ガッシリした体で,体の形が特徴的です.
成長すると斑紋は消えます.
源流域に生息し,成長に7年かかるトンボです.
成虫:初春〜晩春
【専門的に・・・】
生きた化石として有名なトンボ.中生代に栄えた古代トンボの一群で,現在は日本に1種類、
ヒマラヤに1種類しか生息していない.
幼虫は,山間の森林に囲まれた渓流,特に源流の早瀬に生息します.
体表は硬く無毛で,腹部3〜6節の側縁に発音のヤスリがあります.
幼虫期は7〜8年と長く,急流の石の下にへばりついて生活しています.
羽化する一ヶ月前に陸に上がり,湿った落ち葉や石の下に潜り生活をはじめ,春に成虫となって現れます.
若齢〜中令は独特のパンダ模様なので同定を間違うことはありません.
終令になると斑紋がなくなり全身黒褐色になりますが,体形で同定できます.
比較的広く分布しているらしく,低山の源流域では水温がある程度低い場所で,流れが速ければ生息していることが多いです.
成虫は,翅を閉じ,体はほぼ垂直に近い姿勢にし,ぶら下がってとまります.体型はサナエトンボ類に似ていますが,前翅と後翅の
形が同じ点が異なります.均翅亜目と不均翅亜目の両方の特徴を持っています.
産卵は,水面のやわらかい植物組織のなかに卵を産み付けます.
よく似ている種類
なし
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