体が流線型で、ぴょンぴょんと飛び跳ねるように移動します。
石の表面についた藻類を食べます。
上流から下流域まで広く分布し、流れのある瀬に生息しています。
本種の幼虫を識別するのは大変難しいので、あまりお勧めできません。
斑紋の特徴を用いて、他のコカゲロウ属との識別を行います。
羽化時期:早春〜晩春までと長い
【専門的に・・・】
幼虫および成虫において以下の特徴が知られています。
幼虫については(小林,1987)、
1) 上唇の前縁にそった長毛は4-5対ある、
2) 下唇髭の第3節の先端は尖らない、
3) 各肢爪の先端近くの感覚毛がない、
4) 尾毛の中央に暗色の帯がある。
成虫については(御勢, 1980a,1980b)、 1)後翅に分岐しない縦脈は3本ある、
2)第3縦脈が翅先端に近くに伸張し、間脈はない。
今回、幼虫について、新たに以下の知見が得られました.
1) 本種は触角の間が広く、その間が隆起しない、 2) villoporeがある、 3) 各腹節の鰓の先端が丸い、
4) 左右の肛側片(paraproct)の内側は後方に著しく伸長しない。
また、成虫について以下の知見が得られました。
雄成虫の交尾器において、 1) 把持子の末端節の幅はその第2節の幅にはぼ等しい、
2) 把持子の末端節の長さはその幅の1.0〜1.5倍.成虫の胸部において、
3) MPsはLPsに接しない、 4) BS1の縦方向の稜線はない、 5) BS1とFS1の境界は隆起する、 6) PsはBS2の前縁に食い込まず、
PABとBS2との間に間隙がない。
本種は、千葉県では、長尾川,岡本川,岩井川,秦老川,小橋川(内田, 1986;倉西, 1993;宮野ほか,1994),千葉市内の湧水流など(倉西,
1994, 1997)から報告されています。
よく似ている種類
Jコカゲロウ
Hコカゲロウ
Eコカゲロウ
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