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毎月かわるよ!江田コレクション展・第6回「縞々、斑点、ギザギザ、目玉、数字模様-昆虫の模様の多様性」

第6回(11月)展示の予告動画を作成しました(2021/10/22掲載)




1 主旨(「縞々、斑点、ギザギザ、目玉、数字模様-昆虫の模様の多様性」)

 「毎月かわるよ! 江田コレクション展」の第6回目となる入替展示では,江田コレクションの中から,バラエティーに富んだ模様を持つ昆虫たちを集めた「縞々,斑点,ギザギザ,目玉,数字模様-昆虫の模様の多様性」です.昆虫は,地球上の生物の中で最も種類が多く,その形態も非常に多様性に富んでいます.今回は,昆虫の体に現れる「模様」の多様性に注目して展示をします.
 今回の一押しの模様は,ウラモジタテハの数字模様です.前翅・後翅ともに表は,黒色で青い筋を持ちますが,裏面は前翅が鮮やかな赤を呈し,後翅は89や88にも見える数字のような模様を持ちます.その他,目玉模様を持つポルカスメダマチョウ,ギザギザ模様を持つスカシタイスアゲハ,縞模様のミイロオオツノカナブン,斑点模様のヨツボシオサモドキゴミムシなど,様々な模様を持つ昆虫類を集めました.皆さんなりに,模様を見つけても面白いかと思います.
 昆虫が持つ模様には,外敵から隠れるためのもの,逆に外敵を驚かせるものなどの意味を持つものがあります.しかし,多くの昆虫では,実は,模様がどのような機能を持っているのか謎のままです.数字に見える模様は,野外でどのような働きをしているのでしょうか? 今回展示する昆虫類の模様の多くは,多様だけど謎多き模様ばかりです.珍しいものを見たい方は,多種多様な模様を楽しんでいただき,より深みに入りたい方は,模様が進化してきた背景も想像していただくなど,いろんな楽しみ方のできる展示です.ぜひ,ひとはくに来館いただき,実物をお楽しみください.

2 実施概要

 (1) 期 日:令和3年11月2日(火)~11月30日(火) 予定
 (2) 場 所:兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン・休憩コーナー
 (3) 展示物:チョウやコウチュウ類 30種(標本 160点)

3 担当

 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境評価研究部 主任研究員 山﨑健史・橋本佳明

4 展示資料(一部)
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(1)ポルカスメダマチョウ
【目玉模様】
スラウェシ島,ビスマルク諸島に分布するタテハチョウ科のチョウ.成虫は原生林や二次林に出現し,特にオスは広葉植物にとまることが多い.特徴的な目玉模様を,後翅の裏と表に持つ.
(2)ウラモジタテハの1種
【数字模様】
中南米の熱帯雲霧林に生息するタテハチョウ.成虫は,主に日中に飛翔し,腐った果実から吸汁する.翅の表は,黒色で,青い筋が入っただけのシンプルな模様だが,裏は,鮮やかな赤を呈する前翅,89や88に見える模様を持つ後翅を持つ.
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(3)スカシタイスアゲハ
【ギザギザ模様】
イベリア半島から北アフリカに分布するアゲハチョウ科のチョウ.前翅に透明な斑紋があり,和名の由来になっている.翅を縁取るギザギザ模様が特徴的.
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(4)ミイロオオツノカナブン
【縞々模様】
西アフリカの限られた地域にのみ分布するハナムグリの仲間.希少なコウチュウのひとつで,詳しい行動や生態については分かっていない.胸部の縞模様が特徴的.
(5)ヨツボシオサモドキゴミムシ
【斑点模様】
南アジアに分布するゴミムシの仲間.特に南インドの低木林では普通に見られる種.胸部に2つ,上翅に4つの斑点模様を持つ.ゴミムシの仲間なので,外敵に襲われると腹部先端から液体を噴出する.

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