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2020年5月アーカイブ


公園の緑道に、落ち葉がたくさん見られます。



ここでは、落ち葉と一緒に何か特徴的なものが落ちています。


yamamomo no ochiba (osu no ki no chikaku)   200527 s-IMGP3147.jpg











▲落ち葉と一緒に落ちている特徴的なもの(その1)


「その1」は、パッと見て、赤茶色っぽい「毛虫」?と思ったり・・・




yamamomo no ochiba (mesu no ki no shita)   200527 s-IMGP3127.jpg











▲落ち葉と一緒に落ちている特徴的なもの(その2)


「その2」は、直径が1㎝くらいの緑色した丸いものです。




近くには、ヤマモモ(ヤマモモ科)の木が
何本かあります。



yamamomo no ki 200527 s-IMGP3158.jpg










▲緑道沿いに植栽されているヤマモモの木




近づいて枝先を見ると・・・、

緑色の葉は、落ち葉と色は違うが同じ形。
また、落ち葉と一緒に落ちている特徴的なもの
の「その2」と同じものが枝先に付いています。



yamamomo no wakai kajitsu 200523 s-IMGP2578.jpg










▲ヤマモモの枝先(雄の木)




どうやら、特徴的なもの の
「その1」は、ヤマモモの雄花の花序で、
「その2」は、ヤマモモの若い果実のようです。



落ち葉 や 緑色の葉、枝先の若い果実などを、
よ~く見てみると・・・



<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
①落ち葉の色は、どのような色が多いですか?   

②枝に付いている緑色の葉の裏に、小さな小さな点々が見えますか?(その点々の色は?)   

この時期、(雌の木で)若い果実があれば、   
③果実の表面は、どのような特徴がありますか?     

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=




春の時期は、冬を越したヤマモモの古い葉が落ち、
新しい枝葉が出てきていますよ。



yamamomo no ki  no atarashii edaha 200527 s-IMGP3163.jpg










▲ヤマモモの新しい枝葉


                                         研究員 小舘 誓治


緑道沿いで、黄色のこんな花が咲きはじめました。

1つ1つの花(直径が5㎝くらい)を見ると、風車のように見えませんか?




Hypericum sp.  hana 200528 s-IMGP3533.jpg















▲風車のような形をした黄色い花



これは、ヒペリクム(オトギリソウ科)の仲間の品種(低木)の花です。






よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  枝先の1つの花を見て、
  ①「花びら」や「がく片」は、それぞれ何枚ありますか?

  ②たくさんの「おしべ」がありますが、いくつかの束になっています。
    1つの花で いくつの束がありますか?


  上の方を向いている枝をみて、
  ③葉の並び方に どんな特徴がありますか?(横向きの枝と比べてどのような違い?)、

  ④葉を透かして見ると、葉脈以外に何か気が付くことがありませんか?
    
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=






下の写真は、上記のヒペリクムの仲間の「つぼみ」です。


Hypericum sp. no tsubomi 200529 s-IMG_8617.jpg

















▲両手をあげて ガッツポーズ を しているようにみえる?ヒペルクムの仲間の「つぼみ」







同時期に同じような黄色の花なのですが、微妙に違う花(直径7㎝くらい)を
見かけます。

よく観察すると「花びら」の長さと同じくらい「おしべ」の長さがある
(「おしべ」が長い)ようです(上記の花の「おしべ」はもっと短いです)。



Hypericum sp. no hana 200529  s-IMGP3573.jpg













▲ヒペルクムの仲間の別の品種の花(「おしべ」が長い品種)






こちらの方も、上記の <<観察ポイント>> で観察してみてくださいね。





                                         研究員 小舘 誓治

セミナー講師を担当する、橋本佳延です。


この度、緊急事態宣言が解除され、当館も
62日から再開館することとなりました。

本館への来館だけでなく、各種セミナーへの参加も心待ちにしている方も多くいらっしゃることと存じます。


しかし、大変心苦しいことではありますが、私の担当する、6月20日の「東お多福山草原 初夏の植物観察会」について、この度はやむを得ず中止の判断をいたしました。

開催するために、どのような対策を講じればよいか検討してきましたが、新型コロナウイルス感染症対策を講じることによって別のリスクが生じることが懸念されたためです。


新型コロナウイルスはやっかいな感染症です。

ウイルスですから、私たちが肉眼で見ることは出来ませんし、潜伏期間が長く感染していてもすぐに症状が現れないことが多い感染症です。

発症していなくても、ウイルスは体内で増殖し排出されるため、発症前から他者にうつしてしまう可能性があります。

このようなことから、感染緊急事態宣言は解除されたものの、国内からウイルスが完全に消え去ったわけではなく、引き続き警戒しながら生活していく必要があります。(現在もなお、不要不急の外出自粛などの警戒を呼びかけるメッセージが、多くの自治体首長より呼びかけられています。)

私たち、人と自然の博物館も、コロナウイルス禍前の方法ではなく、様々な対策を講じながら博物館活動を再開することとなりました。


下記に、具体的にセミナー中止を決断した理由をお話しします。


セミナー開催にあたっては、感染症対策として3密(密閉・密集・密接)の回避する方法をとることが必須となっています。

野外セミナーでは密閉の心配はありませんので、今回は密集・密接の2つの対策を取ることを検討しました。


まず、密集に関しては、観察会でよくある「個別の植物の形態を手に取って眺めながら解説する」シーンをどうするかが焦点となりました。

これについては、参加者が多数の場合は、少数の班に分けて複数回説明することや、講師の側に集まって一つの植物をみるのではなく、観察対象を複数採集して一人一人に配って観察すること、細かい形態の観察などではタブレット端末などで写真を撮影し、拡大してお見せするなどの方法をとることで、通常よりも時間はかかるものの、安全を確保できることが見通せました。


もう一つの対策、密接については、飛沫感染を避けるために、講師・受講者にかかわらず全ての参加者がマスク着用すること、歩行中も含めて互いの距離を1.5~2mあけることが標準的な対応と考えられていますので、その採用を検討しました。

検討するうちにマスク着用によりコロナウイルス感染症以外のリスクが生じることが分かってきました。

一部報道でありましたように、マスクを着用して激しい運動をすることで生じるリスクです。
本セミナーでは、東お多福山登山口バス停から山頂までの標高差約200mの登山を行う運動負荷が非常に高い行程があります。

また高温多湿な梅雨時期の開催となります。

このような状況下で、マスクの常時着用を必須としながら登山を行うことは心肺機能への負荷や、呼吸障害・熱中症のリスクを高めてしまいます。

特に緊急事態宣言が解除されて1ヶ月以内ということもあり、自宅待機による運動不足で体力が減退されている方もいらっしゃることも懸念材料です。

マスク着用を必須とすることで感染リスクが回避出来ても、懸念される健康リスクの方が遙かに大きいことを、皆さまの安全を預かる者として問題視しました。


マスクを着用しないで距離を十分にあけて移動すればよいのは?とも考えました。

スポーツ庁によれば、ウォーキング・ジョギングの際は、互いの呼気があたらないよう、なるべく距離を確保することを推奨しています。

距離の目安は現バージョンでは削除されていますが、前バージョンでは海外の研究例を引き5~10mと示していましたので、それに相当する間隔を開ける必要があります。

https://www.mext.go.jp/content/20200522-mxt_kouhou02-000007004_1.pdf

東お多福山の登山道は道幅が狭く、1列に隊列を組んで歩く必要があるため、もし、このような配慮を行いながらセミナーを実施するとなると隊列が長大となり、講師による安全管理の目を行き届かせることが難しくなります。

