西岡生涯学習課長の概要説明の後、5つの研究室(地球科学・系統分類・生態・環境計画・生物資源)ごとに指導してくださる研究員からガイダンスを受けました。

西岡生涯学習課長の概要  地球科学 小林主任研究員  系統分類 八木主任研究員  生態 三橋主任研究員  環境計画 上田研究員  生物資源 藤井主任研究員

  午後には、4つの収蔵庫も見学しました。

生物系収蔵庫  環境系収蔵庫   液浸収蔵庫  地学系収蔵庫

 普段は見ることのできない収蔵庫、しかも4つ収蔵庫全てを見学できました。これだけでも貴重な体験(実習)だと言えます。いくら時間があっても足りないほどの資料の数々・・・・・

 

 なんとも盛りだくさんなメニューで、初日からびっしりでしたが、明日以降それぞれのコースごとの実習が準備されていたり、教職員・指導者セミナーの運営補助や来館者対応実習など、実際の博物館を体験しながらの実習となります。

 

生涯学習課 八尾実習生はみんな熱心でしたね

感動!セミの羽化

2012年8月 6日
夏は、セミ! 自由研究の材料にも最適です。
2012年8月5日(日)18時から、博物館のまわり、深田公園で、セミの羽化を見ました。こどもたちとご家族、40名ほどが参加されました。

まず、ぬけがらさがしペナントレースをします。 家族やグループで15分間でぬけがらさがし。さがす場所は博物館の北東側とし、みつけた数と種数をかけ算してポイントを競いました。

semi120805IMG_9179.jpg
ぬけがらさがし、スタート! 制限時間は15分です。

みつかったぬけがらは、全部で、5種、280個でした。アブラゼミとクマゼミが131ずつで、同数。ほかは、ニイニイゼミが15、ミンミンゼミが2、ツクツクボウシが1。
ぬけがらさがしの金メダリストは、3種、66個のぬけがらを集めた、M田さん(3名)でした。3×66=192ポイント。
銀メダルは、2種、64個で128ポイントのTなかさん(3名)。
銅メダルは、2種、44個で88ポイントの前田さんでした(2名)。
その一方、みつけたぬけがらが5個以下のチームも4チームありました。セミはまんべんなくいるわけではない、ということがわかりました。

セミの種類によっても、いる場所が異なります。
金メダルのM田さんはアブラゼミが7、クマゼミが58、ニイニイが1でした。
銀メダルのTなかさんは、アブラゼミが16、クマゼミが48でした。
銅メダルの前田さんは、アブラゼミが44でクマゼミはゼロ、ミンミンゼミが2でした。
構成がずいぶんちがいますね。これは、さがした場所のちがいを反映しています。
みなさんも、ぜひやってみてください。


そうこうしているうちに、暗くなってきました。出てきた幼虫をさがします。
semi120805IMG_9195.jpg


なかなかみつからないです。ちょっと時期が遅いですからね。

semi120805IMG_9192.jpg
幼虫、発見!

semi120805IMG_9209.jpg
こちらでは羽化が始まっています。

semi120805IMG_9223.jpg
羽化しているセミをライトアップしておくと、わかりやすいです。これを「セミナリエ」といいます。

semi120805IMG_9235.jpg
がんばれ!

セミの羽化はどこでも見られますが、みんなで見ると、楽しいですね。

実施にあたり、ひとはく連携活動グループ さんぽクラブ、run♪ run♪ plazaのみなさんに、ご協力いただきました。お礼申し上げます。

(主任研究員 八木 剛)
「昆虫少年のじゆうけんきゅう」展、開催中です。
その一環のワークショップのお知らせです。

8月12日(日)から19日(日)、ひとはくの展示室に、生きた虫たちが登場します。
お盆の一週間、ぜひ、ひとはくにお越しください。

私たちの身の回りには、たくさんの生きもの、昆虫たちがすんでいますが、さわってみる機会は、多くないのではないでしょうか。幼児や低学年の子どもたちは、動くもの、生きものに、興味しんしん。でも、ママはちょっと怖かったり、どうやってさわればいいのかわからなかったり。ということも多いと思います。この機会に、ぜひ、いろんな生きものにふれてみてください。

tamamushi_9142.jpg hercules_9467_2.jpg
左はタマムシ。これは博物館のまわりにもいますよ。右はヘラクレスオオカブト。もちろん、外国産です。

imori_.jpg
これは、イモリです。昆虫ではありません。なぜか、女の子に人気です。
カブトムシとイモリの感触を比べてみると、昆虫の体は硬いことがよくわかりますね。昆虫は外骨格です。
・・・というような説明よりも、手にのせて、感じてほしいと思います。

kaya_8767.jpg

kaya_girl_8684.jpg
特設の「大っきな虫かご」には、セミやチョウ、トンボなど、よく飛ぶ虫が入っています。

みんなも中に入って、そっと触れてみてください。飛ぶ虫の重さ(軽さ)も、感じてもらえるでしょう。こんなに軽い虫たちが、生きていて、空を飛んでいるのですから、とってもふしぎですね。

(主任研究員 八木 剛)

「カブトムシのようちゅうをそだてよう!」で頂いた幼虫を、今年も自宅で育てています。

 

かなり大きい幼虫だったので、もしかしてオスかも!?という期待があったのですが、マットを交換する時に、やっぱりオスかもと思われるVのマークが!

 

V

 

そして、地上デビュー!  立派なツノを持ったオスです.

 

 

s-2012063000560000.jpg

 

 

 

s-2012071716190000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卵から育てていたもう一匹の幼虫(昨年フロアスタッフが育てていた幼虫が成虫になって産んだ卵)はメスだったので、オスとメス一緒に大きめのケースに入れてみました。

 

いっしょ!当日は2匹とも土の中にもぐっていましたが、次の日にはメスの方が先に出てきてゼリーもよくたべていました(*^_^*

その後、遅ればせながらオスも出てきて昆虫ゼリーに顔を突っ込んでいました(^_^;)

 

 

さぁ、卵は産まれるのでしょうか?

 

 

 

 

                       フロアスタッフ ありむらむつこ

 

 

hatsukagawa2012_1.jpg

2012年7月30日は、武庫川水系羽束川での観察会が行われました。場所は、三田市野外活動センターのすぐ横です。こちらのイベントは、三田市立有馬富士自然学習センターさん主催のイベントとなります。学習センターの専門指導員の中峰さん、河内さんをはじめ、NPO法人きっぴーフレンズのみなさま、ご協力ありがとうございました。
参加者は約40名です。ちょっと少ないように思いますが、適正人数です。説明もひとりひとり行き届きます。この場所での観察会は、大勢になると深みもあって目が行き届かないので抽選とさせていただいております。倍以上のたくさんの方に申し込み頂いていたのですが、申し訳ありませんでした。これに懲りずにまたお申し込みいただくか、博物館等の観察会にご参加頂ければと思います。

 
s-DSCN0398.jpg  s-DSCN0406.jpg

博物館から車で約20分程度のところで、水はとてもきれいです。箱メガネをつかって川底をながめると色んな生物が活動している様子がはっきりと見えます。この観察方法、意外にはまりますので、ぜひお試しください。夏休み中に、ぜひ足をはこんでみられてはいかがでしょうか。

s-DSCN0403.jpg 川底でカワニナが石面についた付着藻類をノシノシと食べている様子はなかなかユニークです。
写真は、学習センターの河内さんが撮影されたものです。ありがとう!

hatsukagawa2012_2.jpg

hatsukagawa_2012_4.jpg hatsukagawa2012_3.jpg

みんな思い思いの方で採集を続けて、台の上に採集した昆虫や魚などをあつめてゆきます。左上の写真にあるように、樹が覆い被さり、流れが緩くなっているところで、砂地や落葉がたまったところをすくうと、これまで採れていなかった生物やシマドジョウやヤゴ、モンカゲロウなどが採れました。川のなかの環境の違いを、できるだけ多くの方に体感いただくために、会の後半になってから採集をアドバイスします。そうすることで、なぜコンクリート3面張りの川が生物にとってダメなのか、実感していただくことができます。最後は、じっくり台の上でみんなの採ってきたものをデジカメ撮影しつつ、まとめをおこないます。

・・・と、いつもならこれで終わりなんですが、今回はとった生物を博物館に持ち帰って、そのまま大急ぎでオープンセミナーへ。

opsemi2012_suisei1.jpg   opsemi2012_suisei3.jpg  

羽束川でとってきた水生生物をこんな感じで顕微鏡とカメラをつなげて大きな画面にうつします。リアルに鰓のつくりやトゲや毛などの細かいところまで、生きた状態で観察するとド迫力!!水生昆虫が呼吸するときの仕組みや、餌をたべるための仕組み(口器を超拡大)、泳ぐための仕組み(尾の拡大)を生きた水生昆虫でしっかりと観察&解説します。これは、図鑑では学ぶことができません。
午前中の観察会から引き続き参加してくれたひともたくさんいました。採った生物の中から1つを選んで右上の写真にあるような装置(顕微鏡とデジカメが合体)で自ら撮影してもらいます。それを小型のプリンターで打ち出して、ラミネートしてできあがりです。オリジナル水生昆虫ブロマイドが完成します。

opsemi2012_suisei4.jpg 朝から夕方まで水生昆虫三昧だったお二人さん、お疲れ様でした。ゲンジボタルの幼虫とオジロサナエのブロマイドを作成して、バックにはエルモンヒラタカゲロウのドアップを写して大満足です。

野外体験からはじまり、ちょっとお勉強したあと、博物館にもどってじっくりと色んな機器をつかってじっくりと観察し、印象に残った生物を撮影し、カードにして記念に持ち帰っておさらい。今回は、三田市立有馬富士自然学習センターさんとひとはくのセミナーをジョイントして、まるごと一日かけて水生生物を観察してみました。水生昆虫体験がはじめてのお母さんも、名前は覚えれないけど、全部【小さな虫】だったのが、違いが分かるようになったとのことでした。
オープンセミナーは、このあと水生昆虫は3/24までありませんが、魚の調べ方のオープンセミナーは、8/18に開催が予定されています。関心のあるかたは、ぜひ博物館までお越しください。

(みつはし ひろむね)

ashiyagawa2012_1.jpgいつもひとはくと連携してイベントを実施してくださっているNPO法人さんぴぃすさんの年間を通じた野外活動プログラム「アシレンジャー2012」による、川の観察会が2012年7月26日に行われました。
野外で実際に生き物を採集して、観察し、たくさんの生き物を見比べることが、生物多様性を知ることのはじまりです。できるだけ良い場所で、安全に楽しくすごせることをもっとーに観察場所を選びました。芦屋川の上流にて観察会を行いました。参加者は、平日なのになんと、およそ80名!!いつもご参加ありがとうございます。
観察の場所は、芦有道路の芦屋ゲートのすぐ横。芦屋の中心部からバスで約20分程度です。ここは砂防ダムのすぐ上流になっていて、傾斜がやや緩く、小さなこどもでも川遊びしやすくなっています。それに加えて、夏でも水がとても冷たくて、きれいなために、いわゆる「上流のきれいな水」に生息する水生昆虫がたくさん採集できます。

s-ashiyagawa2012_honki.jpg  s-ashiyagawa2012_sawagani.jpg

川での水生昆虫さがしは、とても簡単で、じつにたくさんの種類が観察できます。網を流れの下流側で受けておいて、石をひっくりかえすとサワガニや水生昆虫、魚がとれます。本気モードで流れのはやいところで採集する人もいれば、みんながとったものをじっくり観察する(これが一番勉強になる!)方法まで様々です。
s-ashiyagawa2012_ohwaki2.jpg
とれた生物を丁寧にNPO法人さんぴぃーすの大脇さんが教えてくれます。

s-ashiyagawa2012_dai.jpg   s-ashiyagawa2012pool.jpg  

ひとしきり採集したら、台の上にあるタッパーに種類毎にわけて並べてゆきます。それと大きな魚やカニなどは簡易プールにいれてゆきます(右上:空気を入れなくても大丈夫なプールが近頃では売られています)。ここでみんなで観察してゆきます。

s-kaisetsu.jpg 最後にとれた種類をみんなで調べて、タッパーに分けてゆき、名前を書き出していって何種類ぐらいいるのか、自分がとってない種はどんなものか、珍しいもの、多かったものを、容器にいれてしっかりとおさらいします。黒板の写真とタッパーの生き物をデジカメで撮影してゆけば、きっと種類を覚えるのも苦労しないでしょう。この日は、約40種類の生物を確認しました。

s-ashiyagawa2012_kokusaiH.jpg

今回の観察会は(も)、とても参加人数が多かったのですが、NPO法人さんぴぃすのスタッフの方をはじめ、兵庫県立芦屋国際高校のお兄さん、お姉さんが手伝ったくださったおかげ、みんな楽しく安全に過ごせました。婚姻色のでたオイカワをつかまえてにんまりです。ご協力ありがとうございました。
NPO法人さんぴぃの野外活動プログラムは、毎月1回たのしいイベントが催されています。興味のあるかたは、ぜひこちらにもご参加ください。

(みつはし ひろむね)



 


 
サバ大学で修了式
当博物館と学術交流協定を結んでいるサバ大学訪問。
サバ大学にてジャングルスクールの修了式を行いました。

収蔵庫見学
その後、大学の貴重な収蔵庫を見学させていただきました。

サバ市内でショッピング
午後はショッピングを楽しんでいます。
お土産を両手いっぱいにいよいよ空港へ向かいます。

クアランルプールで乗り継ぎ

コタキナバル空港からクアラルンプールで乗り継ぎ。
いよいよ関西空港に向かいます。
関空到着は8月1日7:15予定です。

ブログを楽しみに見て下さった方、途中通信状態が悪く
ご不便をおかけしました。
またお世話になった方々、関係者の皆様、全員、病気や
怪我もなく無事帰国の途へ着くことができそうです。
貴重な経験をありがとうございました。

              情報管理課 阪上勝彦

ジャングル体験発表\
旅もいよいよ終わりが近づいてきました。
まとめとしてジャンブルで最も印象に残った体験を
それぞれ発表してもらいました。
もちろんサイエンススクールの生徒も発表に参加しています。

タビンワイルドライフリゾート出発
タビンワイルドライフリゾート出発を前に記念撮影。
お世話になったレンジャーさんたちにもお礼を述べたあと、
レンジャーさんのハーモニカでお別れの歌声が自然と湧き、
いい雰囲気でお別れができました。

サイエンススクール生徒とお別れ
5日間ともに寝食を共に過ごしたサイエンススクールの
生徒とも今日でお別れ。このあと空港でお別れしました。
お互い寂しい感情も湧いていたようです。

最後の夕食
ラハダトゥ空港から空路約1時間、コタキナバルに戻り、
ホテルで最後の夕食を楽しみました。

明日はサバ大学でジャングルスクールの修了式。
最初で最後のショッピングも楽しんだあと、クアラルンプールを経由し、
いよいよ関西空港(MH502便)へ向かいます。

全員、病気、怪我もなくジャングルでの生活を終えています。

                       情報管理課 阪上勝彦

みなさんこんにちは\(^∇^)/

梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。

夏休みが始まったお友達も、ぜひ 博物館で「ひとはく」ならではの体験を。(●^o^●)

このホームページの他にもセミナーやイベントの情報がゲットできます(^◇^)

例えば…フローラ88さんに行くと…

    まず入口に⇒ フローラ

   店内フードコートにも…

フードコート

 

       こちらは、オマケです(^−^) 

恐竜の骨格 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フローラ88さんで探してみてくださいね\(^O^)/

 

            フロアスタッフ てらお ゆみこ☆彡


早朝トレッキング
早朝トレッキングで自然観察
テナガザルが私たちの前を、
木から木へ移動していきました。
ゾウの群れは姿を見せてくれませんでした。


安間先生の講話
安間先生から、ボルネオの熱帯雨林と動物について
開発の歴史からボルネオ経済、プランテーション、
タビン地区の動物保護に至る講話を聴かせていただきました。


川遊び
マッドボルケート(泥火山)に行く予定が、
ゾウの群れが近くにおり、危険ということで中止。
午後は川遊びで楽しみました。


ナイトサファリ
夕方よりナイトサファリに車4台に乗車し出発!
ブタオザルの群れやアオムネハチクイ、
サイチョウが空を駆け巡り、
日暮れ時にはムササビが空を飛んで行きました。

明日はジャングルでの体験発表を各自が行い、
タビンを出発、コタキナバル空港に向かいます。
 
                情報管理課 阪上勝彦

ダナンバレー出発
午前中のトレッキングの後、高橋校長先生の講話を聴き、
2日間活動したダナンバレーを出発しました。


ゾウのお出迎え
タビン野生生物保存区へ移動
保存区に入ると、ブタオザル、ゾウが早速出迎えてくれました。

小雨の中のナイトサファリ
小雨の中、ナイトサファリに出発
ゾウの親子の群れの数々、ヒヨケザル、ベンガルヤマネコ、
オオコウモリ、サイチョウ、マメジカなど多くの動物を見ることができました。

通信状況が悪く悪戦苦闘中です。画像はもう少しお待ちください。

                                 情報管理課 阪上勝彦

 

ダナンバレートレッキング  トレッキング吊橋 
午前中、ダナンバレーフィールドセンターで
熱帯雨林の原生林をトレッキング。

オラウータン遭遇
野生のオラウータン親子に遭遇。
参加者全員、今年も見ることができました。

水生昆虫の採集
午後は、水生昆虫の採集
各班でチームを作り、採集、観察、記録、発表まで取り組みました。


ナイトウォーク
夜はジャングルのナイトウォーク
今年はクモ、蛍ぐらいであまり遭遇することはできませんでした。

                         情報管理課 阪上勝彦

ラハダトゥ空港着
コタキナバル空港から約1時間のフライト。
着陸前には油ヤシのプランテーションを見ながら
ラハダトゥ空港へ無事着陸。


ラハダトゥサイエンススクール交流会
ラハダトゥサイエンススクールへ向かい、交流会。
各班が日本の紹介を兼ね、プレゼンテーションを行いました。
サイエンススクールからは伝統のKETUPAT(クトパットゥ)
の講習、プレゼントがありました。
その後の交流会では、お互い写真を撮り盛り上がりました。

ダナンバレー自然保護区へ
ラハダトゥから車でダナンバレー自然保護区へ約3時間
約60kmがご覧のような悪路です。
サイエンススクールの生徒8名も合流しています。

ダナンバレーフィールドセンター到着

予定通り無事ダナンバレーフィールドセンターに無地到着。
全員無事元気です。

                       情報管理課 阪上勝彦

 今回の仙台市でのキャラバンでは、昨年7月に訪問した仙台市六郷児童館と七郷児童館を再び訪れました。昨年の仙台でのキャラバンはキッズひとはく推進室が発足して初めてのキャラバンで、私たちにとっても記念すべきものでした。

 ひとはくを7月24日に車で出発した一行は夜10時過ぎに仙台駅近くのホテルに到着しました。12時間近くかかってしまいましたが、途中のサービスエリアなどで、蝶やセミなど採集しながらの道中になりました。
 
 7月25日六郷児童館には、ひとはくから古谷の他、キッズひとはく推進室メンバーとしては、小舘さん、清水さんそして、今回は中瀬副館長と、昆虫博士の大谷さんも一緒です。仙台市太白山自然観察の森の黒川さんも駆けつけて下さいました。さらに、博物館近くに在住の細川まりえさんも参加してくださいました。


 六郷児童館では、まずは多くの子どもたちとの1年ぶりの再会のあいさつとメンバー紹介。

 その後、デジタル紙芝居「アンモナイト物語」をみんなで見てもらいました。

 次に、少し化石の話を聞いてもらった後は、3グループに分かれて、化石のレプリカづくり、植物の種を使ったダーツゲームなどの遊び、昆虫やヤモリ、イモリなどの生きものに触ったり、蚊帳の中に話した蝶やセミなどに触ったりしてもらいました。

 今年は雨模様なので室内に設置した蚊帳の中では、アブラゼミの雄が触られると大きな声で鳴いたり児童館の子どもたちが前日に捕まえておいてくれたバッタを踏んでしまい、思わず「キャー!」。賑やかな時間が続きました。

 みんなで楽しい時間を過ごした後は、記念撮影をして、「しぜんかわらばん」のへの応募をお願いして、お別れとなりました。六郷児童館のみなさんありがとうございました。「しぜんかわらばん」で再会できることを楽しみにしています。

7月25日、第14回ボルネオジャングルスクールの出発の日がやってきました。

関空出発

関西国際空港に参加者26名全員無事集合しました。
出国手続き等を終え、マレーシア航空053便予定通り
11:00過ぎに関空を離陸しました。

機内の様子

機内では、初めての飛行機、海外とあって、機内食にわくわく
耳が痛いといった小中学生もいました。
ゲームや読書にそれぞれが時間を費やしていました。

クアラルンプール到着

約6時間の飛行でマレーシアの首都であるクアラルンプールに到着。
(現地時間16:06着陸)
約1時間の自由時間もありました。ただし、班別行動です。

ボルネオ島上陸

クアラルンプールを19:20離陸、ボルネオ島コタキナバル空港に21:45着陸しました。
日本から実質12時間かけてついにボルネオ島に上陸しました。

明日からは、さらにラハダトゥ空港まで移動し、ラハダトゥサイエンススクールを訪問、
ダナンバレー自然保護区に入ります。

ブログの更新はネットの状態次第?です。

                                情報管理課 阪上勝彦

本日午前、第14回ボルネオジャングル体験スクールの一行が、

元気に関西国際空港を旅立って行きました。

 

syuppatsusiki.JPG takahasisensei.JPG

▲出発式 高橋校長先生のあいさつ

 

harunasan.JPG▲スクール生代表 濱名愛さんのあいさつ

 

さあ、今年はどんなスクールになるのでしょうか?

現地からの報告も楽しみです。

 

nakayoshi.JPG uedasensei.JPG

▲スクールへの期待に、話も弾みます。

 

8月1日(水)関西国際空港でまたお会いしましょう。

 

tenimotsukensa.JPG sakaue.JPG

▲いよいよ出国 家族の見送りもここまで。

 

 

YAO.JPG(生涯学習課 西岡敬三)

東日本大震災によって被害を受けた方々に元気になっていただくため、昨年訪問した仙台市内の児童館を再訪し、福島第一原発の事故によって避難生活を余儀なくされている、楢葉町の仮設住宅を訪問するため、先ほどキッズキャラバンが仙台へ出発しました。

 

今日も9時30分に出発するって言ってたのに、もう10時30分です。

でも、キッズひとはく推進室では、これは想定内です。

見送りの人たちも、「まだかなぁ〜」

s-P1100318.jpg

さぁ、やっと出発です。

 

s-P1100321.jpg

今日もハンドルを握るのは古谷主任研究員、助手席には大谷主任研究員、見えませんが後部座席には小舘研究員が座っています。

今回も私が見送りしたから、安全運転で行って帰って来てくれるでしょう。

気をつけて行って来てくださいね。

 

今日は仙台に宿泊し、明日25日は六郷児童館、26日は七郷児童館、27日は会津美里へ伺い、昆虫、植物、化石、に関するプログラムを体験していただきます。

このあと、中瀬副館長、キッズひとはく推進室の塚本さん、高瀬さん、清水さん、荒川さんがそれぞれの行程で現地へ向かい合流します。

 

 

s-P1100324.jpg現地での様子を、ブログで紹介してくださいね。

 

                 小林美樹(キッズひとはく推進室&生涯学習課)

博物館へいつも遊びにきてくれている

小学5年生の新田君と中(あたり)君はとっても仲良し。

先日、ひとはく二十歳ポイントカードを二人そろってゴールポイントに達成!

認定証が発行されました。

やったね!

s-KIMG2213.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとはく二十歳ポイントカードは、今年で20歳になるひとはくを記念して作ったカードです。

「ひとはく二十歳ポイントカード」は20周年を記念するイベントを紹介した全12頁のカラー刷りパンフレットに、ついています。5月10日から10月31日までの間に来館あるいはイベントやセミナーに参加いただいてスタンプを集めると、ちょっとすてきなプレゼントがもらえるのです。)

 

 ひとはくは楽しい!と、毎週のように来てくださるお客様も多く、ゴールを目指している方も多いはず。そんなみんなにとっては嬉しいニュースですね。

みんなもゴールポイント達成!!を目指して、夏休みはひとはくにたくさんお越し下さいね。

夏休み期間中は毎日が開館日!楽しいイベントも毎日実施しています。

詳しくはうきうきカレンダーをご覧ください。

7月号

8月号

 

自由研究になる題材もいっぱいですよ。

ぜひご家族みなさんでひとはくへお越しくださいね。 

 

                           フロアスタッフ みの あんな

  さぁ、いよいよ近づいて来ました!! ボルネオジャングル体験スクールの出発(o^^o)

年季の入ったコンテナ
 毎回このコンテナに機材や筆記用具や画用紙、救急品等をパッキングして、ジャングルに持っていきます。角が壊れてしまったものもあるので、何回か代替わりはあるものの、ひょっとしたらこのコンテナが一番渡航回数が多いかも(゚ε゜;) ちなみに、私は4年連続4回目です。

 現地ラハダトゥ・サイエンス・スクールからの参加者の顔写真と名前を送ってもらい、一人ずつの名札も準備します。現地の中高一貫のスクールの同じくらい年代の友だちが8名参加します。なので、しおりも日本語版に加えて英語版も作ります。そして指導者用にも作るので、全部で3種類50冊くらい準備します。

   イスラム系の名前だにゃん  英語はちんぷんかんぷん

 そして、いよいよ荷造り。漏れのないように準備したハズなんだけれど、忘れ物があるかないかは、現地に行って初めて判明するんだろうな、きっと。

詰め込みすぎて、フタが閉まらない!!

 出発は、7月25日 水曜日の11:00の便です。クアラルンプール空港で乗り換えて、コタキナバルに向かいます。ホテルに到着するのは22:00過ぎになるようです。
 帰国は、8月1日 水曜日の8:00前の予定です。
 うまくいけば、現地からblogやfacebookに速報をお届けしますので、またご覧ください。

 では、まもなくの出発です (^^)/~~~

 

 

facebookページは こちらから ↓

     https://www.facebook.com/BorneoJungleSchool

 

生涯学習課 やお4回も連続で行った人はいないらしい(^^ゞ

深田公園うきうき探検隊(略して「ふかたん」)とは、ひとはくの研究員が隊長となって、公園を探検するイベントです。

 

7月22日(日)の午後2時、だんごむし博士の隊長・鈴木研究員と一緒に公園へ出発!

今回の探検テーマは「だんごむしを探してあそぼう!」です。

 

だんごむしはどこにいるかな〜?

 

s-cor091078.jpg

まずは博物館にある植木鉢やプランターの下を観察・・・すると、だんごむしをたくさん発見。

s-P1130238.jpgのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 続いて落ち葉がたくさんある公園へ向かいます。

 

落ち葉をひっくり返してみると、「だんごむしがすごくいるよ〜」との声があちこちから。

だんごむしは落ち葉をエサにしているのです。

s-P1130242.jpg 

 

 

 

 

 

 

 ほかにもワラジムシやハサミムシ、アリの巣などいろいろなものを発見!

 

博物館へもどってから、捕まえた「だんごむし」を使って迷路で実験。

だんごむしは迷路をぬけられるかな?さっそく走らせてみました。

だんごむしは左へ曲がると次は右へ曲がるという習性があるそうです(^^)おもしろいですね。

s-P1130249.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆さんの身近にいる生き物ですので、見かけたらじっくり観察してみてください。

 

次回の深田公園うきうき探検隊(ふかたん)は、922日(土)。

探検テーマは「バッタとり」、隊長は八木研究員です。

誰がいちばんバッタを捕まえられるかな?さあ競争だ!

 

皆さまのご参加お待ちしております。

(フロアスタッフ まつだ)

7月21日(土)17:00〜21:00、初級鳴く虫インストラクター養成講座の第2回です。

このシリーズでは、3回の講座で15種の鳴き声を覚えます。
室内でのトレーニングのあと、野外で実地教習です。


IMG_1600.jpg
夕闇の深田公園へ
セミも鳴いています。ニイニイゼミに、アブラゼミ少し、ヒグラシもちらっと。
入れ替わるように、コオロギ類が鳴き出します。

IMG_1602.jpg
目を閉じて耳をすますと、黙祷しているような感じになります。

IMG_1621.jpg
この日は、8種の鳴き声が聴かれました。うち3種は、第1回で学習した種です。
コガタコオロギは少なくなり、キンヒバリは姿を消しましたが、深田公園各所でケラが鳴いていました。


IMG_1624.jpg
受講生の一人、押川くんが、ヤブキリをつかまえました。右は昼間につかまえたキリギリス。ちがいがよくわかります。


IMG_1630.jpg
人なつっこいヤブキリくんなのでした。

当日の動画(虫の声)は、こちらでごらんいただけます。

(八木 剛 記)


aogaki_sajigawa_saisyu.jpg7月21日は生物多様性について、朝から夕方まで楽しくみんなで学ぶ日でした。

午前の部は、丹波市立青垣いきものふれあいの里で、丹波地域の貴重な生き物の保全に取り組んでおられる5つの団体の方からお話を伺い、参加者と意見交流のワークショップを行いました。サギソウクリンソウバイカモホトケドジョウオオムラサキとそれぞれの方が工夫と地道な努力を重ねて、地域生態系の保全に取り組んでおられる内容はとても実践的です。子どもから大人まで、模造紙に意見を書いたり、資料や生きた蝶を片手に意見交流が行われました。

ikimonofureai0460.jpg ikimonofureai0451.jpgikimono0449.jpg

上の写真のような感じです。ぐるぐるとテーブルをみながローテションします。
親子のチームもあれば、おじさんだけのチームも。多世代交流で、丹波地域の貴重な地域資源について取り組みや課題を共有しました。このワークショップは、兵庫県丹波県民局さんが中心となってとりまとめて下さりました。

このあと現地へと移動ですが、参加者のかたは展示を観覧。現在、青垣いきものふれあいの里では、『淡水魚展』を開催されています。7月7日から8月31日までとなっています。加古川水系の魚たちが勢揃い、これは超お勧めです。夏休みは丹波にでかけて、展示をみて、そして川遊びを!このほかにも、さまざまなイベントが企画されています(樹脂封入標本づくりもあります)。

ikimonofureai0464.jpg
そして川へと移動します。
観察会の場所は、丹波市青垣町芦田地区の佐治川です。
午後からの参加者も多く、約80名ほどの大所帯に。
ikimonofureai3047.jpg観察会は、丹波県民局、丹波市、青垣いきものふれあいの里のスタッフ&友の会の皆さんがテントの設営や道具の準備をすすめて下さいました。今回は、ライフジャケットも用意して、安全対策もばっちり。昨夜までの雨もあがり、水位も低下して、天気も晴れて観察日和となりました。青垣いきものふれあいの里の松井施設長が進行をつとめて下りました。

ikimonofureai3052.jpg ikimonofureai3065.jpg

テーブルを川のなかにおいて、採れた生物を集めてゆきます。みんなで採った水生生物を観察できるように並べます。こうすることで1匹しか採れなかった種類、小さいけど貴重な種類も、みんなが見ることができます。さらに、川のなかで、写真にあるようにブラックボードにイラストを描いて、生物の特徴を解説。トビケラのからだの特徴について生ものを使って、手にとってじっくり観察することができます。これが、"LIVE"ならではの良さですね。ちなみに右の写真のビデオカメラはテレビの取材です。参加者の皆さんはテレビに映るかも?

ikimonofureai_observe.jpg    ikimonofureai3087cut.jpg

採れた生物のリストを作成しつつ、探せていない種類や生息環境についてレクチャーして、より多くの種類をあつめるために、みんなに協力を求めます。ちょっと早い流れにも親子でアタック。こんな感じで観察会を約2時間ほど開催しました。リストにとりまとめたところ、およそ50種類の魚類や水生昆虫などが採集できました。さすがにたくさんの”眼”があることで、種類が集まります。特に、調査に長けている『青垣いきものふれあいの里・友の会』の皆さんがお手伝い下さっていることがなによりも大きいです。安全管理や準備もふくめて、いつもありがとうございます。この生物リストは、県の環境調査として記録されます。標本の一部は、ひとはくと青垣いきものふれあいの里で保管され、環境学習や研究などで活用されます。

  丹波地域の生物多様性に関する取り組みや佐治川の多様な生き物を実感ができるスペシャルな一日でした。夏休みには、ぜひ丹波におでかけください。青垣いきものふれあいの里で勉強して、きれいな川で水遊びや生き物観察を体験してみてはいかがでしょうか。このほか、観光情報はこちらです(ちなみに丹波市立植野記念美術館ではちびまる子ちゃん展やってますよ!)。

  阪神間からお出かけされる方には、途中には『丹波の恐竜化石発掘地』や恐竜展示がある『ちーたんの館』、もちろん『人と自然の博物館』にもお立ち寄りいただければと思います。

  (みつはし ひろむね)

7月のKidsサンデーはあいにくの雨模様。
外での生きもの探しプログラムが中止になって「残念〜!」の声が聞こえました。

0701kidssunday (19).JPG 

その一方でひとはく館内ではいたるところで黒山の人だかりが!


0701kidssunday (18).JPG   0701kidssunday (26).JPG

パネルシアターも、デジタル紙芝居も、浮沈子づくりも七夕万華鏡づくりも満員御礼!
みんなの太陽のような笑顔^^で、館内は明るいサンデーでした。

3回目となるキッズ館長のみなさんもはりきって務めてくれました。

まずは自己紹介。ちょっぴりドキドキしながら名前と好きな生きものを紹介できました。
0701kidssunday (24).JPG   0701kidssunday (25).JPG 

ホンモノの館長室での記念撮影。「館長、笑顔がいいですね〜」

0701kidssunday (6).JPG   0701kidssunday (10).JPG

0701kidssunday (9).JPG   0701kidssunday (11).JPG

    

写真撮影の待ち時間は生きものの研究。「これカブトムシ!」「あ、チョウチョ!」

P7010037.JPG入り口でお出迎えのお仕事中にお客様から質問が!

「ひとはくの見どころは何ですか?」「・・・3階に貝の標本があります!」 

0701kidssunday (5).JPG


「キッズ館長のみなさん、お仕事はいかがでしたか?」

0701kidssunday (2).JPG

「収蔵庫の中にはいって、とりさんやうさぎさんを見たのが楽しかったです!」
「図書室の本がすごかった!」

0701kidssunday (15).JPG
          

               「お出迎えでチラシを配るのが楽しかった!」 

P1020024.JPG

みなさん、お疲れ様でした!

次回のキッズサンデーは夏休み真っ最中の8月5日。
いつもより少し多めにプログラムを用意して、みなさんをお待ちしています!

8月のキッズサンデーの予定はコチラ!

0701kidssunday (22).JPG

 

←かわいいキッズ館長に館内の

 どこかで会えるかもしれませんよ!

 

 

 

 

 

 

 

    <キッズひとはく推進室・たかせゆうこ>

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして11

 

『さわって楽しむ博物館』を

読んでみました

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

 

Touch to enjoy_A Museum.jpg

 「さわる」という行為は,多くの博物館や美術館ではタブーになっています.ひとはくにはハンズ・オン,つまり,もともと「展示物をさわって楽しもう」という意図で兵庫県のほ乳類はく製を展示したコーナーがありますが,はく製のそばには「お手を触れないで下さい」という,意図とは矛盾した張り紙があります.3階出入り口近くの「森に生きる」のコーナーです(はく製をさわることの意味と限界については,最後にふれます).

 

 小さい頃,ある美術館で油絵の絵の具があんまりデコボコしていたので,その具合を確かめたくてそっと触っていたら,係りの人から叱られたという経験が,わたしにはあります.その油絵があんまり大きすぎたので,しかたなく露出展示――ガラスでおおわない展示をこう呼ぶそうです――をしていたのでしょう.

 

 博物館や美術館の重要な役割は,貴重なものの保存です.ひとはくであれば,化石などは大切に保存しなければいけませんし,滅んでしまいそうな生きた植物は,自然に返すまでの間は,特別な施設で人工的に増やしてやらなければなりません.そのことと大勢の人が「さわる」ということは矛盾しているようです.どうでしょうか?

 

 この『さわって楽しむ博物館』の編者の広瀬浩二郎さんは,国立民族学博物館の研究員です.ご自身が全盲の視覚障がい者で,科学研究費プロジェクトの代表としてこの本をまとめられました.プロジェクトの名前はユニバーサル・ミュージアム研究会といいます.

 

 国立民族学博物館(みんぱく)は,昔からマイノリティーの立ち場を尊重してきた博物館です.民族学は世界中のさまざまな人びとの生活や考え方を調べる学問ですから,マイノリティーの立ち場を尊重するというのも,うなずけます.それに,みんぱくの初代館長は梅棹忠夫(うめさお・ただお)さんです.梅棹さんは強度の弱視でした.弱視の梅棹さんであってみれば,マイノリティーの立ち場を尊重するのも当然でしょう.もっとも,梅棹さんは「ほとんど視力を失った」ということでは確かにマイノリティーなのですが,「マイノリティー」という括りでは収まりきらない人だという気がします.

 

 梅棹さんは,ひとはくとも関係があります.ひとはくの館長だった河合雅雄さんは学部時代,梅棹忠夫さんの指導で卒論を書かれたそうです.思わぬところで,思わぬ人に巡り逢うものです.

 

 「さわる」話題に戻ります.

