日本で水生膜翅目は本種のみが知られています。成虫は春に水に入り、水中でトビケラ幼虫あるいは前蛹、とくにニンギョウトビケラの体に卵を産みつけます。孵化した幼虫は宿主の体表面にあって体外からだんだんと食べていきます。宿主を食べつくすと、巣内に水流が起こらなくなるので、酸素が不足するため、最終令になっているミズバチは酸素の供給を確保するために、絹糸のリボンないし白旗様のひらひらしたものを出して、それを通じて水中の酸素をえています。5月頃に産卵された幼虫はその年の夏に成熟幼虫となり、秋には蛹、そのまま宿主の巣内で越冬して、翌年の春に羽化するといわれています。
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