オオフタオカゲロウ
Siphlonurus binotatus (Eaton)
カゲロウ目 フタオカゲロウ科 フタオカゲロウ属

●体の特徴・生活の様子

体は流線型で、大きな目が特徴的です。
腹部の第1〜2エラは、2枚が対になっていることが特徴です。
石などについた藻類食べます。
大きな河川の中流から下流域の、たまりやワンドなどで見つかります。
羽化時期:4〜7月の年1回

【専門的に・・・】
幼虫は、サイドプール、たまり、ワンドなど浅くて干上がりやすい一時的な止水域に高密度で生息し、砂底表面の付着藻類 を摂食するはぎ取り食者 (browser)である。冬季から春に急速に成長します。 この種の特徴は、 1) 腹背に樹枝状紋がある、 2) 腹面にはハ字形紋以外に第1〜5腹節の中央部に小円形紋、 第1〜9腹節の上部外側に小円紋がある、 3) 左大腮の外側の犬歯の先端から少しさがったところにもう1つ突起が見られる、 4) 小腮鬚の中央節の内縁と外縁にそって各1列、7本以上の棘毛がはえているの4点です。
本種の幼虫において、雄成虫の杷持子に相当する突起(df)の基部内側に突起があり、陰茎に相当する突起(dp)の先端が丸い という特徴が知られています (石綿, 2001)。

よく似た種類
ナミフタオカゲロウ
ヨシノフタオカゲロウ

●環境とのかかわり
 
その他の写真

幼虫
頭部背面

幼虫
腹部背面
幼虫
小腮鬚
成虫

幼虫
尾毛

幼虫
えら
幼虫
左大腮