サホコカゲロウ
Baetis sahoensis Gose
カゲロウ目 コカゲロウ科 コカゲロウ属

●体の特徴・生活の様子

体が流線型で、ぴょンぴょんと飛び跳ねるように移動します。
尾は3本で中央部分は黒くなります。
石の表面などについた藻類を食べます。
河川の中流から下流に分布し、瀬で見つかります。

本種の幼虫を識別するのは大変難しいので、あまりお勧めできません。
斑紋の特徴を用いて、他のコカゲロウ属との識別を行います。


【専門的に・・・】
本種の幼虫は、フタモンコカゲロウ Baetis taiwanensis と非常に似ており、同定する際には注意する必要があります。 本種は、腹部第5節が白く色が抜けることに対し、フタモンコカゲロウは腹部4節と第6節目の色が白く抜けます。 他、シロハラコカゲロウ Baetis thermicus の腹部5節目も白く抜けますが、 尾の中央部に黒帯が入らない ことにより、見分けることが可能です。

よく似ている種類
フタモンコカゲロウ
シロハラコカゲロウ

●環境とのかかわり
環境省が定めている水質指標では、「汚れた水」に生息する種類となっています。
その他の写真

幼虫/MNHAH
円山川

幼虫
頭部

幼虫
大顎

下唇

幼虫/MNHAH
腹部背面

幼虫
腹端腹面

幼虫

成虫