クロスジギンヤンマ
Anax nigrofasciatus nigrofasciatus Oguma
トンボ目 不均翅亜目 ヤンマ科 ギンヤンマ属

●体の特徴・生活の様子 

体は長く、ガッシリしています。
縦に大きい目と、背中にはいった2本のラインが特徴です。
腹部の横の突起が鋭く、触るとちょっと痛いです。
肉食で、あごを伸ばして小さな水生生物を捕まえます。
小規模な水域に生息します。
成虫:4月〜6月

【専門的に・・・】
幼虫は、平地〜丘陵地の鬱閉的な池沼、とくに小規模水域に生息します。水中の植物につかまったり、植物性沈積物の 陰に潜んで生活しています。ギンヤンマと酷似しています。 ギンヤンマより、頭部と胸部に複雑な斑紋が入ります。羽化時期が早いので、秋〜冬に大型である場合、本種です。
成虫は、ギンヤンマによく似ているが、より黒味が強い。産卵は、夕方に行い、浮葉植物など水面に近い植物組織の中に卵を 産み付けます。

よく似ている種類
ギンヤンマ

●環境とのかかわり
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その他の写真

よく似た仲間と比べてみよう(頭部背面)
ギンヤンマ: 複眼後端は鋭角

クロスジギンヤンマ:複眼後端は丸い
下唇
よく似た仲間と比べてみよう(側片先端)
ギンヤンマ:外縁が直角にちかく、断ち切れた鋭い鈎となる。
クロスジギンヤンマ:細まって鋭い内鈎をなすが、外縁は鈍角。
腹部側棘
よく似た仲間と比べてみよう(オス尾端)
ギンヤンマ:下付属器となる突起は尾毛の約1/2(肛上片の約1/5)
クロスジギンヤンマ:下付属器となる突起は尾毛の約1/2(肛上片の約1/3)
よく似た仲間と比べてみよう(メス腹端腹面)
ギンヤンマ:産卵管突起は第9節の2/3ほど
クロスジギンヤンマ:産卵管突起は第9節の末端にとどかない

生息環境: 兵庫県姫路市飾磨区妻鹿(標高10m)