ヒメオオヤマカワゲラ
Oyamia seminigra Klapalek
カワゲラ目 カワゲラ科 オオヤマカワゲラ属

●体の特徴・生活の様子 

体長25mm前後の大型のカワゲラです。
肢の付け根とお尻にエラがあり、複雑な模様をしています。
肉食で他の水生昆虫を食べます。
水のきれいな、大きい河川の中流から下流域に生息します。
やや緩やかな流れの場所の、石の下で見つかります。
羽化時期:4月〜5月の年1回


【専門的に・・・】
関西地方では局所的で、ほとんどの河川では見られません。分布する河川では中流〜下流の瀬で見られます。 腹部各節斑紋は横に連続し、トラ紋にみえます。下流域の環境変化から、年々生息地が減少しつつあります。 1年あるいは2年に1化で、成虫は春に出現します。

よく似た仲間
オオヤマカワゲラ
ニシオオヤマカワゲラ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「きれいな水」に生息する種類となります。
その他の写真

よく似た仲間と比べてみよう(全形)
オオヤマカワゲラ:腹部各節は▼紋が目立つ

ニシオオヤマカワゲラ:腹部▼紋は下の紋とつながる
ヒメオオヤマカワゲラ:腹部各節斑紋は横に連続し、トラ紋にみえる

よく似た仲間と比べてみよう(腹部第10節腹面 )
オオヤマカワゲラ:全体が暗色で1対の小紋がある。

ニシオオヤマカワゲラ:小紋はなく暗色部と明色部がはっきり(検索図説は誤同定)
ヒメオオヤマカワゲラ:中央付近は明るいが小紋はある。