兵庫県立丹波並木道中央公園における恐竜化石含有層調査【報告書】
平成25年度兵庫県立丹波並木道中央公園における恐竜化石含有層調査について (結果報告)
(趣 旨) 兵庫県立丹波並木道中央公園内の地表近くにおける化石含有層の存在を確認するために平成26年度2月に同公園内の駐車場において恐竜化石含有層の調査を行いました。この調査の結果について以下のとおり報告します。
Ⅰ 恐竜化石含有層調査(概要)
1 調査期間
平成26年2月4日(火)~同年同月25日
(準備工事 平成26年1月6日~同年2月3日、復旧工事 平成26年2月26日~同年3月中旬)
2 調査地点
兵庫県立丹波並木道中央公園駐車場
(兵庫県篠山市西古佐90番地)
3 調査面積 約290平米
4 調査担当
兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員 三枝春生
兵庫県立人と自然の博物館 研究員 池田忠広
5 調査方法
駐車場の北半分の舗装を剥ぎ、岩盤を覆う土砂を除去、に露出した地層を洗浄後、化石の含有状態を精査した。合わせて岩石資料の採取等地層自体の調査を行った。
Ⅱ 調査結果
化石含有層を駐車場内で発見することができなかった。
(理由) 今回の調査は、平成24年度にボーリングにより公園の地下約46mにあることが確認された化石含有層が同公園内駐車場内に地表近くまで伸びると仮定して行われた。化石含有層が駐車場に達していなかった原因としては、下記の2点が考えられる。
1)化石含有層の広がりが少なかった。
2)断層や褶曲により地層が変位していた。
Ⅲ 今回の調査の意義と今後
(1)
地質データとしての価値:化石含有層は発見されなかったが、今後篠山層群の年代・古環境を明らかにする上で貴重な地質データが得られた。
(2)
地質データの再検討:これまで採集されたボーリング資料や岩石資料の分析を進め、化石含有層が駐車場内になかった原因および公園内に化石含有層は全く残っていないのかどうかを再検討する。
平成25年度丹波並木道中央公園地質調査区画(PDF:165KB)