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特定外来植物「ヒガタアシ」の日本への侵入経路を解明-原産地の北米東部から中国を経由した二次的な経路で侵入-

特定外来植物「ヒガタアシ」の日本への侵入経路を解明
原産地の北米東部から中国を経由した二次的な経路で侵入


1 概要

 近畿大学農学部(奈良県奈良市)、国立環境研究所(茨城県つくば市)、兵庫県立大学自然・環境科学研究所(兵庫県三田市)、兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市)、日本スパルティナ防除ネットワーク(愛知県名古屋市)による研究グループは、特定外来生物に指定されているイネ科の多年草「ヒガタアシ」の遺伝子解析および侵入地の近隣港湾の貿易統計の解析を行いました。その結果、ヒガタアシは原産地である北米東部からではなく、北米から意図的にヒガタアシを導入した中国を経由し、二次的な経路で日本へ侵入したことを解明しました。本研究成果は、さまざまな外来種の侵入防止に向けた水際対策への応用が期待されます。
 本件に関する論文が、令和2年(2020年)9月7日13:00(日本時間)に、植物科学における有力誌"Frontiers in Plant Science"にオンライン掲載されます。

20200907news-image.jpg2 詳細

 別紙のとおり(※下のボタンをクリックしてください)
  別紙PDFファイル 

3 論文情報

 (1) 雑誌名
  植物科学における有力誌「Frontiers in Plant Science」
  インパクトファクター: 4.402
  Journal Citation Reports ranking: 19/234(Plant Sciences)

 (2) 論文名
  Genetic diversity of invasive Spartina alterniflora Loisel. (Poaceae) introduced unintentionally into Japan and its invasion pathway
  (日本に非意図的に侵入した外来イネ科植物ヒガタアシの遺伝的多様性とその侵入経路)

 (3) 著者
  前原 裕[1][6]、玉置雅紀[2]、入口友香[1][7]、中濱直之[3][4]、花井隆晃[5]、西野惇志[1][8]、早坂大亮[1]
  ※著者所属:[1]近畿大学大学院・農学研究科
        [2]国立環境研究所・福島支部
        [3]兵庫県立大学・自然・環境科学研究所
        [4]兵庫県立人と自然の博物館
        [5]日本スパルティナ防除ネットワーク(JNPS)
        [6]日本工営株式会社
        [7]自然環境研究センター
        [8]第一復建株式会社
  ※共同筆頭著者:前原 裕、玉置雅紀
  ※責任著者:早坂大亮

4 問い合わせ先

 兵庫県立大学自然・環境科学研究所 講師
 兵庫県立人と自然の博物館 研究員
 中濱 直之
 電話:079-559-2001
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