四角形の頭が特徴的です。
体は平たく、大きくフサフサしたエラを持ちます。
緩やかな流れの落葉の堆積した淵やため池で見つかります。
【専門的に・・・】
本種は細流の落ち葉溜まりなどで、比較的よく見られます。日本に同属が3種生息しています。
本属は、幼虫については葉状で周辺に糸状突起が並列する鰓をもつこと、また、成虫については、
前翅CupとCuA間の間脈が2本あるという 特徴によって、本科の他属と
区別できます(石綿, 2001)。 幼虫は、1) 凹んだ上唇の先端が中央で一部突出する (上野,1995)、
2) 腹部背面と腹部腹面の斑紋が黒化することが判明しました。
日本産のトゲエラカゲロウ属の雄交尾器は互いに類似しているため、交尾器による種の区別は難しいですが、
本種は比較的大型であることと(成虫および終齢幼虫:体長10-13mm)、次の特徴によって他種から区別できることが判明しました.
1) 体色が黒化し後翅の基部が褐色を呈する。さらに、BS1の縦方向の稜線は中央で狭い、 2) BS1とFS1の間には稜線様隆起はない、
3) BS2には稜線はない、 4) FS2の左右の隆起は接しない、 5) 把持子の基節の基部から上方1/2の内側が幅広いことも判明しました。
よく似ている種類
ヒメトゲエラカゲロウ
ウスグロトゲエラカゲロウ
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注)分布図:
トゲエラカゲロウ属 |