本植生調査資料データベースは平成27-29年度科学研究費補助金若手研究B「過去の植生の姿を後世に伝える植生調査資料データベースの構築と最適な公開手法の開発」(代表者:橋本佳延 課題番号:15K16281)の調査・研究の一環として公開するものです。
下記の注意事項をご確認の上、ご利用ください。
1. 引用方法について
本サービスを用いて作成したリストを発表する場合に推奨される引用形式は下記の通りです。
兵庫県立人と自然の博物館編(2016-)ひとはく植生資料データベース.
http://www.hitohaku.jp/musepub_col/VegetationSearch.aspx( 2024年12月22日参照).
また、引用した個々の植生調査資料の登録番号について本文中に表記することを強く推奨します。
2. 希少種の取り扱いについて
本データベースでは、希少種保全の観点から、国や地方自治体が発行するレッドリスト・レッドデータブック掲載種が出現する植生調査資料については、検索結果画面でレッドリスト・レッドデータブック掲載種が表示されないように配慮しています。
学術目的で希少種情報を含む情報が必要な方は別途、下記の連絡先にご相談ください。
3. 植物名について
(1)同定について
植生調査資料は、植物社会学的調査方法により対象となる植生の現状を観察・記録した情報です。調査当時の植物分類体系・知見に従って、調査者が細心の注意を払って現地で同定を行い、一部困難なものについては標本を採集して室内でも同定を行っています。過去の植生調査資料では、植物標本と植生調査資料の紐付けが行われていないものも多く、最新知見に基づく再同定結果を反映させることが容易ではありません。
登録されている調査データの利用にあたっては、植物名は調査当時の知見の結果同定されたもの、誤同定が含まれている可能性があることを理解した上でご利用ください。
(2)和名・学名について
本データベースでは、植物の和名・学名は下記の文献に準拠して表記しています。
大井治三郎(1983)新日本植物誌顕花編.至文堂.1716pp
中池敏之(1982)新日本植物誌シダ篇.至文堂.808pp
ただし、上記の文献に記載がない種については、下記の示した文献・優先順位に従って表記しています。
■優先順位1:平凡社 日本の野生植物
佐竹義輔・原 寛・亘理俊次・冨成忠夫編(1989)日本の野生植物木本Ⅰ.平凡社.321pp
佐竹義輔・原 寛・亘理俊次・冨成忠夫編(1989)日本の野生植物木本Ⅱ.平凡社.305pp
佐竹義輔・大井治三郎・北村四郎・亘理俊次・冨成忠夫編(1982)日本の野生植物草本Ⅰ単子葉類.平凡社.305pp
佐竹義輔・大井治三郎・北村四郎・亘理俊次・冨成忠夫編(1982)日本の野生植物草本Ⅱ離弁花類.平凡社.318pp
佐竹義輔・大井治三郎・北村四郎・亘理俊次・冨成忠夫編(1981)日本の野生植物草本Ⅲ合弁花類.平凡社.259pp
岩槻邦男編(1992)日本の野生植物シダ.平凡社.311pp
清水建美編(2003)日本の帰化植物.平凡社.336pp
■優先順位2:日本帰化植物写真図鑑
清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著(2001)日本帰化植物写真図鑑.554p
植村修司・勝山輝男・清水矩宏・水田光雄・森田弘彦・廣田伸七・池原直樹編著(2010)日本帰化植物写真図鑑第2巻.579p
■優先順位3:園芸植物大辞典
塚本洋太郎総監修(1994)園芸植物大辞典1.小学館.1524pp
塚本洋太郎総監修(1994)園芸植物大辞典2.小学館.1575pp
4. 出現種の被度の評価について
本データベースには、出現種の被度を、ブラン-ブランケの全推定法(Braun-Blanquet 1964)で測定された被度階級値で記録された植生調査資料と、被度百分率で評価した(服部・南山 2010)被度で記録された植生調査資料の2種類の植生調査資料が登録されています。
※Braun-Blanquet, J(1964) Pflanzensoziologie, 3 Aufl.Springer-Verlag, Wien.
※服部保・南山典子編(2010)多様性植生調査法.兵庫県立人と自然の博物館.28pp
5. 調査面積について
植物社会学的植生調査方法では、一般に調査面積を目測で記録します。本データベースでは調査面積を目測で記録した植生調査資料だけでなく、実測(表面積)した植生調査資料も登録しています。検索結果には目測か実測かが表示されます。
6. 検索方法
本データベースでは植生調査資料を「調査年月日」「出現種名(出現する階層、被度の指定可)」「調査地点位置情報(住所または緯度経度)」の項目から検索することが可能です。
7. 検索結果のダウンロード
検索結果は、データベース形式でCSVファイルとしてダウンロード出来ます。なお、希少種保全の観点からダウンロードデータには希少種情報は含まれません。学術研究のために希少種情報を含むデータが必要な方は、別途ご連絡ください。
8. 植生調査資料の調査地点の位置精度について
本データベースに登録している植生調査資料の調査地点の位置精度にはばらつきがあります。特に過去の植生調査資料は二度と得ることが出来ないことから、調査されたエリアをある程度絞り込める情報(たとえば山地名や、小字レベルの住所地の記録など)が含まれていれば登録することとしています。
9. 調査項目の記載漏れ・欠落について
本データベースに登録している植生調査資料の中には、立地情報(斜面方位、斜面傾斜、地形区分)、調査面積、階層高や階層の植被率、調査者名などの情報が欠落しているものが含まれていますが、種組成情報の公開のほうがより重要であるとの観点から、不完全であっても登録しています。
10. 使用言語
データベースで用いている言語は日本語のみです。英語表記はありません
11. 本データベースに関する問い合わせ先
兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部 橋本佳延
〒669-1546 兵庫県三田市弥生が丘6丁目
電話&FAX:079-559-2014 E-mail:quercus@hitohaku.jp