 

 広瀬さんは,視覚障がい者のことを「常日ごろ,手で触れることに慣れた人」という意味で「触常者」と呼んでおられます.「触常者」にはモノに「さわる」時,大切なマナーがある.それは,"優しく"資料を取り扱い,"ゆっくり"時間をかけて鑑賞する,そして想像力と創造力を発揮して「モノとの対話」を実践するというマナーだとおっしゃいます.多くの博物館や美術館関係者の心配をよそに,このほど注意してモノにさわるのですから,たとえ壊れやすい磁器のようなものであっても,壊すことはありません.そのようにしてミュージアム,つまり博物館や美術館で学ぶことを,広瀬さんは「手学問」と呼ぼうと提案しておられます.

 

 ひとはくを訪れる来館者には,「見学時間は全体で2時間.お弁当を食べて昼過ぎには帰る予定」などという団体があります.これなど視覚に頼らないと「2時間でざっと見わたす」こともできません.とても,「手学問」で,"優しく","ゆっくり"と「モノとの対話」を実践することなどできそうもありません.(印刷をした)カタログのような「2時間でざっと見わたす」といった扱いでは,せっかくの展示物が哀れにさえ思えてきます.

 

 わたし自身は視覚障がい者ではありません.広瀬さんのようには「さわる」ことに慣れているわけではないので,「手学問」という言葉で表されるほど深く,触覚でモノと対話した経験はありません(なかったと思います).しかし,広瀬さんがおっしゃっているのは,見学態度だけを言っているのではないようです.それは,モノを通して時間や空間の広がりを感じ,さらにはモノを通して人と人が結びつく,そのダイナミズムをおっしゃっているような気がします.

 

 『さわって楽しむ博物館』の第5章美濃加茂市民ミュージアムの藤村 俊さんがお書かきになった「人が優しい『市民ミュージアム』」という文章は,その事がとてもわかりやすく書いてあります.藤村さんは「博物館とは『ものと人』の繋(つな)がりを通じて,『人と人』の繋(つな)がりを強める場所」だとおっしゃいます.美濃加茂市民ミュージアムでは古墳時代の勾玉(まがたま)を,それも本物の勾玉を,手にとって,ゆっくりとさわることができるのです.まさに「手学問」です.大切にさわり,次の観覧者にそっと手渡す.本物の勾玉が傷ついたら大変です.でも,観覧者は古代の勾玉から時代の流れを感じ,優しく次の観覧者に手渡すことで,人と人の繋がりを再確認できるのです.

 

 

Minokamo_City_Museum.jpg

美濃加茂市民ミュージアムのページ

 

 ひとはくでたとえるなら,研究員やフロアスタッフ,市民団体「人と自然の会」の皆さんとその他の来館者が,人と人の関係を結べるようなものではないでしょうか? 博物館で過ごす,ゆったりとした時間の流れを感じませんか? 博物館や美術館というのは,元来,そのような場所なのかもしれません.

 

 第15章のキッズプラザ大阪の石川梨絵さんは,ユニークな報告をお書きになっています.「子ども向け暗闇体験プログラムの教育的効果」という題で,「暗闇でさわることを学ぶ」という報告です.あるアクティビティで,子どもたちとスタッフが,真っ暗な中をロープを頼りに歩いていきます.途中には,ぬいぐるみやカイロ,保冷剤など,触覚と温度を感じる皮膚感覚を刺激するモノが置いてあります.ぬいぐるみやカイロなら,さわっても安全です.子どもたちはキャーキャー騒ぎながら,やっとのことで終点のテーブルにたどり着きます.そのテーブルには「触常者」,つまり視覚障がい者の広瀬さんがいて,真っ暗闇の中で,座る位置まで子どもたちを誘導してくれるのです.

 

 

KidsPlaza_Osaka.jpg子ども向け暗闇体験プログラムのようす

 

 「この暗闇体験を通して,子どもたちの視覚障害者へのまなざしが変化する」と石川さんは言います.子どもたちの目の前にいるのは,「支援の必要な不自由な人」ではなく,「暗闇の中でも自分たちを誘導できる」スーパーマンのような「触常者」なのです.このことで人が持つ多様性を学びます.そして多様性を学ぶことで,子どもたちは「触常者」を尊敬しはじめるのです.

 

 これこそ「モノを通して,人と人が結びつくダイナミズム」です.

 

 この『さわって楽しむ博物館』を読んでいて,わたしの得意なことは何だったのだろうと,しばらく考え込みました.現役のフィールドワーカーであった頃には,一日中歩いて疲れはてても,冷静にものが考えられることであったのかもしれません.あるいは,最近であれば,ほかの人よりも早く原稿が書けることでしょうか? そんな自分の得意なことがすなおに認められれば,ろう者やマヒのある人,高齢者や社会的なマイノリティーもスーパーマンになれそうな気がします.そこでは,敬意を持って人と人が結びつくダイナミズムが見られることでしょう.

 

 最後に「さわる」という行為とひとはく3階のはく製の展示について,わたしの意見を書きましょう.

 

 わたしは基本的に「はく製は,触るものではない」と認識しています.ハンズ・オンの展示ということで,はく製を出すことが決まったのですが,はく製はハンズ・オンには適当でないように思います.

 

 わたしが「はく製は触るものではない」と言うのは,決してはく製が傷むからではありません.はく製に触れた人が危険だからです.幸い,ひとはく3階の「森に生きる」に使っているはく製は,害になる防腐のための薬品は使っていません.ですから,たとえ子どもが触れたとしても,うるさく叱る必要はありません.しかし,昔,作られたはく製には,さわると害になるものが,現実にあるのです.そのことをていねいに教えるのがおとなの役割だと思います.ですから,はく製をハンズ・オンに使うのは反対なのです.

 

 はく製ではなく,はく製に代わる似たものを探してみましょう.動物の頭骨はどうでしょうか.これなら防腐をしてありません.さわっても安心です.それこそ「手学問」で,"優しく","ゆっくり"と骨との対話をしてみれば,見ただけではわからなかった発見がいろいろあるはずです.

 

 わたしは.生まれて初めてチンパンジーの頭骨を手にした時のことが忘れられません.それはガイコツなどではありませんでした.脳が入っていた穴を下からのぞき込むと,生きていた頃のチンパンジーの思念が,思わず立ちのぼるのを感じたのです.科学とは別のものが立ち上がった瞬間でした.

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ) 

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/人と自然の博物館

 

『さわって楽しむ博物館――ユニバーサル・ミュージアムの可能性』

(広瀬浩二郎 編著,青弓社)

moriaogaeru_tasuno1.jpgたつの市立河内小学校さんから、モリアオガエルの画像をいただきました。
サルスベリの樹なんですが、滑ることなくスイスイとのぼっています。
先日、河内小学校にモリアオガエルの出前授業にでかけてきました。教室から野外にでて、池のまわりで、卵をながめつつ、樹が池の上を覆い被さる位置関係の大切さ、下の池の生物相のこと、モリアオガエルの生活について解説しました。鳴き声もリアルタイムで聞くことができて、ほかのアマガエルやトノサマガエルとの違いを学ぶことができました。やはり現地での学習は効果的です。

moriaogaeru_tasuno2.jpg  moriaogaeru3.jpg

河内小学校は以下の地図のとおりです。
背後にまとまった森林が残されているのが分かるかと思います。
GoogleMapsで見てみてください。モリアオガエルにとっては、まとまった森林があることがとても大切なんです。学校の池と森をつなぐ”通り道”ができたことで、カエルがやってきたのだと思います。


この森をたどってみると、モリアオガエルが移動するうえで、やっかいな場所も見つかります。
下の地図をご覧ください。ちょうどこの部分が、まとまった森と森がつながりにくくなっている場所です。あと少しの距離なのですが、カエルが地面を這って移動にするにはなかなか険しいです。

こうした生息場所のつながりは、エコロジカル・ネットワークとよばれるもので、生物多様性国家戦略のなかでも、重要な観点であることが記されています。学校や農地、市街地などの小さなビオトープで生態系を”飛び石”のようにつないでゆくことが求められています。逆に、カエルは、池があると思って卵を産んだら、オオクチバスやブルーギルの巣窟だったりすると繁殖は望めません(これをエコロジカルトラップといいます)。


大きな地図で見る

このように地図からみて生物の生息に適した場所を探したり、生息に適した場所どおしをつなげて行くことは、生物多様性を保全し、再生するうえでも必要なことです。最近になって、生物が分布している情報や森の状態、道路や町の状態から、どんな場所で生き物が生息しにくくなっているのか、コンピューターで計算して予測する研究が行われています(生態学の最先端分野です)。予測することで、未然に環境の悪化を防ぐことや効率よく自然を再生することにつながります。来年から改正施行される”環境影響評価法”では、開発に先立ってリスクを未然に防ぐ取り組みが義務化されるようになりました。

小学校の池にモリアオガエルがやってきたという情報も、実は生物多様性を守る上で欠かせない情報となります。貴重な情報をお寄せ頂き、学習プログラムとして取り組んでおられる、たつの市立河内小学校の皆様、ありがとうございました。ひとはくの『かえるの鳴き声聞いて見よう』のホームページにも写真を掲載いたしました。

(みつはしひろむね)

sasayama_hioki.jpg7月17日の『川の水生昆虫の観察会』、篠山川日置地区(泉橋の上流側、城東支所の裏)での会は無事終了いたしました。70名近い、たくさんのご参加をいただきありがとうございました。この場所は、加古川水系の支流にあたる篠山川の中流域になります。ここまで上流にくると水の汚れはずいぶんとマシになります。ヒゲナガカワトビケラをはじめ、エルモンヒラタカゲロウ、ヒラタドロムシなど典型的な中流域の生物相を観察することができました。魚も、アユやカワムツ、ギギ、ムギツク、シマドジョウなどが確認できました。

観察会の前の日にはたくさんの雨が降っていて、水位が上昇気味でした。小さな子どもさんの参加が多くて気になっていたのですが、参加くださった方々にも、安全面で多大なるご協力をいただきましたおかげで、ちびっこも水遊びを満喫できた模様です。開催にご協力いただきましたNPO法人人と自然の会、伊丹北高校のみなさん、摂津市立第2中学校のみなさん、有り難うございました。

ただ、生物相は雨のあとで、少し濁っていたことなどもあり、ちと貧弱でした。トンボ類がまったくの不作。本川の脇にあるワンドで、コオイムシやタイコウチがとれたこと、ヒラタドロムシの成虫がたくさん見れたのが収穫でしょうか。そのほかは、わりと普通種ばかりで、水生昆虫好きの方にはちょっと不満だったかも知れません。 来年はどこにしようか、いまから思案中です。『小さな子どもも遊べる浅い水辺』、『近くにトイレがあること』、『川へとアクセスしやすい』、『わりと色んな生物がとれる』、『水がある程度きれい』、『車が止めれる』、『観察会の帰りに寄り道して楽しいところがある』といった条件を満たすところは、なかなか多くないです。頑張って場所を探したいと思いますので、ぜひ来年もお越しいただければと思います。

夏休みに川のいきもの観察したい方は、以下の講座がおすすめです。
 ・7月21日(土) 青垣町・遠阪川での観察会/青垣いきものふれあいの里主催
 ・7月26日(木) 芦屋川上流での観察会/NPO法人さんぴぃす主催
 ・7月29日(土) 三田市小柿・羽束川での観察会/三田市主催
 ・8月2日(木) 芦屋市宮川河口の観察会/NPO法人さんぴぃす主催
 ・8月8日(水) 三田市藍本日出坂地区での観察会/三田の川ルネッサンス懇談会の主催

ぜひ、夏には川で自然観察を!

(みつはしひろむね)

本日7月15日(日)第2回ボルネオ・ジャングルスクールの事前学習会が行われました。

スクール生代表挨拶

結団式では1班班長の藤原君がスクール生の代表として
決意を述べてくれました。

班別課題作成

1か月振りに参加者全員が顔を揃えるとともに、現地で発表する「日本」の紹介について
各自が準備した内容を持ち寄り、短い時間で仕上げることができました。
今回の参加者は小学校6年生〜高校3年生です。
上級生がそれぞれ下級生をしっかりサポートしてくれています。

1班 
   1班の課題制作と発表練習

2班のサムネール画像
   2班の課題制作と発表練習

3班
   3班の課題制作と発表練習

4班
   4班の課題制作と発表練習

次回顔を合わせるのは、出発日の7月25日関西空港です。
みなさん元気な姿で会うことができることを期待しています。

                                    情報管理課 阪上勝彦

本日(7月10日),三田市にある湊川短期大学附属キッズポート保育園へ行って来ました。

今回のプログラムは,昆虫博士の大谷研究員による「ハチとアリのひみつ」。最近,ハチやアリに興味津々だという年長さんたちが対象です。

プログラムは13:00にスタート。子どもたちも博士もちょっと緊張気味の様子(^ ^)。

kidsport2012_1.JPG

 

ハチやアリの話を熱く語る博士。机の上のケースにはミツバチが入っています。博士はこよなく昆虫を愛しています。

kidsport2012_2.jpg

 

「オスのミツバチは刺さないんだよ」ということで、まずは園長先生が手にとってみせてくれました。
kidsport2012_3.jpg目をかがやかせる子、おっかなびっくりの子、反応はさまざまです。
でも、信頼する園長先生が持っているんだから、きっと大丈夫!
ケースの中には蛹から出てきたばかりのメスのミツバチもいます。このメスたちは、まだ針が柔らかいので、刺さないんだって。

 

 

 

 

「みんなも手に取ってみよう」ということで、オスや蛹から出てきたばかりのメスを手に乗せます。 

kidsport2012_4.jpg kidsport2012_5.jpg

 

こどもたちに囲まれて、博士もうれしそう。

kidsport2012_6.jpg 

 

手に乗せたミツバチを観察することもたち。年長さん全員が手に取ることができました! 

kidsport2012_7.jpg kidsport2012_8.jpg

次は博士への質問タイム。事前にこどもたちが考えていた質問を、博士にぶつけます。ハチやアリに関する真事実も判明!先生たちもフムフム。 

kidsport2012_9.jpg

 

途中で来られた先生には、園長先生自ら講義。ミツバチって本当におもしろい!

kidsport2012_10.jpg 

 

14:00 終了。どうもありがとうございました。 

kidsport2012_11.jpg

 

最後は博士と握手&タッチ。また会おうね〜。

kidsport2012_12.jpgのサムネール画像 

 

博士が帰った後、保育士の先生が年中さん・年少さんへも「ハチとアリのひみつ」を伝えられたそうです。昆虫っておもしろいね!湊川短期大学附属キッズポート保育園のみなさま,お世話になりました。

(キッズひとはく推進室 布施)

 

 


 

ホタルの乱舞

2012年7月 9日

7月9日(月) 夕闇迫る午後7時30分過ぎ

 カメラと三脚とリモートスイッチを準備して、丹波市内某所の田んぼの畦へ出向く。

 狙いは、「ホタル」  丹波市山南町ではヒメボタル祭などが開催され、ヒメボタルの鑑賞がされていますが、こちらはヘイケボタルと思われるホタルです。

 辺りは既に暗くなりかけていて、カメラのピントが合わせづらくて・・・・・・明るい時間帯から準備するのが王道でしょうか。失敗しました。適当に距離を目測してピント合わせをすませました。

 午後8時頃から徐々に飛び始めました。

  乱舞ぅ〜♪

 シャッターは開放で1分くらい放置。コンパクトデジカメでは撮影が難しいかもデス。

 

(お遊びで、5枚の写真を合成したらこんなゴージャスに!!)

うわぁっ♪

 

しかし、例年より時期が遅い気もしますが・・・・

生涯学習課 八尾

 

深田公園に蛇が現れました。

アマゾンにいるニシキヘビのように、木に体を巻きつけて休んでいました。

蛇の種類を確認するため、捕獲することになりました。

 

毒を持っていたら・・と不安ながら、釣り竿・虫とり網・金ばさみ等、それぞれ武器を持って立ち向かい、無事捕獲成功!!

 

早速、蛇に詳しい研究員に鑑定して頂きます。結果はシマ蛇の黒変個体で無毒と分かり一安心。

hebiiti.jpg

(*袋に入れているので若干ぼやけて見えます。)

 

 

体長は30cmほど、漆黒の体をしています。蛇を直接触った事はありますか?このシマ蛇の場合、ツルツルスベスベしていて、背中側とお腹側で鱗の大きさや光沢具合が異なる事を発見しました。

hebini.jpg

(*子どもの頃捕まえて遊んだトカゲの感触を思い出しました。)

 

恐る恐る触って、生温かさを感じて、建物の壁一枚隔てた外には、多くの生き物が生きているということを改めて感じました。次にこんなことがあったら、先頭に立って触れ合うぞ!!今回なんか蛇を見た瞬間に捕獲を一人心の中で断念し、後方で戦況を見守る係として騒いでただけだしなぁ。

 

(総務課 鈴木智仁)

最近雨降りの日が多いですが,,,
今日は気持ちよく晴れた日曜日でした。

この天気のせいでしょうか?
深田公園にへび出現!
黒くて見慣れないへびだったので、少しだけ騒ぎに、、、

シマヘビの黒化個体と判明、毒を持ってないとのことで、
太田先生の案内で、急遽「へび触り体験会!?」が行われました。
ちっちゃな子どもたちにとって
博物館ならではの貴重な体験になりました。


hebitatti.JPG                ▲最初はおっかなびっくり、慣れてくると楽しい!


他のブログでも紹介されたとおり、
今日は賑やかなひとはくの日曜日でした。

 

yurayurakyouryusennsu.JPG isikorokurabu.JPG kontyuhyouhon.JPG

ちっちゃなお子様でも、ご家族でも、大人の方も、みなさまにお楽しみいただける
博物館ならではのプログラムが目白押しでした。


(生涯学習課 西岡敬三)

ひとはくの日曜日

2012年7月 8日
7月に入り、日曜日のひとはくは子どもから大人まで大賑わい!
もうすぐ夏休み!ひとはくのイベントはまだまだ続きます。
まずは下記のあるイベント情報を知って、ひとはくに行こう!

昆虫標本づくり
     「小さな昆虫標本づくり」
小学校低学年のみんなも顕微鏡をのぞいて、虫を見分けています。
ピンセットの扱いも器用にこなしていましたよ。

山陰地方の地質模型
 「石ころくらぶ」(全8回のうち今回2回目)
大人の方々も地質ごとに色分けした地形図を立体的に表現した地質模型に取り組んでいます。
今回は山陰海岸に近い鳥取県〜兵庫県の県境に中心に取り組んでおられました。

ゆらゆら恐竜せんす
「フロアスタッフとあそぼう」では、
30名弱の方々と「恐竜のゆらゆらせんす」を制作しました。
 
恐竜のスケッチ
閉館が近づいても、恐竜のスケッチに取り組んでいる子どもたち、
昆虫やヘビを観察している子どもたちなど賑やかな日曜日の午後でした。

ひとはくの夏休み中のイベント情報は下記をクリック

 うきうきカレンダー
 今週のひとはく
 オープンセミナー
 
 セミナー(事前の申し込みが必要です)
                                  情報管理課 さかうえ

ひとはく20周年記念事業の一環として、移動博物館車が新登場します。
本日、移動博物館車の愛称とそのロゴデザインを含む車両の
ラッピング・デザインについて説明会が行われました。

ラッピングデザイン説明会
説明に参加された人たちに、ひとはくの概要と移動博物館車について説明が行われました。
参加されたみなさんはそれぞれの意欲たっふりに聞き、質問等されていました。
中学生の方も参加してくれました。

運用イメージ
移動博物館車の運用イメージです。

館内案内1
説明会の後、ひとはくをもっと知ってもらうために館内を案内させていただきました。
後ろに見えるのが蝶の展示物ですが、移動博物館車でもこのように展示して
各地を訪問する予定です。

館内案内2
今日から展示されている「丹波市産竜脚類の下顎化石」を見つめる参加者のみなさん。
上記の化石は8月31日まで展示されています。ぜひ、見に来てくださいね!

ラッピングデザイン ポスター
応募締め切りは7月31日17:00 必着です!
みなさん是非、応募してください。
くわしくは こちら まで

                                  情報管理課 さかうえ
  

6/30(土)7/1(日)のフロアスタッフとあそぼう!は万華鏡づくりを行いました。

大人気の万華鏡づくり・・・今回は“七夕”が近いということで“たなばた万華鏡”をつくりました☆☆  

   

cupa.jpg みんながんばってます!

 

manngekyou.jpgみんなの素敵な万華鏡!!

kodomo.jpg 

 kodomox.jpg

  

 

 

 

kodomoxx.jpg

 

 

 

  

七夕が楽しみだね♪

 

 

フロアスタッフ☆たにぐち・ありむら・みの・おの

 吾輩はドジョウジイじゃ。6月16日、歌手加藤登紀子さんの名を冠した、兵庫県多可町中区坂本の「登紀子の田んぼ」に珍元斎と大谷剛研究員と田んぼの多様性を伝えにいってきたのじゃ。

水田  昔ながらの田植え  講師陣の紹介  早乙女姿がいいね  1枚終わって記念撮影 

 まずは、酒米の王者・山田錦の田植えじゃ。子どもたちは、早乙女姿で一つひとつ手植えしたのじゃ。農薬を使っていない豊かな田んぼは生き物がいっぱいじゃ。ゲンゴロウの幼虫ガムシ、カエル、りっぱなミミズ、寝返りのうまいカブトエビなど、みんなさわって大喜びじゃ。

ゲンゴロウの幼虫  ガムシ?  カエル  カブトエビ

登紀子の田んぼ 山田錦の親にあたる酒米・山田穂は、多可の豪農が見つけたといわれ、ここは「山田錦発祥の里」じゃ。町は「日本酒で乾杯の町」も宣言しておって、ベルディーホールで毎年10月1日、加藤さんの「日本酒の日コンサート」をひらく、今回はそのプレイベントのスタートじゃ。

 田植えのあとは、珍元斎のタヨウ星人講談で吾輩たち田んぼのタヨウ星人も大型紙芝居絵巻でデビューしたのじゃ。ゲストのおっさんミツバチも登場し大にぎわい…仲間にはダンゴムシ3兄弟やハナマルタニシ、アメンボーンなどがおる。

滑らかな(?)なしゃべくり  ノコギリも登場  おっさんゲスト  わが輩じゃ!!

 大谷研究員の田んぼのタヨウ性セミナー「田んぼに住む鳴く虫と田んぼに来るミツバチ」の話もあった。コガタコオロギやキリギリス、ケラなど鳴く虫の聞き分けやミツバチを滅ぼす農薬ニコチノイドのことなどなどみんな真剣にきいておった。

  聴きます  大谷研究員の講義   大谷節、炸裂!!

 さあ、メインはタヨウ星人お絵かきじゃ。子どもたちはトビウオマメやハゲタ蚊、巻尺ムシなど思い思いのタヨウ星人を描いたのじゃ。

タヨウ星人お絵描き

 完成した作品は、夏休みに、珍元斎の描いたタヨウ星人と一緒に多可町ベルディホールで展示され、タヨウ星人お絵かきもまたやるそうじゃ。吾輩の勇姿も見られるのでみんな来るのじゃぞ。

 あと、7月9日、10日は西宮神社に珍元斎と大谷研究員のコンビは現れるそうじゃ。えびす様とタヨウ星人はなんの関係があるのか吾輩にはわからんが、どうもエビスビールと西宮のえびす様は関係あるようじゃ。興味のあるモノは夏えびす祭りへ、いざ、いくのじゃ!

エビス祭にLet'sGO

                          田んぼ系タヨウ星人 誕生No.1 ドジョウジイ  ドジョウジイ

 

7月2日に大阪市立自然史博物館で開催された
  「赤ちゃん(0・1・2歳児)連れ来館者対応を考える研究会」
に参加してきました。

館内見学中
(館内を案内していただいている様子)

この研究会は、西日本自然史系博物館ネットワークが企画されたもので、さまざまな博物館から40名ほどが参加されていました。ネットワークの事務局でもある、当館の三橋主任研究員から声をかけていただいたおかげで、ひとはくからは、フロアスタッフ7名、キッズひとはく推進室2名… 総勢9名のメンバーが参加しました。
研修会風景〜♪

昨年度から始まったキッズプログラム。今年度は、約150名のキッズが大使として任命されました。ひとはくにも、大勢のかわいい乳幼児の方々が来館されています。
私たちフロアスタッフは今まで、小学生を対象としたイベントづくりをしてきたのですが…
乳幼児の方々が喜んでくださるイベントはなんだろう?対応はどうしたらいいのかな?

フロアスタッフとして、「どのようにみなさんをお迎えしたらいいのだろう」と悩んでいるところだったので、「まさに、持って来い! ! ! 」のテーマでした。

実際に、赤ちゃん向けのプログラムを実施されている『伊丹市昆虫館子育てがもっと楽しくなるミュージアムづくり研究会と共同)』や『兵庫県立考古博物館』の発表を聞きました。
他の施設の試みに目からウロコ。二館ともプログラムの実施に向けての方向性を最初の時点で明確にされていました。

その後、討論会が始まりました。
博物館でのプログラムは乳幼児に向けて行うべきか?親に向けて行うのか?
受け入れ側のハード面は充実しているか?
展示施設での気配りはどうしているか?これからはどうすべきか?
みなさん、それぞれの方法で取り組まれていて、大変参考になりました。

さまざまな意見がでました^^

(各館の具体的な取り組みを黒板に書き出し)


赤ちゃんを連れたお母さんは平日を子育てセンターや公園などでワンパターンな過ごし方をされています。そこで、新しい事として『博物館』を非日常として選択されます。
その時、親の視点で魅力があり、刺激のある学びや遊びがあれば、『また来館しよう!』と思っていただけます。そのためにも、赤ちゃん連れ来館者に向けて、ウェルカムな雰囲気を作ったり、
人による声掛けや気配りなどきめ細やかな対応(サービス)が必要なのです。
私たちフロアスタッフは重要な位置にあるのだと再認識できました。

他の施設の方では、乳幼児スペースの近くには、必ずスタッフの目があるというお話でした。
安全・安心面を考えたら当然のことですが、お客様に快適に博物館をご利用いただく上でも、またフロアスタッフのこれからを考える上でも、大変参考になりました。
これからどうすべきかは、どの館でも試行錯誤されています。
このような研究会を通して、フロアサービスの充実に向けた情報交換が、今後もできればと思います。

笹山由利子・瀬良裕子(フロアスタッフ)



NPO法人西日本自然史系博物館ネットワークの事務局ということで、当然ながら勉強会に参加してきました。会合のはじまる前には、大阪市立自然史博物館内ですこし展示解説や技法解説を行いました。みなさん、特に子ども向けワークショップやキッズパネルなどに関心があり、フォントは?デザインのカラーバランスや文字数の少なさなど、妙な盛り上がりでした。子どもの書いた絵をどうやって貼っているか、など参考になりました。

さて、勉強会ですが部屋はほぼ満席で、参加者は約40名、13の博物館(+大学生、NPO、展示会社のかた)が参加。話題提供は兵庫県の2つの博物館です。2館ともに、早い段階からキッズプログラムの開発に取り組んでこられ、地域の方々やボランティアさん、幼稚園の先生方の協力を得て、綿密に企画を練って来られてきたプロセスを報告いただきました。どちらもそうですが、外部の方、とくに子育て分野や見せ方に精通されている方が参画され、実演などを通じて相互評価・批評することの効果がとても大きいように思いました。
 総合討論では、当館のスタッフから、「キッズコーナーでの子どもの野放し問題(親はいずこへ?)」についての問題提示があり、これを口火に各館での具体的な対応が引き出されました。それぞれの館での独自の取り組み、考え方、海外での視察事例などをまじえて、多様な意見が出されました。結局のところ、放置は許容せず、託児所じゃないことを伝えたり、頻繁に声かけするしかないとのことでした。となると、場所の問題が重要になります。
 面白かったのは、キッズコーナーをどこに設置すべきか、という課題に対して、多くの館に共通していて、開館から幼児コーナーが想定されていなかったので、展示室の奥まった空いたところを充てていたが、目が行き届きにくく、声かけしにくい、安全&防犯上の理由で、試行錯誤を経て、いちばん多くの人の目につくところに移動されたとのことでした。これは、どの館も同じ意見(失敗と経験)で驚きました。それに加えて、適度な距離(近すぎてもダメ)とタイミングで声かけできる場所、隣接して椅子を置いて親の居場所もつくること、などの意見もありました。さすがに皆さんからの経験にもとづく話で参考になりました。
 その後、色んな方々と立ち話状態でフリーディスカッションと交流。何名かのグループで幼児学習の到達点についての議論に。そのなかで印象的だったのは、幼児が家に帰ってから、「身の回りのいっしょ探し」、「似たもの探し」が体験の効果を測るチェックポイントだという意見がでて、皆さん納得。博物館での実物標本に端を発して、「手を動かす作業の実施」、「はじめての出来た!体験」、「家に持ち帰り」、「身の回りのいっしょ探し」といった一連の学びのプロセスをデザインすることが大切との意見が、参加者から自然と沸き上がりました。
 そんなことで、引き続き、宿題を各館に持ち帰って、ふたたび同じテーマで研究会を開催しようということで解散しました。こうした日頃からの他館との交流や研究員・スタッフのお勉強(研修)を通じて、より楽しく学べる博物館づくりをすすめてゆきたいと思います。
スタッフの皆さん、お休みの日にお勉強に勤しんでいただきご苦労様でした。

みつはしひろむね(研究員)

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして10

 

失語症者に助けてもらう−3

 

Picture7_544pic.jpg 

 活字を大きくして,漢字に直した,デイジー版『くんくんくん おいしそう』は,協力して下さった多くの失語症者にも理解していただけたようです.ただ,どうしても理解できない人がいました.どうしたのでしょう?

 

 失語症者に助けてもらう−1に,すでに書いた事ですが,わたしたちはたくさんの失語症者を前にすると,どうしても「失語症者」とひとくくりにしがちです.でも,障がいは人によって違います.<話せない>人や<書けない>人だけでなく,<聞いて理解できない>人も<読んで理解できない>人もいます.そんな人が、デイジー版の『くんくんくん おいしそう』を「分からない」と言っておられたのです.この困難をどう克服するかは,これからの課題です.

 

 聴覚失認の人 (1) にも,うまく聞いてもらう事ができませんでした.

 

聴覚失認の人は,耳では音を「聞いている」のですが,脳が音を認識できません.その上,話すことや書く事もうまくできません.そんな人は,普通の人のように,短時間で もの事を理解するのが大変なのです.このことは、失語症者友の会の代表の方からも、うかがっていました。それでも皆さん、知識を求めておられるのです。

 

わたしがデイジーで作った文章は,(わたしが付いていたとしても)機械で伝えるのですから,「相手が理解できた事を確かめて,次を読む・画面に表示する」ということはできません.できる事と言ったって,せいぜい <読む・画面に表示する> スピードを変える事ぐらいです.

 

 「機械で作った声」を聞いてもらったのも問題だったかもしれません.人間の声と機械の声は,同じように聞こえても微妙に違います.「『機械で作った声』は,どこか違う」と指摘した失語症の方もいらっしゃいました.

 

 人間の声と機械の声は微妙に違うから,朗読ボランティアという存在が必要なのです.でも,わたしの回りに朗読をして下さる方は,さしあたって見つかりませんでした.第一,これは研究なのですから,本当は朗読をして下さる方にアルバイト代をお払いして,読んでもらうべきなのです.しかし,残念ながら,そんなお金はありませんでした.ただ、DAISYを作ったり,<聞く・読む>ためのソフトは、無償で手に入ります (注2).最初のうちは,これで充分です.

 

 でも,こんな研究は,何だかすてきだと思いませんか?

 

 失語症者でも,症状の重い人は「保護を受けるだけの人」だと思われてきました――今でもそう思っている方が,障がい者の側にも,障がい者でない人にも,たくさんいらっしゃいます.ところがユニバーサル・ミュージアムの実現には,健常者には不可能な<独特の感じ方>が大切なのです.そんな特別な<独特の感じ方>をする人は,まだ,わたしたちが気づいていないだけで,世の中には,たくさん,いらっしゃることでしょう.それは何も障がい者に限った事ではありません.

 

 ある展示を見た時,健常者はガラスの中に展示されたものを普通に見,パネルに印刷された解説を,普通の事として読みます.しかし,視覚障がい者はガラスに囲まれた展示物など何もわかりませんし,コミュニケーション障がい者はパネルに何が書いてあるのかがわかりません.この研究では,コミュニケーション障がい者の代表として,失語症者が協力してくれたのです.

 

 前にもユニバーサル・ミュージアム:ことばの整理に書いたことがあります.ユニバーサル・ミュージアムというのは,ユニバーサル・デザイン――デザインは美しいに超した事はありませんから,インクルーシブ・デザイン――の考え方を取り込んだ博物館や美術館や図書館といった生涯学習施設(しょうがいがくしゅう・しせつ)のことです.みんなの知恵を集めれば,みんなでいっしょに使えるものになる.その「みんな」の中には,いろいろな障がい者もいれば,母語の違う(日本語がうまく話せない)人もいる.小さな子どももいれば,おじいさんや おばあさん もいるのです.そうした人が誰でも気がねなく集まって,学べる場所を作る.そんな場所を創造する.それが<ユニバーサル・ミュージアムを作る>という意味です.

 

 ユニバーサル社会という理想があります.それが実現したら,どんな社会ができるのか,わたしにはまだ,よくわかりません.しかし,ユニバーサル社会は創造していかなければなりません.そしてユニバーサル社会とは,働き盛りの,健康な人だけが作るのではありません.決して「保護を授(さず)ける社会」がユニバーサル社会ではないからです.それは多様な人――健常者や障がい者や母語の違う人や年齢の違う人やら――が力を合わせて作り出す,未来のあるべき社会です.そのひな形がユニバーサル・ミュージアムなのです.

 

 わたしは,ユニバーサル・ミュージアムというのは,ユニバーサル社会を実現するための社会実験だと思います.

 

 

Gorilla&Tree.jpg『くんくんくん おいしそう』(阿部知暁,1994)

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/ 人と自然の博物館

 

----------------------------------------

 (注1) 医学的には,人のしゃべり声と,風の音や水の音のような環境音(かんきょう・おん)は別なのだそうです.人のしゃべり声が認識できないと純粋語聾(ご・ろう),環境音が聞こえないと(狭い意味の)聴覚失認(ちょうかく・しつにん)と呼ぶそうです.ですから,デイジー版の絵本の機械で作った「声」が聞こえないのなら,本当は語聾(ご・ろう)と言うべきかもしれません.ここでは音が認識できない人を,広い意味で「聴覚失認」と呼んでいます.その人は,大人(おとな)になってから失語症になったので,中途失聴者(ちゅうと・しっちょうしゃ)――普通に生活をしてきたのに,事故や病気で聞こえ方が悪くなった人――の立ち場に似ています.

 

 (注2) Microsoft Windows のパソコンに Word というワード・プロセッサが入っていれば,Word 2007Word 2003,またはWord XPの文書からなら,組み込みソフトSave as DAISY Translator2.1.1.0日本語版でデイジー文書が簡単に作れます.Save as DAISY Translator2.1.1.0日本語版は,()日本障害者リハビリテーション協会DAISY研究センターのウェブサイトから,無償でダウンロードできます.

 

DAISY Translator日本語版

 

 ただし,音声合成エンジンをインストールしていないとデイジーはできません.DAISY Translatorを使用して音声の入ったデイジー文書を作成するには,音声合成エンジンが必要なのです.マイクロソフトで,障害のある人向けに日本語音声合成エンジンを配ってくれます.無償です.ドキュメントトーカ日本語音声合成エンジン (クリエートシステム開発株式会社製) CD-ROM申し込み先は次の通りです.

 

日本語音声合成エンジンのご提供について

 

 デイジー文書の再生ソフトは,ATDOのウェブサイトから AMIS3.1日本語版が無償でダウンロードできます.

 

AMIS3.1.3 ファースト・ステップ・ガイド

もうすぐ七夕ですね。
ひとはくでは毎年 植物博士の服部研究部長にご協力いただき、

竹を準備して「七夕飾り」を行っています。
s-P1120971.jpg

今年は題して

『きらきらぼしにねがいを』 です。

 

みなさんも短冊に願い事を書いてみませんか?

(スタッフの手作り感満載の天の川も流れています。)

 

 

余談ですが、みなさんは竹を青々しく保つ方法をご存じですか?
竹の節目節目に錐(きり)で穴を開け、水を入れておくと日持ちするそうですよ。
この方法も服部先生に伝授いただきました。

七夕は、梅雨の季節で雨がふることが多いですね。
七夕に降る雨には名前が付いています。
催涙雨または酒涙雨(どちらも さいるいう と読む)といいます。
織姫と彦星が流す涙だと伝えられています。
雨は憂鬱ですがそんなことを思うとちょっとロマンティックな気がして気持ちが上がります。

ひとはくでは、雨降りでも楽しめる1日体験型ワークショップ
うきうきワークショップがあります。

☆7月のラインナップ☆

♪ 7/14(土) 簡単化石のレプリカづくり 参加費 1回 100円

s-P1120959.jpg 


 

 

カラフルなアンモナイト化石のレプリカをつくってみよう !

 

♪7/16(月・祝) ひとはくサンバイザー 参加費 無料
P1120973.JPG

 

 

 

 ツキノワグマやナガスクジラのデザインだよ!

    この夏はこのサンバイザーで乗り切ろう!

 

♪7/21(土) プラバンづくり 参加費 1回 50円

 s-P1130023.jpg

 

 

昆虫や恐竜でかっこいいプラバンをつくってみよう! 

