ミルンヤンマ
Planaeschna milnei (Selys)
トンボ目 不均翅亜目 ヤンマ科 ミルンヤンマ属

●体の特徴・生活の様子  

体は長く、ガッシリしています。
目が大きく、体色は黒に近い色をしています。
肉食で、あごを伸ばして獲物を捕まえます。
成虫:7月〜晩秋


【専門的に・・・】
明治時代に来日し地質学と鉱山学を教えたイギリス人のジョン・ミルンに和名は由来しています。 幼虫は、森林に囲まれた山間渓流の、有機質が多く沈積するような淵でみつかります。 コシボソヤンマと似た環境で見つかりますが、慣れれば肉眼でも見分けられます。 採集のしかたにもよりますが、本種の幼虫はコシボソヤンマより発見が少ないです。
成虫はコシボソヤンマに似てスリムで、早朝と夕方に活動を始めます。 水際の湿った倒木や朽ち木の組織内に産卵します。

よく似ている種類
コシボソヤンマ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「きれいな水」に生息する種類となっています。
その他の写真

よく似た仲間と比べてみよう(頭部背面)
コシボソヤンマ:後頭側角に突起がある

ミルンヤンマ:後頭側角はわずかに角張るだけ

下唇全形

側片
腹部背面
腹部腹面(メス)

生息環境: 兵庫県揖保川町馬場−相生市(標高50m)

生息環境: 兵庫県加西市法華山一乗寺(標高100m)