また、道の途中の様々な植物について紹介することはもはや困難になります。

行きの約半分はこのような行程であるため、セミナーでお伝えできる内容が半減してしまうでしょう。

マスクの着用なしで感染リスクを低減する対応では、セミナーの意義を失ってしまうのです。


野外セミナーにおいて、万が一のことが起きないよう、また起きてしまった場合でも対処が素早く行えるように実施計画を立てる必要があります。

しかし、東お多福山のような自動車などを乗り入れが困難な場所ではすぐに助けを求めることが出来ません。
通常よりもリスク要因が増大していることも鑑み、今回はやむを得ず、開催を見送る事といたしました。


セミナーは中止となりますが、代わりに講師が東お多福山の開花植物を動画で撮影し、解説するショートクリップを作成することを検討しています。

公開は、人と自然の博物館のYou tubeチャンネル Hitohaku Movie

https://www.youtube.com/user/HitohakuMovie

で行う予定ですのでご期待下さい。


(自然・再生研究部 橋本佳延)

コアジサイ.JPG

前日の雨から打って変わり、夏のような日差しが降り注いだ昨日(5/27)、
県立篠山東雲高等学校の先生方3名に来ていただき、ひとはく入口前の花壇に植栽及び装飾をしていただきました。

篠山東雲高校は「地域農業科」という専門学科がある学校で、
2年次からは、下記の3つの類型に分かれて、より専門的な学びを深めていきます。

○ アグリ・プロダクト類型(作物・野菜)
○ アグリ・サービス類型(動物飼育・草花)
○ フード・インスティテュート類型(食品加工・研究)

篠山東雲高校ホームページ(外部サイト)へリンク

今回は、学校で育てたマリーゴールドの苗300株を花壇に植えていただきました。

この苗は、「アグリ・サービス類型」の生徒さんが種まきをし、本来であれば授業等を通して育てていくのですが、
今回の臨時休業により、生徒さんの代わりに先生方が生徒さんの思いを引き継いで育てられました。

3色あるマリーゴールドの苗を3列互い違いにして、スコップなどを使いながら、
先生方の職人作業で手早く植えていただきました。
(※当館職員もお手伝いしましたが、先生方のあまりの手際の良さに、ただ目を見張るばかりでした...)

【装飾前の花壇】
IMG_0137.JPG

【装飾後の花壇】
IMG_2472.JPG IMG_2467.JPG
IMG_2469.JPG

6月2日(火)の、約2か月ぶりの開館に向けて、ひとはくの花壇を美しく仕上げていただいて感謝いっぱいです!

次回は、秋苗の植栽を生徒さんと一緒に行う予定ですので、それも楽しみです。

篠山東雲高校の皆さん、どうもありがとうございました。これからもひとはくとの連携よろしくお願いいたします。


(文責:生涯学習課 坂井)

枝先が白っぽく見えるヤマボウシ(ミズキ科)の木。









yamabooshi no edasaki ga shiroi  200526 s-IMGP2861.jpg














▲枝先が白っぽく見えるヤマボウシの木





近づいて枝先を見ると・・・この形、

白っぽい「シュリケン(手裏剣)」?に見えますか?







yamabousi no hou 200527 s-IMGP3236.jpg













▲ヤマボウシの枝先のもの を シュリケン っぱく 持って見ました!








よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  枝先の1つの花のようなもの(上記でシュリケンと言っているもの)を見て、
  ①白っぽい「花びら」に見えるものは、何枚ありますか?

  (①の)花のようなものの中心部が、
  つぶつぶのようなものが多ければ、
  ②「つぶつぶ」の1つの先は どのような模様がありますか?(「つぶ」の色は?)

  (①の)花のようなものの中心部が、
  小さな花のようなものが、たくさんあるように見えれば、
  ③1つの「つぶ」が開いて、星?のようなものの「花びら(?)」や「おしべ(?)」は、
    どのような色で、それぞれ いくつありますか?

  緑色の葉の裏を見て、
  ④葉の中央脈と側脈のわかれるところ(脈腋:みゃくえき)は、どうなっていますか?
    
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆






じつは、枝先の白っぽい色の花びらのようなものは、本当の「花びら」ではなく、
「苞(ほう)」と呼ばれるものです(全体を「総苞(そうほう)」と言います)。
これは、ハナミズキのものと同じ構造です。

この苞の先がとがっていて、全体の形が白い「シュリケン」に似ています
(いや、そうでもないものものある?)。

その白い「シュリケン」の中心部には、小さな(本当の)花が、
たくさん集まっているので "花束"?なのです。






yamabooshi no hana ga mannkai 200526 s-IMGP2908.jpg














▲(ちょっと太っちょな)白い「シュリケン」の中心部にある満開状態の花束?



                                         研究員 小舘 誓治



ハクチョウゲ
(アカネ科)の植え込みに花が咲いています。







hakucyouge no uekomi 200520 s-IMGP1835.jpg














▲ハクチョウゲの植え込み




花を匂ってみると、よい香り(好みによります)がします。

花は小さく、形が星のようです。




hakucyouge no hana 200527 s-IMGP2977.jpg















▲ハクチョウゲの小さな花




よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  枝先の1つの花を見て、
  ①星のような形の1つの花には「花びら」が、何枚ありますか?

  ②1つの「花びら」の先は、浅くいくつに分かれていますか?

  葉が出ているところ(節)に
  ③小さなトゲが いくつありますか?

  短枝(たんし)と言われる短い枝ではなく、
  ④長い枝の同じ位置(節)から葉は 何枚ずつでていますか?
    
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆





小さな花は、横から見るとラッパのような形をしています。






hakucyouge no hana 200527 IMGP2981copy.jpg














▲花びらが落ちたあと




小さな星型の「花びら」が落ちたあとにも、さらに小さな星型のものがありますよ。


                                         研究員 小舘 誓治

 兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の恐竜タスクフォースを中心とした研究員が関わる講演会や展示、イベント、出版物、出演などについてお知らせいたします。お問い合わせ先について、別途表記のないものは当館となります。詳細は各URLでご確認ください。なお、今後の新型コロナウイルスの影響等によっては、各イベント等の開催について変更が生じる場合があります。その際は、当館ホームページ上でご案内申し上げます。この内容は当館の化石剖出と石割調査ボランティアの方々には、メールにてお送りしています。

<お知らせ>
 ●「恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編」の延期のお知らせ
  5月下旬に開催予定でした「恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編」は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、延期いたします。開催日が決まりましたら、ご案内します。
 ★恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編(全7回)
  https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A06
 ・地球の生命史と恐竜の時代(佐藤研究員)
  https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A07
 ・篠山層群の発掘調査―その経緯と特色(三枝研究員)
  https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A08
 ・岩石の特徴を調べ、分類してみよう(基礎編)(加藤研究員)
  https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A11
 ・中生代の植物(半田研究員)
  https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A13

