オニヤンマ
Anotogaster sieboldii Selys
トンボ目 不均翅亜目 オニヤンマ科 オニヤンマ属

●体の特徴・生活の様子  

体は毛深く,頭が角ばっていることが特徴です.
ガッシリした体つきで,細長い触角を持ちます.
主に,小川や湿地などの泥の中に潜っています.
肉食で,あごを伸ばして小さな水生生物を捕まえます.
成虫:6月〜10月


【専門的に・・・】
幼虫は,平地〜山地の小川や湧水・湿地・溜まり水など,かなり広範囲の淡水域に生息し,比較的明暗の強い 林縁部を好む傾向がありますが,かなり薄暗い林内の水溜りにも生息しています. 体表に剛毛が多く,翅芽は八字形に開き,尾毛は短く先が尖ります.
成虫は,日本産最大のトンボで,2〜4年の幼虫期を経て羽化します. 翅を広げ,ほぼ垂直に近い形でぶら下がってとまります.産卵は,雌が単独でホバリングしながら降下し,砂泥の中に 卵を産みます.

よく似ている種類
なし

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「少し汚れた水」に生息する種類となっています。
その他の写真

頭部

下唇腹面
側片

生息環境:兵庫県加西市法華山一乗寺(標高100m)