ヤマトクロスジヘビトンボ Parachauliodes japonicus (McLachlan) 広翅目 ヘビトンボ科 クロスジヘビトンボ属
黒い頭で、大きなアゴをもつことが特徴です。 お腹には、節ごとに突起がついています。 上流域に分布し、大きな石の下に生息しています。 肉食で、大きなアゴを使って、水生昆虫を食べています。 【専門的に・・・】 幼虫には胸部に3対の脚があり、8対の糸状付属器があり、尾端には対になった鈎爪がl対あります。 ヘビトンボ科の仲間は、日本では5種の分布が確認されており、兵庫県ではそのうち3種の分布が確認されています。 卵は水辺の崖や水面上に張りだした木の枝や葉裏に卵塊として産みつけられます。約10日でフ化した幼虫は、落下して水中生活を開始します。 幼虫は夜行性で、大アゴで生きたエサを採って丸呑みにします。終令(10令)幼虫は春から初夏にかけて岸辺に上陸し、 土中や朽木の中に穴を掘って蛹になり、約10日で羽化します。 成虫は樹液などを吸い、夜に飛び回ります (相模川の水生動物」改変)。 成虫には幅の広い2対の翅があり、止まるときには屋根型におりたたみます。 よく似た仲間: ヘビトンボ タイリククロスジヘビトンボ
よく似た仲間と比べてみよう(幼虫の全形) ヘビトンボ:頭部は赤色味が強い
よく似た仲間と比べてみよう(幼虫の鰓) ヘビトンボ:糸状付属器の付け根に房状の鰓
よく似た仲間と比べてみよう(幼虫の尾端) ヘビトンボ:呼吸管はない