●ひとはくHP内の「恐竜化石等の情報」の更新
 当館のHPでは篠山層群の発掘情報を中心として、これまでの経緯をまとめてきましたが、今回は当館が中心となり研究を行ってきた、恐竜をはじめとした兵庫県内から産出した脊椎動物化石に関する情報を再度整理して掲載いたしました。より詳しく知りたい方向けに、論文や報告書等も多数掲載やリンクがございますので、是非ともご覧ください。
 https://www.hitohaku.jp/research/kaseki-MIDASInews.html

<ひとはく主催の企画>
●木の化石を観察しよう(半田研究員)
 木の化石をルーペや顕微鏡を使って調べてみよう。
 日  時:令和2年6月7日(日)13:00~15:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館4階実験セミナー室
 対  象:推奨年齢あり(小学3年~6年生推奨)
 定  員:12名(先着順)
 参 加 費:無料
 備  考:受付4階実験セミナー室前・12:50~、定員になり次第終了します。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18873
※上記の催しは中止となりました。


●見て、掘って、作って、恐竜と化石を満喫しよう!(久保田研究員)
 恐竜のお話、丹波竜化石工房ちーたんの館の展示解説、丹波竜発見地の解説、化石発掘体験、恐竜ジオラマづくりなど、恐竜と化石を満喫できます。是非、ご家族でご参加ください。
 日  時:令和2年6月13日(土)10:00~16:30
 場  所:元気村かみくげ、丹波竜発見地、丹波竜化石工房ちーたんの館
 対  象:小学生~大人
 定  員:15名
 参 加 費:2500円
 備  考:別途、施設入館料(高校生以上:200円、小中学生:100円。但し、兵庫県内の小中学生はココロンカード提示で、入館無料 )。汚れてもいい服装でご参加ください。化石発掘体験で見つけた化石はお持ち帰りできません。傾斜した不整地を歩行しますので、スニーカーなど歩きやすい靴をご準備ください。
 ※各施設間は自家用車での移動となります。付近の昼食場所は限られておりますので、ご注意ください。○小雨決行
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A14
※上記の催しは中止となりました。

●暗やみで光る鉱物や岩石を見てみよう(加藤研究員)

 蛍石や石灰岩など、紫外線を浴びて美しく光る岩石や鉱物を見てみましょう。
 日  時:令和2年6月13日(土)14:00~15:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館2階魅せる収蔵庫
 定  員:なし(当日会場へ)
 参 加 費:無料
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18238
※上記の催しは中止となりました。


●化石発掘体験セミナー(恐竜技師チーム)
 恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。発掘セミナーでは、石を細かく割って新たな化石を探し出します。
 日  時:令和2年6月14日(日)10:00~11:00、14:00-15:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館外 恐竜ラボ
 定  員:25名(申込締切:5月24日(日))
 参 加 費:800円
 そ の 他:小学生1年生以上は保護者なし、おひとりでご参加ください。(保護者の付添は不要です。)また、幼児の場合は幼児1名につき、保護者1名の参加が必要です。必ず参加者全員の詳細をご明記ください。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A15
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A16
※上記の催しは中止となりました。

●はかせと学ぼう!「化石を掘り出そう!」(久保田研究員)
 ヘラやハケを使って、本物の化石を掘り出していきます。どんな化石が見つかるのかはお楽しみです。掘り出した化石はお持ち帰りできます。
 日  時:令和2年6月14日(日)13:00、14:00、15:00の3回(所要時間:約40分間)
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館4階オープン・ラボ
 対  象:5歳以上。小学2年生以下は保護者同伴
 定  員:15名(各回先着順)
 参 加 費:500円
 備  考:当日4階インフォメーションにて10:00より参加申込の受付を開始します。定員になり次第終了します。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18244
※上記の催しは中止となりました。

●化石の宝庫!篠山層群(池田研究員)
 兵庫県丹波市・篠山市に分布する下部白亜系篠山層群(約1億1千万年前)からは、恐竜類をはじめ多数の脊椎動物化石が産出しています。本セミナーでは、発見から発掘調査の概要、また最新の研究成果について皆さんにご紹介します。
 日  時:令和2年6月20日(土)13:00~15:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館4階中セミナー室
 対  象:中学生~大人
 定  員:30名
 参 加 費:800円
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A17

●両生類の体を見てみよう(太田研究員)
 脊椎動物として初めて陸上に進出した両生類の体には、陸上生活のために新たに獲得された特徴と、祖先である硬骨魚から引き継がれた特徴が混在しています。それらをじっくり眺め、それらの進化学的意味について考えてみましょう。
 日  時:令和2年7月4日(土)14:00~16:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館4階中セミナー室
 対  象:高校生~大人
 定  員:20名
 参 加 費:500円
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020D03

●解説!丹波の恐竜化石(三枝研究員)
 本館3階の恐竜関係の展示、恐竜化石のクリーニング作業が行われている恐竜ラボを案内します。
 日  時:令和2年7月5日(日)13:45~14:15
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館3階恐竜展示室・恐竜ラボ
 参 加 費:無料
 備  考:申込不要、当日会場へ
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18127

●標本のミカタ「夏のアンモナイト祭り」(生野・久保田・池田・半田研究員)
 世界各地で採取されたアンモナイトが大集合。巨大な種類、変わった形の種類、虹色の化石など、時代や地域により様々な化石の特徴を解説します。
 日  時:令和2年7月11日(土)13:00~16:00、12日(日)13:00~16:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館4階大セミナー室
 参 加 費:無料
 備  考:申込不要
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18124
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18125

●【ギャラリートーク】アンモナイト標本の見どころ(生野研究員)
 アンモナイトの種類や、見つかる場所や地層の時代によって様々な標本の特徴について、わかりやすく解説します。
 日  時:令和2年7月11日(土)13:00~13:30、12日(日)13:00~13:30
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館4階大セミナー室
 参 加 費:無料
 備  考:申込不要、当日会場へ
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18122
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18123

●爬虫類の体を見てみよう(太田研究員)
 両生類から派生した爬虫類は、幼生として水中で過ごす時期をなくしたことで、より陸上生活に適応し、様々に多様化していきました。ここでは現生の爬虫類の代表者を直接観察し、その様々な環境への適応について考えてみましょう。
 日  時:令和2年7月11日(土)14:00~16:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館4階中セミナー室
 対  象:高校生~大人
 定  員:20名
 参 加 費:500円
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020D04

●化石発掘体験セミナー(恐竜技師チーム)
 恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。発掘セミナーでは、石を細かく割って新たな化石を探し出します。
 日  時:令和2年7月12日(日)10:00~11:00、14:00-15:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館外 恐竜ラボ
 定  員:25名
 参 加 費:800円
 そ の 他:小学生1年生以上は保護者なし、おひとりでご参加ください。(保護者の付添は不要です。)また、幼児の場合は幼児1名につき、保護者1名の参加が必要です。必ず参加者全員の詳細をご明記ください。※発見された化石は持ち帰ることはできません。※気象状況により中止の場合あり。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A18
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2020A19

●暗やみで光る鉱物や岩石を見てみよう(加藤研究員)
 蛍石や石灰岩など、紫外線を浴びて美しく光る岩石や鉱物を見てみましょう。
 日  時:令和2年7月18日(土)14:00~15:00
 場  所:兵庫県立人と自然の博物館2階魅せる収蔵庫
 参 加 費:無料
 そ の 他:当日会場へ
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=18239
※上記の催しは中止となりました。

次号は令和2年6月16日(火)に発行予定です。
 ※都合により前後する場合があります。予めご了承ください。

                            恐竜タスクフォース 久保田克博

公園の緑道を歩いていると、道ばたで、こんなものを見つけました。

これってムシ?



kuromatsu no osu no hana 200517 s-IMGP1337.jpg
















▲道ばたでみつけたもの(5月)、これってムシ?





