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写真展「植物シモバシラが魅せる氷の世界-新発見!氷をつくる植物オヤマソバの出現-」

1 主旨

 このたび、冬休み特別企画として、(公)日本雪氷学会・関東以西支部と人と自然の博物館が共催する写真展「植物シモバシラが魅せる氷の世界―新発見!氷をつくる植物オヤマソバの出現―」を開催する運びとなりました。
 シモバシラという植物は、冬に茎から霜柱状の氷をつくる奇妙な特徴を持っています。ここではシモバシラがつくる様々な形の氷の写真を展示しました。自然の生み出す、氷の造形美をご堪能ください。また、他にも氷をつくる植物は沢山ありますが、その一つとして2017年11月に北海道・アポイ岳周辺でタデ科のオヤマソバが発見されました。しかし、シソ科のシモバシラと比較してみると、科も異なるだけでなく、そのルーツも大きく異なることが明らかになりました。違いから何が見えてくるのかを考えてみました。

2 実施概要

 (1) 期 間 : 令和2年12月15日(火)~令和3年1月7日(木)
 (2) 場 所 : 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン
 (3) 主 催 : (公)日本雪氷学会・関東以西支部、兵庫県立人と自然の博物館
 (4) 展示物 : 植物写真パネルA1またはA2

「植物シモバシラ」について

世にも不思議な植物シモバシラ(Keiskea japonica Miq.)。夏にはシソのような白い花をつけますが、冬には茎から氷を伸ばして様々な形の氷の芸術作品をつくります。氷をつくる現象が、地面にできる霜柱と同じことから、この名前でよばれています。霜柱状の氷は、夜間に気温が氷点下になると、土壌水が根や茎を通して吸い上げられ、木部の表面から様々な形に伸びます。昼間融けて夜間に成長することを繰り返します。シソ科の多年草で木陰に生育し、関東以西の本州から九州に分布します。 frostpillar2020-image1.jpg
シモバシラの花


3 担当

 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部 藤井 俊夫


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