体はガッチリし、石の上を歩くようにして移動します。
頭の3本のツノが特徴です。
大きくなった幼虫は、小さな水生昆虫を食べます。
上流から下流の石や落葉の下で見つかります。
羽化時期:6月ごろの年1回
【専門的に・・・】
今西(1940) は、幼虫腿節背面の顆粒状突起の存在が種の特徴として重要であることを指摘しており、
これに他の特徴を加え各幼虫を記号で区別しています。
御勢(1980)は、幼虫腿節背面の顆粒状突起の形状の違いを種の検索に用いており、本種幼虫がこの顆粒状突起の先端が尖る特徴を
有していることから、フタマタマダラカゲロウ Drunella sacharinensis (Matsumura)と区別できます。
これらを参考に、本属幼虫の腿節上の顆粒状突起の有無とその形状、各肢におけるその分布状況を精査した結果、
本種は、腿節上の顆粒状突起が中・後肢にはなく前肢のみにあり、しかもその突起の先端が尖るという特徴を持つことが分かりました。
また、この特徴は、本種をコオノマダラカゲロウ Drunella kohnoi (Allen)、フタマタマダラカゲロウ
Drunella sacharinensis (Matsumura)の2種と区別する特徴の一つであることがわかりました。
よく似ている種類
フタコブマダラカゲロウ
コオノマダラカゲロウ
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