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<博物館活動> 農をテーマとした学際研究と総合的な学習の展開 農業や農村の現場では、専門性と同時に総合性が求められます。たとえば、ある地域での農業の特徴を理解するには、栽培技術や植物のこと、土壌や地質のこと、かんがい排水や水利、農業機械のような工学的なこと、経済や経営、地形、地勢や地域の歴史、人の行動や慣習、社会集団における振る舞い、景観、それから法律や政策のことまで、幅広い分野にまたがる総合的な知が必要です。そうした認識から、自身の専門性の深化・拡大と同時に、異分野との学際的かつ横断的な共同や連携に意識的に取り組んでいます。その上で、「農」をテーマとした総合的な学習プログラムの展開に取り組んでいます。 農を軸とした学際研究の展開例
食や農を題材とした学習プログラムの一例
<研究活動> 農村の持つ価値(ポテンシャル)をいかに創り高め継承するか 農村計画学とは、望ましい農村のあり方(未来)を展望し、実現に向けた方法を解明するための学問です。過疎化や放棄地の拡大など、農村の課題はこれまで多く言及されています。 しかし私の価値基準では、農村は豊かだと思います。厳密には、農村が持つ価値は金銭的な価値や顕在価値に結びついていないだけでポテンシャル(可能性と潜在価値)は高く、同時にその価値が気づかぬうちにいまも失われようとしているという危機があります。今の価値基準・判断で未来のポテンシャルを損なってはいけない。いま失われつつある、そしてすでに失われてしまったものは、未来にきっと価値を持ち、一度失われれば取り返しがつかない。今を生きる私たちにできること、やるべきことは何か。そんなことを信じながら、調査・研究をしています。
より詳しい研究内容や関心等は こちら(リンク先情報:https://akifumieto.net/) <研究者情報> <研究開発> 1.調査研究 ■特別課題研究(個人研究) 1.持続的な地域資源のマネジメントに関する研究 2.農村部での持続可能なモビリティに関する研究 ■論文・著書 衛藤彬史(2023)里山が持つ価値、美しさを未来につなげる,兵庫県立人と自然の博物館(編),人と自然のワンダーランドへ、ようこそ,神戸新聞総合出版センター,171--177. ■その他著作 衛藤彬史(2022)新たな担い手との連携による中山間地域農業の維持システム,季刊「農業と経済」88(2),79--87. 衛藤彬史(2023)篠山の「不来坂吉良大豆」,ひょうごの在来種保存会通信29号,5--6. ■研究発表 衛藤彬史・衣笠智子・安田公治(2022)農外参入企業による農地所有に関する一考察-「中山間農業改革特区」養父市を事例に,2022年度(第71回)農業農村工学会大会,石川県地場産業振興センター. 安田公治・衣笠智子・衛藤彬史(2022)中山間地域における農家の農業規模と継続に関する意向-兵庫県養父市の農家調査に基づく計量的考察-,第72回地域農林経済学会大会,龍谷大学・オンライン. ■助成を受けた研究 縮減社会でのローカル・コモンズの持続的運営に向けたコミュニティ・ガバナンスの形成,日本学術振興会科学研究費補助金若手研究,研究代表者(2022年度65万円/総額416万円) 伝統的農業システムの動的保全に向けた進化メカニズムに関する日中比較分析,国際共同研究強化(B),研究分担者(2022年度13万円/総額1,742万円) 放棄地での生物多様性保全に資する集畜連携放牧手法の解明,兵庫県立大学令和4年度特別研究プロジェクト推進事業(SDGs関連),研究分担者(総額100万円) マルチエージェントシミュレーションを用いた一般企業の農地所有がもたらす社会・経済的影響に関する分析,日本経済研究センター研究奨励金,研究代表者(81万円/総額81万円) 特区の規制緩和の効果と養父市の農業発展について,2022年度養父市共同研究,研究分担者(200万円/総額500万円) ■海外調査 2022.10,オランダ・アルメレ市ほか 2.資料収集・整理 ■資料収集 2022.4-2023.3 国内のアップサイクルに関する資料収集,兵庫県ほか. <事業推進> 1.生涯学習事業 ■セミナー 館主催セミナー 衛藤彬史,2022.4,一般セミナー「おうちでコーヒーを焙煎しよう!(春)」,博物館.(5名) 衛藤彬史,2022.4,オープンセミナー「おうちでコーヒーを焙煎しよう!(春)」,博物館.(15名) 黒田有寿茂・石田弘明・衛藤彬史,2022.4,オープンセミナー「えんがわミュージアム」,博物館.