オオカワトンボ
Mnais nawai Yamamoto
トンボ目 均翅亜目 カワトンボ科 カワトンボ属

●体の特徴・生活の様子  

細長い体で、長い触角を持ちます.
尾 (エラ)が短いことが特徴的です.
主に、植物の多い細流に生息します.
肉食で、アゴを伸ばして餌を捕えます.
成虫:4月中旬〜

【専門的に・・・】
幼虫は,平地の水生植物が繁茂する清流に生息します. 尾鰓は短く,側鰓の中央線は顕著な稜をなし,側鰓の周縁は直線的で末端がわずかにえぐられたように狭まり,先端中央が強く突出します. 上流〜中流の瀬脇のツルヨシの根元や低山地の小川などで、ニシカワトンボと一緒に見られることが多いです. 一見はニシカワトンボとそっくりで、個体数も多く、1ポイントで10頭近く採集されることも稀ではありません.
雄成虫は,大形で水色の体に橙赤色の翅を持ち,美しい. (翅の色は,橙赤色,淡いオレンジ色,無色の3タイプがあります.)
本種は,ハグロトンボとともに河川のやや中流よりの所に生息する種です.このため,河川改修工事の影響を強く受け, ヨシなどの挺水植物がなくなると,その水域から姿を消してしまいます.

よく似ている種類
ニシカワトンボ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「少し汚れた水」に生息する種類となっています。
その他の写真
頭部背面
頭部腹面
下唇
尾鰓側面

生息環境: 兵庫県揖保郡新宮町篠首(標高350m)