突出した大きなあごが特徴的です。
腹部にふさふさしたエラを持ちます。
体長は、2cmに達する大型の種類です。
餌は、砂の中にあるデトライタス(生物遺骸)や藻類を食べます。
中流から下流域に生息し、砂の底に潜って生活しています。
羽化時期:8月〜9月の年1回
【専門的に・・・】
初秋に成虫が大発生するので有名な種。中流〜下流で見られますが、集中して分布しているようで、どこでもいるという
種ではありません。生息条件があう環境では大量に見ることができます。本種は、8月から9月の夕方から夜半にかけて羽化し、
その後数時間のうちに交尾産卵し、一生を終えます。また、単為生殖を行う種類としても知られており、ほぼメスで占められた
個体群も存在します。
本属幼虫は、以下の特徴が知られています(Ishiwata,1996)。
1) 頭部前縁中央部の突起は半円形あるいは三角形であり、中央部で凹まない、2) 大顎は前方に伸張し,その先端は内側に曲がる、
3) 大顎の上側面に無数の突起がある、 4) 鰓は第1〜7腹節にあり、第1鰓は単一棒状であり、その他の鰓は二叉する。
同じ環境で似た種にはモンカゲロウ属がいますが、本種は頭部の 複眼のすぐ前に黒い褐色紋が目立つので、肉眼でもすぐわかります。
同属にはさらに局所的な別種がいるようですが、普通の採集では見られることはありません。
よく似ている種類
アカツキシロカゲロウ
ビワコシロカゲロウ
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