属の特徴
・植物片で作ったルーズな巣
・後胸にはキチン板がない
日本産2種,成虫,幼虫とも形態的な特徴は肉眼的にも明瞭で,他のトビケラと混同することはないでしょう.2種の成虫の区別点は雌雄ともすでに明確にされているが(Wiggins,
1969b),幼虫の区別点については不明です.マルバネトビケラ P. laipennis (Banks) は普通種で,河川の一時的水たまりや緩流部に生息する.シロフマルバネトビケラ
P. brunnea (Wiggins) の分布は局限され,標高の高いところに多い.シュレッダーで落葉落枝を餌と巣材に使います.貧腐水性水域に分布します. (大阪府立大 谷田一三博士のHPより)
巣は全体的に円筒形だが綴り方がルーズなので持ち上げると変形します。生息環境により広葉樹の落ち葉片だったり、水草の葉が混じっていたり、小枝が混じっていたりするので、一見ゴミの固まりのように見えますが、しばらくじっと見ていると動き出す場合が多いので、何かいるとわかるでしょう。巣の大きさは季節によるが2cm以上あり、個体によっては8cm近くにもなるので、バットに入っていれば肉眼でもそれらしいものがわかります。
幼虫を巣から出すのは比較的容易で、絞り出すようにすれば出てきます。上流から中流の流路脇にある水溜まりや植物根で流れが緩やかになっている場所、落ち葉溜まりに生息しているが、、種までの同定はできません。
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