企画展「六甲山のキノコ展2023~地球はキノコで出来ている~」
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1 主旨
当館および兵庫県立御影高等学校が共同開催している本展示は、平成21年から今年で15回目の開催となります。六甲山には、多数の種類のキノコが生育していますが、身近な自然の構成物であるものの、あまり多くの人にその多様性は知られていません。これまで兵庫きのこ研究会の活動や御影高校が部活動や教科学習等の一環として調査研究を進めた結果、四季を通じて採取した標本は約600種近くになっています。収集された標本は、樹脂による特殊な加工によって原型を維持した状態で保管されています。今回の展示では、当館の企画展スペースの拡充を受けて、従来までは狭い空間に多数のキノコを陳列するだけに留まっていましたが、テーマごとの解説パネルや写真等の配置など、キノコの様々な役割に焦点をあてて展示します。「大きさ比べ」、「毒キノコ」といった一般向けのテーマに加えて、「生態系での役割」、「標本の制作と保管」等のセクションを設けた展示とします。特に、生態系や私達の生活において、菌類が重要な役割を果たしていることを、多様な標本等の展示を通じて発信し、野生のキノコの面白さを伝え、身近な自然の豊かさを実感していただくことを目的としています。
2 展示概要
(1) 期 間 : 令和5年2月11日(土・祝)~5月21日(日)
(2) 場 所 : 兵庫県立人と自然の博物館 2階企画展示室
(3) 主 催 : 兵庫県立御影高等学校・兵庫県立人と自然の博物館
(4) 協 力 : 兵庫きのこ研究会
3 主な展示物
六甲山系・再度公園(修法ヶ原)において、これまでに採集したキノコを特殊処理した含浸標本および樹脂封入標本について、選定した約300種類を展示し、毒性や薬効性について紹介します。六甲山で特徴的なキノコの匂い体験コーナーやキノコ生態写真もパネル展示します。
【展示内容】
①キノコの大きさ比べ、②おいしいキノコと料理法、③毒キノコ、④動物による利用と生態系での役割、
⑤キノコの成分、⑥キノコの利用の歴史、⑦何かに似てるキノコ、⑧キノコ絵コンテスト、
⑨スタンプラリー、⑩キノコの面白トピックス 等
4 担当
兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境マネジメント研究部 主任研究員 三橋 弘宗
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