(98名) 衛藤彬史・フロアスタッフ,2022.6,オープンセミナー「はかせと学ぼう!「おやさいクレヨンってなあに?」」,博物館.(29名) 衛藤彬史,2022.7,特注セミナー「五感で感じるコーヒー焙煎」,博物館.(22名) 衛藤彬史,2022.7,教職員・指導者セミナー「環境体験学習に役立つ大豆の話」,博物館.(13名) 衛藤彬史,2022.7,教職員・指導者セミナー「地域の資源を宝に変える~「もったいない」から生まれる新たな価値」,博物館.(6名) 衛藤彬史,2022.9,一般セミナー「持続可能な農業への転換―求められる技術と体制について―」,博物館.(38名) 中濱直之・衛藤彬史,2022.8,一般セミナー(館外)「但馬牛がチョウを守っている!?-放牧地での調査実習-,美方郡香美町村岡区耀山.(6名) 衛藤彬史・福本優,2022.9,オープンセミナー「大自然クエスト@ひとはく」,博物館.(6名) 衛藤彬史,2022.10,一般セミナー「おうちでコーヒーを焙煎しよう!(秋)」,博物館.(5名) 衛藤彬史・三橋弘宗,2022.10,オープンセミナー「おうちでコーヒーを焙煎しよう!」,博物館.(8名) 衛藤彬史・フロアスタッフ,2022.11,オープンセミナー「はかせと学ぼう!「おやさいクレヨンってなあに?」」博物館.(28名) 中濱直之・衛藤彬史,2022.11,一般セミナー(館外)「増えすぎたシカから生物多様性と里山をどう守る?」,養父公民館.(10名) 衛藤彬史・福本優,2022.12,オープンセミナー「大自然クエスト2」,博物館.(15名) 衛藤彬史・福本優,2023.3,オープンセミナー「大自然クエスト3」,博物館.(10名) 衛藤彬史,2023.3,オープンセミナー「すずらんサークル@ひとはく」,博物館.(26名) 衛藤彬史,2023.3,一般セミナー「おうちみそをつくろう!(午前・午後)」,博物館.(22名) 館外講演 衛藤彬史,2022.7,「地域の資源を宝に変える-もったいないから生まれる新たな価値,西宮市環境教育研修,西宮市教育委員会.(73名) 衛藤彬史,2022.11,より価値を上げる廃棄物利用~アップサイクルについて,三田祥雲館高等学校,兵庫県立三田祥雲館高等学校.(52名) 衛藤彬史,2022.12,大豆を知ろう,小野小学校,小野市立小野小学校体育館.(94名) 衛藤彬史,2023.1,令和4年度養父市地域プレーヤー養成講座「里山が持つ価値,美しさを未来につなげるには?」,一般社団法人 田舎暮らし倶楽部,養父市子育て・移住サポートセンター.(40名) 衛藤彬史,2023.3,「捨てられるはずのものを活かすには」,SS探究Ⅰ(生物・環境講座),兵庫県立三田祥雲館高等学校.(29名) 衛藤彬史,2023.3,「持続可能なコミュニティ」フォーラム「地域運営の仕組み革新を考える」~人・ネットワーク・ストック・技術を活かす~,兵庫県丹波県民局,公益財団法人兵庫丹波の森協会,丹波の森公苑(多目的ルーム).(60名) 兵庫県立大学・大学院教育 地域プロジェクト実践論(分担) 地域プロジェクト演習(分担) 2021.4- 大学院環境人間学研究科 博士後期 課程学生1名(ブレンバヤル)の研究指導(協力) ■キャラバン・主催アウトリーチ事業 2021.5-,ひとはくinハイスクール,兵庫県立農業高等学校,加古川市,分担者. 2021.9-,ひとはくinハイスクール,兵庫県立西脇北高等学校,西脇市,分担者. ■学校教育支援 学校団体対応 2021.4-,兵庫県立附属中学校 2021.9-,兵庫県立三田祥雲館高等学校 2022.9,兵庫県立有馬高等学校 講師派遣 2022.7,8 th Science Conference in Hyogo,兵庫「咲いテク(Science & Technology)」事業推進委員会,神戸大学,助言. ■展示 2022.2-4,ミニ企画展「ひとはく研究員展2022」,博物館,分担者. 2023.2-4,ミニ企画展「ひとはく研究員展2023」,博物館,分担者. ■研修生等の受入 2022.8,三田スモカモス・プロジェクト,関西学院大学.(2名) 2.シンクタンク事業 ■収蔵庫・ジーンファームの公開 環境系収蔵庫等の案内,1回,15名. ■行政等支援 委員会等(計2件) 2019.4-,兵庫県地域再生アドバイザー,兵庫県企画県民部地域創生局. 2023.1-,持続可能なコミュニティ・プロジェクト委員,兵庫県丹波県民局. 相談・指導助言 来訪者10件,20名.電話・FAX20件.メール40件 |