オビシタカワゲラ属の一種
Obipteryx sp.
カワゲラ目 シタカワゲラ科 オビシタカワゲラ属

●体の特徴・生活の様子 

お腹の後端が、後ろ側に長く伸びています。
羽化時期:春


【専門的に…】
尾の基部の背面に多くの毛が生じること、触角柄節と梗節とに毛がわずかに生じることにより、他属と区別することができます。 山地渓流に多く、さらに多くの未記載種も確認されています。 2月中旬から若齢幼虫が見られはじめ、3月下旬には終令になります。高標高地では5月上旬まで終令が見られることがあります。 シタカワゲラ属とは同所的に分布しますが、本種の方が個体数がはるかに多く見られます。
 成虫は、翅に広い褐色部を持ったり斑紋を備えたりするなどの帯紋がでる種類が多い。

よく似た仲間
ユキシタカワゲラ属
キシタカワゲラ属

●環境とのかかわり
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その他の写真

よく似た仲間と比べてみよう(全形)
ユキシタカワゲラ属

オビシタカワゲラ属
シタカワゲラ属
よく似た仲間と比べてみよう(尾毛各節の細毛)
ユキシタカワゲラ属:尾毛各節後縁にある細毛は尾毛の先端付近まである。9腹板先端は尖る。
オビシタカワゲラ属:尾毛各節後縁にある細毛は中央付近では見られなくなる。
シタカワゲラ属:尾毛各節後縁にある細毛は付け根は長く、中央付近では見られなくなる。

よく似た仲間と比べてみよう(第9腹板の形)
ユキシタカワゲラ属:先端が尖る

オビシタカワゲラ属:先端が尖る

シタカワゲラ属:♂:先端は平ら,♀:幅が狭い

西日本に産しないTaenionema属もほぼこのキーでいけるようである。 清水高男氏「相模川の水生動物」より改変