ツノマダラカゲロウ
Ephemerella cornuta Gose
カゲロウ目 マダラカゲロウ科 マダラカゲロウ属

●体の特徴・生活の様子

がっしりした体型で、川底を歩いて移動します。
頭や胸の上に、長いトゲ(ツノ)があります。
主に上流域に生息しています。
流れの緩やかな場所や水生植物の上で多くみつかります。
羽化時期:初夏の年1回

【専門的に・・・】
以前使われていた Ephemerella cornutus から、表記学名に修正されました(Ishiwata, 2001)。 本種の幼虫において、後頭部, 胸部背面の双方に明瞭な突起を有するという特徴が知られており(御勢,1962;石綿,2000)、 本種はこの特徴によってイマニシマダラカゲロウEphemerella imanishii を除く本属の他種と区別できることがわかりました。 また、各部位の突起は長大であり、前肢腿節背面は平坦で長毛があり、比較的大型である(体長12〜15mm)という特徴が 知られており(石綿,2000)、この特徴によってイマニシマダラと区別できます。 本種の成虫は、陰茎先端付近の背面に陰茎基部に向かう翼状突起を有する特徴が知られており(石綿, 2000)、 この特徴によって次種を除く本属の他種と区別できます。本種は神奈川県内では,相模川から記録がある(石縞,1997)。

よく似ている種類
イマニシマダラカゲロウ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「」に生息する種類となっています。
その他の写真

幼虫