 

 

スタッフ一同、みなさまのご参加をお待ちしております。

                      フロアスタッフ せら ゆうこ


 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして9

 

失語症者に助けてもらう−2

 

 

Picture3K_enlarge.JPGのサムネール画像 デイジー,つまりDAISYというのは,Digital Accessible Information Systemの事です.デジタル情報を得るために、年齢や障がいがあってもなくても、誰でも使えるシステムを作ろうという、デジタル録音図書製作の国際規格です。本が好きな視覚障がい者や高齢者,さらに,難読症とか識字障がいとも呼ばれるディスレクシアやADHDの人でも,本が読めます.本や文章を声で記録したり,機械に読ませたりして,自由に再生して聞けるように工夫なのです。字が画面に映り,読んでいるところは背景の色が変わります.

 

 マルチメディア・デイジーというのもあって,これだと絵や写真が入れられます.絵や写真なんて,あっても,なくても,視覚障がい者には関係がないかもしれません.でも高齢者やデスレクシアの人がデイジーを使う時には,なくてはならないのです.絵や写真があるかないかでイメージは大きく変わります.イメージが豊かに脹(ふく)らむのです.これを読んでいるあなたは健常であっても,絵や写真でイメージが脹(ふく)らむことは同じでしょう.そうではないですか?

 

 このひとはくブログで「失語症者に助けてもらう−1」を書いた後,しばらくして,「『デイジー』とか"DAISY"とか言ったって,いったい何の事かわからない」と,何人かの人から文句を言われました.もっともです.

 

 特定非営利活動法人 支援技術開発機構のホームページ「DAISYについて」を見て下さい.わたしが言っている事の意味が,よくわかると思います.

 

 さらに詳(くわ)しく知りたい方は,障害保健福祉研究情報システムの数多くの文献を参考にして下さい.

 

 もともとデイジーは視覚障がい者が読書をするために開発された技術です.わたしは,それを,博物館や美術館の展示解説に利用できないかと考えたのです.利用できるかどうかを確かめてみるには,何か展示解説の文章をデイジーで作ってみて,コミュニケーション障がい者に試しに読んでもらうのが早道です.でも,本物の展示なしに解説だけを読んでほしいと言ったって,それは無理でしょう.

 

 そこで,デイジー版の『くんくんくん おいしそう』を作って,見てもらう事にしました.作ったのが次のものです.

 

Picture1_original.JPG

もともとの『くんくんくん おいしそう』のはじまり

 

 

 実際には,この絵本を機械が読んで,読んでいるところの文章が,順番に一行,黄色い色がつきます.でも,これだと字が小さいですね.字は大きい方が見やすいかもしれません.

 

Picture1_original+enlarge.JPGひらがなのまま、少し字を大きくした『くんくんくん おいしそう』

 

 

 大分,見やすくなったのではありませんか? でも,文章が,「ひらがな」と「カタカナ」ばかりです.皆さんは不思議に思われるかもしれませんが,コミュニケーション障がい者には,「ひらがな」と「カタカナ」ばかりだと,かえって読みにくい人がいるのです.失語症者は,特にそうです.

 

 そこで,わざと子ども用に書いた『くんくんくん おいしそう』の原文を,いったん漢字に直す事にしました.分かち書きはそのままです.

 

Picture1K_enlarge.JPG

字を大きくして、漢字に直した『くんくんくん おいしそう』

 

 

 デイジーですから,漢字に直しても機械が読んでくれます.いかがでしょうか?

 

 『くんくんくん おいしそう』の本の紹介も,しておきましょう.それは,こんなお話です.

  Lefini_961101_Masisa_eats_fruits.jpgのサムネール画像

 アフリカのンドキの森にいるゴリラと,チンパンジーと,アフリカゾウが,果物(くだもの)の甘い匂いに誘われて,1本の木にやって来ます.みんなは,おいしい果物(くだもの)を食べて,満足して帰っていきます.その帰り道,ゴリラも,チンパンジーも,アフリカゾウも,お腹がいっぱいになったので,ウンチをしながら帰ります.そして,何日も何日も雨が降ります.ゴリラが気がつくと,ゴリラのウンチからは,あの果物(くだもの)の芽が出ていました.チンパンジーやアフリカゾウのウンチからも,芽が出ている事でしょう.その芽が,やがて若木に育ちました.ゴリラはそれを見て,それが果物(くだもの)を実らせる木だと気がつき,うれしくなりました.

 

 

 このお話は,基本的に事実です.ゴリラも,チンパンジーも,アフリカゾウも,だいたい同じ種類の果物(くだもの)を食べます.そして,ゴリラも,チンパンジーも,アフリカゾウも,ウンチには,生きた種が入っています.やがてその種(たね)は,ウンチからいっせいに芽を出し,その内の1本が生き残って,次の世代の森を作るのです.

 

 果物(くだもの)の木はゴリラや,チンパンジーや,アフリカゾウに種(たね)を運んでもらい,ゴリラや,チンパンジーや,アフリカゾウは,果物(くだもの)を食べる事で次の世代の森を作ります.持ちつ持たれつの関係です.

 

 ゴリラのウンチを見つけると,わたしは大喜びで拾い,水で洗って,ゴリラが食べているものを確かめたものですが,ある日,わざとゴリラのウンチを,そのまま放っておいた事があります.どうなったかというと,ウンチからは,ゴリラの食べた果物(くだもの)の種(たね)が,本当に,いっせいに芽吹いたのです(写真).

 

Sprouting_GorillaDung.jpg 

 字を大きくし,漢字に直したデイジー版『くんくんくん おいしそう』は,協力して下さった多くの失語症者には,理解できたようです.ただ,どうしても理解できない人もいました.どうしたのでしょう? 何か,まだ足りない事があるのでしょうか?

 

 つづきは次に書きます.

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

-----------------------------------------

 障害保健福祉研究情報システムの数多くの文献から,ここではDAISYEPUBは読書のユニバーサルデザインをどう実現するのかという,河村 宏さんというデイジーの開発に深く関わってこられた方の講演内容を,ごく簡単に紹介しておきます.

 

 DAISY(デイジー)というのは,さまざまな社会的に弱い立場の人が本を読めるようにしようというデジタル録音図書製作の国際規格です.それとは別に,EPUB(イーパブ:EpubePubと書く事もあります)と呼ばれる規格があります.今,はやりの電子出版のひとつで,将来的には標準形式になるかもしれません.河村さんによると,DAISY(デイジー)とEPUB(イーパブ)は兄弟や姉妹のような関係にあり,近い内に,互いに互いの形式に代われるようになるそうです.

 

 つまり,電子出版で出ている本をEPUB(イーパブ)で取っておけば,簡単にDAISY(デイジー)に変換できるし,反対も簡単になりそうだと言うのです.

 

 DAISY(デイジー)とEPUB(イーパブ)を調べてみると,どちらもXHTMLという言葉で表した形式で,もともと近いものだったようです.そう言えば,このひとはくブログもHTMLという言葉で表したものですね.HTMLで表しておくと,どんなコンピュータでも再生できて,便利なのだそうです.

毎月 第3土日の
  フロアスタッフとあそぼうは『画はくの日』です。


6月のテーマは、移動博物館車の 『トラックをデザインしてみよう!』 でした。

ひとはくは今年20周年を迎えます。
そこで20周年を記念して、今年の秋からトラックをミニ博物館にして、みなさんの町に出かけて行こうと考えている最中です。

今、このトラックがどんな絵がよいのかを全国の人たちに考えてもらっています。
秋にはこのトラックの絵柄が決まると思います。
とても楽しみですね。

その企画に関連し、子どもたちにもどんな絵が良いかを考えてもらいました。

 

                   デザイン制作風景の一部です
s-P1120916.jpg s-P1120926.jpg s-P1120917.jpg

 

 

 

 

 

  すてきなデザインがたくさんできました。

この企画をした山崎先生にひとはく博士賞を決めていただきました。  

hitohaku.gif描いていただいた作品は、4階ひとはくサロン休憩コーナーで掲示中です。

ひとはくへお越しの際は、”小さなデザイナーさん”の作品を是非ご覧ください。

                                   フロアスタッフ    せら ゆうこ

先日(H24.6.22)、ひとはくのフロアスタッフが、ホタルを見つけました。

どこで、見つけたかと言いますと・・・

自宅マンション(三田市内)のベランダです!

11時頃 涼みにベランダに出たら、足元で何やら 青光りしていました。

 

「ホタルや〜!」

 

「なんで、こんなところに おんねんやろ? 

      7階まで飛んできたんかな〜 

種類は何やろ?」

一家の悩みは、つきません・・・

 

「よ〜し 明日、ひとはくに行って聞いてみよう!」

 

携帯のカメラで写真をとって ? ? ? あれ ?

光を当てたら、ホタルが光らなくなりました(--;)

残念、じゃあ・・・そのままで・・・

 

ゲンジボタルの男の子

\カシャ //

 

次の日、ひとはくの八木研究員にさっそく、写真を見ていただきました。

 

ス タッフ :このホタルが、マンション7Fのベランダにいたのですが…

       なんの種類のホタルでしょうか?

八木研究員:ゲンジボタルの男の子やね。

 

さっすが!即答!(男の子って・・・どこで、わかるんやろ?)

 

ホタル君は、明るいのが嫌いなようで…街灯などがあるマンションの7Fまで飛んでくるというのは珍しいというお話しでした。

 

   やけくそで、飛んできたのか・・・ 

 

はたまた、何か惹きつけるものが、あったのか・・・

 

 

きっと!幸運を運ぶために現れたに、違いない!

 

 

そう願ってやまない、スタッフでした(^^)v

 

マンションの7Fまで・・・ 

はるばる・・・ 

御苦労様ですホタル君。

ゆっくりベランダで休んでください。

 

 

・・・・次の日、ベランダを見たら。

もう、どこかへ旅立ったようで、いませんでした。

 

 

 

ゲンジボタル君 また 来てね♪

 

フロアスタッフ 植山




メルヘンな植山ちゃんに対し、「居場所のなくなった男が、ヤブレカブレになって、やけくそで飛んでったんでしょうね。」とコメントしてしまいました。

(夜行性ホタルの男の子は、女の子に比べて、お目目が大きいです。)


夢のない研究員 八木


ひとはくでは、丹波・篠山市両市におけるこれまでの恐竜化石発掘調査の成果、意義を検証し、今後の調査研究・地域貢献および教育への活用に関する提言を得ることを目的に、篠山層群恐竜化石調査検証委員会が開かれました。

検証委員会の様子
その中で、岩屑をクリーニングした結果、竜脚類の下顎の化石が産出したことが報告されました。
歯槽の残る竜脚類の下顎の化石の発見は日本初です!
この日は報道各社もたくさんこられました。明日の新聞が楽しみです!

竜脚類下顎の化石
詳しくは、ひとはくのホームページ「丹波の恐竜化石発掘〜6年間の軌跡〜」の中にあるこちらをご覧ください。

                                           情報管理課 さかうえ

平成24年6月17日(日)にボルネオジャングル体験スクール 第1回事前学習会を開催しました。

檀上の岩槻館長

 人と自然の博物館 岩槻邦男館長のあいさつに始まり、スクール生一人ひとりの決意表明を聞き、
スタッフの紹介をしました。
特別講演中の河合雅雄名誉館長 続いては、このジャングル体験スクールを提唱された第一人者河合雅雄名誉館長の特別講演を聴かせていただきました。「野生の力を回復させたい」という願いを込めて始められたこのスクールの原点を改めて教えていただきました。

 

 
 そして、午前の最後は実際のジャングル体験スクールの概要を知っていただくために、2011年度の現地での活動の様子をまとめたDVDを鑑賞しました。

 

 

 午後の最初は、岩槻館長の特別講演 ボルネオ島の熱帯雨林について概要や現地での暮らしのについて教えていただきました。本当はもっと時間をかけてお話しいただく内容ですが、今回はお許しいただいて、コンパクトにご講演いただきました。

 最後には、班別活動の時間です。
 現地のラハダトゥサイエンススクールとの交流会で発表する課題に取り組みました。

  班別活動    さて、どうしようか?  班で話し合い  班員同士で話し合い
 この日はじめて班長・副班長の役割を言い渡したのですが、さすがでした!! きっちり班員をまとめリードしながら、横の班とも調整できていました。

 次回は7月15日(日)の予定です。

 みんなでジャングル体験スクールを成功に導こう!!

 

生涯学習課 八尾今年も撮るぞ
 

6月16日(土)今年で12年目となる「初級 鳴く虫インストラクター養成講座」が、スタートしました。
虫の声を聞き分けるには、まずは、虫の声を耳が拾う(脳が意識する)チューニング訓練が重要になります。
「初級」では、虫の声が少ない初夏から開始し、耳を慣らします。

IMG_0951.jpg
室内での「聞き分け訓練」のあと、実地教習です。
館前にマダラスズが鳴いていましたが、人が近づくと、足音を嫌がったのか、鳴きやんでしまいました。

IMG_0956.jpg
深田公園「自然の流れ」のガマの群落には、やさしい声のキンヒバリがたくさんいます。
傘に落ちる雨の音でやや聞き取りにくいです。

IMG_0958.jpg
雨が激しくなってきました。。。
公園内各所で鳴いていたコガタコオロギも、声が少なくなりました。

IMG_0960.jpg
雨の中も、下深田の田畑まで歩きました。ここでは、タンボコオロギとケラが鳴いていました。ホタルも見られました。
雨が降っても、なんとか、この日予定していた5種を鳴き声を聴くことができました。12年の歴史を感じさせますね。

(八木 剛・大谷 剛)
ハイウェイオアシス
ひとはく開館20周年を記念するラリーの一環として、
淡路ハイウェイオアシスに行ってきました。

昆虫
正面玄関に入るとカブトムシ??がお出迎え。
その正体は行ってのお楽しみ!

モルフォトチョウとカブトムシ

「昆虫たちがやってきた!」と題して
光沢鮮やかなモルフォチョウや世界のカブトムシが展示しています。
神戸方面に向かう際には、是非お立ち寄りください!

6月16日(土)〜8月4日(土)まで展示しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

                          情報管理課 さかうえ

今日は北摂第一幼稚園のお友達がひとはくに来てくれました。

まずはフロアスタッフによるデジタル紙芝居「ころころだんちゃん」を観ます。

「だんちゃん、だんちゃん、こ〜ろころ♪」

この紙芝居には歌あそびがついているのですが、
フロアスタッフの動きに合わせて子ども達も元気に歌ったり、踊ったりしてくれました^^

紙芝居の最後に、フロアスタッフから「ダンゴムシの足は何本ですかー?」と
聞かれると、なんとびっくり!!
ほとんどの子どもが正解の14本を答えてくれました!
みんなよく知ってるね〜。
当てられなかった子も今日で覚えてくれたかな?

紙芝居の後は小舘研究員からのおはなし。
ダンゴムシのレプリカを見せながらダンゴムシの目がどこにあるかなど、
ダンゴムシの体についての説明がありました。

  120612hokusetu1.JPG

また実際のダンゴムシを大きくして見ました。
背中にもようがあるのを見た子ども達は一斉に「あ、女の子だー!」
そう、背中に模様があるダンゴムシはメスなんです。

120612hokusetu2.JPG

ダンゴムシをしっかり観察し終わった子ども達は館内の見学に行きました。

ダンゴムシ以外の虫も足は何本か、目はどこにあるのかなど観察してみてね。

 

                    キッズひとはく推進室 小舘・荒川

ユニバーサル・ミュージアムをめざして8

 

失語症者に助けてもらう−1

 

AbeChisato_book.jpgのサムネール画像阿部知暁さんの絵本『くんくんくん おいしそう』の表紙

 

 

 失語症(しつご・しょう)というのは、脳の言語中枢(げんご・ちゅうすう)にダメージを負って、<ことば>が思うように出なくなることです。<ことば>は、人間にとってとても大切なものです。現代では、脳に栄養を送る血管が傷ついて起こる脳梗塞(のう・こうそく)が原因でなる人が多いのですが、事故で脳が傷ついたり、脳梗塞以外の病気でも起こります。どのような原因であったとしても、脳の言語中枢がダメージを負えば起こるのです。

 

 失語症は、人によって症状が大きく変わります。複雑な言語中枢のどこが傷ついたかで変わるのです。人によって、<話せない>とか<書けない>という人もいますし、<聞いて理解できない>という人や<読んで理解できない>人もいます。

 

 一般の人に分かりにくいのは、<読んで理解できない>人のうち、「ひらがな」が理解しにくくなった人のことです。「『ひらがな』なんて小学校で最初に習うのに、それを理解しにくくなる理由がわからない」と思われた方が多いでしょう。しかし、現実に「ひらがな」を読んでも、うまく理解できない人は多いのです。そのような人は「〜は」とか「〜が」とかの格助詞もうまく使えないような気がします。少なくとも、わたしが接した経験では、多くの人がそうでした。

 

 わたし(三谷雅純)も、脳塞栓症(のう・そくせん・しょう)という脳梗塞(のう・こうそく)の一種で失語症になったのですが、わたしの場合は、うまく<話せない>ことはあっても、<書けない>とか<聞いて理解できない>、あるいは<読んで理解できない>ということはありませんでした。それでこのようなブログも書いています――話し声しか伝わらないので、失語症者は電話が苦手です。わたし(三谷雅純)も苦手です。その代わり、現代では電子メールがあります。電子メールなら<書く>とか<読む>とかですので、わたしの場合は問題がありません。

 

 コミュニケーションの機会が奪われていることは、別の機会も奪います。若い失語症者には学校教育もそうですが、多くの失語症者では、生涯学習の機会が奪われているのです。

 

 失語症者の多くは、豊かな人間性や知性、物を知りたいとか、学びたいという意欲を持っています。脳梗塞(のう・こうそく)のために意欲がなくなった失語症者もいますが、そのような人は、<ことば>が通じないことで二次的に「うつ」になったり、認知症になった人が多いのではないでしょうか? 他のコミュニケーション障がい者も同じだと思います。そのような失語症者をはじめとするコミュニケーション障がい者は、知らず知らずの内に生涯学習施設から排除されがちです。なぜなら、生涯学習施設――人と自然の博物館がそうですが、美術館や図書館といった多くの生涯学習施設――で、学習のためにもっとも基本となる<ことば>への工夫がないからです。何だか理不尽ですね。

 

 生涯学習施設は、建前(たてまえ)の上では、老若男女(ろうにゃく・なんにょ)、あらゆる人に開かれた学習を提供する場のはずです。ただ建前ではそうなのですが、現実に多くの生涯学習施設は、障がい者には近づきにくい施設でもあるのですたとえば視覚障がい者です。全盲の人にとってガラスの囲まれた展示などは何の意味もありません。誰も「ガラスが触りたくて」博物館に来る人はいません。同じように発達障がい者、中でもデスレクシア――難読症とか読字障がいとかとも呼ばれます――の人は、展示解説を読んでも正確にはわかりません。それに失語症者や認知症者もです。何とかしたいですね。

 

 今、わたし(三谷雅純)は、失語症やデスレクシアなどのコミュニケーション障がい者にも読んでもらえるようにと思って、(さしあたっては)展示解説の工夫を考えています。ただし、普通の人に違和感が残るような文章ではいけません。どのような工夫かというと、展示解説をデイジー形式でできないかと思ったのです。

 

YoungGorilla_Ndoki.jpgのサムネール画像 

 デイジー、つまり DAISYDigital Accessible Information System =デジタル情報を得るために、年齢や障がいの有無に関係なく、誰でも使えるシステム)というのは、デジタル録音図書製作のための国際規格です。本や文章を声で記録して、自由に再生するための規格です。日本ではおもに視覚障がい者に利用されています。視覚障がい者にも読書の楽しみを知ってもらおうと、点字図書館や視覚障害者情報センターが中心になって、全国のあちこちで印刷した書籍を、点字とともにデイジーに直そうと取り組んでいるのです。わたし(三谷)の知っている方も朗読ボランティアに参加していらっしゃいます。人の声なら自然な印象を与えるからです。しかし、機械に朗読してもらうこともできます。DAISYで作成した本や文章には専用の再生機があり、普通のパソコンでも再生できます。

 

 さらに最新のマルチメディア・デイジーでは、コンピュータが読み上げると同時に、読み上げたところの色が変わります。文章と共に絵や写真まで参照できるのです。視覚障がい者だけなら、あってもなくてもいい機能のようですが、ディスレクシアの人は「読み上げたところの色が変わる」ことが大切です。どこまで読んだのかが、わかるからです。失語症者にとっては、声に出して読んでくれることや読んでいるところの文字の色が変わることで、失語症者にも理解しやすい「漢字とかなのルビや併記」とか「分かち書き」と同じ効果が期待できます。

 

 機械に読ませるのなら、デイジーで本を作ると言っても、そう難しいことではありません。テキスト・ファイルにしたデジタル情報があればいいからです。しかし、その前に、まずは失語症者をはじめとするコミュニケーション障がい者が興味を持ってくれるような本を選ばなければいけません。また、失語症者には<聞いて理解できない>人や<読んで理解できない>人がいますが、どの人にも「読んでもらう」ためには、あまりに長いものはいけません。集中できないからです。まずは適した長さのものを選ぶことが大切です。

 

 わたしは、『くんくんくん おいしそう』という絵本を、デイジー形式に直してみました。昔、わたし自身が調査をしていたコンゴ共和国の「ンドキの森」の、ゴリラやチンパンジー、アフリカゾウのことを描いたお話です。『くんくんくん おいしそう』は、画家の阿部 知暁(あべ ちさと)さんが、1994年に福音館書店からだされた絵本です阿部さんや福音館書店の担当者には、デイジー形式にすることを了解していただきました。

 

AMIS_AbeChisato_book.JPG

デイジーに直した絵本の1ページ

 

 続きは次に書きます。

 

三谷雅純(みたに まさずみ)

6/10()午後2時、心配された雨も降らず、すてきな探検日よりとなりました。

今月の探検テーマは「虫をさがそう!」 隊長は虫はかせの沢田研究員。

 

 

探検だぁ! 「昆虫少年・小女」たちは みんなワクワク♪

さわだ隊長の説明を聞きながら、植込みの中やクズの葉っぱや落ち葉の下などにかくれている虫をさがします。

木の葉っぱにかくれている虫は、枝をゆすると・・落ちてきます(*^^)v

虫をさがす子どもたちの目はみ〜んな☆キラキラ☆

 

キラキラ☆見つけた虫は透明のケースにいれて、みんなでまわして観察しました。

葉っぱや花などよーく観察してみると、いろんな種類の小さな虫たちがたくさんいることがわかりました。

 

深田公園の虫たち♪ 

探検予定の1時間はアッという間・・でもみんなはもっと探検を続けたい様子でした(*^_^*

 

つかまえて観察した虫さんたちはそれぞれの場所にかえしました。

深田公園の虫さんたち!ご協力ありがとうございましたm(__)m

 

 

来月の「ふかたん」は・・

7/22(日)「だんごむしをさがしてあそぼう!」 隊長・鈴木研究員

だんごむしはどこにかくれているのかな?

 

みなさん!一緒に探検にでかけましょう♪

 

 

                       フロアスタッフ ありむらむつこ

 

 

6/9(土)・10(日)に行いましたフロアスタッフとあそぼうイベント、「なりきり☆恐竜ハット」はたくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございます。 

kyou.jpg

 

みんな

  ティラノサウルスに大変身♪

  narikyou.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガオーッ!」とかわいらしく ほえてくださいました。

 

今週16(土)・17(日)、1500からのフロアスタッフとあそぼうは「画はくの日」を行います。

博物館の展示物などを描いてみませんか?色鉛筆など道具は貸し出しいたします。

なお、集合場所やテーマは当日の来てのおたのしみ♪

 

(フロアスタッフ 松田)

 

6月10日。今日は福島市子どもの夢を育む施設こむこむ館で開催された「こども☆ひかりフェスティバルinふくしま」へ行ってきました。昨日の仙台でのフェスティバルに続き,今日も岩手から福岡までのいろいろなミュージアムが,楽しいワークショップを持って集結しました。

 

fukushima_kaijyou.jpg

 

←今日もいろいろなブースが出ています。手前は,美術館メンバーらによる「大きな絵を描こう」。裸足に絵の具をつけてペタペタ。楽しそう!

 

 

 

 

 

 

↓ひとはくブースその1は「化石のレプリカづくり」。「アンモナイトって,イカの仲間なんだよ〜」。

fukushima_anmo.jpg fukushima_anmo2.jpg

 

↓ひとはくブースその2は「タネで遊ぼう」。作ったタネの模型を2階の吹き抜けからとばしたら,見事にまわりながら,1階のフェスティバル会場へ着地しました。

fukushima_tane.jpg fukushima_tane2.jpg

 

 

2日間のフェスティバルは無事終了。こどもたちの元気な笑顔とパワーに圧倒された2日間でした。
ボランティアスタッフとして働いてくださった地元の大学生たち,本当にありがとう。被災地のこどもたちのために,ぜひまた一緒に活動したいですね!
今回のフェスティバルを企画・運営されたこども☆ひかりフェスティバル事務局の方々,全国のミュージアムの方々,お疲れ様でした。またお会いしましょう!

(キッズひとはく推進室 布施・小館・高瀬・塚本)

6月の丹波の恐竜化石発掘セミナーのご案内

 先日、関西地方が梅雨入りしました。ジメジメとして嫌な気分を吹き飛ばすような体験はいかがでしょうか。
 今月も2012年度/丹波の恐竜化石発掘セミナー(第2回)を開催いたします。

◆開催日:6月17日(日)

◆時 間:10:30〜11:30、14:00〜15:00の2回開催

◆参加費:おひとり様/¥500 おみやげ付
     ※ 別途ひとはく入館料が必要です。

◆参加条件:小学3年生以上

◆定 員:各回25名程度

◆少雨決行
 ※ 屋外でのセミナーですので悪天候の場合は中止することがあります。ひとはくまでご確認ください。

 

 受付は当日の各回開始時間の15分前からひとはく本館4Fひとはくサロン前カウンターで行います。受付は定員になり次第、締め切らせていただきますので何卒ご了承ください。

 皆さんのご参加をお待ちしております。

 

ひとはく連携グループ ラボーンズ一同

6月9日。今日は仙台市科学館で開催された「こども☆ひかりフェスティバルinせんだい」へ行ってきました。岩手から福岡までのいろいろなミュージアムが、楽しいワークショップを持って集結しました。ひとはくのプログラムは「化石のレプリカづくり」と「タネであそぼう」。昼食をとる暇もないほどたくさんの家族連れが訪れ、楽しんだり、学んだりしてくれていました。

 

sendai_kaijyou.jpg 

←会場の様子です。どのブースもたくさんの人でにぎわっています。

 

 

 

 

 

 

sendai_aqua.jpg 

← 福島県の「アクアマリンふくしま」からは移動水族館車がやってきました。タッチプールもあってとても楽しそう! 

 

 

 

 

 

 

sendai_kaseki.jpg

 

 ←ひとはくブースその1は,「化石のレプリカづくり」。アンモナイトについて学んでから,レプリカを作っていただきました。

 

 

 

 

 

sendai_tane.jpg 

 ←ひとはくブースその2は,「タネであそぼう」。

ひっつきむしダーツで遊んだ後は,ひっつきむしが「ひっつく」仕組みを拡大して観察。デジタル拡大鏡を手にした子ども達は興味津々で像を見ていました(^ ^)。そして,紙とクリップで,くるくる飛ぶタネも作っていただきました。

 

10時からはじまったフェスティバルは15時で終了。少なくても3000名以上の方がフェスティバルに来られていたそうです。たくさんの人に楽しんでもらえて良かったねぇと言い合いながら、休憩もそこそこに撤収作業をすすめ、明日の会場である福島県福島市へ出発しました。

本降りの雨の中、17時半頃に福島市へ到着。
ざっと荷物を降ろし、明朝の設営に備えます。

今夜は福島市泊。
仙台の子ども達の好奇心で輝く瞳と笑顔を思い出しつつ、明日の「こども☆ひかりフェスティバルinふくしま」の打ち合わせをする私たちでした。

(キッズひとはく推進室 布施・小館・高瀬・塚本)

6月7日の朝に三田を出発した私たち(出発時の様子はこちら)。
北陸道、磐越道を経由して東北道に入り、予定通り約12時間で仙台に到着することができました。
そして今日(6月8日)は朝から石巻市立貞山小学校へ。第4回「ひとはくキッズキャラバンin東北」のスタートです。

まずは、2時間目と3時間目を利用した出前授業。授業のテーマは、3年生と4年生は「実のやくわり、タネのやくわり」、5年生は「虹から分かる宇宙のすがた」、6年生は「化石を調べると何が分かる?」です。

これは,3年生と4年生の様子。布施研究員の担当です。

teizan_tane.jpg teizan_tane2.jpg

 

これは,5年生の様子。5年生を担当されたのは、貞山小学校訪問の鍵となった時政さん。時政さんは佐用町にある西はりま天文台公園の方で、昨年から石巻市で支援活動をされていたそうです。

 

teizan_tenmon.jpg teizan_tenmon2.jpg

 

これは,6年生の様子。担当は古谷研究員です。

 

teizan_kaseki.jpg teizan_kaseki2.jpg

 

お昼休みには、化石や昆虫、植物の展示会。

teizan_tenji.jpg子ども達は、本物の化石を触ったり、顕微鏡をのぞいたりして歓声をあげていました。

同時に校庭では、時政さんによる天体望遠鏡を使った太陽観察会が行われました。集まった子供たちは、観察したプロミネンスが地球の5倍ほどもあると聞いてびっくりしていました。

 

 

 

 

昼休みが終わると大急ぎで撤収。
校長先生、教頭先生をはじめとした先生方、大変お世話になりました。そして、いろいろなお話が伺えて良かったです。どうもありがとうございました!

貞山小学校をあとにした私たちは、仙台市へ移動。
17時から開催される「こども☆ひかりフォーラム」に参加するためです。
フォーラムに集まったのは、日本全国のいろいろなミュージアム関係者で、美術系・民族文化系・歴史系・自然科学系、そしてミュージアムと子ども達が大好きな人たちです。被災地の子どもたちを10年間支援してゆこうと、情報や意見の交換が行われました。


 

forum2.jpg forum1.jpg

 

明日は、仙台市科学館で「こども☆ひかりフェスティバル」が開催されます。
私たちも「ひとはくキッズキャラバンin東北」としてワークショップに参加します。
どんな子ども達が来てくれるのかな。とっても楽しみです。

(キッズひとはく推進室 古谷・布施・小館・高瀬)

今日は、とっても暑かったですね。室温は30度近くありました。

暑い暑いと思っていたら。フロアスタッフに素敵なプレゼントをいただきました。

 ??? オフタルモサウルス?

P1090938.JPG

パッと開くと。

P1090941.JPG 「せんす」でした。うわぁ、かわいい!青色好きの私のためにフロアスタッフが特別に作ってくれました。ありがとう〜。

これで、暑さ対策もバッチリ!

 

このイベントは7月7日(土)・8日(日)に実施されます。

ちなみにこのせんすは特注品で、当日は「ゆらゆら恐竜せんす」をつくります。

これと違うせんすをつくるの?どんな せんす?

それはお楽しみに♪

 

                          小林美樹(生涯学習課)

トライやる最終日!!

2012年6月 8日
いよいよトライやるウィークも最終日を迎えました。

お出迎え
小学校の生徒さんのお迎えから案内を任されました。

デジタル紙芝居のサムネール画像 
自分たちでデジタル紙芝居を午前練習、午後から本番を予定していました。
画面と合わせ、しっかりと読み合わせ練習をしていたのですが、(2回だけ)
しかし、急きょ団体のお客様が来館され、練習も上々の出来ということもあり
本番を迎えることになりました。(写真は本番です)
24名の団体を前に、4人の息もぴったり、しっかり読み上げ最後には大きな拍手をもらいました。

デジタル紙芝居本番終了
「突然の団体客の対応で、緊張する暇もなかった」「緊張ですぐ終わった」
「予想以上にうまくできた」といった感想が聞かれました。

デジタル紙芝居2回目
午後には小学校の団体客71名を前に、2回目の本番を迎えました。
2回目では、会場が満員だったので、もうちょっと声を大きくしたほうがよかったかなと
反省の弁を述べていました。
でも、大勢のお客様を前に貴重な経験をしたと思います。

水槽の掃除
カタツムリのいる水槽を掃除し、餌となるサツマイモ、ニンジン、キュウリを樹木に刺しました。
カタツムリの殻は関西は右巻きがほとんどですが、関東ではわりと左巻きが多いそうです。
右巻き、左巻きの基準ですが、殻の口を自分に向けて、右巻き・左巻きと判断するようです。

ボーリングコア
ハチ北高原にある湿地帯(大沼)で調査したサンプルを分析用に保管するために、
4人で協力してボーリングコアの整理を行いました。
今回のサンプルは地表より17mの深さからスタートし、地表に向かって10cmごとに
分けて袋詰めにしてくれています。

トライやる終了

暑く感じた1週間ではありましたが、全員よく頑張ってくれました。
他校の生徒とも4日間でずいぶん仲良く話していた気がします。
学校に戻っても、その調子でいてくださいね!

夏休みの宿題?も提出してくださいね! → ひとはく しぜんかわら版2012
お待ちしています!!
                              トライヤル担当 さかうえ


博物館の3Fアースシアター前には、恐竜になりきって写真撮影ができるコーナーがあります。

s-kaemra.jpgのサムネール画像

 

ティラノサウルスのぼうしをかぶって・・・

tyuugako.jpgのサムネール画像「ガオォーッ!」

 

撮影に協力してくださったのは、団体でひとはくにお越しくださった加古川市立両荘中学校のみなさまです。ありがとうございます。

 

s-kyoury.jpg

6/9(土)・10(日)のフロアスタッフとあそぼうイベント「なりきり☆恐竜ハット」で、このティラノサウルスのぼうしをつくることができますので、ぜひご参加ください。

 

●「なりきり☆恐竜ハット」

場所:4Fひとはくサロン・時間:1500〜・定員20

※参加費無料(別途観覧料が必要)

 

また5/30の日記でご報告させていただきました、フロアスタッフが育てているカブトムシの幼虫ですが・・・本日、無事に地上デビューいたしました!

 

s-kabuto.jpgのサムネール画像のサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女の子のカブトムシです♪

みなさんに見て頂けるよう4Fカウンターで飼育ケースいれて飼っております。

とても元気にケースのなかを動きまわっていますよ。

 

(フロアスタッフ 松田)

 

 

 

フロアスタッフに、中学2年生のかわいい新人さんがきてくれました^^

トライやるウィーク最終日は、フロアスタッフ業務の体験です。

 まずは…朝ミーティングです。今日一日の流れを、みんなで確認します。 今日一日よろしくお願いします☆

最初のお仕事は、館内の巡回です。異常はないか、点検しながら1階から4階まで丁寧に確認します。

次の業務は、10時ご到着予定の小学生の団体様のお出迎え。

大きな声で「おはようございます」「いらっしゃいませ」と、なんとも頼もしくごあいさつができました。

学校の先生のご厚意で、「トライやるのおにいさん、おねえさんですよ〜」と、自己紹介の時間をつくってくださいました。ありがとうございます。

小学生から「がんばってくださいね」と温かい言葉をいただきました^^ 来てくださったお客様へ、イベントのご案内の放送もします!小島さん〜とても上手でしたよ♡

上手な放送に…スタッフもビックリでした^^;

 そして、デジタル紙芝居の上映です。

かわいい新人さんです〜午前は一般の団体様に、午後は小学3年生の団体様に、総勢100名のお客様に上映しました。

短時間の練習にも関わらず、落ち着いて堂々と、そして、楽しみながら演じている姿は立派でした。

フロアスタッフとして、とても感服しました。

 

午後の紙芝居を終え、フロアスタッフとあそぼうのイベント準備のお手伝いです。

サンバイザーづくりです♪ 牛乳パックを利用してつくる「サンバイザーづくり」^^♪

リサイクルでイベントを作ることも、フロアスタッフの大切なお仕事です。

 

あっという間の一日が終わりました。フロアスタッフ業務はいかがだったでしょうか?

今度、ひとはくに来られたら、ひとはくサロンのスタッフのもとへ、ぜひお越しくださいね。

お待ちしています。

 

笹山由利子(フロアスタッフ)

 

 

 

 

 

トライやる3日目!!

2012年6月 7日
トライやるひとはくでは3日目となり、他の中学生とも話ができ協力しながらやっている模様です。

マメの選別











マメ科のさやの中から豆を取っています。いま彼らは3種類のマメ(カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサ)を見分けることができます。

「カラス」、「スズメ」の頭文字「カ」と「ス」の間(マ)を取って(入れて?)エンドウではなく、クサだそうです・・・「カスマグサ」
狭間、けやき中の先生も激励に駆けつけられましたが、広い敷地内で生徒たちを探すのに一苦労しました。

午後はウンラン(海蘭)の鉢替えをたっぷりビニールハウスで行っていたようです。

展示手伝い











ミニ企画展で展示物をさらに見やすくするためのパネルづくりを手伝ったり、左右の傾きを見ながらパネルを貼ってくれています。
その後、恐竜(ステゴザウルス)の模写、石割りでは、中から葉やタネの化石が驚くほど出てきたと感想を述べてくれました。

テラスの掃除











屋上やテラスの掃除を十分にやってくれました。予想する時間よりテキパキと動いてくれるので感心されていました。
「疲れたけど、きれいになりました。明日1日も頑張ります」と最後に言ってくれました。

明日は最後の1日、他校の生徒や職員とも交流し元気に学校へ戻ってほしいですね!

