生物多様性の保全と持続的利用の観点から、望ましい人と自然の関係構築を考究し、実践します。
生物多様性と環境戦略に関わる領域において、県立人と自然の博物館および兵庫県森林動物研究センターの研究施設を活用し、身近な自然をフィールドとする実践的な演習を重視することにより、人と自然の共生の方策を提案できる専門家を育成します。
地球科学研究部門
地球科学研究部門では、私たちの生活基盤である大地をテーマに、そこで営まれるさまざまな地学現象と生物進化に関する調査・研究を行っています。研究の特色は、長い時間の尺度(長尺の目)で地球環境の変動をとらえ、グローバルな視座から地域環境の諸問題を考察することにあります。兵庫県は恐竜に代表される化石の世界的な産地となりつつあり、今後も大きな研究成果が期待できることから、県域を「恐竜・生命史フィールド」と位置づけて研究を推進しています。また、研究だけでなく、その成果の社会還元にも積極的に取り組んでいます。
入学希望年度における大学院生の受け入れ体制や具体的な研究テーマに関する相談は、指導を希望する教員を選んで、メールで詳細をお問い合わせ下さい。
◎前期:博士前期課程指導教員、○前期:博士前期課程指導補助教員、◎後期:博士後期課程指導教員、○後期:博士後期課程指導補助教員
氏 名 | 職 | 専門分野 | 研究内容 | ホームページ等 |
---|---|---|---|---|
池田 忠広 |
教 授 ◎前期 |
古爬虫両棲類学、比較形態学 | 現生小型爬虫類(主としてヘビやトカゲ)の骨格の形態比較および爬虫両棲類の化石の分類研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
廣瀬 孝太郎 |
准教授 ◎前期 |
地質学、古生物学、環境動態解析 | 第四紀の環境変動と水域生態系に関する研究 | researchmap |
系統分類研究部門
系統分類研究部では、脊椎動物、昆虫、植物、菌類などの生物を対象に、それぞれが織りなす様々なレベルでの多様性のうち、特に種の多様性に焦点を当て、形態形質や分子情報を駆使して現状の適正な把握とその体系化を進めています。また、このような種が生じてきた過程と、そのような過程をもたらした要因の解明も目指しています。さらに、このような歴史的背景を持つ種の多様性を、適正に保全してゆくために必要な事項について科学的データに基づく検討を進め、必要に応じて政策提言等も行っています。
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◎前期:博士前期課程指導教員、○前期:博士前期課程指導補助教員、◎後期:博士後期課程指導教員、○後期:博士後期課程指導補助教員
氏 名 | 職 | 専門分野 | 研究内容 | ホームページ等 |
---|---|---|---|---|
太田 英利 |
教 授 ◎前期 ◎後期 |
動物系統分類学 | 爬虫類、両生類を対象とした系統分類、生物地理、自然史、保全に関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
高野 温子 |
教 授 ◎前期 |
植物分類学 | ショウガ科植物の研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
山田 量崇 |
准教授 ◎前期 |
系統分類学、昆虫学、多様性生物学 | カメムシ目昆虫の研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
山﨑 健史 |
准教授 ◎前期 |
動物系統分類学 | クモガタ類の系統分類、アリ擬態クモ類の多様性生物学 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
生態研究部門
動物の生態について行動観察、地理分布の解析、分子解析など様々な手法を用いて解明し、生物多様性の把握および維持に資する研究を行っています。また、人間の生物的・文化的多様性に関する研究も行っています。
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◎前期:博士前期課程指導教員、○前期:博士前期課程指導補助教員、◎後期:博士後期課程指導教員、○後期:博士後期課程指導補助教員
氏 名 | 職 | 専門分野 | 研究内容 | ホームページ等 |
---|---|---|---|---|
高橋 鉄美 |
教 授 ◎前期 ◎後期 |
魚類生態学、魚類分類学 | 日本淡水魚の生態と保全、タンガニイカ湖に生息するシクリッド科魚類の生態と分類、ティティカカ湖に生息するオレスティアス属魚類の系統と進化 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
頼末 武史 |
准教授 ◎前期 |
海洋生物学、幼生生態学 | 海産無脊椎動物の幼生分散・着生機構に関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
三橋 弘宗 |
講 師 | 保全生物学、河川生態学、応用生態工学、博物館学 | 河川生態系における生物群集と物質循環に関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
環境計画研究部門
都市計画やランドスケープ,まちづくりを基盤にして,都市~郊外住宅地~農村部の生活環境について研究し,人々の暮らしを豊かにする空間や活動を提案しています。主に県内で地域づくり,公園の管理運営(パークマネジメント),コミュニティの組織づくりや活動支援などを,行政や民間企業,地域の方々との協働で進めています。具体のプロジェクトとしては,尼崎21世紀の森構想推進,有馬富士公園の管理運営支援,養父市明延地区の旧鉱山を活かしたまちづくり支援,ミツカン・ビオトープの運営支援などがあります。
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◎前期:博士前期課程指導教員、○前期:博士前期課程指導補助教員、◎後期:博士後期課程指導教員、○後期:博士後期課程指導補助教員
氏 名 | 職 | 専門分野 | 研究内容 | ホームページ等 |
---|---|---|---|---|
赤澤 宏樹 |
教 授 ◎前期 ◎後期 |
緑地計画学、コミュニティ・ランドスケープ | 公園・緑地計画、パーク・マネジメント、景観計画、地域資源を活かした地域創生に関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
藤本 真里 | 教 授 ◎前期 |
まちづくり | 住民主導・行政支援型のまちづくり活動支援に関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
