平たい体をして、石の表面をすべるように動きます。
頭の前側に白点が4つあります。
石の表面などに生える藻類を食べます。
中流から下流の流れが遅い瀬で見つかります。
羽化時期:4月下旬〜6月下旬、8月下旬〜10月下旬の年2回
【専門的に・・・】
本種の幼虫は,本属のうちでも比較的大型で15mmに達する個体もあること、頭部前縁の背面に4個の白い斑紋があること、
尾毛に帯斑があることなどが知られています。しかし、大型種で同様に頭部背面に斑紋もつミナミタニガワカゲロウEcdyonurus hyalinus
(Ulmer)およびミドリタニガワカゲロウ Ecdyonurus viridis Matsumuraがいることから、同定に関する注意が必要です。
このうちミナミタニガワカゲロウは沖縄(西表島,石垣島)以西 に分布が限定され、本種が北海道から九州に分布することが判明したことから、
前述の特徴によっても区別できます。しかし、ミドリタニガワカゲロウ は本種と同所的に存在することから、
従来から本種に同定されていたものに誤同定の可能性があります。
石綿(2000)は幼虫における胸部側面の黒班や 腿節後縁の刺毛の有無によって、本種をミドリタニガワカゲロウから
区別することが可能であると指摘しています。
これら3種を精査した結果、腿節後縁の刺毛の配列によって、3種が区別されることが判明した。つまり,、本種は刺毛が腿節後縁すべてに及んでいるが
、ミナミタニガワカゲロウはその先端から中ほどまで達し、ミドリタニガワカゲロウは腿節後縁の刺毛が消失している。
また、本種幼虫は腹部末端節の側 縁から後縁にかけて黒褐色〜黒色に縁取りされるという斑紋の特徴を有し、
この特徴によってミドリタニガワカゲロウから区別されることが判明しました。
よく似ている種類
ミドリタニガワカゲロウ
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