                                 トライやる担当 さかうえ



6/9(土)・10(日)のフロアスタッフとあそぼうは

「なりきり☆恐竜ハット」をおこないます.

(場所:4Fひとはくサロン、時間:1500〜で参加費無料

(別途観覧料が必要・定員20名)

 

telirrano1.jpg

ティラノサウルスのぼうしをつくって、ティラノくんになりきってみましょう!

みなさまのご参加おまちしております。

 

また、3Fアースシアター前には、恐竜になりきって写真撮影ができるコーナーがあります。

 

  s-telirano2.jpg  

ほかにも楽しいイベントをたくさんご用意しておりますので、ぜひお越しください。

(フロアスタッフ 松田)

   

 被災された地域の皆さんを応援しようと ひとはくが行っている子ども向けの自然素材を活用した体験活動など実施するため、さきほど仙台へ出発しました。

s-P1090888.jpg9時に出発するって言ってたのに、今はもう9時30分。

でも、キッズひとはく推進室では、見慣れた光景です。

s-P1090878.jpg 

一緒にキャラバンに行く西はりま天文台公園の時政さんは、キッズひとはく推進室ののんびりムードに心配そう。

s-P1090887.jpg

さぁ、出発です。

s-P1090903.jpg

左から西はりま天文台公園の職員の時政さん、キッズひとはく推進室の布施副室長、古谷室長、高瀬科学コミュニケーターです。このあと、館長、次長と博物館にいるキッズのメンバーもそれぞれの日程で合流します。

s-P1090931.jpg

フロアスタッフの注意喚起のもと、本日ご来館のお客様の間をぬって、車はゆっくり出発しました。 

今日は仙台に宿泊し、明日8日は石巻市立貞山小学校、9日は仙台市科学館、10日は福島市こどもの夢を育む施設こむこむ館へ伺い、植物、化石、天文に関するプログラムを体験していただきます。

現地での様子を、また報告してくださいね。

 

                 小林美樹(キッズひとはく推進室&生涯学習課)

トライやる昆虫

2012年6月 6日

先週のトライやるで採集した標本218点,撮影した立体写真10件を館のデータベースに登録しました.

標本のほうは,目立たない小さな昆虫も好き嫌いなく採集したものです.大部分は同定できていませんが,標本はずっと残ります.「昔はこんなのが居たのかっ!」的なものが含まれていること確実.

立体写真は3DSで撮りまくったものから厳選して,そのままMPO形式で保存しました.

ボツになったものから5枚だけプルプル化してここに貼っておきます.


1-0057am.gif  2-0040am.gif

5-0105am.gif   4-0038am.gif

3-0028am.gif

 

 昆虫・沢田

トライやる2日目!

2012年6月 6日
今日は夏が近づいていることを感じるような天気でした。
気温も上昇し、館外での作業は大変だったと思いますが、
作業した達成感に満足した生徒もいるようです。

たんぽぽ分布データ整理

  タンポポの分布データの整理

三重県各地(1000カ所以上)のタンポポの花を
データとして保管するために整理してくれています。


花植え付け

       花壇植え付け

来客者がまず目にする正面玄関。
トライやるの中学生がていねいに草花を植え付けてくれました。
草花はペチュニア、マリーゴールド、ベゴニア、ニチニチソウ。
植え付け後は潅水、除草して作業を終えました。
中学校の先生も激励に駆けつけ、お褒めの言葉をいただき
うれしく感じたとのことです。

化石調査1 化石調査2のサムネール画像

化石の保全活動
 草や表土をはぎとり、ていねいにブラッシングを重ね地層を出すように繰り返しました。
 地道に繰り返せば、新たな化石が発見できるかも!

                                      情報管理課 さかうえ

トライやる2日目!

2012年6月 6日
今日は夏が近づいていることを感じるような天気でした。
気温も上昇し、館外での作業は大変だったと思いますが、
作業した達成感に満足した生徒もいるようです。

たんぽぽ分布データ整理

  タンポポの分布データの整理

三重県各地(1000カ所以上)のタンポポの花を
データとして保管するために整理してくれています。


花植え付け

       花壇植え付け

来客者がまず目にする正面玄関。
トライやるの中学生がていねいに草花を植え付けてくれました。
草花はペチュニア、マリーゴールド、ベゴニア、ニチニチソウ。
植え付け後は潅水、除草して作業を終えました。
中学校の先生も激励に駆けつけ、お褒めの言葉をいただき
うれしく感じたとのことです。

化石調査1 











化石の保全活動
草や表土をはぎとり、ていねいにブラッシングを重ね地層を出すように繰り返しました。




金星と黒点と太陽と

2012年6月 6日

 左のハッキリ黒い丸いのが【金星】 そして、中央部分のシミのように見えるのは【黒点】です。

 今年は貴重な天文現象が次々と観測できる年のようです。ぜひ、夜空や青空にも興味関心の目を向けてみてください。   ひとはく天文同好会?!

さしかかりましたよ朝、7時16分か17分ですね。さしかかりました。

ちょうど入り切った

内接ギリギリ!!

 すっぽり入りきったとことこぐらいですね。

太陽面を通過していきます

太陽面の左側から右側へ、ゆっくり進んでいくように見えます。朝7時頃からお昼の1時頃まで、おおよそ6時間ほどかけて通過していきます。

天文部?

ひとはくの外でも、松原研究員の秘蔵の天体望遠鏡を使ってプチ観測会が行われています。

 トライやる・ウイークに来ている中学生も、カメラや望遠鏡を覗いて驚いていました。

 

 次に太陽面通過が観測できるのは、 105年先と言われています。 ということは、今見ておかないと、ほとんどの人は自分で見ることはできないかも知れませんね。おそらく私は見ることは出来ないと思います。正に、世紀の天体ショーですね。

 

 そして、加東市立東条東小学校へも出前セミナーに出向いているスタッフも、太陽面通過の話をしていることと思います。

生涯学習課:やお

ひとはく天文同好会?! 

今週もトライやる!

2012年6月 5日
朝の朝礼















先週に引き続き、今週もトライやるに中学生の諸君がやってきました。
狭間中、けやき台中、有馬中、山南中から計12名の生徒が頑張っています。

まずは朝の朝礼でしっかりと決意を述べてくれました!


化石の整理












化石の整理

樹木の葉の化石を箱に入れ分類を手伝ってくれています。

樹木の葉の化石は3700万年前のものと聞いて、
思わず単位を間違えてるのかと思いましたが、その通りだそうです。


里山管理のサムネール画像 ひとはくの里山のサムネール画像

里山の管理

下草を引いてもらっています。
のこぎりも用意してあったので、樹木の伐採もあるようです。

はひとはくの里山(写真右)は11月から3月にかけて、常緑樹を伐採したり6月頃にはササ類を切ったりしているので、日光も地表に届き、明るくご覧のとおりきれいな里山が維持されています。







第2回キッズサンデーの6月3日(日)、
9名のキッズひとはく大使が、「キッズ館長」としてお仕事をしました。

まずは、本日の予定の確認と自己紹介。

120604setsumei.JPG

館長室での記念撮影。

120604kidskanchoa.JPG   120604kidskanchob.JPG

次はバックヤードの点検です。
まずは図書室の資料を確認中。
今は少し難しいけど、おとなになったらスラスラ読めるはず!
3fentrance (2).JPG

次は生物系の収蔵庫へ。

120604soukomae.JPG


大事な標本に異常がないか、よーくチェックしてくださいね。
120604syuzoukoa.JPG   120604syuzoukob.JPG

最後の仕事は3階入口でのお客様のお出迎え。
「こんにちは!いらっしゃいませ」
「今日の予定です。どうぞ!」
勇気を出して大きな声でご挨拶できました。
3fexit (3).JPG   3fexit.JPG

3fexit (1).JPG

 

次回のキッズ館長の勤務日は7月1日(日)です。

                  <キッズひとはく推進室 高瀬優子>

6月の第一日曜の6月3日は
第2回キッズサンデーが開催されました!

3fentrance (1).jpg

キッズサンデーは
ちいさな子どもたちが楽しめる
プログラムいっぱいの1日。

今回のキッズサンデーを
めいいっぱい満喫した場合の
1日をご紹介します。

10:00の開館と同時に入館し、
ミスターN氏(人と自然の会)による
「まほうのコマ」づくりに参加。
コマを回すと・・・あれ?色が見える!
120604koma.JPG写真には写らず・・・残念!

 

 

 

 

 

 

 

 

11:00から武田研究員のセミナー
「人と自然の“親子”ピクニック」で
マイピクニック・フラッグを作って深田公園でピクニック!
お菓子とお茶、クイズと絵本の読み聞かせ、
初夏のさわやかな風、のんびりと流れる時間…

120604picnic1.jpg   120604picnic2.jpg  

お昼ごはんの後は、
run♪run♪plazaの「シャボン玉あそび」。
誰が一番大きなシャボン玉が作れるかな?
120604syabon.JPG   120604syabon1.JPG

14:00から八木研究員の「ほたるシアター」では美しい写真に
うっとりしながらホタルのイロハが学べました。
「光らないホタルもいるんですよ〜」
120605hotaru.JPG

引き続き、人と自然の会のみなさんによる
「パネルシアター」で楽しいリズム付きの
クイズをしたり光るホタルのお話を聞きました。
「ポケットの中にはなにが入っているかな?」
120604panel2.JPG

15:00からフロアスタッフとあそぼう
「おさんぽ♪でんでんむし」に参加して、好きな色のでんでんむしを作りました。
「さぁ、一緒にどこに行こう?」

120604denden1.JPG    120604denden2.JPG 

しめくくりは、デジタル紙芝居!
今日のお話は「ぶくぶくあわわ〜森から川へのおくりもの〜」。
水生昆虫コバントビケラのことがよーくわかりました。

「へぇ〜葉っぱのおふとんにはさまってるんだ〜」
120604bukubuku.JPG

この他にも展示室ツアー『ボルネオジャングル探検』や
池田研究員による「解説!丹波の恐竜化石」も実施されました。

 

キッズサンデーの一日で
コマ、シャボン玉、ジャングルの生きもの達、
ホタル、恐竜、カタツムリ、コバントビケラのふしぎに
触れることができました。

来月のキッズサンデーは7月1日(日)。
ちいさなサイエンティストのみなさん、
科学や自然のふしぎに出会いに
ひとはくに来てみませんか?

                                <キッズひとはく推進室 高瀬優子>

 団体でひとはくにお越しになる場合、ご希望にお応えして研究員等による「特注セミナー」を提供させていただいております。

 今日は池田研究員の特注セミナーを紹介します。(写真協力:稲門塾さま)

3階恐竜化石展示室   まず、隔週日曜日に開催されているオープンセミナー【解説!丹波の恐竜化石】を約30分間、一般の観覧客とともに受講されました。

 産状レプリカを前に発掘当時の様子などを解説しています。

      展示ケースの中身を解説   カエルの化石の解説

 そして、実際のその化石やカエルの化石などについて解説が続きます。

 ここまでは、オープンセミナーのお客さんと同一内容ですが、この後恐竜ラボ横で石割体験を実施しました。

 

石割石割(^o^)

        何が出るかな?!   この黒い物体は何だ!!

 で、今日の特注セミナーでは、カエルや小動物の骨片など10個近くの化石が発見されました!!

 小学校3年生以上で25〜30名までの団体さまなら、石割体験を特注セミナーでリクエストいただきますと、研究員や連携活動グループ「Labonesラボーンズ」さんと調整のうえ、ご提供することが出来ます。期日や時間によりお応えできない場合もありますが、是非一度お問い合わせください。

 

生涯学習課:八尾私も、なんか発見したい!!!

 

2011の様子から

 ボルネオジャングル体験スクールのご案内。

 ひとはくのホームページのトップ http://hitohaku.jp/index.html から 右の方の緑色の、一際目立っているバナーをクリックしてください http://hitohaku.jp/bjs/2012bjs.html

 昆虫あり、動物あり、植物あり、マレーシアの友だちとの交流あり、登山あり・・・・とっても盛りだくさんなプログラムになってます。小学校6年生から高校3年生まで、集団生活をとおして様々なことを学べます。とっても充実したプログラムです。

 その他のたくさんの写真などはこちらからどうぞ ↓ Facebook のページです

     https://www.facebook.com/BorneoJungleSchool

 

 6月5日(火)が〆切。6月10日(日)が選考会です。

      まだ間に合います!!  お急ぎくださーい

 まずは お問い合わせを ☎ 079-559-2002

生涯学習課:八尾さぁ、急いでお申込みを!!!

 木材化石による9000年前の植生復元(全3回)の高校連携セミナーの最終回が実施されました。

 今回の高校連携セミナーは、兵庫県立三田翔雲館高等学校の生徒数名と一般の方と、一緒に受講されました。特に高校生向けに易しい内容ということではなく、一般の方と同じレベルの講座内容です。

    

 講師の高橋晃研究部長のていねいで判りやすい解説・指導で、終了時刻を過ぎても高校生も一般の方も熱心に受講されていました。

    

 ひとはくでは、博学連携のメリットを活かし、ひとはくならではの生涯学習支援を推進しています。

 

生涯学習課

今週火曜日から今日まで、トライやるウィークの生徒達が、ひとはくの仕事を体験しにやって来てくれました。

私がお世話をさせていただいたのは、富士中の中元渉太さん、八景中の太田修平さん、長坂中の岡部裕人さんの3人です。

最終日の今日は、これまでの活動を「トライやる新聞」という形にまとめてくれましたので、ブログで公表させていただきます。

try-shinbun.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像私の所属する研究部では書籍類の資料を多く扱っており、彼らには書籍の虫干し作業を手伝ってもらいました。ひとはくに昆虫や恐竜のイメージを持っていた彼らには、この作業は意外だったようです。

研究員のセミナーなどの下準備もやってもらいました。地味で地道な作業が多かったけれど、頑張って取り組んでくれました。

今回の体験で知ったひとはくの新しい一面を、ぜひご家族や友達にも伝えてもらいたいものです。

上田萌子(自然・環境マネジメント研究部)

 

トライやる最終日!

2012年6月 1日
いよいよ最後のトライやるの日です!今日はいろいろと仕上げをしてくださいね。

遠心分離器蜂蜜の採取

取り出した巣箱を遠心分離器に掛け、
蜂蜜を取り出します。

その後、ろ過して出来上がり。
今回は1枚の巣箱より1.5kgぐらい
取れました。
蜂蜜だけでなく、ローヤルゼリーも初めて
食べさせてもらったそうです。

味のほうは初めての感じる味で、
後味が喉を刺激するという感想を
述べてくれました。
私自身は、蜂蜜とは違い、意外とさらっと
した印象で、喉も刺激されませんでした。
ひとはく新聞制作年齢によって味が変わるのでしょうか?

ひとはく新聞の制作

新聞を作るために記事を集め、それぞれ
違う中学校の生徒3人が集まり、構成を
分担し考えていました。博物館の内容から
よりよいひとはくにするための提案まで
考えてくれていました。
後方の車は移動博物館車のデザイン、
ただいま募集中

昆虫スケッチ
企画展の準備

明日から始まる「宍粟市で見つかった
9000年前のタネ・はっぱ・虫」の展示
準備を手伝いました。

標本となる化石をカビやもろくなるのを
防ぐためアルコールで浸す手伝いや
ポスター用に手書きの昆虫を描くのを
手伝ってくれました。






企画展ポスター





描いてくれた昆虫は、企画展のポスターに印刷され多くのお客様の
目を楽しませてくれることでしょう。

一度見に来てくださいネ!
 ミニ企画展 「宍粟市で見つかった9000年前のタネ・はっぱ・虫」





トライやる おわりひとはくでは4日間だけでしたが、違う学校のメンバーともお互いに
協力しながら過ごすことができました。
学校に帰っても、元気にあいさつして、先生や仲間のみなさんと
仲良く過ごしてくださいね。

学校から離れた1週間で成長した姿をみせてください!

                       情報管理課 さかうえ











 

チラシやポスターを使って オリジナルコースターをつくりました〜

 

「牛乳パック30個でトイレットペーパ ーが5〜6個つくれますよ~

 リサイクルは大切ですね」

  FS

 

 もうすぐ父の日 お父さんにもつくって プレゼントしてね!

 

双子さんパパと子ども

 

 

 

 

 

                   フロアスタッフとあそぼうは毎週土・日曜日・祝日3時からです。 

女の子一人男の子二人

 

 

           

男の子一人

s-P1120544.jpg             

                  

      

                         

みんなもひとはくでフロアスタッフとあそびましょう!

             

フロアスタッフ ささやま・せら・おの

 

      

トライやる3日目!

2012年5月31日
3日目、まだ緊張しているようですが、ひとはくにも慣れてきたかな?

0531_3030.JPGのサムネール画像
昆虫の標本作り

一昨日に採集した昆虫を乾かした後、
小さいものは体長2〜3mm、
分類しながら箱に入れ、昆虫とラベルを
針に刺していました。







0531_3031.jpgのサムネール画像のサムネール画像


採集した時とは違い、乾燥している分、
慎重さが必要とのことです。

それぞれの箱には、ハチ、ハエ、ゾウムシ
テントウムシ、ハムシ、アブラムシ、アリ、
等が体長の大きさ順にきれいに並べられて
いました。
0531_3029.JPG




来週日曜日に行われるセミナー「人と自然

親子ピクニック」にむけて用の旗作りに励んで
います。

それぞれ昆虫のイラストを加えたり、
個性豊かな旗ができていました。

今日は中学校の先生も激励に駆けつけてくれ、
ホッとひと安心の表情・・・でした。


フロアスタッフが育てているカブトムシの幼虫は順調に成長しており、その様子は4月17日のブログでもご紹介しました。

 さて、その後の幼虫ですが・・・

4月21日                          4月27日

s-2012042109240001.jpg

s-2012042716260000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月28日                                  5月10日

s-2012042817170000.jpg   s-2012051012470001.jpg

 

5月26日

s-2012052609040000.jpg   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無事、羽化に成功!!

 

 

地上デビューはもうすぐ・・・

飼育ケースを用意しなくちゃ(^^♪

 

                                     フロアスタッフ ありむらむつこ     

 

 

                     

トライやる2日目!

2012年5月30日
トヤイやる2日目、今日はどのように過ごしているのでしょうか?
ひとはくでは10名(5校)を3班に分かれて行われています。

0530_3025.jpgまずは鎌で草刈り
草刈鎌の使い方は大丈夫かな?

顔を防護しているのは、ミツバチの近くなので...ご安心を!









0530_3022.jpg
西洋ミツバチ 巣内部の観察

日本ミツバチとの違いは、一般には幼虫では判断が難しいですが、成虫は腹に白い縞(しま)があるのが特徴だそうです。








0530_3023.jpg
この1枚から約2kgの蜂蜜が採取できるそうです!
蜂の巣1つ1つを観察すると、きれいな6角形が隙間なくきれいに形成されていました。

西洋ミツバチは3000年の改良を得て、日本ミツバチの約10倍の蜂蜜がとれるとのこと。

ということは日本ミツバチの蜂蜜はかなり貴重!

0530_3026.jpg
ひとはく20周年スペシャルプログラムの1つであるラッピングデザインコンテストに向けて、ひとはく移動博物館車のイメージ車両を紙模型で制作しています。

デザインに興味ある方、自信のある方、無い方も是非、応募お待ちしています。
あなたのデザインが、街を走る!
詳しくはこちら → http://hitohaku.jp/20th/WrappingDesign.html



DSC_3028.JPG

終わりは、全員集合して日誌の記入です。
それぞれ一日の実施内容や感想を書いてくれています。
お疲れ様でした。明日も頑張ってください!
 







                                             情報管理課  さかうえ


トライやる1日目!

2012年5月29日
今年もトライやるウィークとして、西谷中学、ゆりのき台中学、長坂中学、八景中学、富士中学から10名の生徒さんがやってきました。学校とは違い、慣れないことも多いと思いますが頑張ってください。
トライやるウィークが始まりました。まずは、職員の前で元気よく自己紹介からスタートです。

0529_3011.jpg
0529_3017.jpgのサムネール画像

カビや虫を除去するために年に1回の虫干しを手伝ってもらっています。
アルコールを湿らせた布で、資料(本)の周囲を拭いてもらっています。








0529_3019.jpgのサムネール画像標本作りのため昆虫採集に取り組んでいます。
今日は、ケヤキの先端を食う幼虫が成虫になったアカアシノミゾウムシが多いとのことです。
1週間違うと生態も変わる・・・

0529_DSC01959.jpgのサムネール画像




アカアシノミゾウムシがいる特徴は、
ケヤキの葉から出てくると葉が縮れてるのが特徴だそうです。








0529DSC_3020.jpg            ちょっと見づらいけど、これはヨコヅナサシガメでカメムシの1種
         サシガメとしては日本中で最大級!他の虫の体液を吸って成長するとのこと

              よく見ると周りにはいろんな虫がいるのですね・・・

                                           情報管理課 さかうえ






トライやる・ウイークです

 ひとはくは、今日からトライやる・ウイーク

 宝塚市立西谷中学校・三田市立ゆりのき台中学校・三田市立長坂中学校・三田市立八景中学校・三田市立富士中学校 の5校から中学校2年生が来ています。

 ひとはくにお越しになって体験中の中学生を見かけられたら、是非励ましのお声掛けをお願いいたします。

 

生涯学習課:トライやる・ウイーク担当 

5月26日土曜日 丹波市山南町「ちーたんの館」で行われた化石発掘報告会に行ってきました。

第6次発掘調査結果では、発掘面積7平方メートルに対して、2011年12月11日から2012年1月15日までの25日間、のべ139名を動員して、6点の化石が確認されたとのことです。詳しくはひとはくのHPをご覧ください! →  http://hitohaku.jp/top/kaseki_20120526news.html

DSC_0526.jpgのサムネール画像これまでに篠山層群で確認された恐竜化石の種類は
 獣脚類 3種類(ティラノサウルス類、テリジノサウルス類、その他獣脚類)
 鳥脚類 1種類
 角竜類 1種類
 竜脚類 1種類
 曲竜類 1種類  の計7種類が確認されているそうです。

また、個人的にはかつての通勤経路を6年ぶりにR176で丹波方面へ北上、風景が懐かしく感じられました。

帰りには「たんば竜パイまんじゅう」を手土産に帰りました。味は粒あんとしっとりしたパイ生地の相性が絶妙と評判です!

                                             情報管理課 さかうえ











福知川の護岸修復工事の時に、工事現場に入らせていただき、福知泥炭層の調査をしました。このときに地層のはぎとり標本を作りました。地層の標本とはどんなものでしょう。

 

201205hagitori1.jpg

川岸を重機で掘ったところの写真です。地層の断面に黒い層があらわれました。よく見ると、人の身長よりも高くまであります。この黒い層が泥炭層です。

 

201205hagitori2.jpg

1m、高さ2mの大きさで地層の標本を作ることに決めました。はじめに表面を平らにけずってととのえます。高い所がとどかないので、両わきにはしごを立てました。

 

きれいにけずったら、しましまが見えてきました。白いところはけずるとじゃりじゃりします。これは砂の層です。黒い泥炭層がたまる途中で、くりかえし何度も砂が流れてきてたまったことがわかります。

 

 

 

201205hagitori3.jpg次に、地層の表面にはけで樹脂をぬっていきます。これはトマックといい、水と反応して固まる接着剤です。上から順番に、いちばん下まできれいにぬります。加藤研究員、両手をはなして作業しているけれど、落ちないでね!

 

いちばん下まで樹脂をぬったら、次に補強用のうすい布を同じ樹脂で1枚ずつはりつけます。少しだけ重なるようにはるのがコツです。大きな布1枚をはりつけてもいいのですが、小さい布のほうが手早くきれいにつけられます。

201205hagitori4.jpg全面にきれいにはりつけたら終了です。あとは乾くのを待つだけ。

 

さあ、乾いたら上からはがしていきましょう。やぶれないように、少しずつ慎重に!

 

201205hagitori5.jpg白い樹脂の裏側に、地層がきれいについてきています。やったー!

樹脂の量はちょうどよかったようです。布もやぶれずにうまくはがせそう。

 

201205hagitori6.jpgカッターで切っているのは木材です。泥炭層に木材化石が入っていました。そのまま引っぱると木材がはぎとり標本からはがれてしまうので、はぎとり標本のほうに木材が残るように切りました。

 

201205hagitori7.jpgはぎとり標本をはがし終わったあとです。この地層の表面の厚さ数ミリが、はぎとり標本についているわけです。

はぎとり標本は、博物館に持ち帰り、洗って表面を整え、板にはりつけました。

ミニ企画展「宍粟市でみつかった9000年前のタネ・はっぱ・虫」では、このはぎとり標本を展示します。できばえの気になるあなた、はぎとり標本を見にきませんか。

 

自然・環境評価研究部 半田久美子

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして7

 

さまざまな色覚−2

 

 


 今回書くことは、クラスでプリントを配ったり、色チョークを使ったりする学校の先生にも、きっと役立つはずです。先生が配色を考慮してくれたら、しなくてよい苦労をせずにすむ生徒は、どこのクラスにもいるのです。前回から書いていることは、博物館に関係した方だけでなく、まだ色覚のことにくわしくない学校の先生にも、読んでいただきたいのです。

 

 

 さて、

 

 インドネシア、ジャワ島のパンガンダランという海岸近くの森に住むカニクイザルは、たいていは3色型色覚ですが、たまに2色型色覚のオスがいます。2色型色覚では、光の具合によって赤と緑の区別が難しいのです。皆さんは、そんなカニクイザルは、さぞかし緑の木の葉の中からでは赤い実を見つけるのに苦労していると思ったことでしょう。ところがそのカニクイザルは、3色型色覚のカニクイザルと同じように、何の不自由もなく、赤いおいしい実をじょうずに選んで食べていたそうです。2色型の色覚は、森で生きていくのに、たいして問題にはならないのでしょうか?

 

male97Jan31.jpg 

 ヒトの色覚は遺伝的な多様性を示します。血液型と同じことです。ヒトは霊長類ですが、カニクイザルをはじめ多くの霊長類の仲間でも基本は同じです。多くの3色型色覚の個体がいて、少しだけ2色型の個体がいる。ヒトの2色型色覚は男に多く、女には少ないのですが、それも同じだと思います。この色覚の多様性は、自然の中では問題になりません。

 

 ヒトは、長い間、狩猟採集生活をしてきました。その生活は、何万年か、何十万年か、ことによると、何百万年よりももっと長い間続けてきたのかもしれません。チンパンジーはさまざまな動物を捕(つか)まえて食べてしまいますが、チンパンジーの〈狩り〉を「狩猟」と呼ぶのなら、ヒトの狩猟もチンパンジーの時代から続いてきた事になるからです。そんな長い時間を、ヒトは色覚を意識せずに暮らしてきました。農耕が起こってからも同じです。

 

 くわしく説明しましょう。ものごとの性質は色だけで決まるわけではありません。つややかな光沢や新鮮な匂い、触った時の張りのある感触でも、おいしいか、おいしくないかがわかります。役に立つか、立たないかがわかるのです。ヒト本来の狩猟採集生活や農耕生活では、このような色以外の手がかりがあって、3色型色覚であるとか、2色型色覚であるとかに関わりなく、生活ができたのです。

 

 それではなぜ、現代に生きる人は2色型色覚を問題にするのでしょうか? それは、印刷したりテレビやコンピュータの画面に映ったものには、色以外の手がかりがないからです。

 

 いくらおいしそうに印刷してあっても、印刷物は実物とは違います。料理をテレビやコンピュータの画面に映しても、おいしそうな匂いまでは再現できないのです。

 

 わたしたちの回りには、印刷したものや画像があふれています。人と自然の博物館も同じです。パンフレットや展示解説にしても、情報端末(じょうほう・たんまつ)と呼ばれるコンピュータの画面にしても、2色型色覚を意識しなければ、きっと見にくい来館者がいるのです。そしてそんな人は、多数者が想像する以上に多いのです。

 

 3色型色覚の人が2色型色覚の人の見え方を体験する事は可能でしょうか? 3色型色覚の人用に2色型色覚の人の見え方を、擬似的(ぎじてき)に体験できるコンピュータ・ソフトがあります。わたしがよく使っているのは、Windowsで使えるカラードクターというソフトです。

 

カラードクター 2.1 for Windows

 

 これ以外にも、さまざまな色覚シミュレーション・ソフトが公開されています。有料のものや無料のものがあります。お好きなものをお使い下さい。

 

いろいろな色覚シミュレーション・ソフト

 

 ためしに、わたしが撮った博物館での野外活動のようすを、色覚を変えて見てみましょう。写真の左側が3色型色覚の人が見た時のようす、右側が2色型色覚の人が見た時のようすです。

 

comparison_Color vision.JPG 厳密には、2色型色覚といっても、びみょうに異なる色覚があるのでますが、ここでは代表的な色覚を取り上げました。くわしくは、カラー・ユニバーサルデザインの解説を見て下さい。

 

カラーユニバーサルデザインとは?

 

 このふたつの図の比較で、2色型色覚の人は、(1)赤が黒っぽくなって目立たないこと、(2)緑の葉は黄色く見える事、一方、(3)中央の青いブラウスの色はそのまま見えているがわかります。つまり、赤と緑は区別しにくいが、黄と青は見やすいのです。

 

 この色の特性を考えて、色づかいのユニバーサルデザイン、つまりカラー・ユニバーサルデザインでは、どういう色を使えば多くの人に見やすくなるかが岡部正隆さんと伊藤啓さんの書かれた論文(岡部・伊藤,2002 細胞工学 21)に載っていました。紹介します。

 

岡部・伊藤,2002 細胞工学 21: 1080-1140

 

 実際、どう見えるのかは2色型色覚の方に聞いてみるのが一番ですが、要は、色づかいでは、赤や紅色は避ける。使う場合はオレンジや赤紫をつかう。緑は避けて、使いたい場合は青や水色をつかう。青緑は灰色と混同しがちなので、青にしてしまう、といった事がポイントとして載っています。

 

color_Barrier free.JPG 

Barrier free.JPG わたしはこのような注意点だけでは不安なので、念のために色覚シミュレーション・ソフトを使っています。色のついたプリントを配るのなら、皆さんもシミュレーション・ソフトを使って、自分とは違う色覚の人がどのように見えているのかを確かめてみるといいと思います。

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

野外で生まれて、野外で育ち、野外で次世代が誕生するようになりました

fukuda_sutou20120522.jpg 県立コウノトリの郷公園がコウノトリの試験放鳥を実行に移したのは2005年.2007年には放鳥したペアが初めて繁殖に成功しヒナを巣立させました.それから5年たった今年2012年に,野外で育ちの新たな世代が誕生したことになります.このことは,コウノトリ野生復帰事業の歴史に残る1ページであり,野生復帰の確かな進展を裏付けるものだと郷公園は位置付けています.

詳しくは、県立コウノトリの郷公園のHPもご覧ください。ライブ情報がもりだくさん掲載されています。

ニュース記事:神戸新聞朝日新聞東京新聞毎日新聞

(江崎保男)


5月19日 晴天の午後2時  黒田隊長を先頭に 隊員16名が深田公園へ 出発しました!


さっそく タンポポ発見!タンポポタンポポの茎を ハサミでちょきんと切り くち先を押さえて 吹くと 笛の出来上がりです。


ヤマボウシの葉っぱで 釣りに挑戦〜ちぎれないように何匹釣れるかな?


枯れたクヌギの葉っぱに つまようじをさして ふう〜と吹くと風車も でスギナきました。


隊員のみんなも 夢中に なってふう〜ふう〜(*^_^*)

 

 

草あそびは まだまだ続きます〜

 

 


チガヤのにおいも かぎました〜 <なんと桜餅のようなにおい>


アカツメ草の花をちぎって 口にふくむとあま〜い!

アカツメグサ

 

 

           

           スギナの継ぎ目はどこでしょう?

スギナ

 

ススキの矢を飛ばしたり クズてっぽうもパーンと鳴らしました。

 
最後は フジの葉っぱで 恋占い〜 すき〜きらい〜すき? 隊長の恋の行方は???

 

ひとはくサロンに戻って ふかたん地図も描きました。


ふかたん

地図

あ〜楽しかった〜♪≪隊員の嬉しい感想のことばを いただきました〜≫(^O^)/


次回のふかたんは6月10日(日)「虫をさがそう!」です。

深田公園には どんな虫がいるかな?

みんなで探しに出かけましょう!

ご参加お待ちしています。

                    フロアスタッフ おの まゆみ

その4

2012年5月22日

金環ではありません

 食の最大時頃の様子(2012/5/21 7:30 丹波市)

 あたりは薄暗くなり、気温も下がり「冷んやり」としました。この後、食が満ちて行くにしたがって気温も上がり明るさも戻ってきました。この感覚は、TVでは体験できないですね。実際、自分自身も体験してみて、改めて驚いた次第です (゚ε゜;)

 

 写真撮影データ(その1〜その4ほぼ共通)  SS:1/125s  F:11.0    ISO:100  ND-100000  300mm X 2 ( X1.6)  シャッターはリモートケーブルで切りました。ピントはライブビューで微調整。

 

 以上、金環日食ではありませんが、部分日食に関する話題提供でした。

生涯学習課:やお 

本当は、金環が見たかった(x。x)゚゚゚

 

   近頃 不安定な空模様ですね〜 (−−〆)

  このまま梅雨に突入?・・・ちょっと気が早いかな?

  

  でも大丈夫!
    
  雨でも ひとはくは ぬれずに楽しめますよ〜(*^_^*)  

  館内は ひろびろ たくさんの展示やイベントをご用意しています。   

                    
    
           これからのフロアスタッフとあそぼうのイベントをご紹介しましょう!

            
   5月26日(土)・27日(日)…「リサイクルコースターをつくろう」

     <チラシやポスターをおってオリジナルコー ス タ ーをつくるよ>

   
カエルとコースター   6月 2日(土)・ 3日(日)…「おさんぽ♪でんでんむし」 
      
     <かわいいでんでんむしをつくって おさんぽしよう♪>


   6月 9日(土)・10日(日)…「なりきり☆きょうりゅうハット」

     <みんなできょうりゅうにへ〜んし〜ん!>
      
   6月16日(土)・17日(日)…「画はくの日」

     <絵を描く場所は 当日のお楽しみ〜>

     
       
              
      晴れても雨でも みなさまのお越しをお待ちしています。

                    フロアスタッフ おの まゆみ

その3

2012年5月21日

 単品その1 

 かけ始めの頃の様子 黒点の様子も写ってます。

右上から欠けていきました

(上の写真をクリックすると大きく表示されます)

 

実は、かけ始めの時間を間違えてました!?

その2

2012年5月21日

これは見にくいだけかも・・・・(゚_゚;)  そのうち単品で掲載します

下から上に時間の経過です

まずは、これをどうぞ

左から並べました

カチューシャリングが回って移動するように見えますね♪

撮影場所は、兵庫県丹波市です

 

(上の写真をクリックすると、大きく表示されます)

 

生涯学習課:やお約3時間の天体ショー

鈴木武研究員が、兵庫県佐用町で「とても大きなテントウムシをみつけた!」と、つかまえてきてくれました。

ハラグロオオテントウです。兵庫県やその近辺では、いちばん大きなテントウムシです。

ふつうのテントウムシ(右:ナミテントウ)とならんでいると、その大きさがわかりますね。
親子ほどのちがいがあります。
IMG_0546.jpg


おなかが黒いので「ハラグロ」という名前がつきました。
「腹黒い」というわけではありません。
IMG_0556.jpg


ふだんは、クワの木にいるクワキジラミという昆虫を食べていますが、ほかの昆虫も食べます。
アブラムシを入れると、食べました。
IMG_0554.jpg


いっしょに入れていたナナホシテントウが、食べられてしまいました。
このナナホシテントウは、羽化してすぐで、体がやわらかかったので、おそわれてしまったようです。
IMG_0542.jpg


ハラグロオオテントウは、どこにでもいるものではありません。
しばらくは、博物館4階カウンターにいますので、この機会に、ぜひごらんになってください。
IMG_0563.jpg


八木 剛(自然・環境評価研究部)

 

 ゴールデンウィークには大勢のお客様に来ていただき、私たちフロアスタッフも楽しい

時を皆様と一緒に過ごすことができて、とてもうれしく思っています(^_^)❤

 

「こどもの日スペシャル」と題しておこないましたイベントの楽しいひとコマを・・・

 

「万華鏡づくり」

 

                    P1120295.jpg

               

P1120296.jpg               万華鏡・・・きれいに見えたかな?

 

 「こいハットをつくろう」

 

P1120322.jpgP1120354.jpg

  

P1120330.jpg

 

P1120357.jpg      マイ「こいハット」をかぶって・・・みんなすてきな笑顔だね (^_^)v

 

  「ミニこいのぼり」

 

こいのぼりをつくる前に、クイズもありましたょ(^_^;)

s-P1120369.jpg s-P1120410.jpg    

 みんなのステキな ♪ ミニこいのぼり  ♪

mini2.jpgmini1.jpg

 

ご参加くださったみなさま、 本当にありがとうございました(*^_^*)

      

                              フロアスタッフ一同                      

                                                

 

 

まじめな研修会なんだけど・・・・・?! 

さあ、5月14日、いよいよ鳴く虫の季節がはじまり姫路にぎっちょん君が帰ってきたギッチョン!

