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自然・環境マネジメント研究部
環境計画研究グループ
研究員
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 環境計画研究部門 客員研究員
衛藤 彬史【ETO, Akifumi】
経歴・所属等
昭和62年東京都生.京都大学大学院農学研究科博士前期課程修了.農学修士.農村計画学会,農業農村工学会,地域農林経済学会,社会情報学会所属.
研究部以外の配属室と仕事
1.地域連携推進室
2.次世代タスクフォース
サブリーダー.
3.研究・シンクタンク推進室
4.プロジェクト
博物館の資源を活用したフラワータウン再生.分担者
旧市町村キャラバン.分担者
ひとはくinハイスクール.分担者
えんがわミュージアム.分担者
ひとはく・有馬富士公園を活かした地域づくり演習プロジェクト.分担者
三田市地域計画策定支援.分担者
三田市野外焼却を通じた農住共存の検討.分担者
神戸市・多井畑西地区の環境保全に向けた合意形成支援.分担者
有馬富士公園 人材育成.分担者
「そとはく」による、持続性のあるニュータウン再生への取り組み.分担者
古写真を中心とした環境系資料活用による地域支援.分担者
地域主体交通の立ち上げ,運営支援.代表者
養父市における中山間農業特区事業の効果検証.分担者
ローカル・コモンズの持続的運営に向けたコミュニティ・ガバナンスの形成.代表者
6次化を通じた在来種保全.代表者
放棄地での生物多様性保全に資する集畜連携放牧手法の解明.分担者
伝統的農業システムの動的保全に向けた進化メカニズムに関する日中比較.分担者
<博物館活動>

農をテーマとした学際研究と総合的な学習の展開

農業や農村の現場では、専門性と同時に総合性が求められます。たとえば、ある地域での農業の特徴を理解するには、栽培技術や植物のこと、土壌や地質のこと、かんがい排水や水利、農業機械のような工学的なこと、経済や経営、地形、地勢や地域の歴史、人の行動や慣習、社会集団における振る舞い、景観、それから法律や政策のことまで、幅広い分野にまたがる総合的な知が必要です。そうした認識から、自身の専門性の深化・拡大と同時に、異分野との学際的かつ横断的な共同や連携に意識的に取り組んでいます。その上で、「農」をテーマとした総合的な学習プログラムの展開に取り組んでいます。

農を軸とした学際研究の展開例
農学の範囲(概念図) 美方郡における但馬牛放牧に関する研究
 古くは新渡戸稲造が、「農業本論(1905)」において農学の
 学際性を指摘している
  遊休農地での但馬牛の放牧をテーマに、地域資源管理や集落運
  営の視点(社会科学)と、生物多様性(自然科学)の両視点か
  らアプローチ


食や農を題材とした学習プログラムの一例
小学校での出前講座(大豆のひみつ) 博物館でのセミナー(コーヒーの焙煎体験)
 大豆をテーマに、品種や起源、和食とのかかわり、農業経営や
 農村振興など、幅広い視点から食や農への理解と関心を深め、
 新たな可能性への気づきや好奇心を刺激する
  コーヒーをテーマに、生産国や品種、農産物流通、生物多様
  性等について、農業経済学と生態学の両面から焙煎体験を通
  しておいしく楽しい学びを目指す


<研究活動>

農村の持つ価値(ポテンシャル)をいかに創り高め継承するか

農村計画学とは、望ましい農村のあり方(未来)を展望し、実現に向けた方法を解明するための学問です。過疎化や放棄地の拡大など、農村の課題はこれまで多く言及されています。
しかし私の価値基準では、農村は豊かだと思います。厳密には、農村が持つ価値は金銭的な価値や顕在価値に結びついていないだけでポテンシャル(可能性と潜在価値)は高く、同時にその価値が気づかぬうちにいまも失われようとしているという危機があります。今の価値基準・判断で未来のポテンシャルを損なってはいけない。いま失われつつある、そしてすでに失われてしまったものは、未来にきっと価値を持ち、一度失われれば取り返しがつかない。今を生きる私たちにできること、やるべきことは何か。そんなことを信じながら、調査・研究をしています。

