ホソバトビケラ
Molanna moesta Banks
トビケラ目 ホソバトビケラ科 ホソバトビケラ属


兵庫県立人と自然の博物館
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●体の特徴・生活の様子 

種の特徴
・巣は砂粒でつくられ大変扁平
・後肢の爪は、他の肢の爪と異なった形
・触角は頭の前縁にある
・頭部には逆V字形の黒条がある

生息環境など
流れの緩やかな砂地に生息しています。河川ではアシの根際の砂溜まりや用水の引き込み溝など,山地渓流では淵のかけ上がりやリターパック付近でみることができます。

属の特徴
日本産2種,ホソバトビケラM. moesta (Banks)が北海道から九州まで広く分布しています.クロスジホソバトビケラ(新称)M. nervosa (Ulmer) は北海道東部(釧路)から記載されています.ホソバトビケラは,河川では上流から中流まで,淵や岸辺などの緩流部に生息しています.湖沼や池沼にも見ることができます.暖かいところでは,年に3世代以上.有機汚濁には比較的強く,βー中腐水性水域まで分布しています.

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「」に生息する種類となっています。
その他の写真

幼虫と巣

巣から顔をのぞかせた幼虫
写真提供: 西田昭夫氏(香美町立射添中学校)
幼虫
幼虫
頭部正面
幼虫
側面
幼虫側面
写真提供: 西田昭夫氏(香美町立射添中学校)
幼虫の足の爪
写真提供:同上
幼虫の尾部の爪
写真提供:同上

生息環境


写真提供: 西田昭夫氏(香美町立射添中学校)
蛹の腹部・尾部
写真提供:同上
成虫
写真提供:同上
成虫
写真提供:同上
成虫
写真提供:同上