冬休み特別企画・写真展「植物シモバシラが魅せる氷の世界 ― シモバシラの1年 ―」
1 趣旨
シモバシラという植物は、陽のあたらない林床や林縁に生育し、秋には白い小さな花が房状になって咲く、西南日本の太平洋側に分布する植物です。初冬から冬にかけて冷えた朝、茎から一斉に氷を伸ばすことが、他の植物と違います。1年間の成長過程を追った写真解説をとおして、シモバシラが他にない特徴を持った植物であることに気づいてもらうことがねらいです。早朝にみる氷は、様々な形をして光があたると繊細でシルクのような輝きを放ち、大きな感動を与えます。今回、その一端を多くの人に写真で伝えたく、写真展を開催しました。
2 実施概要
(1)期間:令和6年11月26日(火)~令和6年12月27日(金)
(2)場所:兵庫県立人と自然の博物館 3階ひとはくギャラリー
(3)内容:シモバシラの氷写真(A3ノビ/20枚)および説明パネル(A1/4枚)
主催:公益社団法人 日本雪氷学会 関東・中部・西日本支部
共催:兵庫県立人と自然の博物館
3 担当
兵庫県立人と自然の博物館 自然環境再生研究部 藤井 俊夫
TEL:079-559-2001(代表) E-mail: fujii@hitohaku.jp
◎ リーフレットは こちら
世にも不思議なシモバシラ
世にも不思議な植物シモバシラ(Keiskea japonica Miq.)。シソ科の多年草で木陰に生育し、関東以西の本州(太平洋側)・四国・九州に分布します。秋にはシソのような白い花をつけますが、冬には茎から氷を伸ばして様々な形の氷の芸術作品をつくります。その氷をつくる現象が、地面にできる霜柱に似ていることから、この名前でよばれています。霜柱状の氷は,夜間に気温が氷点下になると、茎の表面から様々な形に伸びます.昼間とけて夜間に成長することを繰り返します。