ミズカマキリ
Ranatra chinensis Mayr
半翅目 タイコウチ科 ミズカマキリ亜科

●体の特徴・生活の様子 

体は棒状です。
止水域に見られ、よく泳ぎます。
大きな前脚で獲物を捕らえ、体液を吸います。
水中植物が生えている場所を好みます。


【専門的に・・・】
水田、池沼、河川の緩流部に生息します。成虫の体長は約40mmです。 前脚は顕著な捕獲脚となっており、尾端には長い呼吸管をもちます。 成虫で越冬し、幼虫は5〜9月にみられます。 タイコウチ科の仲間は、兵庫県ではタイコウチ、ヒメタイコウチ、ミズカマキリ、ヒメミズカマキリの4種が確認されています。 近縁種であるヒメミズカマキリ Rranatra unicolor Scott は、ミズカマキリよりも小型で成虫の体長は25〜30mmです。 呼吸管はミズカマキリより短く、体長の2/3程度。頭楯は細いことも特徴です。

よく似た仲間
ヒメミズカマキリ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「汚れた水」に生息する種類となっています。
その他の写真
写真提供:箕面昆虫館西城洋氏

写真提供:箕面昆虫館西城洋氏