農山村での持続可能なモビリティ 持続的な地域資源のマネジメント
 実際に山奥の家に住んでみることで、移動の問題がいかに根深
 く、農村での暮らしにおいて根源的な課題であるかを身をもっ
 て感じ、突き動かされるように進めてきた
  資源循環や環境配慮の点から見直されるべき伝統的な農法や
  農業体系が、どのようにその地に残り継承されてきたのか、
  そしていかに次代に受け継ぐか


より詳しい研究内容や関心等は こちら(リンク先情報:https://akifumieto.net/)


<研究者情報>
リサーチマップ

<研究開発>

1.調査研究

■特別課題研究(個人研究)

1.持続的な地域資源のマネジメントに関する研究

2.農村部での持続可能なモビリティに関する研究

■論文・著書

衛藤彬史(2023)里山が持つ価値、美しさを未来につなげる,兵庫県立人と自然の博物館(編),人と自然のワンダーランドへ、ようこそ,神戸新聞総合出版センター,171--177

■その他著作

衛藤彬史(2022)新たな担い手との連携による中山間地域農業の維持システム,季刊「農業と経済」88(2)79--87

衛藤彬史(2023)篠山の「不来坂吉良大豆」,ひょうごの在来種保存会通信29号,5--6

■研究発表

衛藤彬史・衣笠智子・安田公治(2022)農外参入企業による農地所有に関する一考察-「中山間農業改革特区」養父市を事例に,2022年度(第71回)農業農村工学会大会,石川県地場産業振興センター.

安田公治・衣笠智子・衛藤彬史(2022)中山間地域における農家の農業規模と継続に関する意向-兵庫県養父市の農家調査に基づく計量的考察-,第72回地域農林経済学会大会,龍谷大学・オンライン.

■助成を受けた研究

縮減社会でのローカル・コモンズの持続的運営に向けたコミュニティ・ガバナンスの形成,日本学術振興会科学研究費補助金若手研究,研究代表者(2022年度65万円/総額416万円)

伝統的農業システムの動的保全に向けた進化メカニズムに関する日中比較分析,国際共同研究強化(B),研究分担者(2022年度13万円/総額1,742万円)

放棄地での生物多様性保全に資する集畜連携放牧手法の解明,兵庫県立大学令和4年度特別研究プロジェクト推進事業(SDGs関連),研究分担者(総額100万円)

マルチエージェントシミュレーションを用いた一般企業の農地所有がもたらす社会・経済的影響に関する分析,日本経済研究センター研究奨励金,研究代表者(81万円/総額81万円)

特区の規制緩和の効果と養父市の農業発展について,2022年度養父市共同研究,研究分担者(200万円/総額500万円)

■海外調査

2022.10,オランダ・アルメレ市ほか

2.資料収集・整理

■資料収集

2022.4-2023.3 国内のアップサイクルに関する資料収集,兵庫県ほか.

<事業推進>

1.生涯学習事業

■セミナー

館主催セミナー

衛藤彬史,2022.4,一般セミナー「おうちでコーヒーを焙煎しよう!(春)」,博物館.(5名)

衛藤彬史,2022.4,オープンセミナー「おうちでコーヒーを焙煎しよう!(春)」,博物館.(15名)

黒田有寿茂・石田弘明・衛藤彬史,2022.4,オープンセミナー「えんがわミュージアム」,博物館.(98名)

衛藤彬史・フロアスタッフ,2022.6,オープンセミナー「はかせと学ぼう!「おやさいクレヨンってなあに?」」,博物館.(29名)

衛藤彬史,2022.7,特注セミナー「五感で感じるコーヒー焙煎」,博物館.(22名)

衛藤彬史,2022.7,教職員・指導者セミナー「環境体験学習に役立つ大豆の話」,博物館.(13名)

衛藤彬史,2022.7,教職員・指導者セミナー「地域の資源を宝に変える~「もったいない」から生まれる新たな価値」,博物館.(6名)

衛藤彬史,2022.9,一般セミナー「持続可能な農業への転換―求められる技術と体制について―」,博物館.(38名)