近くを見ると、こんなものも・・・

これって、もしかして・・・ムシの親分?



kuromatsu no osu no hana to kyuuka 200517 s-IMGP1356.jpg
















▲道ばたでみつけたもの(5月)、これって、ムシの親分?







上を見上げてみると・・・







kuromatsu no eda 200517 s-IMGP1349.jpg















▲見上げてみると・・・枝にマツボックリが付いています





マツボックリ(球果)が枝にたくさんついているクロマツの木がありました。
そうです。ムシの親分?は、マツボックリだったのです。






クロマツの枝先を観察すると、道ばたに落ちていたムシのようなものは、
どうやらクロマツの雄花のようです。




kuromatsu no hana 200517 s-IMGP1299copy.jpg












▲クロマツの枝先(5月)







枝先をよ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  5月ごろのクロマツの枝先を見て、「雌花」がある場合があります。
  ①その「雌花」の色や形などの特徴は?

  ②「雄花」は新しい枝の、どの部分についていますか?

  新しい枝の付け根(昨年の枝との境目)に、
  何か卵型のものが付いている場合があります。
  ③その卵型のものの色や形などの特徴は?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆




他の公園では、アカマツの木もありました。







akamatsu no miki 200515 s-IMG_6626.jpgakamatsu no hana 200515 s-IMG_6620.jpg










▲アカマツの幹                ▲アカマツの枝先(5月)







クロマツとアカマツが見つけられたら、いろんな部分を見比べてみてください。


                                         研究員 小舘 誓治

公園などの植え込みで、よい香り(好みによりますが・・・)
の花が咲き始めましたよ。







tobera no uekomi 200517 s-IMGP1365.jpg













▲よい香りがする花を咲かせる植え込み





それは、トベラ(トベラ科)という木の花です。
この木は、雄の木と雌の木に分かれています。





tobera no hana 200517 s-IMGP1370.jpg














▲トベラの雄株の花





トベラの花をみつけたら、匂いを嗅いでみましょう。

そのあと、花や葉をよ~く観察してみましょう。






<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、
  ①1つの花に花びらは何枚ありますか?

  ②「おしべ」は、いくつありますか?(雄株でも、雌株でも)

  葉を見ると、
  ③葉の縁はどうなっていますか?

  ④葉(表面)の真ん中の脈(中央脈、主脈)は、どうなっていますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆






tobera no ha 200517 s-IMGP1375.jpg













▲トベラの新しい葉





葉を指で触ってみましょう。どんな感じがしますか?



ちなみに(好みにもよりますが、)花はよい香りがしますが、枝や葉の匂いは・・・


                                         研究員 小舘 誓治



植え込みで、サツキ(ツツジ科)の花が咲き始めました。



satsuki no hana 200515 s-IMG_6652.jpg














▲サツキの花





サツキの花をみつけたら、よ~く観察してみましょう。
花を観察したついでに葉も見てみましょう。








<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、その花の中心部には、しっかりした長い糸のような「おしべ」と
  「めしべ」があります。
  ①1つの花に「おしべ」は 何本ありますか?

  「おしべ」の先(葯(やく))に穴が開いています。
  ②「おしべ」1本に付き いくつ穴が開いていますか?

  葉を見ると、
  ③新しい葉と古い葉とでは、何が違いますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆





satsuki no ha 200515 s-IMG_6638.jpg















▲サツキの葉




新しい葉と古い葉を指でそれぞれ触ってみましょう。

どんな感じがしますか?


                                         研究員 小舘 誓治


近くの公園の植え込みで、

このような植物を見たことはありませんか?









syarinnbai no uekomi 200518 s-IMGP1529.jpg














▲花が咲いている、ある植物の植え込み






新しい葉は・・・、

こんな感じ。


syarinbai no hano tukikata 200515 s-IMG_6413.jpg
















▲ある植物の新しい葉






咲いている花は・・・、

こんな感じ。


syarinnbai no hana 200518 s-IMGP1536.jpg














▲ある植物の花




これは、シャリンバイ(バラ科)という名前の植物で
枝から放射状に葉がでていて「車輪(シャリン)」のようで、
「梅(ウメ=バイ)」類に似た花を咲かせます。







この植物を よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  やや黄土色がかった新しい葉を、
  ①指で葉の表面をこすると、どうなりますか?

  1枚の葉を見て、
  ②葉の縁のギザギザは、どんな感じですか?

  ③葉の裏面の模様は、どんな感じですか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆




冬を越して色づいた葉は、どんな色になっているのかも観察してみましょう。

                                         研究員 小舘 誓治

残るは10枚。

5枚Bセットおもて.jpg5枚Bセットうら.jpg










左写真の右側5枚 [左はキリなどで(4)で紹介]
その裏側になる右写真の5枚を紹介します。


36 キヨスミサワアジサイ.jpg○キヨスミサワアジサイ (アジサイ科)
Hydrangea serrata (Thunb. ex Murr.) Ser.
forma pulehella Hayashi

中嶋恵子 NAKAJIMA, Keiko 作 神戸市立森林植物園

千葉県清澄山で発見されたヤマアジサイの一型。装飾花のがく片の白地に紅覆輪が美しい。樹勢は強く新品種の作出親として使われる。











37 シラビソ.jpg○シラビソ (マツ科)
Abies veitchii Lindl.
小宮和加子 KOMIYA, Wakako 作 長野県軽井沢町

福島以南の本州、四国の亜高山帯に分布する日本固有種。よく似たオオシラビソは本州の日本海側に分布する。またモミに似ているが葉の先は丸く、ちくちくしない。






38 ヤブラン.jpg○ヤブラン (キジカクシ科)
Liriope muscari (Decne.) L.H.Bailey
肥田陽子 HIDA, Yoko 作 兵庫県芦屋市

林内の下草として生え、葉の形が蘭に似ているので、ヤブラン。大株になり、葉が涼しげで、沢山の花序を上げて紫色の花も美しいので、庭の木陰に植栽される。












39 スギ.jpg○スギ (ヒノキ科)
Cryptomeria japonica (Thunb. ex L.f.) D.Don
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県姫路市

