オジロサナエ
Stylogomphus suzukii (Matsumura)
トンボ目 不均翅亜目 サナエトンボ科 オジロサナエ属

●体の特徴・生活の様子  

ガッシリした体つきで,大きな触角を持ちます。
緑がかった体色をしています。
主に,植物の生える渓流に生息します.
流れの緩い場所の,砂泥に潜っています.
肉食で,あごを伸ばして小さな水生生物を捕まえます.
成虫:6月中旬〜8月中旬


【専門的に・・・】
幼虫は、山間の渓流〜河川中流の砂泥底,湖の砕波湖岸などに生息します. 緑がかったモノトーンの体色と触角の形で慣れれば肉眼でも同定できます. 腹部第10節の背中央部には,1対の大きな黒いスポットがあります. また,触角の付け根,腹部背面、腹部先端がクリーム色になります. 標高に関係なく上流部では比較的多く、ダビドサナエやクロサナエなどとも同時に採集されます. 流路より比較的淀んだ砂泥底で見つかることが多いです.
成虫は,ほっそりとしたサナエトンボで,雄の尾部附属器が白いことが和名の由来となっています. 産卵は、石の上で卵塊をつくり、打水産卵をおこないます。

よく似ている種類
チビサナエ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「きれいな水」に生息する種類となっています。
その他の写真
幼虫
幼虫

頭部

下唇
腹部背面
腹部側面
腹端

生息環境: 兵庫県波賀町堀(標高700m)

生息環境: 兵庫県和田山町糸井渓谷下(標高400m)