 

 

  西播磨地区の高校事務職員研修会に現れ、「タヨウな文化をタヨウに伝える」というテーマで珍元斎と一緒に出演したギッチョン! ハチなんですけどね(゚ε゜;)  カマキリです

 今回のぎっちょん君はなかなかのジェントルマンのぎっちょん君で、老体?にムチうち鳴く虫族の代表キリギリスの暮らしを体で伝えたでギッチョン。カマキリのカマエモンとの決闘やキュート?なミツバチのハチリーナとも共演、鳴く虫の聞き分けにも挑戦し、すっかり、事務職員の研修会も珍元斎のタヨウ性ワールドにつつまれたギッチョン!  決闘だそうです これも決闘シーン

    

 

 そろそろ、われら鳴く虫族の仲間が鳴き始め、夜の草むらはキンヒバリ、クビキリギスなどでにぎやかだギッチョン。

 みんなもキリギリス、カネタタキ、ケラなどの鳴く虫の聞き分けができるようになると、いつもの夜の散歩の風景がドラマチックに豊かになるギッチョン!

 ひとはくの八木研究員と大谷研究員の鳴く虫インストラクター講座に参加するときっと聞き分けできるようになるギッチョン。

幼虫 

 さあ、われら鳴く虫族とともに初夏からはじまる鳴く虫ワールドへいざ、ゆかん!

 みんな下記セミナーに申し込むギッチョン!

      http://www.hitohaku.jp/education/12syousai/C05.html

  

タヨウ星人会員NO7 ギッチョン君

人づかいが荒いギッチョン(・o・) 

金環日食ですぞっ

2012年5月18日

 今、日本中で話題になっている「金環日食」ですが、観察の準備はすんでいますか?

 
 日食メガネなど市販されているものも多くありますね。そして、観察する時の注意も忘れずに守ることが自分の体や目を守ることになりますから、十分に配慮してください。

NDフィルター ↑ これは、今度の日食をデジタルカメラで撮影するために準備したフィルターです。
 ND-100000と書いてあるのが読めるでしょうか。これは光を1/100000にするということを示しています。

真っ黒だよぉーん なので、ほぼ真っ黒にしか見えません。太陽以外見えないと言ってもいいくらい減光されるものです。

 これをデジカメの望遠レンズの先端につけて撮影に挑む予定です。しかしこのような減光フィルターを使用していても、直接ファインダーを覗くのは好ましくないそうです。みなさんも目を痛めないように十分注意して観察してください。

 運良く撮影できた時には、またこのblogで紹介したいと思います。

 

生涯学習課:やお晴れれば見えるかなぁ☀

 

 

 

ちなみに、5月22日は「スカイツリー」のグランドオープンのようです♪

みなさんこんにちは\(^∇^)/

深田公園の緑色がまぶしい季節になりました。

とある日のひとはく。

この日は朝から大勢の小学生のみなさんがご来館されていました。

転地学習や林間学校、遠足など、それぞれ目的はさまざまですが、特注セミナーやスタンプラ

リーなど、ひとはくならではの体験をされて、とても楽しそうでした。(●^o^●)

その中のひとつに、お部屋の様子がオープン(ガラス窓越しに中が見える)になっていた八尾

主任指導主事の特注セミナー「かんたん化石のレプリカづくり」がありました。

 

            ちょっと失礼させていただき撮影!ー☆

 

かんたん化石のレプリカ      小学校4年生3クラスの児童のみなさんたちが2班に分かれて受講します。

 

  後半の班の人たちは前半の班の作業に興味津々♪ とても待ちきれない様子でした。

 

 

トライやる・ウィーク午後からは、今年度のトライやる・ウィークでひとはくに来られる中学2年生と打ち合わせ。

八尾先生〜 どうもお疲れ様でした(^◇^)


   フロアスタッフ てらお ゆみこ(*^_^*)

 さて、5月13日、ゾウさんの絵に会いに行ってきたゾウ。
 行ってみてゾウゾウ以上、イヤ想像以上でびっくりしたゾウ。

   eletok01.jpg   eletok03.jpg
 ホンゾウに、イヤ、本当に、徳島県立近代美術館でゾウさんたちの絵は輝いていたんだゾウ。
 はー、さすが美術館。すごいゾウ。担当の森さんはすごいゾウ!
 ほんまにアートだゾウ。故増井光子園長(注)もきっと喜んでるゾウ!

     (注:ゾウの絵展の経緯http://hitohaku.jp/blog/2012/05/post_1514/

  ゾウさんの筆までいっそう立派に見えるゾウ。 eletok02.jpg

eleek02.jpg

 ゾウさんになって絵をかこうのワークショップもおおにぎわいで、大阪教育大学の学生さんたちのコマール&メラミッド役は完璧な演技で大ウケだったゾウ。大谷研究員のセミナー「ゾウは鼻が長い」も大盛況だったゾウ・・・順番待ちでたくさんの子どもたちがゾウさんになってのお絵かきに挑戦し、たくさんのゾウさんになった子どもたちの絵ができたゾウ。 大谷研究員、がんばるぞう

 

 

 

 

 

 

 

       eleko01.jpg   eleko02.jpg

eleko03.jpg

 徳島県立近代美術館の特別展「どうぶつ集まれ」展は6月24日まで、みんな徳島へ急ぐんだゾウ!

  http://www.art.tokushima-ec.ed.jp/article/0008116.html

 

 

ひとはく地域研究員 河南堂珍元斎讃岐うどんは大好物だゾウ

 池田市立呉服(くれは)小学校4年生のみんなと化石のレプリカづくりをしました。
 ひとはくのレプリカは、本物のアンモナイトの化石から、シリコン樹脂で「型」をとって、元の化石と全く同じ形・大きさに作ります。

カラフルアンモナイト!! 今日は、「オルソスフィンクテス」と「リエリセラス」のレプリカを作りました。 呉服小学校のおともだち

 最初に作り方の説明を聞いて、おゆまるの色を自由に2つ選び、ホットプレート(!!)に乗せたビーカーのお湯でで熱します。プニプニに柔らかくなったところで、型にていねいに押し込みます。

熱いので注意!!
 型はどちらか1つを自分で選びます。

  どっちにしよう??  

後は、バケツの水で冷やして固めて出来上がり♪  やったぁ!! できたっ♪

 

 特注セミナーは、来館される団体を対象にした[特]別[注]文セミナーです。

 人数や部屋の利用状況にもよりますが、「おゆまるを使った化石のレプリカづくり」や「葉脈標本作り」、研究員による「講義」系、またはフロアスタッフによる「デジタル紙芝居」系や「クラフト」系などのメニューがありますので、団体観覧のお申し込みの時に、お問い合わせください。

 

生涯学習課:やおおもしろいよ


 

 こんにちは ひとはくです!!

 突然ですけど、「高校連携セミナー」ってご存知ですか?


 博物館研究員の一般セミナーを高校生と一緒に受講するスタイルのセミナーです。先週5月11日(金)に
ひとはくで開催されました。
 この日は、秋山主任研究員の「環境とともに生きる−小さな植物の戦略に学ぶ−」を県立有馬高等学校の人と自然科1年生40名が受講しました。  秋山主任研究員のセミナー

 次回は、6月8日に「有馬富士公園で活躍する人々」(藤本研究員)が計画されています。


 また、高橋研究部長の「木材化石による9000年前の植生復元」連続セミナー(3回)を県立三田祥雲館高等学校の1年次理数系進学希望者6名が、一般の方と一緒に受講しました。
高橋研究部長のセミナー

 2回目は5月25日(金)、実際に木材切片を作成し、樹種を同定する実習を計画しています。

 

生涯学習課:やおセミナー情報です

ひとはく4階ひとはくサロンでは、こどもの日スペシャルと題してフロアスタッフの方々と作ったコイのぼりが多数泳いでいます。皆さんが手塩にかけて作ったコイのぼりはどこを泳いでいるのでしょうか?
「ひとはくをコイのぼりでかざろう!」をテーマに5月31日まで泳いでいます。ぜひ、探しに来てくださいね!

koinobori.JPGのサムネール画像                                             情報管理課 さかうえ



本日の深田公園は…とっても、にぎやかですよ(^^)/

深田公園

 

4階ひとはくサロンに、『ひとはく池』ができました☆

4階にきてね☆ 池のはずなのに、なぜか…ジョーズも気持ちよさそうに泳いでいます^^;

池にはどんないきものがいるかな?

みなさんの作品を楽しみにしています♪

笹山由利子(フロアスタッフ)

 

 さて、帰ってきた「ゾウが描いたぞう…」の一席でございます。

 はい、ゾウさんの絵が徳島県立近代美術館の特別展「どうぶつ集まれ」展に登場!久々に帰ってきたのでございます。

   http://www.art.tokushima-ec.ed.jp/article/0008116.html

  ズーラシア

 国際生物多様性年だった2010年にひとはくが企画した「ゾウさんの描いた絵」展は三田から今治、豊岡、橿原と巡回し、今治タオルで出来たゾウのぬいぐるみやコウノトリ、ゾウムシとさまざまな場所でさまざまなアレンジをされ、タヨウに展開してきました。

 なんと、今回は初の本格的美術展として、ヒトによる「描かれた動物の絵」とゾウによる「ゾウさんの描いた絵」の共演と相成りました。

 13日は大谷剛研究員と河南堂珍元斎、任名斎がゾウさんになって絵を描こう!のワークショップに行きます!四国400万人のひとはくファンのみなさま、いざ、徳島へ!

  

  

  http://www.art.tokushima-ec.ed.jp/article/0008115.html

 

ゾウの絵展については以下のブログにて!
 http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_818/  その1
 http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_850/  その2(増井光子さんのメッセージ)

 http://hitohaku.jp/blog/2010/09/post_864/  その3(ゾウの絵展誕生秘話)
 http://hitohaku.jp/blog/2010/10/post_894/  その4(ゾウの絵展誕生秘話)
 http://hitohaku.jp/blog/2010/09/post_869/  その5(ゾウが描いたぞうイベント)
 http://hitohaku.jp/blog/2010/10/post_906/  その6(ひとはくゾウの絵展おわったゾウ

 http://hitohaku.jp/blog/2010/11/post_954/  ゾウの絵 旅に出る。 今治編

 http://hitohaku.jp/blog/2010/11/post_955/  ゾウの絵 旅に出る。 豊岡編

 http://hitohaku.jp/blog/2011/01/post_1065/ ゾウの旅に出る。 橿原編

 

 

河南堂珍元斎  ゾウが描いたぞう!!

ゴールデンウィーク最終日の5月6日(日)、ひとはくではKidsサンデーが開催され
キッズ(小さな子どもたち)も参加できるイベントやオープンセミナーが
博物館のあちこちで一日中開催されました。

120506kidssunday (27).JPG  120506kidssunday (2).JPG  

 120506kidssunday (1).JPG

 

←大きなシャボン玉ができたかな? 

 

 

 

 

 

そしてKidsサンデーに合わせ、  「Kidsひとはく大使」の中から選ばれた16名が
一日だけの「Kids館長」になってお仕事をしました。

まずは今日一日のお仕事の予定を確認。
120506kidssunday (3).JPG

 

本物の館長室で記念撮影をしました。ちょっぴり緊張気味かな?
ニコニコ館長や女性館長もステキですね!

120506kidssunday (15).JPG 120506kidssunday (4).JPG  

120506kidssunday (14).JPG  120506kidssunday (16).JPG

 

 次のお仕事はいつもは入ることができない
研究室や収蔵庫があるバックヤードの巡回です。

120506kidssunday (5).JPG

 

 

「では巡回に出発しましょう!」

 

 

 

 

 

 

研究員が使う分厚ーい専門の本が並ぶ図書室で調べもの。

120506kidssunday (6).JPG  120506kidssunday (17).JPG  

 

「次に巡回していただくのはこちら、『収蔵庫』です。
 この扉の中には博物館の宝もの、『標本』が入っています。」             

120506kidssunday (19).JPG  「どきどき!わくわく!」

いろんな鳥の標本がいっぱい!

120506kidssunday (22).JPG    120506kidssunday(30).JPG

 「ちょっとこわいな〜」             「あ、大好きなヤマセミ!」

 

 ここは大きな荷物を運ぶ時に使う荷解き場です。

120506kidssunday (12).JPG

 

 

 

「この扉の向こうはどこだろう?」

 

 

 

 

 

無事に巡回は終了。バックヤードは異常なし!

最後のお仕事は・・・博物館の入口でお客様をお出迎え。
120506kidssunday (25).JPG  120506kidssunday (26).JPG

 「ようこそひとはくへ!」 「今日はキッズサンデーでーす!」

 

Kids館長のみなさん、お仕事お疲れさまでした!
今日発見したことをみんなに教えてくださいね!

かわいいKids館長も登場する
次回のKidsサンデーは、6月3日(日)です。
みなさまぜひ遊びにきてくださいね!

 

                             <キッズひとはく推進室 高瀬 優子>

 

 

 

 

 


 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして6

 

さまざまな色覚−1 

 

 

 もともと地球上のいくつかの動物では、4色型色覚とか、それ以上の色覚を持っている(今井啓雄,2012: 『新・霊長類学のすすめ』(丸善)という本の中の「ポストゲノム霊長類学」に載っています)のが普通だそうです。たとえばモンシロチョウの羽根は、われわれヒトが見ても白いだけですが、モンシロチョウ自身が見ると色が付いているのだそうです。ミツバチが紫外線を色として感じるというのも同じです。

 

 ところがほ乳類になると、大部分は2色型色覚になってしまいました。ゲノム解析という技術が進歩して、そんなことまでわかるようになりました。昔、イヌやネコは色覚のない、白黒の世界に生きていると信じている人がいたのですが、そうではありませんでした。

 

 別に言い方をすると、「昆虫は目に頼った生活をするものがいる」ということになります。でも、コオロギやスズムシやセミなどはよく鳴きます。「目に頼った生活をするもの」とは違うようです。視覚重視の生活をするモンシロチョウやミツバチと、聴覚重視と考えられるコオロギやスズムシやセミは、いったいどこが違うのでしょう?

 

 ひとつの違いは昼行性と夜行性ではないでしょうか? 昼間、やかましく鳴くセミは別ですが、視覚重視の昆虫は昼行性、聴覚重視の昆虫は夜行性と分けられるのかもしれません。それに、昼行性のモンシロチョウやミツバチは鳴きませんが、夜行性のコオロギやスズムシはよく鳴きます。鳴くものと鳴かないものとで分けられそうです。

 

 それでは、どうしてほ乳類は2色型色覚になってしまったのでしょう? それはたぶん、ほ乳類も夜行性が関係していそうです。夜、恐竜の足もとをすばやく動き回る生活です。鳴き声もあまり多くはありません。第一、夜はあまり色が見分けられないでしょう? 色の情報はあまり必要なかったようです。それよりも、匂いをかいで食物を探し、恐ろしい動物が忍び寄るのを聞きわけられるような敏感な耳が大切だったのではないでしょうか?

 

 でも、それなら、昼間活動するウシやウマは、どうして2色型色覚のままなのでしょう? ウシやウマは草の新芽や若葉が大好きです。草や葉なら、色は見えなくても、舌で触ったり、匂いをかいだりすればおいしい食べ物かどうかがわかります。肉食獣のヒョウやライオンも、さほど色に頼った生活はしてなさそうです。ほ乳類の生活 には、2色型色覚でじゅうぶんだったのかもしれません。

 

 その色覚が、霊長類になって3色型色覚になりました。中南米にいる新世界ザルは、オスとメスで色覚の異なる種類がいるので事情がちょっと複雑ですが、アジアやアフリカに住む旧世界ザルと類人猿――チンパンジーやゴリラ、オランウータンなどがいます――は、ヒトと同じ色覚です。ですから、人と自然の博物館の4階にある、フロア・スタッフの方がいるコーナーのそばにある京都大学霊長類研究所のチンパンジー・アイの描いた絵は、何となくヒトが描いた絵と同じに見えます。どうでしょうか?

 

ai_picture.jpgのサムネール画像 どうして霊長類だけが3色型色覚になったのでしょうか? わたしは果実が好きな霊長類だから、緑の葉っぱの中で赤い実がよく見えるように3色型色覚になったのだと信じていました。つまり、サルやホミニッド――類人猿とヒトを合わせたグループのことです――は、鳥のまねをして、赤い木の実がよく見えるように3色型色覚になったのだと思っていました。でも、本当でしょうか?

 

 

map_pangandaran.GIF Macaca_fascicularis.jpg 

 インドネシア、ジャワ島のパンガンダランというところに住むカニクイザルに、2色型色覚のオスが見つかりました。ヒトの血液型にA型やB型があるように、カニクイザルには3色型色覚が多いのですが、当然、2色型色覚もあります。色覚は「○○は○型色覚」という言い方をしてきましたが、正確には遺伝的な多型なのです。チンパンジーやヒトも同じです。このカニクイザルは赤い実を探すことができないのでしょうか? 実は、何の不自由もなく赤い実を取って食べているそうです。続きは、また今度書きます。(つづく)

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

スーパームーン

2012年5月 6日

スーパームーン

 昨日は「スーパームーン」ということで、月が最も地球に接近していたそうです。普段よりも14%大きくて30%明るいそうです。

 しかし、普段の満月と同じ条件で撮影してないし、トリミングのサイズも異なるので、それだけで見ても、大きさや明るさが比べられません(゚_゚;)

満月

 

  昨年度のスクールから

 今年もボルネオジャングル体験スクールの募集が始まりました!!

 詳しくはこのURLをクリックしてください  http://hitohaku.jp/bjs/2012bjs.html

 

 期間は、平成24年7月25日(水)から8月1日(水)までの7泊8日間!! 日本からは、小学6年生〜高校3年生まで28名の友だち。そして、マレーシアの同年代の友だちもジャングル体験スクールに現地で合流します。ダナンバレー自然保護区とタビン野生生物保存区、それぞれを訪れます。

 このスクールが人生のターニングポイントとなり、現在ボルネオ島で熱帯の動物や植物の研究を続けている先輩もいます。とても中身の濃い、専門性の高い体験スクールです。

 

 興味のある方は是非、ひとはくにお問い合わせください。お申し込みの資料等をお送りいたします。

 また、facebookでは昨年度のスクールの写真をアップロードしていますので、是非写真も楽しんでください。  https://www.facebook.com/BorneoJungleSchool

 生涯学習課:八尾まずは、問い合わせてね 

 先月の4月26日(木) 兵庫県立大学附属中学校のプロジェクト学習が始まりました。これは附属中学校とひとはくとの間で交わされる「総合的な自然・環境学習プログラムの研究開発・実践研究に関する協定」に基づいて実施される学習で、第1学年時は春先にガイダンスキャンプでひとはくを訪れます。

 第2・第3学年では、ひとはくの研究員が附属中学校に出向いていき、少人数によるグループごとの課題探求型学習を展開します。 

田原所長のお話

 開会式では、自然・環境系研究所の田原所長から、「わからない」を大切にすること。科学とは、その合理的な答え。等の話を聞きました。

 その後、3人の研究員の「研究と私」のセミナー受講。ジュラシックパークやインディージョーンズ。野うさぎとヘビとイヌワシ。大阪のおばちゃんの話など、それぞれの研究員からのとても楽しい話をとおして、科学することについて教えてもらいました。

  布野研究員   池田研究員   赤澤主任研究員

 午後は、顕微鏡を使った花の観察実習と収蔵庫の見学。

 高野主任研究員   生物系収蔵庫

 環境系収蔵庫   地学系収蔵庫

 今回は、生物系収蔵庫に加え、環境系・地学系の収蔵庫も見学したため、時間が足りなくなりましたが、博物館の心臓部をしっかり見ることができました。

 

 1年次のプロジェクト学習はほぼ今回の学習で終わりますが、2年次3年次についてはまもなく連休明けから始まりますが、課題別の学習になります。

 

 県立大学附属中学校のみなさん、よろしくお願いいたします。

 

生涯学習課:八尾 これからです!!

KIMG0108.jpg

現在開催中の「六甲山のきのこ展2012」に、たくさんの方に見て頂きありがとうございます。
じっくりとケースに張り付いて見ていただいた方、ニオイを体験された方、イラストを書いてくれた方など、みなさん色んな形で楽しんで頂けたようでなによりです。
kinoko2012illust.jpg さて、このゴールデンウィークの最終日となる5月6日(日)が「六甲山のキノコ展2012」の最終日となっています。グランドフィーナーレを飾るべく、最終日には特別イベントを開催します。

題しまして、「キノコでサイエンス・カフェ」で、高校生をはじめキノコ業界で活躍されている方にお越しいただき、お話していただきます。お茶をすすりながら、気楽にキノコの話を聞いて頂ければと思います。

 日時は、2012年5月6日(日) 15時〜16時30分 です。
 場所は、兵庫県立人と自然の博物館  4Fひとはくサロン となります。 
 参加は無料ですが、入館料は必要です。どなたでも自由に参加いただけます(小さい子もOK)。
 もちろん、申し込み不要で、出入りも自由でのんびり過ごして下さればと思います。

話題提供は、展示を製作した県立御影高校の生徒さん、兵庫きのこ研究会の奥田さん、神戸在住のきのこ少年和田君です。キノコ展や六甲山のきのこについて、スライドや標本を交えながらのお話となります。

さらに、今回は特別ゲストとして、作家で芸術家でキノコライターの堀博美さんにもお話頂きます。堀さんは、注目の本「きのこる」の作者で、キノコと文化、歴史、映画、芸能、音楽、神秘、信仰と文系キノコ研究家としても有名です。

キャラのたつ方々が、きのこをたっぷり解説してくれます。

繰り返しになりますが、
 5月6日でもって「六甲山のキノコ展2012」が終了です。
 お見逃しのないようによろしくお願いします。

(みつはしひろむね)

4月30日,「被災自然史標本の修復技法と博物館救援体制を考える研究集会」が,大阪市立自然史博物館で開催されました(→プログラムなど詳細はこちら)。

自然史系博物館・大学博物館を中心に,日本各地からいろいろな立場の方が集まり,三陸の自然史文化及び博物館の復興と,今後の災害に備えて確立しておくべき体制・技術的手法などについて,議論されました。

午前中は実際に標本修復に関与した博物館関係者によるポスターセッション。

poster_s.jpg 

各館から,昆虫,植物,貝類,化石,地質系標本などの作業方法や課題などが紹介されました(→ポスタータイトル一覧はこちら)。

午後はセッションと総合討論。「自然史系の専門学芸員集団としてこれまでの救援活動を総括し,今後の活動の方向性を見出すこと」を目的として,参加者とディスカッションしながら進められました。

セッション1は「津波被害標本処理の技術的な課題とその記録」,セッション2は「自然史系博物館のレスキュー体制を巡る課題」がテーマです。そして,最後に総合討論が行われました。

自然史系の専門学芸員のみならず,いろいろな立場におられる方からの情報提供と議論が行われれ,とても有意義な会であったと思います。

ひとはくからは八木主任研究員と布施が出席し,八木主任研究員が総合討論の指名討論者,布施がセッション1の指名討論者として,参加させていただきました。 また,ポスターを出展し,ポスターセッションに参加させていただきました。

yagi_s.jpg 

研究会の内容はもちろん,陸前高田市立博物館の学芸員さん達らにお会いできたこと,いろいろな立場・環境で自然史標本修復に携わってこられた自然史系博物館関係者のみなさんと情報交換ができたことなど,この研究会に参加できて良かったです。この研究会の企画者および西日本自然史系博物館ネットワークの事務局のみなさまらに御礼申し上げます。

 下に,関連する情報のリンク先を記しておきます。興味のある方はぜひクリックしてみてください。

◆当館で行われた被災植物標本の修復手順などについて
 →兵庫県立人と自然の博物館研究紀要No.22の記事へ

◆徳島県立博物館で行われた被災植物標本の修復手順などについて
 →徳島県立博物館研究報告No.22の記事へ

◆「津波被害にあった標本を救おう」展で展示されたパネルの内容について
 →こちら  

◆植物標本の修復作業の様子
 →ブログ記事「津波被害にあった標本を救おう」へ

 

(自然・環境評価研究部 主任研究員 布施)

 

4月29日(日)、汗ばむほどの陽気のなか、

「KIds(キッズ)ひとはく大使任命式」が行われ、

大使に応募してくださった2歳〜小学3年生までの

145名が晴れて大使になりました!

120429kidsninmeishiki (6).JPG 

←記念撮影では

「ひとはく大使ぃ〜!」と元気な声が

会場に響き渡りました。

 

 

 

 

 

 

岩槻邦男館長のごあいさつでは

「自然について学んで、地球の未来をよりよいものにしてください。」

とのメッセージがあり、

大使代表の小学3年生のお姉さんお兄さんが

館長より「任命証」を受けとりました。

kidstaishininmeis (4).JPG

大使全員に館員や研究員から「任命証」が手渡されました。

kidstaishininmei1 (5).JPG     kidstaishininmeis (6).JPG

20120429ninmeisyo.jpg

 

 

 

←「任命証」と「大使バッジ」

  

 

 

 

 

 

みんな使命感に燃えている様子!

kidstaishininmei1 (6).JPG

ひとはくについてのクイズにもみんな元気に答えてくれました。

kidstaishininmei1 (3).JPG     kidstaishininmei1 (4).JPG


任命式の後は、お祝いに駆けつけてくれた

「ひとはく博士」と「はばタン」との記念撮影が大人気。

ハイポーズ!

kidstaishininmeis (2).JPG

 

午後は大使向け特別プログラムが行われ、

佐用町・西はりま天文台公園の時政先生から

金環日食のお話をお聞きして、

自分だけのオリジナル「日食めがね」を作りました。

kidstaishininmei1 (7).JPG

 

120429 kidsWS (2).JPG    120429 kidsWS (6).JPG  

5月21日の金環日食が楽しみ!!

 

キッズひとはく大使のお仕事は

ひとはくといっしょに自然科学を楽しんで、

まわりのみんなにひとはくのことを伝えていくこと。

これからの大使の活躍にご期待ください!

 

                             <キッズひとはく推進室 高瀬 優子>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初夏を思わせる陽気が続いていますね。虫たちの姿も多く見かけるようになりました。

さて,ご自宅でカブトムシを育ててみませんか?

「NPO法人三田武庫が丘グリーンクラブ」様から提供していただいたカブトムシの幼虫を,ご希望の方先着30名様に,一匹づつプレゼントします。

詳しくは下の「ごあんない」をごらんくださいね。

kabutomushi.jpg

 

<ごあんない>======================

●日時と場所:2012年5月2日(水) 13:00〜
 ひとはく4階「実習室」
 八木主任研究員より育て方のお話があります。

●整理券の配布:当日12:30から「実習室」前で配布します。
 ※なくなり次第終了します。

●ご用意していただくもの:
 幼虫の飼育容器または2リットルの空きペットボトル1本
 ※土(昆虫マット)はこちらで用意します。

================================

昨年の様子はこちら→http://hitohaku.jp/blog/2011/05/post_1190/

 

キッズひとはく推進室

kids_logo.jpg

みなさ〜ん!(^^)!

ゴールデンウィーク半分過ぎましたが・・・

いかがおすごしですか? 

428日(土)29日(日)のフロアスタッフとあそぼうは・・・

「こいのぼりをとばそう」でカラフルなこいのぼりがいっぱい!!

 

材料は・・・カラフルな花紙と口の芯になる画用紙。後は目をつけて、色紙でうろこを貼れば完成(*^_^*

 

親子で仲良く!ご家族で!  

うろこどうしょうかな? みんなできたかな?

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

ボールみたいに投げると・・・こいのぼりが飛びまーす。!(^^)!

 

飛ぶかな?

飛んだね!

 完成!

完成2!

    

 

 

 

 

 

後半のゴールデンウィークのイベントは♪

53日(木・祝)4日(金・祝)は「こいハットをつくろう」

55日(土)  6日(日)  は「ミニこいのぼり」 

 

ぜひ!!!ひとはくに遊びにきて♪(^^)♪こいのぼりをつくってね ☆

 

 

 

フロアスタッフ   おの・つじ・にしぐち

みなさんこんにちは(*^_^*)

ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?

今日ひとはくでは、おなじみの 「ふかたん」がおこなわれました。

きょうのテーマは、「水辺の生きもの探険隊」

隊長は、お魚博士の田中主任研究員でした。

総勢23名で、深田公園の人工池の生き物たちを観察しました。

 

ふかたん「水辺の生き物探検隊」

1 23捕まえた生き物をバットに入れて観察 まずは網ですくって、生きものたちをバットに入れて観察します。  

実験セミナー室で観察

もっと詳しく観察したい生き物は、博物館実験セミナー室の実体顕微鏡を

使って、観察しました。

深田公園人工池の生き物たちミナミヌマエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、ヤゴ(シオカラトンボ、

チョウトンボ)、メダカ、フタバカゲロウ、エラミミズなど。

観察が終わった後、生きもの達はもとの池に帰ってもらいました。(*^_^*)/

これからの季節は水辺の生き物を観察する機会がふえるかもしれません。

とは言え、水辺には危険な場所がたくさんあります。

観察する時は、じゅうぶんに注意しましょう。

 

本日ご参加くださいました みなさまに厚く御礼申しあげます。

ありがとうございました。 

    (フロアスタッフ てらお ゆみこ)        

 

 

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして5

 

 

博物館の基礎科学と応用科学

 

 

 人と自然の博物館の研究者が取り組んでいる学問には、いろいろなものあります。その幅があまりに広いので、ひとことで説明するのは難しいくらいです。

 

 わたしが長くやって来たのは霊長類学(れいちょうるい・がく)という学問です。霊長類というのは、サルや類人猿やヒトの事です。でも、霊長類学は「サルの動物学」ではありません。化石に残らない、ヒト(とヒト以外の霊長類)の行動や社会を科学する学問です。霊長類学は理学の一種ですから、基礎科学ということになります。しかし、人と自然の博物館では、「わたしのやっている霊長類学は基礎科学です」といって、すましているわけにはいきません。学問を求める人には、さまざまな立場の人がいらっしゃるのですから、その人、一人ひとりに合った、わかりやすい展示やセミナーを工夫していかないといけないからです。

 

 

 たとえば、次の文章はどうでしょう? 

 

「マカクの脳の下前頭回(F5領域)と下頭頂葉では、自分で行動する時と、他の個体が同じ行動するのを見ている時で、同じ活動電位が発生する」

 

こう書いてしまったのでは、何だかひどく難しく感じてしまいます。なぜなら、これでは専門家を相手にした時の説明の仕方だからです。

 

 

 それでは、向学心のある市民――博物館を訪れる可能性のある多くの方――には、どんな説明をするべきなのでしょうか? わたしなりに書いてみます。たぶん

 

「ブタオザルやアカゲザルは、あることをするのを見ただけで、脳の一部が自分がやっている時と同じように反応してしまう」

 

と書く方が、ずっとわかりやすくなると思います。いかがでしょう? まだ、わかりにくいですか?

 

 

 さらに、

 

「その『脳の一部』というのは、失語症に関係の深い、ヒトの言語中枢(ブローカ野)に進化した可能性が高い」

 

と聞くと、失語症者はもちろんですが、ご家族に失語症者がいる方も興味を持ってくれるでしょう。また、この脳の一部は「共感」とも関連が深いと想像されていることを説明すると、ご家族に自閉症者がいる方の興味をひくかもしれません。

 

自閉症の方は、「共感」、つまり理解したくても、他人の気持ちを理解する能力が低いと言われているのです。

 

 

 絵や写真も大切です。小さな子どもには、ことばの説明そのものはわからないかもしれません。そんな時は、「サルの赤ちゃんが人のまねをして舌をつき出している写真」を見てもらえば、理屈はわからなくても、伝えたいことはわかってもらえると思います。

 

ちなみに、この写真のような物まねは、サルでは起こらないと考えられていました。しかし、最近の研究では、生まれたてのサルにかぎって起こることがわかりました。まだ脳のどこが働いて、サルの赤ちゃんが物まねをするのかはわかっていませんが、ミラーニューロンという場所があやしそうです。そのため、サルのF5領域は、「物まね細胞」とか、「ミラーニューロン・システム(=まるでカガミに映ったかのように、動作をまねする時に使う神経システム)」と呼ばれることがあるのです。 

 

1280px-Makak_neonatal_imitation.jpgのサムネール画像のサムネール画像Evolution of Neonatal Imitation  Gross (2006), PLoS Biology 4: 1484-1485

 

 

 応用科学や教育を経験してきた方は、わかりやすい説明の大切さがわかっています。しかし、基礎科学しか経験してこなかった人は、なかなかわかりません。わたしがそうでした。わたしは脳塞栓症(のう・そくせん・しょう)の後遺症で、今でも少し失語が出るのですが、失語症になる前は、文を読んでも理解できない人がいることに、(知識としては知っていたのですが、心の底では)納得できませんでした。ましてや、自分自身が失語症がなるなんて、夢にも思いませんでした。

 

 「一人ひとりにわかりやすい展示やセミナー」は、博物館員であれば、やって当たり前の工夫です。しかし、それをユニバーサル・デザインとか、特に博物館や美術館、図書館などの生涯学習施設ではユニバーサル・ミュージアムと呼ぶ事があります。ユニバーサル・デザインとかユニバーサル・ミュージアムと呼ぶと、特殊なことに聞こえます。何だか大げさに聞こえるのです。しかし、それは、やってごく当たり前のことなのです。

 

 どうしてもできない人がいるとしたら、それは、かつてもわたしのように、人やヒトに対する想像力が不足しているのかもしれません。でも、不足しているのなら話は簡単です。補えばそれですむように思います。

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

春になり、桜が満開の頃、ひとはくサロンでも、みなさんの夢のお花が満開咲きました。

ひとはくサロンみなさんの夢が叶うように、ワニさんもヘビさんも祈ってくれています♪

 

フロアスタッフはさまざまなイベントを行っています。

ほんの少しご紹介しましょう。

 

昨年度は、新しいデジタル紙芝居「ころころだんちゃん」「アンモナイト物語」が完成し上映しました^^

新しい紙芝居の製作には、長い時間がかかります。題材を見つけて、ひとはくの研究員と相談しながら、何度も何度も作り直します。みなさんにご披露するまでには、半年から一年はかかるんですよ。

今年度は「丹波の恐竜タンタンものがたり(5月上映予定)」「マツの子くるりんの大冒険」が完成しました。みなさんに楽しんでいただけるかしら〜ドキドキです。

 

フロアスタッフとあそぼうでは…

「川でさかなつり」 は、ひとはくの三橋主任研究員とフロアスタッフがコラボし、新しく生まれ変わりました。2階展示室で行うイベントは、本物の標本をそばでみることができるため、自分がつった魚がどんな姿をしているのかをすぐに学ぶことができます。

川でさかなつり さかなのおはなし「けんちくかのひ」は、まちに自分のおうちをたてるイベントです。環境を考えながら、まちをつくっていきますが、こどもたちの自由で豊かな発想は大人顔負けです。

おうち けんちくかのひ  

フロアスタッフは、遊びながら学ぶことができるイベントづくりを、今年度も続けていきます。「来てすぐ楽しいもよおし」に、ぜひご参加ください。

5月の予定はうきうきカレンダーでチェック!!   http://hitohaku.jp/top/12ukiuki/ukiuki1205.pdf

20周年を迎えるひとはくへ、ぜひ、お越しください。

スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。

笹山由利子(フロアスタッフ)

 

 

 

 

4月22日(日)福島県会津若松市にある福島県立博物館を訪問し、ひとはくKidsキャラバンを行いました。ひとはくが復興支援のためのKids キャラバンとしては昨年7月と12月に続き3回目、そして福島県を訪れるのは今回が初めてのことです。

kannbann.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のひとはくからのメンバーは、キッズひとはく推進室からは私(古谷)、布施研究員、清水さんの3人、総務課からは岩崎館長補佐です。

 今回、化石関係では、福島県立博物館の地学分野の学芸員である竹谷さんや相田さんにご協力いただき、おゆまるを使って化石のレプリカを作ってもらったり、化石の実物標本に触ってもらったりしました。レプリカ作りの前には、アンモナイトが化石になって博物館にやってくるまでの過程を描いたデジタル紙芝居の「アンモナイト物語」の上演も行いました。AiduDejitarukamisibai.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

布施研究員は人と自然の博物館や、福島県立博物館の近くで採集した植物、ひっつき虫、イノシシやシカなどの動物の毛皮など、さまざまなものを顕微鏡やサイエンススコープなどを使っ拡大し、身近なものに隠れた意外な面白さを紹介していました。  

Hittukimusi.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きものや化石の大好きな子どもたちと充実した楽しい時間をすごすことができ大満足の一日でした。今回、大変お世話になった福島県立博物館の皆さんどうもありがとうございました。

                                      キッズひとはく推進室

 

さくらも終わり

2012年4月22日

 昨日今日の雨で、最後まで残っていたサクラの花びらも全部落ちたように思います。みなさんはお花見には出かけられましたか?

 そして今、ひとはくの周りでもコバノミツバツツジが見頃になってきました。みなさんのお住まいの近くでもきっと見ることができると思います。お天気のよい日は、ぜひ外へお出かけしてみてください ヘ(^o^)/

 春先は、色とりどり(^o^) うきうきですね。

 ひとはくでも、ゴールデンウィークを中心に楽しいイベントが盛りだくさん。是非ご家族おそろいでお越しください。

生涯学習課:やお  syao

 

被災された福島県の皆さんを応援しようと ひとはくが行っている子ども向けの自然素材を活用した体験活動など実施するため、今日福島へ向けて出発しました。

 

                                  s-P1090488.jpgのサムネール画像     

古谷主任研究員は、車で。忘れものない?