幹は真っ直ぐに伸び、高木となり割裂性が高いので、建築用材から調度品まで細工用に用途は多い。弥生時代から利用され、日本文化を支えてきた日本固有種。











40 オシロイバナ.jpg○オシロイバナ (オシロイバナ科)
Mirabilis jalapa L.
貴島せい子 KIJIMA, Seiko 作 神戸市垂水区

夕方に開花し、翌朝しぼむ一日花。花弁は無く、花びらに見える部分は萼で、花の付け根にある萼様の物は苞。果実を割ると白い粉状の内乳が現れる。












41 ハリママムシグサ.jpg○ハリママムシグサ (テンナンショウ科)
Arisaema minus (Serizawa) J.Murata
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県宍粟市

佐用町船越山で見つけられたが、神戸市西区や三木市でも生育が確認された。兵庫県の固有種。葉が展開するより先に花が咲き、テンナンショウ類では最も早く咲く。

兵庫県立人と自然の博物館所蔵










42 アオキ.jpg○アオキ (アオキ科)
Aucuba japonica Thunb.
岸本美季 KISHIMOTO, Miki 作 神戸市再度山

常緑の低木。茎、枝も緑色をしているのでアオキと呼ばれる。雌木は冬に赤い実を着ける。花の少ない時期に彩りをつけるので庭木として植栽する。












43 シナノキ.jpg○シナノキ (アオイ科)
Tilia japonica (Miq.) Simonk.
貴島せい子 KIJIMA, Seiko 作 神戸市立森林植物園

花序の柄に苞葉がつき、果実が熟すと花序ごと落ち、苞が舞いながら落ちる。風散布である。樹皮の靱皮繊維を用いたシナ布は耐水性が強く、船の帆やロープ等に使われた。












44 ゴマギ (1).jpg○ゴマギ (スイカズラ科)
Viburnum sieboldii Miq.
高橋和人 TAKAHASHI, Kazuto 作 茨城県下妻市

生葉からゴマ(胡麻)油に似た匂いがする。関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄に分布する日本固有植物。落葉低木で低地や山地の落葉樹林の林縁に見られる。
















45 キカラスウリ.jpg○キカラスウリ (ウリ科)
Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitam.
内城葉子 UCHIJO, Yoko 作 東京都多摩市

日没後に花が開き、日の出後にしぼみ、花冠裂片の先は糸状に細裂する。果実は丸く、秋に黄熟する。根から澱粉を取り、天花粉に使う。












これで45作品すべてになります。画像が十分なものでなく、出品者の意に叶うかどうか気になっていますが、閲覧されたみなさんの関心は惹くことかと思います。

開館できましたら、ぜひともおいでください。

(鈴木武)


3F奥準備中.jpg今回のブログのため、画像を整理していたら、
展示前の3月17日の準備の様子がありました。
右側の壁が(3)で紹介したもので、ウラジロウツギなどのところです。
キヨスミウツボの位置の微調整をしています。

右奥にパネルがあります。ここも今回の展示に使っています。






3F奥 パネル5枚X2.jpgそのパネル周辺の5月6日の様子です。
5枚の両面パネルが2セットとあって、
両面で、20枚の植物画を展示しています。


人がいなくて、暗い博物館はさみしげです。。






このうち最初の10枚の紹介をします。
左が通路側の面です。右は反対面です。

左写真手前では出品者などから提供の書籍が閲覧できます。展示ケースには関連書籍があります。

5枚Aセットおもて.jpg5枚Aセットうら.jpg











26 ヤマホオズキ.jpg○ヤマホオズキ (ナス科)
Archiphysalis chamaesarachoides (Makino) Kuang
貴島せい子 KIJIMA, Seiko 作 神戸市西区

茎は軟弱で、他の植物に寄りかかって伸びていく。寿命の短い多年草で、同じ場所に永年は育たない。生育地の定まらない絶滅危惧種である。

神戸市立森林植物園所蔵











27 オオヒキヨモモギ.jpg○オオヒキヨモギ (ハマウツボ科)
Siphonostegia laeta S.Moore.
肥田陽子 HIDA, Yoko 作 神戸市西区

岩山や崖地に生育する多年草。国のレッドリストには絶滅危惧種に指定されているが、兵庫県内では幾つもの生育地が知られ、レッドデータブックには載っていない。

神戸市立森林植物園所蔵









28 レンゲツツジ.jpg○レンゲツツジ (ツツジ科)
Rhododendron molle (Blume) G. Don
subsp. japonicum (A.Gray) K.Kron

角田葉子 KAKUTA, Yoko 作 群馬県片品村

山地の草原に自生する低木。新葉の展開とともに、朱色の花が枝先に数個かたまって咲く。初夏の高原を彩る花として知られている。











29 イヌゴマ.jpg○イヌゴマ (シソ科)
Stachys aspera Michx. var. hispidula (Regel) Vorosch.
浅野ひさよ ASANO, Hisayo 作 長野県原村

湿地に生育し、茎や葉に逆刺があり、全体にざらつく。分果が護摩の種子に似ているが、役に立たないのでイヌゴマと呼ばれる。












30 ミヤマウズラ.jpg○ミヤマウズラ (ラン科)
Goodyera schlechtendaliana Rchb.f.
浅野ひさよ ASANO, Hisayo 作 長野県安曇野市

葉は常緑で網目状の白斑が入り、ウズラの羽根の模様に例えられた。里山から深山の林床に生え、15cm位の茎に小さな白っぽい花を螺旋状につける。






31 キリ.jpg○キリ (キリ科)
Paulownia tomentosa (Thunb.) Steud.
大見千代子 OHMI, Chiyoko 作 山梨県甲府市

桐材は軽く、狂いが少ない等により家具、下駄など用途が広い。葉は大きく、落葉する際の様子が印象的で、秋到来を感じさせる植物としても知られる。











32 ハルノノゲシ.jpg○ハルノノゲシ (キク科)
Sonchus oleraceus L.
平井照子 HIRAI, Teruko 作 兵庫県芦屋市

日本各地の道端や畑に自生する。葉型がケシに似て、野芥子である。アキノノゲシに対し、ハルノノゲシと呼ぶ人が出てきたが、花は春から秋まで見られる。












33 春の野草8種.jpg○春の野草8種 

肥田陽子 HIDA, Yoko 作 兵庫県芦屋市など

(上 upper)
ツタバウンラン Cymbalaria muralis
カタバミ Oxalis corniculata
(中 middle)
シロツメクサ Trifolium repens
セイヨウタンポポ Taraxacum officinale   
カラスノエンドウ Vicia sativa
(下 lower)
ホトケノザ Lamium amplexicaule
キュウリグサ Trigonotis peduncularis
オオイヌノフグリ Veronica persica





34 クマノミズキ.jpg○クマノミズキ (ミズキ科)
Swida macrophylla (Wall.) Soják.
貴島せい子 Kijima, Seiko 作 神戸市立森林植物園

