日本産3種,ムラサキトビケラ E. regina (McLachlan)とヒメムラサキトビケラ
E. reginella (Nakahara),それにオオムラサキトビケラ E. imperialis (Nakahara)
ですが,後者は原記載の標本以外には確認されていない.模式標本を見る限りは,オオムラサキトビケラはムラサキトビケラから確実に区別されるが,奇形個体である可能性は否定できない.ムラサキトビケラは渓流の緩流部,とくにサイドプールなどに多いが,産地はやや局限されます.他の水生昆虫を餌とする肉食者で,食物連鎖の上端に位置するので,この種の存在は,健康な河川環境の指標と考えられます.成虫,幼虫とも特徴が明瞭で他の種と混同することはありません.貧腐水性水域に分布します.(大阪府立大学 谷田一三博士のHPより)
|