冬休み特別企画・写真展「植物シモバシラが魅せる氷の世界-シモバシラの学名と伊藤圭介-」
1 主旨
シモバシラという植物は、冬に茎から霜柱状の氷をつくる奇妙な特徴を持っています。本写真展ではシモバシラがつくる様々な形の氷の写真を展示します。また、「植物の学名どのように決まるのか?」という疑問を、シモバシラの学名をもとに、日本の植物学の礎を築いた伊藤圭介氏の生涯をたどって、なぞ解きをします。
2 実施概要
(1) 期 間 : 令和4年11月26日(土)~令和5年1月9日(月・祝)
(2) 場 所 : 兵庫県立人と自然の博物館 3階オープンギャラリー
(3) 主 催 : 公益社団法人 日本雪氷学会 関東・中部・西日本支部
(4) 共 催 : 兵庫県立人と自然の博物館
(5) 展示物 : シモバシラの氷写真(A3ノビ/20枚)および説明パネル(A1/3枚)
「植物シモバシラ」について
世にも不思議な植物シモバシラ(Keiskea japonica Miq.)。シソ科の多年草で木陰に生育し、関東以西の本州(太平洋側)・四国・九州に分布します。夏にはシソのような白い花をつけますが、冬には茎から氷を伸ばして様々な形の氷の芸術作品をつくります。氷をつくる現象が地面にできる霜柱と同じことから、この名前でよばれています。今回、「植物の学名がどのように決まるのか?」その疑問を、シモバシラの学名をもとに、日本の植物学の礎を築いた伊藤圭介の生涯をたどって、なぞ解きをしました。どうぞ、自然が生み出す氷の造形美と、日本の植物学に大きな影響を与えた植物学者の熱き想いをご堪能ください。 | 武田一夫撮影・東京高尾山に於いて |
3 担当
兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部 主任研究員 藤井 俊夫
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