葉は対生に着き、互生に着くミズキと良い識別点である。果実は黒くて目立たないが、秋には花序の枝が赤くなり、鳥たちの目に付きやすくなる。












35 エノコログサ.jpg○エノコログサ (イネ科)
Setaria viridis (L.) P.Beauv
肥田陽子 Hida, Yoko 作 兵庫県芦屋市

ブラシのような長い穂が風情のある夏草。道路端や空き地などやや乾いた草地を好む。猫じゃらしの俗称があるが、これにじゃれついてくるのは子猫だけである。









(鈴木武)



BA21.jpg (2)のブロクの奥の10枚です。標本などもあります。











BA22.jpg○ウラジロマタタビ (マタタビ科)
Actinidia arguta (Sieb. et Zucc.) Planch. ex Miq.
var. hypoleuca (Nakai) Kitam.
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 神戸市北区(栽培)

サルナシの変種で、葉は楕円形で裏が白っぽい。六甲山では林縁によく見かける蔓植物。果実は秋に熟し、食べられる。つる性の茎はかずら橋の材料とされる。







BA23.jpg○キヨスミウツボ (ハマウツボ科)
Phacellanthus tubiflorus Sieb. et Zucc
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 神戸市西区(栽培)

葉緑素を持たず、アジサイやウラジロマタタビなどの根に寄生する。開花の時だけ地上に現れ、梅雨の間に開花し、夏に果実が熟す。果実は液果でネズミ等が種子散布をする。

神戸市立森林植物園所蔵







BA24.jpg○サガミランモドキ (ラン科)
Cymbidium aberrans (Finet) Schltr.
本田尚子 HONDA, Takako 作 茨城県守谷市

サガミラン(マヤランの別名)の白花品として名付けられた。近年マヤランとは別種とされ、種名としてサガミランモドキが使われることになった。

ミュージアムパーク茨城県自然博物館所蔵









BA25.jpg○マヤラン (ラン科)
Cymbidium macrorhizon Lindl.
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県三木市

明治12(1879)年摂津摩耶山で取られた標本に基づき名付けられた。兵庫県では100年以上見つかっていなかったが、1991年上郡町で見つかり、それ以後点々と見つかっている。











[鈴木付記]
本展示の準備をしていた2019年夏に三木自然愛好研究会から市内にマヤランが開花しているとの連絡があった。地上は花と花茎しかない従属栄養植物のため希少であるが、多くの花茎があったたため、GREEN GRASSとも相談して植物画とするともに、使った植物は標本としました。左は現地の開花、中はそのときの標本で展示しています。
右は当館所蔵のマヤランのレプリカ模型で併せて展示しています。

BA26.jpgBA27.jpgBA28.jpg

















BA29.jpg○キンギンボク (スイカズラ科)
Lonicera morrowii A.Gray
丸山きみよ MARUYAMA, Kimiyo 作 兵庫県香美町

花は咲き始めは白色をしているが、次第に黄色くなる。1本の木に黄花と白花が混じって咲いているように見える。









BA30.jpg○ヤナギラン (アカバナ科)
Chamerion angustifolium (L.) Holub
浅野ひさよ ASANO, Hisayo 作 長野県富士見町

亜高山帯の沢沿など撹乱地に生育し、北半球の寒地に広く分布。赤桃色の花を花序の下から順に咲き上がり、花期は長くよく目立つ。














BA31.jpg○ヘクソカズラ (アカネ科)
Paederia scandens (Lour.) Merr.
肥田陽子 Hida, Yoko 作 兵庫県芦屋市

生葉が悪臭を放つことから屁糞葛と名付けられた。サオトメカズラ(早乙女葛)やヤイトバナ(灸花)の別名がある。果実の沢山付いた蔓はクリスマスリースの飾りに使われる。









キンギンボク、ヤナギラン、ヘクソカズラの標本も展示しています。


20a キンギンボク標本.jpg21a ヤナギラン標本.jpg22a ヘクソカズラ標本.jpg













23 オオウバユリ.jpg○オオウバユリ (ユリ科)
Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino
var. glehnii (F.Schmidt) H.Hara

福澤レイ FUKUZAWA, Rei 作 札幌市

ウバユリの変種でより大型で、花数が多い。中部以北の本州~樺太・千島に分布する。花盛りの頃には葉が枯れているので、歯の無い姥に例えて名付けられた。













24 ハマボウ.jpg○ハマボウ (アオイ科)
Hibiscus hamabo Sieb. et Zucc.
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県洲本市

生育地は海浜ではなく、汽水域でマングローブ状または半マングローブ状を示す低木。洲本市成ヶ島には大群落が見られる。夏にフヨウに似た黄色い一日花を咲かす。







25 シモクレン.jpg○シモクレン (モクレン科)
Magnolia liliiflora Desr.
鎌滝由美 KAMATAKI, Yumi 作 千葉市(植栽)

中国原産の中低木。早春、葉の展開前に濃赤紫色の花をつけ、庭木や公園樹として植栽される。白木蓮に対し紫木蓮と呼ばれるが、元々木蓮といえば紫木蓮を示す。




(鈴木武)

植物画展「美しき日本の野山の植物」の出品作品の紹介を続けます。

BA09.jpg(1)の場所から少し進んだ左側です
常設展示の裏側の壁面なのですが、絵画展や写真展には使いやすい場所です。11枚+10枚が並んでいます。








BA10.jpg○ホオノキ (モクレン科)
Magnolia obovata Thunb.
古川洋子 FURUKAWA, Yoko 作 神戸市立森林植物園

花は枝の先で真上に向かって咲き、花弁とがく片の区別がない.葉には芳香があり、食材を包んだり、お皿として使われる。





BA11.jpg○フナコシイノデ (オシダ科)

Polystichum X inadae Sa.Kurata
小西恵美子 KONISHI, Mieko 作 兵庫県佐用町

イノデとサカゲイノデの雑種。1954年に稲田又男が船越山で発見した。
兵庫県立人と自然の博物館 所蔵

船越山はシダの名産地として知られていたが、近年はシカの食害がひどく、フナコシイノデはほとんど見られない。ただし、日本海側の但馬地域などではときおり見かける[鈴木]





BA12.jpg○オニユリ (ユリ科)
Lilium lancifolium Thunb.
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県姫路市

夏の暑い盛りに赤い花を下向きに咲かす。花びらは反り返り濃褐色の斑点がある。種子は作らず、葉の付け根にできたムカゴで増える。











BA13.jpg○レンゲショウマ (キンポウゲ科)
Anemonopsis macrophylla Sieb. et Zucc.
小林英成 KOBAYASHI, Hidenari 作 長野県小諸市

東北地方~近畿地方の太平洋側の温帯域に分布する日本固有種。葉はサラシナショウマに似て、花はハスの花を連想させる。各地で絶滅危惧植物に指定されている。













BA14.jpg○ハマオモト[ハマユウ] (ヒガンバナ科)
Crinum asiaticum L.
犬島裕子 INUJIMA, Yuko 作 福岡県芦屋町

葉は肉厚で光沢があり、夏に白い花を咲かす。暖地の海岸に自生し、庭や公園に植えられる。種子は海流によって運ばれる海流散布をする。













BA15.jpg○ガマ (ガマ科)
Typha latifolia L.
西山敦子 NISHIYAMA, Atsuko 作 東京都稲城市

浅い池に生育。雌雄異花。稔った雌花序には綿毛がついた果実が詰まっている。皮を剥がれた白兎はこの綿毛にくるまって、夏毛の兎になりましたとさ。











BA16.jpg○マテバシイ (ブナ科)
Lithocarpus edulis (Makino) Nakaiav
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 神戸市立森林植物園