                

                                   s-P1090490.jpg

布施主任研究員は新幹線で。風邪、大丈夫?

気をつけて行って来てください。

すでに福島に到着している岩崎館長補佐とキッズひとはく推進室スタッフの清水さんと明日、合流します。

22日は福島県立博物館、明後日23日には郡山市こども総合支援センターニコニコこども館に伺う予定です。
アンモナイトの化石のレプリカを作成や近隣で植物を採集し観察していただきます。

 

子どもたちのたくさんの笑顔が見れますように。


                                                  小林美樹(キッズひとはく推進室&生涯学習課)


 

 4月20日金曜日 大阪の追手門学院小学校5年生のお友達がひとはくに来てくれました。
 あいにくのお天気でしたが、到着のあいさつの後、ホロンピアホールで三枝主任研究員による「兵庫県にいた恐竜」の特注セミナーを受講されました。

 その後は、ひとはくの展示をたっぷり見学して帰られました。


 晴れでも雨でもご利用いただけるひとはくへ是非お越しください。

 

syao

生涯学習課:やお

フロアスタッフ手作りの大きなスクリーンで動くデジタル紙芝居。

 

 

5/1(火)から、新作デジタル紙芝居

『丹波の恐竜 タンタンものがたり』を上映いたします。

 

tanntannhyousis.jpg

2006年に 丹波市の篠山川のほとりで発見された丹波の恐竜、

“タンタン”がこの物語の主人公です。

 

むかしむかしその昔、いまから約1億1000万年前のおはなし…。

頭が小さくて首としっぽが長い丹波の恐竜 タンタン。

背中にかたいヨロイを持つタンタンのお友達 ヨロイリュウくん。

こわ〜い肉食恐竜ティラノくんやカエルさんたちも登場します。

 

osowareru.jpgのサムネール画像

kaerude.jpgのサムネール画像のサムネール画像

また、3F丹波の恐竜化石展示室では4/28(土)から、

展示特別企画『丹波の恐竜化石発掘〜6年間の軌跡〜』がはじまります。

(展示期間:20124/28(土)〜20133/31(日))

 

sannkaitanntann.jpg

これまでの発掘調査の軌跡をたどるとともに、最新の研究成果や新たに発見された化石産地についてもご紹介します。

丹波の恐竜タンタンのモデルとなった恐竜化石も展示されています。

タンタンに会いにきてください!

 

デジタル紙芝居は、開館日に上映!

 

 

デジタル紙芝居 『丹波の恐竜タンタンものがたり
上映期間 :
5/1(火)5/31(木)予定

 

上映時間 :平日 15:0015:15/

                    土日祝(2回上映)11:0011:15 ・14:3014:45

5/6(日)のみ『たんぽぽレストラン』を上映いたします。

『丹波の恐竜タンタンものがたり』は上映いたしません。

5/6(日)、5/13(日)は、1100〜・1600〜 

 

上映場所 :3階アースシアター

  

(フロアスタッフ 松田)

 

人と自然の会は自然との触れ合いを通じてひとはくと連携して子供たちや来館者向けの普及活動をしています。

 

人と自然の会は平成24年度の新しい会員の方を募集しています。

自然が大好きな方、ひとはくを舞台に活動してみようと思われる方、ぜひ人と自然の会へご入会ください。

 

詳細は募集案内 をご覧ください。20120417omote.jpg

  申込用紙はこちら→  20120417ura.pdf

                人と自然の会

 昨年(2011年)5月におこなった「カブトムシの幼虫をそだててみよう!」でフロアスタッフが

育てたカブトムシ3匹のうち2匹が無事成虫になったことは以前このブログで紹介しました。

そして、その成虫を育てていたケースの中から卵が見つかって、ペットボトルで育てている

ことも、昨年の10月25日のブログで紹介しました。

 

その後の幼虫の様子ですが・・・

幼虫は順調に育っています。毎日ペットボトルのなかをのぞいて、時々霧吹きしているだけ

ですけど・・・(^_^;)

 

4月11日の幼虫さん。体の色が黄色っぽいです。 

 

s-2012041712580000.jpg                 s-2012041510480000.jpg

                  s-2012041510480001.jpg

       ホントに大きくなりました。たくましいです(*^_^*)

 

                   

          今日の幼虫さん♡

                     s-2012041713040001.jpg   

       体のまわりの土が少し湿っています。

 

立派な成虫になる日が楽しみです♪♪

 

                                                                                  フロアスタッフ ありむらむつこ

   

SATOYAMA

2012年4月15日
3月3日から開催の「みんなの福島展」、4月8日をもって、終了しました。

東日本大震災から、はや、1年が経過しました。
この1年、ひとはくは、標本レスキューやKidsキャラバンなど、さまざまな震災復興支援活動を行ってきました。
地震・津波に加え、原発事故に風評被害と、四重に苦しむ福島の人々。
「みんなの福島展」では、福島は私たちと同じ日本にあり、同じように人々が暮らしているという、ごくあたり前のことをお伝えしようと考えました。

fukushima_9430.jpg 
「ビッグパレットふくしま避難所記」写真展では、同名の書籍から、子どもたちの写真を中心に、ピックアップしました。当館での展示を快諾くださった同刊行委員会さま、ありがとうございました。

fukushima_010.jpg
巡回パネル展「放射線とエネルギーの科学」もお借りし、あわせて展示しました。原発事故で関心が高まっている「放射能」や「放射線」って何なのか、わかりやすく親しみやすい内容でした。

fukushima_6728.jpg
「福島のミュージアムから」のコーナーでは、各館の職員さんの生のメッセージを、顔写真入りでお伝えしました。急なお願いにも関わらず、資料をご提供くださった館ならびにご担当のみなさま、ありがとうございました。

fukushima_0831.jpg
「メッセージ交流ひろば」では、たくさんのメッセージが寄せられました。
「福ちゃん」が、温かいメッセージを促してくれたものと思います。

寄せられたメッセージの一部は福島の施設に展示され、お返しのメッセージも、たくさん寄せられました。

手書きのメッセージは温かいですね。
しばらくの間、3階オープンギャラリーに展示しておきますので、ご覧ください。見ている方も、心が温まります。
その一部はこちらのページでもご紹介しています。


私自身、今まで「人」を中心とした展示をしたことがなかったので(虫ばっかり)、今回の企画は、とてもよい勉強になりました。
諸々の事情で急ごしらえの企画であったにもかかわらず、快く協力くださった関係のみなさまに、厚くお礼申し上げます。

ひとはくでは、2012年度も、福島をはじめ、東北地方各地への支援活動を、引き続き行っていきます。


(八木 剛)

ユニバーサル・ミュージアムをめざして4

 

ことばの整理

 

 

 バリアフリー・デザイン、ユニバーサル・デザイン、そしてユニバーサル・ミュージアムです。似たことばが飛び交っています。中には「インクルーシブ・デザイン」という聞き慣れないことばが使われることもあります。なれない「ことばの海」にアップアップしているのは、わたしだけではないしょう。

 

 そこで、このよく似たことばを、わたしなりに整理しておこうと思いました。まずはバリアフリー・デザインから。

 

 

◎ バリアフリー・デザイン

 

 日本には、いわゆる「バリアフリー新法」という法律があります。もともとは、道路や公共の建物などをきちんと整備して、高齢者や障がい者が使いやすく、安心できるようにするくふうの事です。ひとはくも公共の博物館ですから、バリアフリー・デザインでなければいけません。ですから、ひとはくの床には段差がなく、エントランスホールには視覚障がい者のための触地図があるのです(さわれなければ意味がありません。触地図の前には、視覚障がい者のじゃまになるものを置かないようにしましょう)。基本的にバリアフリー・デザインというのは、「高齢者や障がい者が通行や居住がスムーズにできるように、障害となっているものを取り除く」ということです。

 

 

◎ ユニバーサル・デザイン

 

 バリアフリー・デザインも高齢者や障がい者が使いやすく、安心できるようにするくふうなのですが、バリアフリー・デザインには批判があります。それは、「高齢者にせよ、障がい者にせよ、特定の人に使いやすいデザインであっても、まわりの人にはかえって使いにくいことがある」というものです。たとえば、わたし(三谷)が作ったひとはくブログのページ:

 

http://hitohaku.jp/blog/2010/06/post_754/

 

は、コミュニケーション障がい者には読みやすいだろうが、普通の人には読みにくいという批判をいただいています(どんな批判だったかは、

 

http://hitohaku.jp/research_collections/no22pdf/HN22_06_43_51.pdf

 

の表2にくわしく書いてあります)。それを防ぐため、障がい者に限らず、みんなが使いやすくしようと計画したのがユニバーサル・デザインです。

 

 自分自身が身体障がい者であったアメリカ人のロナルド・メイスという大学の教員で建築家が、「できるだけ多くの人が利用可能であるように製品、建物、空間をデザインすること」をユニバーサル・デザインと呼んだのです。ユニバーサル・デザインは、障害がある人やない人、年齢、性別、民族や母語はどうか、人種はどうかなどにかかわらず、さまざまな人がいっしょになって、快適に使えるようにしようという考え方です。

 

 

◎ インクルーシブ・デザイン

 

 インクルーシブ・デザインは、いちばん新しい概念だと思います。発祥の地かどうかはわかりませんが、現在ではイギリスで広がっている運動のようです。「いろいろな人が使いやすいように」というのはユニバーサル・デザインと同じですが、ユニバーサル・デザインでは「いろいろな人が使いやすいように」するために、美的には劣るものになっていたり、自分は使いたくない・行きたくないと感じる場合があります。それを防ぐために、作り始めから高齢者や障がい者などいろいろな立場の人が、デザイナーなどといっしょになって計画し、みんなが美しい、あるいは、みんなが使いたいとか、行ってみたいと思うようなデザインを創造するという理念です。

 

 ユニバーサル・デザインはユニバーサルデザインの7原則に固執するあまり、「美的には劣るものになっていたり、自分は使いたくない・行きたくないと感じるものになっている」場合があるという批判です。ユニバーサルであっても、きれいなものやかっこいいものの方がいいですものね。

 

 ユニバーサル・デザインとインクルーシブ・デザインは、求めているものは同じですが、求め方には、少し違いがあるようです。

 

 

*「ユニバーサル・デザインの7原則」

 

どんな人でも公平に使えること

使う上で自由度が高いこと

使い方が簡単で、すぐに分かること

必要な情報がすぐに分かること

うっかりミスが危険につながらないこと

身体への負担がかかりづらいこと(弱い力でも使えること)

接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること

 

 

◎ ユニバーサル・ミュージアム

 

 そして、ユニバーサル・ミュージアムです。ユニバーサル・ミュージアムという言葉は、ユニバーサル・デザインから生まれました。元神奈川県立生命の星・地球博物館研究員の奥野花代子さんによると、それまでは展示ケースのガラスや車いすの視線位置などをまったく考慮してこなかった博物館だが、障がい者をはじめ、いろいろな人の使いやすさを考えて、生命の星・地球博物館ができたそうです。

 

 これとは別に、初代館長が視覚障がい者の梅棹忠夫さんが基礎を築かれた国立民族学博物館でも、障がい者、異なる民族、無国籍の人など、さまざまな人が研究者として在籍しています。たとえば座頭市流フィールドワーカーとして有名な広瀬浩二郎さんは、全盲の民族学者です。国立民族学博物館は、もともと異文化には理解があったでしょうが、館長が障がい者だと、館員の障がい者に対する理解も、こなれたものになっているのでしょうね。(わたしをはじめ)障がい者は、ある意味で「異民族」です。

 

 現在は「ユニバーサル・ミュージアム」を標榜する博物館(や美術館、図書館)が、あちこちにできました。人と自然の博物館は、今はまだ「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」いるのですから、道半ばと言えそうです。いろいろな来館者が訪れる博物館や美術館では、ユニバーサル・デザイン(やインクルーシブ・デザイン)が求められています。

 

 それに博物館には展示や展示の説明、印刷物、ネット情報などの、あれやこれやがありますが、人と自然の博物館ではこれらのユニバーサル化を考えなければなりません。

 

 わたしが、「ユニバーサル・デザイン(とかインクルーシブ・デザイン)」という言葉ではなく、あえて「ユニバーサル・ミュージアム」という、あまり聞き慣れない言葉を使ったのは、博物館に「ユニバーサル・デザインを考慮した道路や建物」と同じ扱いをしたのでは、(来館者はもちろんのことですが、館員も)あまり居心地がよくないと思うからです。

 

三谷 雅純

みたに まさずみ

 

       今年の桜の開花は ちょっと遅れ気味ですね〜

  でも 春が来た〜♪ ひとはくに来た〜♪♪〜 ♪〜

 

春のモビール

 1本の糸とピンクや青色の紙で桜のモビールを作りました。

女の子3人姉妹

 

おじいちゃんと一緒にチョキチョキ〜おじいさんとお孫さん

男の子ふたり

みんなのサクラ最高! 3人

 

 

 

 

 

    次回のうきうきワークショップは 

 4月7日(土)10時30分から4時まで

       4階ひとはくサロンにて

「きょうりゅうのジオラマをつくろう」です。

 みなさん きてね〜\(^o^)/

       フロアスタッフ ありむら・ おの

セミナー B02:マツバラン観察会のご案内

4月22日(日)に姫路市の北、旧新宮町嘴崎の屏風岩周辺でマツバランの観察会を行います。

午前10時にJR姫新線の東嘴崎駅集合、マツバランを観察し、本龍野へ移動、醤油博物館や鶏籠山を観察します。

参加費:500円

申込はこのホームページからできます。

psilotum.jpg

嘴崎の屏風岩に生えるマツバラン(新宮町指定天然記念物)

根も葉もない、茎だけからなる原始的なシダ植物です。

茎は原始的な分枝方法である、二叉分子を繰り返す。

(イチョウの葉の葉脈も二叉分子です)

他に、イワヒバ、ツメレンゲなども見られます。

この季節は、川沿いでクサソテツの新芽が採れるかも。

                   (再生研:藤井俊夫)

セミナー

B06: 山陰海岸植物観察会(春:2日間)の案内

セミナーガイドにも載っていますが、宿泊を伴い、申込期限も短いので、このブログでもお知らせします。

5月12日(土)、13日(日)の二日間にわたって、山陰海岸の春の植物を観察します。

 5月12日(土)13:00−17:00 JR竹野駅集合・解散

 5月13日(日)10:30−16:00 JR諸寄駅集合・解散

二日間で、参加費2000円です。(1日だけの参加は1000円)

宿泊施設は、各自手配をお願いします(紹介はします)

セミナーの申し込みはホームページからできます。

mu009.jpg

竹野町の猫崎半島に群生する暖温帯性のムサシアブミ

対馬海流の影響を感じさせられる

tango 021.jpg

日本海側の福井県から鳥取県までの岩場に生えるタンゴイワガサ

(ミツバイワガサ):イワガサの変種で、海岸に見られる。

浜坂町諸寄の城山海岸で。           再生研:藤井俊夫

  kawaturi_intro.jpg kawaturi_yousu.jpg

展示のまえで体験をともなって、楽しみながら学ぶことができる「フロアスタッフと遊ぼう」に新しいプログラム「川でさかなつり」が加わりました。これまでのプログラムを大幅に改訂したもので、ちょうど川にすむ生き物と餌の関係を釣りゲーム形式で楽しむものです。

ちょうど昨年の8月頃から企画と準備をはじめて、1月末にキットが完成(全部スタッフの手作りなんです!)、2月にデモンストレーションを何度か行い、ようやく通常メニューとなりました。事前演習を繰り返し、うまく釣れなかったり、釣れすぎた部分を改造したりと、結構手が込んでいます。昨日のイベントは満員御礼で、定員に限りがあるため、釣りに参加できなかった子どもさんもいて残念、ごめんなさい。

kawaturi_setsumei1.jpg

まずは、フロアスタッフの松田さんによるルール解説です。今回のプログラムづくりでリーダです。
展示の前で解説するのがポイントです。

kawaturi_card.jpg kawaturi_esa.jpg 

上の写真にあるような指令が書かれたカードを最初にもらい、餌となるカードを選んで釣り糸の先につけ釣る訳です。
指令カードにある魚をつるために、必要な餌を自力で選びます。餌には、フックや磁石などのカラクリがついていて、魚の種類と合致しないと釣れないようになっています。魚は種類ごとに上流から下流へと適地に配置されています。

kawatsuri3.jpg    kawatsuri_2.jpg

こんな感じで指令カードにしたがって釣って行きます。無事3匹つれると、ちゃんと釣れたか鑑定です。指令にある魚の種類は、ちゃんと上流〜下流に棲み分けていて、学習してないと効率よく探せません。

kawaturi_kinen.jpg

なんとか大物が釣れました。ぜひ次は実際の川で釣りに行ってくださいね。

kawaturi_kaisetu.jpg

最後は学習します。どうして、アユはアユで釣れたのか、外来種ってなに、そんなことを紙芝居で解説します。学習を後にまわすことで体験と知識が合致しやすくなります。

kawaturi_tenjito.jpg

展示スペースと隣接したところでのワークショップ・プログラムですので、まわりの標本や展示をみながらも発展的に学ぶことができます。餌が間違っていたり、魚を見分けられないと、子ども達はお父さん、お母さんにたずねることになります。そうすると、みんなで一緒に川の生き物について学ばざるを得なくなります。親子で学ぶための仕掛けも、このプログラムの特徴です。
おかげさまで、初日ですが、トラブルもなく大いに盛り上がりました。

川の魚には、外来種、絶滅危惧種(レアアイテム)、回遊魚などもあり、もう少し高学年の子ども達の団体来館のときには、環境との関わりを含めた発展プログラムも用意してあり、Questionに対してActするかたちのプログラムの基本形がなんとか完成しました。

当館の中期目標(平成24年度まで)のなかでの重点項目として、常設展示を使った演示と来館者とのインタラクティブな交流を促進するプログラムづくりが目標に掲げられていますが、23年度中に原型ができて、あと一年引き続いて実施したのちに見直しや改良をかけてゆきたいと思います。

 → 川でさかなつりのスケジュールはコチラ(うきうきカレンダー)をご覧ください!

(みつはしひろむね)






 

 

早春の花

2012年3月30日

長い冬もようやく終わり、日ごとに春らしさを感じられる今日この頃です。春の花と言えば、カタクリや、ハクサンイチゲに代表されるスプリング・エフェメラルが有名です。

 

s-kurin_sou1.jpg                         クリンソウ全景

 

 

エフェメラルは、カゲロウのような短命な、はかないものを指します。カタクリなどに代表される、春植物は、ブナ林などの林床に生育し、雪どけとともに花を咲かせ、樹木の葉が展開して、上層が覆われる5月後半から6月初めにかけて果実をつけて地上茎を枯らして、翌年の春まで約9カ月の間、休眠する植物を言います。西日本の里山には、ブナ林が少ないため、林床に一面にカタクリなどの咲く光景は見られませんが、さまざまな植物が花を咲かせ始めています。河原に生えるネコナヤギ、常緑樹のヤブツバキ、田んぼの畔などの春の七草、少し遅れて4月になれば、さまざまなスミレやタンポポが咲きだします。

 ここで、少し花の送受粉について考えてみましょう。ネコヤナギなどのヤナギ科は、春先に花を咲かせることと、花が目立たないことで、風媒花(花粉が風で運ばれる花)と思っている人が多いのではないでしょうか。

 

s-neko_yanagi.jpg            ネコナヤギつぼみ

 

 

ヤナギの仲間は、ヤマナラシ(ポプラの仲間)を除いて、ほとんどが虫媒花(昆虫が花粉を運ぶ花)です。雄花を強くたたいても、スギやヒノキ、ヤシャブシのような大量の花粉は出てきません。ヤナギの仲間は、春先に現れる小さなアブやハエの仲間が花粉を媒介します。

 

    s-nekoyanagi_osu.jpg   s-nekoyanagi_mesu.jpg

    ネコヤナギ♂          ネコヤナギ♀

 

ヤブツバキは赤い目立つ花を咲かせます。これは蜜を求めてやってくるメジロなどの鳥をひきつけ、花粉媒介をするために赤くなっています。ツバキの花に嘴をつっこんで、口の周囲が花粉で黄色に染まったメジロを見かけることがあります。

 

s-tsubaki.jpg              ツバキ

 

 

 

スミレのような距(きょ:花の後ろにつき出て、蜜をためている、ツリフネソウなどが代表的)を持つ花では、花の中にもぐりこめる、小さなヒメハナバチなどが花粉を媒介します。

カタクリやサクラソウなどの、花筒が細く長い植物にはマルハナバチやギフチョウなどが蜜を求めてやってきます。春の陽だまりの中、花を訪れる昆虫の行動をじっくり観察するのも楽しいかもしれません。

 

s-kurin_sou2.jpg             クリンソウ

 

                  

                   藤井俊夫(自然・環境再生研)

もうすぐ新学期♪

4月のフロアスタッフのイベントも♪もりだくさんです!(^^)!

新しいお友達と博物館に遊びにきくださいね(*^_^*

 

4月のイベント〜

フロアスタッフとあそぼう15:00        

★1日→『川でさかなつり』

★7・8日→『けんちくかの日』

1415日→『画はくの日〜キノコを描こう〜』

2122 日→『はくぶつかんペーパークラフト〜2階展示室〜』                                 

☆ひとはくこどもの日スペシャル☆(4/285/6まで)

2829日 →『こいのぼりをとばそう』

30 日→『万華鏡づくり』

     ※定員があるイベントもあります。詳しくはうきうきカレンダーを

        チェックしてね♪

 

3/314/1フロアスタッフとあそぼう ☆川でさかなつり☆〜

リニューアルして・・・みんなで「ひとはく川魚水族館」をつくろう!

ミッションカード通りに魚を釣ってきてもらいます。

川には、どんなエサでどんな魚が釣れるかな?(^^)

みんなで魚を釣って、ひとはくの川魚川魚水族館をいっぱいにしてネ♪

ひとはく川魚水族館

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4/7うきうきワークショップ(10:3016:00いつでも参加できるよ!)〜

       きょうりゅうのジオラマをつくろう!

 

ジオラマをつくろう 

 

4/28深田公園うきうき探検隊(ひとはくサロン14:00集合)〜

 魚博士の田中主任研究員と深田公園にメダカはいるのかな?オタマジャクシは?

「水辺の生き物探検隊」にでかけましょう♪

 

fukatan.jpg

 

お友達同士で・ご家族で(*^_^*

博物館での楽しいひとときを過ごしませんか?

皆様のご来館、心よりお待ちしています。

 

                フロアスタッフ  にしぐちひろこ

 

今日は、風がちょっと冷たかったけど、とても良いお天気でした。
こちらのご家族は、本日のセミナー「恐竜化石発掘体験会」に参加しに香川県から来てくれました。 

s-P1090286.jpg講師のラボーンズさんによると天気が良いと骨の輝きが違い、よく見えるそうです!
いいお天気の今日はまさに化石発掘体験日和だったのです。 

このあと、お兄ちゃんが化石を発見しました!
将来は、化石の博士になりたいそうです。
ひとはくで待ってるよ。
次回の発掘セミナーは4月29日(日・祝)

また是非来てくださいね☆

                                                                                             小林美樹(生涯学習課)

 

3月17日(土)の「うきうきワークショップ 」は、ダンボールでミニパズルをつくりました。

 

ダンボール(27cm×17cm)を2枚用意して、1枚は1、5cmの枠をとって切りぬきます。

枠は、もう1枚のダンボールにはりつけます。

  

s-2012031515270000-thumb-200x160-17352[1].jpg 

 ぬりえは、4枚(ダンゴムシ、デイノニコサウルス、ティラノサウルス、モルフォチョウ)

の中から好きなものをえらんで、色がぬれたら切りぬいたダンボールにはりつけます。

 ぬりえをカッターでいくつかに切ったら・・☆マイパズル☆のできあがり!!!                                    

※カッターで切るのはスタッフの方でさせていただきました。 

s-2012031614030000.jpg          s-2012031614020000-thumb-200x131-17356[1].jpg

 

  

 ピースが少ないと、「もっとむずかしくして! 」という注文も・・・(^_^;)

 

 

参加してくださったみなさんの傑作”マイパズル” です♪

  

s-P1110816.jpg

                                                                     

fgh.jpg       fsb.jpg  

 

 

パズルの枠もきれいにかざって♪☆❀☆♪❀☆♪・・・

                

      s-P1110799.jpg                   s-P1110800.jpg

    

 

みなさん!すてきな作品をありがとうございました (^O^)/

 

 

次回の” うきうきワークショップ ” は、

「春のモビール」3月31日(土)10:30〜16:00  です。

 

                          s-2012032114160000-thumb-180x426-17458[1].jpg            s-2012032114160002-thumb-180x456-17460[1].jpg                     

  

  ♪ はるよ こい

           はやく こい ♪

                                                                               

                                                                                       フロアスタッフ ありむらむつこ

 

 

 

 

 

 

 

 ボルネオジャングル体験スクールの様子を写真で紹介しているページがfacebook上に登場しています。

  https://www.facebook.com/BorneoJungleSchool

 まだ本格運用ではなく、試行錯誤の段階ですが、もしもボルネオジャングルに興味がある人が近くにいたら、教えてあげてください。そして、いっしょにボルネオに行けたらイイですね(^o^)

 

 平成24年度の募集等につても、4月以降ホームページやfacebookなどを通じてご案内できると思いますので、ぜひbookmarkに入れておいてください。

3月10、11日の午後3時・・・

博物館に、たくさんのムササビが飛びかいました!

 ムササビの指人形

・・・でも、本物のムササビでは、ありませんよ(^^;)ぬいぐるみでもないです。

紙のムササビグライダーです。

 

グライダーを作る前に、みんなと一緒に、ムササビのおはなしをしました。

どうやって飛んでいるのか・・・イメージをふくらませて・・・・・

 

いざ!つくるぞ!!ムササビグライダーを作るぞ!

 みんな真剣。でも、楽しい!   

よ〜く飛ばすには、作り方と飛ばし方に、秘密のポイントがありました。

 

フロアスタッフとあそぼうでは、これからも、みなさまと一緒に楽しいイベントを行っていきたいと思っております。

またの、お越しをお待ちしております。

FS植山 

今回(3月14日)の訪問先は、神戸市兵庫区にある中道児童館です。

まず、はじめにデジタル紙芝居「スミスネズミと100年の森」を上演。
みんな真剣にみてくれています。
紙芝居が終わって、登場するネズミの特徴を質問したりすると、
元気よく手があがり、次々に質問に答えてくれました。

nakamichi(1).jpgのサムネール画像  nakamichi (2).jpg

 

児童館の近くで見られる大木(公園の木や街路樹)の写真をスクリーンに映すと・・・
「ここ私の家の近く〜」や、「しってる〜」、「毎日通ってる〜」とか、
いろいろな声が・・・。

ここで、用意した葉っぱ(クスノキ)を観察!
触ったり、透かしてみたり、匂いをかいだりします。
拡大した映像をみたりもしました。

 

nakamichi (3).jpg 

 

nakamichi (5).jpg

次に、実の観察もしました。
ある実を1つずつ配って・・・ まずはさわり心地を試してみます。
まわりが軟らかいのですが、中心の方に堅い物が・・・。
そうです。大きなタネ(核)が1つ入っているのですね。

タネのまわりの果肉をきれいにとってみると、変わった形のもの

(「スターフルーツ」に似ている)がでてきました。

nakamichi (6).jpg  nakamichi (7).jpg

果肉や核を匂ってみると、「くさ〜い」と言う子が多かったです。
児童館の近くの公園に大きな木があり、この実がたくさん着いていることも紹介しました。


最後に、くるくる回るタネの模型をつくり、みんなで飛ばしました!

 

今回参加してくれたみなさん!

身近なところで、いろんな植物の葉っぱや実を見つけて観察してね!
(時間がなくて「はてな?ボックス」ができなくなって、ごめんね。)

 

児童館のスタッフの皆さま、お世話になりました。

 

                                                  (キッズひとはく推進室 小舘 誓治)

春ららら♪

2012年3月23日

 

 

 吾輩はイカジイである。

 今日は「タヨウ星人に学ぶ生き物の不思議〜國男も見たタヨウ星人〜」展を紹介するのじい。

       

 時は3月20日、場所は兵庫県は福崎町、柳田國男・松岡家記念館と柳田國男生家。そこに鈴木武研究員と吾輩の生みの親河南堂珍元斎がやってきたのじい。

 まずは鈴木研究員のタンポポ散歩とお話。

 「なんでタンポポ?」

 よく聞いてくれたじい。それはじい、國男さんの著書「野草雑記」にタンポポの方言の話があるのじい。記念館周辺ではカンサイタンポポとセイヨウタンポポがあった。國男さんが見ていたのはカンサイタンポポのようだじい。

 

 

 お次は、珍元斎の巨大紙芝居絵巻「タヨウ星人大集合」。

 ギッチョン君とハチミツカメンが巨大絵巻を回転させてすすみ、もちろん主役はこのワシ、イカジイじゃ。

           

タヨウ星人の名前をあてたよい子には直筆ライオンタンポポ扇子をプレゼント!珍元斎はリクエストに答えて裏面にもタヨウ星人を描いた。描いたのはオオサンショウサウルス、シカタヌキグマ、イカジイ、アリファーブル。

   

 スペシャルゲストは昔から日本に住んどるタヨウ星人カッパさんじい。カレをモデルに昨年披露された大谷剛研究員の「カッパ行動楽」によるサル・カワウソ・スッポン合体説を説明したのじい。

        

 お話のあと子どもたちは短冊に自分だけのオリジナルタヨウ星人を描いたのじい。イヌハチ、ネコハチ(江戸屋猫八?)なんてのも出現したのじゃじい。

          

 

 「タヨウ星人に学ぶ生き物の不思議」展はこんな感じだじい。

 わしらタヨウ星人の原画だけでなく、岩槻館長のメッセージや大文字屋分店との共作3コママンガやタヨウ星人キューブ、今回書き下ろしの「天気予報士ノリツケホーセ」や「ガタロ」「スズメ3兄弟」もあるのじい。

         

 

 3月31日までやっておるからじい。良い子のみんなはワシに会いに福崎町へくるんじゃぞ!

 

 

タヨウ星人 No.1 イカジイ はっはっはっは (^o^)


皆さんはもちろん「なすび」を知っていますね。ヘタがあって、紫色をしていて、長く、おしりが少し太ったあのなすびです。
このなすび、英語で「エッグプラント」と言います。「卵のような実をつける草」といったような意味でしょう。
しかし、どう考えても卵には見えません。確かに卵のような形をした種類もありますが、紫色をしていて、大きくて、とても卵みたいだとは思えないのです。

なすびに名前をつけた人はどうして卵のようだと思ったのか不思議で仕方がなかったのですが、その答えをミャンマーで見つけました。

これはある日のお昼ご飯です。何種類かのカレーや野菜炒めやサラダなどが出されました。

nasubi1.jpg

外国ですから、きれいに洗われていても生野菜は遠慮したいなと思いましたが、側に置いてある卵なら大丈夫かと箸を伸ばしたら、


nasubi2.jpg

なんと白いなすびだったのです。
大きさといい、形といい、まさに卵です。私自身が間違えたのですから、文句の言いようもありません。手に取るまで気がつかなかったのです。
なるほど、はじめにエッグプラントと名前をつけた人は、きっとこれを見てつけたのでしょう。
市場に行くと、この白いなすびがいたるところで売られていました。紫色のものよりも多いくらいで、ミャンマーではごく普通のもののようでした。


nasubi3.jpg

こんなに身近な食べ物にも驚くことがあるとは、世の中にはまだまだ知らないものが本当にたくさんあると全く感心してしまいました。

          元ひとはく研究員 山本伸子 (自然・環境評価研究部/岡山理科大)

「ユース昆虫研究室」は、虫好きの中学生限定のセミナーです。

春から秋まではフィールドで昆虫の採集観察を行い、冬に、その成果をまとめ、展示やレポート作成をしています。

2011年度は、明石市立文化博物館と共催で行い、明石公園の昆虫を調査しました。
その成果を、3月19日から4月6日まで、明石市立文化博物館で展示しています。

youth2011_disp.jpg


こんなのもいました。
IMG_0700.jpg

みんなでつくりました。
IMG_0598.jpgIMG_0659.jpgIMG_0675.jpg


2012年度も、同じ会場で開講します。
新年度の募集、開始しています。お申し込みはこちらから。

虫好きの中学生は、集まれ!

過去のようすは、オフィシャルサイトをごらんください。


(八木 剛@自然・環境評価研究部)

 

はーあ。河南堂珍元斎でおます…

 ようやく長い冬眠から覚め…イヤ寒い冬でもちゃんと活動しておりました。

 

 2月6日は講談お絵かきを神戸市立塩屋北小学校でしたり、3月3日ひなまつりは「東播磨の地域文化を考える会〜伝統文化の継承と後継者の育成〜」というシンポジウムで講談+パネラー。

chin_shioya01.JPG  chin_shioya02.JPG  chin_shioya03.JPG  chin_tatebanko01.JPG  chin_tatebanko02.JPG  chin_ureshi01.JPG  chin_ureshi02.JPG  chin_ureshi03.JPG

 3月5日はまたまた神戸市立塩屋北小学校でナマズウシ立版古ぬりえ!

 

 そして今は福崎町の柳田國男・松岡家記念館で「タヨウ星人に学ぶ生き物のふしぎ〜國男も見たタヨウ星人〜」展を開催中…

http://www.kinenkan.town.fukusaki.hyogo.jp/tirashi/tayouseijin.pdf

 3月3日〜3月31日までで、20日には鈴木武研究員と「生物多様性を遊ぼう」と題してイベントをしに行きます。

 久々に、ひとはくの大文字屋分店主と珍元斎の合作巨大紙芝居絵巻が登場します。

http://www.kinenkan.town.fukusaki.hyogo.jp/kouenkai.html

 みなさま、ぜひお越しください。待ってます。

 

 ひとはく地域研究員 河南堂珍元斎

 2012年3月18日、第13回ボルネオジャングル体験スクール報告会及び卒業生のつどいを行いました。 IMG_9519-2.jpg

高橋晃校長が開会の挨拶を行いました。

 

 その後、約25分間の第13回ボルネオジャングル体験スクールの映像を鑑賞し、昨年の7月26日から8月2日の日々を思い出しました。

 

                     IMG_9523-2.jpg            IMG_9522-2.jpg

そして第13回のスクール生26名が壇上に上がり、近況報告を行いました。

 

 

IMG_9529-2.jpg

岩槻邦男館長が挨拶を行いしました。

 

IMG_9536-2.jpg

卒業生全員とスタッフで記念写真を撮りました。 

 

IMG_9549-2.jpg

 休憩の後、安間繁樹先生のキナバル山のお話を聞きました。

 

IMG_9553-2.jpg

 橋本佳明先生のボルネオジャングルスクールのお話を聞きました。

 

IMG_9567-2.jpg

 卒業生の12名の近況報告を聞きました。

 

IMG_9579-2.jpg

 最後に河合雅雄名誉館長の挨拶を聞きました。

 

 第13回のスクール卒業生も半年以上が過ぎ、舞台上での近況報告も事後学習会以上に成長した姿を見ることができました。第12回以前の卒業生の近況報告も、それぞれの場で活躍していることが伝わってきました。

 

  

 

本多淳二

3月3日から開催中の「みんなの福島展」で活躍してくれているマスコットキャラ「福ちゃん」です。

fukuchan_1.gif


福ちゃんは、何でしょう? 雪だるまかな・・・?



そこで、デザインしてくださった、i2アソシエイツの伊従さんにきいてみると、

福ちゃんは、雪だるまではなくて、「お餅」だったのでした!!


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

福ちゃんを活躍させてくださってありがとうございます。

福ちゃんは、餅は餅でも、凍み餅(しみもち)なのです。
凍み餅とは福島の農村で保存食として作られてきた伝統食品です。
冬の間にたくさん作って春の田植えで忙しい時期に食したりするのだそうです。
いまでも毎年農家の軒先に凍み餅を始めいろいろなものが吊るされますが、
原発によりその風物詩は消えている、とのことでした。

fukuchan_2.gif


わたしは餅好きなので、福島の物産を調べていたらおのずと目に入ったのがきっかけです。
凍み餅のかたちは半円、長方形、作り手によっていろいろなのですが、
凍み餅を使った揚げドーナッツの「凍天」が福島では人気だとわかり、
食べたい!これだ!と思って丸っこいフォルムになりました。(半円はチラシの飾りへ)
その後、ふと●●さんが浮かんで、●●さんは意外と(!?)お洒落な人だったな〜、
と思い出して帽子が足されます(本人には言えません…)

fukuchan_3.gif

雪国の要素として肌は白、頬にピンク、となりました。
長靴もはいているし雪だるまでもおかしくないのですが、福ちゃんは とけないのです(笑)
多少のびたり食べたりするんですかね。

最初は半円頭で江頭みたいな案もありましたが、一人立ちしてくれて本当に嬉しいです。
4パターンしかなかったのに、あんなに成長していてひとはくのパワーに脱帽です!!
会場はもちろん福ちゃんパネルと子どもが一緒に写ってる写真や、がんばって描いてくれたメモ帳メッセージは私の宝にもなりました。
ありがとうございます!!

