クロミヤマタニガワカゲロウ
Cinygmula putoranica Kluge
カゲロウ目 ヒラタカゲロウ科 ミヤマタニガワカゲロウ属

●体の特徴・生活の様子 

体は平らで、石の上をすべるように移動します。
上流域の淵や平瀬の石の下に生息しています。
詳しい生活様式はあまり分っていません。


【専門的に・・・】
本属は、尾毛は3本で長毛列を有しない。また、葉状鰓のみをもち、糸状鰓をもちません (あっても痕跡程度)。 本種は、マエグロヒメフタオカゲロウAmeletus costalisのシノニムとされていました (Imanishi, 1932)。 しかし、Ishiwata (2001)の論文中でCinygmula grandljuiaが本種のシノニムと変更されました. 本種の和名は、松村(1904, 1931)によってフタオカゲロウ,サッポロオカゲロウ(オカゲロウ:松村ではヒラタカゲロウ科の科名)と 命名されましたが、Ishiwata (2001)によってクロミヤマタニガワカゲロウの名が使われました.
本種は、本属のうち最も大型のカゲロウで体長12mm以上に達します。 幼虫は、糸状の鰓はなく葉状のみ有し,その鰓は卵形で下端が一部括れるという特徴があります.

よく似ている種類
他のミヤマタニガワカゲロウ属

●環境とのかかわり
その他の写真

幼虫
頭部

幼虫
えら

幼虫
腹端