ナミヒラタカゲロウ
Epeorus ikanonis Takahashi
カゲロウ目 ヒラタカゲロウ科 ヒラタカゲロウ属

●体の特徴・生活の様子

平たい体をして、石の表面をすべるように動きます。
尾は2本で、頭の前に、丸い白斑を2つもちます。
石の表面に生える藻類を食べます。
上流から中流の流れが速い瀬で見つかります。
羽化時期:4月上旬〜中旬の年1回


【専門的に・・・】
本種の幼虫は頭部前縁に4個の淡色紋があり、中央の2個は小さく、外側の2個は大きいという特徴によって同属の他種から 区別できます(今西, 1940)。しかし、若齢あるいは終齢または終齢近い幼虫は、この斑紋が不明瞭であることが多く、 ユミモンヒラタカゲロウ Epeorus nipponicusが似た特徴をもつことから、これによってのみ区別することはたいてい困難です。 この場合は、本種の尾毛の長さが体長とほぼ同等であることによって、ユミモンヒラタカゲロウのそれがほぼ1.5倍であることから区別できます(大熊, 1980)。

よく似た種類
ユミモンヒラタカゲロウ

●環境とのかかわり
その他の写真

幼虫
兵庫県立人と自然の博物館

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交尾器