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<博物館での活動>
昆虫標本の整理と展示 110万点に及ぶ昆虫標本の管理と整理を行っています。昆虫は、現在学名がつけられた生物種約180万種のうち、半分以上を占めています。そのため、同定(学名を調べて決定する)や整理には、膨大な時間がかかります。現在の昆虫の多様性の証拠となる標本を、半永久的に保管し、次世代に継承することが博物館の役割のひとつです。
クモ類の調査・研究 私の専門は、クモ類の系統分類学です。専門を活かし、博物館のクモ類標本を蓄積していき、兵庫県のクモ類について調査を行っています。 <研究活動>
クモ目のなかで、最も多様化したグループであるハエトリグモ科の系統分類を専門にしています。ハエトリグモ類の多様性の高い東南アジアの熱帯雨林を調査地として、広い地域から標本を集めて、未記載種を発見し、分類体系を整理するのが目的です。 その他、研究テーマの詳細はこちらから→ 研究員の個人サイト:https://x.gd/hMp7S <研究者情報> <研究開発> 1.調査研究 ■特別課題研究(個人研究) 1.ハエトリグモ科の系統分類学的研究 2.クモガタ類の系統分類学的研究 3.洞窟生態系の研究 4.アリ擬態進化の研究 ■論文・著書 山﨑健史(2023)ハエトリグモ類の分類体系を整理する.兵庫県立人と自然の博物館(編),人と自然のワンダーランドへ,ようこそ,神戸新聞総合出版センター,117-124. Nakahama, N., Yamasaki, T., Komazawa, M. and Nakano, F. (2023). Integrative approach clarifies the distinct taxonomic account of gryloblattids endemic to Hokkaido, Japan, with a description of two new species (Insecta, Grylloblattodea). Zoologischer Anzeiger, 302, 17-27. Yamaguchi, S., Shimizu, A., Yamasaki, T., Kurczewski, F. E., Yoshimura, J. and Pitts, J. P. (2022) First record of host spider amputation by the Japanese spider wasp Cyphononyx fulvognathus (Hymenoptera: Pompilidae: Pepsinae). Acta Arachnologica, 71, 125-127. Yamasaki, T. and Rollard, C. (2022) Redescription of Sphecotypus taprobanicus Simon 1897 (Araneae: Corinnidae). Acta Arachnologica, 71, 49-51. ■その他著作 山﨑健史(2022)ひとはく研究員だより 標本活用し新種のクモ発見も.神戸新聞社. ■研究発表 山﨑健史(2022)蘭嶼で採集されたヤイトムシ目の1種について.日本蜘蛛学会第54回大会,名古屋市立大学 濱野友・山﨑健史・山田量崇・伴光哲・渡部晃平・中濱直之(2022)日本列島におけるカブトムシの系統地理学的研究と遺伝的撹乱への懸念.関西昆虫学研究会2022年度大会,大阪公立大学. ■学会役員等 アジア蜘蛛学会,評議員 日本蜘蛛学会,編集幹事 ■助成を受けた研究 アリグモは、なぜ植食者へと食性を転換したのか.日本学術振興会 基盤研究(C),研究分担者(2022年度78万円/総額429万円) 餌資源の分割によるハエトリグモ類の多様性創出と維持.日本学術振興会 若手研究,研究代表者(2022年度75万円/総額403万円) 2.資料収集・整理 ■資料収集 2022.4-10,クモ類・多足類,神戸市北区・三田市・赤穂郡上郡町. 2022.11,ガロアムシ類,佐用町 ■受贈担当資料 2023.8,黒木明チョウ類コレクション,2500点. 2023.3,Chondracris rosea(バッタ科ツチイナゴ亜科)証拠標本,1点. ■整理同定担当資料 クモガタ類(クモ類)同定 多足類(オオムカデ類)同定 羽田コレクション データ登録,2,065件 雑昆虫類 データ修正,13件 <事業推進> 1.生涯学習事業 ■セミナー 館主催セミナー 山﨑健史,2022.5,一般セミナー「クモ学入門」,博物館.(4名) 山﨑健史,2022.6,一般セミナー「生物多様性と私たち」,有馬高校連携,博物館.(42名) 山﨑健史,2022.7,一般セミナー「節足動物の進化と多様性」,博物館.(5名) 山﨑健史,2022.9,一般セミナー「土壌動物の世界をのぞいてみよう」,博物館.(4名) 山﨑健史,2022.4,特注セミナー「昆虫の講義」,兵庫県立淡路景観園芸学校,博物館.(8名) 山﨑健史・フロアスタッフ,2022.6,オープンセミナー「ひとはく 探検隊 クモをさがそう」,深田公園.(19名) 山﨑健史(分担),2022.5-10,一般セミナー「里や海の生きものと友達になろう」,館外.(5名) 山﨑健史,2022.10,オープンセミナー「コレクショナリウム ギャラリートーク」,博物館.(86名) 山﨑健史,2022.10,オープンセミナー「コレクショナリウム ギャラリートーク」,博物館.(112名) 山﨑健史,2022.10,オープンセミナー「標本のミカタ ギャラリートーク 阪口コレクション」,博物館.(68名) 京極大助・山﨑健史,2023.3,オープンセミナー「標本のミカタ いろんな地域のマイマイカブリを比較してみよう」,博物館.(95名) 兵庫県立大学・大学院教育 Nature and life(分担) 種生物学特論(主任) テレビ・ラジオ等出演 2022.11,ノミ博士の標本,Clip,ラジオ関西. ■連携事業 共催事業 2022.8,地域の自然たんけん隊 in 但馬「里や海の生きものと友達になろう」,NPO法人田島自然史研究所,竹野町,分担(セミナーの共催) 協力事業 2022.7-9,北海道博物館第8回特別展「世界の昆虫」,北海道博物館,札幌市,分担(資料貸出). ■担い手成長支援事業 連携活動グループ・地域研究員 横川忠司,主担当(受入) 庄野美徳,副担当(協働) 松田 潔,副担当(協働) 畑 薫,副担当(協働) ■学校教育支援 学校団体対応 2022.12,加古川高校 2022.5,有馬高校 2022.4,淡路景観園芸学校 ■展示 2023.2-4,ミニ企画展「ひとはく研究員展2023」,博物館,分担者. 2022.11-,ひとはくデジタルアーカイブ「ノミ博士が集めた世界の昆虫コレクション」,博物館,責任者. 2022.11,収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ ノミ博士が集めた世界の昆虫コレクション」,博物館,責任者. 2022.10-,コレクショナリウム「うすっぺら劇場」,博物館,分担者. 2022.10-,コレクショナリウム「展示ギャラリー・コレクションギャラリー」,博物館,分担者. 2022.4-,常設展示「江田コレクション ピカピカきらり」,博物館,責任者. 2022.2-4,ミニ企画展「ひとはく研究員展2021」,博物館,分担者. 2.シンクタンク事業 ■収蔵庫・ジーンファームの公開 生物系収蔵庫等の案内,3回,70名. ■行政等支援 相談・指導助言 電話・FAX 5件.メール5件. 視察対応 2022.5,東京都立大学・香川大学,2名 2022.5,岡山大学,1名 2022.11,神奈川県博,2名 2023.3,愛媛大学,1名 |