髙田 知紀 |
准教授 ◎前期 |
合意形成学、地域計画論、風土論 | 社会的合意形成の理論と技術、風土性にもとづく地域計画 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
大平 和弘 |
准教授 ◎前期 |
環境計画学、ランドスケープ・マネジメント | 地域資源や文化遺産を活かした景観・まちづくりの計画・マネジメントに関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
生物資源研究部門
生物資源研究部門では陸上生態系の生物多様性の保全・復元・再生を目的とした研究を行っています。主な研究対象は照葉樹林、夏緑樹林、針葉樹林、里山林、湿原、海岸植生、半自然草原などの植生と、絶滅危惧種に指定されている野生植物(エドヒガン、ウンラン、トウテイラン、カザグルマ、フジバカマなど)です。本部門の教員は基礎研究と応用研究の両方に取り組んでいます。応用研究では、生物多様性を保全・復元・再生するための方法・技術を開発し、その研究成果を行政などに積極的に提案しているほか、各種団体と連携・協力しながら様々な実践活動を展開し、その結果を研究活動にフィードバックしています。
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◎前期:博士前期課程指導教員、○前期:博士前期課程指導補助教員、◎後期:博士後期課程指導教員、○後期:博士後期課程指導補助教員
氏 名 | 職 | 専門分野 | 研究内容 | ホームページ等 |
---|---|---|---|---|
石田 弘明 |
教 授 ◎前期 ◎後期 |
植生学、保全生態学 | 森林群落、特に照葉樹林・ブナ林・里山林の保全・管理に関する研究、および絶滅危惧植物の保全に関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
黒田有寿茂 |
准教授 ◎前期 |
植物生態学 | 植物・植生の保全に関する生態学的研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
小舘 誓治 |
講 師 | 森林土壌学、植物生態学 | 森林群落における植生と土壌に関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
鈴木 武 |
講 師 | 保全植物学、植物分類学 | 絶滅危惧植物の多様性の保全に関する研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 |
中濱 直之 |
准教授 ◎前期 |
保全遺伝学 | 絶滅危惧種の保全遺伝学的研究 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
森林動物研究部門
シカ・イノシシ・サル・クマなど野生動物の保護管理やアライグマなどの外来種対策の基盤となる生息状況や被害状況のモニタリングを行い、科学的データに基づいた管理・対策のあり方についての調査研究を行っています。 また、効率的な捕獲技術や資源としての野生動物の有効活用など社会的ニーズに応じた技術開発も行っています。
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◎前期:博士前期課程指導教員、○前期:博士前期課程指導補助教員、◎後期:博士後期課程指導教員、○後期:博士後期課程指導補助教員
氏 名 | 職 | 専門分野 | 研究内容 | ホームページ等 |
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横山 真弓 |
教 授 ◎前期 ◎後期 |
野生動物保護管理学 | 野生動物のおかれている現状は野生動物の体や行動をつぶさに調べることで、明らかとなります。野生動物の生息数が急激に増加している今、どのような保全管理が必要なのか、なぜ被害が深刻化しているのか、体の状態や行動を調べて野生動物の生息環境を読み解き、管理に応用します。 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
山端 直人 |
教 授 ◎前期 ◎後期 |
農村計画学、被害管理 | 農村部を中心に社会問題となりつつある野生獣による被害、所謂「獣害」の改善には個体数や密度の管理に合わせ、被害防除や加害個体の捕獲等の取り組みが必要とされます。地域政策や農村計画の研究を基礎に、被害を軽減できる社会モデルの育成や、地域が主体的に被害対策を持続できる仕組みづくりを研究しています。 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
森光 由樹 |
准教授 ◎前期 ◎後期 |
野生動物医学 | 遺伝的多様性が減少すると、繁殖能力の低下、奇形の増加、発病率の上昇が認められ、絶滅する可能性が高くなります。遺伝の性質を理解しながら野生動物の保全および管理を考え、保全遺伝学の論理に加えて、獣医学手法による捕獲、サンプルの収集方法、DNA分析方法など実践的な活用についての研究しています。 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
藤木 大介 |
准教授 ◎前期 ○後期 |
森林生態学 | 兵庫県におけるワイルドライフマネジメントや生物多様性保全の推進に必要な科学的知見の収集・分析を行なうため、主に兵庫県を中心にフィールド調査を行っています。野生動物と森林の相互作用、森林を介した野生動物間の相互作用の解明ととともに、生態系管理手法に関する研究を行っています。 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
高木 俊 |
准教授 ◎前期 |
個体群生態学、群集生態学 | 野生動物の個体数や分布の時空間的変動および生物間の相互作用についての研究を行っています。野外で得られる現在の情報と、モニタリングデータから得られる過去の情報を組み合わせて、その背景にある動態や相互作用の推定を行っています。 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |
栗山 武夫 |
准教授 ◎前期 ◎後期 |
景観生態学 | 野生動物の保護管理を行うための基盤となる生息状況や農業・生活・生態系被害状況のモニタリングやその手法開発を行っています。得られたデータと周辺の環境状況などを地理情報システムで統合し、統計解析することで、より効果的な保護管理を目指しています。 |
兵庫県立大学 研究者情報 個人サイト |