タニヒラタカゲロウ
Epeorus napaeus Imanishi
カゲロウ目 ヒラタカゲロウ科 ヒラタカゲロウ属

●体の特徴・生活の様子

平たい体で、石の表面をすべるように動きます。
尾は2本で、鰓に赤い斑点があることが特徴です。
石の表面に生える藻類を食べています。
上流から中流域の流れの緩やかな場所に生息します。
羽化時期: 4月中旬〜4月下旬の年1回


【専門的に・・・】
本種の幼虫は、エルモンヒラタカゲロウ Epeorus latifolium Ueno によく似ているため、斑紋など形態的特徴による 区別は不可能です,石綿(2001)。ただし、体長、羽化時期の違いによる区別が参考になっています。 また、マツムラヒラタカゲロウ Epeorus l-nigrus Matsumura とも、本種が大型であることと、羽化時期の違いによって 区別することが参考になっています。これより、5月以降に得られる成長した幼虫は、エルモンヒラタカゲロウもしくは マツムラヒラタカゲロウであり、12月以降に得られる成長した幼虫は、本種であると判断することができます。
 成虫において、エルモンヒラタカゲロウとは、前翅基部の斑紋の違いによって区別が可能です。(雄交尾器の形態による区別は、ともに酷似する ため難しい。) また、マツムラヒラタカゲロウとの区別点は、陰茎の形態の違いによって可能です。(前翅基部の斑紋は、ともに類似する。)

よく似ている種類
エルモンヒラタカゲロウ
マツムラヒラタカゲロウ

●環境とのかかわり
その他の写真

幼虫
頭部

幼虫
えら
成虫
胸部

幼虫
腹部

成虫
成虫
交尾器