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自然・環境評価研究部
系統分類研究グループ
主任研究員
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 系統分類研究部門 准教授.
山﨑 健史【YAMASAKI, Takeshi】
経歴・所属等
昭和59年鹿児島県生.鹿児島大学大学院理工学研究科博士後期課程修了.博士(理学).日本蜘蛛学会,日本動物分類学会,アメリカ蜘蛛学会,アジア蜘蛛学会等所属.
研究部以外の配属室と仕事
1.生涯学習推進室
2.次世代タスクフォース
3.研究紀要「人と自然」編集委員会
編集長
<博物館での活動>
昆虫標本の整理 昆虫標本の展示

昆虫標本の整理と展示
110万点に及ぶ昆虫標本の管理と整理を行っています。昆虫は、現在学名がつけられた生物種約180万種のうち、半分以上を占めています。そのため、同定(学名を調べて決定する)や整理には、膨大な時間がかかります。現在の昆虫の多様性の証拠となる標本を、半永久的に保管し、次世代に継承することが博物館の役割のひとつです。

クモ類標本の整理 サラグモ科の1種(スケールは1mm)

クモ類の調査・研究
私の専門は、クモ類の系統分類学です。専門を活かし、博物館のクモ類標本を蓄積していき、兵庫県のクモ類について調査を行っています。


<研究活動>
多様なハエトリグモ類

クモ目のなかで、最も多様化したグループであるハエトリグモ科の系統分類を専門にしています。ハエトリグモ類の多様性の高い東南アジアの熱帯雨林を調査地として、広い地域から標本を集めて、未記載種を発見し、分類体系を整理するのが目的です。
その他、研究テーマの詳細はこちらから→ 研究員の個人サイト:https://x.gd/hMp7S


<研究者情報>
リサーチマップ

<研究開発>

1.調査研究

■特別課題研究(個人研究)

1.ハエトリグモ科の系統分類学的研究

2.クモガタ類の系統分類学的研究

3.洞窟生態系の研究

4.アリ擬態進化の研究

■論文・著書

Yamasaki, T., Hashimoto, Y., Endo, T., Hyodo, F., Itioka, T., Mohamed, M. and Meleng, P. (2023) Taxonomic study of Bornean species of Utivarachna Kishida, 1940 (Araneae: Trachelidae), with the description of a new species. Zootaxa, 5343, 55–73.

Kulkarni, S., Yamasaki, T., Phung, L. T. H., Karuaera, N., Daniels, S. R., Gavish-Regev, E. and Sharma, P. (2024) Phylogenomic data reveal three new families of poorly studied Solifugae (camel spiders). Molecular Phylogenetics and Evolution, 191, https://doi.org/10.1016/j.ympev.2023.107989

Phung, L. T. H., Su, Y.-C., Yamasaki, T., Li, Y.-Y. and Eguchi, K. (2024) High species diversity of Phintella and Phintella-like spiders (Araneae: Salticidae) in Vietnam revealed by DNA-based species delimitation analyses. Ecology and Evolution, 14, https://doi.org/10.1002/ece3.11144

■その他著作

山﨑健史(2023)ひとはく研究員だより 生物図鑑 和名掲載、多様性認識に強み.神戸新聞.

村上珠望・表 篤矢・池田楓友・柴田煌己・中山実優 ・平田唯華・山﨑健史(2024)2022年と2023年に兵庫県赤穂郡上郡町で採集されたクモ類リスト.人と自然,No. 34,119–124.

■研究発表

山﨑健史(2023)ハエトリグモ科における属のタイプ種の再検討―カラスハエトリグモ属とムツボシハエトリグモ属―.日本蜘蛛学会第55回大会,東海大学阿蘇くまもとキャンパス.

濱野友・陶山佳久・松尾歩・伴光哲・渡部晃平・山崎健史・山田量崇・中濱直之(2023)MIG-seq法に基づいたカブトムシの集団遺伝構造及び遺伝的撹乱リスクの検証.日本昆虫学会第83回大会,佐賀大学農学部.

濱野友・陶山佳久・松尾歩・伴光哲・渡部晃平・山崎健史・山田量崇・中濱直之(2024)カブトムシにおける遺伝的撹乱の懸念:野生個体と販売個体での空間的遺伝構造の違い.日本生態学会第71回大会,横浜国立大学.