良い形のドングリがなる等から公園や庭園に植栽される。ドングリは皮が硬いので、ヤジロベイ作りなどには適さないが、タンニンが少なく、食べられる。













BA17.jpg○シラネアオイ (キンポウゲ科)
Glaucidium palmatum Siebold et Zucc.
早川尚 HAYAKAWA, Sho 作 札幌市北海道大学植物園

本州中部から北海道の日本海側の深山に生育する。1属1種の日本固有種。カエデに似た葉と4枚の花びらよりなる大きな花は人気のある高山植物。













BA18.jpg○オオフユイチゴ (バラ科)
Paederia scandens (Lour.) Merr.
小西美恵子 KONISHI, Mieko 作 兵庫県南あわじ市

暖地の林縁に生育する。ホウロクイチゴとフユイチゴの中間型で茎に長いトゲと長い白毛があり、葉はやや大型で裏の密着毛は少ない。秋に開花し、冬に実が熟す。

兵庫県立人と自然の博物館所蔵










BA19.jpg○トキワイカリソウ (メギ科)
Epimedium sempervirens Nakai ex F.Maek.
貴島せい子 KIJIMA, Seiko 作 兵庫県香美町

花弁の距の形から和船の碇を連想し碇草と呼ばれる。本州の日本海側に分布するが、兵庫県では六甲山地にも生育する。











BA20.jpg○マヤクサイチゴ (バラ科)
Rubus hirsutus Thunb.
f. obtusifoliolus Naruh. et M. Hashim.
小西美恵子 KONISHI, Mieko 作 兵庫県神戸市

小葉の先が丸い品種。神戸市摩耶山の麓で1951年に見つけられていたが、正式に学名が発表されたのは2008年。原産地の1箇所しか知られていない。

兵庫県立人と自然の博物館所蔵






(鈴木 武)

ひとはくの臨時休館も5/31まで続くことになりました。

ひとはく連携活動グループ「GREEN GRASS」との共催で、
3/20(金祝)から植物画展「美しき日本の野山の植物」を行なっていますが、
3/20と21午前のみの1日半しかお見せできていません。

「GREEN GRASS」と全国の出品者のみなさんから了解がとれましたので、
やや解像度は低いですが、順次、このブロクでアップします。

45作品もありますので何回かにわけての投稿します。

BA01.jpg











3階入口付近です。まっすぐな通路の壁と右奥にあるパネルに展示しています。
最近は昼白色LEDが入手しやすくなりました。白色光の方が色がわかりやすいです。

BA02.jpg










入ってすぐ右側の展示です。ショーケースには植物標本が入っています。

以下、植物画とラベルの内容[タイトル・作者・解説)で示します。

解説は、ほどんどが黒崎史平氏(頌栄短大名誉教授)によります。

-----------------------------------

BA03.jpg○タンポポ3種 Taraxacum spp.(キク科)
田地川和子 TAJIKAWA, KAzuko

(center) カンサイタンポポ T. japonicum 神戸市北区
(right) セイヨウタンポポ T. officinale 姫路市
(left) シロバナタンポポ T. albidum 姫路市

カンサイは西日本を代表する在来種。シロバナは日本海側などに多い。このセイヨウは総苞外片の反り返りが弱く、雑種かもしれない。
兵庫県立人と自然の博物館所蔵











BA04.jpg○ミツバアケビ(アケビ科)
Akebia trifoliata (Thunb.) Koidz.
貴島せい子 KIJIMA, Seiko 作 神戸市北区

アケビ同様に秋の味覚として親しまれている蔓植物。どちらかというとアケビより美味しい。果実が熟すと、果皮が裂開してゼリー状の胎座が現れる。この胎座を食べるが、果皮も山菜料理に使う。










BA06.jpg○ハウチワカエデ(ムクロジ科)
Acer japonicum Thunb.

小西恵美子 KONISHI, Mieko 作 
神戸市立森林植物園

葉の形が天狗の羽団扇に似ている。日当たりによって赤や黄色に紅葉し、そのグラデーションが美しい。













BA07.jpg○ソメイヨシノ(バラ科)
Cerasus x yedoensis (Matsum.) Masam. & Suzuki
肥田陽子 HIDA, Yoko 作 兵庫県芦屋市

エドヒガンとオオシマザクラの雑種由来の園芸品種。江戸末期に江戸の染井村から吉野桜として販売された。明治以降全国的に植栽され、花見と言えばソメイヨシノとなった。













ひとはく所蔵のミツバアケビとハウチワカエデの標本も展示しています。

ミツバアケビ 標本             ハウチワカデ 標本
Akebia trifoliata            Acer japonicum
BA05.jpgBA08.jpg






















(鈴木武)
現在、公園や歩道沿いの植え込みで、ヒラドツツジの花を多く見かけます。



hiradotsutsuji no uekomi 200502 s-IMGP9815.jpg













▲ヒラドツツジの植え込み



前のブログ「ヒラドツツジの花をよく見ると、花びらが・・・」では、
「花びら」の色や模様に着目しましたが、その続きとして、


花の中心部から伸びている、しっかりした糸のような「めしべ」や「おしべ」に
注目してみて、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>(前のブログ「ヒラドツツジの花をよく見ると、花びらが...」のつづきとして)
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、その花の中心部には、しっかりした長い糸のような「めしべ」と
  「おしべ」があります。
  ③もっとも長いもの(先端の特徴が他のものと違います)が
   「めしべ」だと思われますが、どれか分かりますか?


  ④1つの花に「おしべ」は 何本ありますか?

  「おしべ」の先(葯(やく))に穴が開いています。
  ⑤「おしべ」1本に付き いくつ穴が開いていますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆


下のヒラドツツジの赤っぽい花の写真を、「めしべ」が上向きか下向きかに着目して、
見てください(ちなみに、同じ個体の花ではありません)。


hiradotsutsuji no hana (aka) meshibe ga sita 200422 s-IMGP8924copy.jpghiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9783copy.jpg














▲ヒラドツツジの赤っぽい花



どうも、咲いてからの時間の長さによって、「めしべ」の向き(上向きか、下向きか)が違うようです。









さて、ヒラドツツジの花をたくさん見ていると、中心部の「おしべ」を見て、
おやッ?!!と思う花をみつけることがあります。





< おやッ?!!と思うヒラドツツジの花 >

hiradotsutsuji no hana (siro) 200424 s-IMGP9081copy.jpghiradotsutsuji no hana (shiro) oshibe ga hanabira ni  200427 s-IMGP9280copy.jpg
















これらの おやッ?!!と思うヒラドツツジの花は、「おしべ」の先が、
「花びら」のように平たくなっているものです。


hiradotsutsuji no hana (shiro) 200425 s-IMGP9105copy.jpg2














▲先の方が平たくなっているヒラドツツジの花の「おしべ」



「おしべ」が「花びら」に変わろうとしている?!!




