チラカゲロウ
Isonychia japonica (Ulmer)
カゲロウ目 チラカゲロウ科 チラカゲロウ属

●体の特徴・生活の様子

上手に泳いで移動します。
前あしの長毛が特徴的です。
上流から下流域まで広く分布し、背の石底に生息しています。
羽化時期:5月下旬から10月末で年2回


【専門的に・・・】
日本産は1属2種。全体的にはチョコレート色で正中上に白線があります。しかし、体長・体色に変異が多く、個体によっては白線が 薄い場合があります。他種との最大の違いは、前肢の内側に長毛がはえることです。 幼虫は、前肢の長毛列で流下物を濾しとって摂食するといわれています。 近縁種のシマチラカゲロウ Isonychia (Prionoides) shima (Matsumura) の幼虫とは、本種の前肢基節のエラは房状であることに対し、 シマチラカゲロウは棒状であることから見分けることが可能です。
どの河川にも、比較的普通に見られ、兵庫県内では分布範囲が広く、幼虫は渓流から平地流に生息します。

よく似ている種類
シマチラカゲロウ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「やや汚れた水」に生息する種類となっています。
その他の写真

幼虫

幼虫
頭部側面

成虫

成虫
成虫

幼虫
頭部背面

幼虫
えら

幼虫
尾毛

成虫
オスの腹端
成虫
オスの第9腹板