ミニ企画展「六甲山のキノコ展2020~野生のキノコの不思議な魅力~」
※画像をクリックすると、パンフレット(PDFファイル)がダウンロードできます。
1 主旨
当館および兵庫県立御影高等学校が共同開催している本展示は、平成21年から今年で12回目の開催となります。六甲山には、多数の種類のキノコが生育していますが、身近な自然の構成物であるものの、あまり多くの人にその多様性は知られていません。これまで御影高校が総合的な学習の時間等の一環として調査研究を進めた結果、四季を通じて採取した標本は約500種近くになっています。今回の企画展では、これらを展示いたします。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内はもとより海外でもほとんどありません。この標本は、凍結乾燥と特殊樹脂の含浸といった特殊な技法を用いて製作されており、生育時と近い状態で保存することができます。また、併せて兵庫きのこ研究会で撮影されたキノコの生態写真についても展示します。標本になると、色や形が変形してしまいがちですが、標本と併せて写真を見ることで新たな発見があると思います。その他、これまで採集されたキノコの出現データを基に、特徴やパターンを解析した結果についても解説パネルで展示するとともに、体験コーナーとして4種類のキノコの香り体験コーナーも設けます。こうした展示を通じて、六甲山のキノコの高い多様性を知っていただくと同時に、野生のキノコの面白さを伝え、身近な自然の豊かさを実感していただくことを目的としています。
2 展示概要
(1)期間:令和2年2月11日(火・祝)~5月30日(土)
※開催期間を 2/11(火・祝)~8/29(土) に変更します
(2)場所:兵庫県立人と自然の博物館 2階企画展示室
(3)主催:兵庫県立御影高等学校、兵庫県立人と自然の博物館
(4)協力:兵庫きのこ研究会、神戸市立森林植物園
3 主な展示物
六甲山系・再度公園(修法ヶ原)において、これまでに採集したキノコを特殊処理した含浸標本および樹脂封入標本について、約500種類、600点を展示します。六甲山で特徴的な4種類のキノコの匂い体験コーナーもあります。野外で撮影された100点のキノコ生態写真もパネル展示します。
※代表的な種類:ヤマドリタケモドキ、ヒトクチタケ、マツカサタケ、サンコタケ、スッポンタケ等
※珍しいものとして、国内でも数件しか確認されていない「セイタカノウタケ」や「ワカクサウラベニタケ」、
「イカタケ」、「ヤグラタケ」をはじめ、大型のキノコ「ハナビラタケ」、「マイタケ」などを展示
※キノコの写真や標本を使ったジオラマ、匂いの体験コーナーも設置
4 問い合わせ先
兵庫県立人と自然の博物館 〒669-1546 兵庫県三田市弥生が丘6丁目
Tel:079-559-2001 Fax:079-559-2033
担当:自然・環境マネジメント研究部 主任研究員 三橋 弘宗
5 展示物(例)
企画展へもどる