機会があれば、このようなヒラドツツジの花 を探して観察してみてください。



                                        研究員 小舘 誓治
近くの公園や歩道沿いで、ヒラドツツジ(ツツジ科)の花が目立つようになってきました。





hiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9804.jpg













▲歩道沿いなどでみられるヒラドツツジ



それらの花びらの色は、赤っぽい(紫っぽい)ものやピンク色のもの、白色のものなど、
いろいろなものが見られます。



hiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9783copy.jpg














▲ヒラドツツジの赤っぽい(紫っぽい)花



hiradotutuji no hana 200502 s-IMGP9775copy.jpg














▲ヒラドツツジのピンク色の花



hiradotutuji no hana (siro) 200429  s-IMGP9429copy.jpg














▲ヒラドツツジの白色の花










よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆

  開いた花を見て、
  ①花びらは、ラッパ状ですが、先の方で いくつに分かれていますか?

  ②花びらのどこに、どのような模様がありますか?

☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆










ヒラドツツジの花をたくさん見ていると、中には、こんな花をみつけたりします。


< いろいろな色?模様?の「花びら」 >

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機会があれば、いろんな色?模様?の「花びら」のヒラドツツジを探して観察してみてください。

                                         研究員 小舘 誓治
ひとはく の まわりの緑道沿いなどでは、春になって いろいろな植物が
新しい葉っぱを出したり、花を咲かせています。


最近、ハナミズキ(ミズキ科)の木が目立ち始めました。




この木の枝先は、赤っぽい感じに見えます。






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▲枝先が赤っぽく見えるハナミズキの木








この木の枝先は、白っぽい感じに見えます。




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▲枝先が白っぽく見えるハナミズキの木(中央の支柱がある木です。分かりにくい写真ですみません。)


それぞれ 近づいて枝先を見ると・・・





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▲ハナミズキの枝先(赤っぽいもの)     ▲ハナミズキの枝先(白っぽいもの)



よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
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  枝先の1つの花のようなものを見て、
  ①(赤や白の)花びらに見えるものは、何枚ありますか?

  (①の)花のようなものの中心部が、
  つぶつぶのようなものが多ければ、
  ②「つぶつぶ」の1つの先は どのような模様がありますか?(「つぶ」の色は?)

  (①の)花のようなものの中心部が、
  小さな花のようなものが、たくさんあるように見えれば、
  ③1つの「つぶ」が開いて、星?のようなものの「花びら(?)」や「おしべ(?)」は、
    どのような色で、それぞれ いくつありますか?


  緑色の葉っぱが出ていたら、
  ④枝の同じ位置から何枚 葉っぱ が 出ていますか?
    
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じつは、枝先の赤や白っぽい色の花びらのようなものは、本当の「花びら」ではなく、
「苞(ほう)」と呼ばれるものです(全体を「総苞(そうほう)」と言います)。

本当の「花」は、赤や白っぽい色のいくつかの「苞」がでている(「総苞」)の
中心部にあるもの で、たくさん(20~30ケくらい)あります。




近所で見かけたら、観察してほしいのですが、木が高かったり、近づきにくかったり
と難しい場合もあるかも知れませんね。

でも上記の<<観察ポイント>>の ① や ④ だったら、下から見上げたりして
観察できると思いますよ。

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▲下から見上げたハナミズキの枝


                                         研究員 小舘 誓治
ひとはくからのお知らせです。

先日(4/28)、ひとはくの橋本 佳明 主任研究員らの研究グループが、ヒアリの燻蒸・殺虫法にマイクロカプセル化したワサビ成分を安全かつ簡便に活用する研究成果を発表した(※詳しくはこちらをクリック)ところですが、その橋本 佳明 主任研究員が執筆・編集された書籍「外来アリのはなし」が本日(5/1)に出版されることになりました。

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【書籍の内容について】

 ※出版社(朝倉書店)のページを引用

○概要
 海外から日本に侵入する「外来アリ」について、基礎から対策までを解説。
 ヒアリ・アカカミアリ/アルゼンチンアリ/アシナガキアリ/ヒゲナガアメイロアリ/ツヤオオズアリ/オオハリアリ/コカミアリ/ハヤトゲフシアリ他を取り上げた。

○編集部から
・海外から日本に侵入し、さまざまな影響や被害をもたらす「外来アリ」についてまとめて学べる入門書。
 そもそもアリとはどういう生き物なのか、どういう種類の日本在来/外来のアリがいるのか、という基礎的な知識から始まり、なぜ外来アリは有害なのか、どういう対策をとり、どのように防除すればよいのか、といったことまで総合的に解説。
・昆虫、外来種や害虫対策にかかわる研究者・実務者から、環境問題に関心の高い一般読者まで。
 図書館のレファレンスとしても好適。



○目次
1. 外来生物としてのアリ〔橋本佳明〕
2. 増殖マシンとしてのアリ〔後藤彩子〕
3. 刺す虫としてのアリ〔夏秋 優〕
4. 外来アリの分類学〔吉村正志〕
5. 外来アリの社会生物学〔辻 和希〕
6. アリをめぐる種間相互作用と外来アリ〔上田昇平〕
7. ヒアリとアカカミアリ〔坂本洋典〕
8. アルゼンチンアリ〔井上真紀〕
9. アシナガキアリ〔YANG Chin-Cheng/翻訳:橋本佳明〕
10. ヒゲナガアメイロアリ〔伊藤文紀〕
11. ツヤオオズアリ〔菊地友則〕
12. オオハリアリ〔末廣 亘〕
13. コカミアリ〔宮川美里〕
章コラム 新顔の侵略的外来アリ―ハヤトゲフシアリ〔岸本年郎〕
14. 外来アリ防除の手法と課題〔五箇公一・坂本佳子〕

○執筆者一覧
・編者
 橋本 佳明
 (兵庫県立大学自然・環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館)
・著者(五十音順)
 伊藤 文紀(香川大学農学部)
 井上 真紀(東京農工大学農学部)
 上田 昇平(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科)
 菊地 友則(千葉大学海洋バイオシステム研究センター)
 岸本 年郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム)
 五箇 公一(国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室)
 後藤 彩子(甲南大学理工学部)
 坂本 洋典(国立環境研究所生物・生態系環境研究センター)
 坂本 佳子(国立環境研究所生物・生態系環境研究センター)
 末廣  亘(三菱UFJリサーチ&コンサルティング/岡山県和気町地域おこし協力隊)
 辻  和希(琉球大学農学部)
 夏秋  優(兵庫医科大学皮膚科)
 宮川 美里(宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター)
 吉村 正志(沖縄科学技術大学院大学沖縄環境研究支援センター)
 YANG Chin-Cheng(京都大学生存圏研究所)

○書籍情報
 「外来アリのはなし」橋本佳明 編
 A5/200ページ/2020年05月01日
 ISBN978-4-254-17172-3 C3045
 定価3,740円(本体3,400円+税)

 ※書籍の購入については、出版社(朝倉書店)のページをご参照ください。

(文責:生涯学習課 坂井)
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