伊従

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 


福ちゃんのおかげで、「メッセージ交流ひろば」には、たくさんの温かいメッセージが寄せられています。

message_6741.jpg


みんなのメッセージはポスターにして、震災一周年となる3月11日、福島市子どもの夢を育む施設 こむこむさんと、郡山市ふれあい科学館 スペースパークさんへ、届けられました。

みんなの思いが、福島のみんなに伝わればいいですね。


fukuchan_4.gif

みんなの福島展は、4月8日までです。


(八木 剛@自然・環境評価研究部)

今回(2月28日)の訪問先は、神戸市須磨区にある妙法寺児童館です。

 

準備をしていると、待ちきれない子どもたちがスクリーンに映る影で、いろんな生き物を作って遊んでいます。

スタッフも加わり にぎやかです。

しかし、デジタル紙芝居がはじまると、みんな静かに聞いてくれました。

myouhouji(0).jpg  myouhouji(1).jpg   

 

次に児童館のすぐ近くの妙法寺にも大木があるクスノキの葉っぱを観察しました。
透かして葉脈をみたり、ダニ部屋の観察をしました。葉っぱの匂いはどうだったかな。


myouhouji(2).jpg  myouhouji(3).jpg  

 

クロマツとアカマツの葉っぱの違いも観察しました。
「はてな?ボックス」も体験してもらいました。

myouhouji(5).jpg  myouhouji(6).jpg

カエデ類の本物のタネ(果実)は、子どもたちに大人気。
1つずつタネを渡して自分で飛ばしてみます。

myouhouji(4).jpg

マツ類のタネ(種子)も同じように、くるくる回って落ちて行くことを紹介して、クルクル回るタネの模型を作って

みんなで飛ばしました。

 

最後に、みんなで記念撮影。笑顔になっているかな〜。
 

myouhouji(7).jpg

 みんな〜どうだったかな? 博物館にも来てくださいね!


 

児童館の館長様をはじめスタッフの皆さま、お世話になりました。

                    
                        (キッズひとはく推進室 小舘)

kinoko2012_1.JPG毎年恒例の県立御影高等学校による「六甲山のきのこ展2012」を、3/13〜5/6まで開催いたします。当館および兵庫きのこ研究会との共同開催となります。

六甲山には、たくさんのキノコが生育していることをご存じでしょうか。今回の展示では、これまで4年間かけて御影高等学校が総合学習や環境科学部の活動の一貫として調査研究で得たキノコ標本を一堂にならべて展示します。この4年間にわたり調査した結果、四季を通じて採取した標本約340種500点余りを得ることが出来ました。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内でもほとんどありません。また、希少なキノコも一挙公開です。ぜひ、お越しくださればと思います。また、キノコの出現と気温、降水量との関係性を検討した研究結果のパネルや写真なども展示しています。
kinoko2012_3.JPGこのような感じで、とにかく標本をできるだけたくさん陳列して、生物多様性を肌で感じとっていただければと思っています。標本は、凍結乾燥によって処理したのちに、熱処理とウレタン系の樹脂によって含浸させることで組織を硬化させて展示用の標本として製作しています。

kinoko2012_5.JPG 一昨日の日曜日と月曜日に御影高校の生徒たちが頑張って標本を陳列し、きれいに仕上げてくれました。上の写真は日曜のはじめた頃の様子です。ほぼ2日間でのべ14名での対応で、手早く、的確に分担作業できています。博物館実習の単位をあげたいぐらいです。


     kinoko2012_4.jpg    kinoko2012_2.jpg

ごらんのとおり、学会発表風の展示ポスターもずらり。アカデミックな内容に関心のある方にも満足いただけると思います。これまでの活動を新聞記事から振り返って紹介しています。キノコのイラストも即興で部員のみなさんがスケッチしてくれました。


     
kinoko_poster_ol.jpg
展示の案内ポスターは上のとおりです。ちょっとサイケな感じで環境科学部の河野さんがデザインしてくれました。文字をいれるところをきっちりと事前に計算して空けておき、キノコのもつ妖しい雰囲気が描かれています。


      mikage_poster2012_hitohaku.png こちらは、さらに妖しいバージョンです。

キノコに関心のある方だけでなく、生物多様性と気候変動のこと、学校教育のこと、展示や博物館学に関心のある人もぜひお越しいただければと思います。
最後に、いつもこの展示会の開催にあたり、兵庫きのこ研究会のみなさんには、キノコの鑑定や現地調査をはじめ、多大なる協力やアドバイスをいただきありがとうございます。この場をかりてお礼させていただきます。

(みつはしひろむね)


 

aqatic_ins_card0.jpg

昨日、3月10日は「水生昆虫を顕微鏡で観察してみよう」のオープンセミナーを開催しました。
やることは、水生昆虫ブロマイドを自力でつくること。たくさんの封入標本を用意して、参加者に好みのものを選んでもらい、顕微鏡で観察。気に入れば顕微鏡に接続したデジカメで、「ぱしゃり」と撮影する。
撮影したものをそのまま小さなプリンターで出力して、ラミネートしてできあがり。顕微鏡下で撮影するだけでなく、水生昆虫(ベントス)とのシンクロ、一体化をはかり方には、封入標本が透明であることを活かした「封入標本プリクラ」も撮影してプレゼント。標本の後ろ側に顔をおいて撮影するだけ。
これで生き物への親近感が湧きます(きっと!)。

aqatic_card1.jpg


aqatic_card5.jpg aqatic_card3.jpg

こんな感じで子どもたちは大変喜んでくれているようです。以前には、顔いりのカードを持って、野外観察会に来てくれた人もいました(ありがとう〜!)。
来年も博物館のオープンセミナーでは、こうしたイベントを開催しておりますので、ぜひお越し下さい。

(みつはしひろむね)

toujyou20120306_all.jpgいつもこの時期になると、加東市立東条東小学校で年間の総決算となる授業に出向きます。10年前からのお付き合いで、最初は博物館の川の観察会に当時の小学校の先生が参加されたのがきっかけで、川の学習プログラムづくりと実施を一緒にすすめて来ました。学校のすぐ横を東条川が流れており、環境学習にはこれ以上ない立地にあります。この土地の利を活かして、毎年4年生が1年を通じて川について学びます。
川で何度も観察や採集をおこない、季節ごとの違いや、多かった生物、台風のあとに減った生物、増えた生物などを観察します。気軽に川へと行けるので、おさらいが簡単です。このあと、採集した生物を封入標本や液浸標本として理科室に蓄積されています。

   toujyouhigash_kawa.jpg   toujyouhigashi_origuti.jpg  
 
左が川の景観です。峡谷状になっているので、川には降りにくくなっています。そこで、川にアクセスしやすいように県の土木事務所で階段をつけて下さりました(旧・社土木事務所の皆さん有難うございます!)。社会資本整備の投資分はもとをとっていると思います。


  toujyouhigashi_saisyuu.jpg toujyouhigashi_kenbikyou.jpg

川で色んな生物をとります(これは10月の様子です)。この頃には、すでにかなり慣れたもので、細かい生物まで逃さずにみつけて、バットに入れて学校に持ち帰ります。学校へは徒歩3分程度です。
持ち帰ったら、そのまま顕微鏡と液晶プロジェクターをつないで大きく写します。生きたまま観察できるので、水生昆虫らしい動きや身体の特徴を鮮明に観察することができます。

  IMG_1960.jpg  toujyouhigashi20120306_2.jpg 

川での採集結果などは、校内のかべにたくさん掲示されていて、いつも目にすることが出来るように配慮が行き届いています。しかもレイアウトや展示も美しく仕上がっています。


  toujyouhigashi_tenji2.jpg  toujyouhigashi_funyu.jpg  
一昨年の学習では、学んだことをもとに、川の模型などが製作されています。
また、5年前より、授業のなかで封入標本づくりを行っています。各班ごとに採れた水生昆虫を一目でわかるように、写真にあるような感じで標本をつくります。これらは川の学習を支える教材となります。

  toujyouhigashi_tenji1.jpg
一昨年から、加東市と博物館が連携して実施する移動展示会「まちまるごとミュージアム」を開催しており、この展示会に東条東小学校のこどもたちが、以前に製作した封入標本や模型などを展示しました。ほんものを手にとって観察できることはとても有意義です。2月には、近畿子どもの水辺交流会でも発表していただきました。



  toujyouhigashi20120306_4.jpg toujyouhigashi20120306_1.jpg
 今年の最後の授業は、あいにく雨で川には入れませんでした。しかし、学校のすぐ横が川なんで、別の対応方法があります。雨の日ようのプログラムとして、増水したときの様子を眺めて、水生生物がどのように避難しているのか、洪水でも大丈夫そうな避難場所さがしを行います。
上から観察するだけなんですが、こども達は、これまでの野外活動経験から、実に的確に答えてくれています。きちんと場合分けして、「魚は●●で、水生昆虫は●●で、貝は●●で・・・」といった具合で生き物ごとに個性があることが身体で理解されています。しかも、たずねてもいないのに、水際の草や大きな石がないと隠れられずに流されるから、新しくつくれば良いという意見も。きちんとこれまで体験してきた事に基づいて問題解決的にも思考できています。僕が講義するときの到達点としてのチェックポイントがすべてクリアーされていて驚きました。

 年間を通じて、川での様々な体験学習だけでなく、事後の部屋でのかっちりとした学習、展示の製作や大勢のなかでの発表といった一連の体系立ったプログラムづくりを行われている東条東小学校の諸先生方の努力にあらため敬意を表したいです。授業に行くようになってから10年が経ち、卒業生の中から、そろそろ大学で川のことを研究する生徒が表れるかも知れません。それが楽しみです。

(みつはし ひろむね)

 

2月21日の火曜日、佐用マリア幼稚園へ行ってきました〜
  
2月に入ると 心配なのは
インフルエンザと 大雪です。
 
年末から調整していましたので
期待ワクワク((o(゜▽゜○)(○゜▽゜)o))ドキドキなのですが
インフルエンザや大雪は
どうしようにもないので・・
 
でも そんな心配はご無用!でした〜
 
前日からしっかりキャラバン号準備OK!
約1時間半で 目的地「佐用マリア幼稚園」へ到着。
 
晴れていましたが園庭は凍ってました(^_^;)
でも 園児さんたちが ちょこっと元気なお顔を
見せてくれてます^^
 
準備にかかり あっという間に
スタンバイOK!
 
こんにちは!と ちいさなお友だちが
かわいいおイスをもって集まってきてくれました〜
 
布施研究員が
「人と自然の博物館 知ってる人ぉ〜〜」
ハーイ (*^▽^*)ノハーイ はい!!
3歳児クラスのお友達が一斉に手を挙げてくれました^^
 
園長先生がたは 苦笑い(;´▽`A``
 
元気いっぱいに始まりました。
 
今日は 布施研究員の「どうぶつ」のお話。
「くいしんぼうのうりぼう」のデジタル紙芝居を
聞いてもらってから スタートです。
 
まずは イノシシの毛皮をさわってみよう!!
 
「わぁ〜〜〜」 「え! かたいな^^」
 
タヌキはどうかな?
「こっちは やわらかい〜〜〜」
 
でも ちょっとさわるのは ヤダなぁ・・・というお友だちも。
 
そして この動物たちが こんなことをするんですよ〜と、オナモミのタネを 毛皮へ!

uribounosetumei.JPG
 

 

 

 

 

 

 

「わぁ!!」「くっついてる!!」
 
サイエンスコープで拡大して見てみましょう〜
 
拡大された「とがった」先を園児さんたちも 「おぉ〜」と。
 
さて 次は
ちいさなちいさな化石のお話へ。
 
古谷研究員のちょこっとむずかしいお話もみんな真剣です^^
hajimari.JPG 


 

 

 

 

 

「古生代」や「中生代」なんていってもわからないので
「ずっとずっとむかし!」「恐竜がいたころ」など
工夫してお話されましたが
本物の「化石」だよ^^と 大きな化石や
小さな化石を渡してみると
子どもたちは 大興奮!!

kasekimitene.JPG


 

 

 

 

 

 

 

そして 小さい子どもたちにとってむずかしい!

けど ぜひ使ってみてほしいルーペでどれどれ^^

 

顕微鏡でも 見ることができました!
nozoitemiru.JPG

 

 

 

 

 

 

 

2つのグループに分かれて
化石とひっつきむしダーツを後半は
みんなで楽しみました〜
darts.JPG 

 

 

 

 

 

 

あっという間の90分。
 
「も一回 ひっつきむしダーツしたいな・・・・」と
いってくれたお友だちもいました^^
 
名残おしいけど また
今度は ぜひ ひとはくで
お会いしましょうね^^

                                キッズひとはく推進室 清水

 

昨年度ジオキャラバンでお世話になった京丹後市の琴引浜鳴き砂文化館さんから、4月15日に開催される魅力的なセミナー「イソスミレ観察&撮影会(案内チラシはこちらisosumire.pdf)」のご案内が届きました!

琴引浜で、砂浜に生えるスミレの仲間、イソスミレを撮影しませんか?というお誘いです。地元写真家やガイドさんが案内してくださるそうです。鳴き砂で有名な琴引浜を散策しながらイソスミレを楽しみ、写真撮影のアドバイスもあり、お昼には郷土料理の丹後ばらずし付きという、盛りだくさんな内容になっています。

イソスミレは北海道西南部から本州北部〜鳥取県までの日本海側の砂浜に分布するスミレで、国の絶滅危惧?類、京都府や鳥取県でも準絶滅危惧種に指定されている希少植物です。 兵庫県の日本海側には、残念ながらこれまでイソスミレは見つかっていません。私も恥ずかしながらイソスミレを自生の状態で見たことがありません。イソスミレは見たいし、ばらずしも美味しそうだし、本当は自分が参加したいのですが、出勤日です。。ということで、興味のある方は、私の代わりに是非参加してきてください。

 

高野 温子(自然・環境評価研究部)

週末のひとはくは、1日中、オープンセミナーやイベントづくし♪館内はいつも大にぎわいです。

 

s-P1110579.jpg P1110617.jpg       s-P1110561.jpg

                

 ひなまつりの日の「ふかたん」にもたくさんのお客様にご参加いただき、みんなで楽しく探検できました。 s-P1110492.jpg

 

3月のふかたんの隊長は、植物博士の布施主任研究員! 

テーマは「ナゾの植物をさがせ!ふかたんクイズラリー」。

ナゾの植物の地図と写真をてがかりに、植物さがしに出発です!

みんなが探す木や花には、ふしぎな巻き物が!? 

 

s-P1110427.jpg 

この紙には、答えとなる ナゾの植物の名前が書かれているので、みんなに見つけてもらわないといけません。

 

当日は、前日の雨が嘘のように、春の日差しが感じられる気持ちのいいお天気でした。

植物を見つけたら、先生がお話を聞かせてくれてクイズも出題されます。

隊長の楽しいお話に、子どもたちも夢中です。

 

s-P1110464.jpg 次のスポットは、地図を見て探すのですが、元気な子どもたちは「あそこだー!!」と見つけると猛ダッシュ!!

 

P1110486.JPG

 

隊長のかばんからは、面白いグッズがたくさん出てきます。数日前に採取してくださっていたという、ヒメガマの穂は、じゃんけんで見事勝利した男の子が、ぎゅっとにぎると…

 

P1110502.jpg

s-P1110499.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 綿毛がふわっと一面に舞いました!!これにはみんなは大喜び。

 

探険はさらに公園の奥へ。

 

s-P1110524.jpg

s-P1110519.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オオイタビは、隊長が実を拾ってみんなで観察。いちじくにそっくりな実です。子どもたちも必死で実を探します。これは?これは?と質問が飛びかって、隊長も大忙し。

夢中なのは、子どもたちだけではありません。大人たちも聞いたことをノートに書いてくださっていました。

 

s-P1110529.jpg

 

親子で植物を観察している姿は微笑ましく、あったかい気持ちになります。

 

つぎの植物は、葉の裏や茎に毛が生えていて服にくっつく草、ヤエムグラ。このトゲをルーペで観察。

 

 

s-P1110544.jpg 

みんな歩きながら、ルーペを使って他の植物も観察していました。

 

 

s-P1110553.jpg

s-P1110548.jpg

 

茎の断面が正方形の植物も発見!?シソ科の植物、ヒメオドリコソウなど、公園には、ふしぎな植物がいっぱい!

博物館へ戻って、みんなでふかたん植物地図を完成させよう!

 

「もう一回周って、復習する!?」「まだ観察したい!」なんていう嬉しいお声もありましたが、ひとはくに戻ると、もう一つの作業が。観察ノートに書いたクイズの答えを大きな紙にうつしてもらいます。

 

s-P1110558.jpgみんなノートを見なくても、ばっちり覚えてくれていました。

みんなすごい!!

他にも隊長から聞いたこと、見た植物の絵や名前を自由にかいてもらって完成!

 

s-P1110657.jpg 自然の中で走りまわって、見て触って感じる、一生懸命でまっすぐな子どもたちの姿に、みらいのはかせを感s-P1110508.jpgじて、嬉しくなりました。

s-s-P1110527.jpg 

 

 

また近くの公園や道ばたで生きている植物も、ぜひ観察してみてね!わからないことがあれば、ぜひひとはくに調べに来てください。

 

 

そして、4月のふかたんの隊長は…田中主任研究員♪

テーマは「水辺の生き物探険隊」です。池にはどんな生きものが住んでいるかな?

みんなで調べてみよう!メダカやオタマジャクシに出会えるかも!!

 

♪ふかたん「水辺の生き物探険隊」隊長:田中主任研究員

428日(土)4階ひとはくサロン14時集合

※池には入りませんが、汚れてもいい服装でご参加ください。

 

来月もたくさんの元気な子どもたちに会えますように、みなさまのご参加をお待ちしております。

 

フロアスタッフ みの あんな

今週のひとはくはちょっと違う、じゃなくてちょっと臭う。。。4階サロンがどうも臭い。それは、、、、

 

←”こいつ”のせいですinfloshoot.jpgコンニャクの花です。写真下方、テーブルの上に載っている塊がありますが、これがコンニャクの材料、コンニャクイモです。県立大客員教授の福岡先生がコンニャクを作るため、イモを室内にしばらく置いていたところ、花芽が出てきてしまったので、せっかくだからと博物館で展示をすることにしたのでした。

 

葉も茎もなくイモから直接花がでていますね。通常の花のイメージとは随分異なる変わった花です。といっても本当の花の部分は、仏炎苞と呼ばれる袴状の部分に覆われた中にあります。仏炎苞から突き出ているのは、付属体と呼ばれる、花の付属物とでもいうべきものです。

 

 

 

inside of inflo.JPGのサムネール画像

←仏炎苞の中を覗いて見ると、、、上のほうに茶色い細かいつぶつぶ、下のほうには白っぽいつぶつぶしたものが見えます。ここが本当の花の部分です。上が雄花の集まった雄花序、下が雌花の集まった雌花序です。

 

 

male flower.jpg

  雄花序をアップにしてみました。紫褐色のつぶつぶ一つ一つが、雄花です。花の中央に薄茶色のホコリみたいなものがついていますが、これが放出されている花粉です。

次は下方の雌花序のアップです。下半分が白くて上半分が濃いピンク色をしている、花瓶を横倒しにしたような形のつぶつぶ一つ一つが雌花です。よくみると柱頭(=花瓶の口にあたる部分)に、上の雄花から落ちてきた花粉が沢山付着しています。コンニャクの花は雌花と雄花の開花期がずれるので、自分の花粉で種子をつくることはできないといわれていますが、本当に種子はできないのでしょうか。気になります。開花後は標本にする予定だったのですが、種子が出来るかどうか観察を続けようかと思っています。

femaleinflo.jpg

昨日までは、どちらの花もほとんどつぼみの状態だったのですが、、。

開花が本格的に始まったので、花を楽しめるのは恐らく今週一杯が限度だと思います。コンニャクの花をご覧になりたい、臭いを楽しんでみたい(?)方は是非お早めにひとはくへお越しください。

高野温子・布施静香(自然・環境評価研究部)

 

 

 

 

 

 

3月1日に「コンニャク芋」がやってきました。

そして、どうも花が咲きそうです。

s-P1090139.jpg コンニャクは花が咲く前に収穫されてしまうため、花を見るチャンスはほとんどないそうです。

花が咲きました。とてもユニークな形です。

s-P1090218.jpgもっと、もっと近づいて臭わないと!

 

中の方から臭うようです。どうなってるのかな?

             s-P1090222.jpg   s-P1090224.jpg 

身近な食べ物、コンニャク。その花の臭いとはいったい?

この臭いを嗅ぐことができるのも週末ぐらいまで。

是非、ひとはくへ来て臭ってみて!

 

                          小林美樹(生涯学習課)

 

3月4日の日曜日、
「"ちいさなサイエンティストのめばえ"を語ろう」を開催しました!
幼稚園、児童館などの教育関係者や博物館、科学館、美術館など施設関係者などとともに、
ちいさな子どもにもっと博物館などを利用してもらうにはどうしたらいいかを考えるものです。
 
午前中はフォーラム。

4人の講演者から お話しを聞きました。
 
まずは「Kidsくらぶ」のママから。

01kidsmama.JPG


子どもたちと博物館との関わりなど体験したことや
これから期待することなど お話いただきました。
 
次に 北摂学園幼稚園の園長先生。

02entyosensei.JPG

園児たちが「ひとはく博士」のお話を真剣に聞いている姿を紹介され、
身近な自然科学との芽生えについて発表くださいました。
 
そして、美術館業界などではよくご存じの
宮城県美術館で「美術館たんけん」を実施されている齋さん。

03saisan.JPG
「美術館をちいさな子どもたちが利用すること」について
「たんけん」をしながら子どもたちに伝えたいことをお話いただきました。

最後に キッズひとはく推進室から布施主任研究員。

04fusesensei.JPG

 

ひとはくの組織図や研究者の顏を交えながら
ひとはくが取り組むキッズへの期待をお話しました。
 

午後からは、待ちに待った^^
齋さんによるワークショップ「ひとはく たんけん」を実施。


あいにくの雨でしたが、齋さんには関係かったようです。
雨などお構いなしに、子どもを連れてどんどん歩いていきます。

「??」 齋さんが立ち止りました。
「なんだ・・・」ここで子どもたちが立ち止ったことを確認(;´▽`A``

05mizutamari.jpg


「水がながれているぞ」
「雨降ってるからやん・・・」と子どもたちの一瞬の態度(;´▽`A``

齋さんが水たまりを足でつんつん。
「この水はどこからきたんだ??」 06dokokaranagareteru.JPG

たどっていくと 樋から水が流れ出てました〜
(いつも通る通路でしたが 私はまったく考えないで歩いてました〜)
レンガの上の水はどこに向かってるんだろう?

次に 庭で・・・

07kiwoueru.jpg
枝を見つけた齋さんが 子どもたちに指令を!
「木を つくろう!」
あちこちに落ちている枝を
庭のすきまに ぐっさ ぐさっと刺して
木がたちました(〃^∇^)o彡☆あはは

どんどんいきます〜〜〜
参加者の大人の人たちも雨の中、子どもたちが真剣に探検を続けるので、
真剣についていきます^^


公園の大きな木の下では雨があまりかからないなぁ〜とか
08kinositade.jpg

森の中にはなにかあるのかな〜
といった具合に 齋さんと子どもたちの世界が
できていきました。

森の中もどんどん進んでいきます!
09moridondon.JPG

こんなところから出てきた(*^_^*)

10sakugoe.JPG
 

 
子ども達は雨にも負けず、思い思いに楽しんでくれたようです。

今回のフォーラムやワークショップで得た内容を元に、
ひとはくは今後も ちいさな子どもがサイエンスに興味を持ってくれるよう、
日々活動していきます。


                        キッズひとはく推進室 荒川・清水

「環境水族館アクアマリンふくしま」さんからいただいた、

シーラカンスのおめんをつくってみました。

たいらな顔が…^^:

一枚のかみのなかに、頭があるよ♪

きってみよう^^

まずは、はさみを使って、チョッキンチョッキン

じょうずにできるかな〜^^ しんけんにのりづけです☆^^

のりをつけて…

 

できあがり(^^)/

なかよく、はいチーズ♪♪さかなの気分〜

     かっこいいね!!            こんなかぶり方もあるんだね^^

 

 

ワニもヘビもたのしそう〜 みんなで楽しくつくってみよう☆

 

 

明日から…

みんなの福島展 3月3日(土)〜4月8日(日)を、ひとはく3階にて開催します。

シーラカンスのおめんをつくりたい方は、4階ひとはくサロンまでお越しください。

(数に限りがございます。なくなり次第、終了いたします。ご了承ください。)

 

いろいろな発見ができる、ひとはくへ、ぜひお越しください。

スタッフ一同、心より、お待ち申し上げます。

 

笹山由利子(フロアスタッフ)

 

 

 

 

 

こんにゃく作り

2012年3月 1日

最近は「こんにゃく」が芋から作られることや、手作りできることを知らない子供たちがいます。こんにゃく作りを楽しんでもらおうと、人と自然の会では来年度こんにゃく作りを企画しています。そのために1月に会員11名で予行演習をしました。

材料のこんにゃく芋は、ひとはくのジンファーム横のむしむしガーデンで春に3年子を植付けして秋に収穫しました。収穫した芋は1キロくらいまで大きくなりました。

s-20120301-1.jpgまずお芋の根、赤い芽、黒い皮を丁寧に取り,茹でておきます。

茹であがったお芋に、分量のお湯を加えてミキサーにかけ、少し時間をおいてから凝固剤を加えてよく練ります。

s-20120301-2.jpg凝固剤を入れて練り始めると、かすかなお芋の香りがこんにゃく特有の香りに変わります。あとは丸、四角、細長い糸こんにゃく風等、形はいろいろできます。 ゆずの皮、人参、はこべ、ブロッコリーの葉、七味とうがらしをそれぞれ入れました。他にお好みのものを入れることもできます。

形ができたら熱湯で20分ほど煮てあくを抜きます。

s-20120301-3.jpgお湯の量、温度、凝固剤の分量、放置時間等ちょっとしたコツが必要ですが実際に体験してみると、段々こんにゃくになっていく過程がわかり、おもしろく楽しいものです。ぜひ体験してみてください。

出来立てのこんにゃくはおさしみ風にして、わかめや明太子等とあえてみました。煮物だけでなく、いろいろアレンジでき美味しくいただけます。

s-20120301-4.jpg今日の講師(会員の岡田照代さん)の説明を聞きながら、試食しました。

s-20120301-5.jpg来年の2月9日(土)に、人と自然の会『むしむしガーデンの会』がこんにゃく作りを行います。美容と健康にいい植物繊維が豊富なコンニャクを一緒に作ってみませんか? 

ぜひご家族で体験してみてください。

         人と自然の会(文:小林秀子・写真:能勢公紀)

 

平成24年3月になりました。今年度もあと1か月・・・・・


 3月1日(木) ひとはく大会議室にて「丹波の恐竜化石第6次発掘調査結果報告」に関する記者発表が行われました。その様子は、こちらからどうぞ

 そこに載せていないカットから何点か紹介します。

     blog_IMG_8727.JPG    blog_IMG_8765.JPG
 まず、記者発表に臨むいつもの三枝・池田の両研究員なんですが、今日は「このド派手な背景」にご注目!!ください。20という数字が見えますが、今年の10月にひとはくが20周年をむかえるということで、急きょ、某担当から「記者会見用のバックの飾りを作れ!!」という鬼のような指示が今朝出され、慌てて作ったものです。
 なんとなくテレビで見ている記者会見のような雰囲気になってるでしょ!! なてないって(^O^)

blog_IMG_8784.JPG  そして、記者の質問に対し、発掘現場の見取り図を書いて説明する池田研究員。参考のために持ち込まれた恐竜の頭部のレプリカの支持役に生涯学習課西岡課長も登場です。 blog_IMG_8769.JPG   blog_IMG_8738.JPG

 そして、長さ15mmほどの子どもの歯(と思われる)の化石が今回の目玉です。歯の表面がザラザラしているので竜脚類と判断できるそうです。ひょっとして、今まで国内で見つかった竜脚類の恐竜の歯の化石の中で、一番小さいものかも知れません!! blog_IMG_8714.JPG

 上の写真の白丸の中の化石です。奥にあるのは以前に見つかった歯の化石です。

あかりを つけましょ ぼんぼりに〜♪おはなを あげましょ もものはな♪

あさって3日は、うれしいうれしいひなまつりです♪

 

女の子の健やかな成長と幸せを願う日、おうちでおひなさまを飾ってお祝いをされる方も多いのではないでしょうか?

 

フロアスタッフとあそぼうでも、一足お先に「おひなさまづくり」をおこないました。

ひとはくのおひなさまは…じゃじゃーん!

 

s-P1110218.jpg卵のからで作った、まぁるいお雛様です。

 

最初は、鳥のたまごのふしぎについてお話を聞きます。種類によって、大きさや模様も様々で、面白いですね〜。

 

s-P1110169.jpgお話を聞いたあとは、お待ちかねのおひなさまづくり!

まずは、おひなさまを飾る土台にぼんぼりやたちばななどの飾りを付けていきます。

s-P1110182.jpg

飾り台が出来たら、おひなさまを作っていきます。たまごに着物を着せて、お顔をかいて、かんむりをかぶせたり、自由に作りました。

 

s-P1110184.jpg   s-P1110210.jpg     s-P1110195.jpg

みんなのかわいいおひなさま完成です!

ohinasama.jpgohinasama2.jpg

 

ご参加いただいた みなさま、本当にありがとうございました。

世界でひとつだけのおひなさま。大切にかざってね!

 

 

そして、3/3日(土)“ひなまつり”のひとはくでは、

ふかたん「ナゾの植物をさがせ!ふかたんクイズラリー」をおこないます。

 

fukatan.jpg植物博士の布施主任研究員を隊長に、ナゾの植物を探して深田公園へ出かけましょう!

てがかりは地図と写真だけ、さーて、みんなで探せるかなー?

木や花についての ぎもんや ふしぎも、植物博士の布施主任研究員に聞いてみよう♪

時間:3/3日(土)1400 場所:4階ひとはくサロンに集合 ※参加費無料です。(別途、観覧料が必要です)

 

ほかにも、1日中楽しめるイベントやオープンセミナーがもりだくさん!ぜひ、ひなまつりの日はご家族みなさんで、ひとはくへ遊びに来てくださいね。

みなさんにお会いできることを楽しみにしています。

 

 

フロアスタッフ ありむら・つじ・みの

みんなの福島展」の準備中です。

P1090136.JPG

 

展示用のボードを運びます。

 

              s-P1090134.jpg    s-P1090133.jpg

写真を大きくしてパネルに貼ります。

作業は、夜遅くまで続きます。

 

      s-P1090129.jpg    s-P1090137.jpg

 

展示は、今週土曜からです。

                        小林美樹(キッズひとはく推進室)

20周年ロゴマーク

   これが目印です

やお

)()(()()()()()()臨時(りんじ)休館(きゅうかん)()がおわり、ひとはくサロンに元気(げんき)いっぱいの笑顔(えがお)(かえ)ってきました。

休館(きゅうかん)()あけ最初(さいしょ)のフロアスタッフのイベントは・・・「りゅうのおりがみ」

たくさんの方が参加(さんか)してくださいました。

いろとりどりの折り紙(おりがみ)をくみあわせて、(いま)にも(そら)(たか)くのぼっていきそうな「りゅう」が、たっくさんできあ

 がりましたっ! 

 

ryuunoorigami.jpg

 

翌週の11日(土)・12日(日)は「だんごむしのおめん」。

カラフルなダンゴムシのおめんをつくっていただきました。

で、でたぁ〜! 博物館(はくぶつかん)は、あっという()に、「レインボーカラーのだんごむし星人(せいじん)」でいっぱいになり

した。 みなさんとってもよくお似合いでした。

 

dangomushi.jpg   みなさん、満足(まんぞく)そうな、(かお)、カオ、かお

   みなさんのこの笑顔(えがお)をみることができて、フロアスタッフもとっても(うれ)しいです。スタッフみんなで、チョキ

   チョキ、チョキチョキ準備(じゅんび)した甲斐(かい)がありました。  ほかにも、2月はたくさんのイベントがありました。

     18(土)・19(日)  「()はくの日〜(うみ)のいきもの〜」 ・・・2(かい)展示室(てんじしつ)
  
     25(土)・26(日)  「おひなさまづくり」  ・・・4(かい)ひとはくサロン

 

★3(がつ)のフロアスタッフとあそぼう  15()

      3(())・4((にち))   「復元画(ふくげんが)恐竜(きょうりゅう)()いてみよう」・・・4(かい)ひとはくサロン

     10(())・11((にち))  「()べ!ムササビグライダー」 ・・・4(かい)ひとはくサロン

     17(())・18((にち))  「()はくの()(もり)生きる(いきる)〜」 ・・・2(かい)展示室(てんじしつ)

20(()(しゅく))      「(かぜ)にのってとぶたね〜ハネフクベ〜」・・・4(かい)ひとはくサロン
  
     24(())・25((にち))  「(はる)のフォトフレーム」      ・・・4(かい)ひとはくサロ(さろん)

     31(())        「(かわ)魚つり(さかな)」           ・・・2階(2かい)展示室(てんじしつ)
 

    ★うきうきワークショップ   10()30(ふん)〜16()
   
     17(土) 「ひとはくミニパズル」                 ・・・4(かい)ひとはくサロン
    
     31(土) 「(はる)のモビール」                      ・・・4(かい)ひとはくサロン

     参加費(さんかひ)は 無料(むりょう)です。時間内はいつでも参加できるので、のぞいてみてくださいね。

    (はる)は、もうすぐそこまでやって()ています!

                           フロアスタッフ つじ いくこ

 

 

今日のひとはくは、子どもたちの声が楽しげに響きわたりました(^^)

ひとはくサロン♪ 新年の目標はなんだったのかな〜

館内を見学した後は、深田公園で元気に大縄跳び♪

寒そうな深田公園^^;;

 

4階ひとはくサロンでは、

「めぐってきました!山陰海岸ジオパーク」開催中(3月11日まで

ハンズオン♪

魚のプラスティネーション標本は、とってもおもしろい!!

博物館4階です♪

不思議な感触を体験してみよう(^^)/☆

 

おもしろい展示がいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。

スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。

 

笹山 由利子(フロアスタッフ)

 

 

 

kyoudouF3.jpg

先日、生物多様性協働フォーラムの第3回目が開催されました。
今回のタイトルは、社会の「つながり」を活かした取り組みの展開、です。まさに、多様な主体による参画と協働が意味するところのフォーラムとなりました。会場は、兵庫県庁のすぐ前にある兵庫県公館です。おかげさまで、広い公館が満席となりました。参加者数は450名で、高校生から年輩の方まで、こちらも多様性がゆたか。特に、若い世代の参加が多かったことが印象深いです。

講演では、当館の副館長の中瀬先生からは兵庫県における企業と行政と地域が協働した森林管理の仕組みとその事例について紹介。次に、滋賀県の経済同友会とともに活動されている菊池玲奈さんからは、琵琶湖汽船や滋賀銀行などの企業と連携した取り組みを、同じく滋賀県からブリジストン彦根工場での希少種保全や琵琶湖博物館と連携した取り組みが紹介されました。
kyoudouF3_taidan.jpg

フォーラムでは、兵庫県の井戸知事と滋賀県の嘉田知事の対談が、当館の岩槻館長の司会のもと行われました。対談の途中には、会場にいる研究者や環境に優しい農業を推進されている方を指名する一幕もあり、大いに盛り上がりました。90分の対談時間は、ちょっと長いかなと思っていたのですが、あっと言う間でした。会場のアンケートからは、もっと聞きたいとの声が多かったようです。
さらに、この会合には、環境省の渡邉綱男自然環境局長もお越しくださり、しっかりとエールを送って頂きました。多くの環境問題は、関西圏のなかで、府県の枠を超えて対応しなければならない課題が山積
です。しかも、再生すべき場所や保全しないといけない場所はたくさんありますが、予算、人材、人々の関心といった部分でより一層の努力が必要な状況です。こうしたネットワークを活かして、生物多様性をうまく活用し、保全し、再生してゆくことが必要になるのでしょう。このときに、博物館がハブとして大きな役割を果たせればと思います。

kyoudo3_osaka.jpg  kyoudou3_shiga.jpg
kyoudo3_hyogo.jpg  kyoudo3_mie.jpg

兵庫県公館のロビーでは各団体や博物館のブースが設営されました。
左上:大阪市立自然史博物館、右上:琵琶湖博物館、左下:ひとはく、右下:三重県立博物館
となります。どこの博物館もそれぞれの個性がでています。

kyoudou3_biwako1.jpg

琵琶湖博物館さんは、今回のフォーラムで移動博物館「どこでも琵琶湖博物館」のセットの一部を初披露くださりました。型どりした湖産の魚や象の歯など、ハンズオングッズが充実しています。滋賀県内だけでなく、関西圏全体で、いろんな博物館が協力して、「どこでも博物館」になることを期待したいと思います。非常に充実した会合でした。

(みつはしひろむね)

雪の朝

2012年2月18日

 ゆき1   ゆき2

  ゆき3   ゆき4

   ゆき5   ゆき6

 お気をつけてお越しください!!