■学会役員等

日本蜘蛛学会,編集幹事

アジア蜘蛛学会,評議員

■助成を受けた研究

アリグモは、なぜ植食者へと食性を転換したのか.日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(Ⅽ),研究分担者(2023年度117万円/総額429万円)

餌資源の分割によるハエトリグモ類の多様性創出と維持.日本学術振興会科学研究費補助金若手研究,研究代表者(2023年度58万円/総額403万円)

■海外調査

2023.10,台湾

2023.12,台湾

2.資料収集・整理

■資料収集

2023.4–10,クモ類,三田市・神戸市・南あわじ市.

■受贈担当資料

2023.6,芝田太一コレクション(コウチュウ目),48,000点.

2023.10,木村泰彦コレクション(シジミチョウ類),5,744点.

2024.1,阪上洸多コレクション(鱗翅目標本),4,000点.

■整理同定担当資料

鋏角類(クモ目,ヤイトムシ目)

多足類(オオムカデ科)

<事業推進>

1.生涯学習事業

■セミナー

館主催セミナー

山﨑健史,2023.5,一般セミナー「生物を見分ける—分類学の基礎と同定の実践—.節足動物の系統分類」,博物館.(全6回中 第2回,7名)

山﨑健史,2023.5,一般セミナー「クモ学入門」,博物館.(6名)

山﨑健史・大平和弘・山田量崇,2023.5,特注セミナー「生物収蔵庫見学(兵庫県立淡路景観園芸学校)」,博物館.(13名)

山﨑健史,2023.6,オープンセミナー「「研究員による研究ばなし~ひとはくが目指す研究の最前線~」第1回目」,ZOOM.(30名)

山﨑健史・フロアスタッフ,2023.6,オープンセミナー ひとはく探検隊「研究室たんけん」,博物館.(17名)

高野温子・三橋弘宗・山﨑健史,2024.6,特注セミナー「収蔵庫見学①②③(兵庫県立三田祥雲館高等学校)」,博物館.(29名)

生野賢司・加藤茂弘・高野温子・山﨑健史・李 忠建,2024.6,特注セミナー「生物系・地学系収蔵庫見学①② コレクショナリウム収蔵庫・ギャラリー見学(神戸女子大学)」,博物館.(27名)

山﨑健史,2023.10,一般セミナー「土壌動物の世界をのぞいてみよう」,博物館.(4名)

山﨑健史, 高野温子, 高橋鉄美,2024.6,特注セミナー「収蔵庫見学①②③(神戸大学ROOTプログラム)」,博物館.(26名)

山﨑健史,2024.2,一般セミナー「新種って何?」,博物館.(3名)

兵庫県立大学・大学院教育

Nature and Life(分担)

共生博物学部門 博士前期課程1名(副指導)

非常勤講師

2023.9,「博物館資料保存論B」(集中講義,分担),甲南大学.

■担い手成長支援事業

連携活動グループ・地域研究員

標本お助け隊,副担当(協働)

横川忠司,主担当(協働)

阪上洸多,主担当(協働)

畑 薫,副担当(協働)

松田 潔,副担当(協働)

庄野美徳,副担当(協働)

■学校教育支援

トライやるウィーク

2023.5–6,宝塚市立宝塚第一中学校2名,丹波篠山市立丹南中学校2名.(計4名)

講師派遣

2023.7,「研究者のリアル」,兵庫県立三田西陵高校.

■展示

2023.12, 収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ〜コレクションから新しい発見を生み出す〜」第4回「稲原コレクションのクワガタムシ」,博物館(コレクショナリウム),分担者

2024.2–4,ミニ企画展「ひとはく研究員展2024」,博物館,分担者.

2.シンクタンク事業

■受託研究

「エスペック50年の森の生物多様性調査」,エスペック株式会社,分担者.(200万円)

■収蔵庫・ジーンファームの公開

生物系収蔵庫等の案内,4回,95名.

■行政等支援

相談・指導助言

来訪者5件,5名.電話・FAX 3件.メール5件.

視察対応

2024.3,フランス・アヴェロン県議長ら,5名.

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