ナベブタムシ
Aphelocheirus vittatus Matsumura
半翅目 ナベブタムシ科

●体の特徴・生活の様子  

体は平たく、特徴的な形をしています。
体長は1cm程度で、長い後ろ足を使って上手に泳ぎます。
上流域のきれいな川の、砂礫の中にもぐって生息しています。
近年減少しているので、捕まえても逃がしてあげましょう。


【専門的に・・・】
成虫の体長は9〜10mmです。体型は円形で偏平、よく遊泳します。 河川上流部の砂利底や砂底に生息し、分布は局所的ですが、生息地での個体数は少なくありません。 成虫・幼虫とも1年中見られます。成虫のほとんどは飛ぶことのできない短翅型ですが、ごく稀に長翅型を産することがあります。 ナベブタムシ科の仲間は、兵庫県ではナベブタムシとトゲナベブタムシの2種が分布していますが、トゲナベブタムシは武庫川の一部でしか 確認されていません(市川、2000)。

よく似ている種類
カワラナベブタムシ
トゲナベブタムシ
コバンムシ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「きれいな水」に生息する種類となっています。
その他の写真
幼虫