みなさんは 
身近な樹木をじっくり見たことが あるかしら??

s-kobesuwayama 015.jpg 
スクリーンに映し出された大きな木をみて
子どもたちがいっせいに
「それ、しってる!!!」
「クスノキや〜〜〜」
「あるとこ 知ってる!!!」と
元気に言うではありませんか^^
 
今日は
神戸市中央区にある神戸諏訪山児童館へ
おじゃましました♪
 
準備をしているころから
子どもたちが学校から帰ってきいて
「今日なにかあるん??」って
そうだよ^^ 今日はいいことあるよ
 
ワクワク((o(゜▽゜○)(○゜▽゜)o))ドキドキ
 
小学1年生がメインで
身近な樹木のクスノキについて
研究員が とっておきのお話をします♪
 
『この大きな木、しってる?』
大きな木・・・というのは
兵庫県の[県の木]という[クスノキ]ですが
子どもち ちゃ〜〜〜んと知ってますね(*^▽^*)
「(県の)こうかん(公館)にもある〜」
「あ がいろじゅ(街路樹)にも〜」
「あ!!! こうてい(校庭)にもある!!」と
大興奮〜〜

 

クスノキの葉っぱを配って・・・、研究員が
『さあ〜 すかして 見てみよう!』というと、

葉っぱを 手にして・・・
s-kobesuwayama 031.jpg 

「みえる みえる」

拡大装置で葉っぱを大きくしてみると・・・

s-kobesuwayama 043.jpg

「あ あった!」
「おぉ〜〜 これっか」
 
次は 『においをかいでみよう〜』と言われて、
アハハ・・ 予想通り 
葉っぱを におってみました・・・が、
(そのまま鼻の近くに持っていっても・・・)
それじゃ においがよくわかりません

研究員に言われて・・・
葉っぱを くしゃ くしゃ〜としたら、
「くさい!」「うわ〜」と言い出す子どもたち。
また「ハーブみたいなにおい」という子どもも^^
 
このにおいは、
『昔から防虫剤に使っている、
[樟脳(しょうのう)]なんですよ・・・』
(やっぱりいまどきの子どもたちに
[樟脳]は無縁ですよね(;´▽`A``
いまや 防虫剤もいい香りの時代アハハ)

クスノキの幹や実なども 紹介されてました〜。

 


さて 今度は
『みんなの学校の奥に見える山は・・』ときくと
「ろっこうさ〜ん(六甲山)!!」

ですよね〜
『その中に[ふたたびさん]があるんですよ〜』
というと、

「???」
「あぁ。。。 ろうっこうさん・・・と同じ●●さんね^^」
 
その ふたたびさん(再度山)は、100年くらい前までは禿山だったんです。

s-kobesuwayama 048.jpg

 

その後 マツやスギなどを植えて今のようになったんです。

『で マツにはアカマツとクロマツなど、
種類がいくつかありますが・・・』
 
『さあ どっちがアカマツかな?クロマツかな??』
 
葉っぱを・・・
『手に あててみたら・・・痛いのはどっちだろ??』
 
真剣です(;´▽`A``
s-suwayama46.jpg   s-kobesuwayama 049.jpg 
 
そして 時間は過ぎ・・・ 帰る時間〜〜〜という
お友達もいて
大急ぎで [くるくるまわるタネ]を作成して
遊戯室で、いっぱいタネを飛ばしてみました!!
 
あっという間のキャラバンタイムでした^^
 
翌日から・・クスノキやマツを見ながら
何を思い出すかしら〜〜〜♪
 
             (キッズひとはく推進室)

お天気に恵まれた2月11日の発表会当日は、小学生から大人までさまざまな世代の参加者224名が、52件の発表を前に活発な意見交換や発表者間の交流を行いました。

それぞれが工夫を凝らした研究や活動内容を紹介し、迫力のある発表会となりました。これらの力作ぞろいのポスターや作品展示が4/8(日)まで当館2階企画展示室周辺で展示されていますので、是非ご来館ください。

なお、受賞発表・作品は以下の通りです。おめでとうございます!(共生のひろば担当 北村俊平)

       こちらでも紹介しています

【館長賞】
OP-06 II世誕生〜産卵 ヒサゴクサキリ(第2報)
 宮武美惠子(ひとはく連携活動グループ 鳴く虫研究会きんひばり)

OP-07 猪名川自然林サポータークラブ「タマムシのとぶ森づくり」
 三好悦夫・柳楽 忍・白樫誠治・福本吉雄・石丸京子(自然と文化の森協会 緑部会)

PP-13 淡路島の和泉層群から産出する化石十脚類
 岸本眞五(ひとはく地域研究員)

PP-11 丹波地域のホトケドジョウの保全活動
 山科ゆみ子・仲井啓郎・樋口清一・大塚剛二・足立隆昭・大谷吉春・長井克己・杉本義治・矢尾健三郎・田井彰人・酒井達哉・村上俊明・上平健太(ひとはく連携活動グループ 丹波地域のホトケドジョウを守る会)

【名誉館長賞】
OP-14 高校生が取り組む地域の特産を守るプロジェクト〜「特産でECO」の活動で農都篠山を笑顔に!〜
 糸川 駿・村山広夢・曹 永河・柳原大樹・庄治優介・尾上史生・金岡紗淑・木村光貴・久下雅人・小畠大樹・坂本晃熙・高岡 悠(篠山東雲高等学校)

OP-13 里山和楽会の活動〜地域とともに〜
 道満俊徳(里山和楽会)

PP-20 水の中の宝石
 森本靜子(ひとはく地域研究員、NPO法人シニア自然大学校水生生物科)

PP-14 鳴く虫ワールド2011
 ひとはく連携活動グループ 鳴く虫研究会「きんひばり」

【審査員特別賞】
OP-05 「未来の食事を支える昆虫食考察グループ Mushi Eater」たちの挑戦!
 吉村卓也・阪上洸多・堀内Ray湧也(ひとはく連携活動グループ テネラル)

OP-15 コラボで進める「わかりやすく、心に残る環境教育活動」の提案
 西谷 寛(海と空の約束プロジェクト)・冨岡美帆(兵庫県立大学PSS)

PP-37 ミヤマアカネリサーチプロジェクトの取り組み
 宝塚市立西山小学校

PP-33 地質模型作りで見る、みんなの山陰海岸ジオパーク
 藤本啓二・藤本守美・藤本悠人・岡崎聡郎・岡 記佐子・松原 勝・松原陽子・堀家 建・北山義雄・酒井正治・荻田雅弘・谷川俊男・森本泰夫・瀬戸口厚美・河津 哲・舟木冴子・島田大二郎・長島ひとみ・辰巳淳子・辰巳萌佑子・黒川義美・田中博子・土井口賢次・市村恵美子(石ころクラブ)

【会場注目大賞】
OP-05 「未来の食事を支える昆虫食考察グループ Mushi Eater」たちの挑戦!
 吉村卓也・阪上洸多・堀内Ray湧也(ひとはく連携活動グループ テネラル)

PP-33 地質模型作りで見る、みんなの山陰海岸ジオパーク
 藤本啓二・藤本守美・藤本悠人・岡崎聡郎・岡 記佐子・松原 勝・松原陽子・堀家 建・北山義雄・酒井正治・荻田雅弘・谷川俊男・森本泰夫・瀬戸口厚美・河津 哲・舟木冴子・島田大二郎・長島ひとみ・辰巳淳子・辰巳萌佑子・黒川義美・田中博子・土井口賢次・市村恵美子(石ころクラブ)

2月11、12日(土祝・日)に、

フロアスタッフとあそぼう『だんごむしのおめん』を行いました。

 

2月イベント「だんごむしのおめん」 

 

たくさんのお客様に、ご参加いただき、ありがとうございました。

フロアスタッフとあそぼうでは、毎週末、楽しいプログラムを準備しております。

 

またのご来館お待ちしております。 

 

フロアスタッフ:うえやまたかこ

 

 

 

 

本日2月11日は「共生のひろば」。

河合雅雄名誉館長の基調講演を皮切りに,口頭発表が続けられています。

koutou.jpg

「共生のひろば」の面白さはひとことでは語りつくせません。

あえて言うなら,「発表者が多様」であり「研究テーマも多様」であることでしょうか。

百聞は一見に如かず。今からでも是非おいでください(^ ^)。

 

 

 

 

口頭発表は15:00までで,その後から閉館まではポスターと作品の発表時間になります。

現在はまだ口頭発表の時間。ポスター会場は閑古鳥かな,と思いつつ行って見ると・・・

tenji_1.jpg tenji_mikage.jpg

おおっ,すでにセッションが始まっているではありませんか!どの発表も,着眼点や表現方法が素晴らしくて,楽しいものばかりです。

tenji_2.jpg

左写真の方々は,「扇風機を使って種子がどれくらい飛ぶのかを体験してもらう」というプログラムを取り入れた発表をされていました。

いろいろ工夫されていますね。

小学生による調査やジオラマ製作アリ,学術的にも優れた発表アリ,と今年も盛りだくさんです。

以上,速報でした!

 

 


明日は、7回目の実施となる「共生のひろば」が開催されます。

去年の共生のひろばは、雪にも関わらず大勢の方に参加いただきました。
今年の口頭発表は15件(内7件は初発表)、ポスター・作品発表は37件です。
私も毎年楽しみにしている、河合名誉館長の基調講演は「シートン動物記について」です。


明日の準備中です。 

s-P1080685.jpgそして、今ひとはくでは、

トピックス展「兵庫県産中・古生代有孔虫化石〜小林文夫コレクションから〜」が展示中です。

 

s-P1080663.jpg小林文夫(私と親子じゃありません!)主任研究員が約45年間に作成した日本各地や海外の石灰岩の薄片約33,000枚と多数の岩石標本のコレクションの一部、兵庫県産中・古生代有孔虫化石を紹介。

う〜〜〜ん。難しそう。どんな世界なのでしょうか?

 

報告展示「めぐってきました!山陰海岸ジオパーク」が開催中〜。 

P1080657.JPG

   山陰海岸で獲れた海産魚類の限りなく本物に近い、プラスティネーション標本(食べられませんよ!)

s-P1080686.jpg「ジオバク」:ひとはくが、山陰海岸ジオパーク支援を推進するために作りだした、タヨウ星人のひとつのキャラクター。可愛いでしょ。ジオバクと一緒にジオパークをめぐってきました。

s-P1080688.jpg「ジオバク」に対抗して、私も「みきもん」とめぐってます。って誰やねん?

スタッフの両角さんが作ってくれて、美濃さんが命名して名札を付けてくれました。
私と一緒に働いています。なので、キッズキャラバンでも一緒です。
s-P1080448.jpg人気者の「みきもん」は、取り合いに。「ちょっと、うらやましいぞ」。

 

寒い日が続いていて、出かけるのも億劫になっちゃいますが。

是非、明日はひとはくの「共生のひろば」へお越しください。会場の熱気はすごいですよ〜。



                            小林美樹(生涯学習課)

昨日(2012年2月7日),神戸市にある大沢児童館へ行ってきました。

insect_ozo.jpg

まずは1年生と4年生が児童館に到着。虫眼鏡で昆虫(標本)を観察しながら,2年生・3年生の到着を待ちました。

「カブトムシって毛が生えてるんだね」と,子ども達が自分の発見を教えてくれました。

 

 

 

 

 

みんなそろったところで,プログラムがスタート。最初は身近な動物のお話です。大沢にはアライグマが出没するらしく,アライグマをよく知っている子どもたちもいました。続いて動物たちの毛皮(実物)が登場。「わー」「きゃー」と言いながらも楽しそうでした。

doubutu_ozo.jpg kegawa_ozo.jpg

 

そして,動物たちによって運ばれる植物の果実についての紹介。ひっつきむしの話をしはじめたとたん「オナモミ!」「アメリカセンダングサ!」といった声が!!。うーんさすがに良く知っていますね(感心)。

  そして,オナモミやアメリカセンダングサなどを拡大してスクリーンに投影。鋭いカギヅメなどが大写しになると「おお〜」「なるほど〜」という声がおこりました。

その後は,いくつかのブースに分かれてワークショップを楽しみました。みんな一通りまわれたかな?

yousu_ozo.jpg hone_ozo.jpg

 

最後はみんなで集合写真。「楽しかったー」っといってもらえてよかったです。児童館のみなさま,お世話になりました!

syugo_ozo.jpg  

(キッズひとはく推進室 布施・塚本・清水) 

kinki_kodomo5_zentai.jpg2012年2月4日にひとはくにて、近畿「子どもの水辺」交流会が開催されました。

満員御礼です! 遠くからお越しくださりありがとうございました。

近畿地方の各府県から多数の団体が参加し、子ども達が日頃、水辺を題材として学習した成果を発表します。大阪府にはじまり、各府県が事務局を担当して、5年目の今年は兵庫県が担当です。1年間の活動の成果を総決算するという意味で、この時期なんです。
  kinki_kodomo5_bukai.jpg    kinki_kodomo_zentai3.jpg
ただ、発表するだけでなく、各グループごとに、子ども達が調べた内容を発表し、他の団体の子ども達と意見交換し、その内容をとりまとめて、最後に参加者全員にむけて発表し、さらに意見交換や交流します。こうした学習は、とかく自分の学校や地域だけに、こもりがちなのですが、いろんなアプローチ、いろんなまとめ方、自然の様子を学ぶことができます。アンケートを拝見したところ、やはり、場所の違いや考え方の違いがあることが、子ども達にとっては興味深かったようです。

発表にあたっては、写真にあるように手製のポスターや小道具を駆使してプレゼンします。今回は、全体交流会の際に、ビデオカメラで発言者をクローズアップして、スクリーンに大写ししました。こうすることで、ライブ感があり、発表ポスターをつかって細かく説明したりと、大変有効でした。この技法は、ちょっと数が多いときの授業なんかに適用できそうです。

kinkikodomo5_mizube_fmk.jpg   kinkikodomo5_fuunyu.jpg
kinkikodomo5_kodai.jpg   kinkikodomo5_kyoritsu.jpg

会場では、さまざまな団体さんに体験イベントなどを出展いただきました。顕微鏡で水生昆虫を観察し、デジカメで撮影してポストカードにするイベント、封入標本づくり、古代の水辺の生物化石、パックテストでビタミンCを測定するなど、交流会以外でも体験できるようなイベントを開催しました。

さて、この交流会ならではの良い点について考えてみました。それは、他の人の発表や他のところの水辺の様子を知ることで、自分のとりくみを相対化できるところにあります。実際に、会場を巡っていると、参加された親どうし、親子や引率者どうしで、「あの発表はおもしろかった」、「あのまとめ方はいい」、「話し方が工夫されている」、「あの発表にあった川に行きたい」といったような会話が実にあちこちでありました。交流の効果でしょう。アンケートをみても、やはり他の人の発表や他の水辺の様子を聞けたことが最も興味深かったようです。それと、子どもだけでなく、親や引率者にも新たな視点や知見を与えてくれます。

そんなわけで、無事に会が終了いたしました。今回の会合をすすめるにあたって、近畿「子どもの水辺」交流会の実行委員のみなさま、事務局をつとめられた兵庫県県土整備をはじめ、各府県の土木系職員のみなさま、近畿地方整備局のみなさま、河川環境管理財団のみなさま、そして、各団体を引率し、展示を出展くださった水辺での活動をリードされてきた市民団体のみなさまに、この場を借りてお礼申し上げます。


【おまけ】今回の僕のなかでの裏MVPは共立理化学研究所さんです。
kinkikodomo5_kyouritsu1.jpg
会が終わってからの反省会では、水質検査で有名なパックテストの製造元、共立理化学研究所さんのスタッフによる、パックテスト漫才が披露されました。パックテストでビタミンCを測定しながら笑いをとってます。自社の商品のツボを知り尽くしたパフォーマンスに脱帽。たしかに、ロンドンの自然史博物館のサイエンス・イベントを視察にいったとき、向こうの担当者に重要なポイントを尋ねたところ、ショーは2人でやること、だった。忠告を思い出しました。ボケとツッコミはサイエンスコミュニケーションでも重要。商品の製造と販売から、体験学習のイベント、活用のパフォーマンスとネタまでお見事でした。

(みつはしひろむね)

 





たぁーーーーーいへん、お待たせいたしました!!

   いよいよ明日から、ひとはくは開館しまーーーーーす!!!

 

 

(o^^o) 目玉は?というと、それがもう伝えきれないくらいあります。

 

1 「めぐってきました!山陰海岸ジオパーク」の報告展示

2 「兵庫県産 中・古生代有孔虫化石〜小林文夫コレクションから〜」のトピックス展

3 「第5回近畿子どもの水辺交流会in 兵庫」

4 「第7回共生のひろば」

5 「共生のひろば展」

6 「第3回生物多様性協働フォーラム」

7 オープンセミナー

8 うきうきワークショップ

9 フロアスタッフと遊ぼう

10 花工房

11 ドリームスタジオ   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いっぱい過ぎる(゚ε゜;

 

 

 そして、明日からの開館にそなえて、避難防災訓練を行いました。

 消防の方から、ではなくてちゃんと三田市消防署から職員に来ていただきご指導いただきました。

避難完了 → 講評 まず、避難訓練を行いエントランスホール付近に全員無事に避難完了。

わっかりやすぅーいそして、消防署員から消火器を扱う時の注意点を教えていただいた後、実際に消火の訓練。ひとはくの職員や警備員、フロアスタッフも訓練しました。

もくもく!!  慌てないで!!  手前から掃くように噴射 

あってはならないことですが、万が一火の手が上がってもこれで安心です。

AED初めての人も  しっかり聞いて  やればできる

 その後は、AEDを使った心肺蘇生法の講習がありました。もしも救急事案が発生した場合には、これで対応できます。

 

 

 

 ぜひ、ひとはくにお越しください!!

ひとはくへどうぞ

ひとはく2012

2012年1月27日

ひとはくは199210月に開館し,今年で20年目を迎えます。もちろん,準備期間がありますから,ひとはくの実質的な活動期間はもう少し長くなります。さらにその20年のうち,2002年から新展開を始めました。20年の前半と,後半の新展開はほぼ半分ずつになります。新展開も準備期間がありましたから,ちょうど10年ずつなどと刻むことができないのはいうまでもありません。その間,構成メンバーに移動はありましたが,ひとはくとしての活動は一貫したものがあります。ひとはくが何を目指して開館したか,10年後に新展開を必要としたのはなぜか,20年を通じてひとはくが何を成し遂げ,何ができなかったのか,21年目以降のひとはくは,20年間の実績に基づいて,何を目指し,どのような活動を展開すべきなのか,ひとはくは20年目のひとはくに課された問題を直視しようとしています。

 

 20年というのは,個人にたとえると,成人に育つ期間です。機関でも,個人と同じように一定の成長を刻む期間といえるでしょう。ひとはくは成人できるか,大人の機関として貢献できるようになるか,それが見えてくるのが今年だといえそうです。

 化石の発掘にともなう諸企画はますます広がりを見せています。化石自体が面白い科学的な展開を見せているだけでなく,昨年のシンポジウムでも内外の評価を得たように,発掘,クリーニング,研究,成果の集成と展示など,一連の活動がひとはく独自の展開を見せています。篠山層群の化石について,今年ももっと新しい展開があることでしょう。

 

 

【恐竜化石シンポジウムinたんば】 

       s-DSC01092.jpgのサムネール画像    s-DSC01101.jpg   

      (発掘体験会)    シンポジウム会場ロビーでの展示

 

 

山陰ジオパークの事業にもひとはくは積極的に参画してきました。今年も,この企画がさらなる盛り上がりを見せることを期待し,ひとはくのもてる力をここでも発揮することになると思います。 

 昨年から,多少遅れていたキッズへの対応が活発になりました。県内外の活動は,これまでのキャラバンなどの経験を生かし,災害に痛めつけられた東北地方での活動に貢献することもできました。仙台と八戸,久慈での活動が,地域のキッズと関連の人たちに学びの歓びを運んだものだったと考えています。このような貢献が,今年はさらに拡大するように,当該地域の人たちと恊働する企画を展開します。

 

 【キッズキャラバンin東北】

      hachinohe4-2.jpg   kuji-P1050210.jpg

         (青森県八戸市)       (岩手県久慈市)

 

新展開が定常化したひとはくの活動が,大人に育ってさらなる飛躍を描き出すのはどのような手だてによってでしょうか。ひとはくのスタッフが主体的に活動するのは当然ですが,ひとはくにかかわっていただくすべての人との恊働もさらに望ましいかたちに高度化させる年にしたいものです。

 

                                           岩槻 邦男(館長)

 

 2012年 辰年が 平穏な年でありますように〜


食いしん坊の私は 毎日みんながおいしいごはんを食べれますように〜 と願っています。(^−^)


1月のスタッフのイベントでは 今年の干支 辰にちなんで 「りゅうをつくってみよう」を
 
行いました。たくましい竜がたくさん 完成しました。

  <りゅうのかおはトイレットペーパーの芯でできていますよ> 


きょうだい お孫さんと

 

    ☆ひとはくは1月10日(火)〜2月3日(金)まで長期休館中です。(m(__)m)


2月4日(土)より 楽しいイベントをたくさん用意して 皆様のお越しをお待ちしています。             


    ★2月のフロアスタッフとあそぼう  15時〜

      4(土)・5(日)   「りゅうのおりがみ」・・・4階ひとはくサロン

りゅうのおりがみ

 

     11(土)・12(日)  「だんごむしのおめん」 ・・・4階ひとはくサロン

     18(土)・19(日)  「画はくの日〜海のいきもの〜」 ・・・2階展示室
  
     25(土)・26(日)  「おひなさまづくり」  ・・・4階ひとはくサロン
 

    ★うきうきワークショップ   10時30分〜16時
   
      4(土) 「とっても簡単化石のレプリカづくり」 ・・・4階ひとはくサロン
    
     12(日) 「ちょうちょペーパークラフト」    ・・・4階ひとはくサロン
 
     26(日) 「とっても簡単化石のレプリカづくり」 ・・・4階ひとはくサロン

 

   寒い日が続きますが皆さん 風邪に気をつけて お過ごしくださいね〜(*^_^*)

                           フロアスタッフ おの まゆみ

みなさぁ〜ん

 

 もう申し込まれましたでしょうか? 【第7回 共生のひろば】

 「知る」という楽しみ。場所や関心により、その調べ方や楽しみ方はいろいろ。

 「共生のひろば」は自然や環境についての楽しみ方を知った方々が発表を通して、さらに多くの人と「知る」を共有する楽しい発表会です。毎年211日に実施しており、今回で第7回になります!

 

 キノコや鳴く虫、ビオトープ活動、森づくりなど、地域の自然・環境・文化にまつわる研究と活動を市民のみなさん、小学校や高等学校等など計52組が口頭発表、ポスターセッション、作品紹介を行います。発表者と聴講者の楽しい情報交換も活発に行われます。

 

場所:兵庫県立人と自然の博物館(三田市)ホロンピアホール

期日:2012/2/11(土・祝)(要 参加申込)

時間:100017:00

 ※入館料のみ必要です(大人200円、大学生150円、高校生100円、小中学生は無料)

 ※※詳細はhttp://hitohaku.jp/top/11event/11kyousei.htmlから

 ※※※当日の発表プログラム、発表要旨についても上記サイトに掲載ています。

 

申込方法:

 「共生のひろば聴講希望」と明記し、住所・氏名・電話番号等の連絡先をご記入の上、下記まではがき、Fax、またはE-mailでお申し込み下さい。(2012131日 締切)。ただし、定員に達していない場合は、締め切りを延長します。 

 

669-1546  三田市弥生が丘6丁目

 兵庫県立人と自然の博物館 生涯学習推進室

 Fax079-559-2033 E-mailseminarアットhitohaku.jp

              (アットを@に換えてください)

 

 

================================================================

 昨年度までの様子は以下の報告書にまとめられていますので、あわせてご覧ください。

 

 昨年の開催の様子はこちら

   http://hitohaku.jp/blog/2011/02/220/

 報告書「共生のひろば 6号」はこちら

   http://hitohaku.jp/top/kyousei/houkoku10.html

 報告書「共生のひろば 5号」はこちら

   http://hitohaku.jp/top/kyousei/houkoku09.html

 報告書「共生のひろば 4号」はこちら

   http://hitohaku.jp/publications/book.html#hiroba4

 報告書「共生のひろば 3号」

   http://hitohaku.jp/top/kyousei/houkoku07.html

 報告書「共生のひろば 2号」

   http://hitohaku.jp/top/kyousei/houkoku06.html

 報告書「共生のひろば 1号」

   http://hitohaku.jp/top/kyousei/houkoku05.html

今日は,楊津(ようしん)小学校で,1年生から3年生を対象としたセミナーを開催しました。

楊津小学校では,1月31日まで,「キッズミニミニひとはくキャラバン」が開催されています(→準備の様子はこちら)。展示会場では,子ども達が熱心に昆虫標本を見ていました(^ ^)。

さて, チャイムが鳴り,3時間目のはじまりです。今回は「身近な哺乳類」と「植物の種子散布」がテーマ。まずは,デジタル紙芝居「うりんぼのごちそう」からスタート!野生動物との共生について,やさしく学びます。

yoshin1.jpg yoshin2.JPG

 

デジタル紙芝居の後は,本物のイノシシの頭蓋骨が登場!イノシシをはじめ,ニホンジカ,タヌキ,アライグマの毛皮を実際に触って,毛皮の違いを確かめました。

 

yoshin3.jpg yoshin4.jpg

 

一人ひとり毛皮を触った後は,哺乳類によって運ばれる植物の実について学びます。ひっつきむしがイノシシの毛皮にしっかりひっつく様子も体験。

ところで,ひっつきむしはどうして「ひっつく」のでしょう?拡大していみるとその理由が良く分かります。サイエンススコープを使って,「ひっつくしくみ」を調べてみました。「おぉ〜,(トゲの先が)やじるしみたいになってる!」

そして4時間目。植物のいろいろな種子散布方法について,お話を聞きます。その後は「ひっつきむしダーツ」。イノシシの的に向かってオナモミの実を投げます。誰が優勝かな〜?

yoshin6.jpg yoshin7.jpg

 

 「ひっつきむしダーツ」班の隣では,「くるくる回るタネを作って飛ばそう」班が,紙とクリップで工作。どうやったらきれいに回るかな?上手にできた友達にコツを聞きながら,改良を重ねます。

yoshin8.jpg

yoshin9.jpg

 

最後に,「ひっつきむしの絵」と「分かったこと・気づいたこと」を書いてもらいました。オナモミだけでなく,アメリカセンダングサ,ノブキなどいろいろなひっつきむしの絵を描いてくれ,曲がったとげや腺体を描き込んでいる子どもたちも多く見られました。

今回のセミナーを受講する前に描いてもらった「ひっつきむしの絵」と比べてみると,その差は一目瞭然。

yoshin10.jpg yoshin11.jpg

 

生き物はとってもおもしろい!これからも色々なものに興味を持って観察してね。

ではまた,博物館で会いましょう(^ ^)。

(キッズひとはく推進室 布施・清水)

みなさぁ〜ん!!

 

 ひとはくはただいま臨時休館中ですが、明日125()から31()<土日は除きます>までの間、猪名川町立楊津(ようしん)小学校で「キッズミニミニひとはくキャラバン」を実施しまぁ〜す!!

 

 今日の午後その準備に行ってきました。標本を運んだりはく製を展示したり、PTAの役員さんや学校の先生たちといっしょに準備しました。

楊津小学校に到着!!

     展示ケースも組み立てて・・・・   この黒い物体は何だ!!

 会場は、楊津小学校2階会議室で、動物のはく製や世界の美しい蝶、巨大な昆虫模型などを展示します。近隣にお住まいの方は是非一度お訪ねください。

 

 

きてね

 

2月3日(金)まで、ひとはくは臨時休館中です。

「よ〜休むなぁ。」って?

いえいえ、休んでませんよ。臨時休館中のひとはくをチラッと紹介しちゃいます。

 

ひとはく手帖2012編集中〜。来年度のセミナーをどーんと掲載しまぁす。

編集には、何日もかけて多くの人が作業しています。

             s-P1080571.jpg         s-P1080590.jpg  

発行まで、もう少し待ってね。

 

s-P1080566.jpg

広報連絡会議中〜。なんだか、みんな、難しい顔をしてるな。

みなさんに、より新鮮な話題を提供するために考えています。

 

大谷主任研究員による、「昆虫標本づくり」のセミナーです。フロアスタッフが参加しています。私が飼っていたスズメバチも標本になる予定。

 

                 s-P1080579.jpg    s-P1080589.jpg 

 

                 s-P1080581.jpg    s-P1080583.jpg

 

観光情報誌による ひとはくの「おもてなし美人」への取材です。

どんな紙面になるのでしょうか?

 

s-P1080567.jpgお客様のいない、ひとはくは寒くて暗くて、寂しいですが、スタッフは、このように臨時休館を過ごしています。

また、2月4日(土)から、みなさまにお会いできることを楽しみにしています。

 

                              小林美樹(生涯学習課)

この模様は?

今日のgoogleのタイトルにありました

これはなんだ?

 1月11日は「ニコラウス ステノ」という科学者の誕生日だそうです。今から300年も400年も前の科学者の研究が、現在の丹波の恐竜化石の研究にもつながっているんだね。スゴイスゴイ!!

臨時休館のお知らせ

2012年1月 9日

明日1月10日(火)から2月3日(金)まで

メンテナンスのため臨時休館いたします。

 

2月4日(土)から開館いたしますのでお楽しみにお待ちください。

 

本多淳二 

今朝の深田公園は…

サッカー少年が気持ちよさそうに運動中(^^)

深田公園

 

4階ひとはくサロンでは…

ワニさんにヘビさんが混じって、朝ミーティング中♪

ふむふむ〜ほーほー

新年のもくひょうは、2月29日(水)まで受付してます!

 

タツノオトシゴも仲良く、優雅にゆ〜らゆ〜ら

かわいいなぁ

 

本日のひとはくはフロアスタッフのイベントがいっぱいです(^^)/

新作デジタル紙芝居「ころころだんちゃん」11:00〜・14:30〜(所要時間約15分)

展示室ツアー「ボルネオジャングル探検」11:30〜(所要時間約20分)

フロアスタッフとあそぼう「どうぶつすごろく」15:00〜(所要時間約30分・定員10名)

 

今日はどこへ行こうかと迷われてるあなた〜

ぜひ、ひとはくへお越しください(^^)/

スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。

笹山由利子(フロアスタッフ)

 

 

 

今日は、発掘調査の 年明け作業初日です。

s-P1080521.jpg 駐車場に車を置いて現場まで歩きます。とても景色がよく、季節によって見える風景は変わります。地元の方は普段、散歩道として利用されています。 

s-P1080543.jpg

 今日は、朝一番に大勢の方が発掘現場へ見学に来られていました。登録指定有形文化財の発電所跡の中へ入るところです。大正11年地元住民によって完成したレンガづくりの建物です。

地元のボランティアの方が案内をしています。

 

                  s-P1080522.jpg  s-P1080526.jpg  

今回の6次発掘のボランティアさんたちの作業場所は、発電所跡の向いです。

例年と違った雰囲気です。

 

               s-P1080537.jpg

ボランティアのみなさん、熱心に化石をさがしています。 

 

                          s-P1080535.jpg                           

現場は深く深く掘られています。三枝主任研究員と池田研究員の姿、分かりますか?

とても危険なので、フェンスより外から見学してくださいね。

 

駐車場に隣接する「元気村かみくげ」では、とん汁が無料でふるまわれていました。

                                           s-P1080551.jpg

うぁ〜。美味しそう!私も1杯くださいな。  

             s-P1080548.jpg        s-P1080549.jpg 

とん汁を食べながら、1杯。ん〜〜〜、より美味しそう。

ユズとネギいっぱいのとん汁はとても温かく美味しかったです。ごちそうさまでした。 

 

発掘作業は続きます。ひとはくブログの愛読している皆さんに、いい報告ができますように☆

                             

                           小林美樹(生涯学習課)

 

 

オモロイおっちゃん新年とともに、またまた〜謎の講談師(オモロイおっちゃん) 『 河南堂珍元斎 』 が

ひとはくサロンにやって来ました!!

 

s-P1100883.jpg本日は干支のお題…「天にのぼるぞ!竜になりたかったオオサンショウウオ」でした。

親子連れのお客様にもご参加いただき、さあ〜クイズに挑戦!

 

s-P1100887.jpg今日一番ノリノリの君には、珍元斎特製「オリジナルのセンスがいい(?)扇子」が

プレゼントされました。(*^_^*)V

 

青木先生大セミナー室では、ワニ類研究家の青木良輔さんの講演

 干支展2012辰さんようこそ関連 新春オープンセミナー

  「きみは龍をみたか:人類が滅ぼした中国の巨大クロコダイルの正体」 がありました。

みなさん大変興味深く、お話を聞いておられました。


s-P1100900.jpg s-P1100899.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 スタッフのイベントは「お正月凧づくり」

感想を伺ってみると…「かんたんだった!」 「たのしかったぁ〜。」 と大満足(^u^)

スタッフもとっても楽しかったぁ〜(^^♪ また遊びに来てくださいね。(^O^)/

s-P1100911.jpg竜のように…凧のように…運気が上がりますように!!

今年も一年よろしくお願いいたします。m(_ _)m


                     2012年1月 フロアスタッフ 一同

 

今年のウド小屋

2012年1月 6日

 三田と言えば「ウド」 高級食材として扱われている貴重なものですが、このウドを育てるのが「ウド小屋」です。2年前にもブログで紹介しました。 

   http://hitohaku.jp/blog/2010/01/post_599/

 

 今回は、ひとはくの建っている深田公園のすぐ近く、歩いて10分ほどの下深田の田んぼに建てられている小屋です。お昼休みにチョコッとお散歩して見学しました。

 ウド小屋1   ウド小屋2   ウド小屋3

 高さ5m 幅7m 長さ25mほどの巨大なわら小屋です(巻き尺で測っていません!!目測です!!)。小屋の中が水浸しにならないように周囲に溝も掘ってあります。この中で、わらをたくさん使って美味しいウドが作られているんですね。

 先人の知恵を今に引き継ぎ,伝統として残されていくんでしょう。スゴイスゴイ!!

 春になれば三田で育ったウドが全国に出回ると思います。

珍賀新年!

2012年1月 5日

あけましておめでとうございます!!

今年も、何とぞ何とぞご贔屓のほど、よろしゅうーお頼み申し上げまするぅ〜〜♪

     パシッパシッ

 

 

 昨年末は「陳舜臣的神戸愛」と題した元町高架下プラネット EartHでのイベントがシゴト納めでした。

chin1.jpg

作家陳舜臣さんの半生の物語講談「陳舜臣ものがたり」 chin2.jpg

と陳さんとの思い出などを語る松北寿美恵さんとの対談をしました。

chin3.jpgそして、辻信一さん(まちづくりコンサルタント)、三輪秀興さん(ノンフィクション・ライター)、宮西悠司さん(まちづくりプランナ−)、による作品「三色の家」の舞台のまちあるき。 chin4.jpgひとはくの提供した古写真などを見ながら、昔の神戸にタイムスリップした感じになりました。 chin0.jpg

 

 

 この陳舜臣的神戸愛はなんとシリーズ化され、次回はちと趣をかえて、1月28日(土)13:30〜街角から見た元町・海岸通の都市形成史〜小説「黒い米(武田芳一著)」をひもときつつ〜」講師:中尾嘉孝氏です。

 お問い合わせは

 プラネット EartH    050-3716-3540まで。  chin5.jpg

 

 

 さて、今年の珍元斎のシゴトはじめは、ひとはくにて、

1月7日(13時〜13時半)講談「天に上るぞ!竜になりたかったオオサンショウウオ」です。

三田の尼寺川に住むオオサンショウウオの岩崎ガタロウは、突然、「わしは竜や。天にのぼるぞ!」と言いだします。その騒動に巻き込まれた村人たちは・・・講談乞うご期待!

 

ひとはく地域研究員 河南堂珍元斎

ひとはくの干支展2012 辰さんようこそ! に関連するオープンセミナー等をご紹介します。

 

 まずは、本日14()午後3時から ひとはくサロンにて

  新春フロアスタッフとあそぼう 「りゅうをつくってみよう」 です。

 昨日3日と今日4日の二日間限定プログラムです。まだ間に合うよ!!

 今からひとはくにおいでよ!!

 

 

 

 そして、17()午後1時〜130分 ひとはくサロンにて

  新春講談 「天に上るぞ!竜になりたかったオオサンショウウオ」 をお届けします

 講談師はいつもの河南堂珍元斎さんです。

 今年も「おもしろ」「おかしく」「派手に」「楽しく」しゃべくりが炸裂します。

 どなたさまもお越しください。

 

 

 

 さらにさらに、17()午後315分〜445分 大セミナー室にて

  「きみは龍をみたか:人類が滅ぼした中国の巨大クロコダイルの正体」 があります。

 鈴木研究員によるオープンセミナーの紹介ブログにもありますが、果たして巨大クロコダイルの正体は何なのか?是非、ワニ類研究家の青木良輔さんの講演をお聴きください。

 

 

 

 

情報管理課:八尾 今年は辰年

 

いつも、ひとはくブログを愛読してくださってるみなさま、
本年もよろしくお願いいたします。

 ひとはくは、今日から開館しています。

10時30分に始まった「簡単化石のレプリカづくり」。

(午後4時までの間、いつでもご参加いただけます。)

s-P1080471.jpg今年は辰年。そうそう館内いろんなところに竜(龍)がいますよ。

       s-P1080468.jpg     s-P1080474.jpg

 

      s-P1080470.jpg      s-P1080472.jpg

 

           龍は「ワニ」だった!?                           s-P1080467.jpg

 探してみてね。 

 

今日、来れない?9日(月・祝)まで休まず開館してますので、いつでもお越しください。

                                                                                      小林美樹(生涯学習課)

Copyright © 1995-2015, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.