クロヒゲカワゲラ
Kamimuria quadrata (Klapalek)
カワゲラ目 カワゲラ科 カミムラカワゲラ属 (カワゲラ属、ナミカワゲラ属)

●体の特徴・生活の様子 

体長は20mm程度まで成長します。
肢の付け根にエラがあります。
肉食で他の水生昆虫を食べます。
上流の流れが緩やかな場所で見つかります。
羽化時期:夏

【専門的に…】
河川の上流部の流れが緩やかな場所で多く見られます。日本産カミムラカワゲラ属3種のうち、本種は斑紋が薄いこと、腹部第8節の刺毛列が 完全であることから、 カミムラカワゲラkamimuria tibialis (Pictet)、ウエノカワゲラKamimuria uenoi Kohnoと 見分けることが可能です。また、本種とウエノカワゲラは、羽化時期の違いも2種を区別する判断材料となります。 羽化直前の幼虫は、単眼の内側に成虫の頭部の斑紋が黒く透けて見えます。
1年或いは2年に一化で、成虫は夏から秋にかけて出現します。

よく似ている種類
ウエノカワゲラ
カミムラカワゲラ

●環境とのかかわり
きれいな水の指標となります。水が冷たいこと、川底に石と石との隙間が多い事が必要となります。