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川の汚れを調べることは、いろいろなところで行われています。しかし、川の汚れを調査しても、その原因がわからなければ、対策をたてることができません。ここでは、川がよごれる仕組みを紹介したいと思います。
川が汚れる根本的な理由は、汚れのもとになる物質を人が流すからです。どこに住んでいても、使った水はどこかの川に流れてゆきます。多くの場合には、下水処理場である程度まできれいにしてから、川などに流すのですが、いまでも十分に下水施設が整っていない場所もあります。そういった場所では、川が汚れている場合が多いようです。ただし、下水処理場にも限界がありますので、日頃から生活廃水を減らす努力が必要です。

汚れのもとになるものは、いくつか考えられています。日常での生活廃水、農業廃水、工場廃水、畜産廃水などがあげられます。様々な廃水も、わずかな量ならば、自然の浄化能力できれいになるのですが、まとまって、たくさんの量の廃水が流れ込むと、川はとたんに汚れてしまいます。
下の図をご覧ください。最近になって、一気に町ができたところでは、汚れのもとがある川に集中して川に流れます。そういった場所では、川は汚れやすいと言えます。
また、川の流れが緩やかな場所や水の量が少ない場所も汚れやすい川です。川に流れ込んだ汚れのもとは、急流だとすぐ下流へと流れ去るのですが(きれいになる訳ではありません)、流れが緩やかだと、ずっとその場に留まってしまいます。水の量が少ない場合も、同じだけの汚れがあったとしても、薄まりにくいために、汚れが目立ってしまいます。

武庫川流域の土地利用に関する変遷(緑が森林、水色が水田、赤色が市街地化した部分を示す)


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