中濱直之・衛藤彬史,2022.8,一般セミナー(館外)「但馬牛がチョウを守っている!?-放牧地での調査実習-,美方郡香美町村岡区耀山.(6名)

衛藤彬史・福本優,2022.9,オープンセミナー「大自然クエスト@ひとはく」,博物館.(6名)

衛藤彬史,2022.10,一般セミナー「おうちでコーヒーを焙煎しよう!(秋)」,博物館.(5名)

衛藤彬史・三橋弘宗,2022.10,オープンセミナー「おうちでコーヒーを焙煎しよう!」,博物館.(8名)

衛藤彬史・フロアスタッフ,2022.11,オープンセミナー「はかせと学ぼう!「おやさいクレヨンってなあに?」」博物館.(28名)

中濱直之・衛藤彬史,2022.11,一般セミナー(館外)「増えすぎたシカから生物多様性と里山をどう守る?」,養父公民館.(10名)

衛藤彬史・福本優,2022.12,オープンセミナー「大自然クエスト2」,博物館.(15名)

衛藤彬史・福本優,2023.3,オープンセミナー「大自然クエスト3」,博物館.(10名)

衛藤彬史,2023.3,オープンセミナー「すずらんサークル@ひとはく」,博物館.(26名)

衛藤彬史,2023.3,一般セミナー「おうちみそをつくろう!(午前・午後)」,博物館.(22名)

館外講演

衛藤彬史,2022.7,「地域の資源を宝に変える-もったいないから生まれる新たな価値,西宮市環境教育研修,西宮市教育委員会.(73名)

衛藤彬史,2022.11,より価値を上げる廃棄物利用~アップサイクルについて,三田祥雲館高等学校,兵庫県立三田祥雲館高等学校.(52名)

衛藤彬史,2022.12,大豆を知ろう,小野小学校,小野市立小野小学校体育館.(94名)

衛藤彬史,2023.1,令和4年度養父市地域プレーヤー養成講座「里山が持つ価値,美しさを未来につなげるには?」,一般社団法人 田舎暮らし倶楽部,養父市子育て・移住サポートセンター.(40名)

衛藤彬史,2023.3,「捨てられるはずのものを活かすには」,SS探究(生物・環境講座),兵庫県立三田祥雲館高等学校.(29名)

衛藤彬史,2023.3,「持続可能なコミュニティ」フォーラム「地域運営の仕組み革新を考える」~人・ネットワーク・ストック・技術を活かす~,兵庫県丹波県民局,公益財団法人兵庫丹波の森協会,丹波の森公苑(多目的ルーム).(60名)

兵庫県立大学・大学院教育

地域プロジェクト実践論(分担)

地域プロジェクト演習(分担)

2021.4- 大学院環境人間学研究科 博士後期 課程学生1名(ブレンバヤル)の研究指導(協力)

■キャラバン・主催アウトリーチ事業

2021.5-,ひとはくinハイスクール,兵庫県立農業高等学校,加古川市,分担者.

2021.9-,ひとはくinハイスクール,兵庫県立西脇北高等学校,西脇市,分担者.

■学校教育支援

学校団体対応

2021.4-,兵庫県立附属中学校

2021.9-,兵庫県立三田祥雲館高等学校

2022.9,兵庫県立有馬高等学校

講師派遣

2022.78 th Science Conference in Hyogo,兵庫「咲いテク(Science & Technology)」事業推進委員会,神戸大学,助言.

■展示

2022.2-4,ミニ企画展「ひとはく研究員展2022」,博物館,分担者.

2023.2-4,ミニ企画展「ひとはく研究員展2023」,博物館,分担者.

■研修生等の受入

2022.8,三田スモカモス・プロジェクト,関西学院大学.(2名)

2.シンクタンク事業

■収蔵庫・ジーンファームの公開

環境系収蔵庫等の案内,1回,15名.

■行政等支援

委員会等(計2件)

2019.4-,兵庫県地域再生アドバイザー,兵庫県企画県民部地域創生局.

2023.1-,持続可能なコミュニティ・プロジェクト委員,兵庫県丹波県民局.

相談・指導助言

来訪者10件,20名.電話・FAX20件.メール40

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